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【就活生向け】IT企業ランキングTOP100!総合評価で企業の特徴が一覧でよくわかる!
1.就活生が知るべきIT企業とは? 「IT企業」と一括りにするのは、就職活動において非常に危険である。 なぜなら、そのビジネスモデルによって仕事内容や求められるスキル、企業の文化が全く異なるからだ。 多くの就活生がこの違いを理解しないまま、知名度やイメージだけで企業を選んでしまい、入社後のミスマッチに苦しむことになる。 これは本当にもったいないことだ。IT業界は、社会を支えるインフラから、人々の生活を彩るエンターテイメントまで、非常に幅広い領域をカバーしている。 だからこそ、まずは業界全体の地図を広げ、それぞれの企業がどのような役割を担っているのかを理解することが、後悔しない企業選びの第一歩となる。 本記事のランキングは、そうした多角的な視点を持つための羅針盤となるだろう。 2.IT企業のランキング採点のルール このランキングは、特定の個人の主観だけで作られたものではなく、信頼性と客観性を担保するため、明確なルールに基づいて作成している。 まず、総合評価の基盤としたのは、2026年卒向けの大手就職情報サイトやメディアが公表しているIT企業ランキングだ。 主要なサイトを参考に、各ランキングで頻出する企業をリストアップし、その登場回数や順位を点数化することで、総合的な評価の骨子を決定した。 加えて、企業の規模や安定性を示す売上高や利益といった定量データは、各社が公式に発表しているIR情報(決算短信など)から引用している。 一方で、平均年収や残業時間、有給取得率といった働きがいに関する定性的なデータについては、OpenWorkやLighthouseといった複数の大手口コミサイトや、現役社員へのインタビュー情報を基に、当メディアが総合的に判断し、暫定値を算出している。 この方法により、人気や知名度だけでなく、企業の実態に近い多角的な評価を目指した。 3.IT企業就活総合評価ランキングTOP100 それでは、いよいよ総合評価ランキングを発表する。前述のルールに基づき算出したTOP100社を一覧で紹介していく。 特に上位企業は、業界での立ち位置、事業の安定性、そして働きがいといった複数の側面で高い評価を得ている企業群だ。 3-1.IT企業総合評価ランキングTOP10 TOP10は、日本のIT業界を牽引する巨大企業が名を連ねた。 順位企業名順位企業名1位NTTデータグループ6位NEC(日本電気)2位富士通(Fujitsu)7位SCSK3位Sky8位伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)4位野村総合研究所(NRI)9位TIS5位日立製作所10位アクセンチュア 特にNTTデータや富士通、日立、NECといった大手SIerは、官公庁や金融機関の大規模システムを手掛けており、事業の安定性は群を抜いている。 一方で、Skyのような急成長中の独立系SIerや、外資系コンサルティングファームのアクセンチュアもランクインしており、業界の多様性を象徴する結果となった。 これらの企業に共通するのは、強固な顧客基盤と、大規模プロジェクトを完遂できるだけの豊富な人材とノウハウを持っている点だ。 IT業界の「王道」ともいえるキャリアを歩みたい学生にとって、最高の選択肢となるだろう。ただ、このような会社に入るためには、それなりに学歴が必要で、準備もいることを忘れてはならない。 3-2.IT企業総合評価ランキングTOP11~50 順位企業名順位企業名11位オービック31位電通総研(旧:電通国際情報サービス)12位楽天グループ32位富士フイルム13位日鉄ソリューションズ(NSSOL)33位京セラ14位大塚商会34位トレンドマイクロ15位日本IBM35位JustSystems16位ソニーグループ36位サイボウズ17位キーエンス37位マネーフォワード18位リクルート38位freee19位LINEヤフー39位オプティム20位サイバーエージェント40位PKSHATechnology21位メルカリ41位ラクス22位DeNA42位NTTコミュニケーションズ23位GMOインターネットグループ43位インターネットイニシアティブ(IIJ)24位Sansan44位アビームコンサルティング25位エムスリー45位日本総合研究所26位GREE46位三菱総合研究所27位キヤノン47位BIPROGY28位パナソニックコネクト48位富士ソフト29位NTT(日本電信電話)49位インテック30位KDDI50位日立ソリューションズ 11位から50位には、特定の分野で圧倒的な強みを持つ専門家集団や、BtoCで高い知名度を誇る企業が数多くランクインしている。 この層の企業は、TOP10の巨大企業に比べ、より専門的なスキルを磨ける環境や、若手のうちから裁量権を持って働けるチャンスが多い傾向にある。 自分の興味や専門性と合致する企業を見つけることができれば、非常に満足度の高いキャリアを築けるはずだ。 3-3.IT企業総合評価ランキングTOP51~100 順位企業名順位企業名51位NECソリューションイノベータ76位J:COM52位日立システムズ77位BIGLOBE53位トヨタシステムズ78位オプテージ54位ニッセイ情報テクノロジー79位QTnet55位東京海上日動システムズ80位So-net56位みずほリサーチ&テクノロジーズ81位ワークスアプリケーションズ57位三菱UFJインフォメーションテクノロジー82位チームラボ58位SOMPOシステムズ83位はてな59位JR東日本情報システム84位ピクシブ60位NTTコムウェア85位クックパッド61位ソフトバンク86位ミクシィ62位リコー87位グノシー63位セイコーエプソン88位SmartNews64位ブラザー工業89位電通デジタル65位横河電機90位カカクコム66位アドビ91位オープンハウスグループ67位日本マイクロソフト92位GAtechnologies68位セールスフォース・ジャパン93位M&A総合研究所69位シスコシステムズ94位ベイカレント・コンサルティング70位SAPジャパン95位シグマクシス71位日本オラクル96位SHIFT72位レバレジーズ97位ユーザベース73位パーソルキャリア98位Visional74位ネオキャリア99位アイデミー75位ギークリー100位ココナラ 51位から100位には、今後の成長が期待される優良企業や、特定のニッチな領域でトップシェアを誇る隠れた実力派企業が並ぶ。 一般の就活生にはまだあまり知られていないかもしれないが、技術力が高く、働きがいのある企業がこの中には数多く存在するのだ。 これらの企業は、大手企業に比べて採用競争が穏やかな場合もあり、まさに「穴場」といえるかもしれない。 重要なのは、企業の知名度や規模だけで判断しないことだ。 自分の価値観やキャリアプランと照らし合わせ、こうした企業群にも目を向けることで、思わぬ出会いが待っている可能性がある。 4.IT業界別総合評価ランキングTOP10 総合ランキングだけでなく、業界ごとのランキングを見ることで、より深く企業を理解できる。IT業界は大きく5つのカテゴリーに分類されることが多い。 ここでは、それぞれの業界でTOP10にランクインした企業を紹介する。 4-1.インターネット・Web業界別ランキングTOP10 インターネット・Web業界は、BtoCサービスが中心で、私たちの生活に身近な企業が多いのが特徴だ。 順位企業名順位企業名1位楽天グループ6位DeNA2位リクルート7位GMOインターネットグループ3位LINEヤフー8位Sansan4位サイバーエージェント9位エムスリー5位メルカリ10位GREE 技術のトレンドが非常に速く、常に新しいサービスを生み出し続ける創造性が求められる。 楽天やリクルートのように、多様なサービスを展開する巨大プラットフォーマーから、メルカリやSansanのように特定の領域で圧倒的な強みを持つ企業まで様々だ。 ユーザーの反応をダイレクトに感じながら、スピード感のある環境で働きたい学生にとって、非常に魅力的な業界といえる。 4-2.SIer・情報処理サービス業界別ランキングTOP10 SIer業界は、顧客企業の課題をITで解決するプロフェッショナル集団だ。 順位企業名順位企業名1位NTTデータグループ6位SCSK2位富士通(Fujitsu)7位伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)3位野村総合研究所(NRI)8位TIS4位日立製作所9位日鉄ソリューションズ(NSSOL)5位NEC(日本電気)10位大塚商会 金融、製造、官公庁など、様々な業界の根幹を支える大規模システムを手掛けるため、社会貢献性を強く感じられるのが特徴である。 NTTデータやNRIのようなユーザー系、富士通や日立のようなメーカー系、CTCやSCSKのような独立系など、成り立ちによって企業文化が異なる点も興味深い。 論理的思考力や粘り強さを活かし、社会に大きなインパクトを与える仕事がしたい学生に最適な業界だ。 4-3.ハードウェア業界別ランキングTOP10 ハードウェア業界はPCやスマートフォン、複合機、センサーといった物理的な「モノ」を開発・製造する業界だ。 順位企業名順位企業名1位ソニーグループ6位京セラ2位キーエンス7位リコー3位キヤノン8位セイコーエプソン4位パナソニックコネクト9位ブラザー工業5位富士フイルム10位横河電機 高い技術力が競争力の源泉であり、日本の「モノづくり」を象徴する企業が並ぶ。 ソニーのようにコンシューマー向け製品で世界的なブランドを築いている企業もあれば、キーエンスのようにBtoBのFA(ファクトリーオートメーション)機器で圧倒的な利益率を誇る企業もある。 ハードウェアの設計・開発に興味がある理系学生にとって、自身の専門性を存分に発揮できるフィールドがここにはある。 4-4.ソフトウェア業界別ランキングTOP10 ソフトウェア業界は自社でパッケージソフトウェアやSaaSを開発し、多くの企業や個人に提供する業界である。 順位企業名順位企業名1位Sky6位マネーフォワード2位オービック7位freee3位トレンドマイクロ8位オプティム4位JustSystems9位PKSHATechnology5位サイボウズ10位ラクス 特定の業務(会計、人事、セキュリティなど)を効率化するソフトウェアが多く、顧客の課題解決に直結するやりがいがある。 特に近年は、マネーフォワードやfreeeといったFinTech領域や、AI技術を強みとするPKSHATechnologyなど、新しい技術で市場を切り拓く新興企業の勢いが著しい。 一つのプロダクトをじっくりと育て、多くのユーザーに価値を届けたいという志向を持つ学生にフィットするだろう。 4-5.通信業界別ランキングTOP10 通信業界はインターネット回線や携帯電話網といった、現代社会に不可欠な通信インフラを提供する業界だ。 順位企業名順位企業名1位NTT(日本電信電話)6位J:COM2位KDDI7位BIGLOBE3位ソフトバンク8位オプテージ4位NTTコミュニケーションズ9位QTnet5位インターネットイニシアティブ(IIJ)10位So-net NTT、KDDI、ソフトバンクの3大キャリアが圧倒的な存在感を放っている。 事業基盤が非常に安定しているのが最大の魅力であり、これらの企業は通信網を活かして、決済、エネルギー、エンターテイメントなど様々な分野に進出している。 社会の「土管」を支えるという使命感と、巨大な資本を背景にしたダイナミックな事業展開に魅力を感じる学生におすすめの業界だ。 5.IT業界の人気企業ランキングTOP10 学生からの人気という視点も、企業選びの重要な要素だ。 ここでは、就活生の投票などに基づいた人気ランキングを紹介する。総合評価とはまた違った顔ぶれが見えてくるのが面白い。 5-1.人気ランキング総合TOP10 総合人気ランキングでは、総合評価ランキングと非常に近い結果となった。 順位企業名順位企業名1位NTTデータグループ6位SCSK2位Sky7位日立製作所3位富士通(Fujitsu)8位伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)4位楽天グループ9位TIS5位野村総合研究所(NRI)10位アクセンチュア これは、学生が企業の安定性や事業規模、そして将来性を重視していることの表れだろう。特にNTTデータやSkyは、長年にわたり高い人気を維持している。 また、楽天グループのようなBtoCで知名度が高い企業や、アクセンチュアのようなコンサルティングファームも上位にランクインしており、学生の志向が多様化していることも見て取れる。 5-2.文系人気ランキング総合TOP10 文系学生のランキングでは、楽天グループやアクセンチュアが理系よりも高い順位に入る傾向がある。 順位企業名順位企業名1位NTTデータグループ6位富士通(Fujitsu)2位楽天グループ7位SCSK3位野村総合研究所(NRI)8位日立製作所4位Sky9位TIS5位アクセンチュア10位伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) これは、プログラミングスキルがなくても、営業や企画、コンサルタントとして活躍できるフィールドが広い企業が評価されているためだと考えられる。 IT業界はもはや理系だけのものではない。文系学生ならではのコミュニケーション能力や課題発見能力を活かせる場が、これらの人気企業には数多く用意されているのだ。 特にSIer系の企業が人気でSEやITコンサルといったポジションを目指す人が多い。 5-3.理系人気ランキング総合TOP10 理系学生のランキングでは、ソニーやパナソニック、トヨタといったメーカー系の企業が上位に食い込んでくるのが特徴的だ。 順位企業名順位企業名1位NTTデータグループ6位ソニーグループ2位富士通(Fujitsu)7位NEC(日本電気)3位Sky8位パナソニックコネクト4位日立製作所9位キーエンス5位野村総合研究所(NRI)10位トヨタ自動車 これは、自身の専門である電気電子や機械、情報工学の知識を、製品開発という形で直接活かしたいという学生の思いが反映されている結果だろう。 ITスキルとモノづくりの技術を融合させ、革新的な製品を生み出したいと考える理系学生にとって、これらの企業は非常に魅力的な選択肢となる。 理系の学生は企業の名前で選ぶというよりは、自分のやりたいことを中心において就活をしている傾向があり、もし企業がどのような仕事ができるのかを聞きたい場合はぜひ、ユニゾンキャリアを利用していただきたい。 5-4.男性人気ランキング総合TOP10 順位企業名順位企業名1位野村総合研究所(NRI)6位キーエンス2位アクセンチュア7位ソニーグループ3位富士通(Fujitsu)8位伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)4位日立製作所9位ソフトバンク5位NTTデータグループ10位三菱商事 公表されているデータが限定的であるため、これは明確なランキングというより、一般的な傾向に基づいた予想値として捉えてほしい。 実力主義や専門性、事業規模の大きさが重視される傾向にある。 5-5.女性人気ランキング総合TOP10 順位企業名順位企業名1位SCSK6位LINEヤフー2位Sky7位TIS3位楽天グループ8位DeNA4位サイバーエージェント9位富士通(Fujitsu)5位NTTデータグループ10位サイボウズ こちらも、公表データが限定的なため、ひとつの傾向として参考にしてもらいたい。 働きやすさや福利厚生の充実度、BtoCサービスの親しみやすさなどが評価される傾向が強い。 6.IT業界の働き方の満足度ランキングTOP10 企業の将来性や人気だけでなく、「実際に働く環境」も非常に重要だ。 ここでは、年収や残業時間、福利厚生といった、リアルな働きがいに関するランキングを見ていこう。 6-1.IT企業の平均年収ランキングTOP10 平均年収ランキングでは、安定したビジネスモデルを持つジャストシステムが1位となった。 順位企業名平均年収(推定)順位企業名平均年収(推定)1位ジャストシステム約1,428万円6位PKSHA Technology約1,125万円2位野村総合研究所(NRI)約1,272万円7位電通総研約1,123万円3位SRAホールディングス約1,178万円8位ソラコム約1,116万円4位メルカリ約1,167万円9位三菱総合研究所約1,080万円5位日本オラクル約1,161万円10位オービック約1,078万円※日本の証券取引所(上場企業)から抜粋 また、野村総合研究所(NRI)や電通総研といったコンサルティング・SIer系企業も上位にランクインしており、専門性や高度なスキルが高年収に繋がることを示している。 近年急成長しているメルカリやPKSHA Technology、ソラコムといった新たなサービスを展開する企業も上位に入っており、新しいビジネス領域が給与水準を引き上げている傾向が見られる。 もちろん、これは全社員の平均であり、個人の成果や役職によって大きく変動するデータだ。 しかし、企業全体の給与水準を知る上で、非常に参考になるデータであることは間違いない。 6-2.IT企業の初年度年収ランキングTOP10 初年度の年収では、サイバーエージェントを筆頭に、LINEヤフー、DeNAといったメガベンチャー企業が500万円を超える水準でトップを争う。 順位企業名初年度年収(推定)順位企業名初年度年収(推定)1位サイバーエージェント約504万円~ (ビジネス/クリエイターコース)6位野村総合研究所(NRI)約420万円~ (大卒)2位LINEヤフー約500万円~ (エンジニア/デザイナー/企画職)7位楽天グループ約420万円~ (ビジネス総合コース/プロダクトコース)3位DeNA約500万円~ (ビジネス/エンジニア職)8位KDDI約410万円~ (全コース共通)4位日本オラクル約464万円~ (大卒)9位NTTデータグループ約390万円~ (大卒)5位アクセンチュア約430万円~ (ビジネス/デジタルコンサルタント職)10位ソフトバンク約370万円~ (大卒) それに続き、外資系の日本オラクルやアクセンチュアといった企業も新卒に高い給与を提示しており、優秀な人材を獲得しようという強い意志が感じられる。 初任給の高さは、入社直後のモチベーションに繋がるだけでなく、企業の成長性や人材への投資姿勢を測るバロメーターにもなる。 ただし、初任給が高い企業は、入社後も高いパフォーマンスを求められることが多い。その点は覚悟しておく必要がある。 6-3.IT企業の休日日数ランキングTOP10 多くのIT企業が年間休日を124〜126日前後で設定している中、株式会社システナの129日は際立って多い数値である。 順位企業名初年度年収(推定)順位企業名初年度年収(推定)1位株式会社システナ129日6位日立ソリューションズ126日2位株式会社システムサポート126日7位日本製鉄125日3位富士通126日8位丸紅ITソリューションズ124日4位日立製鉄所126日9位TIS124日5位NEC126日10位オービック124日 また、日立ソリューションズ、富士通、NECなどの大手企業も126日と高水準であり、これらの企業は完全週休2日制(土日祝休み)に加え、夏季休暇や年末年始休暇が長めに設定されている傾向にある。 このような休日制度は、プライベートの時間をしっかりと確保することで、仕事のパフォーマンス向上につながるという企業文化の現れである。 ワークライフバランスを重視する学生にとって、年間休日数は企業選びにおける重要な指標であり、就職活動において積極的に確認すべきポイントである。 6-4.IT企業の有給取得率ランキングTOP10 有給取得率ランキングでは、さくらインターネット株式会社が堂々の94.0%で1位に。続くNTT株式会社(84.5%)やSCSK株式会社(81.6%)なども、非常に高い水準を記録している。 順位企業名有給取得率(推定)順位企業名有給取得率(推定)1位さくらインターネット株式会社94.0%6位株式会社IBJ78.0%2位NTT株式会社84.5%7位株式会社クエスト78.0%3位SCSK株式会社81.6%8位株式会社コロプラ77.5%4位株式会社ラクス79.4%9位株式会社ネクソン77.5%5位デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社79.2%10位イーソル株式会社76.7% このような数字は、単なる制度の充実だけでなく、「実際に休める」職場の雰囲気があることの証明だ。有給が取りづらい空気があれば、制度があっても形だけになってしまう。 今回ランクインした企業はいずれも、社員が気兼ねなく休暇を取得できる文化が根付いているといえるだろう。 なお、有給取得率は残業時間と並んで、「働きやすさ」を見極めるうえでの重要な指標。求人情報を見るときは、休日日数だけでなく“実際に休めているか”にも注目したい。 6-5.IT企業の平均残業時間ランキングTOP10 ランキング上位の企業では、月間平均残業時間が10時間未満というケースも多く、たとえば1位の株式会社ボードルアはわずか6.3時間、2位の株式会社コロプラも7.5時間と非常に短い。 順位企業名月間平均残業時間(推定)順位企業名月間平均残業時間(推定)1位株式会社ボードルア6.3時間6位株式会社IDホールディングス12.3時間2位株式会社コロプラ7.5時間7位株式会社菱友システムズ13.3時間3位株式会社バリューHR8.3時間8位株式会社グローバルウェイ13.5時間4位サイボウズ株式会社8.5時間9位株式会社プレステージ・インターナショナル13.6時間5位株式会社IBJ10.0時間10位株式会社アイネット13.8時間 これらの企業は、働き方改革に積極的に取り組み、生産性向上と長時間労働の是正を両立しているのが特徴だ。 「IT業界=残業が多い」というイメージを持っている学生も少なくないが、実際には企業によって働き方は大きく異なる。特に上位企業の多くは、制度面だけでなく、実際の運用でも残業削減が進んでいる。 自分の時間を大切にしたい!プライベートも充実させたい!そう考える就活生は、このような取り組みに注目して企業選びを進めるとよいだろう。 6-6.IT企業の福利厚生充実度ランキングTOP10 福利厚生は、企業の社員に対する姿勢が最もよく表れる部分だ。 順位企業名特徴的な福利厚生順位企業名特徴的な福利厚生1位SCSKスマートワーク、どこでもWORK6位GMOインターネットグループシナジーカフェ(24時間無料)、お昼寝スペース2位楽天グループカフェテリア(3食無料)、フィットネスジム7位Sky社員旅行、資格取得支援3位サイバーエージェント家賃補助(2駅ルール)、女性活躍促進制度8位NTTデータグループ住宅補助、ライフプラン休暇4位DeNAベビーシッター補助、部活動支援9位富士通(Fujitsu)テレワーク費用補助、保養所5位LINEヤフー社員食堂、マッサージルーム10位日立製作所カフェテリアプラン、グローバル人財育成※ユニークな福利厚生を私がピックアップ 楽天やGMOのように、食事補助やリフレッシュ施設を充実させることで社員の健康とコミュニケーションを促進する企業もあれば、サイバーエージェントのように、独自の家賃補助制度で若手社員の生活をサポートする企業もある。 また、SCSKのように、働く場所や時間を柔軟に選べる制度を導入することで、多様な人材が活躍できる環境を整えている企業も評価が高い。 自分にとってどのようなサポートがあれば働きやすいかを考え、各社の制度を比較検討することが重要だ。 6-7.IT企業の口コミ評価ランキングTOP10 実際に働く社員からの口コミ評価では、働き方改革に成功している企業が上位を占める結果となった。特にSkyやSCSKは、「風通しの良さ」「成長環境」「法令遵守意識」といった項目で高い評価を得ている。 順位企業名口コミ評価(推定)順位企業名口コミ評価(推定)1位Sky4.56位日鉄ソリューションズ(NSSOL)4.02位SCSK4.47位オービック4.03位TIS4.38位NTTデータグループ3.94位野村総合研究所(NRI)4.29位アクセンチュア3.85位伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)4.110位楽天グループ3.7※さまざまな口コミサイトから統計的に算出。 社員が自社のことをポジティブに語っているという事実は、何よりも雄弁にその企業の働きやすさを物語っている。 一方で、アクセンチュアや楽天グループのような企業は、成長環境や仕事のやりがいが高く評価される反面、ワークライフバランスの項目で評価が分かれることもある。 自分が何を重視するかによって、口コミのどこに注目すべきかが変わってくるだろう。 7.IT企業ランキングの就活への応用方法 ランキングは企業選びの強力な武器になるが、ただ眺めるだけでは意味がない。数字の裏側を読み解き、自分の就活にどう活かすか。ここでは具体的な応用方法を解説する。 7-1.IT企業ランキング≒入社難易度ランキング 基本的に、ランキング上位の企業ほど学生からの人気が集中し、結果として入社難易度も高くなる傾向にある。 特に総合評価TOP10に入るような企業は、MARCH・関関同立レベルでも非常に厳しい戦いになることが多い。これは、応募者数が多く、その中から優秀な学生を選抜するため、必然的に選考基準が上がるからだ。 ただし、これはあくまで一般論であり、企業が求める人物像と君の強みが合致すれば、十分に突破の可能性はある。就活というのは、単純な学力とは異なる別のベクトルのゲームだ。 ランキングは一つの目安として捉え、過度に恐れる必要はない。ただ、一向に突破できる糸口がつかめない場合は、難易度を下げるように調整することをおすすめする。 7-2.配属部署と職種は応募前に確認する 大手企業ほど、事業内容が多岐にわたるため、配属リスクは常に意識すべきだ。 憧れの部署や仕事内容があっても、希望通りに配属されるとは限らないのが現実だ。 だからこそ、応募段階で職種別採用を行っているか、初期配属の希望はどの程度通るのか、といった点は必ず確認しておくことをおすすめする。 入社後のミスマッチを防ぐための重要なステップである。 7-3.総合の80位前後は意外と穴場になる 就活生の多くは、どうしても知名度の高い上位企業に目が行きがちだ。 しかし、一般的な学歴の学生において、本当に注目すべきは、ランキングの80位前後に位置する企業群が比較的おすすめである。 BtoBビジネスが中心で一般の知名度は低くても、安定した経営基盤と高い専門性を持ち、働きがいのある企業は少なくない。 ライバルが少ない分、じっくりと企業研究をすれば、内定の確度はぐっと上がるだろう。 7-4.グループ子会社を狙うと難易度が下がる ランキング上位に位置しているのは基本的に親会社であることが多い。だからこそ、親会社のグループ子会社などは狙い目になる。 親会社と同等の福利厚生や研修制度を持ちながら、採用の難易度は比較的穏やかになることが多いのだ。 事業内容も親会社と密接に関連しているため、大規模プロジェクトに携わるチャンスも十分にある。親会社というブランドに固執せず、グループ全体でキャリアを考える視野の広さが、就活を有利に進める鍵となるだろう。 8.企業ランキングに取りつかれた学生の末路 ランキングは便利な指標だが、それ自体が目的になってしまうと危険だ。 ランキングに固執しすぎた結果、不幸なキャリアを歩むことになった学生の末路を3つのパターンで紹介する。 8-1.実力と難易度がマッチせず永遠とNNT NNT(無い内定)の学生に多いのが、自分の実力や適性を客観視できず、ランキング上位の有名企業ばかりを受け続けるケースだ。 プライドが邪魔をして、中堅企業やBtoB企業に目を向けられない。結果として、持ち駒がどんどんなくなり、時間だけが過ぎていく。 ランキングはあくまで相対的な評価に過ぎない。 大切なのは、自分がその企業で何を実現したいのか、そして自分の強みをどう活かせるのかが重要だ。この視点がなければ、いつまでたっても内定にはたどり着けない。 8-2.有名企業に入るがスキル不足でレイオフ 運良く有名企業に入社できたとしても、そこで安泰とは限らない。 特に外資系IT企業などでは、スキル不足や成果を出せない社員は、容赦なくレイオフ(解雇)の対象となることがある。 就職はゴールではなく、プロとしてのキャリアのスタート地点であり、入社後も学び続け、スキルを磨き続ける覚悟がなければ、有名企業の看板もすぐに剥がれてしまう。 企業ブランドに依存するのではなく、自分自身の市場価値を高める意識が不可欠なのである。 むしろ、有名企業のほうが人に困っていないため、簡単に人を解雇できるのは、まぎれもない事実なのだ。 8-3.部署による格差で入社後の短期離職 大企業、特にSIerなどでは、配属される部署によって仕事内容や働きがい、成長環境が大きく異なる「部署ガチャ」問題が存在する。 このギャップに耐えきれず、早期離職してしまうケースは後を絶たない。 企業という大きな括りだけでなく、その中で自分がどのようなキャリアを歩むことになるのか、具体的な仕事内容まで踏み込んで企業研究を行う重要性を物語っている。 有名企業に入社できた!と喜んでいても、実質は人材の割り振りでハズレ部署に配置されれば、名前は有名だけどやっていることはほかの企業よりレベルが低い。そんな顛末が待っていることも少なくない。 就活というのは、ある意味で会社の深淵を覗くべき作業であり、あなたが入社後にいかに活躍できるポジションにいけるかが重要となる。 9.IT業界は有名度より個人スキルがものをいう ここまで様々なランキングを紹介してきたが、最後に一番伝えたいことがある。 それは、IT業界は「どの会社にいるか」よりも「個人として何ができるか」が圧倒的に重要だということだ。 たとえランキング上位の有名企業に所属していても、スキルがなければ評価されない。 プログラミング能力、問題解決能力、コミュニケーション能力といったポータブルスキルは、会社の看板を超えて君自身の価値となる。 企業のランキングはあくまでスタートラインを選ぶための参考情報に過ぎない。 本当に大切なのは、入社後にどのような環境で、どのようなスキルを磨いていくかという視点を忘れずに、自身のキャリアを主体的に築いていってほしい。 10.IT企業への就活はユニゾンキャリアにお任せ! ここまで様々なランキングを見てきたが、正直、情報が多すぎて逆に混乱してしまった学生もいるかもしれない。 膨大な情報の中から、自分に最適な一社を見つけ出すのは、本当に骨の折れる作業だ。 10-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー① 10-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー② 10-3.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー③ 当社は転職支援サービスも行っているので、単に内定を取るための就活支援だけではない。その企業でどのような経験を積めば、望む未来のキャリアに繋がるのか、そこまで見据えたサポートができるのが我々の強みだ。 ぜひ、ユニゾンキャリアを使ってもらえると私も記事を書く意欲になるのでうれしい。まずは気軽に話を聞いてみるくらいの気持ちで無料相談を活用してほしい。
