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エントリーシートに使う文体は、一般的に「ですます調」が使われる。
もちろん、「である調」を使ってはいけないというわけではない。どちらにも一長一短があり、君の印象ががらっと変わる。ただ、「ですます」と「である調」どうかで、評価が変わるほど重要なポイントではない。
この記事では、採用担当者の目線からエントリーシートの文体の選び方を解説していく。
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1.エントリーシート(ES)とは?
エントリーシート(ES)とは、企業が採用選考の初期段階で、応募者の個性や価値観、ポテンシャルを知るために提出を求める独自の応募書類のことである。
多くの企業で、書類選考はこのESを中心に行われる。
つまり、ESは面接に進むための「通行手形」であり、就職活動における最初の関門といえる。
なぜこの会社で働きたいのか、入社後にどう貢献できるのか、あなた自身の…
1.採用担当者の文体に対する本音
エントリーシートの文体について、採用担当者がどう考えているのかを知る必要がある。
ここでは、採用担当者が文体に対して抱いている本音を3つの視点から解説していく。
- 多少の混在は気にしない
- 文体よりも内容の方が重要
- 文体によって印象は変わる
1-1.多少の混在は気にしない
エントリーシートの中で「ですます調」と「である調」が多少混在していても、それだけで不合格になることはない。
もちろん、統一されているに越したことはないが、数カ所のミスであれば「ケアレスミス」と受け流されることが多い。
特に、何千通もの応募書類に目を通す大手企業の担当者は、細かい文末の形式よりも、全体を通して何が書かれているかを優先して見ている。
人間が書く以上、完璧な文章を求めるほうが無理というものだ。ただし、一文ごとに文体が変わるような混在は読みづらさを与えるため、避ける必要がある。
あまり神経質になりすぎず、読みやすさを損なわない範囲であれば問題ない。そのため、細かいミスに怯えるよりも、まずは書き切ることに集中してほしい。
1-2.文体よりも内容の方が重要
エントリーシートの評価において、文体はあくまで「形式」であり、最も重要なのは「中身」だ。
どんなに美しい「ですます調」で書かれていても、自己PRや志望動機の内容が薄ければ評価されることはない。
逆に、文章に多少のミスがあっても、エピソードに具体性があり、君の人柄や熱意が伝われば選考を通過する可能性は高い。
採用担当者が本当に知りたいのは、「丁寧な文章が書けるか」よりも「自社で活躍できる人材か」「どのような価値観を持っているか」という点にある。
形式的なマナーも大切だが、それに時間をかけすぎて中身の推敲がおろそかになっては本末転倒といえる。
文体に悩みすぎて筆が止まってしまうくらいなら、まずは中身を充実させることに時間を使うべきだ。
1-3.文体によって印象は変わる
合否に直結しないとはいえ、文体によって採用担当者が受け取る印象が変わる。
「ですます調」は柔らかく丁寧な印象を与え、「である調」は理知的で自信に満ちた印象を与える傾向が強い。
そのため、君がアピールしたいキャラクターや、企業の社風に合わせて使い分ける。
例えば、協調性を重視する企業なら「ですます調」が馴染みやすいかもしれない。逆に、リーダーシップや論理性を重視する企業なら「である調」がマッチする可能性が高い。
文体は、君の人柄を伝えるためのツールの一つとして活用できる。
面接で話すときの雰囲気とエントリーシートの文体を合わせることで、一貫性のある表現が可能になる。たかが文末の違いと思わず、自分の魅力を引き立てる要素として捉えたい。
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4.8
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
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エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
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湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.例文で比較!「ですます調」と「である調」の違い
「ですます調」と「である調」では、同じ内容を書いても読み手に与える印象が異なる。
実際にどのように変わるのか、例文を見比べてみると分かりやすいはずだ。ここでは、それぞれの文体を使った具体的な例文を紹介し、どのような特徴があるのかを比較していく。
自分の書きたい内容やアピールしたいポイントに合わせて、どちらが適しているかを判断する材料にしてほしい。
2-1.ですます調は人柄が伝わりやすい
【ですます調の例文】
私の強みは、周囲と協力して目標を達成する力です。学園祭実行委員として、意見対立を乗り越え来場者数を増やしました。この経験を活かし、貴社でもチームワークを大切にしたいと考えています。
「ですます調」は、語りかけるような口調になるため、読み手に親近感や誠実さを与えやすい。
「~です」「~ます」という柔らかい響きが、文章全体の角を取り、君の「人柄の良さ」や「丁寧さ」を自然と伝えてくれる。
特に、エピソードの中で感情の動きや人間関係の機微を描写する場合、「ですます調」の持つ温かみがプラスに働くことが多い。
読み手である採用担当者に対して、敵対的ではなく協調的な姿勢を示したい場合に適している。
また、読み手が文章を読む際に感じる心理的なハードルを下げる効果も期待できる。
サービス業や営業職など、人と接する機会が多い職種を志望する場合、この文体を選ぶことで適性をアピールしやすくなる。
2-2.である調の文章は自信がある印象
【である調の例文】
私の強みは、周囲と協力して目標を達成する力である。学園祭実行委員として、意見対立を乗り越え来場者数を増やした。この経験を活かし、貴社でもチームワークを大切に貢献したいと考える。
「である調」は、断定的な表現になるため、文章に力強さと小気味よいリズムが生まれる。
読み手に対して「自信」や「意志の強さ」を感じさせる効果が高い。「~です」といった余計な言葉が削ぎ落とされるため、事実関係が際立ち、論理的な構成に見えやすいのも大きい。
事実を淡々と述べ、成果や行動そのものを強調したい場合に適している。
特に、理系の学生や、コンサルティング業界などを目指し、論理的思考力をアピールしたい学生が好んで使う。
ただし、冷たい印象を与えないよう、内容面で熱意を補足する工夫も必要になる。
自分の主張をはっきりと伝えたい場面では、役立つ文体だ。
3.「ですます調」を使うメリット・デメリット
「ですます調(敬体)」は、エントリーシートにおいて最も一般的に使われる文体だ。
多くの就活生が選ぶ無難な選択肢といえるが、メリットだけでなくデメリットも存在する。これらを理解した上で選択しないと、意図せず損をしてしまうこともある。
ここでは、「ですます調」を使うことによる効果と、注意すべき点について詳しく解説する。
3-1.「ですます調」を使うメリット
「ですます調」を使う最大のメリットは、読み手に丁寧で誠実な印象を与えられる点にある。
具体的なメリットは、以下のとおりだ。
- 文章作成時の心理的なハードルが低い
- 感情を表現しやすく共感を得やすい
エントリーシートは企業へのラブレターのようなものであり、敬語を使うことは相手への敬意を示す基本となる。
「ですます調」であれば、自然と丁寧語が含まれるため、読み手に安心感を与え、好印象につながりやすい。
また、日常的に使い慣れている言葉であるため、思考をスムーズに文章化できる点も魅力だ。
読み手にとっても、語りかけられているような感覚になるため、内容が頭に入ってきやすい。失敗のリスクを最小限に抑えたいなら、「ですます調」を選んでおこう。
3-2.「ですます調」を使うデメリット
一方で、「ですます調」にはいくつかのデメリットも存在する。
注意すべき点は、以下のとおりだ。
- 「~です」などの語尾により文字数が多くなる
- 文末が重複しやすくリズムが単調になる
- 表現によっては稚拙な印象を与える
例えば、「~だ」なら2文字で済むところが、「~と考えています」となると文字数が増えてしまう。
文字数制限が厳しい設問では、内容を削らざるを得なくなるケースが出てくるため、情報の取捨選択が難しくなる。
限られたスペースで多くの情報を伝えたい場合、「ですます調」の冗長な表現が足かせになる可能性も考慮しておこう。
4.「である調」を使うメリット・デメリット
「である調(常体)」は、論文やレポートなどで使われる文体であり、エントリーシートでも一定の割合で使用されている。
簡潔で力強い表現が可能だが、使い方を間違えるとマイナスの印象を与える。
ここでは、「である調」を選択する場合のメリットと、気をつけなければならないデメリットについて解説していく。
4-1.「である調」を使うメリット
「である調」のメリットは、効率的かつ効果的に情報を伝えられる点にある。
主なメリットは、以下のとおりだ。
- 文字数を大幅に節約できる
- 歯切れが良く論理的な構成を作りやすい
- 自信やリーダーシップをアピールできる
「~しました」が「~した」になるだけで、一文あたり数文字の削減になる。
全体では数十文字から百文字近くの差が生まれ、その分だけエピソードや数値を詰め込むことが可能だ。
これにより、説得力が格段に増す。自信を持って言い切る姿勢は、リーダーシップや決断力をアピールしたい場合に、内容とマッチして相乗効果を生む。
自分の強みを端的に、かつ力強く伝えたいなら、「である調」を選ぶ価値は十分にある。
4-2.「である調」を使うデメリット
「である調」を使うデメリットとしては、読み手によってはマイナスの印象を持つ点が挙げられる。
その他に「である調」を使うと、以下のような懸念点が生まれる。
- 冷たい、偉そうといった印象を与えやすい
- 「ですます」との混在ミスが起きやすい
- 敬語表現との組み合わせが難しい
特に、感情や人柄を重視する企業の場合、淡々とした記述は「熱意が伝わりにくい」と判断されるリスクがある。ロボットのような冷徹な印象を持たれてしまうかもしれない。
また、使い慣れていない文体だと、言葉遣いが不自然になったり、「ですます調」が混ざったりするミスも起きやすい。
文体自体が持つ硬さを和らげるために、内容面で熱意を補足するなどの工夫が求められる。
5.エントリーシートに使う文体の選び方
それぞれの特徴を理解した上で、最終的にどちらの文体を選べばよいのか。基本的には「好み」で選んで問題ないが、迷ったときの判断基準を持っておくとスムーズに進められる。
ここでは、状況や目的に応じた文体の選び方を4つのパターンで紹介していく。
- 語尾の選び方に迷ったら「ですます調」
- 丁寧な印象を与えたいなら「ですます調」
- 簡潔な印象を与えたいなら「である調」
- 文字数制限が厳しい場合は「である調」
5-1.語尾の選び方に迷ったら「ですます調」
もし文体選びに迷って決められないのであれば、「ですます調」を選んでおく。
日本のビジネスシーンにおいて、丁寧語を使ってマイナス評価になることはまずない。どの業界、どの企業に出しても失礼にならず、安定した評価を得られる。
特に、文章を書くのがあまり得意でない場合、使い慣れた「ですます調」のほうがスムーズに執筆できるはずだ。
無理に「である調」を使って違和感のある文章になるより、自然な言葉で書かれた「ですます調」のほうが、君の想いは伝わりやすくなる。
迷う時間があるなら、その時間を企業研究や自己分析に充てるほうが建設的といえる。迷ったら基本に立ち返り、丁寧さを優先しよう。
5-2.丁寧な印象を与えたいなら「ですます調」
アピールしたい強みが「協調性」「傾聴力」といった対人関係に関わるものであれば、「ですます調」をおすすめしたい。
文体が持つ柔らかさが、強みの内容を補強してくれるからだ。
例えば、接客業のアルバイト経験を語る際に、断定的な「である調」で書くよりも、丁寧な「ですます調」で書くほうが、お客様に接する時の雰囲気まで想像できる。
読み手に対して「一緒に働きたい」「人当たりが良さそうだ」という印象を残したいなら、言葉遣いからもその姿勢を示す。
文章のトーンそのものが、君のコミュニケーションスタイルを表すサンプルとなる。相手に寄り添う姿勢をアピールしたいなら、文体選びもその一環として捉えるべきだ。
5-3.簡潔な印象を与えたいなら「である調」
「論理的思考力」「分析力」などをアピールしたい場合は、「である調」が適している。
理路整然とした文章は、知的な印象を強め、君の能力をより高く見せる効果がある。
コンサルティング業界や研究職など、論理性が重視される職種に応募する場合も、「である調」のほうが好まれやすい。
情報を整理し、要点をズバリと伝える能力を文体からもアピールしたいなら、こちらを選びたい。無駄な装飾を省き、中身で勝負するという姿勢を示すことにもつながる。
そのため、自分の言葉に責任を持ち、断定できる強さを持っていることを、文体を通じて表現しよう。
5-4.文字数制限が厳しい場合は「である調」
「200文字以内で自己PRをしてください」といった、文字数制限が厳しい設問は、「である調」への切り替えを検討しよう。
「ですます調」ではどうしても文字数がかさんでしまい、伝えたい内容を削らなければならなくなる。
そのため、「である調」にすることで生まれた余裕を使って、具体的な数字や成果を盛り込むほうが、結果的に質の高いエントリーシートになる。
エントリーシートの目的は、丁寧な文章を書くことではなく、自分をアピールすることだ。
情報を削ってまで丁寧さを優先する必要はない。ただし、一つのエントリーシート内で設問ごとに文体を変えるのは避けたい。
文字数制限が厳しい設問が一つでもあるなら、全体を「である調」で統一しよう。
6.応募先の業界によって文体を使い分ける
エントリーシートの文体は、応募する業界の雰囲気や慣習に合わせて使い分ける。
企業文化によって、好まれるトーンが異なる場合があるからだ。もちろん、これらはあくまで一般的な傾向であり、ルールではない。
ここでは、代表的な業界ごとの傾向を紹介していく。
- 金融や医療など堅い業界は「である調」
- メーカー企業は「ですます調」
- ITやベンチャー企業は「ですます調」
6-1.金融や医療など堅い業界は「である調」
銀行、証券、保険といった金融業界や、製薬、医療機器などの業界は、比較的堅い社風を持つ企業が多い。
業務において高い正確性や規律が求められるため、エントリーシートでも論理的で簡潔な文章が好まれる。
そのため、「である調」の持つ真面目で知的な印象がプラスに働くケースがある。
もちろん「ですます調」でも問題はないが、あまりに感情的で情緒的な文章は避け、事実に基づいた客観的な記述を心がけることが重要だ。
信頼感が何よりも重視される業界だからこそ、浮ついた表現は避けたい。堅実さをアピールしたいなら、「である調」で引き締まった文章を目指そう。
6-2.メーカー企業は「ですます調」
食品、自動車、電機などのメーカー企業は、チームでのモノづくりを重視するため、協調性や人柄を大切にする傾向がある。
また、歴史ある日系企業も多く、礼儀正しさが評価される土壌がある。そのため、「ですます調」の丁寧で温かみのある文体が好感を持たれやすい。
自分の想いや製品への愛着を語る際にも、「ですます調」のほうが感情を乗せやすい。面接でも人柄を見られることが多いため、エントリーシートの段階から親しみやすさを演出しておくのが得策だ。
組織の一員として円滑なコミュニケーションが取れる人物であることを、文体からも伝えよう。「一緒に働きたい」と思わせる人間味を出すには、最適な選択といえる。
6-3.ITやベンチャー企業は「ですます調」
IT業界やベンチャー企業は、フラットな社風やスピード感を重視する傾向がある。
堅苦しい形式よりも、個人の個性やポテンシャルを見ようとする企業が多い。ここでは「ですます調」を基本としつつも、自分らしさを表現できる文体を選びたい。
「である調」で論理性をアピールするのも悪くないが、あまりに堅すぎると「融通が利かない」と思われるリスクもある。
「ですます調」で柔軟性やコミュニケーション能力の高さを示すほうが、カルチャーにマッチしていると感じてもらいやすいかもしれない。
自分の言葉で、熱意をストレートに伝えることが何より大切だ。
形式にとらわれすぎず、君の「素」の部分が伝わるような生き生きとした文章を目指してほしい。
7.エントリーシートの文体における注意点3選
文体選び自体に正解はないが、書き方には守るべきルールやマナーが存在する。
これらを無視してしまうと、文体の良し悪し以前に、「文章作成能力が低い」「注意不足」と評価されてしまう。
エントリーシートを書き終えたら、必ずチェックしておきたい3つの注意点について解説する。
- 全文を通して同じ文体を使う
- 文末は「です」などを3連続させない
- 「思いました」を連続で使わない
7-1.全文を通して同じ文体を使う
エントリーシートを作成するときは、文末の表現を「です・ます調」か「だ・である調」のどちらかに統一して書く。
語尾が揃っていないと、読み手に違和感を与えてしまい、内容がスムーズに頭に入ってこない。よくある失敗例として、以下のように文体が混ざってしまうケースがある。
- 自己PRは「です・ます調」
- 志望動機は「だ・である調」
- 一つの文章内で両方が混在する
書き始める前にどちらの文体を使うか決めておくと、全体の一貫性を保ちやすい。
しかし、他の企業に提出した文章を使い回すときは、文体が異なっていないかの確認を忘れてはならない。
エントリーシートの提出前に全体を読み返し、語尾が統一されているかチェックすると、未然にミスを防げる。
7-2.文末は「です」などを3連続させない
「ですます調」を選ぶ場合に特に注意したいのが、文末の重複だ。
「~しました。~しました。~しました。」と3回以上同じ語尾が続くと、文章のリズムが悪くなり、幼稚な印象を与えてしまう。
そのため、「~しました。」「~です。」「~と考えています。」「~取り組みました。」といったように、語尾にバリエーションを持たせたい。
体言止め(名詞で終わる形)を適度に取り入れるのも一つの手だが、使いすぎには注意したい。
書き上げた後に一度音読してみて、リズムが悪い箇所がないか確認すると、よりミスを減らせる。
7-3.「思いました」を連続で使わない
エントリーシートで「~と思いました」という表現を多用するのは避けるべきだ。
「思いました」は感想文のような印象を与えやすく、客観性や説得力に欠ける。ビジネス文書であるエントリーシートでは、事実や考えを明確に伝える必要がある。
「~と考えました」「~と感じました」「~と分析しました」など、文脈に合わせてより具体的な言葉に言い換えよう。
また、意志を示す場合は「~思います」ではなく「~考えます」や「~貢献します」と言い切ることで、熱意が伝わりやすくなる。
8.エントリーシートの言葉遣いに関するよくある質問
文体の方向性は決まっても、細かい言葉遣いで迷うことは尽きないものだ。
ここでは、就活生からよく寄せられる言葉遣いに関する質問に回答していく。疑問を解消し、自信を持ってエントリーシートを仕上げよう。
- エントリーシートの言葉遣いの注意点
- エントリーシートでの敬語の使用について
- 「思いました」の言い換え表現
8-1.エントリーシートの言葉遣いの注意点
最も注意すべきは、「話し言葉(口語)」を使わないことにある。
「なので」「やっぱり」「すごく」といった言葉は、日常会話では自然でも、エントリーシートとしては不適切だ。「そのため」「やはり」「非常に」などに書き換える必要がある。
また、「ら抜き言葉」(見れる、食べれるなど)や「い抜き言葉」(している→してる)も減点対象になりやすい。
これらのミスは、無意識のうちにやってしまうことが多い。書き上げた後に一度声に出して読んでみると、違和感や話し言葉になっている箇所に気づきやすくなる。
また友人や家族など第三者に読んでもらうと、自分では気づかない癖を指摘してもらえることもある。細部まで気を配る姿勢が、完成度を高める鍵となる。
8-2.エントリーシートでの敬語の使用について
「ですます調」の場合は、当然ながら正しい敬語(丁寧語、謙譲語、尊敬語)を使いたい。
「である調」の場合でも、相手企業を指すときは「貴社」とするなど、最低限の敬意を示す。「である調」だからといって、すべてをタメ口のように書いていいわけではない。
また、自分の行為に尊敬語を使ってしまう(例:拝見させていただきました→拝見しました)などの誤用にも注意したい。
敬語は社会人としての基礎マナーとして見られていると心得よう。完璧な敬語を使うのは難しいかもしれないが、相手への敬意を忘れずに書くことが大切だ。
迷ったときは調べたり、詳しい人に聞いたりして、正しい表現を身につけていこう。その努力は、面接や入社後のコミュニケーションでも必ず役立つ。
8-3.「思いました」の言い換え表現
「思いました」は、その時の状況や感情に合わせて、より具体的な言葉に変換できる。
- 思考や判断をした場合:「考えました」「判断しました」「分析しました」
- 感情が動いた場合:「感銘を受けました」「魅力を感じました」「痛感しました」
- 意志を示す場合:「決意しました」「志しました」
- 推測する場合:「推察します」「考えられます」
これらを使い分けることで、君がその時どう頭を使い、どう心が動いたのかが、より鮮明に伝わるようになる。
言葉の解像度を上げることは、君自身の経験をより深く伝えることにつながる。「思いました」で済ませず、最適な表現を探してみよう。
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はくこ08:28 16 Jun 25
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エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
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G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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9.IT企業の選考対策ならユニゾンキャリア
IT業界の就活は、専門用語や技術への理解が求められることもあり、一人で対策を進めるのが難しいと感じることも多い。
ユニゾンキャリアは、IT業界専門の就活エージェントだ。業界の動向や企業の採用基準を熟知したアドバイザーが、君の就活をサポートする。
実際に、どのようなサポートを行っているのか、以下のインタビューから確認できる。
9-1.IT企業の選考攻略インタビュー①
成功者インタビューより
最初からIT業界で就職活動を進めていましたか?
最初は大学で音楽活動をやってたので、「自分の好きなことを仕事にできたらいいな」と思って、音楽業界で就活していたんですよ。
でも、実際に内定をもらったりする中で、年収や将来性のことで不安を感じるようになって…。音楽業界ってやっぱり給料が低くて、残業時間も月40時間以上あったりもして。
だから、「好き」だけでやっていける世界ではないのかなって、現実を考えちゃいました。
将来性も、今はYouTubeとか面白いものが分散してるじゃないですか?
だから昔みたいに大きなものを作るのは、だんだん難しくなるのかなあって思って。
その点、IT業界なら需要もなくならないだろうし、スキル次第で年収も上げられるって聞いて。将来ITから音楽業界に関わることはできても、その逆はちょっと難しい気がして、IT業界を目指すことにしました。
IT業界の就活はどのように進めてましたか?
最初は総合型のエージェントさんを利用してました。自己分析とかは結構AIを使ってました。
正直、書いたエントリーシートが良いのか悪いのかも全然分からなくて。AIに壁打ち相手になってもらって、ある程度できたらエージェントさんに見てもらう、みたいな流れで進めてました。
あとは、やっぱり技術のことは少しでも分からないとダメかなと思って、Progateでプログラミングの勉強もしていました。
最初は手探りでしたけど、自分なりにやれることをやってみたって感じです。
最後にユニゾンキャリアを利用した感想を率直に教えてください!
シンプルに一言でいうと、すごく親切でした!
バイトしながら就活していたので、土日とか夜遅い時間でもすぐにLINEで返信してくれたのがありがたかったですね。
ほかのエージェントさんだと、ここまで対応してくれなかったので、すごく助かりました。
橋本さんのお話で、IT業界のリアルな部分についてちゃんと知ることができたので、本当にありがたかったなと。
おすすめしてくれた求人も「この会社はこういう技術を使っているから将来こういうキャリアを目指せる」っていう部分まで詳しく教えてくれたので、迷わずに就活を進められました!ありがとうございました!
9-2.IT企業の選考攻略インタビュー②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
ものづくりが好きだったことがきっかけです。
子どものころは図工、今は料理や動画編集など、何かをつくることが好きで…!
就活を始めた時にものづくりの仕事を調べていたら、エンジニアに辿り着きました。
エンジニアの仕事はものづくりに似ていたので、自分に合っていると思ったんです。
内定先の企業に入社を決めた理由は何ですか?
AIに特化していて、最新技術を扱うところに魅力を感じました。
せっかく、エンジニアになるなら最新技術にも携わりたいという気持ちがあったので、新卒で入社するならこの企業だって思ったんです!
あと、教育体制もあって成長できる環境があるのも決め手でしたね。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
最初から最後まで橋本さんに手厚くサポートいただいて感謝の気持ちでいっぱいです…!
IT業界について知れたおかげで、面接で自信を持って話せました。
橋本さんはいつも親身になって相談にのってくれて、背中を押してくれる存在でしたね。
すごく心強かったですし、就活生のことを本気で考えてくれてると思いました。
IT業界は変化が速く、求められる人物像も企業によって様々だ。一人で悩んでいても、正解が見つからないことはよくある。
ユニゾンキャリアなら、君の性格や適性に合った企業を紹介してくれる。その上で、応募書類の添削から面接対策まで、内定獲得に向けてサポートしていく。
不安を解消し、納得のいく就活をするために、まずは無料相談でプロの話を聞いてみてほしい。