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ESの研究内容の書き方ガイド!文系・理系や決まっていない際の対策を解説

ESの研究内容の書き方ガイド!文系・理系や決まっていない際の対策を解説 | ガクチカ

記事の概要

エントリーシートの研究内容欄は、研究テーマを正確に説明することが最優先だと考える人が多い。

しかし採用担当者が本当に見ているのは、あなたが研究を通じてどんな問題解決能力・考え方・行動姿勢を身につけたかという「人間像」である。

研究内容を細かく詳しく説明すればするほど、むしろ専門外の採用担当者には理解されず、あなたの本質的な魅力が埋もれてしまう可能性がある。

この記事では、エントリーシート研究内容で採用担当が見ているポイント、研究内容の書き方4ステップで構成の型を押さえる方法、専門用語をそのまま書くと落ちる理由と伝わる言い換え術について解説していく。

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目次

1.エントリーシートの研究内容で採用担当が見ているポイント

エントリーシートの研究内容欄を見るとき、採用担当者が注目する点は、あなたの研究の専門知識や成果の完成度ではない。むしろ、研究にどう向き合ったか、何を学んだか、どう考えたかというプロセスと思考姿勢を重視する。

専攻外の採用担当者はあなたの研究テーマを理解できないという前提で、評価基準を理解することが、書き方を変える第一歩だ。

  • 研究内容欄が見られる3つの評価軸
  • 専門知識より重視される取り組み姿勢
  • 面接での深掘り質問を前提にした設計思想

1-1.研究内容欄が見られる3つの評価軸

採用担当者が研究内容欄で見る評価軸は、「主体性」「論理性」「完遂力」の3点に集約され、これらを通じて社会人としての適性を判断している。

第1の軸「主体性」では、テーマ選定や課題に対し、指示待ちにならず自ら主体的に向き合ったかが問われる。

第2の軸「論理性」は、動機から仮説・検証に至る流れの明確さを指す。

ビジネスの現場における問題解決に必要な、論理的思考力が磨かれているかを見ている。

第3の軸「完遂力」では、研究が途中段階であっても、失敗にどう向き合い、困難に対してどれだけ粘り強くやり遂げようとしたかが評価される。企業が求める、長期的なプロジェクトを乗り切るタフさを測るためである。

重要なのは、これら3つの軸が研究の成果や専門性の深さとは別のレイヤーで評価される点だ。仮に目立つ成果がなくとも、試行錯誤や考えるプロセスをしっかり書くことで、社会人としてのポテンシャルを充分にアピール可能である。

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1-2.専門知識より重視される取り組み姿勢

「研究内容を正確に、詳しく説明すれば、採用担当者に伝わるのではないか」という誤解が、多くの就活生にある。しかし実際には、研究内容欄の評価は、説明の正確さより取り組み姿勢の説得力で決まる。

専門外の採用担当者は、専門用語や実験手法の正確性を判定できない。だから、あなたがどんな姿勢で研究に向き合ったかを物語として読む。

採用担当者が読むときの視点は「この人は仕事でも真摯に取り組むだろうか」という問い。研究の成果よりも、失敗や試行錯誤の中で何を学んだかが重要になる。

例えば「実験が失敗した」という事実より「失敗からなぜ仮説が間違っていたのかを考え、次の手法を試した」というプロセスの方が、採用担当者は「この学生は粘り強い」と評価する。

成果がまだない学生や、研究がうまくいっていない学生ほど、このポイントが重要だ。「まだ成果が出ていない」という状況そのものは、採用担当者にとって減点要因にはならない。

むしろ、現在進行形で何を考え、どう工夫しているかを書く方が、真摯さと主体性が伝わる。

1-3.面接での深掘り質問を前提にした設計思想

エントリーシートの研究内容欄に書いた内容は、高確率で面接で深掘り質問される。ESの研究内容は、面接へ続く物語の入口として設計する必要がある。

書きすぎれば面接で聞く質問がなくなり、書かなすぎれば面接官に研究への関心を示せない。バランスが大切だ。

具体的には、研究内容欄には「研究の背景」「取り組んだ工夫」「現在の進捗状況」の3点を200~300字程度で書くのが目安。この3点を書くことで、面接官は『なぜその工夫をしたのか』『その中で何を学んだのか』という質問が自然と生まれる。

そうなると、面接の会話は研究の説明から、あなたの思考力や課題解決能力の評価へスムーズに移る。

逆に避けるべきは、研究テーマだけを列挙したり、実験手法を細部まで説明したりすることだ。面接で広がりのない質問しか出ない。

また、「素晴らしい成果を上げました」という自慢のような書き方も、採用担当者の信頼を失う。謙虚に、でも確信を持って「この研究で自分は何を得たか」を伝える姿勢が必要だ。

2.エントリーシートの研究内容の書き方4ステップ

採用担当者は研究内容欄で、あなたの研究がどれだけ優れているかではなく、「なぜ取り組み、どう考え、何を学んだか」というプロセスと思考の一貫性を見ている。つまり研究内容欄は「研究の説明書」ではなく「あなたの人物像を伝える自己PR」なのだ。

この認識があれば、専攻外の採用担当にも伝わる書き方が見えてくる。以下4つのステップに沿って、研究テーマから学びまでを順番に組み立てれば、初めてでも構成のしっかりした研究内容欄が完成する。

  • ステップ1:研究テーマと目的を一文でまとめる
  • ステップ2:研究に取り組んだ背景・課題意識を書く
  • ステップ3:試行錯誤したプロセスを具体的に書く
  • ステップ4:研究から得た学び・強みを企業への貢献につなげる

2-1.ステップ1:研究テーマと目的を一文でまとめる

最初に書くべきは、研究テーマと「なぜそのテーマを選んだのか」の目的を1文で端的にまとめたものだ。

冒頭にテーマと目的を明確に置く理由は、読み手が全文を理解するまでの「軸」になるからだ。採用担当者はここで「この学生は何を目指している人なのか」という基準を持ち、その後の背景説明や成果を読むことになる。

テーマが曖昧だと、以降の説明すべてが散漫に見える。

文字数は「50〜80字」を目安にし、「研究テーマ」「目的(なぜ)」「簡潔な説明」の3要素を入れること。「〜を研究するため」「〜の解決を目指して」といった目的を示す接続詞を入れると、テーマと目的の因果関係が一文で伝わりやすくなる。

ステップ1を書き終わったら、採用担当が「このテーマなら納得できる」と感じているかを確認する。もし違和感を感じるなら、テーマか目的のどちらかが不明確な証拠だ。

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2-2.ステップ2:研究に取り組んだ背景・課題意識を書く

テーマを決めた背景を説明する段階では、「世の中にどんな課題があり、それをどう解決したいか」という課題意識を採用担当者に伝える。この背景説明が重要なのは、あなたの「課題認識能力」と「主体性」が評価されるからだ。

与えられたテーマを淡々とこなすのではなく、自ら課題を見つける姿勢を示すことで、「自分で考える力がある」と高く評価される。

背景を書く際は、抽象的な社会問題から始めるのではなく、インターンでの経験やニュースの事例、自身の不便さなど、具体的な状況から「ここに課題がある」と気づいた経緯を書くべきだ。

具体的な出発点があることで、採用担当者も「確かにその課題はある」と納得しやすくなる。

最後に、「この背景がなければテーマの選択が唐突に見えないか」と自らに問い直すこと。具体的な背景が示されて初めて、その研究テーマに取り組む必然性がしっかりと伝わるのである。

2-3.ステップ3:試行錯誤したプロセスを具体的に書く

研究を進める中で、どんな困難に直面し、どう工夫・試行錯誤したか」というプロセスの具体性が、採用担当に最も響く部分だ。

成果や結果だけを書く学生は多いが、採用担当が知りたいのは「うまくいかなかったとき、あなたはどう対応したか」という判断力と粘り強さだ。失敗や課題にぶつかった時の対応の仕方こそが、組織内でどう動く人かを示すからである。

具体的には、「〜という方法を試したが、〜という課題が出た。そこで〜に変更した」という「試行→課題→対策」の流れを短くても良いので2〜3回は書くべきだ。

これにより、あなたが「考えながら、改善しながら進める人」というイメージが採用担当に伝わる。

このステップを書き終わったら、「困難→対応→結果」という因果関係が明確に伝わるか確認する。プロセスが見えれば、成果の大小よりも、あなたの思考の進め方が評価対象になる。

2-4.ステップ4:研究から得た学び・強みを企業への貢献につなげる

最後に、研究を通じて得た学びが、採用先企業でどう活かせるのかを明示する段階だ。

ここで陥りやすい誤りは、「課題解決能力が身に付きました」「論理的思考が鍛えられました」という抽象的な学びで締めくくることだ。採用担当にとって重要なのは、その学びが「うちの企業での実務でどう役立つか」という具体性である。

研究内容欄は、採用試験全体の中で「この学生は入社後、どんな人間として働くか」を予測するための情報源だからだ。

書き方としては、「研究での学び」→「その学びが示す強み」→「この強みは貴社の〜業務で活かせる」という流れで、採用先企業との接続を明示する。例えば、「複数の試行錯誤を重ねることで、失敗から学ぶ習慣が身に付いた。

この粘り強さは、商品開発の試行錯誤が避けられないデジタルマーケティング業務に活かせる」といった具体性を目指す。

4つのステップをすべて書き終わったら、全体を通読して「テーマ→背景→プロセス→学び→企業貢献」という一本の流れが一貫しているかを確認する。この一貫性があれば、採用担当は「この学生は考え方に軸がある」と判断する。

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3.専門用語をそのまま書くと落ちる理由と伝わる言い換え術

研究内容欄で採用担当者が見ているのは、研究そのものの深さではなく、あなたがどう考え、どう行動したかというプロセスだ。ところが多くの就活生は、専門用語をそのまま並べてしまい、採用担当者に「この人は何を言っているのか」という印象を与えてしまう。

専門用語は『身近な例え』と『目的の説明』に置き換えることで、専攻外の採用担当にも伝わるようになる。ここではその具体的な言い換え術を紹介する。

  • 専門用語だらけの文章が落選につながる理由
  • 身近な例えに置き換える言い換えテクニック
  • 専門用語を使う場合は一言で定義を添える
  • AIツールを使った言い換え表現のチェック方法

3-1.専門用語だらけの文章が落選につながる理由

採用担当者(特に人事部員)は、あなたの専攻について何もわかっていない前提で評価している。データサイエンス、バイオテクノロジー、建築工学など、研究テーマが何であれ、その分野の専門用語を理解していない人があなたのESを読むことになる。

専門用語だけが並ぶと、採用担当者は「内容を理解しようとする気力」を失い、文字だけを眺めることになる。

結果として「この学生は、相手に合わせて説明する力がない」という判断につながり、コミュニケーション能力の低さとみなされて落選の一因になることがある。

さらに、専門用語で書いた研究内容は、面接で深掘り質問をされたときに、あなた自身が実は理解していない可能性を採用担当者に示唆してしまう。暗記した用語を並べたESほど、面接での矛盾が際立つのだ。

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3-2.身近な例えに置き換える言い換えテクニック

専門用語を避けるコツは、「その研究を家族や友人に説明するなら、どう言うか」を考えることだ。複雑な概念は『日常に近い現象』や『誰もが知っている物事』に例えると、採用担当者も理解できるようになる。

例えば、機械学習の研究をしている場合、「教師あり学習」という用語をそのまま使う代わりに、「大量の画像を見せて学習させることで、新しい画像が何かを判定できるようにした」と書く。

あるいは「スマートフォンの顔認証のように、パターンを覚えさせる技術」と例えることで、採用担当者も「ああ、あの機能のことか」と即座に理解できる。

言い換えの鍵は、目的→方法→成果の順で書くことだ。「何のためにやったのか」を先に述べれば、後に続く説明も理解しやすくなる。

3-3.専門用語を使う場合は一言で定義を添える

完全に専門用語を避けることは難しいし、避けるべきでもない場合がある。必要に応じて専門用語は使い、その直後に『〜つまり』『〜言い換えると』で一文の定義を添えるだけで、採用担当者も読み進められるようになる。

大事なのは、専門用語の前後に「それが何を意味するか」という平易な説明を置くことだ。採用担当者は専門知識がないため、用語が出てきた直後に「この人は、何を言っているのか」と理解できない状態になる。

その瞬間に「読む気力」が削がれ、残りのESも形式的に眺めるだけになる可能性が高い。

例えば「深層学習(ディープラーニング、つまりコンピュータが多層構造で思考する技術)を用いて…」のように、括弧で簡潔に説明を足すだけで大きく変わる。ただし、説明が長くなりすぎると本文が読みにくくなるため、最大一文程度に留めることが重要だ。

3-4.AIツールを使った言い換え表現のチェック方法

自分が書いた研究内容が「専門外の人にも伝わるか」を確認する方法として、ChatGPTやClaudeなどのAIツールに『高校生にも理解できるように説明してほしい』と指示を出す手法が効果的だ。

AIが提示した言い換え表現を参考にすることで、自分の文章の「難しさ」を客観的に見つめられる。

使い方は簡単だ。自分が書いた研究内容の段落をAIに貼り付けて、「この文を、大学受験生にもわかるように言い換えてください」と依頼する。

AIが返した表現を見ると、自分がどこで専門用語に頼り、どこで説明を省いていたかが明確になる。その結果を参考に、自分のES文を修正すれば、採用担当者にも理解しやすい内容へと仕上がる。

ただし、AIの言い換えをそのままコピーするのではなく、「AIの視点を参考にしつつ、自分の言葉で書き直す」ことが大事だ。AIが作った表現は一般的すぎて、あなた自身の研究への向き合い方が失われる可能性があるからだ。

4.エントリーシートの文字数・文理・研究テーマ別に見る書き方の違い

研究内容欄の基本構成は「テーマ・背景・取り組み・学び」で共通だが、文字数制限や自分の専攻によって、重視すべき要素の配分が大きく変わる。200字で書く場合と800字で書く場合では、削るべき情報が異なり、理系と文系でも採用担当の期待値が異なるからだ。

自分の状況に合わせて書き方を調整することで、初めてでも採用担当に響くESが完成する。

  • 200字・400字・800字で変わる書く粒度
  • 理系学生が実験・データの扱いで意識すべき点
  • 文系学生がゼミ・卒論テーマを研究内容として書く考え方
  • 学部生と大学院生で変わる専門性の見せ方

4-1.200字・400字・800字で変わる書く粒度

ESの研究内容欄の字数制限に応じて、書く内容の粒度を意識的に変える必要がある。200字は1つのポイントに絞る「端的さ」が評価される。

400字は理由と具体例の両立ができ始める分岐点だ。800字以上なら背景から学びまで四層構造を完全に展開できる。

字数が少ないほど、「何をしたか」より「なぜそれに取り組んだか」と「そこから何を学んだか」の2点に絞るべきだ。採用担当は研究の成果より、限られた情報量から読者の思考や行動パターンを読もうとしているからである。

200字で研究の詳細を説明しようとすると、かえって何を伝えたいのか不明確になる。

字数が増えるほど、採用担当の「なぜ」という問いに丁寧に答える余裕が生まれる。800字なら「その研究を選んだ経緯→実際に何をしたか→その過程で直面した課題→そこから学んだことが御社のどの業務に活かせるか」まで書ける。

逆に200字なら、課題解決の過程よりも「学んだこと」の1点を磨き込む方が、読者の記憶に残りやすい。

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4-2.理系学生が実験・データの扱いで意識すべき点

理系学生のES研究内容で最も多い失敗は、実験の手法やデータ結果を詳しく説明しすぎて、研究を通じた自分の思考や行動が埋もれてしまうこと。

採用担当の大半は非理系なため、「分子構造を解析した」「タンパク質の変性を観察した」といった専門用語を並べられても理解できず、評価しようがない。

実験手法は興味があれば自社で教育できるが、課題を見つけたプロセスや、結果から何を読み取り、どう改善を考えたかという思考パターンは採用段階では教育しにくいからだ。

具体的には、実験内容は「〜を調べるために、〜という方法を用いた」と1文で済ませ、その後の段落で「その過程で予想と異なる結果が出たため、〇〇という新しい仮説を立て、次の実験に活かした」という試行錯誤を前面に出すべきだ。

専門用語の羅列は、研究への理解度を示すのではなく、読み手を置き去りにするだけだ。代わりに、「素材の性質を調べるために複数の測定方法を組み合わせた結果、従来の予想と異なる特性を発見した。

その発見から、〇〇という改善案を考え、今後の応用につながるヒントを得た」という形なら、専門外の人でも理研究への真摯な姿勢と思考プロセスが伝わる。

4-3.文系学生がゼミ・卒論テーマを研究内容として書く考え方

文系学生が悩みやすい課題は、「ゼミの研究テーマだけで『研究内容』として成立するのか」という点だ。ゼミ論文・卒論であれば、それは紛れもなく研究であり、研究内容欄に書いて問題ない。

むしろ文系こそ、社会課題に対する自分の考察プロセスが評価される。

文系研究で採用担当が見ているのは、「社会の中で何に疑問を持ち、どう調べ、何を結論づけたか」という思考の筋道だ。理系の実験結果と異なり、文系研究は「正解がない問いに、どう論理的に向き合ったか」という過程そのものが成果になる。

具体例

「日本の労働市場における非正規雇用の問題と、その解決策としてのジョブ型雇用の可能性について研究した」というテーマなら、背景で「非正規雇用が増え続ける中で、本当にそれが社会全体にとって最適なのか疑問に思った」と動機を示し、取り組みで「労働統計と企業の採用事例を比較分析し、ジョブ型雇用への転換がどの業種で進んでいるかを調査した」と方法を述べ、学びで「経営効率と労働者の安心のバランスが重要であり、一概にどちらが正解とは言えない複雑性を理解できた」と自分の考察を示せば、研究内容として成立する。

文系研究の強みは、社会への関心と思考の深さを直接アピールできることだ。その強みを活かすには、「社会で何を見つけたのか」という視点を失わず、自分の分析から導き出した気づきを丁寧に書くことが重要である。

4-4.学部生と大学院生で変わる専門性の見せ方

学部生と大学院生では、ESの研究内容欄における「専門性の見せ方」が根本的に異なる。学部生は「未完成さ」と「学ぶ姿勢」が信頼を生み、大学院生は「専門性の深さ」と「研究への主体性」が重視される。

学部生の場合、多くは卒論が初めての「自分で問いを立てる経験」だ。採用担当は、完璧な成果よりも「試行錯誤の中で何を学んだか」と「そこからさらに学ぼうとする姿勢」に価値を見出す。

「研究は未完成だが、その過程で自分がどう成長したか」という謙虚さと前向きさが、採用後の伸び代を示す。

一方、大学院生は2〜4年間、同じテーマを掘り下げた専門家として扱われる。卒論レベルの「まだ学んでいます」というスタンスでは、むしろ専門性が曖昧に見える。

代わりに「この分野において自分は何を明らかにしたのか」「その成果が業界や社会にどう貢献する可能性があるのか」という自信を持った記述が期待される。

学部生は「学んだ」を、大学院生は「解明した・提案した」という言葉の選択だけで専門性の段階が変わる。さらに、大学院生なら学会発表の経験や査読付き論文への投稿有無などの外部評価を盛り込めば、研究への真摯さが採用担当に伝わりやすくなる。

同じ研究テーマでも、学生段階によって見せるべき側面が異なることを意識して書き分けることが重要だ。

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5.研究テーマが決まっていない・成果が出ていない場合の書き方

研究が未着手や途中段階の場合、採用担当者に「この学生は書くことがない」と判断されるのではないかと不安になるかもしれない。しかし研究テーマ未確定・成果なしでも、関心を持った経緯や今後の見通しを書くことで研究内容欄は成立する。

重要なのは完成度ではなく、取り組む姿勢と思考プロセスを伝えることだ。このセクションでは、研究が進まない状況ごとの具体的な書き方を紹介する。

  • 研究テーマが仮決定・未着手の場合の書き方
  • 実験や調査が途中で結果が出ていない場合の書き方
  • 先行研究や興味の対象から書き始める方法
  • 今後の研究計画を前向きに示す表現

5-1.研究テーマが仮決定・未着手の場合の書き方

テーマが仮決定の段階なら、その研究テーマに関心を持った理由と背景を優先して書くべきだ。採用担当者は完成した成果よりも、学生がなぜそのテーマに惹かれたのか、どんな問題意識を持っているのかを知りたい。

テーマ選定の背景をESに含めることで、読み手は学生の価値観や思考の癖を読み取れる。「社会の〇〇という課題に気づいたから」「〇〇の分野に興味があり」といった動機を最初に述べると、後続の説明が説得力を持つようになる。

テーマ未着手でも、今後どのように進めるつもりか、どんな成果を目指すのかをセットで書くことが重要だ。単に「テーマは〇〇です」で終わらず、「今後〇〇を調査する予定」「〇〇の手法を用いて検証したい」と未来志向で書くと、学生の主体性が伝わる。

この構成なら、テーマ未着手でも学生の適性や思考力を評価する材料が揃う。次のステップで実験や調査が進んでいる場合との書き方の違いも理解できるようになる。

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5-2.実験や調査が途中で結果が出ていない場合の書き方

研究が進行中で、まだ明確な結果が出ていない場合は、現在のプロセスと試行錯誤を丁寧に記述することが重要だ。採用担当者は「失敗したから価値がない」とは考えない。

むしろ、困難にどう向き合い、どう試行錯誤しているかを見ている。

具体的には、実験や調査の手法、現段階での発見や課題、その課題に対するアプローチ改善を書くと効果的だ。「〇〇という仮説で実験を進めたが、予想と異なる結果が出たため、変数を変えて再検証している」といった記述は、学生の問題解決能力を示す説得力のある材料になる。

未完成の研究こそ、制約の中で何をしているか、なぜそのアプローチを選んだのかの説明が有効である。結果よりもプロセスに紙面を割き、思考の深さを見せることだ。

具体的な実験段階や調査範囲の説明を加えれば、読み手は学生の研究能力を判断できるようになる。

5-3.先行研究や興味の対象から書き始める方法

テーマが完全には決まっていない場合でも、既存の先行研究に触れた経験や関心の起点を記述の入口にできる。「〇〇という論文を読んで」「〇〇分野の〇〇という研究が面白いと感じて」という切り口なら、研究への主体的な関わりが見える。

先行研究から着想を得た場合、その研究が扱っている問題、自分がそこに感じた疑問や不足感を述べると、単なる「興味です」では伝わらない具体性が生まれる。

「先行研究では〇〇という視点が不足していると感じたため、〇〇を調査したい」という形で述べると、批判的思考力も表れる。

文系のゼミ学生がゼミテーマから発展させた独自の問題設定なども、このアプローチで説得力を持つ。テーマ完成度よりも、既存知見へのアプローチの仕方で、学生の思考の独自性が判断される。

このプロセスを簡潔に書くことで、学生の情報収集能力と課題抽出スキルが伝わり、テーマの未着手さが弱みにならなくなる。

5-4.今後の研究計画を前向きに示す表現

研究が進行中であれ未着手であれ、今後の見通しを前向きな表現で示すことが、採用担当者に学生の適性を伝える最後の重要なポイントだ。「まだ結果が出ていません」で終わると、受け身で主体性のない印象を与える。

「〇〇が課題だが、〇〇という方法で解決したい」「現段階では〇〇という仮説だが、今後〇〇を検証する予定」といった表現で、自分が主体的に先に進もうとしている姿勢を見せることが大切だ。

採用担当者は、その学生が入社後に困難にどう取り組むかを推測しており、未完成の研究への向き合い方が判断基準になる。

研究を通じた学びや成長の方向性も示すと、就活評価が大きく変わる。「この研究を通じて、〇〇という思考力を身につけたい」と述べれば、入社後のキャリアイメージも採用担当者に伝わり、単なる「進捗不足」から「学生としての成長志向」へ評価が切り替わる。

6.エントリーシートに書く研究内容の例文|理系・文系別サンプル

研究内容欄に書く例文は、研究の正確さより「採用担当者に自分の人物像がどう伝わるか」を最優先に選ぶ。理系・文系・院生・学部生それぞれの立場は研究環境が異なり、書くべき内容の重点も変わる。

このセクションでは、状況別の例文と、各例文がなぜ効果的なのかを解説する。自分の立場に最も近い例文を参考にして、研究内容を書き換える際の指針にしてほしい。

  • 理系学生の研究内容例文(実験・データ分析系)
  • 理系学生の研究内容例文(フィールドワーク系)
  • 文系学生のゼミ・卒論テーマ例文
  • 大学院生の研究内容例文(学会発表・共同研究あり)
  • 研究テーマ未確定の学生向け例文

6-1.理系学生の研究内容例文(実験・データ分析系)

実験やデータ分析を進めている理系学生は、研究の成果・数値よりも「どんな課題に気づき、どう工夫したか」という試行錯誤のプロセスを書く方が採用担当の目を引く。

採用担当は研究内容そのものを判定する立場にないため、成果の大小は重視しない。むしろ、限られた条件の中でどう考え、どう行動したかという問題解決の姿勢を見ている。

実験やデータ分析の場合、背景説明が冗長になりやすい。研究テーマの必要性より、自分が何に注目し、どこまで掘り下げたかを優先して書くことで、字数を有効に使える

具体例

私は〇〇タンパク質の構造変化に関する研究を行っています。本研究では、温度と時間の組み合わせを複数変えながら、構造変化の過程を繰り返し測定しました。

当初は「高温であるほど変化が早まる」という仮説を立てて実験を進めました。しかし、実際に測定を始めると、想定とは異なる不規則なデータが続きました。そこで、一度立ち止まってこれまでのデータを詳細に分析し直したところ、実際には「中温域での変化が最も安定して進行する」という規則性に気づきました。

この発見を踏まえ、全温度帯を網羅するのではなく、中温域に条件を絞って集中的に測定を行うようアプローチを工夫しました。この試行錯誤の経験から、最初の予想に固執することなく、客観的なデータに基づいて柔軟に条件を見極め、解決策を導き出すプロセスの重要性を学びました。

「この発見から、条件を絞ることの大切さを学んだ」という流れで書くと、採用担当に試行錯誤と学びが伝わる。成果や数値の大小は触れず、思考過程を中心に構成することが鍵だ。

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6-2.理系学生の研究内容例文(フィールドワーク系)

フィールドワークやサーベイを中心にした研究では、「どの範囲を調査したか」という対象より「なぜそこに注目し、何を発見したか」という観察眼と分析視点を前に出す。採用担当は調査規模の大小を評価基準にしないため、調査地や調査対象の規模を自慢する書き方は逆効果になりやすい。

フィールドワークは「出かけて調べた」だけでは研究にならない。何を見つけ、その発見からどんな仮説や改善案を立てたかが評価のポイントになる。

例えば「複数の工場を訪問して生産工程を観察した」という報告より、「工場によって材料管理の方法が異なることに気づき、その背景を分析すると、設備投資額と人員配置のバランスが関係していることが判明した」という発見ベースの流れが伝わりやすい。

具体例

私は、農村と都市における高齢化対策の地域差について研究しています。行政が打ち出す施策と、実際の住民が抱えるニーズの間にズレがあるのではないかという問題意識から、規模の異なる2つの地域で行政職員と住民双方へのインタビュー調査を実施しました。

調査を通じて、単なる「都市か農村か」という環境の違い以上に、人口流出が進む地域ほど自治体の予算配分が「医療」から「介護」へと明確にシフトしているという事実に気づきました。この背景を分析すると、若年層の流出によって家族内の介護力が低下しており、限られた予算の中でその穴を自治体が埋めざるを得ないという構造的な課題が浮き彫りになりました。

このフィールドワークの経験から、物事を表面的な「地域の規模」だけで判断するのではなく、その背後にある「人口動態」などの根本的な要因に着目し、本質的な課題を見極める視点の重要性を学びました。

大規模調査か小規模調査かではなく、何を見つけたかが採用担当の関心事になる。

6-3.文系学生のゼミ・卒論テーマ例文

文系学生の場合、「研究」というと実験や調査を想像する採用担当が多いため、ゼミや卒論の執筆テーマでも「研究的な思考」を示すことが重要だ。文系研究は数字や物理的成果が見えにくいため、自分がどんな問いを立て、その問いにどう向き合ったかという論理的思考を前面に出す必要がある。

文系学生よくある落とし穴は、テーマの背景説明を長々と書くことだ。「なぜそのテーマを選んだか」という選択理由も大切だが、より重要なのは「そのテーマを通じて何を考えたか」という思考過程である。

例文

私は「日本の労働環境における働き方改革の課題」をテーマに研究を行っています。具体的には、企業規模別に改革の実施状況を比較・分析しました。

当初は社会全体の意識の変化に注目していましたが、データを比較する中で、大企業に比べて中小企業ほど改革の導入が遅れている傾向を発見しました。この要因についてさらに深掘りして分析した結果、単なる意識の問題ではなく、改革の実行に必要な初期コストの負担や、限られた人的リソース下での経営判断の重さがボトルネックになっていることに気づきました。

この研究を通じて、社会課題を解決するには理想的な「制度設計」を提示するだけでなく、現場の「経営環境に合わせた支援の仕組み」が不可欠であると考えるに至りました。この経験から、表面的な現象を追うのではなく、当事者が直面している構造的な要因を論理的に紐解く思考力を養うことができました。

社会背景ではなく、自分の分析プロセスを中心にしよう。

6-4.大学院生の研究内容例文(学会発表・共同研究あり)

大学院生は研究の進行度が学部生より進んでいるため、成果や学会発表という「実績」をさらっと触れながら、その過程で直面した困難と工夫をメインに書く方が印象が強い。

採用担当は大学院の研究内容そのものより、研究を通じた「応用力」「課題解決力」「チームワーク」を評価する。

共同研究に参加していれば、自分の役割と貢献をどう表現するかが鍵になる。

研究成果(論文掲載、学会発表、特許申請など)は背景情報として簡潔に触れ、むしろそこに至るまでの困難や試行錯誤、チーム内での役割分担をどう乗り越えたかに時間を割くことで、人物像がより立体的に見える。

特に企業研究職でない職種を目指している院生なら、このアプローチが有効だ。

例文

私は新規材料開発の産学共同研究プロジェクトに参加し、特定の合成条件の最適化を担当しています。本研究の一部は学会でも発表しましたが、そこに至る過程では関係者間の調整という大きな壁がありました。

プロジェクトの初期段階において、理論的な性能の高さを追求する指導教員と、量産化を見据えたコスト削減を重視する企業の技術者との間で意見が分かれ、どの条件を優先して開発を進めるべきか判断が難航しました。

そこで私は現状を打破するため、複数の条件で並行して試作を行い、客観的な数値を集めました。そのデータを基に双方の要望を整理し直し、実用性とコスト効率を両立できる最適な条件を提案することで、チーム全体の合意を引き出すことができました。

この経験から、プロジェクトを推進するためには技術的な知識だけでなく、多角的な視点や異なる立場を持つ相手と対話し、意見をまとめていくコミュニケーション能力が不可欠であることを学びました。

成果より、困難とその乗り越え方を全面に出すことが大切である。

6-5.研究テーマ未確定の学生向け例文

研究がまだテーマ決定段階、または完全には未確定の学生は、「テーマが決まっていない」ことを弱みと捉えず、なぜそのテーマに興味を持ち、今どう考えているかという思考プロセスを書くことで、主体性をアピールできる。採用担当は、完成された研究よりも、問題に向き合う姿勢と考える力を求めている。

テーマ未確定の場合、「決定中」「検討中」という報告だけでは字数が埋まらず、相手に頼りない印象を与える。代わりに「どんなテーマに興味があるのか」「そのテーマを選ぶ理由は何か」「決定に至る前段階で何を調べたか」という探索過程を時系列で書くことで、思考力と主体性が伝わる。

例文

私は現在、サプライチェーンの効率化に強い関心を持ち、具体的な研究テーマの策定を進めています。

テーマ決定に向けて複数の企業の事例を独自に調査した結果、生産工程そのものよりも、その前段である「原材料調達の段階」において、企業間で大きなロスの差が生じていることに気づきました。現在はこのロスの根本的な原因と具体的な改善策を研究テーマに設定すべく、業界の特性や企業規模による違いを比較・整理している段階です。

今後は文献調査にとどまらず、複数の企業へのヒアリング調査も視野に入れながら、現場のリアルな課題感に基づいたテーマに落とし込む予定です。テーマの模索段階から自ら問いを立てて情報収集を行うプロセスを通じて、主体的に課題を発見し、論理的にアプローチする力を養っています。

完成度より、学生自身の主体性と好奇心を表現することが、このケースの成功要件になる。

ESの研究内容の書き方ガイド!文系・理系や決まっていない際の対策を解説 | ガクチカ

7.エントリーシートで研究内容が原因で落とされるNGパターン

採用担当者が研究内容欄で落としやすい人材には共通パターンがある。結果の自慢話ばかりになる、専門用語を羅列する、抽象的な学びで終わるなど、どれも「採用担当者に伝わらない」という根本原因を持っている。

このセクションでは、通過率を下げるNG例と改善方法を示し、自分のESを見直す基準を提供する。

  • 結果や実績の自慢に終始してしまうNG例
  • 専門用語を並べただけで説明不足になるNG例
  • 『頑張りました』で終わる抽象的な学びのNG例
  • 研究内容と志望動機が結びついていないNG例

7-1.結果や実績の自慢に終始してしまうNG例

研究の成果や実績を並べるだけでは、採用担当者には響かない。理由は簡単で、採用担当者が知りたいのは「何ができたか」ではなく「どう考え、どう動いたか」だからである。

結果を自慢する学生は多い。論文が掲載された、競技で入賞した、データ分析で新しい知見を得たなど、確かに素晴らしい成果である。

しかし採用担当者が評価するのは、その成果に到達するまでのプロセスや試行錯誤、失敗からの学びといった人物像である。結果だけを書いても、「運が良かったのか」「偶然なのか」「他者の成果を横取りしているのか」という疑念が残る。

改善するには、成果の後ろに「なぜこの結果になったのか」「その過程で何に気づいたのか」を多くの場合追加する。例えば、「論文がネイチャーに掲載された」という1行だけでなく、「掲載されるまでに3年間、実験の失敗を20回以上繰り返した。

その中で、試行錯誤の速度と仮説立案の精度が研究の質を左右することに気づいた」という具体的なプロセスを書くと、採用担当者には人物像が見える。

NG例と改善例の比較

  • NG:「関連分野で競技入賞。プログラミング能力を習得」
  • 改善:「目標達成のため、当初の手法を捨て新しいアルゴリズムに切り替えた。計画変更の判断と実行速度が評価されるポイントだと気づいた」
  • チェック:成果の後に「なぜ?」「どう学んだ?」が続いているか

自慢話で終わるESは、採用担当者に「この人は結果だけが欲しい人材では」という懸念を与える。多くの場合プロセスと学びを組み込むこと。

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7-2.専門用語を並べただけで説明不足になるNG例

研究の専門性をアピールしたいあまり、採用担当者が理解できない用語を羅列するのもNGである。専門用語を並べるESは「読み手のことを考えていない」という評価につながる。

採用担当者の多くは、応募者の専門分野を理解していない。文系人事が理系研究を読む、異業界から応募者が来るなど、多くの場合「この分野を知らない人」がESを読む前提で書く必要がある。

専門用語を使うなら、多くの場合「その言葉が何を指し、なぜ重要か」を1文で噛み砕く習慣が不可欠である。

例えば、「機械学習アルゴリズムのハイパーパラメータをベイズ最適化で調整」という1行は、非専門家には何も伝わらない。改善するなら、「機械学習という予測モデルの精度を上げるため、重要な数値設定を自動調整する手法(ベイズ最適化)を使った。

試行錯誤を効率化できるツール選択が、限られた時間の中で結果を出すカギになることに気づいた」と、目的と学びまで含めて説明する。

専門用語を伝わる表現に変える手順

  • 用語が何を意味するか:学習モデル、分析手法、ツール名など実体を別の言葉で説明する
  • なぜ選んだのか:目的や問題解決の道筋を述べる
  • 何を学んだのか:プロセスを通じた気づきや判断基準を書く

専門用語は知識の証明ではなく、「相手に伝わるか」が評価基準である。採用後、営業や他部門との連携が必要な配属では、難しい概念を相手に伝える能力も求められる。

専門用語を避けるのではなく、非専門家にも理解できる翻訳力をESで示すことが大切である。

7-3.『頑張りました』で終わる抽象的な学びのNG例

「この研究を通じて、成功の大切さを学びました」「努力することの重要性を知った」など、抽象的な学びで締めるESは評価されない。

学びが抽象的なほど、採用担当者には「何を具体的に学んだのか、この人は何ができるようになったのか」が見えない。

採用担当者が知りたいのは、その学びが「会社でどう活かされるのか」という視点である。「頑張る」「大切」「重要」という万能語では、研究に取り組んだ学生とそうでない学生の違いが全く見えない。

改善するには、学びを具体的な行動や判断基準に言い換える。例えば、「失敗を数多く経験する中で、『失敗を恐れず、すぐに試して修正する』という試行錯誤の姿勢が最も効率的だと分かった」と、再現可能な判断軸を示す。

具体例

NG:「困難な状況でも前に進む力が身についた」

改善:「実験が失敗しても、原因を分析し改善策を立てる反復を習慣化した。営業で顧客からNOをもらっても、その理由を聞き出し提案を修正する対応ができると考える」

抽象的な表現は、むしろマイナス評価になりやすい。採用担当者は、その学びが「仕事の現場でどう役立つか」まで具体化されたESを探している。

7-4.研究内容と志望動機が結びついていないNG例

研究内容と志望動機が無関係というESも落ちやすい。採用担当者は、研究の取り組み方から「この学生は当社でも同じように貢献できるのか」を判断している。

例えば、化学系の研究をしていながら志望理由が「大手企業だから」「給与が良いから」では説得力がない。採用担当者は「なぜこの企業なのか」の答えを研究内容の中に求める。

研究内容と志望動機を結ぶには、自分の研究テーマと企業の製品・サービス・課題を「同じ視点」で見ることが鍵になる。

例えば、「機械学習で顧客行動を予測する研究をしていた。貴社の推奨システムは同じく顧客データを活用しており、その精度向上に自分の研究経験が活かせる」という具合に、具体的に結びつける。

NG例改善例
研究:「AI画像認識」
志望理由:「社会貢献できる企業だから」
研究:「AI画像認識で製造業の不良品検出率を向上」
志望理由:「貴社の品質管理システムに自分の画像認識技術が活用できると考えた」
研究:「組織心理学」
志望理由:「安定した会社」
研究:「チーム内の心理的安全性が生産性に与える影響」
志望理由:「貴社の組織開発や人材育成施策に、チームダイナミクスの知見が貢献できる」

研究内容と志望企業がかみ合わないと、採用担当者には「この学生は本気で当社を選んでいるのか」という疑いが生じる。多くの場合「自分の研究が、この企業でなぜ役立つのか」を明確にしてから、ESを提出すること。

8.提出前にチェックすべき研究内容の完成度セルフチェック

研究内容欄を書き終えたら、提出前に多くの場合見直しの時間を取ってほしい。専門性の高さより伝わりやすさを軸に確認することが、通過率を左右する分かれ目になる。

  • 専門外の友人・家族に読んでもらうテスト
  • 『なぜ・どう取り組んだか』が伝わっているかの確認
  • 面接で深掘りされても答えられる内容か見直す

8-1.専門外の友人・家族に読んでもらうテスト

自分の研究を専門外の人に読んでもらい、理解できるか試すことが最も手軽な完成度チェックになる。読んで一度で意味が通じなければ、採用担当者にも同じ壁ができている可能性が高い。

採用担当者の多くは君の専攻分野の専門家ではない。専門用語が引っかかった箇所こそ、言い換えが必要な部分だと考えてほしい。

友人や家族に読んでもらい、「何をしたのか分からない」「なぜそれをしたのか気になる」と言われた箇所をメモしておくとよい。指摘された部分を身近な例えに置き換えるだけで、伝わりやすさは大きく変わる。

専門外の人でも一読して意味が伝わる状態になれば、この項目は合格と考えてよい。

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8-2.『なぜ・どう取り組んだか』が伝わっているかの確認

研究テーマの説明より「なぜ取り組んだか」「どう工夫したか」が伝わっているかを再確認する。ここが弱いと、内容は正確でも印象に残らない文章になってしまう。

採用担当者が見ているのは研究の成果ではなく、課題にどう向き合ったかという思考プロセスである。結果を並べるだけの文章は、この視点が抜け落ちやすい。

例えば「実験がうまくいかず条件を見直した」という試行錯誤の描写があるだけで、粘り強さや論理的思考が伝わる文章になる。逆に結果だけを書いた文章は、誰が書いても同じに見えてしまう。

読み返して「なぜ」「どう」の部分が薄いと感じたら、この項目はまだ改善の余地がある。

8-3.面接で深掘りされても答えられる内容か見直す

ES に書いた研究内容は、ほぼ着実に面接の深掘り質問につながるという前提で見直す必要がある。書いた内容に自分で答えられない部分があれば、それは提出前に修正すべきサインだ。

面接官はES に書かれた一文一文を手がかりに質問を組み立てるため、詳しく書きすぎた部分も浅く書いた部分も、そのまま質問の的になる。

提出前には「なぜその手法を選んだのか」「他にどんな方法を検討したか」「結果をどう次に活かすか」を自問し、答えに詰まる箇所がないか確認しておくとよい。

答えに詰まる部分は、ES の記述をあえて簡潔にするか、答えを事前に準備しておく対応が必要になる。

ESの研究内容の書き方ガイド!文系・理系や決まっていない際の対策を解説 | ガクチカ

9.エントリーシートの研究内容欄に関するよくある質問

研究内容欄をめぐる疑問は、文字数や進捗状況、専攻の違いなど人によって様々だ。ここでは特に相談が多い3つの質問に答える。

自分の状況に近いものから確認し、提出前の最終チェックに役立ててほしい。

  • エントリーシートの研究内容はどのくらいの文字数で書けばいいですか?
  • 研究がまだ何も進んでいない場合、研究内容欄は空欄でもいいですか?
  • 文系でゼミしかやっていない場合も研究内容として書けますか?

9-1.エントリーシートの研究内容はどのくらいの文字数で書けばいいですか?

結論として、文字数は企業指定の欄いっぱいを使い切ることが基本だ。多くの企業では200〜400字程度の欄が用意されているが、指定がない場合も300字前後を目安にするとよい。

文字数を埋めることより、背景・取り組み・学びの3要素を過不足なく入れることの方が重要である。字数が短いと成果の自慢話に偏りやすく、長すぎると専門用語の説明に文字数を取られ、伝えたい人物像がぼやける。

文字数を決める前に確認すること

  • 企業指定の文字数上限・下限があるか
  • 背景・取り組み・学びの3要素が入っているか
  • 専門用語の説明に文字数を使いすぎていないか

文字数は「埋める対象」ではなく「人物像を伝えるための器」だと考えれば、指定字数の有無にかかわらず判断に迷わなくなる。

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9-2.研究がまだ何も進んでいない場合、研究内容欄は空欄でもいいですか?

空欄での提出は避けるべきだ。研究が未着手でも、テーマ選びの経緯や今後の見通しを書けば欄は成立する。

採用担当が見ているのは成果の有無ではなく、関心を持ったきっかけや取り組む姿勢である。空欄は「主体性がない」という印象を与えかねず、成果がないこと自体より評価を下げる原因になりやすい。

具体的には、なぜそのテーマに興味を持ったか、今後どんな手順で進める予定かを書けばよい。例えば「先行研究を読み、来月から実験計画を立てる段階」という書き方でも、思考のプロセスは十分に伝わる。

成果がない段階でも、関心の理由と今後の見通しさえ書ければ、研究内容欄は空欄にせず提出できる状態になる。

9-3.文系でゼミしかやっていない場合も研究内容として書けますか?

ゼミや卒論のテーマも、理系の研究と同じロジックで書ける。研究内容欄は実験や論文の有無を問う欄ではない。

評価の軸はテーマを選んだ理由と取り組み方の説明にあるため、文系のゼミ活動でも背景・取り組み・学びの型に当てはめれば書ける。

ゼミでの議論や文献購読の過程も、立派な取り組みの記録になる。

ゼミのテーマしかないことを不安に思う必要はなく、取り組みの過程を丁寧に言葉にすれば、理系と同じ土俵で評価される研究内容欄になる。

10.IT業界の就活成功を目指すならユニゾンキャリア

IT業界の就活は、他の業界と比べて独特な点が多い。企業ごとに選考の時期や、求める人物像が大きく異なる。

そのため、一人で情報を集めて対策を進めるのは難しい場合もある。

IT業界を専門とする就活エージェントに相談すると、君の就活がうまく進みやすい。ユニゾンキャリアは、エンジニアの就活を専門に支援しているので、ぜひ相談してみてほしい。

10-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー①

成功者インタビューより

最初からIT業界で就職活動を進めていましたか?

最初は大学で音楽活動をやってたので、「自分の好きなことを仕事にできたらいいな」と思って、音楽業界で就活していたんですよ。

でも、実際に内定をもらったりする中で、年収や将来性のことで不安を感じるようになって…。音楽業界ってやっぱり給料が低くて、残業時間も月40時間以上あったりもして。

だから、「好き」だけでやっていける世界ではないのかなって、現実を考えちゃいました。

将来性も、今はYouTubeとか面白いものが分散してるじゃないですか?

だから昔みたいに大きなものを作るのは、だんだん難しくなるのかなあって思って。

その点、IT業界なら需要もなくならないだろうし、スキル次第で年収も上げられるって聞いて。将来ITから音楽業界に関わることはできても、その逆はちょっと難しい気がして、IT業界を目指すことにしました。

ユニゾンキャリアを利用してIT業界の理解は深まりましたか?

はい、深まったというか、見方が全然変わりました。

やっぱりIT特化のエージェントさんっていうだけあって、担当キャリアアドバイザーの橋本さんが教えてくれる情報がすごくリアルでした。

例えば、「文系の未経験だと、SESっていう働き方で自分の希望とは違う現場に派遣されちゃうこともあるよ」とか、ほかのエージェントさんでは教えてくれなかったIT業界の現実をしっかり教えてくれたんです。

おかげで、それまで僕がぼんやり考えていた「エンジニア」のイメージと、実際のキャリアパスには違いがあるんだって理解できました!

会社ごとの詳しい情報もたくさん持ってて、自分に合っているか判断するのにすごく助かりました。

ちなみに面接への自信はつきました?

はい、つきました!「AIだけじゃ足りないな」っていう部分を橋本さんに補ってもらいました。

面接に自信がなかったので、自己紹介とか自己PRで話したほうが良いことをしっかり教えてもらえたのはすごく心強かったです。

「IT業界の人にはこういうことを言った方が響くよ」とか、過去の人の回答を見せてもらいながらアドバイスしてくれたので、すごくわかりやすかったです!

企業に合わせて面接で話すことをカスタマイズしていくっていうのは、業界をちゃんと知っている方にお願いしないと難しいので、本当に助かりました。

\優良企業から穴場企業までカバー/

10-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー②

成功者インタビューより

就活で不安だったことは何ですか?

納得して入社できる企業から内定をもらえるかわからなくて不安でした。

自分が働きたいと思える会社があったとしても、そこから内定もらえるとは限らないし…。

「今、内定もらってる企業は自分にとってベストなんだろうか?」って悩んでました。

就活は妥協するものじゃないと思いつつも、どこにも就職できないんじゃないかっていう不安もあって…。気持ちの整理がつかない時期がありましたね。

ユニゾンキャリアではどんな選考対策を行いましたか?

主に面接対策ですね。

私は面接に自信がなかったので、面接で聞かれる質問への回答をまとめて、担当キャリアアドバイザーの橋本さんに添削してもらいました。

実は初めての面接で想定外の質問をされて頭の中が真っ白になったんです…。

橋本さんから面接で聞かれる質問を教えてもらってからは、面接の準備ができたのでどんな質問にでも答えられるようになりました!

今後の目標を教えてください!

まずは基礎をしっかり身につけて、一人前のエンジニアになりたいです。

私と同じように未経験で入ってくる方に、自分が先輩として教えられるようになりたいですね。

女性エンジニアのロールモデルとして誰かの参考になれたらいいなとも思っています。

エンジニアはリモートワークなど柔軟な働き方ができて、女性にもすごくおすすめの仕事だと思うので、もっと女性が増えてほしいです…!

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