記事の概要
IT業界は将来性があると言われる一方、「AIに仕事を奪われるのでは」という不安も聞かれる。
この記事では、IT業界の「今」と「未来」を徹底解説する。現在の市場動向や成長率といったデータから、AIがもたらす未来の展望まで、網羅的に掘り下げる。
この記事を読めば、IT業界の本当の姿と、その中であなたがどのように活躍できるか、ヒントが見つかるはずだ。
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1.IT業界とは何をする業界?
ITとは「Information Technology(情報技術)」の略称だ。
コンピューターやインターネットといった技術を使って、情報を「取得」「加工」「保存」「伝達」するためのサービスを提供する業界全体を指している。
現代社会において、情報技術は電気や水道のようなインフラ(社会基盤)と同じくらい重要になっている。あらゆるビジネスがITを基盤としており、IT業界の役割はますます大…
1.IT業界の将来性は今後どうなる?
IT業界の将来性を考えるには、まず現状を正確に把握することが重要である。
ここでは「需要の高さ」「目覚ましい成長と市場の変化」「変化し続ける歴史」という3つの視点から、IT業界が持つ無限の可能性をひも解く。
1-1.IT業界の現時点での需要
IT業界の需要は、今まさに「極めて高い」状態が続いている。
経済産業省の調査によると、2030年には最大で約79万人ものIT人材が不足すると予測されている。
IT人材の不足というのは2つの側面を見ることができる。1つは、「IT基盤の継続」、2つ目が「IT需要の拡大」だ。
デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、農業、医療、建設など、あらゆる産業でITの活用が不可欠となっている。
IT人材の活躍の場は、IT業界内にとどまらず、「すべての産業」へと拡大しているのだ。
この旺盛な需要こそが、IT業界が今後も社会にとって価値の高い存在であり続けることを強く示唆している。
1-2.IT業界の成長率と市場動向
IT業界の市場規模は、今後もさらなる拡大が予測されている。
株式会社矢野経済研究所の調査によれば、国内企業のIT投資は年々増加傾向にあり、市場規模は着実に拡大していることが明らかになっている。
特に注目すべきは、クラウド、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、セキュリティといった分野が市場を力強く牽引している点だ。
多くの企業が自社サーバーでシステムを運用する「オンプレミス」から、インターネット経由でサービスを利用する「クラウド」へと移行を進めており、クラウド関連市場は今後も大きく成長するだろう。
IT業界の最大の魅力は、常に新しい技術トレンドが生まれ、それが次々と新たな市場を創造するというダイナミックな特性にある。この変化こそが、IT業界の成長の原動力なのだ。
1-3.IT業界の歴史でひも解く将来性
IT業界の歴史を振り返ると、その驚異的な変化と成長の軌跡が見えてくる。
1990年代のインターネットの登場から、2000年代のブロードバンド化、2010年代のスマートフォンの普及、そして現在のAIやクラウドの時代へと変化してきた。
IT業界は、およそ10年周期で社会を根底から変えるような技術革新を起こしてきたのだ。
この歴史が示すのは、IT業界が「変化し続けることで成長してきた」という事実である。この新陳代謝の激しさこそが、IT業界が常に社会の中心であり続ける原動力となっている。
変化の波に乗り、新しい技術を学び続けることで、自身の価値を高め続けられるのがIT業界の魅力だ。
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4.8
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
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エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.IT業界は将来性がないといわれる理由3選
成長性が語られる一方で、「IT業界は将来性がない」という意見も存在する。その理由を正しく理解すれば、過度に恐れる必要はない。
ここでは、代表的な3つの理由「他業界との統合」「人口減少による衰退」「AIによる人員削減」について解説する。
2-1.他業界と統合されてなくなる
「IT業界はいずれなくなる」という意見がある。
ITが社会のインフラとしてあらゆる産業に溶け込むことで、「IT業界」という単独の枠組みが意味をなさなくなるという考え方だ。
これは、IT業界の「消滅」ではなく「進化」と捉えるべきである。
直近で言えば、農業は「アグリテック」、金融は「フィンテック」と呼ばれるように、ITは各産業のコア技術として進化を牽引する存在になりつつある。
IT業界という看板は薄れるかもしれないが、IT技術者の活躍の場は社会全体に広がる。
ITスキルを持つ人材は、特定の業界に縛られることなく、あらゆる分野で価値を発揮できる存在になる。
2-2.IT業界が人口減少で衰退する
日本の人口減少は、多くの産業にとって深刻な問題である。
労働人口が減れば、市場規模も縮小し、経済全体が停滞する可能性がある。IT業界もその影響と無縁ではないという見方がある。
確かに、国内市場だけを見れば影響は避けられないかもしれない。しかし、IT業界にはこれを乗り越える2つの強みがある。
1つは「生産性の向上」だ。AIや自動化ツールを活用することで、少ない人数でも従来以上の成果を出せる。人口減少による労働力不足を、ITの力で解決できる。
もう1つは「グローバル市場」だ。ITサービスは国境を越えて展開しやすい。日本の優れたサービスが世界中で人気を博しているように、国内市場が縮小しても世界に目を向ければ巨大なマーケットが広がっている。
2-3.IT業界がAIで人員削減される
「AIに仕事を奪われる」という話は、特にIT業界でよく聞かれる話題である。
コーディングやテストといった作業をAIが代替するようになり、プログラマーは不要になるという意見だ。
しかし、ITエンジニアの仕事がなくなるわけではない。むしろ、仕事の内容がより高度で、創造的なものにシフトしていく。
AIを「便利な部下」として使いこなし、複雑なシステム設計や、顧客の課題を解決するための企画・提案といった上流工程に集中できるようになる。
AIの登場は、エンジニアの能力を拡張する「最高のツール」である。この変化をチャンスと捉えられるかどうかが、10年後のIT業界で活躍する鍵になる。
3.IT業界にAIが与える影響と未来の展望
AIはIT業界の仕事を奪うのではなく、進化させる。
AIの進化は非常に速いため、完璧な予測は難しいが、現在の状況から「3年後」「5年後」「10年後」というスパンで、ITエンジニアの働き方がどう変わるか、その展望を描く。
3-1.3年後にAIがIT業界に与える影響
3年後の世界では、AIは「優秀なアシスタント」として、多くのITエンジニアにとって当たり前の存在になっているだろう。
具体的には、GitHubCopilotのようなAIコーディング支援ツールがさらに進化し、より複雑なコードの自動生成や、リアルタイムでのバグ指摘、さらにはテストコードの自動作成までを高精度で行うようになるだろう。
これにより、開発の初期段階における作業時間は大幅に短縮される。
エンジニアは、単純な記述作業から解放され、システムの全体設計や、どの技術を選択するかといった、より本質的な部分に集中できるようになる。
この段階では、まだAIが完全に自律して開発を行うことはない。あくまで人間の指示のもとで動く「最高の相棒」という位置づけだ。
そのため、AIに的確な指示を出し、生成されたコードを正しく評価・修正できる能力、つまり「AIを使いこなす力」がエンジニアにとって重要なスキルになる。
3-2.5年後にAIがIT業界に与える影響
5年後には、AIは自律的なプロジェクトメンバーの一員として機能し始める可能性がある。
要件定義書や設計書といったドキュメントを読み込ませるだけで、AIが複数の開発モジュールを並行して自動開発し、それらを統合してシステムを構築するといった状況が現実となるだろう。
プロジェクト管理ツールと連携し、タスクの進捗管理や、他のメンバーとの連携までAIが自律的に行うようになる。
この場合、人間のエンジニアに求められる役割は大きく変わる。
プロジェクトマネージャーやプロダクトオーナーのように、プロジェクト全体の方向性を決定し、ビジネス的な価値を最大化する役割や、AIでは代替できない高度なセキュリティ設計、あるいは全く新しいアルゴリズムを考案する研究開発職の重要性が増す。
技術的な実装力だけでなく、ビジネス視点や創造性がより強く求められる時代になるだろう。
3-3.10年後にAIがIT業界に与える影響
10年後、AIはIT業界において戦略的なパートナーへと進化しているだろう。
「新しいSNSサービスを立ち上げたい」といった抽象的な事業目標をインプットするだけで、AIが市場分析、ターゲットユーザー設定、必要な機能の洗い出し、技術選定、開発計画の立案、そして開発・運用までを一貫して実行する。
そのような世界が訪れてもおかしくはない。
人間の役割は、AIが生み出した複数の事業プランの中から最適なものを選択し、経営的な最終判断を下すことや、AIが生み出すサービスの倫理的な問題を監督すること、そしてAIそのものを開発・教育することに集約されていくだろう。
もはや「ITエンジニア」という職種は、より専門的で高度な役割に分かれる可能性がある。
4.IT業界はAI以外のトレンドも盛んである
IT業界の未来を形作るのはAIだけではない。ここでは、AI以外に注目すべき6つの技術トレンドを紹介する。
- クラウド関連技術の需要高騰
- ブロックチェーン技術で暗号化
- AR・VR領域で市場の拡大
- 量子コンピュータで高度演算
- IoT/AI/5GなどのX-Tech技術
- 人とロボットをつなぐニューラリンク技術
これらの技術を知ることで、IT業界の多角的で豊かな未来像が見えてくるだろう。視野を広げ、未来の可能性を探っていこう。
4-1.クラウド関連技術の需要高騰
クラウドはトレンドではなく、すでにITインフラの常識である。
AmazonのAWS、MicrosoftのAzure、GoogleのGCPといったクラウドサービスは、企業のITインフラの根幹を担っている。
今後も、データを効率的に処理・保管するためのクラウド需要は高まり続けるだろう。
特に、膨大なデータを扱うAIやIoTの普及に伴い、それを支えるクラウド基盤の重要性は増す。
また、複数のクラウドサービスを組み合わせて最適な環境を構築する「マルチクラウド」や、クラウドと自社サーバーを連携させる「ハイブリッドクラウド」といった、より高度な活用方法が主流になる。
そのため、クラウドを深く理解し、セキュリティで高パフォーマンスな環境を設計・構築できる「クラウドエンジニア」の価値は、今後さらに高まるだろう。
4-2.ブロックチェーン技術で暗号化
ブロックチェーンと聞くと、多くの人はビットコインなどの暗号資産を連想するかもしれない。
しかし、その本質は「改ざんが極めて困難な分散型のデータ管理技術」にある。この技術の応用範囲は、金融にとどまらない。
例えば、契約書や不動産登記といった重要書類の管理、製品の生産から消費までの履歴を追跡するトレーサビリティ、さらには選挙のオンライン投票など、高い信頼性が求められる様々な分野での活用が期待されている。
Web3.0という、より分散化された新しいインターネットの世界を実現するためのコア技術としても注目されている。
まだ発展途上の技術ではあるが、データの信頼性と透明性を担保するブロックチェーンは、デジタル社会の新たなインフラになる可能性を秘めている。
この分野の専門家はまだ少ないため、今から学習を始める価値は非常に高いだろう。
4-3.AR・VR領域で市場の拡大
AR(拡張現実)とVR(仮想現実)、両者を融合したMR(複合現実)は、エンターテインメント領域を超えて、ビジネスの世界でも急速に市場を拡大している。
ゲームやライブイベントはもちろんのこと、遠隔地にいる専門家が現場の作業員に指示を出す「遠隔作業支援」、手術のシミュレーションを行う「医療トレーニング」、仮想空間上にオフィスを構える「バーチャルオフィス」など、その活用事例は多岐にわたる。
AppleのVision Proのような高性能デバイスが登場したことで、この流れはさらに加速するだろう。
今後、現実世界とデジタル情報をシームレスに繋ぐAR/VRは、スマートフォンに次ぐ次世代のプラットフォームになるとも言われている。
この新しい3次元空間で、どのようなサービスや体験を生み出すかが今後の焦点となる。
4-4.量子コンピュータで高度演算
量子コンピュータは、現在のスーパーコンピュータとは比較にならないほどの計算能力を持つ、次世代のコンピュータである。
実用化にはまだ時間がかかると言われているが、そのインパクトは計り知れない。
例えば、創薬分野では、これまで何年もかかっていた分子のシミュレーションを瞬時に行うことで、新薬開発の期間を劇的に短縮できる可能性がある。
また、金融分野では複雑なリスク計算、材料科学では新素材の開発など、様々な産業でブレークスルーを起こすと期待されている。
これが本格的に普及する10年後、20年後には、量子コンピュータを扱えるエンジニアや研究者が世界の中心となるかもしれない。
まだ研究段階の技術であるため、大学や大学院で専門的に学ぶことで、この革命的な技術の担い手になるチャンスがある。
4-5.IoT/AI/5GなどのX-Tech技術
X-Tech(クロステック)とは、既存の産業とテクノロジーを掛け合わせることで、新たな価値や仕組みを生み出す動きである。
すでに登場したFinTech(金融)やAgriTech(農業)のほか、HealthTech(医療・健康)、EdTech(教育)、InsurTech(保険)など、その領域は無限に広がっている。
このX-Techを支えるのが、IoT、AI、5Gといった技術だ。
例えば、IoTセンサーで農地の状態をデータ化し、AIが最適な水やりや肥料のタイミングを判断し、5Gの高速通信でドローンに指示を送るといった連携が考えられる。
このように、複数の技術を組み合わせ、特定の業界が抱える課題を解決に導くのがX-Techの本質である。
ITスキルだけでなく、特定の業界知識も併せ持つことで、独自の価値を発揮できる。
4-6.人とロボットをつなぐニューラリンク技術
ニューラルリンクは、脳とコンピュータを直接接続する「ブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)」技術である。
これは最も未来的な技術の一つだ。現段階では、身体に麻痺のある患者が、思考だけでコンピュータのカーソルを操作するといった医療応用が中心である。
しかし将来的には、人間の思考能力を拡張したり、言葉を介さずにコミュニケーションを取ったり、あるいはロボットの義体を自分の体のように操ったりする可能性がある。倫理的な課題も多く、実現には長い道のりが必要だろう。
だが、人間と機械の境界を曖昧にするこの技術は、人類のあり方そのものを変えるほどの潜在能力を秘めている。
このような最先端の研究開発に携わることは、まさに人類の未来を創造する仕事だ。
5.IT業界の技術が社会構造の中心になる可能性大
これまで見てきたように、IT技術はもはや単なる「便利なツール」ではない。AIによる思考の補助から、X-Techによる産業構造の変革まで、私たちの社会の根幹を支え、形作る中心的な役割を担いつつある。
ここでは、IT技術が具体的にどのように社会構造の中心になっていくのか、「都市開発」と「人手不足の解決」という2つの大きなテーマから、その可能性を探っていく。
5-1.IT中心型の都市開発計画
未来の都市は、IT技術を前提として設計されるようになるだろう。
これは「スマートシティ」と呼ばれており、すでに世界中で、そして日本でもプロジェクトが始まっている。
例えば、街中に設置されたセンサーやカメラから人流や交通量のデータをリアルタイムで収集し、AIが分析して信号機を最適化したり、最適なバスの運行ルートを提案したりする。
また、エネルギーの需要を予測して効率的に供給したり、災害時にはドローンを活用して被害状況を即座に把握し、最適な避難経路を住民のスマートフォンに通知したりすることも可能になる。
このような都市開発において、ネットワーク、セキュリティ、データ分析、AIといったあらゆるITスキルを持つエンジニアは、まさに街づくりの中核を担う存在になる。
5-2.AIによる人手不足の解決
日本の最も深刻な社会課題の一つが、少子高齢化による人手不足である。特に、介護、物流、建設、農業といった分野では、労働力の確保が年々難しくなっている。
この問題を解決する手段として、AIとロボティクスの活用に大きな期待が寄せられている。
例えば、介護施設では、入居者の状態をAIが見守り、異常があればスタッフに通知したり、移乗をサポートするパワーアシストスーツが導入されたりしている。
物流倉庫では、AIが最適なピッキングルートを算出し、自律走行ロボットが商品を運ぶ。
これらの技術は、人間の仕事を奪うのではなく、人間を過酷な肉体労働や危険な作業から解放し、より創造的で人間にしかできない業務に集中させる。
ITエンジニアは、こうしたAIシステムやロボットを開発・導入することで、社会課題の解決に直接的に貢献できる。
6.日本のIT業界が抱える将来的な課題は3つ
IT業界の未来は明るい話題ばかりではない。特に、日本のIT業界には、その成長を阻害しかねない構造的な課題が存在していることも、就活生として知っておくべきだ。光があれば影もある。
これらの課題を正しく理解し、自分ならどう向き合うかを考えることが、業界で長く活躍するためには不可欠だ。
ここでは、代表的な3つの課題「多重下請け構造」「生産性の低さ」「外資への依存」について解説する。
6-1. 多重下請け構造
日本のIT業界、特に大企業向けのシステム開発(SIer)には、多重下請け構造という問題がある。
これは、顧客から仕事を受けた元請けSIerが、その一部を2次請け、3次請け、さらに下の企業へと再委託するピラミッド型の構造を指す。
この構造の課題は、下層になるほど中間手数料が引かれ、エンジニアの単価が低くなること、そして上流の意思決定が末端まで届きにくく、非効率な開発になりやすいことだ。
高い技術力を持つエンジニアが正当に評価されず、意欲を失う原因にもなっている。しかし、近年この構造の問題点が広く認識されてきた。
顧客企業が直接、技術力の高い中小企業やフリーランスに発注する動きや、アジャイル開発のようにチーム一体で開発を進める手法も増えている。
業界全体が変革しようとしている今だからこそ、旧態依然とした企業ではなく、エンジニアを大切にし、正当に評価する文化を持つ企業を見極めることが重要だ。
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1.多重下請け構造とは?
多重下請け構造とは、クライアントから仕事を受け、企画した会社が、その仕事を別の会社に頼み、さらにその会社が別の会社に頼む…というように、仕事が何段階も下の会社へと流れていく産業の仕組みを指す。
ちょうどピラミッドのような形になる。
IT業界では特にこの仕組みが当たり前になっており、一番上にはクライアントと直接契約を結ぶ「元請け」の会社がいる。
一見する…
6-2.AI活用をするも他国より生産性が低い
日本はAIの研究開発に注力する一方で、ビジネス活用、特に生産性の向上という点では、アメリカなどの先進国に遅れを取っている。
原因の一つは、多くの日本企業に根付く「AI導入のためのAI導入」、つまり目的が曖昧なままプロジェクトが進むことだ。
AIは万能ではない。どの業務を、どのように効率化したいのかという明確なビジョンがないままでは、宝の持ち腐れになる。
また、現場の業務プロセスを変えることへの抵抗感が強いことも、AI活用の障壁となっている。
この状況は、見方を変えれば大きなチャンスでもある。
単にAIを開発するだけでなく、顧客のビジネスを深く理解し、具体的な業務改善プランまで提案できるIT人材は、今後ますます価値が高まる。
技術力とコンサルティング能力を兼ね備えることで、日本の生産性革命をリードする存在になる可能性がある。
6-3.外資中心によるセキュリティの脆弱性
私たちの生活やビジネスを支えるITインフラの多くが、実は海外企業によって提供されている事実を知っているだろうか。
例えば、主要なクラウドサービスはAWS(米国)、Azure(米国)、GCP(米国)が大きなシェアを占めている。
OSもWindows(米国)やmacOS(米国)、スマートフォンOSはAndroid(米国)とiOS(米国)がほとんどだ。
これらのサービスは高品質で便利だが、海外の特定企業に社会インフラを依存している状態は、経済安全保障の観点から見ると大きなリスクを抱えている。
国際情勢の変化によって、ある日突然サービスが利用できなくなる可能性もゼロではない。また、国民のデータが海外で管理されることへの懸念もある。
そのため、国産のクラウドサービスやソフトウェアを育成し、技術的な自給率を高めることが、国の重要な課題となっている。
この分野は、サイバーセキュリティの専門家や、国産プラットフォームの開発に情熱を持つエンジニアにとって、国の安全保障に貢献できる非常に意義深いフィールドだ。
7.IT業界を盛り上げることが日本の基幹産業を守る
IT業界の発展は、日本という国全体の未来にとって非常に重要である。
かつて日本の強みは「モノづくり」であったが、現代の産業競争力の源泉はデータやソフトウェアへと移行した。日本の製造業などが再び輝くためには、ITとの融合、すなわちデジタルトランスフォーメーション(DX)が不可欠。
優れた製造技術に、AIによる需要予測、IoTによる工場の最適化、ブロックチェーンによるサプライチェーン管理といったITの力を掛け合わせることで、日本のモノづくりは新たな競争力を得られる。
IT業界はもはや独立した一つの産業ではなく、すべての産業をアップデートするための動力源だ。
IT業界で活躍することは、単に一つの企業で働くことだけでなく、日本の基幹産業を守り、育て、そして国全体の競争力を高めることにつながる。
ITエンジニアという仕事の社会的意義は大きい。ぜひ、日本をけん引する人材として、君には成長してもらいたい。
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湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
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G Takamura15:30 12 Jun 25
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Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
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水野貴仁09:51 04 Jun 25
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仲野洵良01:35 04 Jun 25
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F T00:22 01 Jun 25
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8.IT業界の就活はIT専門のユニゾンキャリアへ
IT業界の将来性や可能性に興味を持ったとしても、「自分に合った企業は?」「未経験でも活躍できる?」といった不安を抱くかもしれない。
IT専門の就活エージェント「ユニゾンキャリア」は、そのような就活生をサポートしている。
8-1.IT業界への就活成功体験談①
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
エンジニアは将来性があって、手に職をつけて働けると思ったのがきっかけです。
就活をはじめたころは、いろんな業界の説明会に行ってたんですが、なかなか将来性を感じられる企業に出会えなくて…。
一度、自分の得意なことを改めて考えてみたんです。
そこでパソコンが得意だと気づいて、エンジニアに興味を持つようになりました。
ユニゾンキャリアを利用しようと思った理由は何ですか?
ユニゾンキャリアの口コミを見て、未経験からエンジニアを目指す就活生に寄り添って支援していると分かったからです。
以前、他の就活エージェントを使っていて、気づいたら強引に面接を設定されてしまったことがあって…。
営業職を勧められて、自分でちゃんと考える間もなく、登録して2日後に面接日が決まってしまったんです。
それから就活エージェントは選ばないとダメだと気づいて、ネットで調べて自分に合いそうなユニゾンキャリアに登録しました。
内定先の企業に入社を決めた理由は何ですか?
研修期間が6か月あって、カリキュラムが豊富だったのが決め手です。
最初の2か月は新卒のチームでJavaのプログラミングをやって、そのあとは先輩社員と一緒にプロジェクトに参加するOJTというかたちで、開発を学べるのが魅力的でした。
将来的にはアプリやシステムなどのシステム側とデザイン側どちらもできるようになりたいので、幅広くチャレンジできる環境に惹かれました。
未経験からエンジニアになるので、教育制度の手厚さは気にしてましたね。
8-2.IT業界への就活成功体験談②
成功者インタビューより
就活で不安だったことは何ですか?
納得して入社できる企業から内定をもらえるかわからなくて不安でした。
自分が働きたいと思える会社があったとしても、そこから内定もらえるとは限らないし…。
「今、内定もらってる企業は自分にとってベストなんだろうか?」って悩んでました。
就活は妥協するものじゃないと思いつつも、どこにも就職できないんじゃないかっていう不安もあって…。気持ちの整理がつかない時期がありましたね。
何社に応募して何社から内定をもらいましたか?
3社に応募して、1社から内定をもらいました。
第一志望の企業から内定をもらった時点で、1社の選考を辞退したので、2社中1社から内定をもらえました!
橋本さんが企業ごとにの面接対策を教えてくれたおかげです。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
最初から最後まで橋本さんに手厚くサポートいただいて感謝の気持ちでいっぱいです…!
IT業界について知れたおかげで、面接で自信を持って話せました。
橋本さんはいつも親身になって相談にのってくれて、背中を押してくれる存在でしたね。
すごく心強かったですし、就活生のことを本気で考えてくれてると思いました。
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