記事の概要
「IT業界は難しそう」「文系には無理だ」といった不安から、IT業界への挑戦をためらっている君はいないだろうか。
確かに、常に新しい技術を学ぶ姿勢は必要だが、新卒でIT業界を目指すことは難しくはない。むしろ、深刻な人手不足を背景に、多くの企業が新卒を積極的に採用しているのが実情だ。
その一方で「簡単に入れる」ことを謳う、いわゆる「やばい企業」が存在する。入社後のミスマッチで後悔しないためには、自分に合う企業を見極める目を持つことが重要だ。
この記事では、新卒でIT業界を目指すのはなぜ難しくないのか、その理由を解説する。
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1.IT業界とは何をする業界?
ITとは「Information Technology(情報技術)」の略称だ。
コンピューターやインターネットといった技術を使って、情報を「取得」「加工」「保存」「伝達」するためのサービスを提供する業界全体を指している。
現代社会において、情報技術は電気や水道のようなインフラ(社会基盤)と同じくらい重要になっている。あらゆるビジネスがITを基盤としており、IT業界の役割はますます大…
1.新卒は難しい?IT業界にいく人の割合
「IT業界は理系の仕事」というイメージが根強く、新卒で目指すのは難しいと感じたことがあるのではないか。
実際には多くの学生がIT業界に就職しており、その門戸は文系にも広く開かれている。ここでは、実際のデータを見ながら、IT業界への就職の現状を解説する。
1-1.全体の割合
IT業界への就職は、決して狭き門ではない。ヒューマンリソシア株式会社の調査によると、2023年に大学や大学院を卒業し、新卒でITエンジニアになった学生は約4.8万人にのぼる。
一方、2025年卒の大学生のうち、民間企業への就職を希望する学生数は約45.5万人(リクルートワークス研究所調べ)と推定されている。
これらのデータを基に単純計算すると、就職を希望する学生のうち、少なくとも10.5%以上、つまり約10人に1人がITエンジニアとしてキャリアをスタートさせていることになる。
これはIT業界が、一部の専門的な学生だけが進むニッチな業界ではなく、多くの学生にとって現実的で魅力的な選択肢となっていることの明確な証拠だ。
参照:ヒューマンリソシア株式会社
参照:リクルートワークス研究所
1-2.文系・理系の割合
「エンジニアは理系」という固定観念は、もはや過去のものである。先の調査では、新卒のエンジニアのうち理系出身者の比率は4割以下にまで低下していることが明らかになった。
これは、新卒ITエンジニアの6割以上が、文系をはじめとする理系以外の学生で構成されていることを意味する。
文系出身者の就職者数は年々増加しており、ITエンジニア人材の増加を力強く牽引しているのだ。君が文系であることを理由にIT業界を諦める必要は全くない。
企業は出身学部よりも、入社後の学習意欲やポテンシャルを重視しているのである。
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4.8
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
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ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
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何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.新卒からIT業界の企業への就職は難しくない理由
IT業界への就職は、スキルや経験がない新卒にとっては難しいと感じる。実際には多くの企業が新卒、特にIT未経験の方の採用に積極的だ。
ここでは、スキルがなくても新卒がIT業界に就職しやすい3つの理由を解説していく。
- ITスキルがなくても就職できる
- 中途よりも新卒が求められる
- 深刻な人手不足と高い将来性
2-1.ITスキルがなくても就職できる
多くの企業は、新卒採用において現時点でのITスキルを重視していない。それよりも、論理的思考力や学習意欲、コミュニケーション能力といったポテンシャルを評価する傾向が強い。
なぜなら、企業は新卒社員を長期的に育成する前提で採用しているからだ。
多くのIT企業では、数ヶ月にわたる手厚い新人研修が用意されている。
例えば、ビジネスマナーから始まり、ITの基礎知識、プログラミング言語の習得まで、体系的に学べる環境が整っている。
そのため、入社前に特別なスキルを持っている必要はなく、IT業界で成長したいという意欲さえあれば、十分に挑戦可能なのである。
2-2.中途よりも新卒が求められる
IT業界では、スキルを持つ中途採用も活発だが、それと同じくらい新卒採用が重要視されている。
中途採用者は即戦力として期待される一方、前職の企業文化に染まっていることがあり、新しい環境に馴染むのに時間がかかる場合がある。
その点、新卒社員は特定の企業文化に染まっていないため、自社の文化や価値観を素直に吸収しやすい。
企業としては、将来の会社を担うコア人材として、ゼロから育て上げたいという思いが強いのだ。そのため、多くの企業が毎年一定数の新卒採用枠を設け、ポテンシャルの高い人材を積極的に求めている。
君が持つ「新卒」というカードは、IT業界において価値が高い。
2-3.深刻な人手不足と高い将来性
経済産業省の調査では、IT人材は2030年に最大で約79万人不足すると予測されている。
出典:経済産業省
これは、あらゆる産業でDXが進み、ITの需要が爆発的に増加しているにもかかわらず、人材の供給が追いついていないためだ。
この深刻な人手不足は、IT業界を目指す新卒の君にとっては追い風となる。多くの企業が、将来の担い手を確保するために、未経験の方の採用と育成に力を入れているからだ。
IT業界は今後も成長が見込まれる将来性の高い分野であり、今からキャリアをスタートさせることは、長期的に見ても有利な選択といえる。
3.新卒でIT業界に合わない就活生の特徴
IT業界は将来性も高く、多くの人に門戸が開かれているが、残念ながら誰にでも向いているわけではない。
入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、自分に適性があるかを見極めることが重要だ。
ここでは、IT業界に合わない可能性が高い人の特徴を解説する。
- 学生時代に勉強をしなかった人
- 人と話して仕事をしたくない人
- 地道な作業や試行錯誤が嫌いな人
- IT技術に興味がない
3-1.学生時代に勉強をしなかった人
IT業界は技術の進化が速く、昨日まで主流だった技術が今日には古くなることも珍しくない。そのため、IT業界で働き続けるには、常に新しい知識や技術を自主的に学び続ける姿勢が不可欠だ。
学生時代に勉強する習慣がなかったり、新しいことを学ぶのが苦痛だと感じたりする人にとっては厳しい環境だろう。
受け身の姿勢で、誰かが教えてくれるのを待っているだけでは、すぐに技術の進化についていけなくなってしまう。
知的好奇心を持ち、自ら情報をキャッチアップし、スキルを磨き続ける向上心がないと、IT業界で活躍し続けることは難しいのだ。
3-2.人と話して仕事をしたくない人
エンジニアに対して、「一人でパソコンに向かって黙々と作業する仕事」というイメージを持っているなら、それは大きな誤解だ。
確かに、集中してプログラミングなどを行う時間はあるが、実際の仕事の多くはチームで行われる。
例えば、システム開発では、プロジェクトメンバーと仕様について議論したり、進捗を報告し合ったり、他の部署と連携したりと、コミュニケーションを取る場面が多い。
人と話すのが極端に苦手だったり、チームで協力して何かを成し遂げることに魅力を感じなかったりする人には、IT業界の仕事は合わない可能性が高い。
3-3.地道な作業や試行錯誤が嫌いな人
華やかなイメージとは裏腹に、ITの仕事は地道な作業の連続である。
例えば、プログラミングでは、たった一つのエラーを解消するために、何時間も原因を調査することもある。
システムが正常に動くかどうか、何度もテストを繰り返すといった泥臭い作業も多い。
こうした地道な作業や、原因不明のエラーに対して粘り強く向き合う試行錯誤を楽しめない人には、大きなストレスとなる。
すぐに結果が出ないと投げ出してしまう人や、単調な作業をひたすら嫌う人にとって、IT業界の仕事は苦痛に感じられる。
3-4.IT技術に興味がない
当然のことだが、IT技術そのものに興味や関心がないと、この業界で働き続けるのは難しい。
IT業界の仕事は、社会の課題をIT技術でどう解決するかを考えることだからだ。
技術への興味がなければ、新しい技術を学ぶモチベーションも湧かず、仕事そのものへの意欲も失われてしまう。
「将来性があるから」「給料が良さそうだから」といった理由だけでIT業界を選ぶと、日々の業務についていけなくなり、成長も止まってしまう。
なぜIT業界で働きたいのか、IT技術を使って何を成し遂げたいのか、という根本的な動機がなければ、長期的なキャリアを築くことは困難だ。
4.新卒からIT業界に進むメリット
IT業界は学び続ける大変さもあるが、それを上回る多くのメリットが存在する。
特に、新卒でキャリアをスタートさせることは、将来の可能性を大きく広げることにつながる。
ここでは、新卒からIT業界に進むことで得られる、6つの大きなメリットを紹介する。
- スキルに応じて給料が上がる
- 働き方や服装の自由度が高い
- 業績が安定している企業が多い
- フリーランスとして独立できる
- 地方への転勤がほぼない
- 技術職はノルマがない
4-1.スキルに応じて給料が上がる
IT業界は、日本の多くの企業が採用している年功序列型の給与体系とは異なり、個人のスキルや成果が給与に直接反映されやすい実力主義の世界だ。
つまり、年齢や社歴に関係なく、高いスキルを身につけて成果を出せば、若いうちから高年収を目指すことができる。
常に新しい技術を学び、自分の市場価値を高めていく努力が、給与という目に見える形で報われるのは、大きなモチベーションになる。
自分の頑張り次第で収入を上げていける環境は、成長意欲の高い君にとって魅力的ではないだろうか。
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1.IT業界で内定を獲得するために役立つスキル8選
IT業界で内定を勝ち取るためには、専門的な知識や技術だけではなく、ビジネスパーソンとしての基礎体力が極めて重要視だ!
多くの企業は、入社後の研修で専門スキルを育てる前提で採用活動を行っている。ここでは、君がアピールすべき8つのスキルを具体的に見ていこう。
1-1.主体性
主体性とは、自らの意思で課題を見つけ、解決に向けて行動する力のことだ。…
4-2.働き方や服装の自由度が高い
IT業界は、他の業界に比べて新しい働き方を積極的に取り入れている企業が多い。
例えば、働く場所を選ばないリモートワークや、始業・終業時間を自分で調整できるフレックスタイム制などが広く普及している。これにより、通勤のストレスから解放されたり、プライベートの時間を確保しやすくなったりする。
また、服装に関しても比較的自由な企業が多く、スーツ着用の義務がなく、私服で勤務できるケースも珍しくない。
個人の裁量を尊重し、社員が最もパフォーマンスを発揮できる環境を提供しようという文化が根付いている。
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.IT業界の働き方は自由度がかなり高い!
IT業界の働き方は、他業界と比較して個人の裁量が大きく、自由度が高いのが特徴といえる。
その背景には、成果で評価する文化が根付いていること、そしてインターネット環境さえあれば場所を選ばずに仕事ができることが挙げられる。
また、新型コロナウイルスの影響を大きく受ける前から、リモートワークを取り入れている企業も少なくなかった。
ただし、この「…
4-3.業績が安定している企業が多い
ITは、今や電気や水道と同じように、あらゆる産業を支える社会インフラとなっている。
そのため、IT業界は景気の変動を受けにくく、安定した成長を続けているのが特徴だ。
特に、官公庁や金融機関などの大規模なシステム開発を手がける大手SIerなどは、経営基盤が安定している。企業の業績が安定しているということは、雇用の安定にもつながる。
将来に対する不安を感じることなく、安心して仕事に集中し、長期的なキャリアを築いていける環境が望ましい。こうした環境は、新卒で入社する企業を選ぶ上で重要なポイントといえる。
4-4.フリーランスとして独立できる
IT業界で身につけたスキルは、特定の企業だけで通用するものではなく、どこへ行っても評価される普遍的なものである。
数年間、企業で実務経験を積み、高いスキルを習得すれば、会社に所属しないフリーランスとして独立するという選択肢も見えてくる。
フリーランスになれば、働く時間や場所、受ける仕事などをすべて自分で決めることができる。会社員時代よりも高い収入を得ることも可能だ。
企業に依存せず、自分のスキル一本で生きていけるようになるのは、将来のキャリアを考える上で大きな安心材料となる。
4-5.地方への転勤がほぼない
全国に支社を持つような大企業でない限り、IT企業の多くは東京をはじめとする首都圏に集中している。そのため、総合職のように全国転勤を命じられるケースはほぼない。
慣れない土地での生活や、数年ごとの引っ越しといった負担を避けたいと考える人にとっては、大きなメリットといえる。
また、リモートワークが普及したことにより、地方に住みながら首都圏の企業の仕事をするという働き方も可能になってきている。
自分のライフプランに合わせて、働く場所を柔軟に選びやすいのもIT業界の魅力の一つだ。
4-6.技術職はノルマがない
営業職のように「売上目標」といった個人ノルマに追われる働き方が苦手だと感じる君にとって、IT技術職は魅力的な選択肢だ。
技術職には、基本的に個人へ課される売上目標のようなノルマは存在しない。もちろん、プロジェクトの納期を守ったり、高品質なシステムを開発したりするプロとしての責任はある。
数字に追われるストレスがないため、目の前の課題解決や、より良い製品を生み出す「ものづくり」そのものに深く集中できる環境なのである。
君の評価は、売上ではなく、作り上げたシステムの品質やプロジェクトへの技術的な貢献度によって決まる。
純粋に自分の技術力を高め、その成果物で正当に評価されたいと考える人にとって、これほどやりがいのある環境はなかなかない。
5.新卒が簡単には入れてしまうやばい企業の特徴
「未経験歓迎」「簡単に入れる」といった甘い言葉には注意が必要だ。IT業界には、残念ながら新卒を使い捨てのように扱う、いわゆる「やばい企業」も存在する。
貴重な新卒カードを無駄にしないためにも、そうした企業の特徴をしっかりと理解しておくことが重要だ。
- 研修が少なく即現場に配属
- 離職率が高く新卒がすぐ辞める
- 多重下請け構造の下層に位置する
- 技術職だと思ったらExcelで事務作業
- 研修だと謳い携帯キャリアなどに派遣
5-1.研修が少なく即現場に配属
「研修はOJTで」という言葉を掲げ、十分な教育を行わないまま、新卒をいきなり現場に配属する企業には注意が必要だ。
本来のOJTは、先輩社員がマンツーマンで指導しながら実務を教える育成手法だが、悪質な企業では単なる「放置」をOJTと呼んでいるケースがある。
右も左もわからない状態で現場に放り込まれれば、スキルが身につかないばかりか、質問もできずに孤立し、精神的に追い詰められてしまう。
充実した研修制度は、新卒を大切に育てる意思の表れだ。研修期間や内容については、面接などで具体的に確認すべきだ。
5-2.離職率が高く新卒がすぐ辞める
新卒社員の3年以内離職率が高い企業は、労働環境や人間関係、キャリアパスなどに何らかの問題を抱えている可能性が高い。
特に、慢性的に人手が足りず、常に求人を出しているような企業は危険な兆候だ。企業の離職率は、就職四季報や企業のウェブサイト、口コミサイトなどで確認できる。
もし公表されていない場合は、面接で「若手社員の方の活躍ぶり」などについて質問し、その反応から探るのも一つの手だ。
社員が定着しない企業では、長期的なスキルアップは望めない。
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1.IT業界の離職率は言われるより高くない!
結論から言うとIT業界の離職率は、世間で言われているよりもずっと低い。
多くの就活生が「IT業界=人の入れ替わりが激しい」というイメージを持っているかもしれないが、それは過去の話か、一部の側面だけを切り取った情報に過ぎない。
これに対して、日本全体の平均離職率は15.0%だ。この数字が示す通り、IT業界は全産業の平均よりも3ポイント以上も離職率が低…
5-3.多重下請け構造の下層に位置する
IT業界には大手企業が受注した仕事を、下請け、孫請けの企業へと再発注していく「多重下請け構造」が存在する。
特にSESと呼ばれる業態の企業の一部には、この構造の下層に位置し、エンジニアを他の会社に派遣することだけを事業としている会社がある。
下請けの階層が深くなるほど、給与水準は低くなり、労働環境も厳しくなる傾向がある。単純な作業ばかりを任され、スキルアップにつながるような経験が積めないことも多い。
その企業が自社で開発を行っているのか、主に他の会社に常駐する形態なのかは、必ず確認すべきポイントだ。
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1.多重下請け構造とは?
多重下請け構造とは、クライアントから仕事を受け、企画した会社が、その仕事を別の会社に頼み、さらにその会社が別の会社に頼む…というように、仕事が何段階も下の会社へと流れていく産業の仕組みを指す。
ちょうどピラミッドのような形になる。
IT業界では特にこの仕組みが当たり前になっており、一番上にはクライアントと直接契約を結ぶ「元請け」の会社がいる。
一見する…
5-4.技術職だと思ったらExcelで事務作業
「ITエンジニア募集」と書かれていたにもかかわらず、入社してみたら実際の業務はExcelでのデータ入力や、ヘルプデスクでの電話対応ばかりだった、というケースも存在する。
これは、企業側が意図的に業務内容を良く見せようとしているか、あるいは明確なキャリアパスを用意していないことの表れだ。
こうしたミスマッチを防ぐためには、求人票の情報を鵜呑みにせず、面接の場で具体的な業務内容について詳しく質問することが不可欠である。
「新入社員は、入社後どのような業務からスタートするのでしょうか」といった形で、一日の仕事の流れまで踏み込んで確認しよう。
5-5.研修だと謳い携帯キャリアなどに派遣
悪質なケースとして、ITとは全く関係のない業務に派遣されるパターンがある。
「社会人としての基礎を学ぶため」などと理由をつけ、研修と称して携帯電話の販売店やコールセンター、家電量販店などで働かせる企業が存在するのだ。
エンジニアとして育成する気などなく、単なる労働力として新卒を安く使おうという意図の表れである。
このような企業に入社してしまえば、ITスキルは全く身につかず、貴重な時間を無駄にすることになる。事業内容に少しでも不審な点があれば、その企業は避けるべきだ。
6.新卒でIT業界のホワイト企業を見極める方法
「やばい企業」を避け、安心して成長できる優良企業、いわゆる「ホワイト企業」に入社するためには、君自身が見極める目を持つ必要がある。
求人票の表面的な情報だけでなく、多角的な視点から企業を分析することが重要だ。ここでは、そのための具体的なチェックポイントを5つ紹介する。
- 平均残業時間が20時間以下か
- 休日の規定が完全週休二日制か
- 研修の内容が充実しているか
- 資格補助やキャリア支援はあるか
- 産休・育休の取得実績はあるか
6-1.平均残業時間が20時間以下か
ワークライフバランスを測る上で、残業時間は重要な指標となる。
月間の平均残業時間が20時間以下であれば、1日あたりの残業は約1時間程度となり、プライベートの時間も確保しやすい健全な労働環境である可能性が高い。
企業のHPや採用ページ、就職四季報などで残業時間の実績が公開されているかを確認しよう。
もし情報が見つからない場合は、OpenWorkなどの社員による口コミサイトを参考にするのも有効だ。
ただし、口コミはあくまで個人の感想であるため、複数の情報を総合的に判断することが大切である。
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1.IT業界の平均残業時間はどのくらい?
まず、客観的な事実から見ていこう。厚生労働省の統計や民間の調査データを紐解くと、意外な事実と、数字だけでは見えない業界の構造が浮かび上がってくる。
ここで重要なのは、データを鵜呑みにせず、「なぜそうなるのか?」という背景まで考えることだ。
1-1.日本平均とIT業界の平均残業時間の差
厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査(令和5年分結果確報)…
6-2.休日の規定が完全週休二日制か
休日の規定は、ワークライフバランスを測る重要な指標だ。特に求人票の「完全週休二日制」と「週休二日制」は、言葉が似ているが意味が全く異なるので注意したい。
「完全週休二日制」は毎週必ず2日休める制度である。一方、「週休二日制」は月に一度以上、週2日の休みがあるという意味で、毎週土日に休めるとは限らない。
この違いを知らないと、入社後に大きなギャップを感じることになる。そこで、言葉と合わせて必ず確認したいのが「年間休日日数」だ。
年間休日が120日以上あれば、カレンダー通りに土日祝日が休める企業だと判断してよい。120日未満の場合、祝日が出勤日になる可能性が高い。
求人票の言葉だけでなく、具体的な日数まで確認することが、君のワークライフバランスを守るための後悔しない企業選びの鍵となる。
6-3.研修の内容が充実しているか
新卒を大切に育てる意欲のある企業は、必ず研修制度に力を入れている。
研修期間がどれくらい設けられているか、どのような内容(IT基礎、プログラミング言語、ビジネスマナーなど)を学べるのかを具体的に確認しよう。
例えば、「3ヶ月の集合研修の後、OJTで先輩社員が1年間サポートします」といった具体的な制度が明記されていれば、育成体制が整っていると判断できる。
面接の場でも、研修制度について詳しく質問することで、企業の育成に対する姿勢を測ることができる。
6-4.資格補助やキャリア支援はあるか
社員の成長を後押しする制度が整っているかも、ホワイト企業を見極める重要なポイントだ。
例えば、基本情報技術者試験などの国家試験や、ベンダー資格の受験費用を会社が負担してくれる「資格取得支援制度」があるかを確認しよう。
また、定期的な上司との面談や、社内公募制度など、社員一人ひとりのキャリアプランを支援する仕組みがあるかどうかも重要だ。
こうした制度は、企業が社員の長期的な成長に投資している証拠であり、モチベーション高く働き続けられる環境であるといえる。
6-5.産休・育休の取得実績はあるか
産休・育休制度が設けられているのは当然として、重要なのはその「取得実績」である。制度があっても、実際には誰も利用していなかったり、利用しづらい雰囲気だったりする企業も少なくない。
企業のウェブサイトや採用データで、女性社員だけでなく男性社員の育休取得実績が公開されているかを確認しよう。
社員のライフステージの変化に柔軟に対応し、男女問わず長く働き続けられる環境が整っている企業は、従業員を大切にするホワイト企業である可能性が高い。
7.【Q&A】新卒でIT業界にいくのは難しくないか不安な人へ
ここまでIT業界について解説してきたが、それでもまだ不安や疑問があるはずだ。特に、学歴や文系であることへのコンプレックスを抱いている就活生は少なくないだろう。
ここでは、多くの人が抱きがちな3つの質問に、Q&A形式で答えていく。
- 学歴がないとIT業界は難しいですか?
- 文系は理系に比べて不利ですか?
- 数学など理系科目ができないと難しいですか?
7-1.学歴がないとIT業界は難しいですか?
一部のトップ企業や研究開発職などでは、確かに高い学歴が求められる。
しかし、IT業界全体で見れば、学歴よりも個人のスキルや学習意欲が重視される傾向が強い。学歴フィルターを設けていない企業の方が圧倒的に多いのが実情だ。
大切なのは、「どの大学を出たか」ではなく、「何を学んできたか、これから何を学びたいか」である。
例えば、個人でWebサイトやアプリを制作した経験(ポートフォリオ)があれば、それはどんな学歴よりも強力なアピールになる。
学歴に自信がなくても、主体的に学ぶ姿勢を示すことで、内定を獲得することは可能だ
7-2.文系は理系に比べて不利ですか?
結論から言うと、文系であることが不利になることはない。むしろ、文系ならではの強みが活きる場面は多い。
例えば、顧客が抱える課題をヒアリングし、システムの仕様をまとめる上流工程では、高度なコミュニケーション能力や読解力、文章作成能力が求められる。
これはまさに文系学生が得意とする分野だ。
プログラミングは論理的思考が基本であり、これは理系だけの専売特許ではない。
実際に、多くの文系出身エンジニアが第一線で活躍している。企業側も、多様なバックグラウンドを持つ人材を求めているため、文系であることを悲観する必要は全くない。
7-3.数学など理系科目ができないと難しいですか?
「IT=理系」というイメージから、理系科目が苦手だとIT業界は無理だと考えてしまう人もいる。
基本的にAI開発やデータサイエンス、画像処理といった特定の分野を除けば、業務で高度な数学の知識が必要になる場面はほとんどない。
一般的なWebアプリケーションや業務システムの開発で求められるのは、難しい数式を解く能力ではなく、物事を順序立てて考える論理的思考力だ。
これは数学というよりは、パズルやクイズを解く感覚に近い。数学への苦手意識が、IT業界への挑戦を妨げる理由にはならない。
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また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
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キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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8.IT業界の就活はユニゾンキャリアにお任せ!
ここまで「IT業界の実態」や「やばい企業の見極め方」を解説してきた。
数多ある企業の中から、本当に自分に合った一社を自力で見つけ出すのは至難の業である。ネットの情報や面接だけでは、企業の内部事情まで見抜くことには限界がある。
そんな時に頼りになるのが、IT業界に特化した就活支援サービスだ。
8-1.ユニゾンキャリアの就活成功体験談①
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
エンジニアは将来性があって、手に職をつけて働けると思ったのがきっかけです。
就活をはじめたころは、いろんな業界の説明会に行ってたんですが、なかなか将来性を感じられる企業に出会えなくて…。
一度、自分の得意なことを改めて考えてみたんです。
そこでパソコンが得意だと気づいて、エンジニアに興味を持つようになりました。
就職活動で不安だったことは何ですか?
部活と就活の両立が不安でした。
部活はダンスをやっていたんですけど、すごく忙しくて、多い時は週5日で昼過ぎから夜9時まで練習があったんです。
イベントやコンテストが1年中あって、オフシーズンも年間で2週間くらいしかなくて…。
そんな中、一からひとりで就活できるかが心配で、誰かに頼りたくて、就活エージェントに相談しました。
氏名:遠藤 颯太様 年齢:21歳 内定職種:Webエンジニア
ユニゾンキャリアではどんな選考対策を行いましたか?
主に面接対策を行いました。
面接で頭の中が真っ白になったことがあって…。準備していたはずのことが言えなかったことがあるんです。
自分の経験を話すのは得意だったんですが、志望動機などを聞かれるとうまく答えられなくて。
そんなとき、担当キャリアアドバイザーの橋本さんが、企業ごとにどんな質問をされるかを教えてくれたんです。
アドバイスをもとに自分でエンジニアについて調べて、どう答えるかを考えて、橋本さんからフィードバックをもらって面接対策をしていました。
橋本さんと一緒に対策していく中で、自信がついてきたことで、頭の中が真っ白になることもなくなり、志望動機にも答えられるようになりました。
8-2.ユニゾンキャリアの就活成功体験談②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
元々は建設業界を志望していて、建設会社から内定をもらっていたんですが、やっぱり室内で働ける仕事に就きたいと思ったからです。
ずっと野球をやってきたので、最初は外仕事も苦でははないかなと思っていたんですが、地球温暖化でどんどん暑くなっていくことを考えると、オフィスで仕事ができる職業のほうが良いなと思うようになって…。
オフィスでできる仕事を調べていくうちにエンジニアに興味を持ちました。
ユニゾンキャリアを利用したきっかけは何でしたか?
最初はほかの就活エージェントを使っていたんですが、「面接ではこういうことが聞かれるから」とだけ説明されて、面接対策がほぼありませんでした。
面接対策をしないと内定を取れる気がしなかったので、「面接対策をしっかりやってくれる就活エージェントってないかな?」とネットで探していました。
その中で、面接対策が手厚い就活エージェントとしてユニゾンキャリアが紹介されていたので「一度使ってみよう」と思いました。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
奥之園さんが話しやすくて、親身に相談に乗ってくれたので、とても助かりました。
今振り返ったら「調べたら分かるでしょ?」って自分で思っちゃうような質問でも、すごく丁寧に答えてくれたので、ありがたかったですね。
内定が出た後に、内定先のこととエンジニアのキャリアを詳しく教えてくれたので、納得して就活を終えることができました!
ユニゾンキャリアは、IT業界に特化した就活支援を行っている。
業界を熟知したアドバイザーが、君の適性や希望に合った優良企業だけを紹介する。書類選考や面接対策はもちろん、入社後のキャリアまで見据えたサポートが特徴である。
この記事を読んで、少しでもIT業界や当社に興味を持ってもらえたなら、ぜひ一度、下のボタンから無料相談に申し込んでみて欲しい。