記事の概要
システムエンジニア(SE)は、システム開発の設計や開発を担う人気の職種だ。
IT技術の進化とともに需要が高まり、文系出身者や未経験者でも活躍のチャンスが広がっている。
柔軟な働き方ができることも魅力だが、果たして新卒からリモートワークをすることは可能なのだろうか?
この記事では、新卒の在宅勤務の実情と、将来的に理想の働き方を実現する方法を解説していく。
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1.システムエンジニアとは何か?
システムエンジニアとは、顧客の要望を聞き出し、それを実現するための最適なシステムの設計図を作る職種だ。
プログラミングを行うこともあるが、それ以上に顧客とのコミュニケーションや、プロジェクト全体の進行管理を行うことが多い。
また、顧客の要望が曖昧な場合、実際にプログラミングを行う開発者が正確に理解できる仕様書を作成することが求められる。
そのた…
1.新卒のシステムエンジニアは在宅勤務が可能なのか?
新卒でシステムエンジニアになってすぐに在宅勤務ができるかどうかについて、多くの就活生が関心を寄せている。
ここでは、新卒の在宅勤務の実情について詳しく解説する。
1-1.不可能ではないが実現性は低い
新卒がいきなり在宅勤務をするのは、不可能ではないが難しい。
在宅勤務は一人で業務を完結できるスキルと、信頼があって初めて成り立つためだ。
求人票に「在宅勤務可」と書いてあっても、それはあくまで一人前になった後の話であることが多く、求人票に惹かれて入社すると、思ったような働き方ができないリスクがある。
また、新卒社員は業務の進め方やビジネスマナーなど、覚えるべきことが多いことも在宅勤務が難しい理由の一つだ。
オフィスであれば先輩社員がすぐにサポートすることができるが、在宅勤務では対応が遅れてしまい、育成の難易度が上がってしまう。
このような理由から、新卒がいきなり在宅勤務をするのは難しいのが現実だ。新卒のうちは、まずは出社して信頼を積み重ねる時期だと割り切る必要がある。
1-2.IT業界ですら出社回帰が進む
コロナ禍が落ち着き、IT業界でもオフィス回帰の流れが進んでいる。
対面でのコミュニケーションのほうが、アイデアが出やすく、チームの連携もスムーズだと考える企業が増えているためだ。
特に新人の育成に関しては、隣で画面を見ながら教えるほうが効率がよいと考える企業が多い。
情報通信業のテレワーク実施率は高いが、全員が毎日在宅勤務をしているわけではなく、週に数回の出社を義務付けるハイブリッドワークが主流になりつつある。
このように、在宅勤務がしやすいIT業界でも、オフィスに集まって仕事するほうが良いと考える傾向にある。
もし、在宅勤務がしたいと考えてシステムエンジニアの就活を進めると、思うように選考が進まないリスクがあることに注意が必要だ。
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4.8
Based on 373 reviews
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.新卒のシステムエンジニアが運よく在宅勤務だったケース
基本的に出社がメインとなる新卒のシステムエンジニアだが、状況によっては在宅勤務ができるケースもある。
もしこのような環境になれば、通勤時間がなくなるメリットを享受できる。
ここでは、新卒でも在宅勤務が発生する珍しいケースについて紹介する。
- 研修だけ完全在宅で行われた
- 運よく完全在宅の案件を担当
- 在宅の比率が高い会社に入社
2-1.研修だけ完全在宅で行われた
入社直後の新人研修がオンラインで行われる場合、その期間だけは在宅勤務となる。
特に、全国から新卒を採用している大手企業や、研修を外部の教育機関に委託している企業でよく見られる。
この期間は自宅から講義を受けたり、課題に取り組んだりする毎日が続き、自宅にいながら勤務することが可能だ。
ただし、この場合は研修が終わって現場に配属されると同時に、毎日出社に切り替わる。
研修後はOJTが中心となり、先輩社員から直接指導を受ける必要があるためだ。研修期間だけの限定的な措置だと考えておこう。
2-2.運よく完全在宅の案件を担当
システムエンジニアの仕事はプロジェクト単位で動くため、配属されたチームが完全在宅を採用している場合がある。
例えば、顧客やパートナー企業が遠方にあり、すべての会議や開発業務をオンラインで進めているプロジェクトなどだ。
このような現場に配属されれば、新卒でも先輩と同じように在宅勤務になる。
ただし、これは完全に配属次第であり、自分でコントロールできるものではない。同じ会社でも、隣のチームは毎日出社しているということもある。
新卒の配属は、本人の適性やプロジェクトの人員状況によって決められる。
最初から在宅案件を狙って入社するのは難しいため、運が良ければラッキー程度に考えておくのが良い。
2-3.在宅の比率が高い会社に入社
出社を原則としない方針を掲げている企業など、在宅比率の高い会社であれば、新卒から在宅勤務は可能だ。
こうした企業は、チャットツールやオンライン会議システムを駆使して業務を行う文化が根付いており、新卒であっても初日から自宅で働くことができる。
全国どこに住んでいても働けるため、地方在住の学生にとっては魅力的な選択肢となる。
ただし、在宅比率が高い企業は即戦力を求める傾向が強く、新卒採用の枠自体が少ない。
ポテンシャルを見込んで採用されやすい新卒であっても、高いコミュニケーション能力や技術力が必要となる。
在宅比率が高いことは確かに魅力だが、狭き門を突破しなくてはならないことに注意が必要だ。
3.新卒のシステムエンジニアが在宅勤務できない理由
多くの企業が新卒に在宅勤務をさせないのには、明確な理由がある。それは、業務効率や教育などの観点でデメリットが大きいと判断しているからだ。
ここでは、企業側が抱える懸念点について解説する。
- 在宅勤務だと仕事に時間がかかる
- 在宅勤務だと教育に時間がかかる
- 在宅勤務だと先輩がサポートしにくい
- セキュリティ対策のコストがかかる
- 現場でしか扱えない機器がある
3-1.在宅勤務だと仕事に時間がかかる
業務に慣れていない新卒にとって、ちょっとした確認事項でもオンラインだと時間がかかる。
オフィスなら隣の先輩に「これどうすればいいですか?」と5秒で聞けることが、チャットだと文章を打って返信を待つタイムラグが発生するからだ。
対面であれば、画面を指差しながら数秒で解決する問題が、リモートでは数十分かかってしまうことも珍しくない。
結果として作業が進まず、簡単なタスクを終わらせるのにも倍以上の時間がかかってしまう。
これは会社全体の生産性を下げる要因となり、プロジェクトの進行にも影響を与えかねない。
新人のうちは分からないことが多くて当然だが、それをすぐに解消できる環境に身を置くことが重要だ。
3-2.在宅勤務だと教育に時間がかかる
教える側の先輩エンジニアにとって、リモートでの指導は難易度が高い。
対面なら、新人の手元や表情を見て「今の説明で分かったかな?」「手が止まっているな」と察知して声をかけられる。
しかし、オンラインでは相手の状況が見えないため、きめ細やかなフォローが難しくなる。
新人がどこでつまづいているのか、何に困っているのかを把握するのに時間がかかってしまう。
その結果、教育コストが肥大化し、先輩社員の業務負担も増える。
そのため、効率的に教育を行うためには、対面での指導が最も効果的だと考えるのが自然になる。
このような理由から、新卒を教育するなら密なコミュニケーションが取れるオフィス環境のほうが良いと考える企業は多い。
3-3.在宅勤務だと先輩がサポートしにくい
新人がミスをした際やトラブルが起きたとき、リモートでは即座にサポートに入れない。
オフィスにいれば、エラー画面を一緒に覗き込んで原因を特定したり、キーボード操作を代わって手本を見せたりできる。
しかし、在宅勤務では状況把握だけでも一苦労だ。ログファイルを送ってもらったり、画面共有で状況を再現してもらったりする手間が発生する。
特にシステム開発の現場では、予期せぬエラーやバグが発生することが日常茶飯事になる。
新卒が一人でこれらに対応するのは難しく、先輩の助けが必要になる場面は多い。
トラブル対応が遅れるとプロジェクト全体に迷惑がかかるため、リスク回避のために出社を求める企業は多い。
3-4.セキュリティ対策のコストがかかる
開発業務では顧客の機密情報や個人情報を扱うため、セキュリティ対策は不可欠だ。自宅のネット回線や個人のPCを使用する場合、情報漏洩のリスクが高まる。
カフェやコワーキングスペースでの作業も、画面の覗き見やフリーWi-Fiの利用によるリスクがあるため、禁止されていることが多い。
ただ、会社支給のPCを用意し、VPNなどの安全な回線を整備するにはコストがかかる。
まだ信頼関係ができていない新卒社員の自宅環境まで、セキュリティレベルを担保するのは企業にとって大きな負担だ。
また、万が一情報漏洩が起きれば、企業の信用は落ち、多額の損害賠償を請求される可能性もある。
このように、セキュリティのリスクの観点から、新卒がいきなり在宅勤務をするのは難しい。
3-5.現場でしか扱えない機器がある
サーバーやネットワーク機器など機器を扱う業務がある場合も、在宅勤務は難しい。
これらはデータセンターや会社のラボルームに設置されており、ケーブルの配線や機器の設置などは現場に行かないとできない。
また、開発用の検証端末など、持ち出し禁止の機材を使う場合も出社が必須となる。
特に新人のうちは、こうした物理的な機器に触れて仕組みを理解するためにも、出社勤務が求められることも多い。
すべての業務がPC一台で完結するわけではないのが、IT業界の現実だ。
しかし、現場で実際に機器を見て、触れて学ぶ経験は、エンジニアとしての基礎力を高める上で重要となる。
そのため、物理的なインフラへの理解を深める機会として、出社勤務を前向きに捉えてほしい。
4.システムエンジニアが在宅勤務を実現するために必要な条件
システムエンジニアとして在宅勤務をするためには、会社から「この人なら自宅でもしっかり仕事をしてくれる」と認められる必要がある。つまり、在宅勤務は権利ではなく、信頼と実力で勝ち取るものだ。
ここでは、在宅勤務を実現するためにクリアすべき条件を解説する。
- 在宅勤務の比率が高い仕事を扱う
- 全ての業務を一人で一通り行える
- 基礎的なビジネススキルが必須
4-1.在宅勤務の比率が高い仕事を扱う
扱うシステムや開発手法によって、在宅勤務のしやすさは大きく異なる。
例えば、Webサービスやクラウドシステムの開発は、環境構築がオンラインで完結しやすく、リモートワークとの相性がよい。
一方、金融機関の基幹システムや組み込み系の開発は、セキュリティ要件が厳しかったり専用機材が必要だったりと、出社頻度が高くなりがちだ。
在宅勤務を目指すなら、どの分野のエンジニアになれば在宅勤務がしやすいのかを知っておく必要がある。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、志望先の開発システムや開発環境などはしっかり確認しておこう。
4-2.全ての業務を一人で一通り行える
在宅勤務では、指示待ちではなく、自分の判断で業務を進められる能力が求められる。
設計書を読んでコードを書き、テストをしてバグを修正するといった一連の流れを、一人で完遂できるスキルが必要だ。
もし分からないことがあっても、自分で調べて解決策を見つけ出さなくてはならない。
また、タスク管理も自分で行う必要があり、優先順位をつけて効率的に作業を進める能力も不可欠になる。
このような能力があるエンジニアとなれば在宅勤務を実現することは可能だ。まずはオフィスで先輩の仕事ぶりを観察し、仕事の進め方を学ぶことから始めよう。
4-3.基礎的なビジネススキルが必須
在宅勤務では、テキストコミュニケーションや報告の質が重要になる。
チャットでのやり取りがスムーズで、進捗報告をマメに行うといった当たり前のことが徹底できなくてはならない。
相手を不安にさせないコミュニケーションができる人には、企業も安心して在宅勤務を任せられる。
一方、連絡が遅かったり、報告が曖昧だったりすると、上司は頻繁に確認の連絡を入れなければならなくなる。
これはお互いにとってストレスとなり、結局出社を命じられることになりかねない。
基本的なビジネスマナーをまず身につけるのが、在宅勤務をできるようになるための条件だ。
5.新卒なら最初から在宅勤務を希望すべきでない理由
就活の面接で「在宅勤務はできますか?」と聞くのは避けたほうが良い。もちろん働き方は重要だが、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうリスクがある。
ここでは、なぜ最初からリモートワークを希望しないほうがよいのかを詳しく解説する。
- 扱いにくい人材だと思われる
- かえって在宅勤務が遠のく
- 成長速度が遅くなりかねない
5-1.扱いにくい人材だと思われる
面接で在宅勤務の有無を聞くと、「自分の都合を優先する人」と思われかねない。
まだ何の成果も出していない段階で、楽な働き方を求めているように見えてしまうと、「入社後も不平不満を言いそうだ」と敬遠される。
面接官は、一緒に働きたいと思える人物かどうかを見ている。
協調性がなく、自分の権利ばかりを主張する学生と一緒に働きたいは思わないのが現実だ。
そのため、面接では、在宅勤務にこだわらず働く姿勢を見せるほうが、内定は近づく。在宅勤務をするのは実力をつけてからでも遅くはない。
5-2.かえって在宅勤務が遠のく
皮肉なことに、在宅勤務にこだわらず早く成長して信頼を得た人ほど、早期に在宅勤務を許可される傾向がある。
逆に、最初からリモートにこだわって成長が遅れると、いつまでたっても出社して管理が必要な社員という扱いから抜け出せない。
まずは出社して先輩の技を盗み、圧倒的なスピードで成長することを目指してほしい。それが結果として、自由な働き方を手に入れる一番の近道になる。
企業は成果を出してくれる社員には、働きやすい環境を提供したいと考える。
実力をつけて信頼されるようになれば、自分から在宅勤務を申し出なくても、会社側から提案されることも多い。
在宅勤務にこだわりすぎず、長期的な視点でキャリアを考えることが大切だ。
5-3.成長速度が遅くなりかねない
成長速度が遅くなりうるのも新卒から在宅勤務を希望しないほうが良い理由の一つだ。
オフィス勤務であれば、周囲から情報を得やすく、先輩同士の会話や電話対応、会議の雰囲気など、耳に入ってくるすべてが学びになる。
分からないことがあればすぐに質問でき、フィードバックもその場で受けられる環境は、新人の成長速度を加速させる。
在宅勤務では得られない学習機会を逃すのは、キャリアのスタートにおいて大きな損失になる。
また、他部署の人との交流も生まれやすく、人脈が広がるメリットもある。これらはオンラインでは意図的に機会を作らないと得られない。
最初の数年間の成長スピードが、その後のエンジニア人生を大きく左右する。システムエンジニアとして着実に成長していきたいと考えるのであれば、在宅勤務は避けたほうがよい。
5-4.求人票の在宅勤務可は望み薄
求人票に「在宅勤務可」と書かれていても、その対象は実務経験者やマネージャークラスである場合が多い。
新卒採用のページに書かれていたとしても、それは制度としてはあるという意味で、配属直後から適用されるとは限らない。
実際に在宅勤務ができるかは部署やプロジェクトによっても異なり、新卒には適用されないケースがほとんどだ。
そのため、求人票の内容を鵜呑みにして入社を決めると、話が違うと後悔することになる。
面接や説明会で、新卒社員の実際の働き方について質問してみるのもよい。
ただし、聞き方には注意が必要だ。在宅勤務ができるかどうかを条件にするのではなく、あくまで現状を知りたいというスタンスで聞くことが大切になる。
求人票に書かれているから全社員が在宅勤務ができるわけではないため、制度の有無と、新人が使えるかは別問題だと認識して欲しい。
5-5.簡単な仕事しか任されない
新卒でもリモートで安心して任せられる仕事となると、どうしても重要度の低いタスクになりがちになる。
責任ある仕事や難易度の高い開発案件は、コミュニケーションが密に取れる出社組に回ってくることが多い。
若いうちに簡単な仕事ばかりを続けていると、スキルアップの機会を失い、エンジニアとしての市場価値が上がらなくなってしまう。
市場価値の高いエンジニアになるためには、難易度の高い課題に挑戦し、経験を積む必要がある。
そのためには、プロジェクトの中心メンバーと近い距離で働き、信頼を得ることが不可欠になる。
楽な環境を選んで成長が止まってしまうよりも、まずは出社して成長につながる仕事を任せてもらえる環境を選ぶべきだ。
6.一人前のシステムエンジニアなら在宅勤務は可能
新卒には厳しい現実を伝えてきたが、一人前のエンジニアになれば話は別だ。
実務経験を積み、自分で業務を遂行できるレベルになれば、在宅勤務は当たり前のように実現できる。
システムエンジニアは成果主義の側面が強いため、結果さえ出していれば働く場所や時間は問われないことが多い。
多くの企業が、優秀なエンジニアをつなぎ止めるために柔軟な働き方を提供している。
特に、開発現場でリーダーを任されるようになったり、特定の技術領域で高い専門性を持っていたりすれば、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選べるようになる。
つまり、今は少しの我慢が必要でも、システムエンジニアになれば将来的に自由な働き方ができる可能性は高いということだ。
7.新卒のシステムエンジニアが在宅勤務を目指す方法
将来的に在宅勤務を実現するためには、今から着実に行動を起こす必要がある。ただ漠然と働いているだけでは、理想の働き方は手に入らない。
ここでは、そのための具体的なアクションを3つ紹介する。
- プログラミングスキルを習得
- 開発現場で3年の経験は欲しい
- 資格取得で幅広い知識を得る
7-1.プログラミングスキルを習得
在宅勤務を実現するために役立つのがプログラミングスキルだ。
コードを書けるエンジニアは需要が高く、PCさえあればどこでも仕事ができるため、リモートワークとの親和性が非常に高い。
学生のうちからJavaやPythonなどの言語を学び、Webアプリケーションを作れるようになっておくと有利だ。
プログラミングスキルをしっかり身に付ければ、新卒でもリモート推奨の企業に入れる可能性が高まる。
プログラミングスキルを身に付けるには、独学での学習はもちろん、スクールに通ったり、インターンシップに参加したりするのも役立つ。
実際に手を動かして何かを作る経験は、面接でのアピール材料にもなる。システムエンジニアで在宅勤務を目指すなら、プログラミングスキルを習得して損することはない。
7-2.資格取得で幅広い知識を得る
資格を取得することは幅広い知識を得られるだけでなく、選考を有利に進められるというメリットもある。
システムエンジニアを目指す人におすすめの資格は、「ITパスポート」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などだ。
資格の勉強を通じて得た知識は、業務の中で必ず役に立つ場面が訪れる。そのため、資格を取得すれば、業務にいち早く追いつくことができ、在宅勤務もしやすくなる。
忙しい業務の合間を縫って勉強するのは大変だが、その努力は裏切らない。計画的に学習を進め、一つずつ資格を取得していくことで、在宅勤務ができるエンジニアを目指して欲しい。
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1.ITパスポートは文系の就活を有利にする資格
結論から言うと、ITパスポートがあると文系学生の就活が有利に進む。
IT業界を目指す上で、持っているといないとでは企業に与える印象が変わってくる。なぜなら、ITパスポートの取得は、以下のようなアピールにつながるからだ。
多くの企業は、新卒採用において現時点でのスキルよりもポテンシャルを重視している。
特に文系学生に対しては、「入社後にど…
7-3.開発現場で3年の経験は欲しい
一般的に、エンジニアが一人前と見なされる目安は「実務経験3年」といわれている。
この期間に、設計から開発、テスト、運用までの一通りのサイクルを経験し、トラブル対応など幅広いスキルを身につけることが大切だ。
3年の実務経験があれば、一人前のエンジニアとして認められ、在宅勤務を任せられるようになる可能性も高い。
最初の3年間は、システムエンジニアとしてあらゆることを吸収する期間だと捉えてほしい。
この時期にどれだけ密度の濃い経験ができるかが、その後のキャリアを決定づける。
石の上にも三年という言葉があるように、まずは焦らずにじっくりと腰を据えてスキルを身に付けることに集中しよう。
8.システムエンジニアを目指す就活生のよくある質問
システムエンジニアの働き方については、多くの就活生が疑問を抱いている。入社後のイメージを具体的に持つためにも、不安な点は解消しておきたい。
ここでは、就活生からよく寄せられる質問に回答していく。
- システムエンジニアはどんな働き方ですか?
- システムエンジニアの1日の流れを教えてください!
- 在宅勤務だと年収は変わりますか?
- 未経験から在宅勤務はできますか?
8-1.システムエンジニアはどんな働き方ですか?
基本的にはチームでプロジェクトを進める働き方になる。
要件定義や設計などの上流工程では、顧客やメンバーとの打ち合わせが多くなる。開発フェーズに入ると、黙々と作業する時間が増えるのが特徴だ。
最近はフレックスタイム制を導入している企業も多く、コアタイム(必ず勤務すべき時間帯)以外は始業・終業時間を調整できる場合がある。
納期前は忙しくなることもあるが、メリハリをつけて働ける環境が整いつつある。
自分のライフスタイルに合わせて働ける可能性がある点は、システムエンジニアの魅力だ。
8-2.システムエンジニアの1日の流れを教えてください!
一般的なシステムエンジニアの一般的な1日の流れを以下の表にまとめた。
| 時間 | 業務内容 |
|---|
| 9時 | メールチェックや当日のタスク確認 |
| 午前中 | プログラミングや設計書の作成 |
| 12時 | 昼休憩 |
| 午後 | チームの定例会議で進捗を報告 |
| 会議後 | 開発業務やテスト業務 |
| 18時 | 日報を書いて退社 |
在宅勤務の場合も、同様のスケジュールをこなすことが多い。ミーティングにはWeb会議システムを使い、チャットツールで頻繁に連絡を取り合う。
8-3.在宅勤務だと年収は変わりますか?
基本給は変わらないが、各種手当が変わることが多い。
通勤交通費が支給されなくなる代わりに、「在宅勤務手当」や「リモートワーク手当」として月額数千円から1万円程度が支給される企業が増えている。
これは、自宅の光熱費や通信費の補助という意味合いだ。
なお、残業代に関しては、在宅でも稼働した時間分しっかり支払われる。在宅勤務だからといってサービス残業を強いられることはない。
8-4.未経験から在宅勤務はできますか?
未経験からすぐ在宅勤務をするのは非常にハードルが高い。
知識ゼロの状態では、指示がないと何もできないため、出社してOJT(職場内訓練)を受ける必要があるからだ。
ただし、研修を経て、業務に慣れてくれば、週1〜2回の在宅勤務からスタートできる可能性はある。
最初は焦らず、スキルを習得することに集中するのが結果的に近道になる。まずは先輩社員の指導を素直に受け入れ、基礎を固める時期だと考えよう。
このように、未経験から在宅勤務をするには、出社して実力をつけ、企業から信頼を得る必要がある。
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湯浅烈生23:36 12 Jun 25
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面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
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仲野洵良01:35 04 Jun 25
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これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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9.システムエンジニアの就活ならユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアであれば、君にぴったりの会社を紹介することができる。
ITエンジニア専門の就活エージェントだからこそ、各社がシステムエンジニアとしてどのような仕事に携わるのかを熟知しているためだ。
「在宅勤務がしたい」「ホワイト企業に行きたい」といった希望に対し、プロのアドバイザーが親身になってサポートする。
9-1.システムエンジニアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
最初からIT業界で就職活動を進めていましたか?
最初は大学で音楽活動をやってたので、「自分の好きなことを仕事にできたらいいな」と思って、音楽業界で就活していたんですよ。
でも、実際に内定をもらったりする中で、年収や将来性のことで不安を感じるようになって…。音楽業界ってやっぱり給料が低くて、残業時間も月40時間以上あったりもして。
だから、「好き」だけでやっていける世界ではないのかなって、現実を考えちゃいました。
将来性も、今はYouTubeとか面白いものが分散してるじゃないですか?
だから昔みたいに大きなものを作るのは、だんだん難しくなるのかなあって思って。
その点、IT業界なら需要もなくならないだろうし、スキル次第で年収も上げられるって聞いて。将来ITから音楽業界に関わることはできても、その逆はちょっと難しい気がして、IT業界を目指すことにしました。
IT業界の就活はどのように進めてましたか?
最初は総合型のエージェントさんを利用してました。自己分析とかは結構AIを使ってました。
正直、書いたエントリーシートが良いのか悪いのかも全然分からなくて。AIに壁打ち相手になってもらって、ある程度できたらエージェントさんに見てもらう、みたいな流れで進めてました。
あとは、やっぱり技術のことは少しでも分からないとダメかなと思って、Progateでプログラミングの勉強もしていました。
最初は手探りでしたけど、自分なりにやれることをやってみたって感じです。
新しい業界で就活を進めるのに不安はありませんでした?
正直、めちゃくちゃ不安でした…。大学生活は音楽とか趣味に全振りしてたんで、就活に興味が向かなくて。
だから、IT業界の知識も全然なくて。最初に使ってたエージェントさんも、IT業界の良い部分は教えてくれるんですけど、「実際どんな働き方ができるのか?」みたいなリアルなところまでは教えてくれなかったです。
それで、AIに面接の練習相手をしてもらったりしたんですけど、やっぱり完璧じゃなくて、最後の「この会社にはどう言うべきか」みたいなところは、人にお願いしないとダメだなとも思っていました。
だから、IT業界で働くイメージがあまり持てなくて、「本当に自分はエンジニアになれるんだろうか?」とモヤモヤしていました。
9-2.システムエンジニアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
モノづくりが好きだったことがきっかけです。
小さいころから、パズルだったり、絵を描いたり、細かい作業をすることが好きだったんです…!
就活を進めるなかで初めてエンジニアの仕事を知って、自分が好きなモノづくりと似ていると気づいて興味を持ちました。
それとIT業界の将来性の高さや、手に職をつけてキャリアを広げていけることも魅力的でした。
ユニゾンキャリアではどんな選考対策を行いましたか?
面接に自信がなかったので、面接対策を重点的にしてもらいました。
例えば「プログラミングを勉強してますか?」と聞かれたときの回答方法など、実際に面接で質問される内容を細かく教えてもらいました。
他にも、知識ゼロの私でも勉強しやすい参考書や、プログラミングを学べるサイトを教えてもらいました。
そこで学習したおかげで、技術的な質問でも上手く受け答えできるようになりました!
あと、受ける企業ごとに丁寧に対策してくれたので、面接官の方から褒められることもあったんです。
ユニゾンキャリアのサポート全てが役に立っていて、橋本さんに相談して本当によかったです。
選考を上手く進めるポイントなどはありますか?
プログラミングの経験がないからこそ、面接で学習意欲を伝えることが大事だと思います!
少しでもいいので資格の勉強をしたり、プログラミングを学んだりすることをおすすめします。
エンジニアは学習が継続できる人が評価されるので、やっておいて損はないと思います!
そのため、入社後のミスマッチを避けることができ、納得のいく就活をサポートできる。
システムエンジニアを目指す君に合う企業を目つけられるよう、私たちが全力でサポートする。
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