記事の概要
システムエンジニア(SE)を目指す就活生にとって、残業や勤務時間は気になるポイントだ。
「激務で帰れない」というイメージを持つ人もいるが、実際は働き方改革で環境が改善されている企業も多い。
正しい知識を持てば、ブラック企業を避け、ワークライフバランスの取れる会社を見つけ出せるはずだ。
この記事では、システムエンジニアの平均残業時間や新卒1年目のリアルな1日の流れを解説する。
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1.システムエンジニアとは何か?
システムエンジニアとは、顧客の要望を聞き出し、それを実現するための最適なシステムの設計図を作る職種だ。
プログラミングを行うこともあるが、それ以上に顧客とのコミュニケーションや、プロジェクト全体の進行管理を行うことが多い。
また、顧客の要望が曖昧な場合、実際にプログラミングを行う開発者が正確に理解できる仕様書を作成することが求められる。
そのた…
1.就活生が知りたいシステムエンジニアの残業事情
システムエンジニアの残業事情は、企業の規模や担当する仕事によって大きく異なる。一概に「残業が多い」とは言えないのが現状だ。
ここでは、公的なデータをもとにした平均残業時間や、仕事内容による違いについて詳しく解説する。
- 平均の残業時間は16時間
- 仕事内容ごとに残業時間が異なる
- 入社1年目は残業なしの会社もある
1-1.平均の残業時間は16時間
厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、情報通信業の月間所定外労働時間は約16時間だ。参照:厚生労働省
1日あたり1時間未満の計算になり、決して長時間労働が常態化しているわけではない。
もちろん、繁忙期には残業が増えることもあるが、年間を通じて毎日深夜まで働くような会社は少なくなっている。
IT業界全体で働き方改革が進み、残業時間の管理が厳しくなった結果だ。就活生が抱く「IT業界=ブラック」というイメージは、必ずしも正しくない。
数字が示すとおり、多くの企業ではワークライフバランスを重視した働き方が定着しつつある。
システムエンジニアを目指す君には、過度な不安を持たずに、企業ごとの実態を見極める姿勢を持つようにして欲しい。
1-2.仕事内容ごとに残業時間が異なる
システムエンジニアと一言でいっても、担当するフェーズや職種によって残業の傾向は変わる。
例えば、システムの設計や開発を行うプロジェクトでは、納期が近づくとどうしても業務量が増え、残業が発生しやすくなる。
一方、稼働中のシステムを守る運用保守の仕事は、手順が決まっている定型業務が多く、突発的なトラブルがない限り定時で帰りやすい。
また、顧客と直接やり取りをする上流工程のエンジニアは、打ち合わせや調整業務で時間が取られ、夕方以降に自分の作業を行うケースも見られる。
自分が目指す職種がどのような働き方になるのか、事前に特徴を把握しておく必要がある。
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1.システムエンジニアの仕事内容とは
システムエンジニアの仕事は、「上流工程」「下流工程」とシステム開発の全工程に関わる。
それぞれの工程で求められる役割やスキルが異なるため、まずは全体像を把握することが大切になる。
1-1.上流工程はシステムの設計書を作る
上流工程とは、顧客の要望をヒアリングして、システムの設計に落とし込むフェーズを指す。
顧客が抱える課題を正確に理解し、IT技術…
1-3.入社1年目は残業なしの会社もある
新卒1年目の社員に対しては、残業をさせない方針をとる企業が多い。
入社直後は研修期間であることも多く、まずは業務を覚えるのが優先されるためだ。
まだ一人で責任ある仕事を任される段階ではないため、先輩社員が残業をしていても「先に帰っていいよ」と促されることが多い。
企業側も新入社員の早期離職を防ぐため、長時間労働によるストレスを与えないように配慮している。
ただし、これはあくまで「最初は」という話だ。
スキルが身につき、任される業務が増えてくれば、相応の残業が発生する可能性はあると考えておこう。
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.システムエンジニアの残業時間を他職種と比較
世間一般のイメージでは「IT業界は忙しい」と思われがちだが、データを見ると必ずしも突出して多いわけではない。
例えば、運輸業や郵便業、建設業などは、慢性的な人手不足や物理的な作業時間の制約から、IT業界よりも残業時間が長い傾向にある。
一方で、医療・福祉関係や製造業の一部など、シフト管理が徹底されている業界と比較すると、システムエンジニアの残業はやや多めになる場合がある。
これは、システムの品質や納期を守るために、どうしても残業しなくてはならないこともあるためだ。
機械を止めれば仕事が終わる製造ラインとは異なり、システムエンジニアは納期までにバグを修正したり、仕様変更に対応したりする必要がある。
しかし、IT業界はテレワークやフレックスタイム制の導入率が高く、働く時間の柔軟性は他業界よりも圧倒的に高い。
単に残業時間だけを比べるのではなく、業務内容や働きやすさにも目を向けてほしい。総合的に見れば、システムエンジニアは働き方の自由度が高く、魅力的な選択肢だ。
3.新卒1年目のシステムエンジニアの1日の流れ
新卒でシステムエンジニアになった場合、どのようなスケジュールで1日を過ごすのかイメージしにくいかもしれない。
配属されるプロジェクトや担当する工程によって、動き方は大きく変わる。
ここでは、代表的な3つのパターンに分けて、1日の流れを紹介する。
- 要件定義・設計を担当する新卒の1日
- プログラミングを担当する新卒の1日
- 運用保守を担当する新卒の1日
3-1.要件定義・設計を担当する新卒の1日
要件定義や設計といった上流工程は、顧客の要望を聞き出し、システムの設計図を作る重要な仕事だ。
新卒がいきなり一人で担当することは少なく、基本的には先輩社員のアシスタントとして動くことになる。
要件定義や設計を担当する新卒の1日の流れは以下のとおりだ。
| 時間 | 内容 |
|---|
| 9:00 | 出社・メールチェック・当日のタスク確認 |
| 10:00 | チーム内での朝会(進捗報告と予定確認) |
| 11:00 | 先輩社員と顧客先へ訪問(打ち合わせに同席) |
| 12:00 | 昼休憩 |
| 13:00 | 帰社・打ち合わせの議事録作成 |
| 15:00 | 設計書の修正作業(先輩の指示のもと実施) |
| 17:00 | 先輩による作業レビュー・フィードバック |
| 18:00 | 日報作成・翌日の準備をして退社 |
上流工程では、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションが仕事の中心になる。そのため、デスクに向かって黙々と作業する時間は意外と少ない。
夕方に先輩からのフィードバックを受け、修正対応を行ってから帰宅するという流れが一般的だ。
新卒のうちは、打ち合わせの内容を正確に記録し、先輩の指示を確実にこなすのが求められる。
3-2.プログラミングを担当する新卒の1日
新卒でも研修を終えた後は、比較的早い段階でプログラミングに触れる機会がある。
仕様書を読み解き、機能を実装し、テストを行うのが主な業務となる。集中力が必要な作業が多いため、自分のペースで仕事を進めやすい。
プログラミングを担当する新卒の1日の流れは以下のとおりだ。
| 時間 | 内容 |
|---|
| 9:30 | 出社・メールチェック |
| 10:00 | 朝会(昨日の成果と今日の予定を共有) |
| 10:30 | プログラミング業務開始(担当機能の実装) |
| 13:00 | 昼休憩 |
| 14:00 | プログラミング業務再開・単体テスト実施 |
| 16:00 | コードレビュー依頼(先輩にコードを見てもらう) |
| 17:00 | 指摘事項の修正・バグ対応 |
| 18:30 | 進捗を管理ツールに入力して退社 |
プログラミング担当の1日は、PCに向き合う時間が圧倒的に長い。
先輩からのコードレビューは、技術力を高める絶好のチャンスとなる。指摘された内容を理解し、修正を繰り返すことで、一人前のエンジニアへと成長していく。
午前中は集中してコードを書き、午後はテストやレビュー対応を行うのがよくあるパターンだ。
3-3.運用保守を担当する新卒の1日
運用・保守は、稼働中のシステムが正常に動いているか監視し、トラブル対応やメンテナンスを行う仕事だ。
決まった手順に沿って作業を行うことが多く、新卒はまず運用保守から始めることも多い。
24時間365日動くシステムを守るため、シフト勤務制も多いが、おおよその1日の流れは以下のとおりだ。
| 時間 | 内容 |
|---|
| 8:50 | 出社・前任者からの引き継ぎ確認 |
| 9:00 | システム監視業務開始(アラート確認など) |
| 11:00 | 定期メンテナンス作業(ログ確認・バックアップ) |
| 12:00 | 交代で昼休憩 |
| 13:00 | ユーザーからの問い合わせ対応 |
| 15:00 | 障害発生時の一次対応(マニュアル参照) |
| 17:00 | 業務日報の作成・次番担当者への申し送り |
| 17:30 | 定時退社(残業はほとんど発生しない) |
運用保守の最大の特徴は、勤務時間が明確に決まっている点だ。
シフトの交代時間が来れば次の担当者に引き継ぐため、ダラダラと残業することは少ない。
ただし、勤務中にシステム障害が発生した場合は、復旧作業などで突発的に忙しくなることもある。
日々の業務を通じてシステム全体の仕組みを理解できるため、キャリアの第一歩として適している。
4.システムエンジニアの残業が増える理由
IT業界全体で働き方改革が進んでいるとはいえ、システムエンジニアの仕事には残業が発生しやすい構造的な理由がある。
なぜ残業が必要になるのか知っておけば、残業が少ない企業を選びやすい。
ここでは、現場で残業が増える5つの要因について解説する。
- 日中に会議や打ち合わせが多い
- 無理なスケジュールで仕事を受注
- 仕様が変更して業務量が増える
- 人手不足で1人分以上の仕事をする
- 想定外のバグが発生して修正対応
4-1.日中に会議や打ち合わせが多い
システム開発はチームで行う仕事であり、顧客や関係者との調整が欠かせない。
そのため、日中は定例会議や仕様確認の打ち合わせでスケジュールが埋まってしまうケースが多々ある。
結果として、自分の担当する作業(資料作成やプログラミングなど)に取り組めるのが夕方以降になり、残業せざるを得ない状況に陥ることも多い。
会議や打合せが多いと、チーム全体の予定が優先されるため、自分のペースだけで仕事を進めるのは難しい。
残業削減のためには効率的な会議運営や時間の使い方が重要だが、若手のうちは自分ではコントロールしにくい問題でもある。
4-2.無理なスケジュールで仕事を受注
企業が売上を優先するあまり、現場のリソースを無視した短い納期で案件を受注してしまうことがある。
「この期間で終わらせるのは物理的に厳しい」と分かっていても、顧客との契約であれば納期内にシステムをやり遂げなければならない。
そのしわ寄せが現場のエンジニアにいき、連日の残業や休日出勤でカバーすることになる。
このような状況が常態化している企業はいわゆるブラック企業の可能性が高い。
企業の利益構造と現場の負担は表裏一体とも言える。ブラック企業を避けるため、開発環境の実態は就活の段階で見極めるのが大切だ。
4-3.仕様が変更して業務量が増える
開発の途中で、顧客から「やっぱりこの機能も追加したい」「画面のデザインを変えたい」といった要望が出ることがある。これを「仕様変更」と呼ぶ。
ボタンの位置を変えるだけのような軽微な修正であれば問題はないが、システムの仕組みそのものを作り直すような大規模な変更を求められるケースも存在する。
この場合、顧客の目には簡単な修正に見えても、裏側で動いているプログラムには膨大な書き換え作業が必要となり、当初のスケジュールが大きく狂ってしまう。
納期を後ろ倒しにできないなら作業量だけが増え、当然ながらエンジニアは残業して対応せざるを得ない。
システム開発において仕様変更はつきものだが、その頻度があまりに多いと、エンジニアが疲弊する原因になりやすい。
4-4.人手不足で1人分以上の仕事をする
IT業界は慢性的な人材不足の状態にある。そのため、本来であれば3人でやるべき仕事を2人で回さなければならない現場も珍しくない。
このような現場では、一人のエンジニアにかかる負担が大きくなり、定時内に業務が終わらなくなってしまうのだ。
特に優秀なエンジニアほど仕事が集中しやすく、特定の人だけが長時間残業をしているケースも見受けられる。
採用活動がうまくいっていない企業や、離職率の高い企業では、この「一人当たりの負荷」が高くなりやすい傾向がある。
企業を選ぶ際には、従業員数が安定して増えているかを確認しておくと、激務の職場を避けるのに役立つ。
4-5.想定外のバグが発生して修正対応
システム開発の終盤やリリース直前に、予期せぬバグが見つかることがある。
重大な不具合が残ったままのシステムを顧客に納品するわけにはいかないため、原因を特定して修正が完了するまでエンジニアは帰宅できなくなってしまう。
このようにトラブルへの対応が続いて現場が混乱している現場を、IT業界では「炎上案件」と呼んでいる。
どれだけ熟練したエンジニアが作業を進めていても、人間が作る以上はミスを完全にゼロにするのは難しい。
そのため、想定外のバグへの修正対応によって、残業が発生するのはシステムエンジニアにはよくある話だ。
5.システムエンジニアの残業が少ない会社の特徴
すべてのシステムエンジニアが残業に追われているわけではない。
中には、定時退社が当たり前で、プライベートを充実させているエンジニアもたくさんいる。
ここでは、ワークライフバランスを重視したい就活生が注目すべき会社の特徴4つを紹介する。
- 元請け会社は残業が少なめ
- 社内SEの場合は残業が少なめ
- 運用・保守が中心だと残業が少なめ
- チーム体制があると残業が少なめ
5-1.元請け会社は残業が少なめ
元請け企業はプロジェクトの計画を自ら決める権限を持っており、無理のないスケジュールで働ける。
IT業界には多重下請け構造という仕組みがあり、発注元に近い企業ほど立場が強くなり、急な残業が発生しにくい。
対して、下請け企業に仕事を依頼する側であるため、納期に追われて作業をするのは協力会社になりがちだ。
もちろん元請け企業には、管理責任はあるが、作業者として手を動かす時間は比較的少ない。
ワークライフバランスを重視して働きたいなら、残業が少ない元請け企業を目指すのがおすすめだ。
5-2.社内SEの場合は残業が少なめ
社内SEは、自社の情報システム部門に所属し、社内システムの企画や運用を行う職種だ。
顧客が「自社の社員」であるため、外部の顧客を相手にする場合と比べて、無理な納期を押し付けられることが少ない。
納期の調整や仕様の変更も社内で完結するため、スケジュールをコントロールしやすいのが特徴だ。
また、社内SEを配置している企業は、経営基盤が安定している大手企業や優良企業が多い。
労働基準法を遵守する意識が高く、労務管理もしっかり行われており、サービス残業や過度な長時間労働が発生しにくい。
残業時間が少ない環境で働きたい人にとって、社内SEは有力な選択肢となる。
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1.新卒での社内SEはやめとけといわれる理由
新卒の社内SEが「やめとけ」といわれるのは、エンジニアのイメージと実際の仕事内容に大きな差があるのが主な理由だ。
華やかな開発業務を想像していると、現実との違いにがっかりしてしまうかもしれない。ここでは、そういわれる5つの理由を解説していく。
1-1.プログラミングをほぼしない
社内SEはプログラミングの機会がほとんどなく、技術志向の学生には…
5-3.運用・保守が中心だと残業が少なめ
運用・保守の仕事は、稼働中のシステムを守る定型業務が中心で、新規開発のように「納期に間に合わせるために残業する」といった状況が発生しにくい。
また、24時間監視が必要な現場では交代制勤務が導入されており、時間が来れば次の担当に引き継いで退社できる。
しかも、交代で勤務するため、業務時間が明確に決まっており、残業はほとんど発生しない。
突発的なトラブル対応はあるものの、基本的には予測可能なスケジュールで動く。
仕事とプライベートのメリハリをつけやすく、安定したリズムで生活したい人に向いている。
5-4.チーム体制があると残業が少なめ
チーム体制が整っている企業でも、残業は少ない傾向にある。
業務の内容や進捗が共有されており、特定の個人に仕事が偏らないように管理されているためだ。
誰かが体調不良や休暇で不在になっても、他のメンバーがすぐにフォローできる仕組みができている。
互いに助け合える環境があるため、一人で抱え込んで残業をする必要がない。
一方、個人のスキルに依存している「属人化」した現場では、その人しか分からない業務が多くなり、どうしても残業が増えてしまう。
企業を選ぶ際は、面接で「プロジェクトはどのようなチーム体制で進めていますか」と質問して欲しい。
組織として業務量を調整し、協力し合う文化がある企業であれば、安心して長く働ける。
6.就活生がシステムエンジニアの残業時間を確認する方法
求人票に書かれている「残業時間:月20時間」という数字をそのまま信じていいのか、不安に思う就活生は多いだろう。
実際に、実態と乖離している内容が記載されることもゼロではない。
ここでは、企業の本当の残業時間を探るための4つの方法を解説する。
- 企業のHPや求人票で残業時間を見る
- 口コミサイトで残業の実態を確認する
- IT専門の就活エージェントに残業実態を聞く
- OB/OG訪問でリアルな残業時間を聞く
6-1.企業のHPや求人票で残業時間を見る
残業時間を把握するには、企業のHPや求人票の数字を確認する。
企業の採用ページや求人サイトには、前年度の実績として平均残業時間が掲載されていることが多い。
ただ数字を見るだけではなく、その数値がどのような条件で計算されているかという「定義」までチェックしてほしい。
なお、「全社員の平均」として算出されている場合、事務職などの残業が少ない職種も含まれる。
そのため、エンジニアの実態よりも数字が小さく出ているケースもある点に注意が必要だ。「エンジニア職のみの平均」かどうかもあわせて確認すると、入社後のギャップを減らせる。
6-2.口コミサイトで残業の実態を確認する
OpenWorkやエン カイシャの評判などの口コミサイトには、現役社員や元社員のリアルな声が書き込まれている。
「部署によって残業時間の差が激しい」「繁忙期は終電帰りもある」といった、公式情報には載らない生々しい実態を知ることができる。
ただし、口コミは退職者が書くケースも多く、ネガティブな内容に偏りやすい点には注意が必要だ。
情報の鮮度も重要なので、なるべく直近1〜2年の投稿を参考にしたほうが良い。
複数の口コミを読み比べることで、会社全体の傾向が見えてくるはずだ。
6-3.IT専門の就活エージェントに残業実態を聞く
企業のリアルな残業時間を知るには、IT専門の就活エージェントを活用するのもおすすめだ。
IT専門の就活エージェントは、企業の採用担当者と日常的に連絡を取り合っており、社内の内部事情に精通している。
求人票の数字だけでは見えない「若手は定時で帰れるのか」「成果を出すために残業をいとわない社風なのか」といった情報まで教えてくれる。
面接の場では直接聞きにくい残業に関する質問も、エージェントが代わりに確認してくれるのも利用するメリットだ。
自分一人で調べるよりも、プロの知見を借りるほうが効率よく企業の実態を把握できる。
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1.就活生が知らざる就活エージェントの裏側
就活エージェントは、君と企業の間に立ち、就職活動を個別にサポートするサービスだ。
しかし、その実態は運営会社によって大きく異なる。手厚いサポートを期待して利用しても、必ずしもそうとは限らない。利用する前に、その裏側を理解しておく必要がある。
1-1.ナビサイトにはない就活支援体制がある
就活エージェントを使う最大のメリットは、一般的な就…
6-4.OB/OG訪問でリアルな残業時間を聞く
大学の先輩など、実際にその会社で働いている人に話を聞くのも有効だ。
OB・OG訪問であれば、面接のような緊張感なしに本音を聞き出しやすい。
「先月の残業時間はどれくらいでしたか?」「同期の人はどんな働き方をしていますか?」と直球で質問してみよう。
もし大学のOBがいなければ、会社説明会の座談会などを利用して、若手社員に質問をぶつけてみるのも一つの手だ。
現場で働いている人に残業時間を聞くことで、本当にホワイトな企業を見つけられる。
7.システムエンジニアの残業に関するよくある質問
就活生からよく寄せられる、システムエンジニアの残業に関する質問をまとめた。
面接での聞き方や、固定残業代の考え方など、知っておくと役立つ情報ばかりだ。
システムエンジニアに関する不安や疑問を解消して、自信を持って選考に臨んでほしい。
- 面接で残業時間について聞いても大丈夫ですか?
- システムエンジニアは残業が当たり前ですか?
- 残業したくないけど、どうしたらいいですか?
- 固定残業20時間ってやばいですか?
7-1.面接で残業時間について聞いても大丈夫ですか?
面接で残業時間について質問すること自体は問題ないが、聞き方には注意が必要だ。
いきなり「残業は多いですか?」と聞くと、「仕事への意欲が低い」「楽をしたいだけ」と誤解される恐れがある。
「自己研鑽の時間も確保したいと考えていますが、残業時間はどれくらいでしょうか」など、前向きな姿勢を示した上で質問するのがベターだ。
もし直接聞きにくい場合は、社員の1日の仕事の流れを質問して、大まかな退社時間を推測するのも一つの手だ。
働く意欲があることを前提に、環境を確認するというスタンスを崩さないようにしたい。
7-2.システムエンジニアは残業が当たり前ですか?
結論から言うと、システムエンジニアにとって残業は当たり前ではない。
かつては「デスマーチ」と呼ばれるような過酷な労働環境も存在したが、現在は状況が大きく変わっている。
コンプライアンス意識の高まりや労働基準法の改正により、無制限な残業をさせる企業は減ってきた。
もちろん、プロジェクトの納期前やトラブル発生時など、一時的に忙しくなることはある。
しかし、「毎日終電まで残業するのが当たり前」という価値観は、今のIT業界では主流ではない。
メリハリをつけて働くエンジニアが増えており、残業時間は減ってきているのが実情だ。
7-3.残業したくないけど、どうしたらいいですか?
どうしても残業を避けたいのであれば、企業選びの軸を「働き方」に置く必要がある。
「社内SE」や「運用・保守が中心のシステムエンジニア」などを目指すか、ワークライフバランスを売りにしている企業を探すとよい。
求人票で「年間休日125日以上」「平均残業月10時間以下」といった条件をクリアしている企業を中心に受けるのが近道だ。
ただし、残業が少ない分、給与が抑えられている場合もある。
残業時間を重視するのであれば、待遇面とのバランスもしっかり考えるようにして欲しい。
7-4.固定残業20時間ってやばいですか?
固定残業代が20時間と記載されていても、ブラック企業だと決めつける必要はない。
この制度は、実際の残業時間に関わらず、あらかじめ決まった金額を支払う仕組みにすぎない。
残業が少なくても20時間分の手当をもらえるため、効率よく働く人にはメリットとなる。
ただ、「20時間を超えた分が適正に支払われているか」という点は確認すべきだ。
固定残業時間を超過しても、追加の残業代を支払わない悪質な企業も中には存在する。
固定残業制度を悪用して、長時間労働を隠そうとする企業でないか、口コミなどでチェックしておきたい。
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はくこ08:28 16 Jun 25
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湯浅烈生23:36 12 Jun 25
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また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
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水野貴仁09:51 04 Jun 25
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仲野洵良01:35 04 Jun 25
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これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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8-1.システムエンジニアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
最初からIT業界で就職活動を進めていましたか?
最初は大学で音楽活動をやってたので、「自分の好きなことを仕事にできたらいいな」と思って、音楽業界で就活していたんですよ。
でも、実際に内定をもらったりする中で、年収や将来性のことで不安を感じるようになって…。音楽業界ってやっぱり給料が低くて、残業時間も月40時間以上あったりもして。
だから、「好き」だけでやっていける世界ではないのかなって、現実を考えちゃいました。
将来性も、今はYouTubeとか面白いものが分散してるじゃないですか?
だから昔みたいに大きなものを作るのは、だんだん難しくなるのかなあって思って。
その点、IT業界なら需要もなくならないだろうし、スキル次第で年収も上げられるって聞いて。将来ITから音楽業界に関わることはできても、その逆はちょっと難しい気がして、IT業界を目指すことにしました。
IT業界の就活はどのように進めてましたか?
最初は総合型のエージェントさんを利用してました。自己分析とかは結構AIを使ってました。
正直、書いたエントリーシートが良いのか悪いのかも全然分からなくて。AIに壁打ち相手になってもらって、ある程度できたらエージェントさんに見てもらう、みたいな流れで進めてました。
あとは、やっぱり技術のことは少しでも分からないとダメかなと思って、Progateでプログラミングの勉強もしていました。
最初は手探りでしたけど、自分なりにやれることをやってみたって感じです。
新しい業界で就活を進めるのに不安はありませんでした?
正直、めちゃくちゃ不安でした…。大学生活は音楽とか趣味に全振りしてたんで、就活に興味が向かなくて。
だから、IT業界の知識も全然なくて。最初に使ってたエージェントさんも、IT業界の良い部分は教えてくれるんですけど、「実際どんな働き方ができるのか?」みたいなリアルなところまでは教えてくれなかったです。
それで、AIに面接の練習相手をしてもらったりしたんですけど、やっぱり完璧じゃなくて、最後の「この会社にはどう言うべきか」みたいなところは、人にお願いしないとダメだなとも思っていました。
だから、IT業界で働くイメージがあまり持てなくて、「本当に自分はエンジニアになれるんだろうか?」とモヤモヤしていました。
8-2.システムエンジニアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
ものづくりが好きだったことがきっかけです。
子どものころは図工、今は料理や動画編集など、何かをつくることが好きで…!
就活を始めた時にものづくりの仕事を調べていたら、エンジニアに辿り着きました。
エンジニアの仕事はものづくりに似ていたので、自分に合っていると思ったんです。
就活で不安だったことは何ですか?
納得して入社できる企業から内定をもらえるかわからなくて不安でした。
自分が働きたいと思える会社があったとしても、そこから内定もらえるとは限らないし…。
「今、内定もらってる企業は自分にとってベストなんだろうか?」って悩んでました。
就活は妥協するものじゃないと思いつつも、どこにも就職できないんじゃないかっていう不安もあって…。気持ちの整理がつかない時期がありましたね。
就職活動にかかった期間はどのくらいですか?
大学3年生の9月から始めて、6か月程度かかりましたね。
ユニゾンキャリアを利用してから1か月半で第一志望の企業から内定をもらえたんです。
もっと早く利用すればよかったと思いました…!
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