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「文系からIT業界、特にSIerを目指すのは無謀では?」と不安を感じている就活生は多い。
しかし、実態はその逆だ。IT業界の人手不足やDX推進を背景に、文系出身者の採用は年々増加しており、多くの先輩たちがエンジニアとして活躍している。
この記事では、文系学生がSIerを目指すべき理由や、内定を勝ち取るための対策、おすすめの優良企業ランキングについて詳しく解説していく。
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1.SIerとはどんな企業?
SIerは、企業の課題を解決するためにITシステムを提供する「課題解決のプロ」だ。
銀行のATMシステムやコンビニのPOSレジ、企業の給与計算システムなど、社会を支えるあらゆるシステムの裏側にはSIerの存在がある。
ここでは、SIerの基本から年収事情まで、就活生が知っておくべきポイントを4つに絞って解説していく。
1-1.顧客のシステム開発を行う
SIerの最大の特徴は、自…
1.文系こそSIerへの新卒入社がおすすめ
多くの就活生が「エンジニアは理系の仕事」というイメージを持っているが、SIer業界においてはその常識は変わりつつある。
文系がSIerを目指すべき理由は存在し、キャリアをスタートさせる場所として魅力的だ。
ここでは、文系にSIerがおすすめな理由について、以下の4つの視点から解説していく。
- 文系からの入社が増えている
- 文系のスキルや経験が活きる
- 資格やスキルが必須ではない
- 理系と比べて不利ではない
1-1.文系からの入社が増えている
IT業界全体で人材不足が叫ばれる中、SIer各社は学部学科を問わず採用活動を行っている。
実際に、大手SIerの新卒採用における文系出身者の割合は半数近く、企業によってはそれ以上を占めるケースも珍しくない。
情報系の学部出身者だけでは採用人数を確保できないという事情もあるが、それ以上に多様なバックグラウンドを持つ人材を組織に入れたいという企業の意図がある。
さらに、文系学生がエンジニアとして採用されることは、もはや特別なことではなく、ごく一般的な選択肢となっている。
入社後に活躍している文系出身の先輩社員も多いため、ロールモデルを見つけやすい。
そのため、自分には無理だと決めつけず、多くの文系学生が挑戦し、内定を勝ち取っている事実を知ってほしい。
しかも、企業側も受け入れ体制を整えており、文系エンジニアの育成に力を入れている。
1-2.文系のスキルや経験が活きる
SIerの仕事は、ひたすらパソコンに向かってプログラミングをするだけではない。
顧客の業務内容を理解し、抱えている課題を解決するためのシステムを提案・設計することが重要な業務となる。
この過程では、顧客の言葉から本質的なニーズを汲み取る読解力や、複雑な仕組みを分かりやすく説明する表現力が求められる。
これらは、文系学生が大学でのレポート作成やゼミ活動、サークル運営などで培ってきたコミュニケーション能力や論理的思考力が直接活きる領域だ。
技術的な知識は入社後に学べば良いが、対人スキルや文章力は一朝一夕には身につかない。
しかも、文系学生が持つこれらの強みは、エンジニアとして働く上で大きな武器となり、理系出身者との差別化を図るポイントにもなる。
チームで動くプロジェクトにおいて、潤滑油のような役割を果たすことが期待されている。
1-3.資格やスキルが必須ではない
新卒採用において、多くのSIerは現時点でのプログラミングスキルや資格の有無を最重要視していない。
即戦力を求めているわけではなく、入社後にどれだけ成長できるかというポテンシャルを評価しているからだ。
もちろん、ITパスポートなどの資格を持っていれば意欲のアピールにはなるが、必須条件ではないことが多い。
企業は、学生がこれまで何かに熱中して取り組んだ経験や、新しいことを学ぶ姿勢、チームで協力して物事を成し遂げた経験などを見ている。
ITの知識がゼロであっても、「これから学びたい」という強い意欲と、それを裏付ける行動力があれば十分に内定を獲得できる。
その上で、専門知識がないことを引け目に感じる必要はなく、入社してからプロになるという覚悟があれば問題ない。
真っ白なキャンバスのような状態だからこそ、企業の文化を吸収しやすいというメリットもある。
1-4.理系と比べて不利ではない
就職活動のスタートラインにおいて、情報系出身の理系学生と比べれば、IT知識に差がある。
しかし、長いエンジニア人生において、この差はすぐに埋めることができる。入社後の研修や実務経験を通じて技術を習得すれば、1〜2年で理系出身者と肩を並べることは十分に可能だ。
むしろ、キャリアが進むにつれて重要になるのは、技術力だけではなく、プロジェクトを管理するマネジメント能力や、顧客との折衝能力だ。
これらの能力においては、文系理系の区別はなく、個人の資質や努力が影響する。
そのため、文系だからといって出世コースから外れるということはなく、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントとして活躍できる人が多い。
理系出身者以上に成果を上げている文系エンジニアは、業界内に数多く存在している。
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4.8
Based on 373 reviews
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
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Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
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水野貴仁09:51 04 Jun 25
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仲野洵良01:35 04 Jun 25
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とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.SIerが文系出身者を求めている理由
企業が文系学生を積極的に採用するのには、単なる数合わせ以上の明確な理由がある。
SIerのビジネスモデルや業務内容を理解すれば、なぜ文系人材が必要とされているのかが見えてくるはずだ。
ここでは、SIerが文系出身者に期待していることについて、以下の3つの要素を解説していく。
- コミュニケーション能力が必要
- 新卒のための研修体制が充実
- プロジェクト管理業務が多い
2-1.コミュニケーション能力が必要
SIerのビジネスは、顧客企業のシステム開発を請け負うことで成立している。
そのため、顧客との関係構築や、スムーズな意思疎通がプロジェクトの成功に直結する。
エンジニアというと技術力が全てだと思われがちだが、実際には顧客や社内のチームメンバーと会話をする時間が長い。
さらに、技術的な用語をそのまま使うのではなく、専門知識がない顧客にも分かる言葉で説明する翻訳能力が欠かせない。
文系学生は、相手の立場に立って物事を考えたり、言葉を選んで伝えたりすることに長けている傾向がある。
企業は、技術力とコミュニケーション能力の両方を兼ね備えたエンジニアを育てたいと考えており、その素養を持つ文系学生に大きな期待を寄せている。
技術とビジネスをつなぐ架け橋としての役割は、文系出身者にとって最適ではないだろうか。
2-2.新卒のための研修体制が充実
日本のSIer、特に大手や中堅企業は、新入社員を育てるためのノウハウを豊富に持っている。
文系出身者が多いことを前提とした研修カリキュラムが組まれているため、プログラミング未経験者でも無理なくスキルを習得できる仕組みが整っている。
入社後3ヶ月から半年程度かけて、ビジネスマナーからITの基礎、プログラミングの実践までをじっくりと学ぶことが可能だ。
企業側としては、独自のやり方や文化を吸収してくれる真っ白な状態の人材を採用し、自社に合ったエンジニアに育成したいという意図もある。
その上で、研修制度が充実しているからこそ、現時点でのスキルレベルに関係なく、ポテンシャルを持った文系学生を大量に採用することが可能になっている。
安心して飛び込める環境が用意されているのは、SIerならではの強みだろう。
2-3.プロジェクト管理業務が多い
SIerの仕事には、プログラミングを行うだけでなく、予算や人員を管理する「プロジェクトマネジメント」という業務がある。
システム開発はチームで行うものであり、多くの人が関わるため、全体を俯瞰して調整する役割が欠かせない。
このプロジェクト管理業務においては、技術的な深さよりも、全体をまとめるリーダーシップや調整力、課題解決能力が重視される。
文系学生がサークル活動やアルバイトなどで培った、チームを運営する経験や、トラブルに対応する力が活きる場面だ。
しかも、将来的にプロジェクトマネージャーを目指すキャリアパスにおいて、文系出身者が持つバランス感覚や対人スキルは、強力な武器となる。
多くの関係者の利害を調整し、プロジェクトをゴールへと導く能力が求められている。
3.文系でもSIerに新卒入社できる条件
文系歓迎といっても、誰でも無条件に入社できるわけではない。企業は適性を見極めようとしているため、エンジニアとして活躍できる素質があることを示す必要がある。
ここでは、文系学生がSIerの内定を勝ち取るために必要な3つの条件について解説していく。
- ITへの興味関心がある
- 学習意欲や忍耐力がある
- 協調性や社交性がある
3-1.ITへの興味関心がある
「文系だから技術のことは分からない」という姿勢では、さすがに内定を得ることは難しい。
現時点でスキルがなくても、「ITを使って世の中を便利にしたい」「新しい技術に触れるのが好き」といった興味関心を持っていることが大前提となる。
面接では、なぜIT業界を選んだのか、ITで何を実現したいのかを自分の言葉で語れるようにしておく必要がある。
最近気になったITニュースや、普段使っているアプリの仕組みについて調べてみるなど、日常的にアンテナを張っておこう。
さらに、プログラミング学習サイトなどで実際にコードを書いてみて、「楽しい」と感じられるかどうかも重要な判断基準になる。
技術への好奇心こそが、エンジニアとして成長し続けるための原動力になるからだ。好きこそものの上手なれ、という言葉はIT業界にも当てはまる。
3-2.学習意欲や忍耐力がある
IT技術の進化は非常に速く、エンジニアになってからも勉強は一生続くことになる。
入社後の研修だけでなく、自ら進んで新しい知識を吸収しようとする学習意欲がなければ、変化の激しい業界で生き残っていくことはできない。
分からないことに直面しても、諦めずに調べたり、試行錯誤したりする粘り強さが求められる。
学生時代に部活動や資格取得などで、目標に向かってコツコツと努力を継続した経験があれば、それは大きなアピール材料になる。
その上で、SIerの仕事は地道な作業の積み重ねであり、トラブルシューティングなど根気がいる場面も多い。
華やかなイメージだけでなく、泥臭い作業にも真摯に取り組める忍耐力があることを、エピソードを交えて伝えることが重要だ。
3-3.協調性や社交性がある
システム開発は一人で行うものではなく、チームで協力して作り上げるものだ。
自分の担当部分だけが終われば良いという考えではなく、チーム全体の目標達成に向けて行動できる協調性が不可欠となる。
困っているメンバーがいれば助け合い、情報を共有しながらプロジェクトを進めていく姿勢が求められる。
また、社交性といっても、単に明るく振る舞うことだけではない。異なる意見を持つ相手とも建設的な議論ができたり、初対面の人とも円滑に関係を築けたりする力が重要だ。
しかも、SIerでは社内外の多くの人と関わるため、周囲と良好な人間関係を構築できる人は重宝される。
面接では、グループディスカッションなどを通じて、他者との関わり方を見られていることを意識しておこう。
4.こんな就活生でもSIerがおすすめ
「自分はITに向いていないかもしれない」と自信を持てない学生もいるだろう。
ここでは、就活に不安を感じている学生でもSIerに挑戦できる理由について、以下の3つを紹介していく。
- 現時点でPCに不慣れでも問題ない
- プログラミングをやったことがない
- 文系・FランであってもSIerに入れる
4-1.現時点でPCに不慣れでも問題ない
「タッチタイピングができない」「パソコンの操作に自信がない」という状態でも、過度に心配する必要はない。
今の大学生はスマホネイティブ世代であり、PCに触れる機会が少なかったとしても、それは環境の要因が大きいからだ。
入社後の研修では、PCの基本的な操作から教えてくれる企業も多く、毎日業務で触れていれば自然と慣れていく。重要なのは、これから使いこなせるようになりたいという意欲だ。
そのため、内定が出てから入社までの期間に、タイピング練習をしたり、ショートカットキーを覚えたりするだけでも、入社後のスタートダッシュは大きく変わる。
PCスキルはあくまでツールを使うための技術であり、練習すれば誰でも習得できるものだと割り切って、前向きに取り組む姿勢を見せよう。
4-2.プログラミングをやったことがない
文系学生の多くはプログラミング未経験であり、企業側もそれを承知の上で採用している。
採用選考において、プログラミング経験の有無で合否が決まることは、一部のWeb系企業などを除けばほとんどない。
未経験であることは、変な癖がついていないという点ではメリットにもなり得る。
さらに、講師役の先輩社員や同期と一緒に学ぶことで、一人で独学するよりも効率的にスキルを身につけられる環境がある。
未経験だからといって諦めるのではなく、入社後にスポンジのように知識を吸収して成長していけば良いのだ。
4-3.文系・FランであってもSIerに入れる
学歴に自信がない学生にとっても、SIerはチャンスが広がっている業界だ。
SIerは企業数が非常に多く、大手企業から中小企業まで数千社が存在する。全ての企業が高学歴を求めているわけではなく、人物重視で採用を行っている企業も数多い。
特に、中小規模のSIerや独立系SIerでは、学歴よりも「やる気」や「人柄」、「コミュニケーション能力」を高く評価する傾向がある。
また、IT業界は実力主義の側面もあり、入社後にスキルを磨いて結果を出せば、学歴に関係なくキャリアアップしていくことが可能だ。
しかも、最初から選択肢を狭めることなく、自分に合った企業を広く探すことで、納得のいく就職先を見つけることができるはずだ。
過去の偏差値よりも、未来へのポテンシャルが評価される世界といえる。
5.文系におすすめのSIer企業の特徴
文系出身者が働きやすく、成長できるSIerを選ぶためには、いくつかのチェックポイントがある。入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業選びの視点を持っておくことが大切だ。
ここでは、文系学生が注目すべきSIerの特徴について、以下の5つを解説していく。
- 研修が3ヶ月以上ある
- 文系出身者が多い
- 元請けや一次請けが多い
- 在宅勤務の比率が高い
- 平均年収・初任給が高い
5-1.文系出身者が多い
採用実績校や社員データを見て、文系出身者の割合が高い企業を選ぶのも一つの手だ。
文系社員が多いということは、文系独自の悩みやつまずきポイントを理解している先輩が多いということになる。
理系ばかりの環境では相談しにくいことでも、同じ境遇の先輩なら親身になってアドバイスをくれるだろう。
また、文系出身者が活躍して管理職などに就いている企業であれば、文系でも正当に評価され、キャリアアップできる環境があることの証明になる。
その上で、会社説明会や座談会で、「文系出身のエンジニアはどのくらいいますか?」「文系からマネージャーになった人はいますか?」と質問してみるのも有効だ。
自分と同じバックグラウンドを持つ人が活躍している環境は、心理的な安心感にもつながる。
5-2.元請けや一次請けが多い
SIer業界は多重下請け構造になっており、商流の上流に位置する「元請け」や「一次請け」の企業ほど、待遇や働き環境が良い傾向にある。
元請け企業は、顧客と直接やり取りをして要件定義や設計などの上流工程を担当することが多いため、文系が得意とするコミュニケーション能力を活かしやすい。
また、下請け企業に比べて納期や予算のコントロールがしやすく、無理な残業が発生しにくいというメリットもある。
開発スケジュールに余裕があれば、若手社員の教育に時間を割くこともできるため、成長環境としても優れている。
しかも、企業研究の際は、その企業がどの立ち位置で仕事をしているのか、主な取引先やプロジェクト事例を確認するようにしよう。
上流工程に関われる企業を目指すことが、安定したキャリア形成への近道となる。
5-3.在宅勤務の比率が高い
働き方の柔軟性を重視するなら、在宅勤務の導入状況もチェックしておきたい。
SIer業界はリモートワークが進んでいるが、企業やプロジェクトによって実施率は異なる。
在宅勤務が可能であれば、通勤時間を勉強やプライベートの時間に充てることができ、ワークライフバランスを保ちやすい。
特に、クラウド環境での開発や、設計・構築業務がメインの企業では、在宅勤務の比率が高い傾向にある。
そのため、求人票や口コミサイトで「リモートワーク可」「在宅勤務手当あり」といった記載があるかを確認するとともに、面接で実際の出社頻度について質問してみると良いだろう。
柔軟な働き方ができる企業は、社員を大切にする風土があることが多い。
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1.就活生が知りたいSIerの働き方
SIerを目指す学生にとって、入社後の生活リズムや労働環境は企業選びの重要な基準となる。
ここでは、業界全体の平均的なデータや傾向をもとに、SIerの働き方について解説していく。
1-1.残業は平均20~30時間
SIer業界における平均的な残業時間は、月20時間から30時間程度といわれている。
これは1日あたりに換算すると1時間程度の残業が発生する計算になるため、他…
5-4.平均年収・初任給が高い
給与水準は、企業の収益力や社員への還元姿勢を表す重要な指標だ。
平均年収や初任給が高い企業は、高付加価値なサービスを提供しており、経営基盤が安定している可能性が高い。
文系理系に関わらず、エンジニアとしてのスキルを正当に評価し、高い報酬を支払う企業を選ぶことは、仕事へのモチベーション維持にもつながる。
ただし、初任給の高さだけに目を奪われるのは危険だ。見込み残業代が含まれていないか、賞与の有無や昇給のペースはどうなっているかなど、トータルの待遇を確認する必要がある。
その上で、有価証券報告書などで平均年収の推移を見たり、福利厚生を含めた実質的な手取り額を試算したりして、総合的に判断することをおすすめする。
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1.SIerの年収は企業によって大きく異なる
SIerの年収は企業によって異なり、その差は主に商流のどの位置にいるかで決まる。
この商流のどの位置に企業がいるかによって、利益率が大きく変わり、それが社員の年収に還元される仕組みだ。
元請け企業は、上流工程と呼ばれる設計や要件定義を担当することが多く、収益性が高いため給料も高くなる傾向がある。
顧客と直接契約することで、開発費用のコント…
5-5.研修が3ヶ月以上ある
未経験からエンジニアを目指す場合、入社後の研修期間は重要だ。
一般的に、基礎的なITスキルを身につけるには最低でも2〜3ヶ月は必要と言われている。
研修期間が3ヶ月以上確保されている企業であれば、プログラミング言語の基礎から、データベース、ネットワーク、システム開発の流れまでを体系的に学ぶことができる。
さらに、実際のプロジェクトを模した模擬開発演習などが組み込まれている場合、配属前に実務に近い経験を積むことができるため安心だ。
逆に、研修が数週間程度と短い企業では、現場配属後にOJTで学ぶことになるが、現場の忙しさによっては十分な指導を受けられない。
そのため、募集要項や説明会で、研修期間と内容については確認しておこう。焦らずじっくり学べる環境があるかどうかは、エンジニアとしてのキャリアを左右する要因となる。
6.文系なら「SIerはやめとけ論」に反論
ネット上には「SIerはやめとけ」「オワコン」といったネガティブな情報が溢れているが、これらを鵜呑みにするのは危険だ。
特に文系学生にとっては、SIerは魅力的な選択肢であり続ける。ここでは、よくある批判に対する反論について、以下の3つを提示していく。
- SIerでプログラミングができない
- SIerは残業が多くて激務が当たり前
- SIerには将来性がなくオワコン
6-1.SIerでプログラミングができない
「SIerに入るとドキュメント作成や管理業務ばかりで、プログラミングができない」という意見がある。
確かに、大手SIerの上流工程ではコーディングの機会が少ない場合もあるが、それは「設計や管理という高度なスキルが身につく」ことの裏返しでもある。
システム全体の構造を考え、プロジェクトを動かす力は、プログラミングと同等かそれ以上に市場価値が高い。
また、若手のうちはプログラミングを経験させる企業も多く、配属される部署やプロジェクトによってはバリバリ開発を行うこともある。
さらに、最近では内製化支援などで技術力を重視するSIerも増えており、技術志向のキャリアパスを用意している企業も少なくない。
プログラミング「しか」できないのではなく、マネジメント「も」できる人材になれる環境だと捉えるべきだ。
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1.SIerがつまらないと感じた新卒の声
新卒で希望に燃えてSIerに入社したものの、数年経たずに「仕事がつまらない」と感じてしまうケースは少なくない。
彼らが直面するのは、華やかなIT業界のイメージとはかけ離れた、地味で泥臭い業務の連続だからだ。
入社後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、リアルな声に耳を傾けておこう。
ここでは、実際に現場で働く若手社員たちが抱える不満や悩みを…
6-2.SIerは残業が多くて激務が当たり前
「IT業界=ブラック」というイメージは根強いが、近年の働き方改革により、SIerの労働環境は劇的に改善されている。
特に大手や優良SIerでは、残業時間の管理が徹底され、長時間労働の是正や有給休暇の取得促進が進んでいる。
パソコンのログ管理やノー残業デーの導入など、具体的な対策を行っている企業も多い。
もちろん、プロジェクトの納期前やトラブル対応時には忙しくなることもあるが、それはどの仕事でも同じことだ。
その上で、一部の悪質な企業を例に挙げて業界全体を批判する情報に惑わされず、個々の企業の取り組みや実績数値をしっかりと確認して判断することが欠かせない。
ホワイトな環境で働けるSIerは確実に存在するため、企業選びさえ間違えなければ問題ない。
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1.SIerには残業が少ない企業が多い
近年の働き方改革やコンプライアンス意識の高まりにより、労働環境は改善されている。
特に大手企業やそのグループ会社では、徹底した労務管理が行われており、無理な残業を強いることは少なくなった。
働き方改革の推進により、残業時間の上限が法律で明確に定められ、有給休暇の取得も義務化されるようになった。
また、IT業界全体で深刻化する人手不足も、企業が環…
6-3.SIerには将来性がなくオワコン
「クラウドの普及でSIerは不要になる」という説も根強くあるが、現実には日本の企業の多くがSIerにシステム開発を依存しており、その需要は依然として高い。
DXの推進により、むしろシステム刷新や新規開発の案件は増加傾向にある。
既存のシステムをクラウドへ移行したり、AIなどの新技術をビジネスに導入したりするためには、SIerの技術力とノウハウが不可欠だ。
SIer各社もビジネスモデルの変革を進めており、単なる受託開発だけでなく、コンサルティングや自社サービスの提供など、事業の多角化を図っている。
そのため、社会インフラを支える重要な役割を担うSIerが、すぐになくなることは考えにくい。形を変えながらも、企業の根幹を支えるパートナーとしての地位は揺るがないだろう。
7.文系におすすめしたいSIerの職種
SIerには様々な職種があるが、文系の強みを活かしやすく、未経験からでも挑戦しやすい職種がある。自分の適性や興味に合わせて、目指す職種を考えてみてほしい。
ここでは、SIerを目指す文系学生に、特におすすめの3つの職種を紹介していく。
- システムエンジニア
- インフラエンジニア
- ITコンサルタント
7-1.システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、顧客へのヒアリングからシステムの設計、開発、テストまで、システム開発の全工程に関わる職種だ。
文系出身者が最も多く就いている職種の一つであり、顧客とのコミュニケーションやチーム内の調整業務で力を発揮できる。
上流工程では、顧客の業務を理解し、どのようなシステムが必要かを論理的に整理する力が欠かせない。
これは文系の読解力や構成力が活きる場面だ。また、プロジェクト全体を見渡す視野の広さも養われる。
そのため、将来的にプロジェクトマネージャーへのキャリアアップも目指しやすい。技術とビジネスの両面に関わりたい人には、最適かつ最もポピュラーな職種といえる。
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1.システムエンジニアはやりがいある仕事!
システムエンジニアは、自分の手でシステムを作る楽しさと、社会を支える貢献感を同時に味わえる仕事だ。
顧客の要望をもとにチームで協力し、ゼロから一つのシステムを作り上げる過程は、まさに「ものづくり」の楽しさと言える。
完成したシステムは金融や医療などあらゆる業界で導入され、人々の生活を便利にするために使われる。
自分が携わった仕事が企業…
7-2.インフラエンジニア
インフラエンジニアは、システムが動くための土台となるサーバーやネットワークを構築・運用する職種だ。
縁の下の力持ちとして、IT社会を支える重要な役割を担う。プログラミングを行う開発エンジニアに比べて、馴染みが薄いかもしれないが、実は未経験から始めやすい。
インフラには一定のルールや規格があり、手順通りに作業を進めることが重要になるため、几帳面さや慎重さが求められる。
また、トラブル発生時には冷静に状況を判断し、関係各所と連携して対応する調整力が必要となる。
さらに、技術の進歩に伴い、クラウド(AWSやAzureなど)の知識を持つインフラエンジニアの需要は高まっており、手に職をつけたい文系学生にとって狙い目の職種といえるだろう。
インフラエンジニアの仕事には安定した需要があるため、長く働き続けられるのも魅力だ。
7-3.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、顧客の経営課題に対して、ITを用いた解決策を提案・支援する職種だ。
システム開発の上流よりもさらに前段階、経営戦略や業務改革のフェーズから関わることが多い。
高い論理的思考力やプレゼンテーション能力が求められるため、文系学生の強みが存分に活かせるフィールドだ。
SIerに入社してシステムエンジニアとして経験を積んだ後、ITコンサルタントへステップアップするケースも多い。
顧客のビジネスに深く入り込み、経営層と対話をする機会もあるため、責任は重いが大きなやりがいを感じられる。企業の成長をITで支える参謀役として活躍したい人に向いている。
8.文系におすすめのSIer企業ランキング
文系出身者が働きやすく、待遇も良い優良SIerを厳選してランキング形式で紹介する。
以下の表には、大手企業や働きやすさに定評のある企業をまとめているので、企業選びの参考にしてほしい。
- 大手企業ランキングTOP10
- 残業の少ない企業ランキングTOP10
- 年収が高い企業ランキングTOP10
8-1.大手企業ランキングTOP10
| 順位 | 企業名 | 従業員数 |
|---|
| 1位 | 株式会社日立製作所 | 約296,000名 |
| 2位 | 株式会社NTTデータグループ | 約195,000名 |
| 3位 | 富士通株式会社 | 約124,000名 |
| 4位 | 日本電気株式会社 | 約117,000名 |
| 5位 | TIS株式会社 | 約21,000名 |
| 6位 | 株式会社野村総合研究所 | 約17,000名 |
| 7位 | 富士ソフト株式会社 | 約17,000名 |
| 8位 | SCSK株式会社 | 約15,000名 |
| 9位 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | 約11,000名 |
| 10位 | 株式会社大塚商会 | 約9,000名 |
※従業員数は連結決算等の公開情報を基にした算出
ここでは、企業の連結従業員数をベースにランキングを作成した。
1位の日立製作所や2位のNTTデータグループは、グループ全体で数十万人規模の従業員を抱える巨大企業だ。これらは日本国内だけでなく、グローバルに事業を展開しており、国家プロジェクト級の大規模システムに関われるチャンスが豊富にある。
さらに、TISやSCSKといった独立系・商社系SIerも、1万人を超える規模を誇り、安定した経営基盤を築いている。
従業員数が多い企業は、教育体制が体系化されており、多様なキャリアパスを用意していることが多い。
多くの同期と切磋琢磨しながら成長できる環境は、未経験からスタートする学生にとって心強い。
そのため、規模の大きさは長期的に安心して働き続けるための判断材料の一つといえる。
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1.就活生が知るべきSIer業界の基本情報
SIer業界は、社会のITインフラを支える役割を担っている。SIer業界の全体像やビジネスモデルは、複雑で分かりにくい。
ここでは、業界を理解するために不可欠な3つの基本情報を解説していく。これらの知識は、企業研究を進めたり、自分に合う企業を見極めたりするうえで役立つ。
1-1.SIerの中にはSESを含む企業がある
SIerとSESは、契約形態が本質的に異なるビジネ…
8-2.残業の少ない企業ランキングTOP10
| 順位 | 企業名 | 従業員数 |
|---|
| 1位 | BIPROGY株式会社 | 15.2時間 |
| 2位 | 株式会社Sky | 18.3時間 |
| 3位 | SCSK株式会社 | 18.3時間 |
| 4位 | キヤノンITソリューションズ株式会社 | 19.5時間 |
| 5位 | 富士通株式会社 | 20.1時間 |
| 6位 | 株式会社日本総合研究所 | 20.5時間 |
| 7位 | 日本電気株式会社 | 21.4時間 |
| 8位 | 日鉄ソリューションズ株式会社 | 22.0時間 |
| 9位 | 株式会社NTTデータ | 23.5時間 |
| 10位 | 株式会社電通総研 | 24.0時間 |
SIerの中でも、働き方改革が進んでおり、残業時間が少ない優良企業をピックアップした。
1位のBIPROGYや3位のSCSKは、業界に先駆けて長時間労働の是正に取り組み、有給取得率の向上や健康経営を実現している。
これらの企業では、PCのログ管理による労働時間の可視化や、ノー残業デーの徹底など、仕組みとして残業を減らす対策が講じられている。
さらに、Skyのように「残業しない」ことを企業の文化として根付かせている会社もあり、プライベートの時間を大切にしたい学生には魅力的だ。
残業が少ないことは、単に楽ができるということではなく、限られた時間で成果を出す効率性が求められることを意味する。
メリハリをつけて働き、仕事以外の時間で自己研鑽やリフレッシュを行いたい人にとって、これらの企業は選択肢となる。
8-3.年収が高い企業ランキングTOP10
| 順位 | 企業名 | 従業員数 |
|---|
| 1位 | 株式会社野村総合研究所 | 1,321万円 |
| 2位 | 株式会社電通総研 | 1,123万円 |
| 3位 | 株式会社三菱総合研究所 | 1,100万円 |
| 4位 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | 1,028万円 |
| 5位 | 株式会社日本総合研究所 | 900万円 |
| 6位 | 日鉄ソリューションズ株式会社 | 900万円 |
| 7位 | 株式会社日立製作所 | 961万円 |
| 8位 | フューチャー株式会社 | 950万円 |
| 9位 | 富士通株式会社 | 929万円 |
| 10位 | 株式会社NTTデータグループ | 867万円 |
上位の企業は、いずれも日本を代表する大手SIerであり、平均年収が900万円を超えている。
特に野村総合研究所や電通総研、三菱総合研究所といったコンサルティング機能を併せ持つ企業は、上流工程での高付加価値ビジネスを展開しており、トップクラスの給与水準を誇る。
さらに、これらの企業はボーナスや各種手当も充実しており、生涯年収で見ても高い。
文系出身であっても、入社後にスキルを磨き、プロジェクトマネージャーや高度IT人材として認定されれば、若くして1,000万円プレイヤーになることも夢ではない。
実力主義の側面もありつつ、基本給のベースが高いことは、長く安心して働くための大きな安心材料となる。
高い報酬を得るためには、それ相応の努力と成果が必要になるが、挑戦する価値は十分にある。
9.文系がSIerの選考を突破するための対策
文系学生がSIerの内定を獲得するためには、理系学生とは違ったアプローチで熱意や適性をアピールする必要がある。ただ「頑張ります」と言うだけでは不十分だ。
ここでは、選考を突破するためにやっておくべき対策について、以下の3つを紹介していく。
- 資格取得でアピール材料を増やす
- SIerの面接でよくある質問を対策
- プログラミングを学習しておく
9-1.資格取得でアピール材料を増やす
IT系の資格を取得することは、未経験者にとって最も分かりやすい「やる気」の証明になる。
文系学生におすすめなのは、国家試験である「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」だ。ITパスポートはITの基礎知識を網羅しており、比較的取得しやすい。
さらに一歩進んで、基本情報技術者試験に合格していれば、情報系学生と同等の基礎知識があることを客観的に証明できるため、評価は格段に上がる。
資格の勉強を通じて、自分がITに向いているかどうかを確認することもできる。
そのため、面接で「資格の勉強をしています」と伝えるだけでも、口先だけの志望動機ではないという説得力が生まれる。行動で示す姿勢が、採用担当者の心を動かす。
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1.ITパスポートは文系の就活を有利にする資格
結論から言うと、ITパスポートがあると文系学生の就活が有利に進む。
IT業界を目指す上で、持っているといないとでは企業に与える印象が変わってくる。なぜなら、ITパスポートの取得は、以下のようなアピールにつながるからだ。
多くの企業は、新卒採用において現時点でのスキルよりもポテンシャルを重視している。
特に文系学生に対しては、「入社後にど…
9-2.SIerの面接でよくある質問を対策
SIerの面接では、文系学生に対して必ずと言っていいほど聞かれる質問がある。
「なぜ文系なのにIT業界なのか」「なぜSIerなのか」「チームで何かを成し遂げた経験はあるか」といった質問だ。
これらに対して、自分の経験に基づいた論理的な回答を用意しておく必要がある。
特に「なぜ文系なのに」という質問には、単なる憧れではなく、自分の強みがどう活かせるか、なぜエンジニアになりたいのかを具体的に語れるようにしよう。
また、SIerの業務特性を踏まえて、チームワークやコミュニケーション能力を発揮したエピソードを交えると効果的だ。
その上で、徹底的な自己分析と企業研究が、内定への鍵となる。準備不足で後悔しないよう、想定問答を繰り返して万全の状態にしておこう。
9-3.プログラミングを学習しておく
新卒の選考においてプログラミングスキルは必須ではないものの、プログラミングに触れておくことは有効だ。
入社前に学習を進めておけば、選考の通過率を上げるのに役立つ。
まずは、「Progate」や「ドットインストール」などの学習サイトを使ってみてほしい。これらはゲーム感覚で進められるため、未経験者でも挫折しにくい。
最初は、HTML/CSSやJavaなどの基礎を学んでみよう。簡単なWebサイトを作ったり、コードを書いて動かしてみたりする経験は、面接での話のネタになる。
さらに、「独学でここまでやりました」という成果があれば、アピール材料として使える。学習意欲の高さや、自力で課題を解決できる人材であることを証明できるはずだ。
10.文系が優良SIer企業に入るための相談相手
一人で就活を進めることに不安がある場合は、第三者の意見を聞くことも重要だ。アドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった強みや、企業選びの視点が見つかることがある。
ここでは、文系学生が頼るべき相談相手について、以下の3つを紹介していく。
- キャリアセンターで面接対策
- 就活エージェントで選考対策を行う
- OB/OG訪問で企業の実態を確認
10-1.キャリアセンターで面接対策
大学のキャリアセンターは、最も身近な相談場所だ。過去の先輩たちの就職実績データを持っており、文系からSIerに就職した事例などを教えてもらえる可能性がある。
また、エントリーシートの添削や模擬面接などのサポートも無料で受けられるため、積極的に活用したい。
ただし、相談員によってはIT業界の最新事情に詳しくない場合もあるため、あくまで一般的な就活対策の場として利用するのが無難だ。
基礎的なマナーや面接の受け答えを練習するには最適な環境といえる。
そのため、まずは気軽に足を運んでみることから始めてみよう。使えるリソースは使い倒すくらいの気持ちで、就活を進めていきたい。
10-2.就活エージェントで選考対策を行う
IT業界に特化した就活エージェントを利用するのも、効率的な方法だ。
就活エージェントは企業の採用担当者と直接つながりを持っており、求人票には載っていない詳しい情報や、求める人物像を知り尽くす。
文系学生のサポート実績も豊富なため、文系ならではのアピール方法や、未経験でも入りやすい優良企業を紹介してくれる。
自分一人では見つけられない隠れた優良企業に出会える可能性もあり、選考対策から日程調整までトータルでサポートしてもらえる。
特に、IT業界の知識に自信がない場合は、プロの視点を借りることで、安心して就活を進められるはずだ。頼れるパートナーを見つけることが、成功への第一歩となる。
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1.就活生が知らざる就活エージェントの裏側
就活エージェントは、君と企業の間に立ち、就職活動を個別にサポートするサービスだ。
しかし、その実態は運営会社によって大きく異なる。手厚いサポートを期待して利用しても、必ずしもそうとは限らない。利用する前に、その裏側を理解しておく必要がある。
1-1.ナビサイトにはない就活支援体制がある
就活エージェントを使う最大のメリットは、一般的な就…
10-3.OB/OG訪問で企業の実態を確認
志望する企業に大学の先輩がいる場合は、OB/OG訪問をして生の話を聞く。
文系出身の先輩であれば、入社後に苦労したことや、どのようにスキルを身につけたかなど、体験談を聞くことができる。
会社の雰囲気や残業の実態など、説明会では聞きにくいことも質問できるチャンスだ。現場の社員から直接話を聞くことで、入社後のイメージが具体的になり、志望動機にも深みが出る。
そのため、大学のキャリアセンターや就活アプリなどを活用して、先輩を探してみよう。OB/OG訪問を行うことで、企業選びの精度を高めてくれる。
ただ、OB/OG訪問を行えない場合のほうが多い。そんなときは、IT専門で就活をサポートしているユニゾンキャリアが使える。
ユニゾンキャリでは、IT企業各社の実態について人事から聞いているため、君に合った企業を紹介することが可能だ。
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4.8
Based on 373 reviews
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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11.優良SIer企業の選考対策ならユニゾンキャリア
文系からSIerを目指す君にとって、自分に合った企業を見つけ、内定を勝ち取るまでの道のりは決して平坦ではない。
しかし、正しい情報と適切な対策があれば、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせることは十分に可能だ。
ユニゾンキャリアは、IT業界専門の就活エージェントとして、文系学生の就職支援に豊富な実績を持っている。
ネットの情報だけでは分からない企業のリアルな情報を知りたいなら、IT業界に特化した就活のプロがいるユニゾンキャリアを頼ってほしい。
11-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
ものづくりが好きだったことがきっかけです。
子どものころは図工、今は料理や動画編集など、何かをつくることが好きで…!
就活を始めた時にものづくりの仕事を調べていたら、エンジニアに辿り着きました。
エンジニアの仕事はものづくりに似ていたので、自分に合っていると思ったんです。
選考を上手く進めるポイントなどはありますか?
IT業界についてよく知ることが大事だと思います。
面接でIT業界について聞かれたときに、知識が浅く上手く答えられなかったことがあって…。
「IT業界で何をしたいか」などの質問への回答を準備したら、想定外の質問にも落ち着いて答えられるようになりました!
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
最初から最後まで橋本さんに手厚くサポートいただいて感謝の気持ちでいっぱいです…!
IT業界について知れたおかげで、面接で自信を持って話せました。
橋本さんはいつも親身になって相談にのってくれて、背中を押してくれる存在でしたね。
すごく心強かったですし、就活生のことを本気で考えてくれてると思いました。
11-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
まずエンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください!
父がインフラエンジニアをやっていたので、その影響が一番大きいかなと。父が働く姿を見て、就活をはじめるときに「自分もエンジニアになってみたいな」と思いました。
漠然となんですけど、昔から普段使ってるスマホのアプリとかWi-Fiがどういう仕組みで動いているんだろうって、興味もあったんです。
プログラミングの勉強をするほどではなかったんですけど、子どもの頃から「どうやって動くんだろう?」って考えるのが好きでした。
それと、エンジニアは自分の頑張りや勉強次第でどんどんステップアップしていけるとも聞いたので、就職活動をはじめるタイミングで本格的に「エンジニアを目指そう」と思いました!
エンジニアにも色々職種がありますが、なぜ開発エンジニアになろうと思ったんですか?
自分で作ったものが目に見える形でお客様に届く、というところに魅力を感じたからです。
自分が書いたコードが動いて、それが誰かの役に立っていると実感できるのは、開発エンジニアならではのやりがいじゃないかなって。
父がやっていたインフラエンジニアとは別の職種になるんですけど(笑)
僕の場合はお客様の反応が直接見えるほうが、モチベーションにつながりそうだと感じました。
もともとものづくりにも興味があったので、自分の手で何かを生み出して、それをお客様に喜んでもらえる開発エンジニアは、自分に合ってるかなと。
ユニゾンキャリアの就活サポートはぶっちゃけどうでしたか?
一言で言うと、「広告以上」でした(笑)僕の強みを一緒に考えてくれたり、企業ごとの対策を立ててくれたりして。本当に一から全部サポートしてもらったんです。
担当キャリアアドバイザーの奥之園さんが、すごく話しやすい方で、面談が楽しみなくらいでした(笑)
特に助かったなと思うのは、面接対策です。よく聞かれる質問リストをもらって、その回答を奥之園さんと一緒に考えていきました。
僕は面接で話す内容が抽象的になりがちだったんですけど、そういう部分もちゃんと指摘してくれて。「こう言ったほうが伝わりやすいですよ」みたいな提案をしてもらいました。
実際の面接でも、奥之園さんと一緒に準備していた質問がたくさん聞かれたので、しっかり答えられました!
ユニゾンキャリアは、応募書類の添削から面接対策まで、内定獲得に向けて徹底的にサポートする。
文系だからと諦めず、エンジニアとしての第一歩を踏み出すために、まずはプロに相談してみよう!
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