記事の概要
インフラエンジニアは、文系出身者が多く活躍しており、IT業界の中でも安定性と将来性が高い隠れた人気職種だ。
特別な理系知識がなくても、研修や実務を通じて着実にスキルを身につけられる。
この記事では、仕事内容や年収、新卒が目指すためのポイントについて、専門用語を使わずにわかりやすく解説していく!
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1.IT職種とは?
IT職種とは、一言でいえば「IT(情報技術)を活用して企業の課題解決やサービスの創出に貢献する仕事」全般を指す。必ずしもIT業界に限定されるものではなく、今やあらゆる業界でIT技術は不可欠な存在だ。
そのため、IT職種はIT業界の企業で働く人々だけでなく、メーカーや金融、商社などで情報システム部門やDX推進部門に所属する人々も含まれる。
1-1.IT職種と非IT職種の違い
IT職種と非IT職…
1.インフラエンジニアとは?就活生向けに解説
「インフラ」という言葉は聞いたことがあっても、ITにおけるインフラが何を指すのか、具体的にイメージできる就活生は少ないかもしれない。
私たちの生活がこれほど便利になっているのは、間違いなくITインフラのおかげだ。ここでは、インフラエンジニアの役割について、以下の2つの視点から解説していく。
1-1.そもそもITインフラとは何か
インフラ(インフラストラクチャー)は、本来「基盤」や「下部構造」を意味する言葉で、ITシステムを動かす土台を指す。
一般社会においては、電気・ガス・水道・鉄道・道路といった、生活に欠かせない基盤のことをインフラと呼んでいる。
これらが止まると生活が成り立たなくなるのと同様に、ITの世界にも絶対に止まってはならない基盤が存在する。それが「ITインフラ」だ。
具体的には、インターネット上のサービスを動かすための「サーバー」や、データを通すための「ネットワーク」などを指す。
私たちが普段使っているSNSや動画サイト、銀行のATM、コンビニの決済システムなどは、すべてこのITインフラの上で動いている。
普段は目に見えない場所にあるため意識することは少ないが、IT社会を根底から支える極めて重要な役割を担っている。
1-2.ITインフラの維持管理がミッション
インフラエンジニアの役割は、システムを「当たり前に使える状態」を維持することにある。
もしサーバーがダウンしたり、ネットワークが遮断されたりすれば、企業の業務がストップするだけでなく、社会全体が大混乱に陥る可能性がある。
ニュースで「システム障害によりサービスが利用できません」といった報道を見たことがあるだろう。あれはまさにインフラに問題が起きた状態だ。
そうならないために、インフラエンジニアはシステムが安定して動くように設計・構築し、24時間365日体制で守り続けている。
しかも、ただ動かすだけでなく、アクセスが集中しても遅くならないように調整したり、故障を未然に防ぐ仕組みを作ったりしていく。
派手な機能を作るわけではないかもしれないが、「止まらないことが当たり前」という高い品質を維持する責任感のある仕事といえる。
人々の生活を裏側で支えているという誇りは、この職種ならではのやりがいとなるはずだ。
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
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エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.インフラエンジニアの仕事内容の種類
インフラエンジニアと一口に言っても、扱う技術や対象によって仕事内容はいくつかの種類に分かれる。
大きく分けると、ハードウェアに近い物理的な機器を扱う仕事と、インターネット上の仮想的な環境を扱う仕事がある。以下の4つの仕事内容について詳しく解説していく。
- サーバーを扱う
- ネットワークを扱う
- クラウド環境を扱う
- セキュリティ対策を行う
2-1.サーバーを扱う
サーバーエンジニア(インフラエンジニアの一種)と呼ばれる職種が主に担当する領域で、システムの心臓部を作る仕事だ。
サーバーとは、Webサイトのデータやメール、企業の顧客情報などを保管し、ユーザーからのリクエスト(要求)に応じて情報を提供するコンピュータのことだ。
インフラエンジニアは、このサーバーが快適に動くように設計し、実際に構築を行う。
さらに、サーバーの性能を最大限に引き出すために、CPUやメモリの構成を考えたり、熱暴走しないように冷却効率を計算したりすることもある。
具体的には、データセンターと呼ばれる施設で物理的なサーバー機器を棚に設置し、配線を行い、OSなどの必要なソフトウェアをインストールする。
また、サーバーの容量が足りなくならないように監視したり、故障した部品を交換したりする保守作業も重要な仕事だ。
最近では物理的な機器だけでなく、仮想サーバーを扱うことも増えているが、システムの頭脳となる部分を支える重要な役割に変わりはない。
2-2.ネットワークを扱う
こちらはネットワークエンジニア(インフラエンジニアの一種)が担当する領域で、コンピュータ同士をつなぎ、データの通り道を作っていく。
どれほど高性能なサーバーがあっても、それらがつながっていなければデータのやり取りはできない。
インフラエンジニアは、ルーターやスイッチと呼ばれる通信機器を設定し、それらをケーブルでつないで、安全かつ高速に通信できる環境を構築する。
しかも、通信が途切れないように予備の回線を用意したり、データの渋滞が起きないように交通整理を行ったりするのも重要な役割だ。
例えば、オフィス内で快適にWi-Fiを使えるようにしたり、離れた拠点同士を専用線でつないだりするのも仕事の一つとして挙げられる。
ネットワークは目に見えないデータの流れを制御するため、論理的な思考力が強く求められる。
その上で、「どのルートを通せば一番速いか」「どこで通信が詰まっているか」をパズルのように考え、最適解を導き出す面白さがある。
2-3.クラウド環境を扱う
近年、急速に需要が伸びているのがクラウドエンジニア(インフラエンジニアの一種)で、仮想空間上にインフラを作る。
これまでは自社内に物理的なサーバーを持つことが一般的だったが、現在はAWSやMicrosoft Azure、Google Cloudといったクラウドサービスを利用する企業が急増している。
クラウドエンジニアは、物理的な機器を直接触るのではなく、ブラウザ上の操作で仮想的なサーバーやネットワークを構築していく。
さらに、物理的な制約がないため、サーバーの台数を一瞬で増やしたり減らしたりといった柔軟な対応が可能になる。
インターネット環境さえあれば場所を選ばずに作業ができ、物理的な故障対応のために現地へ行く必要がないため、働き方の自由度が高い。
新卒でもクラウド技術を扱える人材は市場価値が高く、多くの企業が採用に力を入れている。
2-4.セキュリティ対策を行う
セキュリティエンジニア(インフラエンジニアの一種)は、サイバー攻撃やウイルスからシステムを守っている。
ITインフラは常に外部からの悪意ある攻撃の脅威にさらされているため、防御策を講じる必要がある。
個人情報の流出やシステムの乗っ取りを防ぐために、ファイアウォールを設置したり、不正アクセスを検知する仕組みを導入したりしていく。
さらに、日々進化する攻撃手法に対抗するために、最新のセキュリティ情報を収集し、システムをアップデートし続けることも欠かせない。
セキュリティ対策は、サーバーやネットワークの仕組みを深く理解していないと適切な防御ができないため、インフラエンジニアとしての経験を積んでから専門特化するケースも多い。
企業の信頼を守る「最後の砦」として、倫理観と責任感が求められる仕事といえる。
3.新卒インフラエンジニアは何をする?
新卒でインフラエンジニアになった場合、いきなり大規模なシステムの設計や構築を一人で任されることはまずない。
まずは基礎的な業務からスタートし、システム全体の仕組みを理解することから始まる。ここでは、新卒社員が最初に担当することの多い業務について解説していく。
- まずはインフラを見守る
- お問い合わせ対応を行う
- トラブル発生を先輩に伝える
- ITインフラの構築・設計
3-1.まずはインフラを見守る
新卒のインフラエンジニアが最初に配属されやすいのが、「運用監視」と呼ばれる業務だ。
この業務では、サーバーやネットワークが正常に動いているかを24時間365日体制で見守る。専用の監視ツールを使い、画面上のランプや数値に異常がないかを確認し続ける。
もしエラーのランプが点灯したり、警告が出たりしたら、あらかじめ決められたマニュアル(手順書)に従って対応を行う。
さらに、定期的にシステムがバックアップされているかを確認したり、サーバー室の温度をチェックしたりするのも仕事に含まれる。
この業務を通じて、「どのようなシステムが動いているのか」「どのようなトラブルが起きやすいのか」といったインフラの基礎知識を現場で学ぶことができる。
シフト制で夜勤が発生することもあるが、残業は少なく、マニュアルが整備されているため、未経験者でも安心してスタートできる業務だ。
ここでの経験が、将来的に設計や構築を行う際の重要なキャリアの土台となる。
3-2.お問い合わせ対応を行う
「ヘルプデスク」や「テクニカルサポート」として、システムを利用するユーザーからの問い合わせに対応する業務も、新卒の登竜門といえる。
まずは、社内の社員やサービスの利用者から「パスワードを忘れてログインできない」「ネットにつながらない」といった連絡を受け、電話やメール、チャットで解決方法を案内する。
この業務で必要なのは、高度な技術知識よりも、相手の困りごとを正確に聞き出し、専門用語を使わずにわかりやすく説明するコミュニケーション能力だ。
さらに、ユーザーが抱える問題の背景を推測し、先回りして解決策を提案するような気配りも求められる。
ユーザーがどのような場面でつまずきやすいのかを知ることは、将来、使いやすいシステムやトラブルの少ないインフラを設計する際の重要なヒントになるはずだ。
3-3.トラブル発生を先輩に伝える
運用監視やヘルプデスクの業務中に、自分の手には負えない重大なトラブルや、マニュアルに載っていない未知のエラーが発生することもある。
そのような場合に、速やかに上司や先輩エンジニアに報告(エスカレーション)することも、新卒の重要な仕事だ。
ただ「何か変です」と伝えるのではなく、「いつから」「どこの機器で」「どのようなエラーが出ていて」「現在はどういう状況か」を正確に整理して伝える必要がある。
この報告の精度とスピードが、トラブル解決の時間を左右し、被害を最小限に抑える鍵となるからだ。
最初は慌ててしまうかもしれないが、先輩の指示を仰ぎながら対応することで、トラブルシューティングのスキルや、緊急時の冷静な立ち振る舞いを学ぶことができる。
しかも、先輩がどのように問題を切り分け、解決していくのかを間近で見ることができるため、生きた技術を学ぶ絶好の機会となる。
3-4.ITインフラの構築・設計
一般的に、インフラエンジニアは運用監視からスタートすることが多い。
ただ、新卒でも実力や配属先によっては、早い段階からインフラの構築や設計といった「上流工程」に関われる。
特に、研修制度が充実しているSIerや、若手にチャンスを与えるベンチャー企業などでは、先輩の補助としてサーバーの設定やネットワーク機器の導入に携わる。
実際に機器を触ってシステムを作り上げる経験は、エンジニアとしての成長スピードを格段に早める。
さらに、自分が設定した通りにサーバーが動き出し、ネットワークがつながったときの達成感は格別だ。
もしこのような環境に配属されたら、わからないことを積極的に質問し、技術を吸収していく姿勢が欠かせない。
4.新卒でインフラエンジニアになる魅力
インフラエンジニアは「地味」や「きつい」といったイメージを持たれることもあるが、実は新卒にとってメリットの多い職種だ。
安定した需要に加え、着実なキャリア形成が可能である点は見逃せない。以下の3つの魅力について解説していく。
4-1.年収を上げやすい
インフラエンジニアは、自分のスキルアップが年収アップにつながる。評価基準が「何ができるか」で明確に決まっているため、努力の方向性を定めやすいからだ。
例えば、インフラ分野の登竜門である「CCNA」や、需要の高い「AWS認定資格」などの資格を取得していく。これらを持っているだけで、多くの企業では毎月の給料に数千円から数万円の資格手当が上乗せされる。
さらに、資格は転職市場でも高く評価されるので、より条件の良い企業へステップアップする際にも武器となる。
Webエンジニアのようにセンスや流行に左右される部分が少ないため、勉強量がそのまま収入に反映されやすい。
文系出身であっても、入社後に地道に学習を続ければ、数年で理系出身者を追い抜いて高収入を得ることも夢ではない。
4-2.将来性が高い
IT社会においてインフラが不要になることはまずあり得ないため、将来性は非常に高い。
経済産業省の調査によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されている。※参照:経済産業省
例えば、急速に普及しているクラウドサービスや5G通信、AI技術の発展には、それらを支える強固なインフラが欠かせない。
その上で、この深刻な人手不足は、これからエンジニアを目指す君にとって、長期間にわたる「売り手市場」が続くことを意味している。
一度スキルを身につけてしまえば、景気の変動に左右されにくく、長く安定して働き続けることができるだろう。
さらに、クラウドやセキュリティといった新しい技術領域も次々と生まれており、常に新しいことを学びながら成長できる環境がある。
4-3.残業が少ない
「エンジニア=激務」というイメージを持つ人もいるかもしれない。
現在のインフラエンジニア、特に新卒が担当することの多い運用監視などの業務は、残業が比較的少ない。
なぜなら、24時間体制でシステムを守るためにシフト制が導入されており、時間が来れば次の担当者に引き継いで帰宅できるからだ。
自分の担当時間が終われば業務が完全に終了するため、仕事を持ち帰ったり、ダラダラと残業したりすることがない。
トラブル対応で突発的な残業が発生することはあるものの、基本的には定時で上がれることが多く、プライベートの時間を確保しやすい。
現在は、IT業界全体で働き方改革が進んでいることもあり、過度な長時間労働は是正されつつある。
ワークライフバランスを重視したい人にとっても、働きやすい環境が整っている企業が増えている。
5.新卒インフラエンジニアの年収は?
インフラエンジニアは専門職であるため、一般的な事務職などと比べると給与水準は高い。
ここでは、新卒インフラエンジニアの年収事情について、以下の2つの視点から解説していく。
5-1.新卒の初任給と年収の上がり方
新卒インフラエンジニアの初任給は、大卒で月給22万円~25万円程度が相場となっている。
一般的な新卒の初任給と同程度か、少し高い水準といえる。ただ、一部のメガベンチャーや外資系企業では、初任給が月給30万円を超えることも多い。
とはいえ、重要なのは、初任給そのものよりも、その後の「上がり方」だ。
特に、インフラエンジニアは運用監視などの下流工程からスタートし、構築・設計・要件定義といった上流工程へとステップアップすることで年収が上がっていく仕組みになっている。
また、夜勤がある業務に就いた場合は、夜勤手当やシフト手当が加算されるため、1年目から同期よりも手取り額が多くなるケースも珍しくない。
資格手当も充実していることが多いため、努力次第で早期に年収を上げることができる。
5-2.インフラエンジニアの平均年収
インフラエンジニアの平均年収は、一般的な職種と比較しても非常に高い。
厚生労働省などの公的データを基に比較すると、その差は歴然としている。以下の表は、インフラエンジニアと日本の平均給与を比較したものだ。
| 項目 | 平均年収 |
|---|
| インフラエンジニア | 752万円 |
| 日本の平均給与 | 478万円 |
| 差額 | +274万円 |
※参照「厚生労働省」「国税庁」
上表からもわかるように、インフラエンジニアは日本の平均を270万円以上も上回っている。
約1.5倍以上の収入を得られるポテンシャルがあり、専門職としての市場価値の高さが数字に表れている。
もちろん、これは経験豊富なベテランも含めた平均値なので、新卒がいきなりこの金額を手にできるわけではない。
しかし、現場で経験を積み重ねてスキルを磨いていけば、一般的なサラリーマンを大きく超える収入を目指せる職種であることは間違いない。
さらに、ITインフラは企業の生命線であり、それを支えるエンジニアは慢性的に不足している状況が続いている。
その結果、企業は優秀な人材を確保するために、高い報酬を提示してでも採用しようとする傾向が強い。
6.新卒インフラエンジニアの就活難易度
新卒におけるインフラエンジニアの就職難易度は、実はそれほど高くない。
むしろ文系学生にとって狙い目の職種だ。以下の3つの理由をもとに解説していく。
- 全IT企業が文系・未経験を大歓迎
- 企業はコミュニケーション能力を重要視
- 難関企業を目指すなら資格が役立つ
6-1.全IT企業が文系・未経験を大歓迎
IT業界全体でエンジニア不足が深刻化している中、インフラエンジニアも例外ではなく、どの企業も人材の確保に必死だ。
そのため、多くの企業が理系・文系を問わず、未経験の新卒採用に力を入れており、ポテンシャル採用が急速に進んでいる。
実際に、ヒューマンリソシアの調査によると、2023年に新卒でITエンジニアになった学生のうち、文系出身者が61.8%を占めている。※参照:ヒューマンリソシア
この数値からもわかるように、今やエンジニアの過半数が文系出身者で構成されており、理系でなければなれないという常識は過去のものだ。
その上で、多くの企業が入社後の研修制度を一から整備し、知識ゼロからでもプロのエンジニアに育て上げる体制を整えている。
6-2.企業はコミュニケーション能力を重要視
新卒採用において企業が最も重視するのは、現時点での技術力よりも「人柄」や「コミュニケーション能力」だ。
インフラエンジニアの仕事は、黙々と機械に向かうだけではなく、多くの人と関わりながら進める必要がある。
チームで協力してシステムを守ったり、ユーザーからの問い合わせに対応したり、トラブル発生時に状況を正確に報告したりと、コミュニケーションの場面が多い。
そのため、明るくハキハキと受け答えができるか、チームワークを大切にできるかといったヒューマンスキルが評価される。
特に文系学生は、ゼミやサークル活動、アルバイトなどで培った対人スキルを武器にできるため、面接で有利に働くことが多い。
技術は入社後に身につければ良いので、まずは「一緒に働きたい」と思われる人物であることをアピールしよう。
6-3.難関企業を目指すなら資格が役立つ
未経験でも採用されやすいとはいえ、NTTデータのような大手SIerや人気企業を目指すなら、ライバルとの差別化が必要だ。
そこで役立つのが「IT資格」の取得であり、熱意を証明する最も効果的な手段となる。
例えば、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」、あるいはインフラに特化した「CCNA(ネットワーク)」や「LinuC(サーバー)」といった資格だ。
実務経験がない新卒にとって、資格は「ITへの興味・関心」と「学習意欲」を証明する最強の武器になる。
「未経験ですが頑張ります」と口で言うだけでなく、「未経験なので、まずはこの資格を取りました」と実績を示せれば、採用担当者の評価は格段に上がる。
特に文系学生が資格を持っていると、本気度が伝わりやすく、難関企業の内定に近づく。
7.インフラエンジニアを目指す就活生のよくある質問
インフラエンジニアに興味を持っても、いざ就活を始めるとさまざまな疑問や不安が浮かんでくるものだ。ここでは、就活生からよく寄せられる質問について回答していく。
- 大企業に入るためにはどうしたらいいですか?
- システムエンジニアとの違いは何ですか?
- どんな人がインフラエンジニアに向いていますか?
- インフラエンジニアはやめとけって本当ですか?
- インフラエンジニアの仕事は楽ですか?
7-1.大企業に入るためにはどうしたらいいですか?
大手企業や人気企業に入りたいなら、早めの準備と自己分析が欠かせない。
大手は倍率が高く、学歴フィルターがある場合もあるが、それ以上に「なぜその会社なのか」という志望動機の深さが問われる。
企業研究を徹底し、その会社の強みや事業内容と、自分のやりたいことを結びつけて話せるようにしよう。
また、先ほど触れたように資格取得も有効であり、他の学生との差がつく。
さらに、IT業界に特化した就活エージェントを利用するのも一つの手だ。非公開求人の紹介や、企業ごとの面接対策などのサポートを受けることで、内定率を高めることができる。
7-2.システムエンジニアとの違いは何ですか?
システムエンジニアとインフラエンジニアは、扱う対象が異なるため、仕事内容も変わる。
一般的にシステムエンジニアは「アプリケーション(ソフトウェア)」の開発を担当し、使いやすい画面や機能を設計・プログラミングしていく。
一方、インフラエンジニアは、そのアプリが動くための「土台」を作る。
家づくりで例えるなら、インフラエンジニアが土地を整備して電気・水道を引き、基礎工事を行う役割で、システムエンジニアがその上に家(建物)を建てて内装を作る役割だ。
どちらもITシステムには欠かせない存在だが、システムエンジニアは目に見える部分を作り、インフラエンジニアは目に見えない裏側を支えるという違いがある。
自分の適性がどちらにあるかを見極めることが大切だ。
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1.システムエンジニアとは何か?
システムエンジニアとは、顧客の要望を聞き出し、それを実現するための最適なシステムの設計図を作る職種だ。
プログラミングを行うこともあるが、それ以上に顧客とのコミュニケーションや、プロジェクト全体の進行管理を行うことが多い。
また、顧客の要望が曖昧な場合、実際にプログラミングを行う開発者が正確に理解できる仕様書を作成することが求められる。
そのた…
7-3.どんな人がインフラエンジニアに向いていますか?
インフラエンジニアに向いているのは、目立つことよりも、社会や人々を裏側から支えることにやりがいを感じられる人だ。
具体的には、以下のような特徴を持つ人が適任といえる。
- 地道な作業をコツコツ続けられる
- 機械や配線をいじることが好き
- トラブル時に冷静に対処できる
- 手順を正確に守る几帳面さがある
- 責任感が強く真面目な性格
さらに、インフラエンジニアの業務は、サーバーの構築や配線といった物理的な作業から、マニュアルに基づいた正確なオペレーションまで多岐にわたる。
そのため、細かな作業を苦にせず、一つひとつ丁寧に仕事ができる人が現場では重宝される。
7-4.インフラエンジニアはやめとけって本当ですか?
ネット検索で「やめとけ」という言葉が出てきて不安になるかもしれないが、これは夜勤やトラブル対応の大変さを指していることが多い。
確かに、24時間365日の監視が必要な現場では夜勤が発生し、生活リズムが不規則になることもある。
しかし、夜勤には手当がつくため給料が高くなりやすく、平日に休みが取れるというメリットもある。
また、ずっと夜勤が続くわけではなく、キャリアアップすれば日勤のみの業務に移行するのが一般的だ。
「やめとけ」という言葉を鵜呑みにせず、自分にとってのメリットとデメリットを比較して判断しておきたい。
一時的な大変さよりも、将来的な安定やスキルを重視するなら、目指す価値は十分にある。
7-5.インフラエンジニアの仕事は楽ですか?
「楽」の定義にもよるが、運用監視などの定型業務はマニュアル化されており、精神的な負担が少ないと感じる人もいる。
また、残業が少なくプライベートを確保しやすい点も「楽」と言われる理由の一つだ。
しかし、トラブル発生時の緊急対応や、常に新しい技術を学び続ける必要がある点など、決して楽なことばかりではない。
プログラミングのようにコードを書く苦しみはないかもしれないが、システム全体を支える責任の重さはある。
ただ、未経験からでも始めやすく、着実にスキルを身につけられる点では、キャリアのスタートとして無理のない職種といえる。
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はくこ08:28 16 Jun 25
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また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
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これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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8.インフラエンジニアの就活ならユニゾンキャリア
インフラエンジニアは文系からでも目指せる魅力的な職種だが、企業選びを間違えると「聞いていた話と違う」という事態に陥る。
自分に合ったホワイト企業を見つけるためには、プロの力を借りるのが一番の近道だ。ユニゾンキャリアはIT業界専門の就活エージェントとして、君の就活を全力でサポートしている。
8-1.インフラエンジニアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
元々ITに興味があったんですか?
そうですね、中学生の時にエンジニアが不足しているっていうニュースを見た時からなんとなく興味がありました。
いまの大学を選んだ理由も、もともとITと経済学の両方に興味があって、そのどっちも学べる環境だったからなんです。
大学に入ってからは自由な時間が増えたので、色々とITの勉強をしてました。
せっかくパソコンを買ったから、レポート作成に使うだけじゃもったいないと思って、HTML※でWebサイトを模写する練習をしたりしましたね。
あと、ChatGPTが登場したタイミングで、これは面白いなと思って色々触ってみたりしてました。
本格的に学ぶってほどではなかったんですけど、ITにはずっと興味がありました。
※HTML…Webページの見出しや段落、リンクや画像などの構造や内容を定義するために使われる言語。
ユニゾンキャリアのサポートで就活はスムーズに進みました?
はい、すごくスムーズに進められました!
就活をまったく自分でやってなかったので、本当に一から担当キャリアアドバイザーの竹内さんに全部サポートしてもらって。
不安だった自己PRとか志望動機とか、そういう書類の書き方も、全部教えてもらいました。
僕、ちょっと文が長くなっちゃう癖があったんですけど、そういう自分ひとりじゃ気づけないところをフィードバックしてもらえたのは助かりました。
特に助かったなと思うのは、面接対策ですね。
面接で聞かれやすい質問を事前に教えていただき、各質問に対する回答を事前に一緒に作ってもらいました。模擬面接もやってもらって、流れを掴めたので、お願いしてよかったなと思います。
最後にユニゾンキャリアを利用してここが良かったな、という点を教えてください!
本当に、一からステップを踏んで、丁寧にサポートしてもらったのが良かったなと思います!
ひとりで就活をやろうとすると、「まず何やっていいか」をそこから調べなきゃいけないんですけど、竹内さんが全部教えてくれたのがありがたかったです。
「調べる」っていうステップを省いて、やるべき流れを教えていただいて、その通りにやったら実際に内定まで行けて助かりました。
僕みたいに、就活の進め方が分からないっていう人は、自分で無理にやるんじゃなくて、プロに頼んだほうが、絶対良いと思います。
正直、最初にユニゾンキャリアさんに相談したときは「ITに行けたら良いな」くらいではあったので、無事就活を終えられて本当に良かったです。ありがとうございました!
8-2.インフラエンジニアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
IT以外に志望していた業界・職種はありましたか?
実は最初、ペット業界に興味があったんです。動物が大好きなこともあり、ペットケア用品やペットショップを展開する企業のインターンシップにも参加しました。
でも、実際に話を聞いてみると、全国転勤が前提だったり、最初の数年間は店頭での接客業務がメインだったりと、自分の理想の働き方とは少し違うなって感じたんです。
そこで気づいたんですよね。趣味や興味だけで仕事を選ぶのは難しいかもって。それで、もっと広い視野で考えるようになって、最終的にIT業界にシフトしたんです。
趣味は趣味として大切にしつつ、仕事は別の観点から選ぶのも大事だなって学びました。
就職活動時に不安だったことはありますか?
不安はたくさんありましたね。特に大きかったのは、文系で未経験からITエンジニアを目指すことへの不安です。
「知識も資格もないのに内定までたどり着けるのかな…」って常に思っていました。自分の意欲をどう言葉にして伝えればいいのかが分からなくて。
ユニゾンキャリアさんで担当キャリアアドバイザーの橋本さんに相談するまでは、うまく表現できずにいました。
それに、4年生の前期は卒論などで週3回大学に通う必要があって、就活との両立が本当に大変でした。
5月までは学業が忙しかったのもあり、周りと比べて焦りはそこまでなかったんですが、7月になっても内定が出なくて、さすがに焦りが募っていましたね…
最後に、ユニゾンキャリアを利用して率直な感想をお聞かせください!
利用して本当に良かったって心から思います!おかげさまで理想の企業への入社を叶えることができました。
担当キャリアアドバイザーの橋本さんは私の意思を尊重してくれて、不安なことがあると明確なアドバイスをくれたんです。
あと、紹介された企業を必ず受けなきゃいけないわけじゃなくて、自分のペースで進められたのも本当に良かったです。
エージェントに対する印象が180度変わりました。本当にありがとうございました!
ユニゾンキャリアは、インフラエンジニアの働き方やキャリアを熟知したキャリアアドバイザーが在籍している。
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