記事の概要
IT業界は非常に人気だが、多くの就活生が「エンジニア」という言葉の解像度が低いまま就活を進め、キャリアのミスマッチを起こしている。
実はエンジニア職種は多岐にわたり、企業の種類によっても仕事内容や求められるスキルは全く異なる。
この記事では、IT業界のエンジニア職種を解説し、君が本当に目指すべき職種は何か、そして就活で失敗しないための職種の選び方を、業界の実態に基づいて解説していく。
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1.IT職種とは?
IT職種とは、一言でいえば「IT(情報技術)を活用して企業の課題解決やサービスの創出に貢献する仕事」全般を指す。必ずしもIT業界に限定されるものではなく、今やあらゆる業界でIT技術は不可欠な存在だ。
そのため、IT職種はIT業界の企業で働く人々だけでなく、メーカーや金融、商社などで情報システム部門やDX推進部門に所属する人々も含まれる。
1-1.IT職種と非IT職種の違い
IT職種と非IT職…
1.IT業界はエンジニア職種が最もおすすめ!
IT業界には営業職や企画職など様々な職種が存在するが、新卒で入社するならエンジニア職種が最もおすすめだ!
エンジニアならプログラミングなどのスキルが身につくことで、キャリアの選択肢が圧倒的に広がる。
例えば、高い技術力があれば、年収1,000万円以上も夢ではない。フリーランスとして独立も可能だし、事業会社でプロダクト開発を牽引するプロダクトマネージャーになる道もある。
また、ITコンサルタントとして企業の経営課題を解決するキャリアも描ける。初めにエンジニアとしての専門性を身につけることは、君のキャリアにとって最強の武器になるだろう。
変化の激しい時代で、場所に縛られず、自分自身のスキルで生き抜く力を手に入れることができる職種といえる。
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4.8
Based on 373 reviews
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.エンジニア職種は基本的に2つの分けられ方をする
「エンジニア」と一括りにされがちだが、実際にはたくさんの職種がある。
エンジニアには、基本的に「業務工程における区分」と「特定領域における区分」の2つに分けられる。
この2つの区分を理解することで、求人票に書かれている職種が、どのような役割で、どのような技術を扱うのかを読み解けるようになる。
2-1.業務工程におけるエンジニアの区分
業務工程におけるエンジニアの区分は、システム開発のプロジェクトがどのような流れで進み、その中で誰がどのような役割を担うかによって分類している。
例えば、顧客の要望を聞き出す人(SE)、実際にプログラムを書く人(PG)、プロジェクト全体を管理する人(PM)といった分け方となる。
特にSIerのように顧客のシステムを受託開発する企業では、業務工程による役割分担が明確になっていることが多い。
この業務工程における区分を知ることで、君がどのように働きたいかを考えるときの参考になる。
2-2.特定領域におけるエンジニアの区分
特定領域におけるエンジニアの区分は、エンジニアがどのような技術分野を専門としているかという分類だ。
例えば、以下のように分類することができる。
- Webサイトを作るWebエンジニア
- ITシステムを支えるインフラエンジニア
- AIを開発するAIエンジニア
特にWeb業界の企業や特定の技術に強みを持つ企業では、この領域で職種が分けられている。
君がどんな技術に興味があり、将来どんな専門家になりたいかを考える上で、役立つ区分となるだろう。
3.専門知識が少なくても入りやすい職種区分
ここでは、現時点でプログラミングスキルなどがない場合でも、ポテンシャルを評価されて採用されやすい職種を紹介する。
これらの職種は、技術力以上に、論理的思考力やコミュニケーション能力が重要視される傾向にある。
しかも、入社後の研修制度が充実している大手SIerなどで多く募集されているのは見逃せないポイントだ。
例えば、以下の3つの職種が専門知識が少なくても入りやすい職種といえる。
- システムエンジニア(SE)
- インフラエンジニア
- 社内SE(情報システム部)
3-1.システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、顧客の要望をヒアリングし、それを元にシステムの仕様を設計する、いわば「ITシステムの設計士」である。
プログラマーが家を建てる大工だとすれば、システムエンジニアはその設計図を描く建築家に近い。
そのため、技術的な知識はもちろん必要だが、それ以上に「顧客が本当に解決したい課題は何か」を突き詰める課題発見能力やそれを開発チームに正確に伝えるコミュニケーション能力が求められる。
文系出身者が多く活躍している代表的な職種だ。
3-2.インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITシステムが動くための土台(インフラ)を設計・構築・運用する職種だ。
ITインフラにはサーバーやネットワークといった機器が存在し、これらの機器を安定稼働させなければならない。
道路や電気、水道がなければ街が機能しないのと同じように、ITインフラがなければどんなシステムも動かない。
そのため、責任が大きく、安定性が求められる。派手さはないが、社会を根底から支える重要な役割といえる。
論理的思考力や地道な作業を厭わない粘り強さが求められるため、文系・理系問わず適性がある人材が活躍している。
3-3.社内SE(情報システム部)
社内SEは、自社の社員が使うITシステムや環境を整え、業務効率化の支援を行う。
顧客が他社ではなく、自社の社員だけである点がインフラエンジニアなどのエンジニア職と違う。
例えば、新しい会計システムを導入したり、社員からのPCトラブルの問い合わせに対応したりする。ユーザーとの距離が近く、自分の仕事の成果が直接感謝として返ってくることにやりがいを感じやすい。
事業会社のIT部門として、経営に近い視点でIT戦略に関われる面白さもある。
ただし、社内SEの募集は当たり外れが大きい。ただの新人用のPC準備要員みたいな扱いの企業も多いため、社内SEを目指す場合は、応募する企業を慎重に判断したい。
4.学習状況が重要視される職種区分
ここでは、新卒採用であっても、大学での研究や独学によるアウトプットなど、一定の学習経験が求められる職種を紹介する。
特に自社でWebサービスなどを開発するプロダクト系の企業では、即戦力に近いスキルが期待されることが多く、ポートフォリオ(制作実績)の提出を求められることも珍しくない。
- Webエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- ソフトウェアエンジニア
- ITコンサルタント
4-1.Webエンジニア
Webエンジニアは、君が日常で使うWebサイトやスマホアプリなどを開発する職種を指す。
仕事は大きく二つに分かれる。 ユーザーが直接目にする画面を担当する「フロントエンド」と、その裏側でデータを処理する「バックエンド」がある。
この分野は技術の移り変わりが速い。 そのため、常に新しいことを学び続ける姿勢が欠かせない。
就職活動では、自分でWebサイトやアプリを作った経験が高く評価される。
技術力の高さを証明できるポートフォリオを準備すると、企業の採用担当者に君の意欲とスキルが伝わりやすい。
4-2.アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、特定の目的を持つ「アプリケーション」を開発するエンジニアを指す。
ユーザーが直接操作する画面などを作る仕事が多い。 例えば、スマホアプリやWebアプリなどが主な開発対象になる。
アプリケーションエンジニアの選考では、アプリを開発した経験が他の就活生との差別化につながりやすい。実際に、自分でアプリを作った経験があると、企業からの評価がとても高い。
スマホアプリ開発の場合、iOSとAndroidという異なるOS(プラットフォーム)の特性を理解する知識も求められる。
どのようなアプリケーションエンジニアになたいかによっても選考対策が異なるため、情報収集をしっかりした上で就活を進めていきたい。
4-3.ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアは、アプリケーションを動かすための、より根幹的なソフトウェアを開発する。
例えば、WindowsやmacOSのようなオペレーティングシステム(OS)やデータベース、ミドルウェアなどが対象となる。
コンピュータサイエンスに関する深い理解が求められるため、情報系の学部出身者が多い。私たちのデジタル社会の根幹を支える、非常に専門性の高い仕事だ。
アルゴリズムやデータの構造化といった基礎的な知識を使いこなせると、システムのパフォーマンスを高めることができる。
4-4.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の経営課題に対して、ITを活用した解決策を提案する専門家だ。
高い論理的思考力やビジネス理解が求められるため、難関大学の学生に人気がある。新卒採用の段階では、必ずしも高い技術力は求められない。
しかし、入社後、技術的な知見があるコンサルタントの方が、より的確で実現可能性の高い提案ができるため、市場価値は格段に高くなる。
戦略を描くだけでなく、それをどう実現するかまで考え抜く力が求められるため、勉強に自信がないならおすすめできない。
5.高度な専門知識が重要視される職種区分
ここでは、大学での研究内容や大学院レベルの専門知識が求められることが多い職種を紹介する。
これらの分野は、技術の進化が著しく、常に研究開発の最前線に身を置くことになる。
専門性を活かして、世の中にない新しい価値を生み出したいという強い意欲を持つ学生におすすめだ!
- ゲームエンジニア/ゲームプログラマー
- AIエンジニア/機械学習エンジニア
- データサイエンティスト
- 組み込み/制御システムエンジニア
5-1.ゲームエンジニア/ゲームプログラマー
ゲームエンジニアは、家庭用ゲームやスマートフォンゲームを開発する専門家だ。
面白いゲーム体験を生み出すために、グラフィックス、サウンド、ネットワークなど多岐にわたる技術を駆使する。特に3Dグラフィックスなどでは、数学や物理学の知識が直接的に活かされる。
多くのユーザーを熱狂させるエンターテイメントを自分の手で作り上げたいという、強い情熱がないとなることは難しい。
UnityやUnrealEngineといったゲームエンジンを使いこなすスキルも重要になる。
5-2.AIエンジニア/機械学習エンジニア
AIエンジニアは、人工知能(AI)そのものを開発する仕事で、高いスキルが求められる。
例えば、画像認識や自然言語処理のようなAI技術や、機械学習モデルを設計・開発する。
情報系の大学院で統計学などを深く学んだ学生が、主な対象になる場合が多い。
多くの学生が考える「AIに関わる仕事」は、AIを開発する内容ではない。
実際には、すでに完成しているAIを既存のシステムに導入する仕事がほとんどを占める。AIエンジニアは、AIを作る側であり、AIを使う側の仕事とは大きく違う。
5-3.データサイエンティスト
データサイエンティストは、事業活動で得られる膨大なデータを分析し、ビジネスの意思決定に役立つ知見を導き出す専門家だ。
統計学や情報科学の知識を駆使して、データから未来を予測したり、課題の原因を特定したりする。
AIエンジニアと同様に、高度な専門性が求められ、大学院での研究経験が有利に働くことが多い。
分析結果をビジネスサイドに分かりやすく伝える「データで物語を語る」ストーリーテリングの能力も欠かせない。
5-4.組み込み/制御システムエンジニア
組み込みエンジニアは、家電製品や自動車、産業用ロボットなどに搭載されるコンピュータシステムを開発する職種だ。
ハードウェアを直接制御するプログラムを書くため、電子工学や情報工学の知識が不可欠。
私たちの生活を支える「モノ」の頭脳を作る、非常に重要な役割を担っている。IoTの普及に伴い、その重要性はますます高まっている。
限られたメモリや処理能力の中で、いかに安定したシステムを作るかという、パズルのような面白さがある。
6.IT業界のエンジニア職種で注意すべき5つのポイント
ここまで様々な職種を紹介してきたが、就活で企業を選ぶ際には、職種名だけで判断してはいけない。
ここでは、君がミスマッチを防ぎ、本当に納得のいくキャリアを歩むために、知っておくべき5つの注意点を解説する。
- システムエンジニア(SE)は領域を明確にする
- ITサポート系の職種はスキルが付きにくい
- ITコンサルは技術があるほうが市場価値が高い
- 総合職募集は技術志向か営業志向か要確認
- 総合型の就活エージェントの職種説明には要注意
6-1.システムエンジニア(SE)は領域を明確にする
システムエンジニアは、企業によって実際の仕事内容が大きく異なるため注意が必要になる。
「システムエンジニア」という言葉が指す仕事の範囲は、会社ごとに違う。
例えば、 SIerのシステムエンジニアは顧客との調整やプロジェクト管理が中心になる。 一方で、システムの運用・保守といった、開発とは異なる仕事をシステムエンジニアと呼ぶ企業も存在する。
このように定義が会社によって定まっていないため、入社後に「想像と違った」と後悔する人も少なくない。
君が「顧客との調整」と「開発」のどちらをやりたいのかをまず決める。その上で、面接で「入社後の仕事では、設計と実装のどちらの割合が大きいですか」のように、仕事の領域を確認することが大切になる。
6-2.ITサポート系の職種はスキルが付きにくい
ヘルプデスクやITサポート、運用保守といった職種は、未経験からIT業界に入る入り口としては入りやすい。
しかし、定型的な業務が多く、開発スキルなどの専門性が身につきにくいという側面もある。
将来的に開発エンジニアやインフラエンジニアを目指すのであれば、サポート業務から開発部門へ異動できるキャリアパスがあるかどうかを、必ず確認する必要がある。
明確なキャリアパスがない場合、モチベーションを維持するのが難しくなる可能性も考慮すべきだ。
社内SEやシステムエンジニアとして入社する場合は、ITサポート系の仕事をさせられる可能性がある。そのため、企業ごとの仕事内容について詳しい人に相談することをおすすめする。
6-3.ITコンサルは技術があるほうが市場価値が高い
ITコンサルタントは文系出身者も多く活躍しているが、長期的な市場価値を考えると、技術的なバックグラウンドを持つコンサルタントの方が圧倒的に強い。
技術を理解しているからこそ、机上の空論ではない、地に足のついた提案ができる。
もし君がITコンサルを目指すなら、まずはSEなどで技術的な基礎を固めるキャリアパスも非常に有効な戦略である。
技術が分かれば、リスクや工数の見積もり精度が上がり、顧客からの信頼も厚くなる。
企業によっては、エンジニアとしての経験をさせてからじゃないと、ITコンサルタントはさせない場合も少なくない。
6-4.総合職募集は技術志向か営業志向か要確認
大手企業でよくある「ITソリューション職」や「総合職(ITコース)」といった募集には注意が必要だ。
エンジニアとしてキャリアをスタートできると思ったら、実態はIT製品を売る営業職だった、というケースは少なくない。
君が技術を追求したいのか、それともビジネスの最前線に立ちたいのかを明確にし、説明会などで仕事内容を具体的に確認することが欠かせない。
その企業の先輩社員のキャリアパスを調べてみるのも、実態を知る良い方法といえる。
6-5.総合型の就活エージェントの職種説明には要注意
多くの就活生が利用する総合型の就活エージェントは、IT業界の職種の解像度が低いことがある。
システムエンジニアとWebエンジニアの違いを理解せずに企業を紹介してくることも多いので、入ってから後悔するケースも少なくない。
IT業界を目指すなら、IT業界に特化した就活エージェントを利用するのを強くおすすめする。業界の構造や職種ごとのリアルな働き方を熟知しているため、君に最適なキャリアを提案してくれるだろう。
君が書いたコードやポートフォリオを見て、的確なフィードバックをくれる就活エージェントは信頼できる。
ユニゾンキャリアでは、入社して後悔しないために、IT業界や職種の説明をしっかりと行っているので、ぜひ相談してほしい。
7.SI系エンジニア職の一般的なキャリアパス
ここでは、顧客のシステム開発を請け負うSIerにおける、一般的なキャリアパスを紹介する。
プロジェクトを工程ごとに分担し、下流から上流へとステップアップしていくのが特徴だ。
安定した環境で、着実にマネジメントスキルを身につけていきたい人に向いている。
| STEP | 職種名 | 主な役割 |
|---|
| STEP1 | プログラマーまたはインフラエンジニア(下流) | 設計書に基づいた実装・構築(下流工程) |
| STEP2 | システムエンジニア(SE)またはインフラエンジニア(上流) | 顧客折衝、要件定義、システムの設計(上流工程) |
| STEP3 | プロジェクトリーダー(PL) | 開発チームの進捗管理、技術サポート |
| STEP4 | プロジェクトマネージャー(PM) | プロジェクト全体の予算・納期・品質管理 |
| STEP5 | ITコンサルタント | 経営課題に対するIT戦略の立案・提案 |
7-1.STEP1:プログラマーまたはインフラエンジニア(下流)
キャリアのスタートは、設計書に基づいて実際にプログラムを書くプログラマー(PG)やシステムの土台を構築・運用するインフラエンジニアから始まることが多い。
この段階で、技術的な基礎体力やITシステムがどのように動いているのかを徹底的に学ぶ。
ここでの経験が、後のキャリアの全ての土台となる。
実際に手を動かすことでしか得られない、現場感覚を養う重要な時期だ。
7-2.STEP2:システムエンジニア(SE)またはインフラエンジニア(上流)
数年の経験を積むと、上流工程を担うシステムエンジニアやインフラエンジニアへ進む道が開ける。
例えば、 システムエンジニアは要件定義や設計を、インフラエンジニアはシステム全体の基盤設計を担当する。
顧客と直接対話し、要望をもとにシステムの全体像を描く役割を担う。
単純な技術力だけでなく、コミュニケーション能力や設計スキルが求められるようになる。技術だけではなく、顧客の意図を正確に把握する能力も重要になっていく。
7-3.STEP3:プロジェクトリーダー(PL)
次に、数名から十数名の開発チームをまとめるプロジェクトリーダーを任されることが多い。
メンバーの進捗管理や技術的なサポートを行い、チームとしての成果に責任を持つ。
プロジェクトリーダーは、現場のリーダーとしてマネジメントの第一歩を踏み出す重要なポジションでもある。
自分の仕事だけでなく、チーム全体のパフォーマンスを考える視点が必要になる。
7-4.STEP4:プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトリーダーとしての経験を積んだ先には、プロジェクトの責任者であるプロジェクトマネージャーへの道がある。
プロジェクトマネージャーは、予算、納期、品質の全てに責任を持ち、プロジェクトを成功に導く司令塔だ。
技術力以上に、高度な管理能力と交渉力が求められる。
ここでの責任は、プロジェクトの成功だけでなく、ビジネスとしての成功にまで及ぶ。
7-5.STEP5:ITコンサルタント
プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトをまとめた経験は、ITコンサルタントへのステップになる。
ITコンサルタントは、技術面だけでなく、企業の経営に近い立場で仕事を進める。例えば、 企業の運営が持つ停滞した部分をITの仕組みで改善していく。
システム開発の知識に加えて、担当する業界のビジネス知識も深く必要だ。
企業全体をITの力で支える仕事のため、責任が大きい分だけやりがいも大きい。
8.プロダクト系エンジニア職の一般的なキャリアパス
ここでは、自社でWebサービスなどを開発・運営するプロダクト系の企業における、一般的なキャリアパスを紹介する。
SIerとは異なり、技術を深掘りするスペシャリストとしての道やプロダクトの成長に責任を持つ道など、多様なキャリアが用意されているのが特徴だ。
| STEP | 職種名 | 主な役割 |
|---|
| STEP1 | プログラマーまたはインフラエンジニア | 自社サービスの開発・運用(実装) |
| STEP2 | システムエンジニアまたはインフラエンジニア | 新機能の設計、インフラ設計(上流) |
| STEP3 | ・テックリード ・プロダクトマネージャー(PdM) | ・技術選定、チームの技術力向上 ・プロダクトの戦略立案、仕様決定 |
| STEP4 | ・プリンシパルエンジニア ・シニアプロダクトマネージャー | ・全社的な技術課題の解決 ・複数プロダクトの統括 |
8-1.STEP1:プログラマーまたはインフラエンジニア(下流)
最初のキャリアは、プログラマーやインフラエンジニアとして始まる場合が多い。
主に自社で提供するサービスの開発や運用を担当し、基本的なスキルを学ぶ。 例えば、 プロダクトが使っている技術について、仕事を通じて深く理解していく。
自分が関わったサービスの成長を直接感じられる点が、この仕事の魅力になる。
アジャイル開発のような、スピード感のある開発の進め方を経験できる機会も多い。
8-2.STEP2:システムエンジニア(SE)またはインフラエンジニア(上流)
経験を積むと、新機能の設計やより大規模なトラフィックに耐えるためのインフラ設計など、上流工程を任されるようになる。
プロダクト系企業では、この段階のエンジニアがサービスの方向性を左右する重要な役割を担うことも多い。
常にユーザー視点で、より良いプロダクトを作るための技術的な意思決定が求められる。
データ分析の結果に基づいて仕様を決定することも珍しくない。
8-3.STEP3:テックリード
マネジメントではなく、技術のスペシャリストとしてキャリアを極めたい場合、テックリードへの道がある。
テックリードは、チームの中でも技術力が高く、技術的な意思決定や他のメンバーの技術的な課題解決をリードする役割だ。
常に最新技術を追いかけ、それをプロダクトにどう活かすかを考える、技術好きにはたまらないポジションである。
後輩の育成やチーム全体の技術力向上にも責任を持つ役割でもある。
8-4.STEP4:プロダクトマネージャー(PdM)
技術的な知見を活かし、「何を作るか」「なぜ作るか」を考えるプロダクトマネージャーに転身するキャリアパスも人気だ。
プロダクトマネージャーは、プロダクトの責任者として、市場のニーズやビジネス的な目標を達成するための戦略を立て、開発チームと協力してプロダクトを成功に導く。
エンジニア出身のプロダクトマネージャーは、技術的な実現可能性を理解しているため、非常に価値が高い存在となる。
「プロダクトのCEO」とも呼ばれる重要な役割だ。
9.知識ゼロからITエンジニアに就職するための3つのコツ
ここまで読んで、文系の自分には無理かもしれない、と感じた人もいるかもしれない。しかし、心配はいらない。
知識ゼロからでも、正しい努力をすればITエンジニアになることは十分に可能だ。
ここでは、そのための具体的な3つのコツを伝授する。
- 基本情報技術者試験を取ると有利になる
- 開発エンジニアならバックエンド言語の学習を
- ガクチカは結果より思考プロセスをアピールする
9-1.基本情報技術者試験を取ると有利になる
基本情報技術者試験は、ITに関する基礎知識を網羅的に証明できる国家試験だ。
この資格を持っているだけで、「IT業界への本気度」と「基礎的な知識を自ら学ぶ姿勢」をアピールできる。
特に文系学生にとっては、選考の場で他の学生と差別化するための強力な武器になる。
まずはこの資格の取得を目標に学習を始めてみるのがおすすめしたい。
学習過程で、コンピュータサイエンスの広範な基礎を学べるという大きなメリットもある。
9-2.開発エンジニアならバックエンド言語の学習を
もし君がWebエンジニアなどの開発職を目指すなら、まずはバックエンド言語を一つ学習することをおすすめしたい。
バックエンド言語は、Webサービスの裏側を支えるロジックを作るためのもので、JavaやPHP、Rubyなどがある。
多くの企業で使われているため汎用性が高く、プログラミングの基本的な考え方を体系的に学ぶことができる。
何か一つでも言語を習得していると、面接での評価が高い。アプリケーションの心臓部といえるバックエンドの開発できるスキルがあると、どんな開発現場でも重宝される。
9-3.ガクチカは結果より思考プロセスをアピールする
ガクチカでは、結果よりも思考のプロセスをアピールしたい。
エンジニアの仕事は、物事を筋道立てて考え、答えを出す作業の連続になる。 そのため面接官は、君が達成した結果(例:サークルで優勝した)そのものにはあまり興味を持たない。
面接官が本当に知りたいのは、「なぜその課題に取り組んだのか」や「どうやって解決したのか」という点になる。例えば、 複雑な問題を小さな作業に分解して、一つずつ解決した経験を話す。
そのような話は、君が物事を論理的に考えられる証明となり、企業から評価されやすい。
論理的に考える力は、文系や理系に関わらず、君の強みとしてアピールできる。
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はくこ08:28 16 Jun 25
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湯浅烈生23:36 12 Jun 25
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また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
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仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
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10.IT業界で理想を叶えるならIT専門のユニゾンキャリア
就活において、一人で膨大な企業の中から自分に合った一社を見つけ出すのは、非常に大変なことだ。
特に、この記事で解説したような業界のリアルな実態は、なかなか表からは見えにくい。
そこで、君の就活を強力にサポートするのが、私たちIT専門の就活エージェント「ユニゾンキャリア」である。
10-1.就活成功者インタビュー①
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください!
在宅で働ける仕事に就きたいと思ったことがきっかけです。
元々は、大学で英語を学んでいたので航空業界や旅行業界を志望していたんですけど、働き方が心配になって…。
こういう業界ってシフト制で深夜まで働くことも多いじゃないですか。将来、出産や結婚をすることも考えると、長く働けるか不安になりました。
それで、別の業界を探すようになって、エンジニアなら在宅で働けることもあるから良いなと思うようになりました!
それと、エンジニアのスキルを身に付ければ、色んな業界のIT部門で働けるようになるし、キャリアの選択肢が広がるなって思ったこともきっかけのひとつです。
ユニゾンキャリアのサービスはぶっちゃけどうでしたか?
キャリアアドバイザーの橋本さんが、親身に相談に乗ってくださって、ありがたかったです!
LINEでバーッて質問しても、全部しっかり返してくれて、「すごい、本物だ!」って(笑)
以前、ほかのエージェントを利用していた時に大量応募が嫌だったことを橋本さんに相談したら、「じゃあ数社ずつ、髙安さんのペースに合うようにご紹介しますね」と私に合わせたサポートをしてくれました。
あと、選考対策をしっかりしてくれたのも助かりました。
面接対策の資料を渡してもらって、その資料を見ながら「ここが求められますよ」「質問したらこんな風に返しましょう」みたいに面接の回答例を色々教えてもらいました。
今後の目標を教えてください!
履歴書をIT系の資格でいっぱいにしたいなって思っています。
自分がおばあちゃんになった時に、あ、こんなことをしてきたんだって自信を持って言えるぐらい頑張りたいですね。
あと、人に教えることも好きなので、マネジメントにも携わりたいです。
10-2.就活成功者インタビュー②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
元々は建設業界を志望していて、建設会社から内定をもらっていたんですが、やっぱり室内で働ける仕事に就きたいと思ったからです。
ずっと野球をやってきたので、最初は外仕事も苦でははないかなと思っていたんですが、地球温暖化でどんどん暑くなっていくことを考えると、オフィスで仕事ができる職業のほうが良いなと思うようになって…。
オフィスでできる仕事を調べていくうちにエンジニアに興味を持ちました。
ユニゾンキャリアではどんな面接対策を行いましたか?
企業ごとに面接で聞かれる質問を教えてもらって、模擬面接をしてもらいました。
ただ、担当キャリアアドバイザーの奥之園さんが、「緊張しなくて大丈夫ですよ」と言ってくれたので、模擬面接は緊張せずに進められて助かりました!
週に1回は面接対策をしていたので、だんだんと面接に自信が持てるようになりました。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
奥之園さんが話しやすくて、親身に相談に乗ってくれたので、とても助かりました。
今振り返ったら「調べたら分かるでしょ?」って自分で思っちゃうような質問でも、すごく丁寧に答えてくれたので、ありがたかったですね。
内定が出た後に、内定先のこととエンジニアのキャリアを詳しく教えてくれたので、納得して就活を終えることができました!
ユニゾンキャリアは、エンジニア職種ごとの仕事内容や、企業ごとの入社後の働き方まで詳しく把握している。
だから、君が入社後に「思っていたのと違った…」と思わないように、ミスマッチを防ぐためのサポートを行っている。
まずは下のボタンから無料相談をして、君の就活の悩みを聞かせてほしい。