記事の概要
システムエンジニアは、文系理系を問わず目指せる専門職として人気が高い。
特に大手企業なら、初任給の引き上げや手厚いボーナスで、新卒でも高収入を狙えるチャンスがある。
ただし、企業規模や職種によって年収には幅があるのが現実だ。
この記事では、システムエンジニアのリアルな年収事情やランキング、年収を上げる方法を解説していく。
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1.システムエンジニアとは何か?
システムエンジニアとは、顧客の要望を聞き出し、それを実現するための最適なシステムの設計図を作る職種だ。
プログラミングを行うこともあるが、それ以上に顧客とのコミュニケーションや、プロジェクト全体の進行管理を行うことが多い。
また、顧客の要望が曖昧な場合、実際にプログラミングを行う開発者が正確に理解できる仕様書を作成することが求められる。
そのた…
1.システムエンジニアの年収は高い?安い?
システムエンジニアの年収は、一般的に他の職種と比べても高い水準にある。専門的なスキルが求められる分、報酬に反映されやすいためだ。
ここでは、公的なデータをもとに、システムエンジニアの年収について4つのポイントを紹介する。
- システムエンジニアの平均年収
- システムエンジニアの平均初任給
- システムエンジニアの年収中央値
- システムエンジニアの年齢別年収
1-1.システムエンジニアの平均年収
システムエンジニアの平均年収は、一般的に約550万円から600万円前後とされている。参照:厚生労働省
国税庁の調査によると、日本の給与所得者の平均年収は約460万円にとどまる状況だ。比較すると、システムエンジニアは平均を大きく上回る。
システムエンジニアの平均年収が高い理由は、IT業界全体で深刻化している人手不足の問題が挙げられる。
つまり、需要に対して供給が追いついていないことにより、給与相場が押し上げられているということだ。
もちろん、これはあくまで業界全体の平均値に過ぎない。企業規模や個人のスキルによって、実際の年収には大きな開きが出てくる。
もし大手SIerや外資系企業に就職できれば、20代のうちから平均を大きく超える収入を得ることも夢ではない。
1-2.システムエンジニアの平均初任給
新卒でシステムエンジニアになる場合の初任給は、月額23万円から25万円程度が相場だ。参照:厚生労働省
年収に換算すると、ボーナスを含めて350万円から400万円程度になることが多い。
近年では、優秀な学生を確保するために、初任給を30万円近くまで引き上げる企業も増えている。
特にWeb系企業や一部の大手SIerでは、他社との差別化を図るために初任給の高さをアピールする傾向が強い。
最初から高い水準でスタートできるのは、奨学金の返済や一人暮らしを始める学生にとってメリットになる。
1-3.システムエンジニアの年収中央値
平均年収だけでなく、より実感に近い中央値を知っておくことも大切だ。
平均値はどうしても一部の高額所得者が数字を大きく引き上げてしまう側面がある。そのため、中央値を見るほうが、より現実に即した給与水準を把握しやすい。
システムエンジニアの年収中央値は、およそ500万円前後と推測される。
平均年収よりも下がるが、それでも全職種と比較すれば、システムエンジニアは安定して稼げる職種であることに変わりはない。
さらに、経験を積んで着実にスキルを磨いていけば、中央値以上の収入を目指せる。
このように、年収中央値から見ても、システムエンジニアの年収は平均よりも高い。
1-4.システムエンジニアの年齢別年収
システムエンジニアの給与は、年齢と経験に応じて順調に上がっていく傾向がある。
システムエンジニアの年齢別の年収を以下の表にまとめた。
| 年齢 | 平均年収の目安 | 役割と特徴 |
|---|
| 20代 | 350万~450万円 | 下積み期間、基礎スキルの習得 |
| 30代 | 500万~600万円 | リーダー、設計などの上流工程 |
| 40代 | 700万円以上 | 管理職や専門職 |
参照:厚生労働省
20代のうちは基礎を固める下積み期間だが、実務経験を積むことで市場価値は着実に高まっていく。
30代に入り、チームをまとめるリーダーや、システムの根幹を作る設計などの重要工程を任されるようになると、年収は一気に上昇気流に乗る。
さらに、40代で管理職や高度な専門職に就けば、高水準な給与が安定して得られるようになる。
キャリアを継続することが確実な年収アップにつながる点は、システムエンジニアの魅力の一つだ。
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.新卒が就職できるエンジニア職種の年収ランキング
「エンジニア」と一口に言っても、職種によって仕事内容や年収には違いがある。
自分の目指す職種がどのくらいの年収水準なのかを知ることは、企業選びの重要な指針になる。
ここでは、職種別の平均年収と初任給をランキング形式で紹介する。
2-1.エンジニア職種別の平均年収ランキング
まず、エンジニアの職種別の平均年収ランキングは、以下のとおりだ。
| 順位 | 職種名 | 平均年収 |
|---|
| 1位 | ITコンサルタント | 752万円 |
| 2位 | プロジェクトマネージャー | 693万円 |
| 3位 | プリセールス | 665万円 |
| 4位 | 組み込みエンジニア | 574万円 |
| 5位 | セールスエンジニア | 573万円 |
| 6位 | データサイエンティスト | 573万円 |
| 7位 | システムエンジニア | 550万円 |
| 8位 | セキュリティエンジニア | 549万円 |
| 9位 | 研究開発 | 548万円 |
参照:厚生労働省/doda
IT業界の中で最も年収が高いのは、企業の経営課題を解決するITコンサルタントだ。次いで、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャーが続く。
これらの職種は高度な知識と管理能力が求められるため、報酬も高くなる傾向がある。
システムエンジニアは7位に位置しているが、ここからキャリアをスタートさせて上位の職種へステップアップするのが一般的なルートだ。
まずはシステムエンジニアとして基礎を固めることが、将来的に高年収につながる。
2-2.エンジニア職種別の初任給ランキング
次に、エンジニアの職種別の初任給ランキングは、以下のとおりだ。
| 順位 | 職種名 | 初任給(目安) |
|---|
| 1位 | ITコンサルタント | 30万円 |
| 2位 | データサイエンティスト | 28万円 |
| 3位 | 研究開発(AIなど) | 27万円 |
| 4位 | Webエンジニア | 25.5万円 |
| 5位 | システムエンジニア | 25万円 |
初任給においても、専門性が高い職種ほど高額になる傾向がある。
特にITコンサルタントや、高度な統計知識を扱うデータサイエンティストは、新卒時点から高い評価を受けることが多い。
システムエンジニアは標準的なスタートラインだが、入社後の資格取得や実務経験によって給与を上げていくスタイルが一般的だ。
初任給の額面だけでなく、その後の伸びしろも含めて職種を選ぶ視点を持つようにしたい。
3.新卒でシステムエンジニア募集を行う企業ランキング
就活生にとって、どの企業に入れば高い給与が得られるのかは最も気になることの一つだ。
ここでは、公開されているデータをもとに、平均年収と初任給が高い企業をランキング化した。企業選びの参考にしてほしい。
3-1.平均年収が高い企業ランキングTOP10
平均年収が高い企業ランキングTOP10は、以下のとおりだ。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 |
|---|
| 1位 | 野村総合研究所 | 1,242万円 |
| 2位 | 電通総研 | 1,123万円 |
| 3位 | 富士通 | 929万円 |
| 4位 | BIPROGY | 846万円 |
| 5位 | オービックビジネスコンサルタント | 814万円 |
| 6位 | TIS | 806万円 |
| 7位 | Sky | 781万円 |
| 8位 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 743万円 |
| 9位 | NRIネットコム | 658万円 |
| 10位 | 富士ソフト | 640万円 |
※有価証券報告書および口コミサイトの情報をもとに作成
上位には、大手SIerやコンサルティング色の強い企業が並んでいる。
1位の野村総合研究所や2位の電通総研は、高収益体質であり、社員への還元率が高いことで有名だ。
ランキング上位の企業は、若いうちから責任ある仕事を任されるため成長環境としても優れている。
ただし、高待遇である分、入社難易度も高い。
ランキング上位の企業を目指すなら、高い倍率を勝ち抜くために、徹底した企業研究と選考対策が不可欠だ。
3-2.初任給が高い企業ランキングTOP10
初任給が高い企業ランキングTOP10は、以下のとおりだ。
| 順位 | 企業名 | 初任給 |
|---|
| 1位 | 野村総合研究所 | 33.6万円 |
| 2位 | 富士通 | 31.5万円 |
| 3位 | Sky | 31万円 |
| 4位 | オービックビジネスコンサルタント | 30万円 |
| 5位 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 29.5万円 |
| 6位 | TIS | 29.4万円 |
| 7位 | 電通総研 | 28万円 |
| 8位 | NRIネットコム | 27.6万円 |
| 8位 | NRIシステムテクノ | 27.6万円 |
| 10位 | BIPROGY | 27.2万円 |
※各社採用ページをもとに作成
初任給ランキングでは、大手SIerやパッケージ開発を行う企業が上位を占める結果となった。
1位の野村総合研究所や2位の富士通といった業界のトップ企業が、軒並み30万円以上の初任給を提示している。
かつては、初任給はWeb系企業が高い傾向にあったが、近年はSIerやメーカー系企業も、優秀な学生を獲得するために賃上げを急ピッチで進めている。
システムエンジニアとしてキャリアをスタートさせるなら、新卒への待遇も手厚く、人材への投資を惜しまない企業を選ぶことが重要だ。
4.新卒システムエンジニアの初任給が高い理由
なぜ今、システムエンジニアの初任給が上昇傾向にあるのか。それには、IT業界特有の事情と市場の動きが深く関係している。
ここでは、新卒のシステムエンジニアの初任給が高い理由を3つ紹介する。
- 大手はAI時代に備え優秀な人材を確保
- 儲かる業界なのに人手不足が深刻化
- IT大手が競って新卒を奪い合っている
4-1.大手はAI時代に備え優秀な人材を確保
AI技術やビッグデータの活用が急速に進む中、企業は技術革新に即応できる人材を喉から手が出るほど欲している。
新しい技術を使いこなし、既存のビジネスに変革をもたらす「DX人材」の確保は、企業の存続そのものに関わる課題であるためだ。
特に、AIやデータサイエンスの素養がある学生や、新たな技術に適応できる柔軟性を持つ学生は、企業の争奪戦の対象になり提示年収も高い。
大手企業は将来への先行投資として、新卒の段階から高い給与を提示し、ポテンシャルのある学生を集めようと必死になっている。
君が学ぶ意欲を強く持ち、変化に対応できる柔軟な発想を持っていれば、初任給30万円以上も夢ではない。
4-2.儲かる業界なのに人手不足が深刻化
IT業界は市場が拡大し続けており、収益性の高いビジネスモデルを持っている。しかし、その成長スピードに対して、エンジニアの供給がまったく追いついていないのが現状だ。
経済産業省の試算では、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されている。
参照:経済産業省
この需給と供給のバランスの崩れが、エンジニアの給与水準を押し上げる要因となっている。
IT業界のエンジニア不足は今後も続くと予想され、システムエンジニアの年収は今後も上がっていく可能性が高い。
現在、IT業界は完全な売り手市場であり、これからシステムエンジニアを目指す君に有利な状況が続いている。
4-3.IT大手が競って新卒を奪い合っている
かつては横並びだった初任給も、今では各社が独自に引き上げを行い、激しい人材獲得競争が繰り広げられている。
一社が優秀な人材確保のために給与を上げれば、ライバル企業も対抗して上げざるを得ない状況だ。
特に外資系企業やメガベンチャーが高い報酬を提示するため、日系の老舗SIerも負けじと待遇改善を急ピッチで進めている。
IT業界は深刻な人材不足に陥っていることから、企業間の人材獲得競争は今後もしばらく続く。
これから就活をする君にとっては、システムエンジニアとしてより良い条件で働けるチャンスが広がっている。
5.システムエンジニアは年収1000万円は実現可能?
「年収1000万円」は多くの社会人にとって一つの目標だが、システムエンジニアなら現実に到達可能なラインだ。ただし、努力なしでは難しい。
ここでは、システムエンジニアで年収1000万円を実現するための3つのルートを紹介する。
- 大手SIerの課長クラスなら年収1000万円台
- 経験を活かしITコンサルになると実現可能
- 技術力があればフリーランスで実現可能
5-1.大手SIerの課長クラスなら年収1000万円台
年収1000万円を実現する最も堅実なルートは、大手SIerに入社し、出世していくことだ。
野村総合研究所やNTTデータなどのトップ企業では、30代後半から40代で課長クラスになれば、年収1000万円を超えるケースが多い。
安定した雇用の中で、着実に給与を上げられるのがこのルートの最大のメリットだ。さらに、基本給だけでなく賞与の額も大きいため、トータルの年収は右肩上がりで増えていく。
もちろん社内での競争や評価はあるものの、実力を示せれば高収入は約束されている。
リスクを抑えながら、将来的に確実に高収入を目指したい人には、最も適したキャリアパスと言える。
5-2.経験を活かしITコンサルになると実現可能
年収1000万円を目指すなら、システムエンジニアとして現場の経験を積んだ後、ITコンサルタントにキャリアチェンジする方法もある。
なぜなら、ITコンサルタントは、企業の経営層に対してITを使った解決策を提案する仕事であり、報酬水準が高いためだ。
システム開発の現場を知っているコンサルタントは、実現可能性のある提案ができるため重宝される。
実際に、システムエンジニアからITコンサルタントに転職し、年収を一気に数百万円単位で上げる人も少なくない。
特に、成果がダイレクトに給与へ反映される環境なら、早期に年収1000万円を達成することもできる。
自分の市場価値を高め、より専門性の高い仕事に挑戦したい人にはITコンサルタントがおすすめだ。
5-3.技術力があればフリーランスで実現可能
組織に属さず、自分の腕一本で稼ぐフリーランスという選択肢もある。
高いプログラミングスキルと実績があれば、月単価80万円以上の案件を獲得することは難しくない。
単純計算でも年収1000万円近くになり、複数の案件を掛け持ちすればさらに高い年収を目指せる。
ただし、案件獲得のための営業活動や、確定申告などの税務処理もすべて自分で行う必要がある。また、収入の保証もないため、実力主義の環境に身を置くことになることは覚悟しておきたい。
スキルがないとかえって年収が下がってしまうリスクはあるが、実力主義の環境で自由に働きながら稼ぎたい人にとっては、フリーランスは魅力的と言える。
6.新卒が高年収のシステムエンジニアになる方法
最初から少しでも高い年収を得たい、あるいは将来的に確実に稼げるようになりたいと考えるなら、しっかり対策を講じる必要がある。
ここでは、就活生が高年収のシステムエンジニアになるために意識すべき6つのポイントを解説する。
- 初任給が高い大手SIerに就職する
- 転職前提で1社目を選んで入社する
- 複数の資格を取得して年収を上げる
- 年収を上げやすい仕事内容を選ぶ
- 会社のキャリアパスの実現性を確認
- プロジェクトマネージャーを目指す
- 高年収の職種にキャリアチェンジ
6-1.初任給が高い大手SIerに就職する
まずは、最初に入る会社で給与水準が高い大手SIerを選ぶことが高年収への最も確実な道だ。
基本給が高い会社に入れば、それをベースに計算されるボーナスや残業代も高くなるため、トータルの年収で大きな差がついてくる。
さらに、大手SIerは福利厚生も充実しており、手厚い家賃補助などを含めると実質的な手取り収入はさらに増える。
就活の際は、業界地図や就職四季報などのデータを駆使し、平均年収や初任給を詳細に比較してほしい。その上で、待遇の良い企業に絞ってエントリーすることが大切だ。
まずは、初任給や福利厚生など、待遇が良い大手SIerに就職することで、高年収のシステムエンジニアへの道が開ける。
6-2.転職前提で1社目を選んで入社する
最初から一生同じ会社で働こうと考えず、将来のスキルを身につけるための「修行の場」と割り切って1社目を選ぶのも一つの選択肢だ。
1社目で身につけたスキルや実務経験を武器にして、より給与の高い企業へ転職するのが、IT業界では一般的な年収アップの方法となっている。
そのため、まずは教育研修制度が整った企業で、システム開発の基礎的な技術と実務経験をしっかりと積み、その後年収アップを目指すのは決して遠回りではない。
転職前提で会社を選ぶなら、市場価値の高いスキルが身につく環境かどうかを、面接の場などで確認しておきたい。
最初の会社を成長のための土台として利用することで、高年収に到達する可能性を高められる。
6-3.複数の資格を取得して年収を上げる
資格取得は、スキルアップだけでなく年収アップにも直結する。
多くのIT企業では、資格手当や報奨金を支給しており、資格を取得するだけで年収を上げられるためだ。
例えば、毎月数千円から数万円の手当が給与に上乗せされれば、年間で大きな金額になる。
さらに、難関資格を取得すれば、君の努力と知識の証明にもなり、人事評価が上がって昇給や昇進のスピードが早まることも期待できる。
つまり、資格の取得により、資格手当や報奨金以外だけでなく、将来的な年収アップも見込めるということだ。
このように、資格の取得は毎月の手当で収入を増やしながら、早期の昇給も期待できるため、年収の最大化につながる。
6-4.年収を上げやすい仕事内容を選ぶ
システム開発には「上流工程」と「下流工程」があり、一般的に上流工程の方が年収は高い。
上流工程とは、顧客と直接話し合ってシステムの仕様を決める「要件定義」や、全体の骨組みを作る「基本設計」といった仕事を指す。
一方、詳細設計書に基づいてプログラミングやテストを行う下流工程ばかりを担当していると、どうしても給与が頭打ちになりやすい。
そのため、就活の際には、若手のうちから上流工程に携われるチャンスがあるかを確認しておきたい。
そうすることで、入社後に「いつまでもプログラミングばかりで給料が上がらない」という事態を未然に防げる。
システムエンジニアとして高年収を目指すなら、上流工程を目指せるキャリアパスが明確かチェックしておこう。
6-5.会社のキャリアパスの実現性を確認
高年収を目指すなら、求人票に書かれているモデル年収が、本当に実現可能なのかを見極める必要がある。
見極めるため、説明会やOB・OG訪問で、「入社5年目でどのような仕事をして、どのくらいの年収をもらっている人が多いか」などを質問してみよう。
完全な年功序列でなかなか昇給しない会社や、特定の狭き門の役職に就かないと給料が上がらない会社なら、高年収を実現するのは難しい。
また、評価制度が透明で納得感があるかどうかも、モチベーション高く働き続けるためには欠かせないチェックポイントになる。
入社後に後悔しないように、先輩社員のリアルな話を聞き、求人票通りの年収を実現できるかはしっかり確認しておきたい。
6-6.プロジェクトマネージャーを目指す
システムエンジニアとして高年収を狙うなら、プロジェクトマネージャー(PM)を目指すのが王道だ。
PMは予算管理やスケジュール調整、チームのマネジメントなどを行う責任者であり、プロジェクトの成否を握る。
技術の知識だけでなく、人を動かすリーダーシップや顧客との交渉力が求められるため、責任の大きさから年収水準も高い。
PMを目指すためには、若手のうちから小さなチームでも良いのでリーダー経験を積み、マネジメントへの意欲を見せておきたい。
小さいチームでもリーダーとしての実績を積み上げることが、将来的にPMとして高年収を実現するための最短ルートになる。
6-7.高年収の職種にキャリアチェンジ
システムエンジニアの経験を土台にして、さらに高年収が見込める職種へキャリチェンジする道もある。
代表例としては、ITコンサルタントや、AI開発に特化したエンジニアなどが挙げられる。
これらの職種は専門性が高く、代わりの人材が少ないため、提示される年収も一気に上がることが多い。
高年収の職種を目指すためには、まずはシステムエンジニアとして幅広いIT知識を貪欲に吸収してほしい。その上で、自分の得意分野を見つけて専門性を高めていくのが、キャリアアップを成功させる方法だ。
そして、特定分野のスペシャリストとしての地位を確立できれば、企業に依存せずとも高収入を得られるキャリアを築ける。
7.システムエンジニアの就活生からのよくある質問
多くの就活生が最も気になることだが、年収やお金の話は、面接では聞きにくい。
ここでは、就活生が気になるけれど聞きづらいシステムエンジニアのお金に関する疑問に、Q&A形式で答えていく。
- 初任給の手取りはいくらですか?
- SIerの平均年収・初任給はいくらですか?
- 年収1000万円は何歳で到達できますか?
7-1.初任給の手取りはいくらですか?
仮に初任給の額面が23万円の場合、手取り額はおよそ18万円から19万円程度になる。
額面から所得税や厚生年金などの社会保険料が天引きされた残りの金額が手取りとなるためだ。
一般的に、額面の約8割が手取り額になると大まかに覚えておくと良い。
ただし、交通費や住宅手当が別途支給される場合は、実際に受け取る金額はもう少し増える可能性がある。
特に一人暮らしを考えているなら、額面ではなく手取り額をもとに家賃や生活費のシミュレーションをしておこう。
手取り額を正しく把握しておけば、入社後に「思ったより自由に使えるお金が少ない」と慌てることもなくなる。
7-2.SIerの平均年収・初任給はいくらですか?
システムエンジニアの平均年収は企業規模によって大きく異なるが、大手であれば700万円から800万円、中小規模だと400万円から500万円程度が目安となる。
初任給に関しても差があり、大手企業で25万円から28万円、中小企業で21万円から23万円ほどの幅がある。
IT業界は多重下請け構造になっているため、商流の上流にいる元請け企業ほど利益率が高く、それに応じて年収も高い。
安定した高収入を確実に目指すなら、やはり商流の上流にいる大手やそのグループ会社を狙うのが定石だ。
利益が出やすいポジションにいる企業を選ぶことは、個人の努力以上に年収を決定づける要素になる。
7-3.年収1000万円は何歳で到達できますか?
年収1000万円に到達する年齢は、所属する企業や職種によってまったく違うのが現実だ。
外資系IT企業やメガベンチャーなら、個人の成果次第で20代後半から30代前半という若さで到達することも決して珍しくない。
一方、日系の大手SIerでは、順調に昇進して管理職になる30代後半から40代半ばでの到達が一般的と言える。
逆に、昇給の幅が小さい企業に留まり続けると、定年まで働いても年収1000万円に届かない。
そのため、自分がいつまでにいくら稼ぎたいか、目標から逆算してキャリアプランを考える必要がある。
だからこそ、自分の目指す年収と、その企業で実現できる現実的なラインに乖離がないか、事前によく確認しておきたい。
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また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
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キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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8.高年収のシステムエンジニアを目指すならユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアであれば、君にぴったりの会社を紹介することができる。
IT業界専門の就活エージェントだからこそ、求人票には載っていない実際の給与実態や、昇給の仕組みまで詳しく把握している。
ただ内定を目指すだけでなく、君の希望額に届くためのキャリアプランまで一緒に考えることも可能だ。ひとりで悩まず、IT業界のプロがいるユニゾンキャリアを頼ってほしい。
8-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
最初からIT業界で就職活動を進めていましたか?
最初は大学で音楽活動をやってたので、「自分の好きなことを仕事にできたらいいな」と思って、音楽業界で就活していたんですよ。
でも、実際に内定をもらったりする中で、年収や将来性のことで不安を感じるようになって…。音楽業界ってやっぱり給料が低くて、残業時間も月40時間以上あったりもして。
だから、「好き」だけでやっていける世界ではないのかなって、現実を考えちゃいました。
将来性も、今はYouTubeとか面白いものが分散してるじゃないですか?
だから昔みたいに大きなものを作るのは、だんだん難しくなるのかなあって思って。
その点、IT業界なら需要もなくならないだろうし、スキル次第で年収も上げられるって聞いて。将来ITから音楽業界に関わることはできても、その逆はちょっと難しい気がして、IT業界を目指すことにしました。
新しい業界で就活を進めるのに不安はありませんでした?
正直、めちゃくちゃ不安でした…。大学生活は音楽とか趣味に全振りしてたんで、就活に興味が向かなくて。
だから、IT業界の知識も全然なくて。最初に使ってたエージェントさんも、IT業界の良い部分は教えてくれるんですけど、「実際どんな働き方ができるのか?」みたいなリアルなところまでは教えてくれなかったです。
それで、AIに面接の練習相手をしてもらったりしたんですけど、やっぱり完璧じゃなくて、最後の「この会社にはどう言うべきか」みたいなところは、人にお願いしないとダメだなとも思っていました。
だから、IT業界で働くイメージがあまり持てなくて、「本当に自分はエンジニアになれるんだろうか?」とモヤモヤしていました。
ユニゾンキャリアを利用してIT業界の理解は深まりましたか?
はい、深まったというか、見方が全然変わりました。
やっぱりIT特化のエージェントさんっていうだけあって、担当キャリアアドバイザーの橋本さんが教えてくれる情報がすごくリアルでした。
例えば、「文系の未経験だと、SESっていう働き方で自分の希望とは違う現場に派遣されちゃうこともあるよ」とか、ほかのエージェントさんでは教えてくれなかったIT業界の現実をしっかり教えてくれたんです。
おかげで、それまで僕がぼんやり考えていた「エンジニア」のイメージと、実際のキャリアパスには違いがあるんだって理解できました!
会社ごとの詳しい情報もたくさん持ってて、自分に合っているか判断するのにすごく助かりました。
8-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
ものづくりが好きだったことがきっかけです。
子どものころは図工、今は料理や動画編集など、何かをつくることが好きで…!
就活を始めた時にものづくりの仕事を調べていたら、エンジニアに辿り着きました。
エンジニアの仕事はものづくりに似ていたので、自分に合っていると思ったんです。
就活で不安だったことは何ですか?
納得して入社できる企業から内定をもらえるかわからなくて不安でした。
自分が働きたいと思える会社があったとしても、そこから内定もらえるとは限らないし…。
「今、内定もらってる企業は自分にとってベストなんだろうか?」って悩んでました。
就活は妥協するものじゃないと思いつつも、どこにも就職できないんじゃないかっていう不安もあって…。気持ちの整理がつかない時期がありましたね。
選考を上手く進めるポイントなどはありますか?
IT業界についてよく知ることが大事だと思います。
面接でIT業界について聞かれたときに、知識が浅く上手く答えられなかったことがあって…。
「IT業界で何をしたいか」などの質問への回答を準備したら、想定外の質問にも落ち着いて答えられるようになりました!
ユニゾンキャリアは、会社の人事からシステムエンジニアの待遇や評価制度まで、すべて聞いている。
そのため、入社後のギャップを避けることができ、納得のいく就活ができるようになる。
以下のボタンから無料相談に申し込み、君の就活のサポートをさせてもらえると本当にうれしい。