記事の概要
Webデザイナーは、Webサイトの見た目や使いやすさを設計し、魅力的なページを作り上げるクリエイティブな専門職だ。
インターネットが社会インフラとなった現代において、企業の顔となるWebサイトの重要性は極めて高く、その制作を担うデザイナーは花形の職業といえる。
この記事では、Webデザイナーのリアルな仕事内容や年収、AI時代を生き抜くためのキャリアパスについて、詳しく解説していく。
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1.IT職種とは?
IT職種とは、一言でいえば「IT(情報技術)を活用して企業の課題解決やサービスの創出に貢献する仕事」全般を指す。必ずしもIT業界に限定されるものではなく、今やあらゆる業界でIT技術は不可欠な存在だ。
そのため、IT職種はIT業界の企業で働く人々だけでなく、メーカーや金融、商社などで情報システム部門やDX推進部門に所属する人々も含まれる。
1-1.IT職種と非IT職種の違い
IT職種と非IT職…
1.新卒にとってWebデザイナーとは?
Webデザイナーとは、Webサイトのデザイン制作からコーディングまでを行い、ネット上で情報を視覚的に伝える職業を指す。
具体的には、デザインツールを使って完成見本を作成し、それをHTMLなどの言語を使ってWebブラウザ上で表示できるように構築する役割を担う。
新卒採用においては、美術大学や専門学校でデザインを学んだ学生だけでなく、文系学部出身の未経験者が採用されるケースも増えているのが特徴だ。
これは、Webデザインにおいて「センス」以上に、ユーザーにとって使いやすい構成を考える「論理的思考力」が求められるようになっているからである。
しかし、人気の職種である一方で、求人倍率は高く、未経験からの就職難易度は決して低くない。
多くの学生が憧れだけで志望するが、実務では締め切りに追われたり、細かい修正作業を延々と繰り返したりといった厳しい側面もある。
その上で、技術も日々進化していることから、常に学習を続ける姿勢が不可欠となる。
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はくこ08:28 16 Jun 25
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2.新卒がやるWebデザイナーの仕事内容
Webデザイナーの仕事は、単にパソコンに向かってデザイン画を描くだけではない。クライアントとの対話から始まり、設計、制作、実装までの一連のプロセスを担当することになる。
新卒が入社後に任されることの多い業務として、以下の5つの工程について解説していく。
- デザインの要件をヒアリング
- ワイヤーフレームを作成
- Photoshop等でのデザイン制作
- HTML/CSSでのコーディング
- バナーの作成や写真を加工
2-1.デザインの要件をヒアリング
Webサイト制作の第一歩は、顧客や担当者が「どのようなサイトを作りたいのか」を正確に把握することから始まる。
新卒のうちは先輩に同行する形が多いが、ヒアリングは方向性を決める重要な工程といえる。
その上で、サイトを作る目的やターゲットとなる層、競合他社の状況などを聞き出していく。
もしこの段階で認識にズレがあると、全て作り直しになってしまうリスクがあるから注意しなければならない。
そのため、言葉にしにくい抽象的なイメージを具体化していく高いコミュニケーション能力が必要になる。
相手の要望を整理し、デザインに落とし込むための「翻訳者」としての役割が求められる。
2-2.ワイヤーフレームを作成
ヒアリングで要件が固まったら、いきなりデザインするのではなく、まずは画面の設計図を作成していく。
これはWebサイトの骨組みのようなもので、情報の配置や優先順位を決めるための重要な作業となる。
手書きのラフスケッチやツールを使い、ユーザーの使いやすさを検討しなければならない。この工程でサイト全体の構造が決まることから、品質を左右する重要なフェーズといえる。
しかも、クライアントやチームと設計図を共有し、構成に問題がないかを合意してから次に進む。
地味な作業に見えるかもしれないが、デザインの土台を作る大切な仕事であり、論理的思考が不可欠である。
2-3.Photoshop等でのデザイン制作
構成が固まれば、Photoshopなどのツールを使って、色や装飾を加えていく。
この工程が最もイメージされる仕事に近く、クリエイティビティを発揮できるパートといえる。
ブランドに合った配色を選定し、フォントやアイコンを配置して、視覚的に魅力的な画面を作り上げる。
単に綺麗であれば良いわけではなく、ボタンの押しやすさといったユーザビリティへの配慮も欠かせない。
さらに、PCだけでなくスマホでの表示も考慮し、それぞれのデバイスに合わせた案を作成する必要がある。
1ピクセルのズレにもこだわり、細部まで美意識を行き届かせる繊細な作業となるのだ。フォント一つで印象が大きく変わるため、数多くのパターンを考える粘り強さも求められる。
2-4.HTML/CSSでのコーディング
デザインが完成したら、それをインターネット上で誰もが閲覧できる形にするため、コーディング作業を行う。
具体的には、HTMLを用いてページの骨組みとなる構造を記述し、CSSで色や配置などの見た目を整えていく、プログラミングに近い業務となる。
さらに、JavaScriptやjQueryを活用して、スライドショーを動かしたりメニューを開閉させたりといった、動的な表現を実装することも重要な役割を担う。
企業によってはコーディング専門のスタッフがいる場合もあるが、自分で実装まで完結できるデザイナーの方が市場価値は圧倒的に高い。
また、検索エンジンに正しく情報を伝えるためのSEO対策や、読み込み速度の最適化など、見た目には現れない裏側の品質を担保することも、プロとして欠かせないスキルといえる。
2-5.バナーの作成や写真を加工
サイト制作だけでなく、バナーや画像などを作成するのも日常的な業務である。
限られたスペースの中で、ユーザーの目を引き、クリックしたくなるような画像を作るスキルが必要になる。
キャッチコピーの配置や写真の加工など、ツールの機能をフル活用して魅力的に仕上げていく。
特にECサイトなどの運営を行っている企業では、毎日のように依頼が来ることも珍しくない。
また、写真素材の選定やレタッチを行うことで、サイト全体のクオリティを一段階上げていく。小さな画像一つが売上を左右することから、決して手を抜けない重要な仕事といえる。
ターゲットに合わせて複数のパターンを作成し、ABテストを行って効果検証することもある。
3.新卒でWebデザイナーになるやりがい
Webデザイナーは、自分の手で形にしたものが世界中に公開されるという、他の職種にはない特別な喜びを感じられる仕事だ。
厳しい面もあるが、それを上回る魅力があるからこそ、多くの学生がこの道を志すのだろう。
ここでは、新卒が得られるやりがいについて、以下の4つの視点から解説していく。
- 自分が作ったものが世に出る
- スキル次第でリモートワーク可能
- フリーランスとして独立しやすい
- 服装や髪型が自由な企業が多い
3-1.自分が作ったものが世に出る
Webデザイナーのやりがいは、自分の手がけた制作物がインターネットを通じて世界中に公開される点にある。
多くの仕事は形に残りにくいものも多いが、WebサイトはURLさえあればいつでも、誰でもアクセスできるのが魅力だ。
自分が作ったサイトが実際に公開され、それを友人や家族に見てもらえる喜びは、この職種ならではの特権といえる。
その上で、サイトを通じて商品が売れたり、企業の認知度が上がったりすれば、クライアントから直接感謝されることも多い。
さらに、街中で見知らぬ人が自分のデザインしたサイトを閲覧している場面に遭遇することもあるかもしれない。
自分の仕事が社会の一部として機能し、誰かの役に立っていることを肌で感じられる瞬間だ。
3-2.スキル次第でリモートワーク可能
業務はパソコンとネット環境さえあれば完結することから、場所を選ばずに働ける。
Web業界の中でも在宅勤務が進んでおり、自宅やカフェなど好きな場所で働ける企業が多い。
通勤時間を学習や趣味に充てられるので、ワークライフバランスを充実させやすい。
特に集中して作業したい時など、誰にも邪魔されない環境で仕事ができるのは大きなメリットとなる。
しかも、地方に住みながら都心の仕事を受けるといった働き方も行われている。将来的にライフステージが変化しても、キャリアを途切れさせることなく働き続けやすい。
自分のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができることは、長く仕事を続ける上で重要な要素となる。
3-3.フリーランスとして独立しやすい
Webデザインのスキルは手に職となり、会社に依存せずに生きていくための武器になる。
実務経験を積んでスキルを磨けば、フリーランスとして独立し、自分で仕事を受注できる。
クラウドソーシングなどの普及により、個人でも案件を獲得しやすい。会社員時代よりも高い報酬を得たり、自分の好きな案件を選んだりすることもできる。
もちろん、営業力なども必要だが、その選択肢があること自体が心の余裕につながる。
若いうちにスキルを身につけておけば、将来どのような状況になっても自分の腕一本で稼ぐことができるだろう。
3-4.服装や髪型が自由な企業が多い
Web業界は自由な社風が多く、服装や髪型、ネイルなどが自由であることが一般的である。
スーツを着る必要がなく、リラックスできる服装で仕事ができるため、堅苦しい雰囲気が苦手な人には最適だ。
これは単に楽だからではなく、クリエイティブな発想を生み出すために、個性を尊重する文化があるからである。
自分らしいスタイルで働くことで、モチベーションを高く保ちながら業務に取り組める。
さらに、オフィス環境もおしゃれであることが多く、カフェのような空間で仕事ができる企業も多い。
4.Webデザイナーの将来性とAIの影響
Webデザイナーを目指す上で避けて通れないのが、「AIに仕事を奪われるのではないか」という懸念と、決して高くはない年収の実態だ。
華やかなイメージとは裏腹に、現実は厳しく、ただデザインができるだけでは生き残れない時代が来ている。
ここでは、Webデザイナーの将来性について解説していく。
- Webデザイナーの年収は低め
- 年収アップはキャリアアップが鍵
- AIでデザイン作成の大半はなくなる
- 要件定義はAIでの代替が難しい
- 低単価の副業Webデザイナーが急増
4-1.Webデザイナーの年収は低め
Webデザイナーの年収は、IT職種の中では比較的低い傾向にあるのが現実だ。
求人ボックスのデータによると、Webデザイナーの平均年収は460万円となっている。※参照:求人ボックス
これは、国税庁が発表した日本の平均年収である479万円よりも低い。※参照:国税庁
しかも、平均年収が500万円を超えるエンジニアといった他のIT専門職と比較すると、見劣りしてしまうのは否めない。
この背景には、未経験からでも参入しやすいことや、単価の低い制作案件のみを請け負うケースが多いことが挙げられる。
したがって、平均以上の高収入を目指すならば、単なる制作スキルだけでなく、ディレクション能力やマーケティング視点を身につけ、市場価値を高める戦略が不可欠となる。
4-2.年収アップはキャリアアップが鍵
年収を上げていくためには、単にデザインを作るだけでなく、より上流の工程に関わっていく必要がある。
具体的には、Webディレクターとして管理を行ったり、UI/UXデザイナーとして体験を設計したりするポジションへの昇格だ。
あるいは、マーケティングの知識を身につけて「売れるサイト」を作れるようになれば、評価が高い。
単なる「作業者」から「設計者」や「提案者」へと脱皮できるかどうかが、分かれ道となる。
デザインスキルをベースにしつつ、プラスアルファの付加価値を提供できる人材になることが求められている。
常に自己研鑽を続け、ビジネス視点を持ったデザイナーへと成長することが、年収を上げるのに欠かせない。
4-3.AIでデザイン作成の大半はなくなる
画像生成AIの進化は凄まじく、簡単なバナーやWebサイトのデザイン案程度であれば、一瞬で生成できる時代になった。
これまで人間が時間をかけて行っていた配色の検討や調整といった作業は、今後AIによって自動化されていく可能性が高い。
そのため、「言われた通りにデザインを作るだけ」の仕事は、AIに代替されて消滅するリスクがある。
「仕事自体がなくなるから、年収が高くなくてもいい」などと安易に考えていると、将来的に職を失うことになりかねない。
AIを脅威と捉えるのではなく、作業効率を上げてよりクリエイティブな業務に時間を割くためのツールとして使いこなすべきだ。
単純作業はAIに任せ、人間は最終的なクオリティ管理や意思決定に注力する時代が到来している。
4-4.要件定義はAIでの代替が難しい
一方で、顧客の曖昧な要望を汲み取り、デザインの大枠を決めるための要件定義は、AIにはまだ難しい。
「なぜそのデザインにするのか」という意図を言語化し、相手を説得する力は、人間にしか発揮できない。
また、ブランドの微妙なニュアンスを調整したり、ユーザーの感情に寄り添った設計を行ったりすることも、人間の感性が重要になる。
つまり、これからはデザインを作る「手」のスキルよりも、デザインを考える「頭」のスキルが一層求められるようになる。
上流工程である企画段階から関与できるデザイナーこそが、AI時代にも生き残れるはずだ。
そのため、コミュニケーションを通じて信頼関係を築き、潜在的なニーズを引き出せる人材を目指そう。
4-5.低単価の副業Webデザイナーが急増
近年、副業ブームやスクールの乱立により、Webデザインを副業とする人が急増しており、価格競争が激化している。
プロでも驚くような低価格で案件を受注する人が増えているため、単純な制作スキルの価値は暴落しつつあるのが現状だ。
このような状況下で生き残るためには、単に安く作るのではなく、品質や提案力で差別化を図らなければならない。
「あなたにお願いしたい」と言われるだけの信頼と実績を築くことが、これまで以上に重要になっている。
レッドオーシャン化する市場の中で、独自の強みを持ち、プロフェッショナルとしての地位を確立する覚悟が必要だ。
安売り競争に巻き込まれないためにも、専門特化するなどして自分だけの価値を磨くことが求められる。
5.新卒ならWebデザイナーと他IT職種はどっちがいい?
Web業界にはWebデザイナー以外にも魅力的な職種があり、どれを選ぶべきか迷う学生も多いだろう。
それぞれの職種には明確な違いがあり、向き不向きも異なるため、自分の適性を慎重に見極める必要がある。
ここでは、Webデザイナーと混同されがちな3つの職種と比較して解説していく。
- プログラマーとの違いは?
- Webエンジニアとの違いは?
- システムエンジニアとの違いは?
5-1.プログラマーとの違いは?
プログラマーは、Javaなどの言語を使って、システムの「中身」を作る仕事である。
Webデザイナーが「見た目」を作るのに対し、プログラマーは計算処理などの「機能」を実装する役割を担う。
論理的な思考力が必要な点は共通しているが、プログラマーの方がより数学的なロジックを求められる傾向が強い。
デザインよりも、コードを書いてシステムを動かすことに興味があるなら、こちらの方が向いているかもしれない。
年収面ではプログラマーの方が高い傾向にあるが、バグ修正などの地道な作業も多い職種であることは理解しておこう。
5-2.Webエンジニアとの違いは?
Webエンジニアは、Webサイトやアプリのシステムそのものを構築する技術職だ。
Webデザイナーが「見た目」を作るのに対し、Webエンジニアは会員登録や検索機能といった「仕組み」を作っていく。
具体的には、サーバー側の処理やデータベースとの連携など、裏側の開発を行うことが多い。
どのようなシステムが必要かを考え、設計から実装、運用までを主体的に進める点が大きな違いといえる。
しかも、最近ではWebエンジニアもプログラミング言語を使い、デザイナーに近い領域で画面の動きを作ることも増えている。
デザインよりも、論理的なロジックを組み立ててシステムを動かすことに面白さを感じるなら、Webエンジニアが向いているかもしれない。
5-3.システムエンジニアとの違いは?
システムエンジニアは、顧客の要望を聞いてシステムの設計図を作り、プロジェクトの進行管理を行う。
Webデザイナーが「制作」を行うプレイヤーであるのに対し、システムエンジニアは「設計・管理」を行うマネージャー的な側面が強い。
実際にコードを書くことよりも、クライアントとの折衝やドキュメント作成、チームの管理が業務の中心となることが多い。
大規模な開発に関わりたい、あるいは人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めたいという人にはシステムエンジニアが適している。
一方で、自分で手を動かしてモノづくりをする時間は減ってしまうため、クリエイティブな欲求を満たしたいならデザイナーがおすすめしたい。
自分が「作る人」になりたいのか、「管理する人」になりたいのかをよく考えて選択する必要がある。
6.Webデザイナー上位職を目指すならおすすめ!
Webデザイナーとしてキャリアをスタートさせた後、スキルを高めていくことで、より市場価値の高い「上位職」を目指すことができる。
年収アップやキャリアの安定を狙うなら、将来的に以下のポジションへステップアップすることを視野に入れておこう。
- プロジェクトを管理するWebディレクター
- 世界観を統括するアートディレクター
- 体験を設計するUI/UXデザイナー
これらの職種は、単なる制作スキルだけでなく、企画力やマネジメント能力、高度な設計スキルが求められることから、AIに代替されにくい。
Webデザイナーの経験を土台にして、これらの専門性を身につけることで、長く第一線で活躍し続けることができる。
新卒でWebデザイナーになることは、こうした上位職へのキャリアパスを開くための第一歩としても有効な選択肢といえる。
7.Webデザイナーの向き不向きをチェック
Webデザイナーは、センスだけでなく論理的思考力やコミュニケーション能力が求められる職業であり、明確な向き不向きが存在する。
憧れだけで目指しても、適性がなければ長く続けることは難しいかもしれない。ここでは、Webデザイナーの適性について解説していく。
7-1.デザイン意図を語れる人は向いている
Webデザイナーに向いているのは、なぜその色や配置にしたのかという「制作の意図」を論理的に説明できる人だ。
Webデザインは自己表現のアートではなく、クライアントの抱える課題を解決するための手段に過ぎない。
そのため、「なんとなくカッコいいから」という感覚的な理由ではなく、「ターゲット層に合わせて配色を決めた」といった明確な根拠が欠かせない。
物事を分析し、筋道立てて考えることが好きなタイプは、実はWebデザイナーとして大成する高い素質を持っている。
常に「なぜ?」という問いに答えられる準備をしておくことで、クライアントからの信頼も自然と厚くなる。
感覚だけでなく、ロジカルにデザインを組み立てられる能力こそがプロとして最も必要だ。
7-2.デザイン好きだけだと向いていない
一方で、単に「絵を描くのが好き」「おしゃれなものを作りたい」というだけの人は、向いていない可能性が高い。
仕事である以上、自分の好みではないデザインを作らなければならないこともあれば、納得のいかない修正を強いられる。
自分のこだわりを押し通すことよりも、ビジネスとしての成果を優先できる柔軟性がなければ、ストレスを感じてしまう。
また、地味なコーディング作業や細かい画像調整など、クリエイティブとは程遠い作業も多いため、根気強さがなければ続かない。
「好き」を仕事にする覚悟と、プロとしてのビジネスライクな視点を持てるかどうかが、分かれ目となる。
趣味の延長ではなく、顧客のための制作であることを理解できなければ、プロとして活躍するのは難しい。
8.新卒からWebデザイナーになるには
新卒でWebデザイナーになるためには、一般的な総合職の就活とは異なる準備と対策が必要になる。
ポートフォリオの作成やスキルの習得など、やるべきことは多いが、正しい選考対策を行えば内定を獲得できる。
ここでは、内定を勝ち取るための方法について、以下の5つの視点から解説していく。
- 求人応募前にデザイン経験は必要
- 資格取得よりポートフォリオ作成
- 未経験ならスクールに通って学ぶ
- 長期インターンで経験を積む
- 就活エージェントに相談する
8-1.求人応募前にデザイン経験は必要
新卒採用とはいえ、完全未経験(ツールも触ったことがない状態)での採用は少ない。
企業は即戦力に近いポテンシャルを求めているため、最低限のツール操作や知識は身につけておく必要がある。
美大などに通っていなくても、独学やスクールでスキルを習得し、「自分でサイトを作ったことがある」という経験を作らなければならない。
面接で「入社してから勉強します」と言うのではなく、「これまでにこれだけの勉強をしてきました」と言える実績を用意することが重要になる。
早いうちから学習を始め、手を動かして作品を作る経験を積み重ねておくべきだ。
まずは無料の学習サイトなどから始め、少しずつできることを増やしていく姿勢が評価につながる。
8-2.資格取得よりポートフォリオ作成
就活において重要な武器となるのが、ポートフォリオを作成することである。
資格を持っていることよりも、実際にどんなデザインが作れるのか、どれくらいのスキルがあるのかを視覚的に証明することの方が評価される。
作成したサイトのキャプチャだけでなく、制作の意図、ターゲット、工夫した点などを詳しく記載したポートフォリオを作成しよう。
これがあれば、口下手であっても自分のスキルと熱意を企業にアピールすることができる。
さらに、ポートフォリオ自体もWebサイトとして公開しておくと、コーディング力のアピールにもなる。
8-3.未経験ならスクールに通って学ぶ
独学での学習に限界を感じたり、効率的にスキルを身につけたい場合は、Webデザインスクールに通うのも有効な手段だ。
プロの講師から体系的に学べるだけでなく、課題制作を通じてポートフォリオの素材を増やすことができる。
また、スクールによっては就職支援を行っているところもあり、未経験可の求人を紹介してもらえるチャンスもある。
費用はかかるが、独学で迷走して時間を無駄にするリスクを考えれば、将来への投資として決して高くはないはずだ。
同じ目標を持つ仲間と出会えることも、モチベーション維持に役立つ大きなメリットといえる。
8-4.長期インターンで経験を積む
新卒でWebデザイナーになる方法としては、Web制作会社やベンチャー企業での長期インターンに参加することも挙げられる。
実際の業務現場に入り、プロの隣で仕事をすることで、学校では学べない実務スキルや仕事の進め方を肌で学ぶことができる。
簡単な業務から任せてもらい、徐々にWebサイトのデザインやコーディングへとステップアップしていけるのが理想的だ。
実務経験があれば、就活でのアピール力は桁違いに高くなり、そのままインターン先から内定をもらえるケースも多い。
失敗を恐れずに飛び込み、現場の空気に触れる経験は、何物にも代えがたい財産になる。
8-5.就活エージェントに相談する
Webデザイナーの就活は、ポートフォリオ制作や面接対策など、やるべきことが山積みで一人では手が回らなくなることも多い。
そこでおすすめなのが、IT・Web業界に特化した就活エージェントを利用することである。
業界に精通したキャリアアドバイザーなら、君のスキルレベルやポートフォリオを確認し、活躍できる可能性の高い企業を紹介してくれる。
特に、選考の鍵を握るポートフォリオに対して、プロの視点から具体的な改善アドバイスをもらえるのは、内定率を上げる上でメリットとなる。
しかも、面接日程の調整などの事務作業を代行してもらえるため、ポートフォリオの制作に集中する時間を確保できる点も魅力だ。
9.Webデザイナーの就活よくある質問
Webデザイナーを目指す学生からよく寄せられる疑問について回答していく。絵心や文系からの就職など、気になるポイントをここで解消しておこう。
ここでは、以下の5つの質問について解説していく。
- 絵が描けなくてもなれますか?
- 文系大学からでも就職できますか?
- 資格を取得するなら何がおすすめですか?
- 面接で聞かれることは何ですか?
- デザインセンスは必要ですか?
9-1.絵が描けなくてもなれますか?
結論から言えば、Webデザイナーになるためにイラストを描く能力は必須ではない。
Webデザインは「情報の整理と配置」が主な仕事であり、イラストが必要な場合は専門家に外注したり、素材を利用したりするのが一般的だ。
もちろん、描けるに越したことはないが、それよりも文字の読みやすさや配置バランスなど、構成力の方が重要視される。
「絵が下手だから」という理由で諦める必要は全くないので、まずはデザインツールを使えるようになることを優先しよう。
レイアウトのルールを学べば、絵心がなくても美しいサイトを作ることは十分に可能である。
9-2.文系大学からでも就職できますか?
文系大学からでも就職することは十分に可能であり、実際に多くの文系が活躍している。
Webデザインには論理的思考力が求められるため、文系学生が持つ「情報を整理して伝える力」や「言語化能力」は強みになる。
ただし、美大生などと比べると基礎知識やスキルで劣る場合が多いため、スクールに通うなどして実力を証明する努力が必要だ。
文系であることを言い訳にせず、芸術系以上の熱量で学習に取り組む姿勢が欠かせない。
コミュニケーション能力を活かして、クライアントの要望を汲み取るのが得意な文系デザイナーは重宝される。
9-3.資格を取得するなら何がおすすめですか?
就職に必須ではないが、基礎知識の証明として役立つ資格にはいくつかある。
デザインの基礎理論を問う「色彩検定」や、制作知識を網羅した「Webクリエイター能力認定試験」などがおすすめだ。
また、コーディングスキルを証明する「HTML5プロフェッショナル認定資格」なども、技術力のアピールになる。
これらの勉強を通じて体系的な知識を身につけることは、実務に入ってからも必ず役に立つ。
資格取得をゴールにするのではなく、知識を身につけるための手段として活用していきたい。
9-4.面接で聞かれることは何ですか?
一般的な志望動機などに加えて、Webデザイナーの面接ではポートフォリオに関する質問が必ずと言っていいほど行われる。
「このデザインのコンセプトは何か」「なぜこの色を使ったのか」といった質問に対し、自分の言葉で論理的に説明できるかが合否を分ける。
また、「好きなWebサイトは何か」「最近気になったデザインはあるか」といった、情報感度を問う質問も多い。
自分の作品について深く語れるように準備しておくことと、常にアンテナを張っておくことが重要だ。
質問の意図を理解し、デザイナーとしての考え方を伝えることが面接突破の鍵となる。
9-5.デザインセンスは必要ですか?
センスという言葉は曖昧だが、ここでのセンスとは、生まれ持った才能ではなく「知識と経験の蓄積」によって作られるものだ。
優れたデザインをたくさん見て、なぜそれが良いのかを分析し、自分で模写するといったトレーニングを積むことで、誰でも一定レベルのセンスを身につけられる。
「自分にはセンスがない」と嘆く前に、まずはロジックを学び、良質なデザインに触れる量を増やすことから始めよう。
センスは後天的に磨けるスキルであることを理解しておいてほしい。毎日の積み重ねが、やがて確かなセンスとなり、自分だけの強みになっていくはずだ。
10.優良IT企業の就活対策ならユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアは、IT・Web業界への就職を専門とする就活エージェントだ。
IT・Web業界を目指す君のポテンシャルを見抜き、成長できる企業を紹介することができる。一人で悩まず、業界に精通したアドバイザーに頼ってほしい。
10-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは何ですか?
ゲームが好きだったことがきっかけです。
高校生のころにモンスターを狩るゲームにハマっていて、「自分も同じようなゲームを作ってみたい」と思うようになりました。
そこで、実際にプログラミングでゲームを作ってみたら、思ってた以上に楽しくて…!自分でコードを書いて、画面が変化していくのは面白かったですね。
そうやってアイデアを形にできるところが面白くて、エンジニアになりたいと思うようになりました。
就職活動で不安だったことは何ですか?
エンジニアとして、企業から内定をもらえるかが不安でした。
就活を始めたときは営業職を見てて、人材会社の営業職として内定をもらってたんです。
でも、その会社でインターンとして働いたときにノルマに追われて営業の辛さを知って…。
周りの人もどんどん辞めていく会社だったので内定を辞退して、就活を再スタートすることにしたんです。
ただ、周りの同級生は就活を終えていて、もう後戻りできないというプレッシャーもありました…。
選考を上手く進めるポイントはありますか?
エンジニアにも種類があるのでそれぞれの仕事内容を知ったうえで、どんなエンジニアになるかを決めることが大事だと思います。
漠然とエンジニアになりたいと思ったままだと、企業選びで悩んでしまうと思うんです。
プログラミングしたいのか、インフラに携わりたいのか、SIerで働きたいのかだとかを考えて決めておくと、企業選びがしやすいと思います。
どんなエンジニアがいいか、橋本さんと話しながら決められたので、ありがたかったです。
10-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけはなんですか?
大学1年生の時に、プログラミングサークルに入って、プログラミングの面白さに触れたことがきっかけです。
C#とUnityでミニゲームを作りながら、プログラミングを学んでいったんですけど、自分でコードを書いたものが、動いたり形になったりするのが面白かったんです。
コロナが2年生の時に来て、 サークル活動はできなくなったんですけど、プログラミングは面白かったなという思いは強かったので、エンジニアを目指そうと思いました。
どんな時にプログラミングを面白いなと感じましたか?
コードを綺麗に書けたときに「プログラミングって面白いな」と感じました。
自分が書いたコードを見返してると、「ダラダラ長いコードになっちゃてるな」っていう時って、やっぱりあるんですよ。
そういうコードを書き直して、綺麗に整理できた瞬間ってすごい気持ちいいんですよね。
エンジニアの就活でつまずいたところはありますか?
面接で予想していなかった質問が飛んで来たときに、うまく答えられませんでした。
大学で自動車のシステムについて学んでいたこともあって、「なんで自動車関連の企業ではなくて、IT企業を目指しているんですか?」という質問をよく聞かれたんですけど、準備していなくて、思うように答えられなかったんです。
「学生時代に取り組んだこと」「企業を志望する理由」など、一般的な質問の対策はしていて面接には自信があったんですが…。
いざやってみると想定しない部分を深掘りされることが多くて、困っていました
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