記事の概要
IT業界の中でもSIerは、文系・理系問わず高い人気がある。
システム開発を通じて顧客の課題を解決するこの仕事は、安定した需要があるためだ。一方で、「やめとけ」という声もあり、自分に向いているか不安に感じる人も多い。
この記事では、SIerに向いている人の特徴や、逆に合わない人の特徴を詳しく解説していく。
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1.SIerとはどんな企業?
SIerは、企業の課題を解決するためにITシステムを提供する「課題解決のプロ」だ。
銀行のATMシステムやコンビニのPOSレジ、企業の給与計算システムなど、社会を支えるあらゆるシステムの裏側にはSIerの存在がある。
ここでは、SIerの基本から年収事情まで、就活生が知っておくべきポイントを4つに絞って解説していく。
1-1.顧客のシステム開発を行う
SIerの最大の特徴は、自…
1.新卒の企業選びは適性が何よりも大切
SIerが自分に向いているかを知るには、まず業界の特徴と自分の適性を照らし合わせる。
単に「IT業界だから」という理由で選ぶと、入社後にミスマッチを感じてしまうことが多い。
ここで紹介する以下の3つの視点から、自分の適性を確認してみよう。
- 仕事内容との相性はぴったりか
- 希望のキャリアと合っているか
- 理想の働き方を実現できるか
1-1.仕事内容との相性はぴったりか
SIerの主な仕事は、顧客の要望を聞き出し、それを満たすシステムを作り上げることだ。
顧客と何度も打ち合わせを重ね、チームで協力しながらプロジェクトを進めていく必要がある。
そのため、一人で黙々と作業をするよりも、人と関わりながら仕事を進めるのが好きな人に向いている。
また、プログラミングだけでなく、資料作成や進捗管理といった業務も多いのが特徴だ。
顧客折衝やプログラミング、プロジェクト管理など仕事の幅が広い分、様々なスキルを身につけられる環境がある。
このようなSIerの幅広い業務内容に興味を持てるかどうかが、長く働き続けるための重要なポイントになる。
1-2.希望のキャリアと合っているか
SIerでは、将来的にプロジェクトマネージャー(PM)として活躍することが期待される。
PMは、プロジェクト全体の計画を立て、メンバーを統率し、予算や品質を管理する責任あるポジションだ。
技術を極めるスペシャリストというよりは、チームをまとめるゼネラリストとしての側面が強い。
そのため、将来はリーダーとして組織を動かしたいと考えている人にSIerは向いている。逆に、ずっと現場でコードを書き続けたい人には、少し物足りなさを感じるかもしれない。
自分の目指す将来像と、企業が求めるキャリアパスが一致しているかを確認してほしい。
1-3.理想の働き方を実現できるか
SIerでの働き方は多様で、自社で開発することもあれば、顧客企業のオフィスに常駐して働くこともある。
プロジェクトが変わるたびに勤務地やチームメンバーが一新されることも珍しくなく、環境の変化が多い。
そのため、自分がどのような環境であればストレスなく働けるか見定めておく必要がある。
自分にとって、新しい環境や人との出会いが多いほうが良いのか、それとも慣れた場所で落ち着いて仕事に集中できるほうが良いのかなどを把握しておこう。
企業によって客先常駐の割合やリモートワークの導入状況は異なるため、自分の理想とする働き方が実現できるかを慎重に確認してほしい。
自分にとっての「良い環境」を理解し、それが叶う企業を選ぶことが入社後の満足度を左右する。
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
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エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
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特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
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ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
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水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.SIerが向いている就活生の特徴5選
SIerで活躍できる人には、いくつかの共通した特徴があり、当てはまる数が多いほど、入社後に活躍できる可能性が高い。
ここでは、特に重要となる5つの特徴について、それぞれ詳しく見ていこう。
- チームワークを大切にする
- 粘り強く忍耐力がある
- 安定した企業に勤めたい
- ITに対する興味関心がある
- マネジメントに興味がある
2-1.チームワークを大切にする
SIerの仕事は、一人では完結しない大規模なプロジェクトが中心となる。
多くのエンジニアや関係者と協力し、情報を共有しながら一つのシステムを作り上げていく。
そのため、自分の意見を押し通すのではなく、周りの意見を聞き入れる柔軟さが求められる。
学生時代に部活動やサークル、アルバイトなどでチームのために動いた経験がある人は、SIerの適性があると言える。
周囲と円滑な人間関係を築いた経験があれば、プロジェクトを成功に導くための重要な役割を担えるはずだ。
仲間と共に目標を達成することに喜びを感じられるなら、SIerの仕事にやりがいを感じられる。
2-2.粘り強く忍耐力がある
SIerとして活躍するためには、粘り強さや忍耐力が欠かせない。
システム開発の現場では、予期せぬトラブルや仕様変更が発生することが日常茶飯事だからだ。
そのため、納期が迫る中で問題が発生しても、諦めずに解決策を探し続ける粘り強さが必要になる。
華やかなイメージとは裏腹に、泥臭い業務を最後までやり遂げる責任感が求められる場面は多い。
また、顧客からの厳しい要望に応えるために、何度も修正を繰り返すこともある。
そんな時でも、感情的にならずに冷静に対応できる精神力があれば、周囲からの信頼も厚い。
地道な作業も多いため、コツコツと努力を続けられる人は、SIerの仕事に向いている。
2-3.安定した企業に勤めたい
金融や公共、製造など、社会基盤を支える企業のシステムを担うことが多いため、SIerは景気の変動に左右されにくく、安定した経営基盤を持つ企業がたくさんある。
特に、大手SIerは、充実した研修制度や福利厚生を用意しており、社員を長期的に育成する環境が整っている。
こうした手厚いサポート体制は、将来の生活設計を考える上でも大きな安心材料となるはずだ。
このように、ベンチャー企業のような急激な変化よりも、確実な成長と安定を求める人には適している。
長く一つの会社で働き続け、着実にキャリアを積み上げたいと考える人にはSIerがおすすめだ。
2-4.ITに対する興味関心がある
SIerで働く上で大切なのは、「ITが好き」「新しい技術に触れるのが楽しい」という純粋な気持ちだ。
技術の進化が速いこの業界では、新しい用語やツールが次々と登場するため、常に学び続ける姿勢が求められる。
「勉強しなければならない」と義務感で取り組むよりも、「面白そうだから触ってみよう」と自発的に楽しめる人のほうが成長は早い。
普段からスマホの最新機能や便利なアプリに興味を持ち、自然と情報を集めてしまうような好奇心が、エンジニアとしての武器になる。
そのため、ITに対する興味関心が高い人はSIerに向いていると言える。
2-5.マネジメントに興味がある
SIerのキャリアパスは、最終的にプロジェクト全体を管理するマネジメント職へとつながっていく。
エンジニアとして技術を磨いた後は、人、モノ、金、時間といったリソースを適切に配分し、プロジェクトを成功へ導く役割を担うのが一般的となるためだ。
自分でコードを書くこと以上に、チーム全体が機能する仕組みづくりに面白さを感じるかどうかが分かれ目となる。
逆に、技術力だけで勝負したいと考えている人にとっては、マネジメント業務が多い環境は不向きだと感じるかもしれない。
将来、組織を率いて大きなビジネスを成し遂げたいという人にとって、SIerはおすすめのキャリアパスだ。
3.【種類別】SIerが向いている就活生の特徴
SIerと一口に言っても、その成り立ちや得意分野によって大きく5つの種類に分けられる。
それぞれの種類によって企業文化や働き方が異なるため、自分に合う種類を見極めることが大切だ。
- こんな人がメーカー系に向いている
- こんな人がユーザー系に向いている
- こんな人が独立系に向いている
- こんな人が外資系に向いている
- こんな人がコンサル系に向いている
3-1.こんな人がメーカー系に向いている
メーカー系SIerは、親会社が製造業大手であり、安定した経営基盤と大規模な案件が特徴だ。
社会インフラに関わる巨大プロジェクトが多く、仕事の社会的影響力を肌で感じられる環境がある。
メーカー系SIerに向いている人の特徴は以下のとおりだ。
- 社会インフラを支える大規模案件に携わりたい
- 安定した経営基盤のある企業で長く働きたい
- 親会社の製品や技術力を活かした提案がしたい
- 充実した研修制度でじっくりスキルを磨きたい
- 福利厚生の整った環境で安心して生活したい
安定性とスケールの大きさを兼ね備えている点が、メーカー系の魅力といえる。
じっくりと腰を据えてキャリアを築きながら、社会貢献度の高い仕事に挑戦したい人に最適だ。
大きな組織の一員として、チームで協力しながら成果を出したいと考える就活生におすすめしたい。
3-2.こんな人がユーザー系に向いている
ユーザー系SIerは、商社や金融機関などの情報システム部門が独立して設立された企業だ。
親会社やグループ会社の業務を熟知した上で、内側からシステム開発に関われる。
ユーザー系SIerに向いている人の特徴は、以下のとおりだ。
- 顧客の顔が見える距離感でシステムを作りたい
- 親会社の業務知識を深めて専門性を高めたい
- 上流工程から関わりユーザーと企画したい
- 比較的落ち着いた環境でワークライフバランス重視
- 安定したグループ基盤のもとで長く働きたい
顧客と一体となってシステムを作り上げるやりがいは、ユーザー系ならではのメリットと言える。
また、顧客であるグループ会社との距離が近く、ユーザーの反応をダイレクトに感じられる環境がある。
ITスキルだけでなく、特定の業界知識も身につけながら、着実に成長したい人におすすめしたい。
3-3.こんな人が独立系に向いている
独立系SIerは、親会社を持たず独自の経営方針で事業を展開しており、しがらみがないという特徴がある。
特定のメーカーや系列に縛られないため、あらゆる業界の顧客と取引ができ、技術選定も自由度が高い。
独立系SIerが向いている人の特徴は、以下のとおりだ。
- 特定の系列に縛られず自由に技術を選びたい
- 様々な業界のプロジェクトに関わり経験したい
- 実力主義の環境で若いうちから評価されたい
- 幅広い技術や言語に触れてスキルを広げたい
- 自分の市場価値を高めてキャリアを築きたい
実力次第で若手から責任あるポジションを任されることも多く、成長意欲の高い人には適している。
様々な現場を経験することで、エンジニアとしての対応力や技術の幅も広げられる。
自分の腕一本で勝負できるような、実力を身につけたいと考えるチャレンジャーには独立系SIerがおすすめだ。
3-4.こんな人が外資系に向いている
外資系SIerは、グローバルに展開する海外IT企業の日本法人などが該当し、成果主義の傾向が強い。
年齢や社歴に関係なく、個人の能力や出した成果によって正当に評価される文化が根付いている。
外資系SIerに向いている人の特徴は、以下のとおりだ。
- 年功序列ではなく実力や成果で評価されたい
- グローバルな環境で語学力を活かして働きたい
- スピーディーな意思決定の中で成長したい
- 高い報酬やポジションを自分の力で掴みたい
- 変化を恐れず常に新しいことに挑戦したい
厳しい環境ではあるが、その分見返りも大きく、速いスピードで成長できるチャンスがある。
自分の能力を試したい、世界を舞台に活躍したいという高い志を持つ人には最高のフィールドだ。
自立したプロフェッショナルとして、高いパフォーマンスを発揮し続けたい人に向いている。
3-5.こんな人がコンサル系に向いている
コンサル系SIerは、経営戦略の立案からシステムの実装・運用までを一貫して手掛ける企業だ。
単にシステムを作るだけでなく、顧客の経営課題を解決するためのビジネス視点が強く求められる。
コンサル系SIerに向いている人の特徴は、以下のとおりだ。
- 経営課題を解決するビジネス視点を持ちたい
- システム開発だけでなく上流の戦略に関わりたい
- 論理的思考力と高い対人スキルを活かしたい
- 若いうちから高収入とハイレベルな成長を望む
- ITを武器に企業の変革をリードしていきたい
激務になることもあるが、それに見合うだけの高い報酬と、他では得られない経験が得られる。
「なぜシステムが必要か」を突き詰め、本質的な課題解決に取り組みたい人にはやりがいが大きい。
将来的にリーダーとして活躍するための、土台を築きたいという人にはコンサル系SIerはおすすめだ。
ここまで様々なSIerを紹介したが、どのSIerに自分が向いているのか分からないと思う。
そんなときは、ユニゾンキャリアでSIerの業界説明を受けよう。以下のボタンから申し込むと、SIerの業界説明を受けられる。
4.何となくSIerに行きたいならやめとけ
SIerは安定していて採用人数も多いため、明確な理由がないまま志望する就活生も少なくない。
しかし、「何となく」で入社を決めると、実際の業務内容とのギャップに苦しむことになる。
イメージ先行で入社すると、泥臭い現場の現実に直面した時、モチベーションを維持するのが難しくなるためだ。
SIerの仕事は、華やかな開発ばかりではなく、地道な調整業務やドキュメント作成が大部分を占める。
また、納期前の忙しさや、顧客からの厳しい要求に耐えなければならない場面も必ず訪れる。
プロジェクトの遅れを取り戻すために、チーム全体で長時間の残業を強いられることも珍しくはない。
エンジニアとしての技術力だけでなく、ストレス耐性も問われる厳しい世界だ。
このように、主体性を持って仕事に取り組めなければ、ストレスを抱えながらただ言われたことをこなすだけの日々になってしまう恐れがある。
自分がSIerで何を成し遂げたいのか、しっかりとした軸を持って就活に臨んでほしい。軸さえしっかりしていれば、SIerは魅力的な環境となり得る。
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1.SIerはやめとけ・腐ってるは本当?
ネット上の批判的な意見は、一部の事実を切り取ったものが多い。
SIerというビジネスモデル自体が抱える構造的な課題が原因だからだ。過去の労働環境のイメージが、過剰に拡散されている側面もある。
これから解説する6つのポイントを理解することで、冷静に判断できる。
1-1.多重下請け構造が批判されがち
IT業界には、元請けから下請けへと仕事が流れる構造が…
5.SIerが向いていない就活生の特徴3選
ここまで向いている人の特徴を見てきたが、逆にSIerの環境が合わない人も存在する。
ミスマッチを防ぐためにも、自分が以下の特徴に当てはまっていないかを確認しておこう。
- 技術力を身につけたい
- とにかく早く成長したい
- 1人で黙々と仕事をしたい
5-1.技術力を身につけたい
プログラミングそのものが好きで、最新の技術を使ってコードを書き続けたい人にはSIerは向かない。
SIerでは、詳細な設計やプログラミングは下請け企業に任せることが多いからだ。
SIerの仕事は、要件定義や設計、品質管理といった上流工程やマネジメント業務が中心となる。
そのため、手を動かして開発する機会は年次が上がるにつれて減っていく傾向にある。
技術のエキスパートを目指すなら、自社開発を行っているWeb系企業などの方が合っている。
自分が「技術を作る側」で居続けたいのか、「技術を使って管理する側」になりたいのか理解した上で、SIerを目指すか決めよう。
5-2.とにかく早く成長したい
SIer、特に大手企業では、組織が大きく年功序列の文化が残っているところがまだ多い。
じっくりと時間をかけて人を育てる風土があるため、若手のうちから大きな裁量を持つのは難しい。
自分の実力ですぐに評価されたい、20代で責任あるポジションに就きたいという人にはもどかしい環境だ。
また、社内調整や稟議といった手続きに時間がかかることも、スピード感を求める人にはストレスになる。
圧倒的なスピードで成長し、若くして活躍したいなら、ベンチャー企業の方が適している。
SIerを目指すなら、どのくらいのスピード感でキャリアを歩みたいのか、明確にすることが必要だ。
5-3.1人で黙々と仕事をしたい
SIerの仕事はチームプレイであり、コミュニケーションが業務の大半を占めると言ってもいい。
そのため、エンジニアというと、パソコンに向かって一人で作業をするイメージを持つ人がいるかもしれないが、実態は真逆だ。
会議や打ち合わせが多くて関係者との調整や交渉が日常的に発生し、他人と関わらずに自分のペースで作業に没頭したい人には、辛い環境となる。
もし技術力があれば会話は不要だと思っていると、現場での評価を得られずに苦労することになる。
人との関わりを避けたいのであれば、特定の技術領域に特化したスペシャリストなどのキャリアを探すほうが賢明だ。
このように、1人で黙々と仕事したい人には、チームで成果を出すことに価値を置くSIerに向いていない可能性が高い。
本当にSIerに向いていない性格なのか知りたい方は、以下のボタンからSIerの業界説明を受けてみよう。
SIerとは何か、どんな仕事をしているのかを理解できれば、自分が向いているのかどうかがはっきりと分かる。
6.SIerが就活生に最低限求めるスキル
SIerに入社するために、最初から高度なプログラミングスキルが必須というわけではない。むしろ、文系出身者や未経験者でも、ポテンシャルを評価されて採用されるケースは非常に多い。
企業が選考の段階で学生に最低限求めているのは、以下の3つの能力だ。
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
- 主体性と学習意欲
6-1.コミュニケーション能力
ここで言うコミュニケーション能力とは、単に仲良く話せるということではない。相手の話を正しく理解し、自分の考えを分かりやすく伝える「聞く力」と「伝える力」のことだ。
顧客の要望を引き出す際や、チームメンバーと情報を共有する際に、コミュニケーション能力は不可欠となる。
面接では、質問の意図を汲み取って的確に回答できているかが厳しくチェックされる。
そのため、結論から話す、相手の反応を見て話し方を変えるといった工夫が、評価を高めるポイントになる。
日頃から相手の立場に立って物事を考える習慣をつけておくことが大切だ。
6-2.論理的思考力
システム開発は、物事を筋道立てて考え、矛盾のないように組み立てていく作業の連続だ。
面接での受け答えやエントリーシートの文章でも、話の構成が整理されているかが見られている。
「なぜそう考えたのか」「その結果どうなったのか」を順序立てて説明できるよう準備しておこう。
面接でしっかり話せるように、普段から何か問題が発生したら「なぜ?」と問いかけ、原因を明確にするトレーニングをしておくといい。
また、論理的思考力を磨くことで、選考を突破するだけでなく、入社後にSIerとして活躍できるメリットもある。
複雑な問題を分解して整理する力は、エンジニアとして働く上で武器になるため、身につけておいて損はない。
6-3.主体性と学習意欲
IT業界は技術の進歩が速く、入社してからも新しい知識を学び続ける姿勢が欠かせない。
研修があるから大丈夫と受け身でいるのではなく、自ら進んで学ぶ意欲があるかが問われる。
「分からないことがあったら自分で調べる」「新しい技術に興味を持って触れてみる」といった行動が大切だ。
面接では、これまでに自分が主体的に取り組んで何かを達成した経験をアピールしよう。
自ら課題を見つけて解決しようとする姿勢は、将来のリーダー候補として高く評価される。
学び続けることを楽しめるかどうかが、SIerとして活躍できるかの分かれ道となる。
7.SIerを目指す就活生からのよくある質問
SIerへの就職を考えている就活生から、毎年多くの質問が寄せられる。文系出身者やIT未経験者の場合、技術的なことや就職難易度について不安に思うのは当然だ。
ここでは、特によく聞かれる4つの質問について、分かりやすく回答していく。
- 文系・未経験でもSIerに入れますか?
- SIerの募集職種には何がありますか?
- SIerの大手企業はどこですか?
- SIerに入るのは難しいですか?
7-1.文系・未経験でもSIerに入れますか?
結論から言うと、文系や未経験でもSIerに入社することは十分に可能だ。
実際に、大手SIerの新卒採用の約半数は文系出身者が占めているというデータもある。
入社後の研修制度が充実している企業が多く、基礎からしっかりと技術を学べる環境が整っている。
企業は現在のスキルよりも、適性や学習意欲といったポテンシャルを重視して採用を行っている。
そのため、文系だからといって諦める必要はなく、むしろコミュニケーション能力などを活かせる場面も多い。
自信を持って選考に臨み、ITへの関心をしっかりと伝えることが内定への近道だ。
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1.文系こそSIerへの新卒入社がおすすめ
多くの就活生が「エンジニアは理系の仕事」というイメージを持っているが、SIer業界においてはその常識は変わりつつある。
文系がSIerを目指すべき理由は存在し、キャリアをスタートさせる場所として魅力的だ。
ここでは、文系にSIerがおすすめな理由について、以下の4つの視点から解説していく。
1-1.文系からの入社が増えている
IT業界全体で人材不足が叫ば…
7-2.SIerの募集職種には何がありますか?
SIerで募集される主な職種には、システムエンジニア(SE)、営業、インフラエンジニアなどがある。
システムエンジニアは、顧客との打ち合わせから設計、開発の管理までを行うプロジェクトの中心的存在だ。
営業は、顧客の課題をヒアリングし、自社のシステム導入を提案して契約を結ぶ役割を担う。
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークといったシステムの土台となる基盤を構築・運用する。
どの職種も専門知識は必要だが、入社後に配属が決まるケースや、職種別採用を行うケースがある。
自分の適性や希望に合わせて、どの職種を目指すかを考えておくといい。
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1.専門職の就活ならSIerがおすすめ
SIer業界は、手に職をつけたいと考える就活生にとって、魅力的な選択肢となる。
多くの企業が新卒採用において「ポテンシャル採用」を行っており、入社時点でのITスキルよりも、論理的思考力やコミュニケーション能力を重視しているからだ。
DXの進展により、IT人材の需要は右肩上がりで増え続けており、SIerで培った経験は市場価値を高める武器になるのは間違いない。
…
7-3.SIerの大手企業はどこですか?
日本には多くのSIerが存在するが、売上高や規模で上位に入る代表的な企業は、以下のとおりだ。
- NTTデータ
- 野村総合研究所
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- NEC
- 富士通
NTTデータなら大規模な公共システム、野村総合研究所ならコンサルティング力といったように、各社で強みとなる領域は異なる。
特定の製品に縛られない伊藤忠テクノソリューションズや、高い技術力を誇るNEC・富士通など、それぞれの特徴を把握しておこう。
これらの企業は就活生からの人気も高く、それぞれの強みや特徴を理解して志望することが大切だ。
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1.就活生が知るべきSIer業界の基本情報
SIer業界は、社会のITインフラを支える役割を担っている。SIer業界の全体像やビジネスモデルは、複雑で分かりにくい。
ここでは、業界を理解するために不可欠な3つの基本情報を解説していく。これらの知識は、企業研究を進めたり、自分に合う企業を見極めたりするうえで役立つ。
1-1.SIerの中にはSESを含む企業がある
SIerとSESは、契約形態が本質的に異なるビジネ…
7-4.SIerに入るのは難しいですか?
大手SIerの場合、応募者が殺到するため倍率が高くなり、入社するのは簡単ではない。
特に上位企業では、高い学歴を持つ学生や、優秀な実績を持つ学生が多く集まる傾向にある。
しかし、中堅・中小規模のSIerも含めれば企業数は非常に多く、採用のチャンスは広がっている。
大切なのは、知名度だけで選ばず、自分の適性や価値観に合った企業を見つけることだ。
しっかりと企業研究を行い、自分の強みをアピールできれば、納得のいく内定を得ることはできる。
早めの準備と対策を行い、様々な規模の企業を視野に入れて就活を進めてほしい。
もし君が優良SIerに入りたいのであれば、ユニゾンキャリアが希望条件の合う企業から内定を獲得できるまで全力でサポートしていく。以下のボタンから無料相談に進むことができる。
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Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
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8.SIerを目指している人にはユニゾンキャリア
SIerで活躍するためには、自分自身の適性と企業の相性を正しく見極めることが何よりも重要だ。
しかし、数あるSIerの中から、自分の性格や希望の働き方に本当に合った一社を自分だけで見つけ出すのは簡単ではない。
もし、企業選びや選考対策に少しでも不安があるなら、IT専門の就活エージェントであるユニゾンキャリアを頼ってほしい。
IT業界に精通したプロが、君の強みや志向を深く理解した上で、最適な企業を紹介し、内定までサポートする。
8-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけはなんですか?
高校の時に軽音学部に入っていたこともあって、最初は音楽の道を目指してたんですけど、先生と親との三者面談で「音楽はちょっと厳しいかも」という結論になって。
それで、もう一つ興味があったITエンジニアの方に進路変更して、情報系の専門学校に行くことに決めました!
就職活動を始めた時の経歴を教えてください!
就活を始めたのは専門学校1年生の1月頃だったと思います。
まだ学校に入って1年も経っていなかったんですが、2年制の専門学校だったので、IT業界の理解があまり無い状態でも始めなければいけませんでした。
「何から始めればいいんだろう」って感じでした。
就職活動時に不安だったことはありましたか?
最初は正直、めっちゃ不安だったんですよね。
ITの技術的なことに関しては学んでいても、IT業界については学んでいなかったので、担当アドバイザーの橋本さんに色々教えてもらって、少しずつ理解を深めていきました。
その助けがなかったら、ずっと「何が分からないかすら分からない状態」だったと思います。
8-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください!
在宅で働ける仕事に就きたいと思ったことがきっかけです。
元々は、大学で英語を学んでいたので航空業界や旅行業界を志望していたんですけど、働き方が心配になって…。
こういう業界ってシフト制で深夜まで働くことも多いじゃないですか。将来、出産や結婚をすることも考えると、長く働けるか不安になりました。
それで、別の業界を探すようになって、エンジニアなら在宅で働けることもあるから良いなと思うようになりました!
それと、エンジニアのスキルを身に付ければ、色んな業界のIT部門で働けるようになるし、キャリアの選択肢が広がるなって思ったこともきっかけのひとつです。
未経験からエンジニアを目指すことに不安はありませんでしたか?
やっぱり、何のIT知識もない状態でエンジニアを目指すのは不安でした。
留学中に就活をしていたということもあって、相談できる相手もいなくて…。
ユニゾンキャリアのサービスはぶっちゃけどうでしたか?
キャリアアドバイザーの橋本さんが、親身に相談に乗ってくださって、ありがたかったです!
LINEでバーッて質問しても、全部しっかり返してくれて、「すごい、本物だ!」って(笑)
以前、ほかのエージェントを利用していた時に大量応募が嫌だったことを橋本さんに相談したら、「じゃあ数社ずつ、髙安さんのペースに合うようにご紹介しますね」と私に合わせたサポートをしてくれました。
あと、選考対策をしっかりしてくれたのも助かりました。
面接対策の資料を渡してもらって、その資料を見ながら「ここが求められますよ」「質問したらこんな風に返しましょう」みたいに面接の回答例を色々教えてもらいました。
ユニゾンキャリアは、企業の人事担当者から現場の声まで詳しくヒアリングを行っているため、求人票だけでは分からないリアルな情報を持っている。
そのため、入社後に「思っていた仕事と違う」といったミスマッチを防ぐことができる。
以下のボタンから無料相談に申し込み、君の就活をサポートさせてほしい。