記事の概要
SIer業界はIT社会の基盤を支える重要な存在だが、企業の種類や立ち位置が複雑で、自分に合う企業を見極めるのは難しい。
入社後のミスマッチを防ぐには、業界構造や各社の強み、将来性を理解することが不可欠だ。
この記事では、業界地図やカオスマップを用いてSIerの全体像を整理し、種類別の特徴や年収などの条件別ランキングを解説していく!
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1.SIerとはどんな企業?
SIerは、企業の課題を解決するためにITシステムを提供する「課題解決のプロ」だ。
銀行のATMシステムやコンビニのPOSレジ、企業の給与計算システムなど、社会を支えるあらゆるシステムの裏側にはSIerの存在がある。
ここでは、SIerの基本から年収事情まで、就活生が知っておくべきポイントを4つに絞って解説していく。
1-1.顧客のシステム開発を行う
SIerの最大の特徴は、自…
1.SIerの業界地図を大解剖
SIer業界は構造が複雑で、企業の立ち位置によって仕事内容や待遇が大きく変わる。
業界全体を俯瞰して理解するために、ここではSIerの種類や市場規模、将来性について詳しく解説していく。
- SIerは5種類に分けられる
- SIer業界の市場規模
- SIer業界の将来性
- SIer業界は多重下請け構造
1-1.SIerは5種類に分けられる
SIerは企業の成り立ちや資本関係によって、大きく5つの種類に分類される。
メーカー系、ユーザー系、独立系、コンサル系、外資系だ。それぞれの特徴を以下の表にまとめた。
| 種類 | 概要・特徴 |
|---|
| メーカー系 | パソコンなどのハードウェアメーカーのソフト開発部門が独立した企業だ。親会社の製品と組み合わせた提案が得意だ。 |
| ユーザー系 | 商社や金融機関などの情報システム部門が独立した企業だ。親会社のシステムを担うため経営が安定している。 |
| 独立系 | 親会社を持たず独自に事業を行う企業だ。しがらみがなく、様々なメーカーの製品を自由に扱える。 |
| コンサル系 | 経営戦略の立案からシステム導入までを一貫して支援する企業だ。上流工程が中心で年収が高い。 |
| 外資系 | 海外に本社を持つグローバル企業だ。実力主義の風土が強く、成果に応じた高い報酬が得られる。 |
SIerは成り立ちによって強みや社風が大きく異なる。
安定性を求めるならユーザー系、技術力を磨くなら独立系など、自分の志向に合わせて選ぶことが重要だ。それぞれの特徴を理解し、企業選びの参考にしてほしい。
1-2.SIer業界の市場規模
SIer業界が含まれる情報サービス業の市場規模は、拡大傾向にある。
総務省の「2021年情報通信業基本調査」によると、SIer業界が属する「情報サービス業」の2020年の市場規模は、18兆7,928億円(参照:総務省)でした。
この巨大な市場規模は、あらゆる産業でITシステムが不可欠になっていることを示している。
企業のDX推進や、老朽化したシステムの刷新需要が市場を牽引している状況だ。特に近年は、クラウドサービスの普及やAI技術の活用が進み、新たなシステム投資が活発に行われている。
また、官公庁や金融機関などの大規模なシステム開発案件も依然として多く、需要は底堅い。
市場規模が大きいということは、それだけ働くチャンスや活躍の場が広がっていることを意味する。安定した業界で長く働きたい人にとって、SIer業界は魅力的な選択肢となるはずだ。
1-3.SIer業界の将来性
SIer業界は今後も底堅い需要が見込まれる一方で、ビジネスモデルの変革期を迎えている。
これまでのSIerは、顧客企業の要望に合わせてシステムを一から作る受託開発が主流だった。
しかし、現在はクラウドサービスの普及により、既存のサービスを組み合わせて素早くシステムを構築する手法が増えている。
そのため、単にコードを書くだけでなく、顧客のビジネス課題を理解し、最適なソリューションを提案するコンサルティング能力が求められるようになってきた。
さらに、IT人材不足は深刻化しており、優秀なエンジニアの需要は高まり続けている。技術力や提案力を磨き続けることで、市場価値の高い人材として生き残ることができるだろう。
業界全体としては変化に対応しながら成長を続けると予想されるため、将来性は十分にある。
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1.SIer全体の将来性は明るいが…
SIerへの就職を検討する際、将来性を不安視する声が耳に入ることは多いかもしれない。
しかし、IT業界全体の成長や企業のDX推進を背景に、SIerの需要は依然として高い水準にある。
ここでは、業界の成長性と、その一方で淘汰される企業の存在について解説する。
1-1.IT業界は今後も成長が続く産業
IT業界は、現在も急速な成長を続けている産業の一つだ。
企業のDX(…
1-4.SIer業界は多重下請け構造
SIer業界の特徴的な構造として、多重下請け構造があることを理解しておく必要がある。
これは、元請け企業が受注した案件を、下請け企業、さらに孫請け企業へと再委託していくピラミッド型の構造だ。
建設業界のゼネコン構造と似ていることから、ITゼネコンと呼ばれることもある。
この構造の中で、上流工程を担当するのは主に元請け企業だ。顧客と直接やり取りし、要件定義や設計などの重要な工程を担う。
一方、下請けや孫請け企業は、プログラミングやテストなどの下流工程を担当することが多い。下流に行くほど、納期やコストのしわ寄せがきやすく、待遇面でも差が出やすい。
就活生としては、自分がどの立場で仕事をしたいのかを考えることが重要だ。
上流工程で顧客の課題解決に関わりたいなら元請け企業を、技術力を磨きたいなら開発力のある下請け企業を選ぶなど、IT業界の構造を理解した上で企業選びを行おう。
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Based on 373 reviews
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
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全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
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IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
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これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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2.SIerの業界地図を使った業界研究
SIer業界の地図を読み解くことで、企業ごとの力関係や安定性が見えてくる。
ここでは、元請け企業の特徴や親会社の影響など、業界研究のポイントについて解説していく。
- SIer業界は元請け企業が頂点に立つ
- 規模が大きいほど安定性が高い業界
- SIer業界で新卒採用のある職種を知る
- SIerは親会社の存在が将来性に関係
2-1.SIer業界は元請け企業が頂点に立つ
SIer業界のヒエラルキーにおいて、頂点に立つのはプライムベンダーと呼ばれる元請け企業。
NTTデータや日立製作所、野村総合研究所といった大手企業がこれに該当する。元請け企業は顧客企業と直接契約を結び、プロジェクト全体の管理や要件定義などの上流工程を担当する。
元請け企業の社員は、顧客折衝やプロジェクトマネジメントを行うことが多い。
実際にプログラムを書く機会は少なく、協力会社への指示出しや進捗管理が中心となる。そのため、技術力だけでなく、コミュニケーション能力や管理能力が求められる。
一方で、待遇面では業界内でもトップクラスの水準を誇る。高い年収や充実した福利厚生、安定した雇用環境が魅力だ。
業界研究においては、まずこの元請け企業群を把握することが第一歩となる。
2-2.規模が大きいほど安定性が高い業界
SIer業界において、企業の規模は安定性と密接に関係している。
システム開発には多額の投資が必要であり、大規模なプロジェクトを受注するには、それに見合う資金力や組織力が不可欠だからだ。
大手SIerは豊富な資金と人材を背景に、官公庁や大企業の基幹システムといった巨大案件を安定的に受注している。
また、規模の大きい企業は、特定の業界や技術に依存せず、幅広い事業ポートフォリオを持っていることが多い。
そのため、ある分野の需要が落ち込んでも、他の分野でカバーすることができ、経営が傾くリスクを分散できる。
さらに、教育制度や研修体制が充実しているのも大手企業の特徴だ。新卒社員を一から育てるノウハウを持っており、着実にスキルアップできる環境が整っている。
2-3.SIer業界で新卒採用のある職種を知る
SIerの新卒採用では、システム開発を担うエンジニア職だけでなく、顧客に提案を行う営業職や専門性の高いコンサルタント職など、多様な職種が募集されている。
ここでは、主な5つの職種を以下の表にまとめた。
| 職種名 | 仕事内容 |
|---|
| システムエンジニア | 顧客の要望を聞き出し、システムの設計図を作成。システム開発の進行管理も担う。 |
| インフラエンジニア | サーバーやネットワークといったIT基盤の設計・構築・運用を行い、システムを支える。 |
| ソリューション営業 | 顧客の課題をヒアリングし、自社の技術やシステムを活用した解決策を提案。 |
| ITコンサルタント | 顧客の経営戦略に基づき、ITを活用した業務改革やシステム導入の提案・支援を行う。 |
| データサイエンティスト | ビッグデータを分析・解析し、ビジネスにおける新たな価値創出や課題解決を支援。 |
これらの職種の中から、自分の適性や興味に合わせて志望職種を選ぶことが大切だ。
職種ごとの仕事内容を深く理解しておけば、入社後のミスマッチを防ぐことができる。まずは、それぞれの役割を知ることから始めてほしい。
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1.専門職の就活ならSIerがおすすめ
SIer業界は、手に職をつけたいと考える就活生にとって、魅力的な選択肢となる。
多くの企業が新卒採用において「ポテンシャル採用」を行っており、入社時点でのITスキルよりも、論理的思考力やコミュニケーション能力を重視しているからだ。
DXの進展により、IT人材の需要は右肩上がりで増え続けており、SIerで培った経験は市場価値を高める武器になるのは間違いない。
…
2-4.SIerは親会社の存在が将来性に関係
メーカー系やユーザー系SIerの場合、親会社の存在が企業の将来性に大きく影響する。
親会社の経営が安定していれば、そこからの受注が見込めるため、子会社であるSIerも安定した経営を続けることができる。
特にユーザー系SIerは、親会社のシステム運用を請け負うことが多く、安定性は高い。
業界研究を行う際は、SIer単体だけでなく、親会社の業界動向や経営状況も合わせてチェックする視点が欠かせない。
一方で、独立系SIerは親会社を持たないため、独自の戦略で成長を目指す必要がある。競争は激しいが、特定の親会社に依存しない分、実力次第で大きく成長する可能性を秘めている。
親会社の有無や関係性を理解することで、その企業の将来性やリスクをより正確に把握できるはずだ。
3.【2026年版】SIer業界のカオスマップ
2026年版のSIer業界を理解するために、主要企業をその成り立ちと特徴で分類したカオスマップを作成した。業界の全体像を頭の中でイメージしてみてほしい。
まず、業界の中心に位置するのはNTTデータや日立製作所、富士通、日本電気といった大手企業群だ。これらは官公庁や金融、大規模システムを手掛け、日本のIT基盤を支えている。
次に、親会社の特徴を受け継ぐユーザー系SIerがある。野村総合研究所や伊藤忠テクノソリューションズなどが代表格だ。親会社の強力な顧客基盤を持ちながら、外販(グループ外への販売)にも力を入れ、高い収益性を誇る企業が多い。
一方、特定の親会社を持たず独立独歩で展開するのが独立系SIerだ。大塚商会やTIS、BIPROGYなどが挙げられる。これらはマルチベンダーとして最適な製品を組み合わせる提案力を強みとしている。
さらに、コンサル系SIerとしてアクセンチュアやデロイト トーマツなどの外資系IT企業がIT領域での存在感を増す。
また、IBMやHPなどの外資系SIerも高度な技術力で市場を牽引している。
このように、SIerごとに得意領域をもっており、強みが異なる。これらのSIerを目指すなら、各企業の特徴を確認しておきたい。
もしSIer業界を詳しく知りたい場合は、ユニゾンキャリアに聞いてみよう。SIerに学生を数多く織り出してきたキャリアアドバイザーが、SIerの業界説明から各IT職種の説明まで行う。
4.SIerの種類別・企業一覧
SIerは種類ごとに強みや社風が異なるため、志望企業を絞り込む際に役立つ。
ここでは、メーカー系、ユーザー系、独立系、コンサル系、外資系の代表的な企業とその特徴を紹介していく。
- メーカー系SIerの企業一覧
- ユーザー系SIerの企業一覧
- 独立系SIerの企業一覧
- コンサル系SIerの企業一覧
- 外資系SIerの企業一覧
4-1.メーカー系SIerの企業一覧
メーカー系SIerは、ハードウェア製造の技術力とソフトウェア開発のノウハウを併せ持つ。
親会社の製品と連携したシステム構築が得意で、大規模なインフラ案件に強みがある。
| No | 社名 | 会社の特徴 |
|---|
| 1 | 日立製作所 | 社会インフラに強く、IT×OT×プロダクトを組み合わせた「Lumada」事業を推進している。 |
| 2 | 日本電気 | 生体認証技術やセキュリティ分野で世界トップクラスの技術を持ち、官公庁向けに強い。 |
| 3 | 富士通 | 国内トップシェアを誇るITサービス企業だ。製造、流通、金融など幅広い業種に対応する。 |
| 4 | パナソニックホールディングス | 家電や車載機器などのハードウェアとITを組み合わせた「現場プロセスの革新」が得意だ。 |
| 5 | 三菱電機インフォメーションシステムズ | 金融業や製造業向けのシステム構築に強く、セキュリティ技術にも定評がある。 |
| 6 | 東芝デジタルソリューションズ | 産業向けIoTやAI技術を活用し、製造現場や社会インフラの課題解決を支援している。 |
| 7 | 富士電機ITソリューション | エネルギー管理や流通システムなど、社会基盤を支えるインフラシステムに強みを持つ。 |
| 8 | キヤノンITソリューションズ | 独自の数理技術や映像技術を活かしたソリューション提案を行い、内販と外販のバランスが良い。 |
| 9 | 沖電気工業 | 金融機関向けのATMや社会インフラシステムなど、ハードとソフトを融合した事業を展開する。 |
日立製作所や日本電気、富士通といった大手電機メーカーがメーカー系SIerの中心だ。
これらの企業は、サーバーやネットワーク機器などのハードウェアから、OSやミドルウェア、アプリケーションといったソフトウェアまでをトータルで提供できる。
そのため、システムの信頼性が求められる金融機関や公共分野の基幹システムで高いシェアを持っている。
4-2.ユーザー系SIerの企業一覧
ユーザー系SIerは、商社や金融、通信などの異業種企業の情報システム部門が独立してできた企業だ。親会社の業務知識に精通しており、安定した経営基盤を持つ。
| No | 社名 | 会社の特徴 |
|---|
| 1 | 野村総合研究所 | コンサルティングからシステム開発・運用までを一貫して提供し、高い収益性を誇る。 |
| 2 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 世界中の最先端技術を目利きする力があり、通信やインフラ構築に圧倒的な強みを持つ。 |
| 3 | SCSK | 住商情報システムとCSKが合併して誕生した。働き方改革の先進企業として知られる。 |
| 4 | NTTデータグループ | 官公庁や金融機関の超大規模システムを支える、国内最大手のシステムインテグレーターだ。 |
| 5 | 電通総研 | 電通グループのマーケティング力とITを融合し、企業のDXや製品開発を支援している。 |
| 6 | 日鉄ソリューションズ | 日本製鉄のシステム部門が発祥だ。製造現場の知見を活かした高度な技術力に定評がある。 |
| 7 | みずほリサーチ&テクノロジーズ | 金融工学や先端技術の研究開発に強く、みずほフィナンシャルグループのIT戦略を担う。 |
| 8 | 日本総合研究所 | 三井住友フィナンシャルグループのIT企業だ。シンクタンク機能とシステム開発を併せ持つ。 |
| 9 | 三井情報 | 三井物産グループの総合ICT企業だ。バイオインフォマティクスなどの先端領域にも注力する。 |
| 10 | 農中情報システム | 農林中金グループのシステムを一手に引き受ける。全国のJAバンクなどを支える社会貢献性が高い。 |
野村総合研究所やNTTデータグループなどが代表的なユーザー系SIerだ。
親会社のシステムを熟知しているため、上流工程から参画することが多く、業務知識とITスキルの両方を身につく。
親会社からの安定した受注があるため、景気変動の影響を受けにくく、残業時間も管理されている企業が多い。
4-3.独立系SIerの企業一覧
独立系SIerは、特定の親会社を持たず、独自の経営方針で事業を展開している。メーカーや系列に縛られず、最適な製品を選定できる柔軟性が強みだ。
| No | 社名 | 会社の特徴 |
|---|
| 1 | 大塚商会 | 中小企業向けのIT支援に圧倒的な強みを持つ。営業力が強く、オフィス用品通販なども手掛ける。 |
| 2 | TIS | クレジットカード基幹システムで高いシェアを持つ。キャッシュレス決済分野に強みがある。 |
| 3 | BIPROGY | 旧日本ユニシスだ。様々な企業と連携してビジネスエコシステムを創ることに注力している。 |
| 4 | 富士ソフト | 組み込み系ソフトウェア開発に強く、自動車やロボットなどの先端技術分野で実績が豊富だ。 |
| 5 | トランスコスモス | ITサービスだけでなく、コールセンターやデジタルマーケティングなどのBPO事業も展開する。 |
| 6 | コムチュア | クラウドソリューションやデータ分析に強く、顧客のDX推進を支援する独立系企業だ。 |
| 7 | インテック | 富山発祥の独立系大手だ。広域仮想ネットワークなど独自のインフラ基盤を持っている。 |
| 8 | 日本プロセス | 社会インフラや自動車、建設機械などの制御システム開発に特化した技術者集団だ。 |
| 9 | システナ | モバイル端末の検証や業務システム開発、クラウド事業など幅広い領域をカバーしている。 |
| 10 | ネットワンシステムズ | ネットワーク構築に特化した独立系SIerだ。Cisco製品などの導入実績が国内トップクラスだ。 |
大塚商会やTISなどが独立系SIerの代表格だ。
親会社の意向に左右されないため、顧客にとって本当に必要なシステムを提案しやすい。
様々なメーカーのハードウェアやソフトウェアを組み合わせる「マルチベンダー」としての対応力が求められる。そのため、幅広い技術知識を習得できるのが魅力だ。
4-4.コンサル系SIerの企業一覧
コンサル系SIerは、経営戦略の立案からシステムの実装・導入までを一気通貫で支援する企業だ。ITを武器に顧客のビジネス課題を解決することに主眼を置いている。
| No | 社名 | 会社の特徴 |
|---|
| 1 | アクセンチュア | 戦略から実行、運用まで全てを担う世界最大級の総合コンサルティングファームだ。 |
| 2 | デロイト トーマツ コンサルティング | 監査法人系の強みを活かし、経営戦略とIT導入を連携させた支援を行っている。 |
| 3 | PwCコンサルティング | 世界的なネットワークを持ち、M&Aや事業再生などの戦略案件とITを絡めた提案が得意だ。 |
| 4 | アビームコンサルティング | 日本発のグローバルコンサルティングファームだ。アジアを中心に展開し、日本企業の海外進出を支える。 |
| 5 | フューチャー | 「ITコンサルティング」を標榜し、経営戦略を具現化する高度な技術実装力を持っている。 |
| 6 | シンプレクス・ホールディングス | 金融フロンティア領域に特化し、高頻度取引システムなどの開発で高い技術力を発揮する。 |
| 7 | ベイカレント・コンサルティング | 日系総合コンサルとして急成長中だ。ワンプール制を採用し、柔軟なチーム編成を行う。 |
| 8 | シグマクシス・ホールディングス | 事業投資やジョイントベンチャー設立など、コンサルの枠を超えた事業創造を行っている。 |
| 9 | ウルシステムズ | 戦略的ITコンサルティングに特化し、発注者側の立場でプロジェクトを支援するスタイルだ。 |
| 10 | LTS | プロセス改善やBPO導入支援に強く、顧客の現場に入り込んで変革を実行支援する。 |
アクセンチュアやアビームコンサルティングなどがコンサル系SIerに属する。
これらの企業は、単なるシステム開発にとどまらず、DX推進や業務改革といった課題解決に関わることができる。
そのため、ITスキルだけでなく、論理的思考力やプレゼンテーション能力などのコンサルティングスキルが不可欠だ。
4-5.外資系SIerの企業一覧
外資系SIerは、海外に本社を置くグローバル企業の日本法人だ。
世界中で蓄積された高度な技術やノウハウを日本市場に展開しており、特定の製品やソリューションに強みを持つ企業が多い。代表的な10社とそれぞれの特徴を以下の表にまとめた。
| No | 社名 | 会社の特徴 |
|---|
| 1 | 日本アイ・ビー・エム | 多くの企業システムの基盤を支える老舗だ。近年はコンサルティングとAI「Watson」などの先端技術に注力している 。 |
| 2 | 日本オラクル | データベース管理ソフトで圧倒的なシェアを誇る。ハードウェアからクラウドまで包括的なソリューションを提供する 。 |
| 3 | 日本ヒューレット・パッカード | サーバーやストレージなどのハードウェア製品に強く、エッジコンピューティングやハイブリッドクラウドを推進する。 |
| 4 | シスコシステムズ | ネットワーク機器の世界最大手だ。企業の通信インフラを支えるセキュリティやコラボレーションツールも展開している。 |
| 5 | SAPジャパン | ERP(統合基幹業務システム)の世界トップ企業だ。大企業の業務プロセス標準化や経営のデジタル化を支援する 。 |
| 6 | セールスフォース・ジャパン | 顧客管理(CRM)クラウドで世界シェアトップだ。営業支援やマーケティング支援など、企業の顧客接点を強化する 。 |
| 7 | デル・テクノロジーズ | PCやサーバーの直販モデルで成長した企業だ。現在はストレージやセキュリティなど、インフラ全般をカバーしている。 |
| 8 | キンドリルジャパン | IBMのインフラ・サービス部門が分社化して誕生した。世界最大級のITインフラサービス企業としてシステム運用を支える。 |
| 9 | 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ | インド発のグローバルIT企業と三菱商事の合弁会社だ。世界レベルの技術力と日本流の品質管理を融合させている 。 |
| 10 | インフォシスリミテッド | インドを代表するITコンサルティング企業だ。デジタル変革や次世代技術の導入支援に強みを持つ 。 |
日本IBMや日本オラクルなどが代表的な外資系SIerだ。
これらの企業は、自社製品やプラットフォームを軸にしたシステム構築を得意としている。成果主義の傾向が強く、年齢や社歴に関係なく実力次第で高い報酬やポジションを得ることができる環境だ。
また、グローバルプロジェクトに関わる機会もあり、英語力を活かして働きたい学生には魅力的な企業といえる。
5.新卒の条件別SIer企業ランキング
企業選びにおいて、年収や働きやすさは非常に重要な判断材料となる。
ここでは、就活生が気になる年収、初任給、残業の少なさ、ホワイト度の4つの視点で、SIer企業をランキング形式で詳しく紹介していく。
- 企業別・年収ランキングTOP10
- 企業別・初任給ランキングTOP10
- 企業別・残業の少なさランキングTOP10
- 企業別・ホワイトランキングTOP10
5-1.企業別・年収ランキングTOP10
| 順位 | 社名 | 平均年収 |
|---|
| 1位 | ベイカレント・コンサルティング | 1,349万円 |
| 2位 | 野村総合研究所 | 1,321万円 |
| 3位 | 日本オラクル | 1,260万円 |
| 4位 | シグマクシス・ホールディングス | 1,208万円 |
| 5位 | セールスフォース・ジャパン | 1,198万円 |
| 6位 | 電通総研 | 1,123万円 |
| 7位 | SAPジャパン | 1,122万円 |
| 8位 | オービック | 1,065万円 |
| 9位 | シンプレクス・ホールディングス | 1,061万円 |
| 10位 | 日本電気(NEC) | 963万円 |
※各社の有価証券報告書および口コミサイト(OpenWorkなど)を参照
平均年収の高さは、その企業の収益力や社員への還元姿勢を示す重要な指標だ。
上位にはコンサル系SIerや外資系企業、大手ユーザー系SIerが名を連ねており、平均年収はいずれも1,000万円を超えているのが特徴だ。
特に1位のベイカレント・コンサルティングや2位の野村総合研究所は、高い収益性を背景に社員への還元率も高い。
若手のうちから高収入を目指したい人にとって、これらの企業は魅力的な選択肢となる。
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1.就活生が知るべきSIer業界の基本情報
SIer業界は、社会のITインフラを支える役割を担っている。SIer業界の全体像やビジネスモデルは、複雑で分かりにくい。
ここでは、業界を理解するために不可欠な3つの基本情報を解説していく。これらの知識は、企業研究を進めたり、自分に合う企業を見極めたりするうえで役立つ。
1-1.SIerの中にはSESを含む企業がある
SIerとSESは、契約形態が本質的に異なるビジネ…
5-2.企業別・初任給ランキングTOP10
社会人としてのスタートダッシュを決めたい学生のために、初任給の高さに注目した。
各社の採用サイト等の公開情報をもとに、新卒の初任給が高いSIer企業を紹介する。
| 順位 | 社名 | 初任給(大卒・修士) |
|---|
| 1位 | シグマクシス・ホールディングス | 54.0万円 |
| 2位 | アクセンチュア | 37.5万円 |
| 3位 | サイボウズ | 36.0万円 |
| 4位 | アビームコンサルティング | 34.0万円 |
| 5位 | 野村総合研究所 | 33.6万円 |
| 6位 | フューチャー | 32.0万円 |
| 7位 | NTTデータグループ | 30.0万円(修士) |
| 8位 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 29.5万円 |
| 9位 | 日本電気(NEC) | 29.4万円(修士) |
| 10位 | TIS | 29.4万円(修士) |
※各社の採用サイト等の公開情報を参照(推定含む)
優秀なIT人材を獲得するために、コンサル系企業や大手SIerを中心に初任給を引き上げる動きが活発化している。
特にシグマクシスは50万円を超えており、他社を圧倒している状況だ。
高い報酬はそれだけ成果への期待が大きいことの裏返しでもあるため、プレッシャーを成長の糧にできるバイタリティのある学生には最適な環境といえる。
5-3.企業別・残業の少なさランキングTOP10
ワークライフバランスを重視して働きたい人のために、残業時間の少なさは欠かせないチェックポイントだ。
口コミサイトのデータをもとに、月間の平均残業時間が少ないSIer企業を紹介する。
| 順位 | 社名 | 平均残業時間 |
|---|
| 1位 | 三菱地所ITソリューションズ | 6.1時間 |
| 2位 | アイリックコーポレーション | 11.4時間 |
| 3位 | メンバーズ | 16.6時間 |
| 4位 | キヤノンITソリューションズ | 17.6時間 |
| 5位 | Sky | 18.3時間 |
| 6位 | パーソルクロステクノロジー | 19.3時間 |
| 7位 | オリエンタルランド | 19.5時間 |
| 8位 | サイボウズ | 19.6時間 |
| 9位 | NECセキュリティ | 20.0時間 |
| 10位 | 富士通 | 23.1時間 |
※口コミサイト(OpenWorkなど)のデータを参照
業界全体で働き方改革が進んでおり、月間の残業時間が20時間以下の企業も多くランクインしているのが分かる。
特に1位の三菱地所ITソリューションズは一桁台と極めて少ない。
仕事だけでなくプライベートの時間も大切にし、メリハリをつけて長く働き続けたい人にとって、こうした労働環境の整った企業はおすすめだ。
5-4.企業別・ホワイトランキングTOP10
働きやすさや福利厚生、風通しの良さなどを総合的に判断したい人のためにランキングを作成した。口コミサイトの総合評価スコアをもとに、ホワイトなSIer企業を紹介していく。
| 順位 | 社名 | 総合評価 |
|---|
| 1位 | セールスフォース・ジャパン | 4.4 |
| 2位 | 野村総合研究所 | 4.3 |
| 3位 | SAPジャパン | 4.3 |
| 4位 | シグマクシス・ホールディングス | 4.2 |
| 5位 | 電通総研 | 4.1 |
| 6位 | 日本オラクル | 4.0 |
| 7位 | NTTデータグループ | 3.9 |
| 8位 | SCSK | 3.9 |
| 9位 | 日本アイ・ビー・エム | 3.9 |
| 10位 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 3.9 |
※口コミサイト(OpenWorkなど)の総合評価スコアを参照
外資系企業や大手ユーザー系SIerが高い評価を得ている傾向がある。
セールスフォース・ジャパンや野村総合研究所は、給与水準が高いだけでなく、福利厚生やオフィス環境も充実しており、社員満足度が高い。
安心して長く働ける環境を企業選びの軸にするなら、ぜひこれらの企業をチェックしておきたい。
6.SIerで新卒採用のある職種ランキング
職種によっても年収や働き方は異なるため、職種ごとの傾向を知っておきたい。
ここでは、SIerにおける職種別の年収と残業時間のランキングを紹介していく。
6-1.職種別・年収ランキングTOP10
SIerで採用される主な職種について、平均年収が高い順にランキング化した。
| 順位 | 社名 | 平均年収 |
|---|
| 1位 | ITコンサルタント | 752万円 |
| 2位 | インフラエンジニア | 752万円 |
| 3位 | プロジェクトマネージャー | 693万円 |
| 4位 | プリセールス | 665万円 |
| 5位 | システムエンジニア | 574万円 |
| 6位 | Webエンジニア | 574万円 |
| 7位 | 組み込みエンジニア | 574万円 |
| 8位 | セールスエンジニア | 573万円 |
| 9位 | データサイエンティスト | 573万円 |
| 10位 | セキュリティエンジニア | 549万円 |
※厚生労働省「jobtag」等のデータを参照
ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなど、上流工程やマネジメントに関わる職種の年収が高い傾向にある。
これらの職種は専門知識や管理能力が求められるため、市場価値が高くなりやすい。
新卒でこれらの職種に就くには、高いポテンシャルを示す必要があるが、入社後に経験を積んでキャリアアップしていくことも十分可能だ。
まずはシステムエンジニアとして基礎を固め、将来的に高年収職種を目指すキャリアパスを描くのも一つの戦略といえる。
6-2.職種別・残業ランキングTOP10
残業時間が少ない傾向にある職種を紹介する。
| 順位 | 社名 | 残業の少なさ |
|---|
| 1位 | 社内SE | ★★★★★ |
| 2位 | ユーザーサポート/ヘルプデスク | ★★★★☆ |
| 3位 | インフラエンジニア | ★★★★☆ |
| 4位 | プログラマー | ★★★☆☆ |
| 5位 | アプリケーションエンジニア | ★★★☆☆ |
| 6位 | システムエンジニア | ★★☆☆☆ |
| 7位 | 営業職 | ★★☆☆☆ |
| 8位 | ITコンサルタント | ★☆☆☆☆ |
| 9位 | プロジェクトマネージャー | ★☆☆☆☆ |
| 10位 | クリエイティブ職 | ★☆☆☆☆ |
※一般的な傾向に基づく目安
社内SEや運用保守を担当するインフラエンジニアなどは、トラブルがない限り残業が少ない。
一方、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントは、クライアントワークであり、納期前の繁忙期などは残業が増えがちだ。
職種を選ぶ際は、年収だけでなく、働き方も含めて総合的に判断してほしい。自分のライフスタイルに合った職種を選ぶことで、無理なくキャリアを継続できるだろう。
7.SIerを目指す就活生からのよくある質問
SIerへの就職を考える中で、文系からの就職や将来性について不安を感じることもあるだろう。
ここでは、就活生からよく寄せられる質問について回答していく。
- 文系からSIerに就職することはできますか?
- 新卒からSIerはやめとけって本当ですか?
- 新卒からSIerで働く魅力は何ですか?
- SIerに就職するならどこがおすすめですか?
- 大手SIerに入る方法を教えてください!
7-1.文系からSIerに就職することはできますか?
文系からでもSIerへの就職は十分に可能だ。
実際に、新卒でITエンジニアになる学生の半数以上は文系出身者が占めている。
ヒューマンリソシアの調査によると、2023年に新卒でエンジニアになった人のうち、文系出身者の割合は61.8%に達している。※参照:ヒューマンリソシア
SIerの仕事では、プログラミングスキルだけでなく、顧客の業務を理解する力やチームで連携する力が求められる。
そのため、文系学生が培ってきた読み書きの力や論理的思考力は、現場で役立つ。
多くの企業では入社後に手厚い研修制度を用意しており、ITの基礎からゼロから学べる環境が整っている。
選考では現時点での技術力よりも、ITへの興味や学習意欲をアピールすることが内定への近道となる。
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1.文系こそSIerへの新卒入社がおすすめ
多くの就活生が「エンジニアは理系の仕事」というイメージを持っているが、SIer業界においてはその常識は変わりつつある。
文系がSIerを目指すべき理由は存在し、キャリアをスタートさせる場所として魅力的だ。
ここでは、文系にSIerがおすすめな理由について、以下の4つの視点から解説していく。
1-1.文系からの入社が増えている
IT業界全体で人材不足が叫ば…
7-2.新卒からSIerはやめとけって本当ですか?
「SIerはやめとけ」という声があるのは事実だが、全てのSIerが悪いわけではない。
この言葉の背景には、多重下請け構造による下請け企業の待遇の低さや、古い技術しか身につかないといった懸念がある。
大手SIerであれば、上流工程に携わり、高待遇とスキルを得ることができる。そのため、重要なのは、企業選びを慎重に行うことだ。
企業の立ち位置や開発体制、研修制度などをしっかりとリサーチし、ブラックな環境を避ければ、SIerは安定して成長できる魅力的な環境となる。
ネットの情報を鵜呑みにせず、自分の目で企業を見極めることが大切だ。
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1.SIerはやめとけ・腐ってるは本当?
ネット上の批判的な意見は、一部の事実を切り取ったものが多い。
SIerというビジネスモデル自体が抱える構造的な課題が原因だからだ。過去の労働環境のイメージが、過剰に拡散されている側面もある。
これから解説する6つのポイントを理解することで、冷静に判断できる。
1-1.多重下請け構造が批判されがち
IT業界には、元請けから下請けへと仕事が流れる構造が…
7-3.新卒からSIerで働く魅力は何ですか?
SIerで働く最大の魅力は、様々な業界のビジネスをITで支える社会貢献性の高さだ。
金融、流通、公共など、社会インフラとなるシステムを作ることで、世の中の役に立っているという実感を持ちやすい。
また、大手SIerであれば、教育体制が充実しており、未経験からでも着実にプロのエンジニアに成長できる。
さらに、プロジェクトごとに異なるチームで働くため、多くの人と関わりながら仕事ができる点も魅力の一つだ。
安定した環境で、チームワークを大切にしながら働きたい人には適している。
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1.SIer企業に新卒入社=勝ち組ではない
SIerに入社したからといって、無条件で「勝ち組」になれるわけではない。
SIer業界には「多重下請け構造」というピラミッド型の仕組みがあるからだ。どのポジションの企業に入るかによって、待遇や仕事内容は大きく異なる。
元請けに近い大手企業であれば、高収入や安定したキャリアが約束される可能性が高い。
一方で、下請け構造の末端に近い企業では、長時間労…
7-4.SIerに就職するならどこがおすすめですか?
おすすめのSIerは、君が何を重視するかによって変わる。
安定性と高年収を求めるなら、NTTデータや野村総合研究所といった大手ユーザー系SIerがおすすめだ。
もし、技術力を磨きたいなら、独立系のTISやメーカー系の日立製作所などが選択肢に入る。
また、若いうちからバリバリ働いて成長したいなら、コンサル系のアクセンチュアやフューチャーなども良いだろう。
自分のキャリアプランや価値観に合わせて、各カテゴリのトップ企業を中心に見ていくのが失敗しないコツだ。
7-5.大手SIerに入る方法を教えてください!
大手SIerに入るためには、早い段階からの準備が欠かせない。
まずはインターンシップに参加し、業界や企業への理解を深めることが重要だ。早期選考のルートに乗れる可能性もある。
また、選考では論理的思考力やコミュニケーション能力が厳しく見られるため、Webテスト対策や面接練習を徹底する必要がある。
ITパスポートや基本情報技術者試験などの資格を取得しておくと、ITへの意欲をアピールできる材料になる。
自己分析を深め、「なぜその企業でなければならないのか」を伝えることが内定への近道だ。
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4.8
Based on 373 reviews
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はくこ08:28 16 Jun 25
担当される方にもよると思いますので、こういう人もいるんだなと参考程度に読んでください。(HSP持ち、軽度うつ寛解状態の人間の意見なので参考にならないかもしれませんが。)
【良い点】
IT業界の説明や面接対策など丁寧に行ってもらえる。企業を紹介していただく時もどういう会社なのかをしっかり説明をしてくれる。無料でここまで手厚くしていただけるのは凄く有難かった。
【悪い点】
エージェントの態度や物言いが高圧的だなと感じる場面がたまにあった。別エージェント経由で紹介いただいた企業からの内定を承諾しようと思いますと言った時、まだ紹介できる企業があるからそっちを受けてから考えて欲しいと言われた時が1番高圧的に感じた(自身が紹介の企業へ転職が決まれば評価にも繋がるのでしょうから必死になる気持ちは分かるが)。絶対通りますよ!と余裕そうに言われた企業を受けて落ちた後だったのでその後に紹介する企業ならきっと受かりますよ!と言われても受かるビジョンが正直見えなかった。所々連絡不足だなと感じる場面があり、応募した企業からの返事がどうなったのか教えて貰えなかったり、最後上記の内定いただいた企業にします今までありがとうございましたの旨の連絡をしても既読無視されたり。前者はどうなったんだろうと不安になったし、後者はどうぞ勝手にやれよと思われたのかなという印象。自分の会社から入社してくれない人の事は心底どうでもいいんだろうなぁと思った(まあ無料なので当たり前かもしれないけど)。最終的には不信感が残る結末になってしまった。
悪い点が強く残ってしまったが、面接対策などは本当にしっかり行ってくれます。面接で落とされ続けている人は1度利用してみるのも手だと思います。
湯浅烈生23:36 12 Jun 25
経験や経歴を見つつどのような分野の仕事に興味があるかヒアリングや、エージェントの実体験を踏まえた話を聞くことで未経験でもIT業界への理解を深める事ができました。
また、こちら側の急な面談依頼なども臨機応変に対応してくれるなど、とても質の高いサービスを提供していただけたと感じます。
G Takamura15:30 12 Jun 25
全くの異業種、異業界からの転職で、右も左も分からない状態からのスタートでしたが、高成田さんのおかげで複数の内定をいただき、自分自身で納得のいく企業選びをすることができました。
特に企業研究や面接対策で手厚くサポートしていただき、感謝しております。
面接練習では、自分の良いところだけではなく、改善すべきポイントを明確に教えていただいたことで、苦手だった面接の通過率が上がりました。
また、最後の決断をする際には、自分の将来を見据えて、力強い言葉で後押しをしていただいたことが印象に残っています。
ありがとうございました!
Chiune Suzuki10:35 06 Jun 25
未経験からインフラエンジニアを目指すにあたり、右も左も分からない状態だったため、エージェントに登録しました。担当してくださった柿田さんがとても親切で、最初のカウンセリングから面接対策まで一つひとつ丁寧にサポートしてくださり、安心して転職活動を進めることができました。希望条件に合う企業をいくつか紹介してくださったうえ、第一志望だった企業から内定をいただくことができ、大変満足しています。未経験からの挑戦で不安な方には、ぜひおすすめしたいエージェントです。
水野貴仁09:51 04 Jun 25
キャリアアドバイザーが、親身になってくださって、IT業界や企業さんの理解も深く、とても良い転職活動ができました。
仲野洵良01:35 04 Jun 25
IT業界に興味があり、色々探していた時に、ユニゾンキャリアさんに登録しました。登録してからすぐに連絡がきて、面談を行いエンジニアの種類からどんなキャリア形成を送れば良いとか資格は何を勉強した方がいいとかを教えてもらいました。面接では、ほとんど初めての面接だったので丁寧な対策でしっかり準備を行い内定をいただけました。また和田さんはお人柄が素敵で、親身に話を聞いてくださります。ですので私はとても相談しやすい方という印象でした。本当にありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
F T00:22 01 Jun 25
とてもスムーズに転職活動を進めることができました。
質問した内容に対しての返信も早いし、書類作成の時も、至らない点を補うだけでなく更に膨らましてくれるので、自分では気づかなかった部分を知ることが出来ました。
何より、私の意思を尊重してくれて、無理に全ての企業を受けさせようとしない点がとても好印象でした。
これからも何か相談事や、将来のキャリアプランに迷った時は相談させてもらいたいと思えるエージェントさんでした。
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8.優良SIer企業からの内定獲得ならユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアであれば、君にぴったりの会社を紹介することができる。
IT業界専門の就活エージェントだからこそ、各社がシステムエンジニアとしてどのような仕事に携わるのかを知っているので、君の性格や希望の働き方に合った会社を紹介できる。
8-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー①
成功者インタビューより
IT以外に志望していた業界はありますか?
就活を始めたころは、食品メーカーやペットフードメーカーなどを考えていました。
私は医療ドラマや犬が好きなので、医療や健康に携われる仕事をしたいという気持ちがあったんです。
でも、改めて自分のキャリアについて考えたときに、メーカーよりもIT業界の方が将来性が高いと思ったんです。
というのも、新型コロナウイルスの流行を経験して、これからはAIによる医療診断や、日々の健康データを活用した予防医療など、ITが生活の中心になると思ったので、IT業界でエンジニアとして働くことに決めました。
ユニゾンキャリアではどんな選考対策を行いましたか?
面接に自信がなかったので、面接対策を重点的にしてもらいました。
例えば「プログラミングを勉強してますか?」と聞かれたときの回答方法など、実際に面接で質問される内容を細かく教えてもらいました。
他にも、知識ゼロの私でも勉強しやすい参考書や、プログラミングを学べるサイトを教えてもらいました。
そこで学習したおかげで、技術的な質問でも上手く受け答えできるようになりました!
あと、受ける企業ごとに丁寧に対策してくれたので、面接官の方から褒められることもあったんです。
ユニゾンキャリアのサポート全てが役に立っていて、橋本さんに相談して本当によかったです。
選考を上手く進めるポイントなどはありますか?
プログラミングの経験がないからこそ、面接で学習意欲を伝えることが大事だと思います!
少しでもいいので資格の勉強をしたり、プログラミングを学んだりすることをおすすめします。
エンジニアは学習が継続できる人が評価されるので、やっておいて損はないと思います!
8-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー②
成功者インタビューより
就活で不安だったことは何ですか?
納得して入社できる企業から内定をもらえるかわからなくて不安でした。
自分が働きたいと思える会社があったとしても、そこから内定もらえるとは限らないし…。
「今、内定もらってる企業は自分にとってベストなんだろうか?」って悩んでました。
就活は妥協するものじゃないと思いつつも、どこにも就職できないんじゃないかっていう不安もあって…。気持ちの整理がつかない時期がありましたね。
就職活動にかかった期間はどのくらいですか?
大学3年生の9月から始めて、6か月程度かかりましたね。
ユニゾンキャリアを利用してから1か月半で第一志望の企業から内定をもらえたんです。
もっと早く利用すればよかったと思いました…!
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
最初から最後まで橋本さんに手厚くサポートいただいて感謝の気持ちでいっぱいです…!
IT業界について知れたおかげで、面接で自信を持って話せました。
橋本さんはいつも親身になって相談にのってくれて、背中を押してくれる存在でしたね。
すごく心強かったですし、就活生のことを本気で考えてくれてると思いました。
ユニゾンキャリアは、企業の採用担当者から直接ヒアリングを行っているため、エンジニアのキャリア、実際の働き方に至るまで、詳細な情報を把握している。
そのため、入社後のミスマッチを避けることができ、納得のいく就活ができるようになる。
以下のボタンから無料相談に申し込み、君の就活のサポートをさせてもらえると本当にうれしい。