
IT業界の多重下請け構造とは?ピラミッド構造における問題点や就活での対策を解説!
1.多重下請け構造とは? 多重下請け構造とは、クライアントから仕事を受け、企画した会社が、その仕事を別の会社に頼み、さらにその会社が別の会社に頼む…というように、仕事が何段階も下の会社へと流れていく産業の仕組みを指す。 ちょうどピラミッドのような形になる。 IT業界では特にこの仕組みが当たり前になっており、一番上にはクライアントと直接契約を結ぶ「元請け」の会社がいる。 一見する…
2025.08.05
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最終更新日 : 2025.08.21
「IT業界のヒエラルキー上位に入りたい」「どうせなら上流工程の仕事がしたい」。この記事まで調べられているということは、おそらくそれなりに詳しく調査をしているのではないだろうか?
実際に、多くの学生は、周囲から「すごいね」と称賛されるような大手企業への憧れは強い。
しかし、本当にそうなのか?と立ち止まって考えるべきである。
「ヒエラルキー」は誰が決めたものなのか?頂点に立つことが、本当に自身の幸せに繋がるのか?
この本記事では、就活生が陥りがちな「企業のネームバリュー信仰」という病に切り込む。
業界の「闇」とまで言われる構造のリアルを知り、世間体や周囲の評価に惑わされず、自身が心から納得できるキャリアを選ぶ方法を解説する。
1.多重下請け構造とは? 多重下請け構造とは、クライアントから仕事を受け、企画した会社が、その仕事を別の会社に頼み、さらにその会社が別の会社に頼む…というように、仕事が何段階も下の会社へと流れていく産業の仕組みを指す。 ちょうどピラミッドのような形になる。 IT業界では特にこの仕組みが当たり前になっており、一番上にはクライアントと直接契約を結ぶ「元請け」の会社がいる。 一見する…
2025.08.05
2025.07.25
2025.07.25
「ヒエラルキー」や「カースト」と呼ばれるIT業界の序列は、多重下請け構造がそのまま反映されたものだ。
クライアントから直接仕事を請け負う「一次請け」を頂点に、二次請け、三次請けと仕事が流れるピラミッド構造を指す。
一般的に「上流ベンダー」と呼ばれるのは、ピラミッドの頂点に位置する一次請け企業群だ。システムの企画や設計といった上流工程を担当し、実際の開発は下請けに委託する場合が多い。
そのため、世間一般では「一次請け=上流=ヒエラルキー上位=勝ち組」というイメージが定着している。
大手SIerへの内定は周囲から賞賛される傾向にあるのだ。
しかし、その裏側で何が起きているかを知らなければ、後で後悔する可能性がある。事実、大手SIerに入ったはいいものの、結局は配属ガチャで、スキルが身に付かないまま時間を過ごしてしまうというパターンも少なくない。
さらに、納品義務のあるSIerはしばしば、炎上案件にぶつかり、いわゆるデスマーチといわれる現場に直面することもある。勝ち組とおだてられて木に登る愚かな豚にならないように、しっかりと理解しておくことをおすすめする。
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まず、多くの就活生が「上流工程」と聞いてイメージするのが、ピラミッドの内部の頂点に君臨している企業群だろう。
クライアントから直接依頼(受託)を受け、巨大なプロジェクトを動かしている。良くも悪くも、日本のIT業界の伝統的な「強者」と言える存在だ。
企業の経営課題をITで解決する、まさに「上流の中の上流」とも言える存在だ。
アクセンチュアやアビームコンサルティングが有名だ。
クライアント企業の社長や役員クラスと直接交渉し、ビジネスの根幹から変革を提案する。圧倒的な論理的思考力とコミュニケーション能力が求められる超エリート集団というイメージが強い。
新卒でコンサルティングファームでの経験は、その後のキャリアに箔が付くことは間違いないだろう。私の友人もこのような企業に入社しているが、はっきり言おう。激務になる可能性はかなり高めであると。
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マッキンゼーやボストン・コンサルティング・グループ(BCG)に代表される戦略系コンサルティングファームも、IT戦略やDX推進のプロジェクトが増えている。
世界中からトップクラスの頭脳が集まり、成果主義(Up or Out)の厳しい環境で知られる。
「若いうちから圧倒的に成長したい」と考える向上心の高い学生にとって、最高峰の舞台と言える。
ただ、入社難易度は非常に高い。さらにシンプルな実力主義のため、業績が悪ければ首を切られるし、年収も上がらない。
外資は日系企業と比べてレイオフ(リストラ)も盛んに行っているので、バリバリ働いて結果を出す。その気持ちがないのであれば、あまりおすすめするのは難しい。
IT業界のヒエラルキーと聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべる存在だ。
NTTデータ、富士通、日立製作所といった、日本のIT業界を長年支えてきた企業である。
官公庁や大企業の巨大なシステム開発をクライアントから直接請け負うため、プライム企業ともいわれている。
安定した経営基盤と手厚い福利厚生、そして何よりネームバリューがある。親世代からの評価も高く、「とりあえずここに入っておけば安泰」という安心感は大きな魅力だ。
ただ、日本の最難関というだけもあって、正直、学力的には早慶ぐらいは欲しいのが実態だ。
SIerが形成するピラミッド構造の「外側」に位置し、全く異なる原理で動くトップ企業がある。
これらはクライアントの依頼でシステムを構築するのではなく、自社のサービスやプロダクトで世の中に価値を提供する「事業会社」だ。
ヒエラルキーの序列に縛られない、もう一つの「王様」と言える。
この領域で特に勢いがあるのは、Salesforceに代表される特定のビジネス領域に特化したクラウドサービスを武器にするコンサルティング企業だ。
ITインフラだけでなく、CRM(顧客管理)やSFA(営業支援)といった、企業の「心臓部」とも言える業務プロセスそのものを変革する。
仕事内容は、クライアントの営業やマーケティングの課題を深くヒアリングし、「どうすれば効率的に売上を上げられるか」を考え、自社のクラウドサービスを最適にカスタマイズして導入・定着させることである。
ITの力でビジネスの最前線を動かす、実践的なコンサルタント集団と言える 。
純粋な技術力だけでなく、顧客のビジネスを理解し、業務改革をリードする力が求められるため、文系の学生が活躍できるフィールドも広い。成果を出せば給与水準も世界レベルで、やりがいも大きい 。
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リクルート、サイバーエージェント、楽天、LINEヤフー、メルカリといった企業群も、間違いなくヒエラルキー上位の一角だ。
これらの企業はSIerのピラミッド外で、自社のメディアやEC、ゲームといったサービスを開発・運営している。
仕事の目的は、顧客のシステムを構築することではなく、「自社サービスをどう成長させるか」である。そのため、世の中のトレンドをいち早くキャッチし、高速でサービスを改善するスピード感が求められる。
職種もエンジニアだけでなく、サービスを企画するプランナーや、ユーザーを増やすマーケターなど、文系の学生が活躍できるポジションも多い。
自身のアイデアが多くの人の生活に直接影響を与える、ダイナミックな仕事ができることが最大の魅力だ。
就活サイトに記載されている「平均年収1000万円」「残業月20時間」といった甘い言葉の裏側を、正しく見極めているだろうか?その憧れだけで突き進んで、本当に自分の人生は幸せになるのだろうか?
ここで一度冷静になって考えてみてほしい。
求人情報に記載されている「平均年収」は、新入社員から、数十年間勤務している部長や役員の報酬まで全て含んだ数字である。
入社後すぐにその金額を得られるわけではない。また、コンサルティングファームや外資系企業では、成果を出せば高収入を得られるが、成果が出なければ基本給のままということも珍しくない。
高い年収には、それ相応のプレッシャーと結果が求められることを忘れてはならない。
「残業少なめ」という言葉を鵜呑みにすることは危険だ。
これも全社員の平均値である。プロジェクトによっては、毎日終電、土日出勤といった「炎上案件」も存在する。
特に、ヒエラルキー上位の仕事は、クライアントからの期待値も高く、プロジェクトの規模も大きい。定時で帰れる部署もあれば、文字通り寝る間もない部署もある。
そのリスクを、自身は本当に受け入れられるだろうか。ワークライフバランスを重視したい場合、平均値だけで判断するのはリスクが高い。
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これは言うまでもないかもしれないが、これまで名前が挙がったような企業に入れるのは、全就活生の中でもごく一部の優秀な人材か、多大な努力をした学生だけだ。
特に、文系の学生が技術職で挑戦する場合、想像以上に理想像とのギャップが大きい。
学歴フィルターはもちろん、理系の学生が大学で学んできた知識や経験と、正面から競う必要がある。
資格やスキルで裏付けがなければ、選考の土俵に上がることすら難しいかもしれない。厳しい現実から目を背け、憧れだけで記念受験を繰り返すのは、貴重な時間を無駄にするだけである。
「自社の離職率は低い」という言葉にも裏がある可能性がある。例えば、新卒3年以内の離職率は低くても、5年目、10年目の社員が多数退職している可能性も考えられる。
また、「離職率」の計算方法は企業によって異なり、算出期間を意図的に調整して低く見せているケースもある。
重要なのは、数字のマジックに騙されず、社員がどのような理由で、どのくらいの年次で退職していくのか、その「生の声」を知ることだ。
OB/OG訪問や口コミサイトなど、利用できるものは全て利用し、リアルな情報を集めておくことをおすすめする。
これはIT業界の特徴の一つだが、一つの会社に居続けるよりも、スキルを習得して転職を繰り返した方が、結果的に年収が上がりやすい傾向がある。
つまり、新卒で入社した会社のネームバリューに固執するよりも、20代のうちにどのような経験を積み、どのようなスキルを自身の武器にできるかの方が、はるかに重要である。
最初の会社の看板が、自身の30代、40代の価値を決めるわけではない。
むしろ、看板に頼りすぎると、気づいた時には「転職市場で価値のない人材」になるリスクすらある。
結論を言ってしまうと、ヒエラルキー上位というのは、性格的・能力的な要素に大きく左右される傾向にある。
仕事がつまらないと感じるのは実際2つのパターンがあり、「能力的に物足りない」または「自分の能力より難しすぎる」のどちらかが多い。
ヒエラルキー上位に入った時に待っているのは、日系の場合は前者で、外資系の場合は後者だ。
高い給料を得るということは、それだけの価値を企業に提供しなければならない。
上司からは「給料分働いているか」と毎日プレッシャーをかけられ、クライアントからは無理難題を押し付けられる。
文系出身で技術的なキャッチアップが遅れがちな学生は、周囲の優秀な同期との差に焦り、自信を失っていく。
気づいた時には、心と体のバランスを崩し、休職や退職に追い込まれるケースは珍しくない。
ヒエラルキー上位企業の仕事は、マネジメントや顧客との調整、資料作成が中心となることが多い。実際に手を動かしてプログラミングを行うのは、下請けのエンジニアである。
そのため、何年も働いたにもかかわらず、いざ転職しようとしたら「自分には、パワーポイントとエクセルのスキルしかありませんでした」といった事態に陥る可能性がある。
企業の看板がなくなった時、自身の市場価値は一体いくらになるのだろうか。なんて話は、転職の支援をしている我々が最も目にするところだ。
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同期は次々と出世していくのに、自分はいつまでも昇進できない。かといって、今さら転職するスキルも勇気もない。
結果、高い給料だけを得て、特に重要な仕事も与えられず、社内で孤立していく「窓際社員」になる。プライドだけは高いため、企業にしがみつくしかない。
大企業だからこそ、このようなキャリアの袋小路に迷い込む人も少なくない。
特に外資系企業に多いのが、「レイオフ」と呼ばれる大規模な人員削減だ。
企業の業績が悪化したり、事業の方向性が変わったりすると、昨日まで一緒に働いていた同僚が、ある日突然、解雇を告げられる。
これは、個人の能力とは関係ない、経営判断による場合がある。安定していると思っていた大企業でも、このようなことは普通に起こる。「企業の看板」がいかに脆いものであるか。
自身の身は、自身のスキルでしか守れないことの何よりの証拠だ。
ここまで読んで、これまで持っていた「ヒエラルキー上位=絶対正義」という価値観が、少し揺らいできたのではないだろうか?
私が最も伝えたいのは、これからの時代、重要なのは「どこの企業に入社するか」よりも、「その企業で何が身につくか」である。
企業の看板は、5年後、10年後にどうなっているか分からない 。だが、自身がその手で身につけた本質的なスキルは、決して裏切らない 。
それは、どんな企業でも通用する、自身だけの「武器」となる 。
重要なのは、20代という貴重な時間を、企業の歯車としてではなく、自分自身の価値を高めるために使える環境に身を置くことだ 。
ヒエラルキーが下だとか、知名度がないとか、そのようなことは関係ない。
本当に自身を成長させてくれる場所こそが、自身にとっての「優良企業」である。
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「重要なのはスキルだと言われても、具体的にどうすれば良いのか」と混乱しているかもしれない。だが、心配はいらない。
そのために、私たちIT専門の就職エージェント、ユニゾンキャリアが存在するのだから。
成功者インタビューより
就職活動時に不安だったことは何ですか?
ひとりで就活していた時は自分が行きたい企業が分からず、いつ就活が終わるのか不安でした。
ありがたいことに、複数の内定をいただいていたんですが、「なんか違うな…」と思い、なかなか内定承諾に踏み切れませんでした。
ユニゾンキャリアを使うようになって、担当キャリアアドバイザーの橋本さんと話すうちに入社したい企業の基準が決まったので不安が解消されました!
ユニゾンキャリアではどんな選考対策を行いましたか?
面接対策を中心に行いました!
当初、僕はIT業界の知識がなくて、面接で上手く回答することができなかったんです。
そこで、担当キャリアアドバイザーの橋本さんからアドバイスをもらい、面接でよく聞かれる「エンジニアになるためにどんな勉強をしているか」や「将来どうなりたいか」といった質問の伝え方が明確になりました。
おかげで自信をもって面接の受け答えができるようになり、第一志望の企業から内定をもらいました。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
ひとことで言えば、本当に良かったですね。
他の就活エージェントと同じように一気に企業を紹介されなかったところが良かったです。
大量に企業を紹介されると押しつけな感じがして、どうやって選んで応募していいのかわからなかったんで…。
担当キャリアアドバイザーの橋本さんが求人を厳選してくれて、しかも企業の内部事情まで教えてくださったのが、すごく良かったです!
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成功者インタビューより
就職活動で不安だったことは何ですか?
部活と就活の両立が不安でした。
部活はダンスをやっていたんですけど、すごく忙しくて、多い時は週5日で昼過ぎから夜9時まで練習があったんです。
イベントやコンテストが1年中あって、オフシーズンも年間で2週間くらいしかなくて…。
そんな中、一からひとりで就活できるかが心配で、誰かに頼りたくて、就活エージェントに相談しました。
ユニゾンキャリアを利用しようと思った理由は何ですか?
ユニゾンキャリアの口コミを見て、未経験からエンジニアを目指す就活生に寄り添って支援していると分かったからです。
以前、他の就活エージェントを使っていて、気づいたら強引に面接を設定されてしまったことがあって…。
営業職を勧められて、自分でちゃんと考える間もなく、登録して2日後に面接日が決まってしまったんです。
それから就活エージェントは選ばないとダメだと気づいて、ネットで調べて自分に合いそうなユニゾンキャリアに登録しました。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
面接が苦手だったんですが、担当キャリアアドバイザーの橋本さんのおかげで自信をもって話せるようになりました。
面接対策のときも、橋本さんは自分の話を聞いて向き合ってくれて、疑問に思ったことはすべて答えてくれたので、助かりました…!
だからこそ、就活で落ち込んだ時も頑張ろうって気持ちになれました。橋本さんには本当に感謝しています。
周りの目を気にして「すごい会社」に入ろうとする気持ちは、痛いほどわかる。でも、その選択は、本当に君の人生を幸せにしてくれるんだろうか?
ユニゾンキャリアでは転職のサポートも行っているため、入社後に5年後、10年後に「あの時、この会社を選んでよかった」と心から思えるような、個別のキャリアプランを一緒に考えることが仕事である。
まずは以下のボタンから、無料相談で自身の悩みを聞かせてほしい。就職活動に全力で向き合うことを約束する。
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