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通信業界の将来性は?就職して後悔しないためのオワコン実態と業界理解

通信業界の将来性は?就職して後悔しないためのオワコン実態と業界理解 | IT業界研究

記事の概要

通信業界への就職は後悔するのか。「オワコン」という言葉を見かけるたびに、迷いや不安を抱えたまま選考に進む就活生は少なくない

しかし、その不安は業界全体に対する正しい評価ではなく、一部の事業領域における構造変化から生じた誤解に過ぎない。実際には、従来型の通信サービスが縮小する一方で、5Gや法人向けDX支援、データセンターといった新領域は急速な成長を遂げている。

本記事では、通信業界がオワコンと言われる理由と、拡大を続ける成長領域の両面から、業界の真の将来性について解説していく。歴史的な変革期にある業界の実態を正しく捉え、ネットの噂に惑わされない納得のいく企業選びの参考にしてほしい。

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目次

1.通信業界に将来性はある?結論と市場規模の現状

通信業界は「オワコン」や「斜陽産業」というイメージで語られることが多い。しかし実際には、市場が縮小する領域と拡大する領域が併存する変革期にあるのが現状だ。

結論から言えば、通信業界には十分な将来性があり、新卒就活生が志望先として選ぶ価値のある業界である。この見方は市場データと事業構造の理解から導き出されるものだ。ここでは、通信業界の将来性と市場規模について解説していく。

  • 結論:通信業界に将来性はあるといえる理由
  • 国内通信市場の規模と推移
  • 縮小している領域と拡大している領域の内訳

1-1.結論:通信業界に将来性はあるといえる理由

通信業界に将来性があると言える最大の理由は、既存事業の縮小を補う新事業領域(5G・IoT・DX推進・データセンター等)が急速に拡大しているからだ。

音声通話やスマホの料金単価が下がり、国内スマホ契約数がほぼ飽和したという課題は確かに存在する。

それでも、通信インフラを活用した新規ビジネスへの投資は増加し、通信会社各社が次の成長軸として注力している。新卒で通信業界に入社した場合、こうした成長領域への配属・異動を通じて、業界の変革を担う立場で経験を積む機会が多い。

単なる右肩下がりの産業ではなく、事業構造の転換期にある業界だからこそ、新人にも挑戦の場がある。入社後5~10年で、従来の通信事業から新領域へのキャリアシフトを経験する人も多い。

就活生にとって重要なのは、「通信業界全体がオワコンかどうか」という二者択一の判断ではなく、「どの職種・企業で、どの事業領域に関われるか」を見極めることだ

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1-2.国内通信市場の規模と推移

国内通信市場全体の規模を見ると、2020年代前半から微減傾向が見られる

矛盾するようだが、この数字だけで「オワコン化」と結論づけるのは危険だ。なぜなら、市場全体の微減は既存事業(音声通話・従量制データ通信)の縮小に起因し、新事業領域の成長はそれを相殺する規模で進行しているからだ。

具体的には、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク等の大手通信事業者の財務データを見ると、営業利益や設備投資額は堅調に推移している。

既存通信事業の利幅が縮小する一方で、データセンター事業やクラウド関連サービスなど高マージン事業の売上比率が上昇している。

つまり、事業の質が変わっているのであって、企業の実力が失われているわけではない。市場規模の数字を読む際は、全体の増減だけでなく、その内訳がどう変わっているかに注目する必要がある

1-3.縮小している領域と拡大している領域の内訳

通信業界の内部を見ると、明確な二極分化が起きている

縮小領域は主に従来型の音声通話とスマホ向けデータ通信で、契約数の頭打ちと単価下降が続いている。一方、拡大領域は法人向けDX支援・IoTプラットフォーム・データセンター・5G関連サービス・クラウドインフラ等、B2B・エンタープライズ向け事業である。

なぜこの二極分化が起きているのか、それはスマホの普及率が国内でほぼ100%に近づき、新規契約者の獲得が難しくなったからだ。

しかし同時に、企業のデジタル化やIoT活用の需要は急速に高まっており、通信インフラと情報処理技術を組み合わせたサービスを求める法人顧客は増加し続けている。

つまり、市場のニーズ自体がシフトしているのだ。新卒就活生にとって、この内訳を理解することは選考対策でも有利に働く

志望企業の成長領域がどこかを認識した上で、志望動機に「既存事業の維持ではなく、新領域での挑戦に関わりたい」という観点を盛り込むことができるからだ。

2.通信業界の分類と業界構造を理解する

通信業界がオワコンと言われる背景には、業界の構成や事業領域の多様性を見落とす誤解がある

実は通信業界は固定通信・移動体通信・インターネット関連など複数の領域に分かれており、領域ごとに市場の成長性が大きく異なる。さらに同じ業界にいても企業の立場によって将来性が大きく分かれるのが通信業界の特徴だ。

オワコン説の真偽を見極めるには、業界全体ではなく、各領域と企業戦略を個別に理解する必要がある。

ここでは、通信業界の分類と業界構造について解説していく。

  • 固定通信・移動体通信・インターネット関連の違い
  • インフラ型企業とサービス型企業の将来性の差
  • 主要企業のポジショニング一覧

2-1.固定通信・移動体通信・インターネット関連の違い

通信業界は事業の種類によって大きく3つに分類される。それぞれの領域は市場成長の方向性が全く異なり、企業の将来性も個別に判断する必要がある。

固定通信(固定電話・ADSL・光回線などの固定回線サービス)は、国内市場の飽和と利用者シフトにより縮小傾向にある。かつて一般家庭の必須インフラだった固定電話の加入者数は減少し、光回線も既に普及の段階に入っている。

一方、移動体通信(携帯電話・スマートフォン向け通信サービス)は国内市場がほぼ飽和状態にあり、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3社による寡占状態が続いている。

料金値下げ圧力や格安スマホ企業の参入により競争は激化しており、単純な通信料金収入だけでは収益成長が難しくなっている。

対照的に、インターネット関連(クラウドサービス・データセンター・IoTプラットフォームなど)は新規需要が急速に拡大している領域だ。

企業のDX推進やデータ活用が加速する中、通信インフラ業者もシフトしている

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2-2.インフラ型企業とサービス型企業の将来性の差

通信業界内の企業は、事業モデルの根本によって「インフラ型」と「サービス型」に分かれる

この分類こそが、通信業界内での将来性の明暗を分ける最大の要因だ。同じ通信業界でも企業の立場によって成長シナリオが大きく異なる理由がここにある。

インフラ型企業(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど大手通信キャリア)は、莫大な通信インフラ資産を所有し、それを多数の顧客に賃借することで収益を得る。

5G網の構築や維持には数兆円単位の投資が必要になるため、資本力のある大手だけが参入可能な領域だ。

これに対し、サービス型企業(MVNO企業、新興クラウド企業、データセンター事業者など)は、インフラを自社所有せず、大手キャリアのインフラを借りて独自のサービスを展開する。初期投資が少なくて済み、スピーディに新サービスに転換できるメリットがある。

どちらが「良い」のではなく、自分のキャリア観と合致しているかを判断することが重要だ

2-3.主要企業のポジショニング一覧

通信業界で新卒就職先として検討される主要企業は、上述のインフラ型・サービス型の区分に加えて、新領域(5G・IoT・DX支援)へのシフト度合いによって更に細分化される。

オワコン説に惑わされず、個社の事業ポートフォリオを正確に把握することが企業選びの第一歩だ。

大手通信キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)は依然として国内の通信インフラの大部分を支配しており、企業規模と経営基盤の安定性で優位にある。

ただし、従来型の移動体通信事業の成長は限定的なため、各社共に5G・法人向けDX支援・データセンター事業へのシフトを急速に進めている。

その他の主要企業(NTT東日本・NTT西日本、ソネット等のインターネットプロバイダ、楽天モバイルなどの新規参入企業)は、それぞれ異なるポジショニングを持つ。

固定回線やインターネット接続に特化した企業は市場の成熟化に直面する一方で、新規参入企業は既存大手との競争力を築くために新しいサービス領域での差別化を模索している

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3.通信業界が「オワコン」と言われる理由

通信業界がオワコン・斜陽産業だと言われるのは、市場に確かな課題が存在するからだ

料金値下げ競争の激化、少子化による加入者減少、格安スマホの台頭、従来型サービスの縮小という4つの要因が、業界の衰退イメージを形成している。

ここでは、通信業界がオワコンと言われる理由について解説していく。

  • 料金プランの低価格化による利益圧迫
  • 少子化による国内市場の飽和
  • 格安スマホ(MVNO)の普及による競争激化
  • 従来型固定回線・音声通話サービスの縮小

3-1.料金プランの低価格化による利益圧迫

スマートフォンの月額料金が規制によって大幅に値下げされ、通信各社の利益が圧迫されていることは、オワコン説の大きな根拠だ

2021年以降、政府による料金引き下げ要請と競争環境の激化により、大手通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)も新プランを投入して価格競争に応じた。従来は月額8,000円程度だったスマートフォンの基本料が、今では3,000〜4,000円程度の新プランが定着している。

この値下げの加速は、かつての高い利益率を維持できなくなったことを意味する。

料金低下による利益圧迫は、事業成長の鈍化と直結している。加入者数が飽和している国内市場では、料金が下がると企業の売上や利益も同時に低下する仕組みだ。

ただし、料金低下に伴う利益圧迫は一部のスマートフォン基本料金事業に限定されており、業界全体がオワコンなのではなく、特定の市場が飽和している見方が正しい

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3-2.少子化による国内市場の飽和

日本の少子化により、スマートフォンなどの新規加入者が減少し、国内通信市場の成長が停滞している

通信業界の主力商品であるスマートフォンは、既に国内での普及率が90%を超えている。少子化で若年層が減り続ける一方で、既に契約者の大多数が保有している状況では、新規加入による売上拡大が期待できない。

市場が「成熟期」から「衰退期」へ移行する懸念が、オワコン説を助長している。2030年には日本の人口が1,000万人近く減少するとの推計もあり、通信加入者数の減少は避けられない見通しだ。

既存加入者の維持・争奪がメイン事業になる状況では、過去のような急速な事業拡大が難しくなる。

ただし市場飽和は消費者向けサービスの話であり、法人向けネットワークサービスやIoT・5G関連事業では、むしろ成長が見込まれている。

国内市場の成熟は、事業領域の転換が急務であることを示唆している点が重要だ

3-3.格安スマホ(MVNO)の普及による競争激化

UQモバイル・Y!mobileといったサブブランドや、楽天モバイルなどの新興キャリアの台頭により、大手通信キャリアの市場シェアが侵食されている

格安スマホサービスは、大手より2〜3割安い料金を武器に急速に利用者を増やしてきた。従来は大手3社で国内市場の大半を占めていたが、2020年代に入ると楽天モバイルなどの新規参入や既存プレイヤーの参入で、市場構造が変わりつつある。

この競争激化により、大手キャリアの利益率がさらに低下する圧力が高まっている。格安スマホの登場は、消費者にとって選択肢が増えるメリットがある反面、業界全体の利益水準を引き下げる効果がある。

「価格競争が激しい=オワコン業界」という短絡的な判断が広がった背景には、この現象がある。

ただしこの転換は、事業モデルの進化を求める市場圧力であり、衰退ではなく業界の構造的変化と見るべきだ

3-4.従来型固定回線・音声通話サービスの縮小

固定電話・固定回線・長距離通話といった従来型サービスの加入者が年々減少し、通信業界の歴史的な収入源が着実に縮小している

オフィスや一般家庭の固定電話は、スマートフォンとインターネットの普及により劇的に減少した。特に若年層では固定電話を引く習慣がなく、「電話=スマートフォン」という認識が定着している。

また光回線の普及前は、ISDN・ADSL回線が重要な通信手段だったが、これも時代とともに廃止されつつある。

このように過去数十年間、通信業界の主要な収入源が相次いで衰退していることが、オワコン説の最も直感的な根拠になっている。2020年代には、NTTが固定電話網の維持から段階的に撤退する方針を発表し、業界の構造転換が明確になった。

従来型サービスの終焉は、通信業界の「終わり」を象徴するニュースとして広く報道されているが、同時に高付加価値事業への転換の機会でもある

4.「将来性がない」「衰退する」との声は妥当か検証

通信業界がオワコンだという声は、実は一面的な見方に過ぎない。確かに、従来型の音声通話や固定通信といった既存事業は市場が縮小している。

しかし同時に、通信キャリアは5G・IoT・DX支援・クラウドといった成長領域へ事業をシフトさせており、業界全体が衰退しているわけではなく、むしろ変革期にあるのが実態だ。ここでは、将来性がない・衰退するとの声は妥当かについて解説していく。

  • 5G・6G普及がもたらす新たな収益源
  • IoT・DX需要の拡大と法人向けサービスの成長
  • データセンター・クラウド関連事業の拡大
  • 政府のインフラ投資による下支え

4-1.5G・6G普及がもたらす新たな収益源

5G・6G通信網の整備と普及は、通信キャリアにとって新たな収益源を生み出す重要な機会となっている

これまでの音声通話やモバイルインターネットという既存サービスの成長が鈍化する中で、次世代通信規格への投資は業界の再成長を支える柱として機能している。

5G時代には、高速・低遅延・多接続という特性により、自動運転やスマートシティ、産業用ロボット制御など、これまで実現が困難だった高度な応用サービスが可能になる。

通信キャリアはこれらの基盤となる通信インフラの提供者として、従来の消費者向けサービスより付加価値の高い法人向けソリューションを提供できるようになる。これは業界の利益構造を大きく変える可能性を秘めている

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4-2.IoT・DX需要の拡大と法人向けサービスの成長

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進において、通信キャリアは必須パートナーとしての立場を確立しつつある

これは消費者向けモバイル事業の縮小をカバーする重要な成長領域であり、業界全体の将来性を大きく左右する要素となっている。

IoTデバイスの急増により、企業はセンサーやシステムを通じた膨大なデータを日々生成するようになった。このデータを活用して業務効率化や新規事業創出につなげるため、企業はIoT対応の通信インフラとその管理・分析サービスを必要としている。

通信キャリアはこの需要に応え、単なる通信接続だけでなく、クラウド連携やAI活用まで含めた総合的なDXソリューションを提供する立場へと進化している。

法人向けサービスの成長は数字にも表れており、NTTドコモやKDDIといった大手キャリアの営業利益の多くは、既にモバイル事業よりも法人向けサービスが占める比率が高まっている

4-3.データセンター・クラウド関連事業の拡大

データセンター・クラウド関連事業は、通信キャリアが今最も注力している高成長領域の一つであり、オワコン説とは無関係に急速に拡大している。

企業や政府機関がクラウド化を進める中で、通信インフラと物理的なデータセンターの両方を保有する通信キャリアは、競争上の強い優位性を持っている。

従来、データセンターはクラウド事業者(Amazon AWS、Microsoftなど)の独壇場と見なされていた。

しかし通信キャリアは自社の通信ネットワークと組み合わせることで、高速で低遅延のデータ転送と物理的なセキュリティを同時に提供でき、特に金融機関や大規模製造業から高い需要を獲得している。

NTTドコモが「NTT東日本・NTT西日本と共にデータセンター事業を統合する」と発表したことなどから、業界全体がこの領域に経営資源を集中させていることが明確に読み取れる。新卒がキャリアを構築する道も広がっている。

4-4.政府のインフラ投資による下支え

通信インフラは公共性の高い基盤施設として、政府の重点投資対象に位置付けられており、この支援が業界の安定性を大きく支えている

オワコン説が必ずしも当たらない理由の一つに、市場メカニズムだけでなく政策的な下支えがあることを見落としてはいけない。

政府は「2030年までに全国の通信インフラを5G・6G対応にする」という目標を掲げており、通信キャリアへの設備投資支援や規制緩和を継続している。

さらに、地方の過疎地域への通信網整備は採算性が低いため、政府は通信キャリアに対して義務付けつつ、その費用の一部を補助金で支援する仕組みを整えている。

この政策的な下支えにより、通信キャリアが急激に業績を落とすシナリオは現実的ではなく、安定した雇用と成長機会が維持される可能性が高い。

地方のDX推進にも通信インフラが欠かせないという認識が強まっており、公的サポートはむしろ増加する傾向にある

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5.将来性のない業界・衰退が懸念される業界との比較

通信業界がオワコンと呼ばれる理由の一つは、既存の携帯通信やNTT固定電話といった従来ビジネスの市場が縮小していることだ

しかし同じく衰退が懸念される紙媒体・小売・地方銀行と異なり、通信業界は成長領域への転換が明確に進んでいる。

ここでは、将来性のない業界・衰退が懸念される業界との比較について解説していく。

  • 新聞・出版など紙媒体業界との比較
  • 従来型小売業界との比較
  • 地方銀行など一部金融業界との比較
  • 通信業界が『変革期』と評価できる理由

5-1.新聞・出版など紙媒体業界との比較

新聞・出版業界は、広告収入の急落とデジタルメディアへの読者流出により、構造的な衰退が続いている業界だ

紙という媒体そのものの価値が低下し、新しいビジネスモデルへの転換が極めて難しい状況にある。対して通信業界が異なるのは、新しい通信技術やサービスが次々と市場を生み出し、企業が成長領域へシフトする余地が残されている点である。

紙媒体のように「別の形式へ転換しても本質的な価値が失われる」わけではなく、5GやIoT、クラウド基盤の提供といった新しい売上源へ事業を再編できる可能性がある。

新聞や雑誌の読者数・発行部数は毎年減少し、その傾向に対抗する手立てがほぼない。

一方、通信業界の既存ビジネスが縮小しても、法人向けDXサービスやデータセンター事業といった新領域で売上を補完できる企業が多く存在する。

この構造的な違いが「通信業界はオワコンではなく変革期」という評価につながるのだ

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5-2.従来型小売業界との比較

従来型小売業界も衰退が指摘される領域だ。百貨店やショッピングモールといった既存の小売形態は、eコマースと消費者行動の変化により、立ち直りが難しい構造的な危機に直面している。

小売業が陥る困難さは、オンラインストアへの業態転換が簡単ではない点にある。実店舗の家賃・人件費・在庫管理といった既得権益が大きく、デジタル化への投資とのバランスが取りにくい。

加えて、Amazon や楽天のような資本力の大きなプレイヤーとの競争は、既存の小売企業では勝ちにくい。小売業は過去の資産が重荷になりやすく、業態転換の過程で多くの企業が市場から退出している。

これに対し通信会社は既存インフラと技術を活かしながら、法人向けサービスやデータビジネスへシフトする戦略を取っており、衰退と成長が並行する状態にある。この柔軟な対応力が、通信業界の将来性を支える重要な要素となっている

5-3.地方銀行など一部金融業界との比較

地方銀行は、人口減少と低金利環境により、利息収入と融資機会が急速に縮小している。伝統的な金融仲介機能の価値が低下し、デジタル化への対応でも大手銀行や金融テックに後れを取っている業界だ。

通信業界も同様に市場飽和と競争激化に直面しているが、金融業とは異なり新しい技術基盤そのものが需要を生み出し続ける点が重要である。

5Gやクラウドサービスは、企業や社会全体が必要とするインフラであり、その供給者としての通信会社の役割は増していく可能性が高い。

地方銀行は「既存サービスに頼る経営モデルの限界」が問題であるのに対し、通信業界は「既存ビジネスの構造変化への適応」という性質の異なる課題に直面している。この違いが通信業界にオワコン説が当てはまらない理由となる。

技術の進化とともに、常に新たな価値を提供し続けることができる業界の強みがここにある

5-4.通信業界が『変革期』と評価できる理由

以上の比較から明らかなのは、衰退業界と通信業界の最大の違いは「新しい成長領域の有無」である。通信業界には5G、IoT、クラウド、DX支援といった成長領域が存在し、それが企業の次の柱になり得る状況にある。

オワコン業界と呼ばれるものの共通点は、旧来のビジネスモデルが衰退しても、代替となる新しいビジネスチャンスが限定的か、ほぼ存在しない点だ。

紙媒体も小売も金融も、既存の価値提供方法が通用しなくなると、企業全体が沈みやすい構造になっている。

対して通信業界を見ると、新領域へのシフトが進んでおり、「既存サービスの衰退と新領域への転換が同時に進む変革期」にあるといえる。

単純なオワコン評価では実態を掴めない。就活生が通信業界を志望する際は、この変革の実相を理解し、自分がどの領域でどのようなキャリアを描くのかを明確にしておくことが重要である

6.通信業界が抱える課題とリスク要因

通信業界が本当にオワコンなのかを判断するには、市場全体の成長・縮小だけでなく、業界が直面する具体的な課題を理解することが重要だ

料金規制や競争激化、人材不足といったリスク要因は着実に存在する。ここでは、通信業界が抱える課題とリスク要因について解説していく。

  • 総務省の料金規制と価格競争の継続
  • 新規参入プレイヤーによる競争激化
  • 通信インフラ人材の不足という課題

6-1.総務省の料金規制と価格競争の継続

通信業界のオワコン説の最大の根拠となっているのが、総務省による料金規制と、それに伴う価格競争の激化だ

政府は「スマートフォン料金の引き下げ」を重点施策として位置づけ、2019年の電気通信事業法改正以降、大手通信会社に対する規制圧力を強め続けている。

従来型の音声通話やSMS、基本料金の値下げを強いられるため、通信会社は従来の料金体系では利益を維持できなくなった。

特に国内大手3社(ドコモ・au・ソフトバンク)は、政府からの圧力を受けて何度も料金プランを見直し、利益率の低下に直面している。

ただし、この課題は企業ごとの対応姿勢によって業績への影響が大きく異なる。

料金値下げ競争に対して、5G・法人向けDX支援・データセンター事業といった高付加価値サービスへの経営資源シフトで対抗する企業と、従来型サービスに依存したままの企業では将来性が大きく分かれる

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6-2.新規参入プレイヤーによる競争激化

料金規制と並んで、通信業界の競争環境を激変させているのが新規参入プレイヤーの台頭だ

楽天モバイルなどのMVNO(仮想移動体通信事業者)や、ソニーなど異業種からの参入企業が、従来の大手3社の独占体制を脅かしている。

新規参入勢は既得権にとらわれず、破格の料金や先進的なサービス形態で市場を荒らすため、既存大手の収益基盤を蝕む圧力が年々高まっている。

これまで通話料金が高かったのは、インフラ投資の回収を前提にした価格設定だったが、新規参入勢がそのコスト負担なしに低料金を実現することで、市場全体の利益率が低下している。

ただし、新規参入は業界全体にとって必ずしも「衰退」を意味しない。

むしろ、競争激化に対応できる企業が生き残り、不必要なコスト削減や経営効率化を急速に進める動機づけになっている。適応できる企業への人材ニーズが高まる契機にもなっているのだ。

6-3.通信インフラ人材の不足という課題

通信業界が直面する課題の中でも、新卒就活生にとって直結する課題が、通信インフラやネットワーク技術を扱える人材の不足だ

5G・IoT・DXといった成長領域に対応するには、高度な技術スキルと業界知識を備えた人材が不可欠であるが、既存世代の人材が定年を迎える時期と新技術の拡大が重なり、深刻な人手不足が発生している。

特に、光ファイバーやネットワーク基盤の構築・運用・保守に携わるエンジニアや、新技術の実装を主導できるプロジェクトリーダーの採用ニーズが急速に高まっている。

これは見方を変えると、新卒にとって成長機会が多い環境だということを意味する。

既存の大きなチームに埋没するのではなく、成長領域の最前線に配置されるケースが増えているからだ。

人材不足は企業にとってリスク要因であると同時に、新卒にとっては活躍の場が広がるチャンスでもある

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7.通信業界で働くには?職種・年収・キャリアパス

通信業界の将来性がオワコンではないことを理解したうえで、次に考えるべきなのは「自分はこの業界のどの職種で働きたいのか」「その職種の給与水準や成長可能性は何か」という、具体的なキャリア像だ

ここでは、通信業界で働くための職種・年収・キャリアパスについて解説していく。

  • 主要職種(技術系・営業系・企画系)と将来性の違い
  • 通信業界の平均年収の目安
  • 新卒入社後のキャリアパス(異動・出向を含む)

7-1.主要職種(技術系・営業系・企画系)と将来性の違い

通信業界の職種は技術系・営業系・企画系に大別でき、成長領域への転換スピードに差がある

従来型の音声通話やデータ通信の売上は頭打ちだが、5G・IoT・法人向けDX支援・クラウドといった新領域は急速に拡大している。

職種によって、どの領域の業務に携わるかが決まり、それが将来性の大きさを左右する。

技術系職種はネットワークエンジニア・インフラエンジニアが中心で、5Gやデータセンター整備の需要で採用が増えている。

一方、営業系は従来の携帯販売や固定電話営業と新規顧客向けのDX支援営業に二極化しており、後者の方が成長性が高い。企画系はマーケティング・新規事業開発に携わり、通信インフラを活用したサービス創出に関わる職種だ。

新卒採用の段階では、全職種の募集が続いているため、自分のキャリア志向に合う職種を意識的に選ぶことが内定獲得の鍵になる

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7-2.通信業界の平均年収の目安

通信業界の平均年収は企業規模と職種で大きく異なり、大手キャリア(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)は新卒から600万円以上、中堅企業は500万円前後が相場だ

ただし、この数字だけでは判断できない。オワコン業界と思われがちな通信業界だが、給与水準は国内他産業と比較しても低くはない。

大手キャリアの給与体系は基本給+賞与(年2回)+各種手当から構成され、年功序列の色が残っている企業が多い。

20代のうちは同年代の他業種とほぼ同等だが、30代以降に差が開く傾向がある。一方、通信系のベンチャーやMVNO(格安スマホ事業者)は成果主義を重視し、若いうちから高い年収を目指す可能性がある。

新卒として入社する際に重視すべきなのは、「初年度の給与」よりも「5年後・10年後の成長性」だ。スキルを磨けば給与交渉の余地も十分に生まれる

7-3.新卒入社後のキャリアパス(異動・出向を含む)

大手通信企業の新卒は総合職採用され、最初の配属から3〜5年で異動を重ね、適性に応じた専門領域へシフトする仕組みになっている

企業によって異なるが、営業部門→技術部門、または営業部門→企画・新規事業部門といった異動パターンが典型的だ。新卒最初の3年は、営業部門で顧客接点の経験を積む企業が多い。

その間に適性を見極め、技術専門職への転換や本社スタッフ職への登用機会が生まれる。

例えば、営業で法人向けDX支援の案件を担当していれば、その後技術部門へ異動してインフラエンジニアとしてキャリアを深める人も多い。

この異動制度の存在が、将来性判断の重要なポイントだ。配属部門の市場が縮小していても、異動による職域転換が可能なら、長期的なキャリアの選択肢は限定されない。

出向制度も活用され、別の視点で事業を学ぶ経験を積む人も少なくない

8.通信業界を目指す就活生が今準備すべきこと

通信業界は一括りにオワコンと断じられる業界ではなく、5G・IoT・DXという新たな柱が育っている

この構造を理解し、選考で他の学生と差をつけるには、まず業界理解を具体的な志望動機の言葉に変換する作業が必要だ。

「将来性がある」という抽象的な表現に留めず、なぜその企業なのか、どの成長領域に関わりたいのかを自らの経験と接続し、説得力を持たせるべきである。

「オワコンと言われる業界をなぜ選ぶのか」という面接での頻出質問に対し、業界理解の深さを示す明確な回答を準備しておくことが不可欠だ。

加えて、同じ業界でもインフラ型かサービス型かで将来性の質や入社後のキャリアパスが大きく異なるため、企業選びの視点も忘れてはならない。こうした地道な準備の積み重ねが、業界研究を選考力へと変える。

自分一人での整理や言語化が難しい場合は、プロの視点を取り入れるべく当社に相談し、より確実な対策を進めるのも一つの方法だ

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9.通信業界の将来性に関するよくある質問

ここでは通信業界の将来性について、就活生からよく寄せられる疑問に答える。業界研究を終えたあとに残りがちな不安を、一つずつ整理していこう。

ここでは、通信業界の将来性に関するよくある質問について解説していく。

  • 通信業界は今後どうなりますか?
  • 将来性のない業界と言われるのはどんな業界ですか?
  • これから衰退しそうな業界にはどんな特徴がありますか?

9-1.通信業界は今後どうなりますか?

通信業界は縮小と拡大が同時に進む変革期にあると考えてよい。音声通話や固定回線など従来型サービスは頭打ちだが、5G・IoT・DXの領域は逆に伸びている。理由は単純で、社会全体がデータ通信を前提に動くようになったからだ。

通信インフラは工場・医療・自動運転など他産業のDXを支える基盤になりつつあり、通信会社の役割自体が広がっている。

実際、大手キャリアは法人向けDX支援やデータセンター事業に投資を拡大している。就活生が見るべきは「通信業界全体」ではなく、志望企業がどの領域に人材を張っているかという点だ。

つまり通信業界は衰退産業ではなく、事業の重心が移り変わっている最中だと理解しておけば、志望動機にも説得力が増すはずだ

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9-2.将来性のない業界と言われるのはどんな業界ですか?

将来性が乏しいとされる業界には、市場縮小・代替技術の登場・規制強化という共通条件がある

この基準に照らすと、通信業界全体が当てはまるわけではない。紙媒体や一部の従来型小売は、需要そのものが減り続け、代替手段への置き換えが進んでいる。需要が消える業界と、需要の形が変わる業界は分けて考える必要がある。

通信業界は後者に近く、音声通話は減っても通信量自体は増え続けている。オワコン説は、この違いを見落とした議論であることが多い。

だからこそ、他業界と比較しながら通信業界の立ち位置を確認する視点が、志望動機を組み立てるうえでも非常に役立つ。業界の本質を理解し、将来性を見極める力を養うことが重要だ

9-3.これから衰退しそうな業界にはどんな特徴がありますか?

衰退が懸念される業界には、少子高齢化による需要減・価格競争の激化・新技術による代替という3つの特徴が重なりやすい

逆に言えば、この3条件が揃わない業界は、簡単に斜陽と決めつけるべきではない。通信業界は価格競争こそ激しいが、需要自体は5G・IoTの普及で拡大傾向にある。

企業ごとの戦略や事業構成まで見れば、通信業界を一括りに切り捨てる判断は早計だとわかるはずだ。

個社研究を深めたい場合は、関連業界の将来性解説も大いに参考になる。業界の動向を常に注視し、変化に対応できる柔軟性を持つことが、将来のキャリアを守るための大きな武器となる。多角的な視点を持つようにしよう。

10.通信業界への就活はユニゾンキャリアにお任せ!

通信業界への就活を一人で進めようとすると、「自分のやり方は正しいのか」「どの企業が本当に自分に合っているのか」といった不安はつきものだ

専門性が高く、事業内容が多岐にわたるこの業界では、やみくもに進めてもなかなか結果には繋がらない。だからこそ、業界を熟知したプロのサポートを賢く利用することが、内定への一番の近道になる。

10-1.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー①

成功者インタビューより

就活で不安だったことは何ですか?

納得して入社できる企業から内定をもらえるかわからなくて不安でした。

自分が働きたいと思える会社があったとしても、そこから内定もらえるとは限らないし…。

「今、内定もらってる企業は自分にとってベストなんだろうか?」って悩んでました。

就活は妥協するものじゃないと思いつつも、どこにも就職できないんじゃないかっていう不安もあって…。気持ちの整理がつかない時期がありましたね。

ユニゾンキャリアではどんな選考対策を行いましたか?

主に面接対策ですね。

私は面接に自信がなかったので、面接で聞かれる質問への回答をまとめて、担当キャリアアドバイザーの橋本さんに添削してもらいました。

実は初めての面接で想定外の質問をされて頭の中が真っ白になったんです…。

橋本さんから面接で聞かれる質問を教えてもらってからは、面接の準備ができたのでどんな質問にでも答えられるようになりました!

選考を上手く進めるポイントなどはありますか?

IT業界についてよく知ることが大事だと思います。

面接でIT業界について聞かれたときに、知識が浅く上手く答えられなかったことがあって…。

「IT業界で何をしたいか」などの質問への回答を準備したら、想定外の質問にも落ち着いて答えられるようになりました!

\優良企業から穴場企業までカバー/

10-2.ユニゾンキャリアの就活成功インタビュー②

成功者インタビューより

エンジニア以外で志望していた職種はありますか?

就活を始めたときは、自動車が好きだったのでディーラーだったり、営業職全般を幅広く見ていましたね。

当時もプログラミングには興味があったんですが、数学が苦手で文系だったというのもあって、就活を始めたときはエンジニアになることは考えていなかったんです…。

ユニゾンキャリアではどんな選考対策を行いましたか?

エントリーシートの作成から面接対策まで、一貫してサポートしてもらいました。

私の場合、長期インターン先から内定をいただいていたこともあり、実はエントリーシートを書くのがはじめてだったんです。

何から書けばいいか分からなかったんですが、橋本さんが一から丁寧に教えてくれて、悩んでいた自分の長所の書き方も的確なアドバイスをもらえたので本当に助かりました。

面接対策では、面接のコツがわかる対策シートをもらって、面接で話す内容や伝え方を準備しました。

そのおかげで、最終的にはアドリブもできるようになって、面接に対する苦手意識を持たずに済みました!

アルバイトで接客業をしていたので話すことは得意だったんですが、面接での話し方とはまた違うのでアドバイスをもらえて良かったです。

ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?

担当キャリアアドバイザーの橋本さんの対応が早くて助かりました!

3年生の3月に就活を再開したんですが、周りの同級生が内定をもらってたこともあって当時は焦ってて…。

でも、最初の面談から求人の紹介までが早くて、スムーズに就活を進められたので本当にありがたかったです。

そのおかげで、2か月後には内定がもらえて早く就活を終えることができたので橋本さんには本当に感謝しています。

この記事を読んで、通信業界という未来に挑戦したい気持ちと、同時に「自分にできるだろうか」という少しの不安が芽生えたかもしれない。そんな今の気持ちを、ぜひ一度私たちユニゾンキャリアのキャリアアドバイザーに聞かせてほしい。

下のボタンから申し込める無料相談で、君だけのキャリアプランを一緒に考え、納得できる大切な一歩を踏み出す手伝いができると、本当に嬉しい

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