

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- そもそもセキュリティエンジニアって言語を使うの?
- セキュリティエンジニアが使う言語を知りたい!
- どんなときにプログラミングするの?
ITインフラをサイバー攻撃から守るセキュリティエンジニアに、プログラミングは必要なのでしょうか?
結論からいうと、プログラミングスキルを習得することで、より効率的なセキュリティ対策が可能になります。
これからセキュリティエンジニアを目指す方にとってプログラミングスキルは必須です。
本記事では、セキュリティエンジニアへの転職を考えている方へ、プログラミング言語の必要性や主な使用言語について解説します。
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1.キュリティエンジニアに言語は必要なのか?
セキュリティエンジニアにとって、プログラミング言語の知識は必須のスキルです。
セキュリティエンジニアはプログラムの脆弱性を考慮して、システムエラーを防ぐための「セキュアプログラミング」が必要です。
開発段階で、脆弱性への対処や攻撃を想定したコーディングを意識することで、多くのセキュリティ事故を未然に防ぐことが可能です。
セキュリティ事故が発生すると、信用を大きく損なうため、未然に被害を食い止めることが重要です。
2.セキュアプログラミングとは?
セキュリティエンジニアに求められるセキュアプログラミングとは一体なんなのか、設計と実装の2つの側面から解説します。
2-1.セキュアプログラミングの設計における8原則
「セキュアプログラミングの設計における8つの原則」を以下にまとめました。
設計における8原則 | 詳細 |
---|---|
Economy of mechanism 効率的なメカニズム | 単純で小さな設計を心がける。 |
Fail-safe defaults フェイルセーフなデフォルト | 必要ないものを排除するのではなく、必要なものを許す判断を基本とする。 |
Complete mediation 完全な仲介 | あらゆるオブジェクトに対するすべての処理に関与する。 |
Open design オープンな設計 | 設計内容を秘密していることに頼らない。 |
Separation of privilege 権限の分離 | ひとつの鍵を持つ者にアクセスを許してしまう仕組みよりも複数の鍵を使って保護する方が、強固だし柔軟でもある。 |
Least privilege 最小限の権限 | システムのすべてのプログラムおよびすべてのユーザは、業務を遂行するために必要な最小の権限の組み合わせを使って操作を行うべきである。 |
Least common mechanism 共通メカニズムの最小化 | 複数のユーザが共有し依存する仕組みの規模を最小限に押える。 |
Psychological acceptability 心理学的受容性 | ユーザが日常的に無意識のうちに保護の仕組みを正しく利用できるように、使いやすさを優先した設計が重要である。 |
こちらは、アプリケーションの設計段階でセキュリティを考慮するためのガイドラインです。
このガイドラインに従うことで、後の開発段階で発生する可能性のあるセキュリティリスクを事前に防げます。
システム全体のセキュリティが向上し、脆弱性を減らすことができるので、後の開発段階での手戻りを防ぎ、セキュアなシステム構築が可能になります。
2-2.セキュアプログラミングの実装における10原則
「セキュアプログラミングの実装における10つの原則」を以下にまとめました。
実装における10原則 | 詳細 |
---|---|
Validate input. | 適切な入力検証 |
Sanitize data sent to other systems. | 適切なデータ加工 |
Heed compiler warnings. | コンパイラ警告 |
Architect and design for security policies. | セキュリティポリシー実現のための実装と設計 |
Keep it simple. | 可能な限りシンプルで小さなデザインにする |
Default deny. | 許可ベースではなく、拒否ベースでアクセス決定する。 |
Adhere to the principle of least privilege. | 最小権限の原則に従う ※設計原則の「Least privilege:最小限の権限」と同じ |
Practice defense in depth. | 多層防御を行う ※設計原則の「Separation of privilege:権限の分離」と同じ意図 |
Use effective quality assurance techniques. | 効果的な品質保証テクニック |
Adopt a secure coding standard | セキュアコーディング標準を採用 |
これらは、システムやアプリケーションの脆弱性を事前に廃除し、情報漏洩やアカウントの乗っ取り、予期しないシステムダウンなどを防ぐための手法です。
実際のコードを書く際にセキュリティを確保するための指針になります。
このガイドラインに従うことで、コードがセキュアになり、攻撃者からの悪用を防げるのがメリットです。

3.セキュリティ領域5分野で使われる言語
各セキュリティ分野に分けて、セキュリティエンジニアとして使う言語を解説します。
3-1.ネットワーク領域
言語一覧 | 詳細 |
---|---|
Python、C、C++、Bash、PowerShell、Go、Ruby | ネットワークの監視や自動化、セキュリティテストツールの開発、ネットワーク通信の解析に使用 |
「Python」や「Go」は、ネットワークセキュリティの自動化やスクリプト作成に最適な言語です。
Pythonは、ネットワークパケットの解析や監視ツールの開発に広く使用されています。特にScapyというライブラリを使用することで、パケットの生成・解析・操作が行えます。
Goはその高速な処理能力と並行処理の容易さから、大規模なネットワークセキュリティツールの開発に最適です。
Cはネットワークそのものを扱う言語です。基本的には上から下へ順に処理が実行されるため、ソースコードの構成は分かりやすいというメリットがあります。
PowerShellとBashは、システム管理におけるネットワーク関連の操作を行うために使われる言語です。
3-2.サーバー領域
言語一覧 | 詳細 |
---|---|
Python、Bash、Go、C、Java、Ruby、PHP | サーバーのセキュリティ管理、ログ解析、インフラの自動化、シェルスクリプトによる運用管理に使用。 |
サーバー管理では、「PowerShell」や「Bash」などが良く使われ、システムの設定、ログの監視、インシデント対応の自動化に活用されています。
PythonやRubyも、サーバーサイドの自動化や構成管理に役立つ言語です。
これらの言語を用いることで、複雑なサーバーセキュリティの自動化や、異常検知システムの構築が可能になります。
3-3.データベース領域
言語一覧 | 詳細 |
---|---|
SQL、Python、Java、Bash、Go、Ruby | データベースのセキュリティ設定、SQLインジェクション対策、データベースの監視と解析に使用。 |
データベース領域では、「SQL」が最も重要な言語として位置づけられます。
SQLインジェクション攻撃(データベースに保存されたデータへの不正アクセス・改ざん・削除)を防ぐためにSQLの知識が必要だからです。
PythonやJavaは、アプリケーション側からデータベースに接続する際に利用されます。
JavaやPythonがデータベースへの入り口となるので、セキュリティを意識するうえで重要な言語です。
適切な実装を怠ると、情報漏洩やシステムへの不正アクセスなどのリスクが高まるため、セキュリティエンジニアにとってプログラミングスキルの習得は不可欠です。
3-4.クラウド領域
言語一覧 | 詳細 |
---|---|
Python、Go、C、Ruby、Terraform、CloudFormation、Shell Script、JavaScript(Node.js) | クラウドインフラの自動化、セキュリティ設定、インフラコードとしての管理(IaC)に使用。 |
クラウド環境のセキュリティでは、「Terraform」や「Python」、「Go」が活躍します。
Terraformは、コーディングによってインフラを自動化することで、リソースを有効活用できる点が特徴です。
クラウドプロバイダーのAPIを操作したり、インフラの構成をコード化して管理したりするために使われます。
クラウド環境で用いられるセキュリティツールの開発では、Goの高いパフォーマンスと並行処理機能が活かされます。
3-5.開発領域
言語一覧 | 詳細 |
---|---|
Python、Java、C、C++、JavaScript、Ruby、PHP、Swift、Go | アプリケーションセキュリティ、脆弱性診断、コードレビュー、バッファオーバーフロー対策に使用。 |
開発領域において、セキュリティ脆弱性の管理や防御策を実装するためには、「Python」や「Java」を用いるのが一般的です。
RustやCは、セキュリティ強化を目指すシステムプログラムや、パフォーマンスが重要なシステムに使用されます。
一方、JavaScriptやPHPはウェブアプリケーション開発で使用されるので、Webアプリの脆弱性を利用した攻撃や、その他の脆弱性を防ぐためにセキュリティ対策が必要です。

4.セキュリティエンジニアにおすすめな言語5選
セキュリティエンジニアにおすすめな言語を5つ紹介します。
4-1.Python
「Python」は、シンプルで強力なスクリプト言語であり、セキュリティエンジニアにとって重要な言語です。
豊富なセキュリティライブラリと簡潔な文法が特徴で、初心者が学びやすい言語です。
脆弱性スキャンや攻撃シミュレーション、マルウェア解析、ログ解析などに用います。
多くのセキュリティツールがPythonで作られており、ツールを開発したり、自動化したりできます。
セキュリティ領域ではPythonが事実上の標準言語なので、習得して損することはありません。
4-2.Power Shell
「Power Shell」は、Windowsのセキュリティ管理において必須のスクリプト言語です。
セキュリティ設定の自動化やイベントログの分析、セキュリティインシデントへの対応など、幅広い用途で活用されます。
攻撃者がPower Shellを悪用する可能性も高いため、セキュリティ対策を強化するためにも習得が必要です。
Windowsのセキュリティ対策は、Power Shellの知識が業務効率を向上してくれます。
さらにWindows Defender ATPとの連携により、脅威検知と対応の自動化ができます。
4-3.Go言語
「Go」は、高速な実行速度と並行処理の容易さから、セキュリティツールの開発で人気です。主に高速かつ効率的なプログラムを書くために使われます。
Goが真価を発揮するのは、大規模なネットワークスキャンやセキュリティ監視システムの開発です。
Goは並行処理を得意としており、大規模で高性能なツールを作成するのに適しています。
高速な解析ツールやネットワークセキュリティツールを開発するために、Goが使われることもあります。
4-4.Rust
「Rust」は、メモリ安全性が強く、セキュリティエンジニアにとって重要な言語です。
メモリ関連のバグや脆弱性が原因で発生するセキュリティ問題を防ぐため、Rustはセキュリティツールやシステムの開発に利用されます。
例えば、「バッファオーバーフロー攻撃」の対策です。
プログラムの実行時にメモリ領域内の場所(バッファ)が溢れかえってしまうことで、実行中のアプリケーションが強制停止する可能性があります。
Rustは、メモリの安全性とパフォーマンスを兼ね備えたツールを作成するのに適しているため、バッファオーバーフローや脆弱性対策に最適です。
4-5.SQL
「SQL」は、データベースの操作や、監査ログ分析、アクセス制御の実装言語です。
SQLインジェクション攻撃を防ぐためには、SQLの使い方を理解し、データベースのセキュリティを強化する必要があります。
SQLインジェクションとは、データベースの不正アクセス・情報漏洩など、不正なSQLクエリを挿入されて発生するセキュリティ事故のことです。
大規模なシステムでは、データベースのセキュリティがセキュリティの質を左右するため、SQLの深い理解が必須です。
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5.得意な領域に関連する言語から覚える
プログラミング言語の学習は、自身の得意分野や興味のある領域からはじめることをおすすめします。
プログラミング言語は数多く存在するため、迷ったらきりがありません。
ネットワークセキュリティに興味がある場合は、「Python」と「Go」からはじめるのが効果的です。これらの言語はパケット解析や監視ツールの開発など、幅広く使用されるからです。
すでにWindowsサーバーの管理経験がある方は、「PowerShell」から学習をはじめることで、既存の知識を活かしながらセキュリティスキルを学べます。
データベース領域が得意な方は、SQLのセキュリティ対策から学習をはじめ、徐々にPythonでの自動化ツール開発に範囲を広げていくのがおすすめです。
6.セキュリティエンジニアの転職はユニゾンキャリア
「セキュリティエンジニアとして年収を上げていきたい」「プログラミング言語が活かせる職場で働きたい」という方は、ぜひ弊社ユニゾンキャリアにご相談ください。
6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
最後まで本記事を読んでいただきありがとうございます。
本記事を読まれたということは、「スキルアップして年収を上げたい」「活躍の場を広げたい」と思っているのではないでしょうか。
もちろん好きで言語を学んでいる方もいます。
これからセキュリティエンジニアとしてスキルアップして年収を上げたい方であれば、言語を学ぶよりも転職のほうが手っ取り早いかもしれません。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
ーエンジニアに転職しようと思ったきっかけを教えてください!
最初に考え始めたのは、転職しようって思いはじめた際に、別のエージェントに相談した時ですね。「給料を上げるなら営業かエンジニアです」って言われたんですけど、営業は性格的に無理かなと思ったので、じゃあエンジニアなのかなぁと思いました。ただ元々ITには興味がなかったうえに、文系の自分からは別世界のイメージがあったので、いまいち踏ん切りがつかなかったんですよね。そんな時に、幼馴染が文系出身でエンジニアとして活躍しているって知って。「あれ?私にもできるのかも?」って、初めてエンジニアを現実的な選択肢として考え始めました。
ー転職活動をはじめた時に不安だったことは何ですか?
もう、漠然と全部不安でした(笑)そもそも自分が何をやりたいのかも分からなかったんです。面接も苦手で新卒の時からできるだけ避けてきたタイプだったんです。志望動機も上手く言葉にできなくて…あと、前職の年収が割と良かったので、その面でも不安がありました。「仕事は変えたいけど、できれば年収は維持したい。土日祝日も休みたい」みたいな。条件面で折り合いがつかなかったらどうしようって。考え出すときりがないくらい不安でいっぱいでした。
ーユニゾンキャリアのサポートで特に良かった点は何ですか?
面接対策が本当に良かったです!実は面接対策自体が嫌で、前日に泣いてしまうほどだったんですよ。でも、担当キャリアアドバイザーの石橋さんとお話ししてみたら、すごい優しくて「良い感じですよ」って励ましてくれて。面接に対して勝手に気負いすぎていたんだなって思いました。面接での想定質問に対する回答を一緒に考えてくれたり、高校の部活や大学のバイトの話なども、アドリブ対策として準備してくれたんです。実際の面接では、練習で想定していた質問が本当に出てきて!意外と、大学のバイトの話とかもそのまま聞かれたことがあったので驚きました(笑)変わった質問に対しても、面接対策で考えるきっかけをくれていたおかげで、自然な会話として答えることができました。石橋さんとの面接対策がなかったら、想定外の質問で頭が真っ白になっていたと思います。本当に感謝しています!
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