Python3エンジニア認定実践試験とは？メリット・難易度・勉強方法まで解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。

Python3エンジニア認定実践試験は、Python開発の実務で使えるスキルを証明できる資格です。仕事でPythonが扱えるスキルを持つことを示せるため、取得すればPythonを扱う業務に関わるチャンスにも恵まれます。

特に、開発現場に入る前に最低限のスキルを身に付けたいと考える方にとって最適な資格です。

1.Python3エンジニア認定実践試験とは

Python3エンジニア認定実践試験の概要を解説します。

1-1.実務で使えるレベルのコーディング力を証明する資格

Python3エンジニア認定実践試験は、基礎試験よりも実務で役立つコーディングスキルが身に付く資格です。

資格を取得することで、モジュールの活用や例外処理、ユニットテストの書き方といった、現場で必要なスキルが身に付きます。

Pythonを使って本格的にエンジニアとしてステップアップを目指す方に最適な資格です。

1-2.Python3エンジニア認定基礎試験との違い

Python3エンジニア認定基礎試験とPython3エンジニア認定実践試験との主な違いは、Pythonを使った開発に参加できるレベルかどうかです。

Python3エンジニア認定基礎試験は、文法や構文などの基礎知識を「どれだけ暗記できているか」が問われます。

一方で、Python3エンジニア認定実践試験は「知識をどう使うか」が問われ、コードを書く開発者のスタートラインに立つための資格といえます。

Python未経験の方はPython3エンジニア認定基礎試験で基本を固め、エンジニア経験者の方はPython3エンジニア認定実践試験を受けるのがおすすめです。

なお、IT業界では取得資格よりも実務経験の方が評価されます。転職を目的としてPython3エンジニア認定実践試験の取得を考えているエンジニア経験者の方は、すぐに転職活動をはじめたほうが理想の転職を実現できるかもしれません。

2.Python3エンジニア認定実践試験のメリット

Python3エンジニア認定実践試験を取得するメリットを解説します。

2-1.実務に必要な基礎知識が身に付く

Python3エンジニア認定実践試験を通じて、業務で頻繁に使われるコーディングスキルが身に付きます。試験では関数やクラスの設計、ファイルの入出力処理や例外処理など、実務で日常的に使われる技術が学べます。

Python3エンジニア認定実践試験を取得すると、先輩の指示を受ければ業務でコーディングができるまでスキルアップできます。しかし、キャリアアップを目指す場合は、実務経験を積みながらさらなるスキルアップが必要です。

2-2.Python案件に携われる可能性が生まれる

Python3エンジニア認定実践試験を取得することで、Pythonを用いた開発案件に参画できる可能性が出てきます。

Python3エンジニア認定実践試験資格は、Pythonでの開発に最低限必要なスキルを証明できるためです。また、Pythonの実務経験やポートフォリオがない段階でも、資格の取得を通じてスキルが評価されるケースもあります。

先輩エンジニアのサポート役などで、Python案件に携われるチャンスも得やすいです。

3.Python3エンジニア認定実践試験の注意点

Pythonエンジニア認定実践試験を受ける際は、以下3点に注意が必要です。

3-1.未経験の方ならJava系の資格が評価される

未経験からエンジニアを目指す場合は、Python3エンジニア認定実践試験よりも、Java系の資格のほうが評価されやすいです。

Javaは求人数が多く、「未経験OK・資格保有者歓迎」といった求人が多くあるためです。中でも、「Java Silver」や「Java Gold」の資格を取得していると、実務未経験でも高く評価されます。

Pythonに特別なこだわりがない未経験の方は、「Java Silver」から取得したほうが転職やキャリアアップに有利になります。

3-2.資格よりも実務経験のほうが評価される

Python開発の現場では、資格よりも実務経験が評価されます。

Python3エンジニア認定実践試験を取得しているだけでは、「現場でどの程度活躍できるか」の判断が難しいためです。面接では資格について詳しく聞かれず、開発経験やポートフォリオに関する質問が中心となるケースもあります。

ただし、Pythonでの実務経験がなくても、Javaなど他言語での開発経験と資格がセットであれば、評価される可能性もあります。

実務経験がない状態で資格取得しても評価されづらいため、エンジニアを目指すならまずは実務経験を積むことが大切です。

3-3.過去問がないので問題集を使って試験対策

Python3エンジニア認定実践試験は過去問が公開されていません。しかし、販売されている参考書や問題集を活用することで対策できます。

認定スクールが提供している模擬試験もあります。そのため、参考書で学んだ内容を問題集で確認し、模擬試験で実力を確認する学習スタイルがおすすめです。

問題集は単元ごとの復習に使い、模擬試験は本番を想定したトレーニングに利用すれば、合格レベルに達することができます。

4.Python3エンジニア認定実践試験の難易度

Python3エンジニア認定実践試験の難易度を以下の内容で解説します。

4-1.ITSSのレベル2相当

Python3エンジニア認定実践試験の難易度は、ITSSのレベル2相当です。国家試験である基本情報技術者試験と同程度の難易度とされています。

ITSSレベル2の資格を取得すると、一定の指導を受けながらも実務で必要な作業をこなせる人材と評価されます。

Pythonの基礎的な文法や構文を理解しているだけでは難しく、合格するためには実務の中でスムーズに使いこなせるスキルが必要です。

エンジニア未経験の方は、実務をイメージしづらいため、難しく感じることもあるかもしれません。

4-2.合格率は50%前後

Python3エンジニア認定実践試験の合格率は50%前後とされており、Python3エンジニア認定基礎試験と比べて難易度は高めです。

実務を想定したコーディングスキルが問われるため、文法や構文の暗記だけでは合格できません。

実務を意識した学習を行っていない場合は、不合格となる可能性もあるため注意が必要です。Python3認定基礎試験で前提知識を身に付けていれば、より効率的に勉強できるため、合格しやすくなります。

4-3.勉強時間は20時間が目安

Python3エンジニア認定実践試験の勉強時間は、実務経験の有無によって異なります。

試験範囲の確認と問題演習に集中すれば、すでにPythonの実務経験がある方は約20時間の学習で合格を目指せます。1日2時間の学習ペースなら、10日ほどで合格するのに十分な実力がつきます。

一方で、未経験の方の場合は基礎的な文法や合計で約40時間の学習が必要です。なお、勉強時間の内訳は、構文の習得に約20時間、試験対策に約20時間となっています。

未経験の方でも計画的に学習を進めることで、1ヶ月以内にPythonの実務に必要な最低限の知識を身に付けられます。

5.Python3エンジニア認定実践試験の参考書・問題集

Python3エンジニア認定実践試験の勉強におすすめの参考書と問題集を紹介します。

5-1.Python3エンジニア認定実践試験の参考書

Python3エンジニア認定実践試験対策におすすめの参考書が「Python実践レシピ」です。

Python実践レシピは、Pythonでプログラムを作成する際に必要な知識をまとめたレシピ集です。

環境構築からコーディング規約、例外処理やクラス設計、ファイル操作やデータ処理など実務で必要なスキルを網羅的にカバーしています。

開発現場で利用される標準ライブラリや、サードパーティライブラリの活用法も豊富に紹介されており、試験で問われるスキルを効率的に学べます。

Pythonの基本を押さえた上で、実務で使えるスキルを身に付けるには最適な一冊です。

5-2.Python3エンジニア認定実践試験の問題集

Python3エンジニア認定実践試験には公式の問題集はありませんが、オンラインで受けられる模擬試験が用意されています。

中でも「Python 3 エンジニア認定実践試験模擬試験」は本試験に準拠した形で作られており、おすすめです。

試験時間は実際のPython3エンジニア認定実践試験と同じ75分間です。また、出題内容は例外処理やクラス設計、データ処理など実務で必要となるスキルを幅広くカバーしています。

試験範囲に対する出題割合も明示されており、弱点分野の把握にも役立ちます。問題演習とあわせて模擬試験を繰り返せば、合格に必要なスキルを効率よく養うことが可能です。

引用：Python 3 エンジニア認定実践試験模擬試験

6.Python3エンジニア認定実践試験の勉強方法

Python3エンジニア認定実践試験の効率的な勉強方法を解説します。

6-1.参考書を使った勉強方法

Python3エンジニア認定実践試験の対策として、まず取り組みたいのが参考書を使った学習です。

試験に合格するには、Pythonの基本文法や構文を理解することが不可欠です。そのため、いきなり問題を解くよりも、「なぜこの構文が必要なのか」「どういう場面で使うのか」を理解しながら進めることで、内容も理解しやすくなります。

1章ずつ丁寧に読み進め、用語や文法は繰り返し暗記し、章末問題や確認問題を解いて記憶に定着させます。参考書での学習は「知識を吸収するステップ」なので焦らずに進め、基礎力を身に付けることが合格への近道です。

6-2.模擬問題を使った勉強方法

Python3エンジニア認定実践試験の対策では、学習の仕上げとして認定模擬問題を活用するのがおすすめです。

模擬試験を使うことで、「制限時間内に40問を解く感覚」や「ひっかけ問題への対応力」を体験でき、本番に近い環境で問題を解くことができます。

問題を解く際は試験と同じく75分以内で解答し、得点率が70%を下回る場合は、該当分野を再度復習するようにしてください。

模擬試験は、苦手分野を洗い出す自己診断ツールとしても活用できます。自信を持って本番に臨むためのツールとして最適です。このように、参考書で基礎を固めた後は、模擬試験を使って合格ラインに達しているか確認します。

7.Python3エンジニア認定実践試験の申し込み方法

Python3エンジニア認定実践試験の申し込みは、以下の表のとおりです。

ステップ	内容
1. 試験の申し込み	試験会場を検索し、会場に直接申し込む。受験料の支払いも必要
2. Odyssey IDの登録	無料で登録可能。受験には必須なので、事前に登録を済ませておく
3. 試験当日	登録したOdyssey ID、写真付き身分証明書を持参し、指定日時・会場で受験
4. 試験結果	終了直後に合否が判定され、結果レポートが配布される
5. 合格認定証	合格者には約4週間後に認定証が郵送される

試験実施日や申込方法は会場ごとに異なるため、事前に確認が必要です。未成年の方は保護者の同意を得たうえでお申し込みください。

8.エンジニアの転職はユニゾンキャリア

資格取得を通じてPython開発に携わりたい場合は、ユニゾンキャリアをご利用ください。

8-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴

ここまで本記事をお読みくださり、ありがとうございます。

Python3エンジニア認定実践試験は、Python開発の基礎的なスキルを証明できる資格です。しかし、必ずしも転職市場で評価されるわけではありません。

あなたが20代なのであれば、資格取得よりも転職活動を優先することがPythonエンジニアへの近道になるかもしれません。

20代は週単位では長く感じても、年単位では「もう1年経ってしまった」と感じるほどあっという間に時間が過ぎていきます。そのため、エンジニアへ転職したいあなたは、今すぐにでも動き出した方が良いです。

もし、「転職を考えたいけどどうすればいいか分からない」と感じる時は、ぜひユニゾンキャリアをご利用ください。ユニゾンキャリアはIT専門の転職サービスとして、IT業界の転職に関する専門的な支援を行っています。

あなたのキャリアやスキルがあれば、資格を取得せずとも転職できる可能性があります。また、資格取得に精を出すよりも早く転職して実務経験を積んだ方が、キャリアの目標を叶いやすくなるケースもあるのです。

ユニゾンキャリアでは、あなたのキャリアプランやスキル、実務経験に最適な提案をさせていただきます。

おかげさまで多くのお客様から評価していただき、Googleの口コミは総合評価で★4.8をいただいております。

資格取得の必要性や今後のキャリア戦略を提案しますので、まずはご相談ください。

8-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

こちらの方は、ユニゾンキャリアを利用して、以下のようなことを実現しています。

キャリアにとって最適な資格やロードマップもアドバイスさせていただきますので、まずはお気軽にお声がけください。