
最終更新日:2025.06.05
App Development with Swiftとは?取得メリットや資格以外の選択肢・勉強方法を解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- App Development with Swiftってどんな試験?
- iOSエンジニアに必要な資格なの?
- App Development with Swiftの取得メリットって?
App Development with Swiftは、SwiftやiOSアプリ開発の基礎知識が学べる資格です。
英語の教材が多く日本での資格保有者は少ないため、転職では学習意欲があると評価されやすい資格でもあります。
「日本語の教材が少ないって本当?」「キャリアに役立つの?」「どんな勉強をすればいいの?」といった疑問を持つ方もいるのではないかと思います。
記事の要約
本記事では、iOS開発を考えている方に向けて、App Development with Swiftを取得するメリットや、効率的な勉強方法を解説します。

1.App Development with Swiftとは
App Development with Swiftの勉強を考えている方向けに解説します。
- Swiftの基礎知識が学べる資格
- 試験が英語で学習がしにくい
- 公式の学習教材は参考にならない
- Swiftより英語の勉強が難しい
- App Development with Swiftの受験方法
1-1. Swiftの基礎知識が学べる資格
App Development with Swiftは、Swiftを使ったアプリ開発の基礎知識が習得できる資格です。
試験の出題範囲は、Swiftを使ったアプリ開発の一連の流れや必要なツールなどについて問われます。
- Swiftの文法や構文
- Xcodeの使い方
- UIの構築
未経験の方でも勉強を通してアプリ開発の基礎知識が身に付くように設計されているのが特徴です。これからSwiftについて学びたい方が目指すのに適した資格です。

1-2. 試験が英語で学習がしにくい
App Development with Swiftの試験はすべて英語で行われます。
Appleが提供している公式教材や試験問題も英語で表記されており、市販されている日本語の解説書も限られています。日本語で学びたい方にとっては教材が少なく、独学で進めるには難易度が高いのが現状です。
英語ができれば取得する価値がありますが、苦手な場合は他の勉強方法をおすすめします。

1-3. 公式の学習教材は参考にならない
App Development with Swiftの公式教材は試験対策には適していません。教材はすべて英語で表記されているうえ、試験範囲を超えた内容も詳しく扱われているためです。
ボリュームも900ページ以上と膨大で、一通り学習するだけでも数か月を要します。未経験の方が取り組むにはハードルが高く、挫折するリスクがあります。
公式教材は「Swiftを深く理解したい」という目的には適していますが、試験合格を優先する場合は、対策に特化した学習方法を選択することが重要です。

1-4. Swiftより英語の勉強が難しい
App Development with Swiftの勉強は、Swiftやアプリ開発の学習よりも、英語対策のほうが難易度が高いです。
試験では専門用語の英単語が頻出します。読解につまずいてしまうと、正しく回答することはもちろん、問題の意図を正確に把握することさえ困難になります。
試験対策においては英語の読解力に加え、専門用語の英単語を習得することも重要です。これはSwiftやアプリ開発の基礎知識を覚えるよりも難易度の高い作業だといえます。
英語の読解力や専門用語の記憶に自信のない方は、別の資格を取得してスキルをアピールするのがおすすめです。

1-5. App Development with Swiftの受験方法
App Development with Swiftの科目・試験日・試験会場・受験料を表にまとめました。
科目 | App Development with Swift Certified User App Development with Swift Associate |
試験日 | 随時実施 |
試験会場 | 全国のテストセンターおよびパソコン教室 |
受験料 | 一般¥12,980(税込) 学割¥9,680(税込) |
受験の申し込みから試験当日までのステップは以下のとおりです。
- App Development with Swift公式サイトから試験会場を検索し、会場に直接受験を申し込む。
- オデッセイコミュニケーションズ公式サイトで「受験者ID」を登録する。
- 当日、下記の持ち物を準備したうえで試験会場に向かう。
・受験者IDとパスワード
・写真付きの身分証明書(有効期限内の「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード(個人番号カード)」「社員証」「学生証」「在留カード」のいずれか1点)
・受験票(試験会場によっては、受験票の発行がない場合があります)
※参考:App Development with Swift公式サイト
※参考:オデッセイコミュニケーションズ公式サイト
試験に必要な持ち物を持参しないと、受験を受けられなくなってしまうので、注意してください。
App Development Swiftを取ってiOSエンジニアに転職したいという方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。IT業界に精通したアドバイザーが、あなたの転職活動を徹底サポートします。
2.iOSエンジニアを目指すなら資格は不要
iOSエンジニアを目指すのに、App Development with Swiftを取得する必要はありません。選考では、資格よりもアプリ開発の実績やポートフォリオのほうが評価されます。
私のエンジニアの知人は、面接でのスキルに関する質問は開発実績やポートフォリオが中心で、取得した資格についてはあまり聞かれなかったと言っていました。
スキルを証明するために、自分で制作したiOSアプリをGitHub上で公開することが、iOSエンジニアに転職する一番の近道です。
自作したiOSアプリを公開することで、企業側にもポートフォリオを伝えやすく、転職を有利に進められるようになります。iOSエンジニアへ転職したい方は、資格よりも評価される実務経験やポートフォリオで転職を有利に進めてください。

3.App Development with Swiftの取得メリット
App Development with Swiftを取得するメリットについて解説します。
3-1. アプリ開発に必要なSwift知識が身に付く
App Development with Swiftは、Swiftの基礎からアプリ開発全般の知識まで幅広く習得できます。
試験ではSwiftの文法にはじまり、Xcodeの操作方法・UI設計・データ管理など、多岐にわたる内容が問われます。
Swiftを用いたアプリ開発の一連の流れを理解できる点が魅力です。これからiOSエンジニアになりたい方が、最初に身に付けたい基礎知識を網羅できる試験です。
「iOSアプリが作れるようになりたいけど、何から学べばよいか分からない」という方は、資格取得を目標に勉強に取り組むことをおすすめします。

3-2. アプリ開発企業への転職で有利になる
App Development with Swiftを取得すると、アプリ開発を中心に行う企業への転職が有利になります。なお、資格が評価されるのは、プログラミングの実務経験が1年以上ある場合です。
他言語での実務経験を持ったうえで資格を取得すると、基礎知識や学習意欲が評価され、iOSエンジニアに転職できる可能性が高まります。
選考で重視されるのはあくまで実務経験であり、未経験の方が資格を取得しても、企業からの評価にはつながりにくいです。

4.iOSエンジニアになるなら資格取得以外の選択肢
iOSエンジニアへの転職を有利に進める、資格取得以外の方法を紹介します。
- バックエンド開発経験1年以上
- アプリのポートフォリオ作成
- アプリ開発で使う言語・フレームワーク習得
4-1. バックエンド開発経験1年以上
バックエンド開発経験が1年以上あると、iOSエンジニアへの転職が有利になります。アプリ開発とバックエンド開発に共通するプログラミングの知識が多いためです。
iOSアプリとWebサービスの機能の仕様は基本的に同じです。
ログイン機能 | メールアドレスとパスワードを入力して、ユーザーを認証する仕組みはどちらも共通 |
データの表示 | 注文履歴やプロフィール情報などを、サーバーから取得して画面に表示する流れは同じ |
「いいね」や投稿などのアクション | ボタン操作でサーバーにデータを送信し、結果を反映する処理も共通 |
企業が資格取得よりも実務経験を重視する点からも、バックエンド開発経験のほうがより転職を有利に進められます。

4-2. ポートフォリオ作成
ポートフォリオを作成し、アプリ開発のスキルを証明するのもおすすめです。ポートフォリオがあれば、選考時に「何が作れるのか」「どれくらいのスキル感なのか」などのスキルを客観的に示せます。
アプリのポートフォリオの例には、ToDoリストアプリやカメラを使った写真加工アプリなどがあります。
ポートフォリオは自分のスキルを証明する最強の武器です。iOSエンジニアを目指す方は、ポートフォリオを完成させ、アプリ開発のスキルがあることを企業に示してください。

4-3. アプリ開発で使う言語・フレームワーク習得
企業で使用されている言語やフレームワークを習得することは、転職を成功させるのに役立つ方法です。
App Development with Swiftに合格していても、転職先で扱っている技術が使えないと実務では役立ちません。
例えば、JavaScriptを活用してiOSアプリ開発を行っている自社開発企業では、App Development with Swiftは評価されません。
iOSエンジニアを目指す場合、転職先で使われている開発言語やフレームワークを調べ、習得することが転職への一番の近道です。

5.App Development with Swiftの勉強方法
App Development with Swiftの効率的な勉強方法を紹介します。実践すると短期間で合格できる可能性が高まります。
- Swiftの技術書での学習が効率的
- アプリ開発するのが一番の学習
- 日本語の参考書は辞書として使う
5-1. Swiftの技術書での学習が効率的
App Development with Swiftの勉強には、公式教材ではなくSwiftの基礎から学べる技術書を活用することをおすすめします。公式教材は英語でボリュームも多く、未経験の方が取り組むには難易度が高いためです。
まずは「たった2日でマスターできる iPhoneアプリ開発集中講座」でアプリ開発の全体像を把握します。
Swiftやアプリ開発の全体像を把握したら、「Swift実践入門」などで各分野について学んでください。

日本語で書かれたSwiftの技術書の内容を読み込めば、公式教材なしでも試験に十分対応できます。
5-2. アプリ開発するのが一番の学習
App Development with Swiftの最も効率的な勉強方法は、実際にアプリを作ることです。手を動かしてアプリを開発することで、知識を定着させることができます。
おすすめのアプリの例としては、「Swift Playgrounds」が挙げられます。Swift Plyagroundsは、Swiftを活用したアプリ開発が体験できるApple社認定のツールです。
Swift Playgroundsでコードを書き、プログラムの動作を確認する作業を繰り返すことで、Swiftの理解を深めることができます。
インプットとアウトプットを繰り返しながらアプリを開発することが、App Development with Swift合格への最短ルートです。

5-3. 日本語の参考書は辞書として使う
公式教材を活用して学習を進める場合は、日本語の参考書を辞書代わりに使うのがおすすめです。公式教材は英語で書かれており、読解力が必要ですが、英語に慣れながらSwiftの学習を同時に進められるのはメリットです。
公式教材をメイン教材として活用し、分からない部分を日本語の参考書で調べると、スムーズに学習を進められます。
「英語で実施される試験に対応するために、日頃の学習も英語教材で行いたい」という方は、上記の方法で勉強を効率化してください。

6.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
iOSエンジニアを目指している方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
App Development with Swiftの取得を考えている方の中には、iOSエンジニアを目指している方も多いはずです。
Swiftやアプリ開発の基礎知識を学ぶのには役立ちますが、App Development with Swiftは企業から評価されるわけではありません。
本気でiOSエンジニアを目指すのであれば、あなたに合ったキャリアプランが必要です。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
エンジニアに転職しようと思ったきっかけを教えてください
長く働ける仕事に就きたいと思ったからです。
前職は看護師をやっていたのですが、毎日のように患者さんからのナースコールに駆けつけて、病院を動き回っていました…
このまま同じ働き方を続けるのは無理だと思いまして。
そんなときに、病院で新しいシステムの導入に携わったのですが、ITの力によって業務が劇的に改善したのを目の当たりにしたんですよ。
ITってこんなに業務効率化ができるんだと衝撃を受けました!
自分も人の役に立てるシステムを作ってみたくなって、エンジニアを目指してみようと思いました。
転職活動時に不安だったことはありますか?
未経験からエンジニアになれるのか分からなくて不安でした。
まわりの看護師さんも別の業界に転職することが少なかったので、異業種に転職できるのかイメージできなくて…
職務経歴書の書き方を知らなかったこともあって、内定をもらえる気がしなかったんですよね。SPIの勉強もやっていなかったので、そもそも選考に通るかも怪しかったんです。
未経験からエンジニアとして内定をもらえるかだけじゃなくて、企業選びにも不安を感じていました。
もし未経験から転職できたとしても、ブラック企業に入って人生を棒に振るうかもしれないですし。
企業の良し悪しが分からなくて、不安ばかりでした。
選考を進めるうえで必要なスキルはありますか?
コミュニケーション能力は大事だと思いますね。
エンジニアもチームワークが大事なので、コミュニケーション能力を活かせた業務経験については評価してもらえました。
具体的には、病院の業務を改善したときの経験を話したんです。
病院の業務はひとつの部署だけで完結しないので、他部署と綿密なコミュニケーションを取って、改善すべき業務内容をすり合わせる必要がありまして。
実際に相手の意見を聞いて、相互的なコミュニケーションを取ったことで、当初の目的であった業務効率化を実現できました!
こういう経験もエンジニアに活かせるってことで評価されたんだと思います。
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。
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