
最終更新日:2025.06.09
AWS認定SAAとは?取得メリット・難易度・勉強方法をまとめて解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- AWS認定SAAってどんな試験?
- AWS認定SAA取得にメリットはある?
- 難易度は?どのくらい勉強すればいい?
AWS認定SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)では、AWSを使ったシステム設計や構築の基礎知識を学べます。
主にインフラエンジニアや開発エンジニアが、クラウドに関する基礎知識を学ぶときに取得したい資格です。
記事の要約
本記事では「AWS認定SAAの取得を目指す方」に向けて試験の概要や取得メリットを詳しく解説します。

1.AWS認定SAAとは?
AWS認定SAAの概要を下記の内容で解説します。
- AWSの基礎知識が学べる
- AWS認定SAAの出題範囲
- AWS認定SAAの受験料
- AWS認定SAAの受験方法
1-1.AWSの基礎知識が学べる
AWS認定SAAは、AWSの基礎知識が身に付く資格です。
この資格は「高トラフィックに耐えるにはどう構築するか」など、実務に役立つ知識を問われるため、学んだ知識をすぐ現場で活かせます。
学習過程で EC2・S3・VPC の役割や負荷分散、自動スケールの設計原則も理解でき、AWS未経験者でもクラウド設計の思考法を習得可能です。
社内でクラウド案件を任される、クラウドエンジニアへ転職するなどキャリアの選択肢が広がります。これからクラウドを学びたい方におすすめです。AWS認定SAAは、これからクラウドを学びたい方向けの資格です。

1-2.AWS認定SAAの出題範囲
AWS認定SAA試験の出題範囲を下表にまとめました。
出題範囲 | 出題割合 |
---|---|
セキュアなアーキテクチャの設計 | 採点対象コンテンツの30% |
弾力性に優れたアーキテクチャの設計 | 採点対象コンテンツの26% |
高パフォーマンスなアーキテクチャの設計 | 採点対象コンテンツの24% |
コストを最適化したアーキテクチャの設計 | 採点対象コンテンツの20% |
試験では現実のビジネスシーンを想定したシナリオベースの長文問題が多く出題されます。出題例としては以下です。
【問題文】
ある分析会社は、ユーザーにウェブ解析サービスを提供する予定です。このサービスでは、ユーザーのウェブページに、同社の Amazon S3 バケットに対して認証済み GET リクエストを行う JavaScript スクリプトが含まれている必要があります。スクリプトを正常に実行するため、ソリューションアーキテクトが行うべきことは何ですか。
引用元:AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03)試験問題サンプル

1-3.AWS認定SAAの受験料
AWS認定SAAの受験料は、2024年4月1日に改定され、現在は約22,000円(税込)となっています。※為替変動あり。
毎年4月に為替レートに応じて見直されるため、円高の時期には受験料が下がる一方、円安のときには高くなります。受験料をできるだけ抑えたい場合はAWSが不定期に実施しているキャンペーンを活用してください。
キャンペーン期間中はバウチャーコードを使って受験料をお得にできます。キャンペーンの情報はAWSの公式Xで発表されるので、フォローしてください。

参考:AWS公式
1-4.AWS認定SAAの受験方法
AWS認定SAAの受験申し込みは、以下の手順で進めます。
【テストセンターの場合】
- AWS認定公式ページにアクセス(公式サイトはこちら)
- 「AWS Builder ID」を作成する
- 「試験登録」から「試験を予約」を押す
- 「AWS Certified Solutions Architect – Associate」を検索
- 「受験許可申請」を押す
- 受験方法を選択
- 言語を選択
- 最寄りのテストセンターを選択
- 試験日を選択
- 時間指定をして「予約する」
- 支払いを行い完了
オンラインで受験する場合は、「OnVUEオンライン受験」を選択する必要があります。
ただし、「自己環境システムテスト」を受けてマイクやインターネット速度、Webカメラのシステム要件を満たしていることの確認が必要です。
また、試験当日は試験方法に関わらず、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの本人確認書類が必要になります。
AWSの取得を通じて、クラウドエンジニアを目指している方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。
2.実務経験3年以上の方がAWS認定SAAを取得したい
AWS認定SAAは、インフラエンジニアや開発エンジニアとして実務経験が3年以上ある方におすすめの資格です。
実務経験が浅い状態で取得してもキャリアにあまり役立たないからです。実務経験3年以上の方が資格取得することで、クラウドでの開発環境を設計・構築するチャンスが得られます。
エンジニアの実務経験が3年未満の方は、クラウドの知識を身に付けるよりもネットワークやサーバー、システム開発の基礎知識を優先して身に付けるのがおすすめです。
エンジニア経験が浅い方はインフラエンジニアならCCNA、開発エンジニアならJava Silverを取得することで、実務に活かせる基礎知識を身に付けられます。

3.AWS認定SAAを取得するメリット3選
AWS認定SAAを取得するメリットを3つ紹介します。
- インフラエンジニアのスキルアップに役立つ
- クラウドエンジニアへの転職に役立つ
- AWSで開発環境の構築を行うのに役立つ
3-1.インフラエンジニアのスキルアップに役立つ
AWS認定SAAの取得は、インフラエンジニアのスキルアップに役立ちます。
資格取得を通じてAWSを使ったクラウド環境の設計や構築が身に付き、サーバーの立ち上げやストレージの設計、トラフィック制御などをクラウドで再現できるようになります。
資格を取得することで、従来のオンプレミス環境だけでなく、クラウドまでできるスキルが身に付きます。指示さえあれば、AWSの設計や構築ができるようになるため、AWS認定SAAは上流工程に携わるきっかけとなります。
3-2.クラウドエンジニアへの転職に役立つ
AWS認定SAAは、インフラエンジニアからクラウドエンジニアへの転職に役立つ資格です。クラウド上でのシステム設計・構築の知識が身に付き、クラウド関連業務に携わりやすくなるためです。
インフラエンジニアが、AWS認定SAAを取得後にクラウド上のサーバー設計・構築やネットワークの整備を担当する場合もあります。
インフラエンジニアの実務経験3年以上の方であれば、AWS認定SAAの取得によってクラウドエンジニアに転職できる可能性が出てきます。
クラウドエンジニアを目指すインフラエンジニアにとって、AWS認定SAAはぜひ取得したい資格です。
3-3.AWSで開発環境の構築を行うのに役立つ
AWS認定SAAは、開発エンジニアがAWSを活用して開発環境を構築するのに役立つ資格です。AWSを使ったクラウド環境の設計・構築の基礎知識が身に付くためです。
開発エンジニアが資格取得することで、アプリやWebサービスの開発だけではなく、アプリやWebサービスを動かす環境もAWSで設計・構築できるようになります。
クラウド上で開発環境も整備できるため、開発と開発環境を理解したエンジニアとしてチーム内での役割や価値が広がります。

4.AWS認定SAAの難易度
AWS認定SAAの難易度や必要な勉強時間を解説します。
4-1.基本情報技術者試験と同じ難易度
AWS認定SAAは、エンジニアの登竜門とされる「基本情報技術者試験」と同じ難易度とされています。
どちらの資格も、ITスキル標準(ITSS)のレベル2に相当し、「上司の指示があれば実務を遂行できるレベル」と定義されています。
ITSSレベル2の難易度は高くないため、一般的にはITリテラシーを持っている方であれば対策を立てて学習することで合格可能です。
なお、AWSなどのクラウド環境に触れた経験がない場合、難易度は上がります。また、システム設計・構築の経験があるエンジニアは難易度が下がります。

4-2.必要な勉強時間の目安
AWS認定SAAの合格に必要な勉強時間の目安は、エンジニア経験者でおおよそ80~120時間とされています。
目安の時間に40時間の幅がある理由は、システム設計や構築に関する実務経験の有無によって、必要な勉強時間が変わるためです。
システム設計や構築経験のあるエンジニアであれば、平日に2時間、土日に5時間ずつ勉強することで、約1ヶ月で合格レベルに到達が可能です。
勉強時間さえ確保できれば合格できる資格なので、モチベーションを維持するためにも短期集中で勉強することをおすすめします。

5.AWS認定SAAの参考書・問題集
AWS認定SAAの勉強におすすめの参考書と問題集を紹介します。
5-1.AWS認定SAAの参考書
2022年8月末に改訂された新試験(SAA-C03)対応した参考書を選ぶほうが良いです。
旧試験(SAA-C02)と新試験(SAA-C03試験)では、各単元の出題比率が変わっているためです。
新試験に対応しているおすすめの参考書は、「徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版[SAA-C03]対応」です。
新試験の出題傾向に合わせて改訂されており、初心者にも分かりやすい解説と豊富な図解が特徴です。
出題範囲は旧試験(SAA-C02)と大きく変わっていないため、SAA-C02対応の参考書を使っても対策できます。

5-2.AWS認定SAAの問題集
AWS認定SAAの試験対策には、参考書だけでなく問題集の活用も重要です。
おすすめは、「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」です。
図解も豊富で、解説が丁寧なため初学者でも理解しやすい構成になっています。
Webサイトで学習したい場合は「Ping-t」がおすすめです。755問と豊富な問題数と分野別の出題により、スキマ時間に復習できます。また、すべて無料で利用できるのもPing-tの魅力となっています。
書籍とWebの問題集を併用することが合格への近道です。
6.AWS認定SAAの勉強方法
AWS認定SAAに合格するためのおすすめ勉強方法を紹介します。
- 参考書の使い方
- 問題集の使い方
- 模擬問題の使い方
- 試験ガイドで最終チェック
6-1.参考書の使い方
AWS認定SAAの勉強をはじめるときは、まず参考書を活用してAWSを使ったシステム設計・構築の基礎を理解することが大切です。
いきなり問題を解くよりも、まずは全体像や用語、考え方を把握することが、合格への近道です。参考書は1章ずつ読み進め、登場する専門用語は必ず暗記し、章末の確認問題などを使って記憶の定着をさせます。
参考書での勉強は「知識を吸収するステップ」なので、焦らず、記憶に定着しているかを確認しながら進めることが重要です。
もし参考書だけではイメージがしにくいと感じた場合は、AWS公式の技術資料「AWS BlackBeltシリーズ」も併用するのをおすすめします。

参考:AWS
6-2.問題集の使い方
参考書での学習を終えたあとは、問題集を解き、記憶を定着させます。
間違えた問題があるときは解説を読み、確実に理解することを目指します。たとえ正解の問題でも「なぜほかの選択肢が誤りなのか」まで理解すると応用力を養えます。
また、問題集を通じて出題傾向を把握できる点もメリットです。試験では、似たような構成や選択肢が出ることもあるため、事前に慣れておいてください。
問題集は「理解を確実にするステップ」です。何度も繰り返し解くことで合格へと近づけます。

6-3.模擬問題の使い方
AWS認定SAAの学習の仕上げには、模擬問題を活用します。
模擬問題を使う目的は、本番と同じ形式や制限時間で問題を解くことで、本番環境への慣れと時間配分の感覚を身に付けるためです。
この資格は「ひっかけ問題」や似たような選択肢が多く出題されるため、模擬試験を通じて出題傾向を把握してください。
模擬問題の結果は、苦手分野を把握する自己診断ツールとしても使えます。間違えた問題があれば、参考書で復習するなど、苦手を克服するときにも便利です。
模擬問題は「実力を磨くステップ」です。合格ラインに達しているかを確認する最終チェックツールを本番前に使うことをおすすめします。

6-4.試験ガイドで最終チェック
AWS認定SAAの学習を一通り行ったら、試験ガイドを活用した最終チェックをおすすめします。
試験ガイドでは問題集や模擬試験を解いた後でも、「見たことがない単語」や「想定していなかった出題内容」が出てくることがあります。
試験ガイドの付録にある単語を見て、意味や出題される問題などがイメージできるか確認することが大切です。万が一、理解が浅い単語があった場合は、参考書に戻って復習を行います。
試験ガイドは「実力の最終確認をするステップ」です。試験直前になってから知識の抜け漏れがあると焦ってしまうので、余裕を持って試験ガイドを確認しておくことが重要です。

7.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
クラウドエンジニアの転職には、ユニゾンキャリアをご利用ください。
7-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事をお読みくださり、ありがとうございます。
AWS認定SAAは、AWSの設計や構築に関する基礎知識が身に付く資格です。
しかし、すでにインフラエンジニアや開発エンジニアの経験がある方の場合は、わざわざ資格取得を目指す必要がないこともあります。
エンジニアが評価されるのは資格よりも実務経験であり、あなたの経歴やスキルがあれば、資格がなくても転職できる可能性があります。
ただ、「自分の経歴やスキルが本当に評価されるのかな?」となかなか自信が持てない方もいると思います。そんなお悩みを抱えている方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。
ユニゾンキャリアは、IT業界専門の転職サービスです。IT業界に精通したアドバイザーが、あなたの経歴やスキルをもとに、希望に合った転職プランを紹介します。
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけは何ですか?
年収を上げたかったですし、上流の仕事をしてみたいという思いがあったからです。
また、前職では「もっとスキルを身につけたい」という思いの方が周りにあまりいなくて…自分とのやる気の差を感じて頑張りづらさがあったので、転職してモチベーションの高い人達と働きたい!という気持ちも強かったですね。
転職活動を進めていくなかで、不安だったことは何かありますか?
エンジニア経験が1年間しかなく、正直転職するには早いかな?と考えていました。
もっとスキルを身につけてから転職した方が良いのかな?とも感じていて…担当キャリアアドバイザーの佐瀬さんに何度も相談しました。
その度に佐瀬さんから「絶対大丈夫!」と背中を押してもらっていたので、自分としても早くキャリアアップしたかったというのもあり、転職に踏み出しました。
あとは「転職後に年収は上がるのかな」とか、「エンジニア歴が短いことで前職と同じような下流工程の業務に当たらないかな」という不安もありました。
選考を進めるうえで必要だと感じたスキルや資格は何ですか?
年収は120万円以上アップしました!前職の年収は大体300万円ほどで、現職の年収は残業代無しで420万円ほどになります。
そして、4月からPL(プロジェクトリーダー)になることが決まっていて、年収は約480万円まで上がる予定です。もちろん残業代は入っていなくてこの年収なので、残業代もプラスされると500万円くらいは行くと思います。
利用者の中には、実務経験を上手に活かして転職を実現している方も多くいます。まずは、あなたの悩みを聞かせてください。