
最終更新日:2025.05.28
LPIC Level2とは?合格メリットや試験範囲、勉強事情を徹底解説

IT 業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- LPIC-2ってどんな試験?
- LPIC-2に合格するメリットは?
- LPIC-2って難しいか教えて!
LPIC-2はLinuxやサーバー全般の知識が身に付く資格です。転職や社内でのキャリアアップに役立つため、多くの方が合格を目指して勉強に励んでいます。
ただ、LPIC-2は公表されていない情報が多く、「難易度はどのぐらいなの?」「どんな勉強をすれば合格できるの?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
記事の要約
本記事ではLPIC-2の受験を考えている方を対象に、LPIC-2の難易度や、LPIC-2に短期間で合格するための勉強方法について解説します。
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1.LPIC Level2とは
LPIC-2の概要を解説します。
LPIC Level2の出題範囲
LPIC-2を取得するには、201試験と202試験の両方に合格する必要があります。201試験は「Linux応用管理」、202試験は「Linuxネットワーク管理」がテーマとなっています。
各試験の出題範囲は以下のとおりです。
201試験 | Linuxカーネル システムの起動 ファイルシステムとデバイス 高度なストレージ管理 |
202試験 | ドメインネームサーバ HTTPサービス ファイル共有 ネットワーククライアントの管理 |
201試験では、システムの内部構造やストレージへの理解、202試験ではサーバーを運用するためのネットワークの管理スキルが問われます。
1-2. LPIC Level2の受験概要
LPIC-2の受験概要は以下のとおりです。
試験日 | 毎日 |
受験会場 | 全国のテストセンター(自宅でのオンライン受験も可能) |
受験資格 | LPIC-1を取得していること |
対象試験 | 201試験・202試験(5年以内に両方合格) |
受験料 | 201試験:16,500円(税込) 202試験:16,500円(税込) |
受験方式 | CBT方式(マウス選択問題・キーボード入力問題) |
試験時間 | 各90分 |
出題数 | 各60問前後 |
合否結果 | 試験終了直後に表示 |
合格ライン | 約70%(※) |
合格率 | 約30%(※) |
(※)正式に公表されていないため、参考書や問題集の情報に基づく。
試験会場は全国にあり、試験も毎日開催されているため、自分の都合に合わせて受験することができます。
LPIC-2の取得を通じて、キャリアアップや年収アップを実現したい方はぜひ弊社までご相談ください。IT業界に精通したアドバイザーが、あなたのキャリアや経験に合った資格や求人を「完全無料」で紹介します。
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2.LPIC Level2に合格するメリット4選
LPIC-2を取得するメリットについて解説します。
- 未経験者・経験者ともに転職に有利
- より上流の工程を任せられる
- 資格手当で年収アップ
- オンプレサーバー知識が身に付く
2-1. 未経験者・経験者ともに転職に有利
LPIC-2を取得すると、未経験からのインフラエンジニアへの転職と、キャリアアップのための転職の両方が有利になります。
LPIC-1の取得だけでも選考で一定の評価を得られますが、LPIC-2はより高度なスキルを証明するため、さらに高い評価を受けることが可能です。
インフラエンジニアやサーバーエンジニアの求人には、LPIC-2が歓迎条件に含まれていることが多いです。実務経験がなくても、LPIC-2を取得することで、保守以上を担当できると評価される場合があります。
専門性の高いサーバー知識と学習意欲が示せるLPIC-2は、市場価値を上げるのに役立ちます。

2-2. より上流の工程を任せられる
サーバーの監視・運用の経験がある方がLPIC-2を取得すると、保守以上の工程を任される可能性が高まります。
保守を担当するには、監視・運用の経験を積むだけでは不十分です。保守を担当できるポテンシャルを客観的に示す必要があります。
LPIC-2を取得すれば、保守以上の工程で活かせるスキルと、必要な知識を自ら学ぶ意欲の高さをアピールでき、これらの能力を兼ね備えた人材を、企業は「未経験の工程でも活躍できるポテンシャルがある」とみなします。
LPIC-2を取得することで、上流工程で必要なスキルや学習意欲を持つ人材と証明できるのです。

2-3. 資格手当で年収アップ
資格手当制度を導入している企業に勤めている場合、LPIC-2の取得によって年収が上がります。
一般的に資格手当は月5,000円~1万円で、年換算すると6万円~12万円の年収アップに繋がります。
資格取得にはテキスト代や受験料などの費用がかかりますが、資格手当で費用を賄うことが可能です。資格手当に加えて、資格取得後に書籍代や受験料を補助してくれる企業もあります。
これからLPIC-2の取得を考えている場合には、所属企業が資格手当などの支援をしてくれるか確認してください。なお、資格手当は毎年継続されるわけではなく、支給期間が定められていることが多いため、この点も確認が必要です。

2-4. オンプレサーバー知識が身に付く
LPIC-2を取得することで、オンプレミスのサーバーに関する知識が身に付きます。
オンプレサーバー知識は、インフラエンジニアやサーバーエンジニアの実務に役立つだけでなく、キャリアアップのための重要な土台にもなります。
オンプレミスのサーバー知識はクラウドエンジニアやセキュリティエンジニアへのキャリアチェンジにも役立つためです。
年収アップやキャリアアップに直接結びつかなくても、スキルは確実に向上します。ITインフラを扱うエンジニアであれば、どの職種であってもLPIC-2の取得は有益です。
将来的な年収アップを目指す方や、キャリアチェンジを考えている方にとっては、ぜひ取得しておきたい資格です。

3.LPIC Level2の取得がおすすめの職種
LPIC-2の取得が推奨される職種を紹介します。
3-1.サーバーエンジニアは必須の資格
サーバーエンジニアにとってLPICは必須の資格です。LPICで学べるのはLinuxやサーバー全般の知識であり、学習内容を実務に活かせます。
LPICはサーバーエンジニアのキャリアアップにも欠かせません。
監視・運用の業務はマニュアルに従って行うものがほとんどで、いくら経験を積んでもキャリアアップできません。LPICを取得してスキルや学習意欲を示せば、保守以上の工程を担当できる可能性が生まれます。
業務に役立つ知識の習得や保守以上の工程を目指せるため、サーバーエンジニアはLPIC-2の取得を最優先することをおすすめします。

3-2.インフラエンジニアはCCNAの次に取得
インフラエンジニアの場合、まずCCNAを取得し、次にCCNPかLPICを取得するのがおすすめです。
ネットワーク関連の案件が多く、CCNPがキャリアアップにつながる企業であれば、CCNPの取得を優先してください。
社内でのキャリアアップに時間がかかる企業に勤めている場合は、キャリアの幅を広げるためにもLPICの取得をおすすめします。
どちらを先に取得するかは、自身の勤める企業の方針に基づいて判断するのが賢明です。
LPIC-2まで取得していれば、ネットワークとサーバーの両方に精通していることがアピールでき、転職時に狙える企業の幅が広がります。
インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば、LPICは必ず取得すべき資格です。
インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指している方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。IT業界に精通したアドバイザーが、あなたの経験やスキルに基づき、最適な企業をご紹介します。
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4.LPIC Level2の難易度
LPIC-2を受験する前に知っておきたい情報をまとめました。
- LPIC Level2の難易度
- LPIC Level2の勉強時間
- LPIC Level2の合格率と合格ライン
4-1.LPIC Level2の難易度
LPIC-2はエンジニア未経験者でも取得可能な難易度です。
LPIC-2は経済産業省が策定したITスキル標準(ITSS)のレベル2に相当します。レベル2は、上司や先輩の指示があれば業務を遂行できる技能水準です。
同じレベルの資格にはCCNAや基本情報技術者試験があり、これらも多くの未経験者が取得しています。LPIC-2の試験では主にLinuxとサーバー全般に関する基礎知識が問われますが、大部分は暗記で対応可能です。
十分な勉強時間を確保すれば、実務経験がなくても合格が可能です。

4-2.LPIC Level2の勉強時間
LPIC-2に合格するために必要な勉強時間の目安は以下のとおりです。
LPIC-1合格直後 | 100時間前後 |
LPIC-1合格後から時間が空く | 100時間以上 |
LPIC-1合格直後かつサーバーエンジニア経験者 | 50時間前後 |
勉強時間は勉強をはじめるタイミングやエンジニア経験の有無などによって差が出ます。LPIC-1に合格した直後から勉強をはじめると、復習時間がほとんど必要ないのでおすすめです。
LPIC-2は転職や社内でのキャリアアップに役立つ点も、LPIC-1合格直後に取得をおすすめする理由のひとつです。LPIC-1直後に受験すると、LPIC-2は見慣れない専門用語が少なくなるため、学習の負担も軽減されます。

4-3. LPIC Level2の合格率と合格ライン
LPIC-2の合格率は約30%で、合格ラインは約70%だとされています。どちらもCCNAの水準と同程度です。
LPIC-1の合格率である約50%よりLPIC-2の合格率が低くなったのは、出題内容が専門的になり、難易度が上がったためと考えられます。
ただ、LPIC-2は2つの試験を個別に受験できるため、範囲を絞って集中的に対策することが可能です。一度の試験で合格しなければならない資格に比べて、合格しやすいといえます。
試験にひとつずつ確実に合格することを目指し、着実に対策を行うようにしてください。

5.LPIC Level2の勉強方法
LPIC-2の勉強に役立つ情報を紹介します。
- LPIC Level2最短合格の勉強方法
- LPIC Level2の参考書&問題集
- LPIC Level2の勉強に役立つサイト
5-1. LPIC Level2最短合格の勉強方法
資格の勉強においては、暗記の効率化が最短合格のカギとなります。
エビングハウスの忘却曲線によると、人間は1時間後に56%、1日後に74%を忘れてしまうといわれています。そのため、短期間での復習を繰り返すことが、暗記に要する時間を短縮する方法として最も効率的とされています。
勉強方法の例としては、まず「Linuxカーネル」の単元を完璧に暗記し、その後、「Linuxカーネル」と「ドメインネームサーバー」の2つの単元を完璧に暗記する、などが挙げられます。
各単元を順次復習しながら新しい単元を学習していくことで、効率良く記憶の定着が図れます。こまめな復習を繰り返し、早期の合格を目指してください。

5-2. LPIC Level2の参考書&問題集
試験対策に役立つ書籍は以下のとおりです。
- Linux教科書 LPICレベル2 Version4.5対応
- LPICレベル2スピードマスター問題集: Linux技術者認定試験学習書
- (合本)徹底攻略 LPIC Level2 問題集 [Version 4.5]差分+[Version 4.0]対応
- 動かしながらゼロから学ぶ Linuxカーネルの教科書
書籍はLPIC-2に特化した参考書と問題集を買うのが基本ですが、苦手な分野があれば専門書を購入し、対策することをおすすめします。
なお、現在のLPIC-2は2017年に更新されたVersion 4.5が最新です。旧バージョンの書籍を使用すると、出題範囲を網羅できなかったり、出題範囲外の内容を余分に学習したりする恐れがあります。

5-3. LPIC Level2の勉強に役立つサイト
LPIC-2の勉強に役立つサイトは「Ping-t」「LPIC模擬問題」の2つです。
Ping-tはWeb問題集として利用でき、201試験と202試験を合わせると、合計で1000問以上の問題があります。合格体験記も閲覧が可能で、勉強方法や当日の流れなどの情報を収集する際に役立ちます。
LPIC模擬問題は問題数が50問弱しかありませんが、隙間時間など短時間での学習に適したサイトです。
LPIC-2の対策には、基本的にPing-tだけで十分です。Ping-tは月額料金制なので、短期間での合格を目指してコストを抑えるのが賢明です。

6.LPIC Level2の受験方法
LPIC-2の受験方法について解説します。
- LPIC Level2の申し込み方法
- LPIC Level2の受験料
- LPIC Level2の受験日と受験場所
6-1. LPIC Level2の申し込み方法
LPIC-2の受験予約は、ピアソンVUEのアカウントにログインして行います。
予約時には、LPIの公式サイトで発行されるLPI-IDの入力が必要です。LPI-IDはLPIC-1受験時に作成済みのため、新たに発行する必要はありません。
受験予約は早めに行うことをおすすめします。直前に予約すると、希望の日程や試験会場を選べなくなる恐れがあります。
6-2. LPIC Level2の受験料
LPICの-2の受験費用は、合計で33,000円(税込)です。1科目あたり16,500円(税込)で、個別に受験することもできます。
バウチャーチケット購入センターを利用すると、受験料が割引され、1科目あたり14,850円(税込)になり、合計で29,700円(税込)です。
バウチャーチケット購入センターを利用することで、2科目合計3,300円の割引になります。
6-3. LPIC Level2の受験日と受験場所
LPIC-2は、試験会場で受験するか、自宅で受験するかを選ぶことができます。
試験は随時実施されていますが、試験会場で受験する場合は早めの予約が必要です。会場が満席になると、希望の日程で受験できない恐れがあります。
特に土日と都市にある会場は予約が埋まりやすいので要注意です。自宅受験の場合は、以下の準備が必要となります。
- 自宅受験用のパソコン
- 受験スペース
- 本人確認書類
- スマートフォン(カメラ付き)
早めの受験予約で受験日を確定し、計画的に勉強を進めて一発合格を目指してください。
7.LPIC勉強中の転職活動はユニゾンキャリア
LPIC-2合格後に転職を考えている方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。エンジニア経験の有無を問わず、あなたの転職活動を全面的にサポートします。
7-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
サーバー知識や学習意欲を示せるLPIC-2は、サーバーエンジニアのキャリアに役立つ資格です。ただ、転職を目指すのであれば、LPIC-2がなくても転職を実現できる可能性あります。
未経験からでもはじめての仕事ができる20代の体感時間は、きわめて短いと言われている年代です。
「まだ水曜日か、早く土日にならないかな」と週単位では長く感じても、「あれ、もう一年経ってしまった」と年単位では短く感じてしまうなら急ぐべきです。
とはいえ、転職活動は何から始めたらいいか分からない。そんな時はぜひ、ユニゾンキャリアを一歩目に選んでいただきたいです。
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけは?
スキルと年収を上げたいと思ったのがきっかけです。
もともとクラウドの案件に入ってたんですが、人員コストの削減でクラウドとは関係ない案件に入ることになったんです。
自分のキャリアを考えた時に、今のままじゃスキルも年収も上げられないと思って転職を決意しました。
転職をして良かったと思うことは?
年収が60万ぐらい上がりました。固定残業代もないところが良かったです。
従業員数も2,500人くらいの規模で、案件を選べるのが良いなと思ってます。
案件によってボーナスが変わるので、スキルアップするにつれて給料が上がると思うと楽しみです。
選考を進めるうえで必要な業務経験・スキル・資格は?
クラウドの資格をいくつか取得していたのが評価されたんだと思います。
面接官からは「Azure305を取ってるんですね!」と評価されました。
この資格がこんなに評価されるとは想像してなかったです。
あの時、頑張って資格を取ってよかったなって思いました。
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。
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