
最終更新日:2025.05.12
データベースエンジニアとは?仕事内容・将来性・スキル・年収など分かりやすく解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- データベースエンジニアって何?
- データベースエンジニアの仕事内容は?
- データベースエンジニアの将来性を教えて!
データベースエンジニアは、企業に必要なデータベースの貯蓄や管理を行う仕組みを作るエンジニアです。
よく混同するのは、データエンジニアですが、データエンジニアはデータの活用を目的としているエンジニアです。データエンジニアは大学院卒の方がなる傾向が強く、転職で目指すのは少し難しい職種です。
一方のデータベースエンジニアは未経験からでも将来的に目指せる職業です。
記事の要約
本記事では「データベースエンジニアについて知りたい方」を対象に、仕事内容や必要なスキルなどについて解説します。
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1.データベースエンジニアとは?
データベースエンジニアは、データベースの要件定義から保守・運用までを専門とする職種です。
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企業の業務システムやWebサービスのデータベースの構築から運用までを担当し、データ基盤を支える重要な役割を果たします。
データベースエンジニアとして働くには、データベースの知識だけではなく、セキュリティやクラウド、サーバーサイドの知識も必要です。
開発エンジニアがデータベースの開発を兼任することが多いため、データベースエンジニアの総数は少ない傾向があります。
データベースエンジニアがひとりしかいないという現場も存在するほど、少数精鋭で企業を支えています。
2.データベースエンジニアの仕事内容
データベースエンジニアの仕事内容は以下の3つに大別することができます。
- 要件定義・設計
- 開発・テスト
- 保守・運用
2-1.要件定義・設計

「要件定義・設計」は、データベースの基盤を固めるために最も重要な工程です。
クライアントから要望や課題をヒアリングし、データベースの要件の明確化と設計書の作成をします。
要件定義でクライアントと共通認識がなければ、後続の工程に大きな影響を与えます。
例えば、設計書の納品後に認識齟齬が発覚すれば、要件を見直さなければならず、スケジュールが遅れかねません。
データベースの要件が固まったら、データの正規化やスキーマ設計を行い、効率的なデータ構造を検討します。
パフォーマンスや拡張性、セキュリティ、障害対策も考慮しながら、最終的に設計書に落とし込みます。
2-2.開発・テスト

「開発・テスト」は、正確で効率的なデータ操作を実現するための工程です。
SQLやストアドプロシージャの実装後、負荷テストやパフォーマンステストを実施し、データベースを最適化します。
例えば、設計通りにSQLを実行すると、想定以上に処理時間がかかってしまう場合、制限時間内に終わるようにデータベースの最適化が必要です。
企業情報や顧客情報などを含む本番環境のデータと完全一致するデータは、開発環境にはありません。
そのため、環境によるデータの差分があっても、問題なく処理できるかの検証も重要です。
データベースのテストが終わったら、スムーズに本番反映を進めるために、移行計画を立て移行テストを実施します。
2-3.保守・運用

「保守・運用」は、データベースの安定稼働を維持し、継続的な改善を行う工程です。
定期的なバックアップとリストアテストを実施し、データを適切に管理します。
万が一、データが壊れる事態が生じても、バックアップがあればもとに戻せるため、適切なデータの管理は欠かせません。
データベースの稼働状況を監視し、異常を検知し対応するのも重要な仕事です。
異常は、システムが使えないなどのトラブルに繋がりかねないため、ログやアラートを確認する必要があります。
システムのバージョンアップやセキュリティ対策の強化で、不正アクセスやデータ漏洩を防ぐのも保守・運用の仕事です。
3.データベースエンジニアの将来性・年収
データベースエンジニアの将来性について、4つの観点で解説します。
なお、年収の算出は求人ボックス、国税庁を参考に行っています。※参照:求人ボックス、令和5年分民間給与実態統計調査
3-1.データベースエンジニアの将来性は高い
データの活用が進む近年、データベースエンジニアの需要が拡大しています。
クラウド技術の進化で、複数のユーザーが同じデータにアクセスできるようになり、適切なデータ管理のニーズが高まりました。
データ量が増え活用の幅が広がっているため、データベースの専門知識が重要視されているのです。
例えば、AIやビッグデータが発展すると、大量データを効率良く管理するためのスキルが必要です。
また、データドリブン経営を推進する企業は、的確な経営判断を下すためにも、データベースエンジニアを必要としています。
高度なスキルを活かし、経営に繋がる業務を担うデータベースエンジニアは、将来性が高い仕事です。
3-2.データベースエンジニアの平均年収は高い
データベースエンジニアは、専門的なスキルを磨いて高収入を目指せる職種です。
データベースに関する高度な専門知識が必要なため、給与水準は比較的高い傾向があります。
求人ボックスによると、データベースエンジニアの平均年収は598万円で、全国平均の460万円よりも高いです。
クラウドやビッグデータ関連のスキルを習得すると、さらに年収を上げられます。
例えば、オンプレミスからクラウドへの移行経験があるデータベースエンジニアは数少ないため、市場価値が高いです。
データベースの業務にとどまらず、フリーランスやITコンサルタントなどの幅広いキャリアの選択肢が用意されており、年収を伸ばせる可能性があります。
4.データベースエンジニアになるのに必要なスキル・言語・資格
データベースエンジニアになるのに必要なスキルやプログラミング言語、資格について解説します。
- データベースエンジニアに必要なスキル
- データベースエンジニアのプログラミング言語
- データベースエンジニアにおすすめの資格
4-1.データベースエンジニアに必要なスキル
データベースエンジニアには、システム開発を含めた知識が必要です。
データベース関連の知識には、SQLの基本操作やデータモデリング、正規化などがあります。現場でも活かせる高度なスキルを身に付けたい方には、データベースのチューニングやパフォーマンスの最適化の知識が欠かせません。
多くの企業がクラウド移行を進めている近年、AWSやAzureなどのクラウドデータベースの運用知識があれば、活躍の幅が広がります。
さらに、システムとデータベースには繋がりがあるため、Javaを用いた開発経験者の評価は高いです。
4-2.データベースエンジニアのプログラミング言語
キャリアアップやスキルアップを目指す場合、プログラミング言語の習得が必要です。
データベースエンジニアは、基本的にプログラミングはしませんが、データベース言語であるSQLとLinuxコマンドは学習の必要があります。
しかし、データベースエンジニアのハイクラス求人では、Javaの開発経験が必要なケースがあります。
実際に私が参画していたJava開発のプロジェクトでは、SQLを使っており、データベースとシステム開発は繋がりが深いと感じました。
プログラミング言語を習得すれば、データベースエンジニア以外の職種への転向も可能です。
4-3.データベースエンジニアにおすすめの資格
データベースの経験が浅い方は、資格取得が必要です。
以下のような資格を取得すると、SQLの実務やデータベース構築の経験を積める案件にアサインされます。
- ORACLE MASTER
- MySQL認定資格
- AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト
- データベーススペシャリスト試験
実務でOracleデータベースを使う方には「ORACLE MASTER」、オープンソースデータベースのスキルを証明したい方は「MySQL認定資格」がおすすめです。
クラウド関連でスキルを伸ばしたい方には、「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト」があります。
データベースのスペシャリストとして総合的なスキルを証明するには、国家資格の「データベーススペシャリスト試験」が最適です。
5.データベースエンジニアの適性・向き不向き
データベースエンジニアとして業務を遂行するために必要な適性・向き不向きを解説します。
5-1.データベースエンジニアに向いている人の特徴
結論、几帳面でコツコツと地道な作業ができる方が向いています。
具体的には次の5つがあります。
- 几帳面で正確な作業ができる
- コミュニケーション力が高い
- コツコツと地道に作業ができる
- 論理的思考力がある
- 課題解決力がある
データベースエンジニアは他部署やクライアントからの要望を調整する必要があり、円滑にコミュニケーションを進める能力が大切です。
例えば、営業事務や経理、公務員など、周囲の人とコミュニケーションを取りながら正確に作業をした経験がある方はぴったりです。
そのため、課題解決のために上手くコミュニケーションをとり、正確に対処できる人が向いています。
仕事で調整役を得意とする方は適性がある可能性が高いです。
5-2.データベースエンジニアに向いていない人の特徴
データベースエンジニアは、情報を正確に管理し、安定したシステムを支える仕事です。
具体的には以下のような性格や考え方は向いていない恐れがあります。
- 大雑把な性格である
- 周囲に合わせるのが苦手
- 残業・休日出勤をしたくない
- 責任を負いたくない
- ひとりでの作業に抵抗がある
マイペースに仕事をしたい、周囲の人との関わりを避けたいといった仕事観を持った方は、不満を抱えやすく、早期離職の恐れもあります。
データベースエンジニアは、ひとりで黙々と作業をする業務ばかりではなく、他部署やクライアントとの連携が必要とされるため、コミュニケーションが苦手な方はストレスを感じやすいです。
エンジニア転職を失敗しないためにも、自分の適性を知ったうえで職種を選ぶことが大切です。

6.データベースエンジニアになるには
データベースエンジニアになるためのロードマップを解説します。開発職からデータベースエンジニアを目指したほうが将来的な年収が高くなるため以下のロードマップがおすすめです。
- 開発エンジニアに転職
- ORACLE MASTER取得
- SQL実務経験1年以上
- データベースエンジニアに転職
6-1.開発エンジニアに転職
データベースエンジニアになる前に、開発エンジニアに転職への転職をおすすめします。
データベースエンジニアは、SQLの実務経験1年以上が必要でインフラ側から入ると案件自体が少ないため、なかなか経験を積むのが難しいからです。
開発エンジニアになるには、以下3つのいずれかが必要です。
- プログラミングスキル
- ポートフォリオ
- IT関連の資格
プログラミングスキルを身に付ける場合は、paizaプログラミングスキルチェックで、最低Cランク以上が必要です。
ポートフォリオに用いた技術の選定理由を解説し、ユーザーの登録画面なども実装しているのなら、データベースとの繋がりを示すと内定が取りやすくなります。
例えば、プログラミング言語の中でもなぜJavaを選定したのか、どのようにデータベースを設計したのかなどをまとめることが重要です。
未経験からの転職に役立つ資格としては、「Java Silver」や「Java Gold」が挙げられます。
これらの資格に合格できると、プログラミングの基礎知識が身に付いていることを証明できます。
6-2.ORACLE MASTER取得
開発エンジニアになったとしても、いつデータベース関連の案件を振られるかが分からないため、早めにORACLE MASTERを取得するのがおすすめです。
Oracleデータベースの専門資格であるORACLE MASTERを取得すると、企業からSQLを扱えるポテンシャルがあると評価され、実務経験を積める案件を振られる可能性が上がります。
ORACLE MASTERの取得に向けた勉強では、Oracle製品に関する知識だけではなく、リレーショナルデータベースの仕組みやSQLの基礎が身に付きます。
ランクは複数あり、Silver DBAでも良いですが、評価の高いGold DBAを取得するとより企業にアピールすることが可能です。
6-3.SQL実務経験1年以上
SQLの実務経験を1年以上積めければ、データベースエンジニアへの転職が見えてきます。
実務経験を積む際は、より規模が大きいプロジェクトに関われると市場価値が高まります。
例えば、業界で選ぶのであれば官公庁や金融、システムの種類で選ぶのであれば、顧客管理システムや販売管理システムなどです。
今勤めている企業にSQLを扱う案件がなければ、いくらデータベース関連の資格を取得しても社内にアピールする必要性がありません。
そのため、あなたの大切な時間を無駄にしないためにも、SQLを扱える可能性がある企業への転職も視野に入れてください。
すぐにデータベースの経験を積めないときは、クラウド関連の業務を担当すると、データベースエンジニアに転職した際に役立ちます。

6-4.データベースエンジニアに転職
SQLの実務経験を1年以上積めたら、データベースエンジニアへの転職が可能です。
より待遇の良い企業に入りたいのであれば、大規模システムの開発や要件定義などの上流工程、クラウドを経験すると良いです。
自社開発を行う企業への転職を考えている場合、データ分析などの専門知識を身に付けると評価される企業があります。
データベースエンジニアは企業にひとりから数人程度しか必要とされていないため、SQLの経験だけでは転職は厳しいです。
一言でデータベースエンジニアといっても、希望する企業や業務によって必要とされるスキルや経験が異なります。
そのため、将来のキャリアと今保有しているスキルを踏まえて、求人を選ぶことが大切です。
7.データベースエンジニアの転職はユニゾンキャリア
データベースエンジニアへの転職を考えているという方は、当社をご活用ください。
7-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。
データベースは現在の情報社会においてなくてはならないものです。そのため、データベースエンジニアは市場価値が高く、高年収を目指せる将来性の高い職業といえます。
AI等の連携を含めて益々注目が集まる職種のため、目指してみてはいかがでしょうか?
おかげさまでお客様からご支持いただき、Googleの口コミ件数400件を突破、総合評価★4.8を獲得!
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
ーエンジニアに転職しようと思ったきっかけを教えてください!
ライフステージを考えたときに、長く働ける職業に就きたくて、働き方を変えたいと思ったからです!これまで看護師として3年間、循環器内科で勤務していたんですが、正直将来のことを考えると不安でいっぱいでした。というのも、日々の業務が本当に大変で…1時間も前に出勤して患者さんの情報収集やカルテ確認をしなきゃいけないし、夜勤もあるし残業も当たり前みたいな。体力勝負の毎日で、このまま続けていけるのかな?って思ったんです。特に、もし将来子育てをすることになったら、この働き方では両立が難しいんじゃないかって。それで、「手に職をつけて長く働ける職業」を探していたんです。そんな時にIT業界のことを知って、「これだ!」って思ったんです。「IT業界なら、働き方も改善できて将来的にもキャリアアップできるかも」って。あとは、周りの看護師さんたちも結構転職していたのもきっかけの1つですかね。クリニックに移る人もいれば、全然違う業界に行く人もいて。そういう環境も私の背中を押してくれたかもしれません。
ー転職活動を始めた時に不安だったことは何ですか?
もう、不安だらけでした(笑)まず、経歴のことが心配でしたね。看護学部を卒業してからは2社経験していたんですけど、どちらも1年で辞めてしまい…短期離職を2回も続けてしまったので、履歴書が通るかすごく不安でした。それに、看護師を目指していたこともあり、一般的な転職って全然経験がなくて。エントリーシートの書き方も分からないし、面接対策ってどうすればいいの?って感じで。全然違う職種だったので、何を聞かれるのかも想像つかなくて怖かったです。あと、適性検査やSPIテストがあるって聞いて、それも不安でした。看護師のときにはなかった選考内容なので、どう準備すればいいか分からなくて途方に暮れていました。なので「本当にエンジニアになれるのかな…」って、根本的な不安もありましたね。全然違う業界だし、ついていけるイメージが湧かなかったです。
ー転職活動にかかった期間はどれくらいですか?
全部で4~5ヶ月くらいかかりました。ただ、面接を受けはじめてからの期間で言うと、3週間ほどですね。最初の3ヶ月は担当キャリアアドバイザーの佐瀬さんの助言もあり、資格の勉強に集中したんです。5月末から8月末にかけて、CCNAというネットワーク系の資格を取得しました。参考書を使ったり、YouTubeで勉強したり、問題集をひたすら解いたり。でも、この期間があったからこそ、ITへの理解も深まったし自信にもつながりました。
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