
最終更新日:2025.06.20
社内SEでスキルアップする方法とは?必要なスキルとキャリアパスの全貌を解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- 社内SEはどんなスキルが身に付く?
- どうしたら社内SEとしてスキルアップできるの?
- 社内SEのキャリアアップにおすすめの資格は?
社内SEの方で「このまま仕事を続けてスキルアップ出来るのだろうか」とお悩みの方はいませんか?
特に、日常業務がルーチン化しやすい保守・運用を主に担当している方には、切実な悩みだと思います。ルーチンワークばかり担当していると「社内SEで成長するのは無理だな」と感じてしまうのも無理はありません。
しかし、それは大きな誤解です。社内SEの業務の中で身に付けられるスキルは本来幅広いのです。さらに、需要の高いスキルを主体的に学べば、社内SEは市場価値の高いエンジニアになれる魅力的な職種なのです。
記事の要約
本記事では「社内SEでスキルアップしたい方」を対象に、社内SEが習得できるスキルやスキルアップする方法、役立つ資格について解説します。

1.社内SEが習得できるスキル
社内SEが習得できるスキルは以下の通りです。
- 技術スキル
- コミュニケーションスキル
- プロジェクトマネジメントスキル
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1-1.技術スキル
社内SEには、システムの企画・開発から保守・運用まで幅広い技術スキルが必要です。
システム開発では、主要なプログラミング言語(Java、Python、C#など)の基礎知識が必要となります。データベース(SQL)の操作スキルも欠かせません。
また、クラウドサービス(AWS、Azure、GCPなど)の活用やDevOpsの実践など、モダンな開発手法への理解も大切です。安定的にシステムを運用するため、サーバー管理やネットワーク設定、セキュリティ対策などの知識も必要です。
近年では、セキュリティインシデントへの対応力が重視される傾向にあり、セキュリティスキルは特に重要となります。
このように、社内SEはSQLの操作スキルや開発スキル、セキュリティスキルなど幅広い技術スキルを身に付けることができます。

1-2.コミュニケーションスキル
様々な立場の方々と協力しながら業務を進めていくため、社内SEには高いコミュニケーションスキルが必要です。効果的なコミュニケーションに必要なスキルは、以下の通りです。
- 技術的な内容を分かりやすく説明するスキル
- 要望や課題を適切にヒアリングするスキル
- 円滑なチーム運営のための調整スキル
- 経営層への提案・報告スキル
- プロジェクト関係者との折衝スキル
中でも、技術的な内容を非エンジニアの方々にも理解できるように説明するスキルが重要です。スムーズに利用してもらえるように、新システムを導入した際は機能や操作方法を社員に分かりやすく伝える必要があります。
IT知識がない方にもうまく社内システムを説明できるような高いコミュニケーションスキルを身に付けられるのも社内SEの特徴です。

1-3.プロジェクトマネジメントスキル
社内SEは、システム開発や改修をする際に、プロジェクト管理に関する様々な業務に取り組みます。具体的には以下のような業務に取り組みます。
- 要件定義
- プロジェクト計画の策定
- スケジュールと予算の策定
- 予算管理やリスク管理
- スケジュール管理や品質管理
これらの業務を通じて、プロジェクトマネジメントスキルを身に付けられます。
基幹システムの刷新プロジェクトでは、要件定義から本番稼働まで1年以上かかる場合もあります。外部ベンダーと協力してプロジェクトを進める場合も多く、ベンダー管理のスキルも重要です。
このように、社内SEは業務を通じて、転職市場で評価されるようなプロジェクトマネジメントスキルを身に付けることができます。
社内SEの方で、「自分のスキルってどれくらい評価されるものなのかな?」と気になる方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。
2.社内SEでスキルアップする方法

社内SEでスキルアップする方法は以下の通りです。
- 最新技術やトレンドを追い続ける
- 長期的なキャリア視点をもつ
- オンライン学習や研修を活用する
- 現場での経験を活かす
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2-1.最新技術やトレンドを追い続ける
IT業界は技術の進化が速く、クラウドネイティブな開発手法やコンテナ技術、AIの活用など、次々と新しい技術が登場しています。そのため、常に最新技術やトレンドを追い続ける必要があるのです。
最新技術を学ぶには、技術ブログを読むことやオンラインコミュニティへ参加することが効果的です。また、業務の中で得た知見を技術ブログで発信すると、理解を深められます。
発信を通じて同じ技術に興味をもつエンジニアとの交流も生まれるため、最新技術を追い続ければ広い視野を持ってスキルアップすることが可能です。

2-2.長期的なキャリア視点をもつ
社内SEとしてのキャリアを充実させるには、長期的な視点で目標を設定する必要があります。具体的な計画の立て方は以下の通りです。
- 3年後のキャリアビジョンの設定
- 必要なスキル・資格の洗い出し
- 具体的な学習計画の策定
- 定期的な目標の見直し
- メンターからのアドバイス取得
3年後にPMを目指すのであれば、プロジェクト管理の基礎知識を学ぶだけでは足りません。小規模なプロジェクトでリーダーを務めるなど、マネジメントスキルを磨く必要があります。
また、マネジメントスキルに関する資格の取得などの具体的な目標を設定すると、モチベーションを維持しやすくなります。
長期的なキャリア視点を持てば、将来どんなエンジニアになりたいのか明確にしながらスキルアップすることが可能です。

2-3.オンライン学習や研修を活用する
オンライン学習は、場所や時間を問わずスキルアップできる方法です。動画教材やハンズオン形式の講座を活用すると、実践的なスキルを効率良く身に付けられます。
プログラミングやクラウドサービスの学習では、実際の環境で手を動かしながら学べる点が特徴です。企業が提供する無料のオンラインコースも充実しています。
例えば、AWSやGoogleなどの大手クラウドベンダーは、自社のサービスに関する詳細な学習コンテンツを提供しています。
また、社内研修では業務に直結したスキルの体系的な学習が可能です。グループワークを通じて、ほかのメンバーと知見やプロジェクトの課題を題材にしたケーススタディなども学べます。
業務の中でなかなかスキルアップできないと感じている方には、オンライン学習がおすすめです。

2-4.現場での経験を活かす
実務を通じたスキルアップは、社内SEにとって効果的な学習方法のひとつです。日々の業務で直面する課題に取り組むことで、実践的なスキルと問題解決力を養えます。
システムトラブルの対応では、原因究明から解決策の実施まで、総合的な技術力が必要です。様々なトラブルに対応していく中で、システムへの理解も深まります。
また、システムの導入に関わる経験もスキルアップにつながります。要件定義や設計、開発、テストまでの一連の流れに携わると、システム開発の全体像を把握できるようになるのです。

3.社内SEのスキルアップに役立つ資格
社内SEのキャリアアップを支援する資格には、様々な種類があります。代表的な資格は以下の通りです。
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- ネットワークスペシャリスト
- プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)
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3-1.基本情報技術者
基本情報技術者は、エンジニアとしての基礎知識を証明する国家資格です。アルゴリズムやデータベース、ネットワークなど、幅広い分野の知識が問われます。
試験はCBT方式により随時実施され、多肢選択式の構成です。体系的な学習を通じて確実に実力をつけられます。
取得のメリットは、技術的な基礎知識の習得に加え、転職時に良い評価を受けやすい点です。客観的に分かるスキルの証明として、特に若手エンジニアが取るべき資格です。
参照:情報処理推進機構
3-2.応用情報技術者
応用情報技術者は、基本情報技術者試験の上位に位置する資格です。システム開発からプロジェクトマネジメントなどの分野で、より実践的な知識とスキルが問われます。
応用情報技術者試験の主な出題分野は以下の通りです。
- システムアーキテクチャ設計
- データベース設計・運用
- ネットワーク・情報セキュリティ
- プロジェクトマネジメント
- IT戦略・システム企画
合格するためには、実務経験を活かしながら6か月程度の学習期間を設ける必要があります。
社内SEはマネジメントスキルが必要となるため、特にプロジェクトマネジメントやIT戦略の分野がキャリアアップに役立ちます。
参照:情報処理推進機構
3-3.ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、ネットワーク技術の専門家としての能力を認定する高度な資格です。
クラウド時代に対応した最新のネットワーク技術から、セキュリティ対策まで、幅広い知識が問われます。実務に即した出題が多く、実際のシステム構築や運用で直面する課題への対応力が問われます。
過去5年間の合格率は13〜17%程度と非常に難関であるものの、取得後の評価は高く、キャリアアップの強力な武器です。
クラウドサービスの普及に伴い、ネットワークの知識をもつエンジニアの需要は高まっています。資格取得を通じてネットワーク技術の専門性を高めると、市場価値の向上も期待できます。
参照:情報処理推進機構
3-4.プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)
PMPは、プロジェクトマネジメントのグローバルスタンダードとして認知されている資格です。
取得には、プロジェクト管理の実務経験に加え、35時間以上の専門研修の受講が必要です。なお、試験時間は3時間50分で、問題数は180問です。
PMPで体系的なプロジェクト管理手法を学ぶと、実務での問題解決力が大幅に向上します。
また、PMPは世界中で活動する団体「プロジェクトマネジメント協会(PMI)」が認定する資格です。そのため、PMPを取得することでマネジメントスキルが身に付き、グローバルに活躍できる可能性を高められます。

4.社内SEのスキルを活かしたキャリアパス
社内SEのスキルを活かしたキャリアパスは以下の通りです。
- PM
- インフラエンジニア
- ITコンサルタント
- CIOやCTO
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4-1.PM
社内SEの経験を活かせる代表的なキャリアパスがPMです。PMは技術とビジネスの橋渡し役であり、社内SEのスキルがまさに活きる職種といえます。
なぜなら、社内SEは自社のシステムと現場業務の両方に精通しており、技術的な実現性と現場の要求を両立させた計画立案や要件定義ができるためです。
また、日頃から経営層や利用部門、外部ベンダーなど多様な立場の人々と折衝する経験は、プロジェクト全体の舵取りに不可欠な調整力やリーダーシップにつながります。
このように、社内SEの業務で身に付く要件定義やリーダーシップなどのスキルは、PMの業務で役立つものが多いのです。
4-2.インフラエンジニア
システム基盤の設計・構築・運用を担う専門職であるインフラエンジニアは、社内SEの経験を活かして技術力を磨けるキャリアパスのひとつです。
インフラエンジニアの業務内容は以下の通りです。
- クラウドインフラの設計・構築
- ネットワークセキュリティの強化
- サーバー環境の最適化
- 運用自動化の推進
- 障害対応・性能改善
近年は、クラウドネイティブな環境での開発が主流です。AWSやAzure、GCPなどのクラウドプラットフォームに関する深い知識が必要となります。
コンテナ技術やKubernetesのオーケストレーションツールなど、最新技術への対応力も重要です。セキュリティ面では、脆弱性診断やインシデント対応の経験も評価されます。
社内SEとして培った技術力に加えて専門知識を身に付ければ、市場価値の高いインフラエンジニアへキャリアアップできます。
4-3.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、社内SEの経験を活かしたスキルパスの例として良く挙げられます。
ITコンサルタントは、企業のIT戦略立案から実行支援まで、幅広い領域でクライアントをサポートする職種です。
社内SEは、ITコンサルタントに必要なIT戦略の立案能力やプロジェクトマネジメント力、プレゼンテーション能力を業務の中で身に付けられます。
DXの推進が必要な現代において、ITコンサルタントの需要は増加傾向です。クライアントの経営課題をIT技術で解決に導く能力が重要視されています。また、業界動向の把握や新技術の評価能力もITコンサルタントには必要になります。

4-4.CIOやCTO
CIOやCTOは、企業のIT戦略や技術戦略を統括する経営層の役職です。社内SEとしての経験を活かしながら、経営的な視点を養う力が必要になります。
CIOの主な役割は、企業全体のIT戦略の立案と実行です。デジタル化による業務効率の向上や、新規ビジネスの創出などを推進します。
また、CTOは技術寄りの立場で、新技術の導入判断や技術戦略の策定を担います。
いずれの役職も、技術的な知見に加えて経営戦略やリスク管理、予算管理などの経営的な知見が必須です。
そのため、技術とビジネスの両面からシステムを考える能力がある社内SEにとって、CIOやCTOは目指すべきキャリアのひとつです。

5.スキルアップを目指して社内SEへ転職するコツ
スキルアップを目指して社内SEへ転職するコツは以下のようになります。
- 転職エージェントを利用する
- 自分のスキルと経験を棚卸しする
- 新しい技術トレンドをキャッチアップする
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5-1.転職エージェントを利用する
転職エージェントの活用は、社内SE職への転職を効率的に進めるための重要な手段です。
優秀なエージェントは豊富な求人情報と業界知識をもち、キャリアプランに合った企業を紹介してくれます。社内SEならではの特徴や、企業が必要な人材要件も熟知しています。
また、非公開求人の紹介を受けられるのも、転職エージェントを利用するメリットのひとつです。
大手企業の社内SEポジションは非公開求人として扱われる場合が多く、エージェントを通じてのみ応募できます。
そのため、社内SEを目指す方は、転職エージェントにまず登録することをおすすめします。
給与交渉においても、エージェントのサポートは大きな強みです。市場相場や企業の特性を踏まえた交渉により、より良い条件での転職を実現できます。
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5-2.自分のスキルと経験を棚卸しする
転職活動を始める前に、自身のスキルと経験の詳細な棚卸しが必要です。棚卸しのポイントは以下の通りです。
- 技術スキルの一覧化と習熟度の評価
- プロジェクト経験の整理と成果の定量化
- 業務知識・ドメイン知識の体系化
- 保有資格やセミナー受講歴の確認
- 得意分野と課題の明確化
自分のスキルと経験を棚卸しする際は、過去のプロジェクト経験を具体的な数値や成果とともに整理します。
例えば、「チーム規模10名のプロジェクトでリーダーを務め、工数を20%削減した」といった具体的な数値を用いて説明すると、面接時に伝わりやすくなります。
業界特有の知識や特定の業務領域への深い理解も、社内SEとしての強みです。人事系システムの開発経験があれば、人事業務のワークフローや法規制への理解も評価されます。

5-3.新しい技術トレンドをキャッチアップする
IT業界では技術革新が速く、常に新しい知識の習得が求められます。社内SEからスキルアップを目指すには、技術トレンドを把握し、実践的なスキルを身に付けることが重要です。
クラウドネイティブ開発やマイクロサービスアーキテクチャなどの最新技術は、多くの企業で重視されています。また、AIや機械学習、ブロックチェーンなど、先端技術への知見も価値があります。
技術トレンドのキャッチアップには、技術ブログやオンラインコミュニティの活用が効果的です。ハンズオンセミナーや技術カンファレンスへの参加を通じて、実践的なスキルを磨けます。
このように、新しい技術トレンドを追う事で、市場価値の高いエンジニアになることが可能です。

6.社内SEの転職はユニゾンキャリア
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6-1.ユニゾンキャリアのサービスの特徴
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。
スキルが身に付かないと言われることもある社内SEですが、実際は様々なスキルを身に付けられます。また、最新技術やトレンドを学ぶことや、資格を取得することなどで、キャリアアップを狙うことも可能です。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
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取った資格を活かせる案件に入ってスキルを磨きたかったのに、できなかったんです。
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