
最終更新日:2025.06.17
Oracle Master Goldとは?取得メリット・難易度・勉強方法を解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- Oracle Master Goldってどんな試験?
- Oracle Master Goldの取得メリットって?
- どんな企業がOracle Master Goldを評価する?
エンジニアとして数年働いて、業務にもある程度慣れてきた。だけど、このまま同じ職場で働き続けてキャリアアップできるのかな…。
そんなキャリアアップに悩みを抱えるエンジニアの方におすすめの資格が、Oracle Master Goldです。
Oracle Master Goldを取得すると、データベースの設計や構築のスキルが証明でき、社内でのキャリアアップや転職に役立ちます。
記事の要約
本記事ではOracle Master Goldの取得を考えている方に向けて、Oracle Master Goldを取得する具体的なメリットや、勉強方法について解説します。

1.Oracle Master Goldとは
Oracle Master Goldについて一から解説します。取得すべきかどうかが判断できたり、試験対策の参考になったりします。
- DBの設計や構築スキルが身に付く資格
- Oracle Master Goldの出題範囲
- Oracle Master Goldの試験概要
- Oracle Master Goldの受験方法
- Goldの受験にはSilverDBAが必須
1-1.DBの設計や構築スキルが身に付く資格
Oracle Master Goldは、データベースの設計や構築のスキルを証明できる資格です。
Oracle Master Goldでは、データベース市場で約20%の世界シェアを誇る「Oracle Database」の設計や構築に必要な専門知識が問われます。
合格レベルに達すると、社員情報を管理する業務システムのためのテーブルやインデックス設計をはじめとした、データベース設計が可能になります。
これからデータベース設計に挑戦したい方や、データベースを扱う上流工程を目指す方に役立つ資格です。

1-2.Oracle Master Goldの出題範囲
Oracle Master Goldの主な出題範囲は以下の通りです。
出題範囲 | 出題内容 |
---|---|
マルチテナント・アーキテクチャ | ・マルチテナント・データベースのセキュリティの管理 ・PDBロックダウン・プロファイルの管理 ・アプリケーション・コンテナでの他のタイプのポリシーの管理 |
バックアップ・リカバリ | ・CDBおよびPDBのバックアップとリカバリの実行 ・RMANを使用したデータベースのリストアおよびリカバリ ・CDBおよびPDBのフラッシュバックの実行 |
インストール・アップグレード・新機能 | ・スタンドアロン・サーバー用のGrid Infrastructureのインストール ・Oracle Databaseのアップグレード ・イメージおよびRPMベースのデータベースのインストール |
パフォーマンス・チューニング | ・メモリー・コンポーネントの管理 ・パフォーマンス・チューニング方法の理解および使用 ・SQLチューニング・アドバイザの使用 |
出題範囲は主に上記の4分野で構成されており、中でも「マルチテナント・アーキテクチャ」「バックアップ・リカバリ」がメインで出題されます。
特に実務で重要となってくるのが「マルチテナント・アーキテクチャ」なので、必ず押さえてください。

1-3. Oracle Master Goldの試験概要
Oracle Master Goldの試験日・試験会場・受験料は以下のとおりです。
試験日 | 随時実施 |
試験会場 | 全国にあるピアソンVUE社テストセンターまたはオンライン(試験監督付き) |
受験料 | 34,300円(税別) |
Oracle Master Goldは、全国にあるテストセンターだけでなく、自宅や職場からオンラインで受験することも可能です。試験予約時に受験場所を選択できます。
受験料は、試験予約時にピアソンVUE社に直接支払うか、Oracle Universityが発行する「受験チケット」で支払うかの二択です。

1-4. Oracle Master Goldの受験方法
Oracle Master Goldの申し込みの流れは以下のとおりです。
ステップ | 詳細 |
---|---|
1. オラクル認定システム (CertView) にログイン | Oracle Master Silver(もしくはOracle Master Bronze)の受験予約時に登録したCertView のアカウント情報を入力し、CertViewにログインします。 |
2. ピアソンVUEサイトに遷移 | CertViewにログイン後、画面左側の「ピア ソンVUEサイト」を選択し、ピアソンVUEサイトに遷移します。 |
3. 試験の申し込み | ダッシュボードの Oracle 認定プログラム試験の「試験を表示」ボタンをクリックし、 「Oracle Master Gold」を選択します。その後、案内に従って予約を完了させます。 |
CertViewのアカウントは、Oracle Master SilverまたはOracle Master Bronze受験時に登録済みです。ログイン時には、この登録済みのアカウント情報を利用します。
テストセンターで受験する場合は、試験開始15分前までに会場に到着してください。
オンライン受験の場合は、ダッシュボードの「今後の受験予約」から「Oracle Master Bronze」を選択することで試験を実施できます。

参考:ORACLE
1-5. Goldの受験にはSilver DBAが必須
Oracle Master Goldを受験するには、Oracle Master Silver DBAの合格が条件となっています。
Oracle Master Goldで出題されるデータベース設計や構築の内容は、Oracle Master Silver DBAで学ぶデータベースやSQLの知識を前提としているためです。
そのため、Oracle Master Goldを取得するには、まずOracle Master Silver DBAの取得に専念してください。
なお、Oracle Master SilverにはDBAとSQLの2つの種類があります。Oracle Master Silver SQLを取得してもOracle Master Goldは受験できないため、注意が必要です。
受験条件となっているため、Oracle Master Goldの取得を考えている方の中には、すでにSilver DBAは取得しているという方も多いのではないでしょうか?
Silver DBAは転職市場で高く評価される資格です。そのため、転職目的でGoldの取得を考えているのであれば、今のあなたにはすでに目的を達成できる可能性が高いです。
Silver DBAがあれば、どんな企業に転職できるのか気になる方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。
2.Oracle Master Goldの取得メリット3選
Oracle Master Goldを取得するメリットについて解説します。取得が必要かどうか判断するのに役立ちます。
- 主流DBの設計や構築が学べる
- 社内のキャリアアップに役立つ
- 大規模案件に携わりやすくなる
2-1. 主流DBの設計や構築が学べる
Oracle Master Goldを取得すると、世界シェア約20%を誇るOracle Databaseの設計や構築のスキルが身に付きます。
試験内容がデータベースのパフォーマンスやセキュリティを高める設計スキルや構築スキルを問う内容となっているためです。
出題例としては、「CDB・PDBの設計・構築」「DBCAによるデータベース作成」などが挙げられます。
そのため、Oracle Master Goldは、Oracle Master SilverでOracle Databaseの運用スキルを習得した方が、さらに専門的なデータベース設計・構築を身に付けるのに最適な資格です。

2-2. 社内のキャリアアップに役立つ
Oracle Master Goldを取得すると業務範囲が広がり、社内のキャリアアップに役立ちます。
Oracle Master Goldによってデータベースの設計・構築スキルが証明でき、社内で専門性の高さが評価されるためです。
実際に、システム開発の運用担当者がOracle Master Goldの取得によってスキルを認められ、データベース中心のプロジェクトで上流工程を任されたという事例もあります。
上流工程でデータベースの設計・構築に携わりたい方にとって、Oracle Master Goldは役立つ資格です。

2-3. 大規模案件に携わりやすくなる
Oracle Master Goldを取得すると、大規模案件に携わりやすくなります。
資格学習を通して、高負荷に耐えられる設計や複雑な設計に対応できるスキルが身に付くためです。
大規模案件の例は、銀行の勘定系システムやアクセスが集中するECサイトなどです。大量のデータを処理し、機密性の高い重要情報を扱うシステムのデータベース設計に携わりやすくなります。
大規模案件に携わり、エンジニアとしての実績を積みたい方は、Oracle Master Goldを取得してデータベーススキルの高さをアピールしてください。

3.DB設計と開発の経験は市場価値が高い
開発の実務経験があり、データベース設計ができるエンジニアは、転職市場において高く評価されます。
データベースはシステムの根幹であり、その設計がアプリケーション全体のパフォーマンスや拡張性を大きく左右するからです。
DB設計と開発の経験があるエンジニアは、システムの根幹から関われることから幅広い案件で活躍できる人材とみなされます。参画できる案件の幅が広がるため、キャリアの選択肢も多岐にわたります。
例えば、開発エンジニアがテストエンジニアにキャリアチェンジといったステップアップも実現可能です。
そのため、開発経験はあるけど、データベース設計の知識がないというエンジニアの方がOracle Master Goldを取得することで、キャリアの可能性を広げられます。
Oracle Master Goldを取得すると、どんなキャリアが目指せるのかもっと具体的に知りたいという方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。ご相談から内定後まで、「完全無料」でサポートします
4.Oracle Master Goldの難易度
Oracle Master Goldの難易度と、合格までに必要な勉強時間の目安について解説します。
4-1. 応用情報技術者試験と同じ難易度
Oracle Master Goldは、応用情報技術者試験と同じ難易度で、どちらも経済産業省が策定したITスキル標準(ITSS)のレベル3に相当します。
ITSSレベル3は、依頼された作業をサポートなしで自力でこなせる能力を持つことを示します。
Oracle Master Goldの問題は、Oracle Master Silverで出題されるデータベースの運用・管理についてしっかり理解していないと解答できません。
出題範囲が広く、専門性も高いため、Oracle Master GoldはIT資格の中でも高い難易度の資格となっています。

4-2. 勉強時間の目安は150時間
Oracle Master Goldの勉強時間の目安は、Oracle Master Silverに合格したエンジニア経験者でも約150時間が必要とされています。
これほどの学習時間が必要なのは、Oracle Master Silverでデータベースの運用・管理を身に付けたうえで、設計や構築を身に付ける必要があるためです。
平日に2時間、週末に5時間ずつ学習を進めたとしても、合格ラインに達するまでに約2ヶ月を要します。
Oracle Master Silverの合格から期間が空いてしまうと、Oracle Master Goldの勉強時間が目安よりも長くなる恐れがあります。
勉強時間を短縮するため、Oracle Master Silverの合格直後からOracle Master Goldの学習をはじめるようにしてください。

5.Oracle Master Goldの勉強方法
Oracle Master Silverの勉強方法を紹介します。短期間で合格できる方法が分かります。
- 資格試験準備セミナーで要点理解
- 問題集と兼用の参考書を使って対策
- 学習用にDB環境構築をやってみる
- サンプル問題や模擬試験で総仕上げ
5-1. 資格試験準備セミナーで要点理解
Oracle Master Goldの勉強をはじめる前の準備として、試験の出題傾向を把握できる資格試験準備セミナーの受講をおすすめします。
Oracle Master Goldはデータベースの全工程が出題範囲に含まれるため、出題傾向を把握していないと出題範囲が広すぎて対策が難しいからです。
資格試験準備セミナーを受講して出題傾向を把握することで、対策すべき単元の優先順位が立てられるようになります。
資格試験準備セミナーを受講後に、取り組むべき単元の優先順位を整理してから参考書や問題集に取り組むのが、勉強をスムーズに進めるコツです。
ただ、試験の出題傾向は参考書でも把握できるため、資格試験準備セミナーの受講は必須ではありません。

5-2. 問題集も兼ねた参考書を使って対策
Oracle Master Goldの対策には、問題も豊富に収録されている公式の参考書がおすすめです。単元ごとに整理されており、解説と問題がセットで記載されていて使いやすいからです。
おすすめの参考書は、「オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database」です。
Oracle Master Goldに対応した問題集も少ないため、この参考書を1冊やり抜くのが一番の対策です。単元ごとで学んだ内容を、章末問題でチェックを繰り返して知識を定着させてください。
5-3. 学習用にDB環境構築をやってみる
実際にOracle Databaseをインストールして環境構築を体験することも試験対策には必要です。座学だけで学ぶよりも、実際に手を動かしてみるほうがOracle Databaseを深く理解できるからです。
DB環境の構築を学習するためには、管理者権限でOracle Databaseを自由に操作できる環境の構築や、Dockerを活用した環境構築などがおすすめです。
Oracle Databaseの環境構築のやり方を知っているのと、実際に環境構築ができるのとでは理解度に差が出ます。環境構築を体験することで、Oracle Databaseの仕組みを真に理解できるのです。

5-4. サンプル問題や模擬試験で総仕上げ
総仕上げに、無料で提供されているサンプル問題(スキルチェック)や参考書の模擬問題を解いていきます。
参考書の解説を読み、章末問題を解くだけでは、知識が定着しているかどうかを十分に確認できないからです。
なお、Oracle Master Goldのサンプル問題や模擬問題はあまり充実していません。そのため、公開されているものはすべて解くようにしてください。
間違えた問題は、参考書で復習し、理解を深めることも合格のために重要です。

参考:ORACLE
6.データベースエンジニアの転職はユニゾンキャリア
上流工程で活躍できるデータベースエンジニアを目指している方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございました。
Oracle Master Goldの取得を考えている方の中には、上流工程で活躍できるデータベースエンジニアを目指している方も多いのではないかと思います。
Oracle Master Goldが転職活動で評価されやすく、上流工程のエンジニアへ転職したい方が取得する価値がある資格というのは間違いありません。
ただ、資格を取得しただけでは、なかなか転職活動はうまくいかないというのが現実です。
面接の準備やポートフォリオの作成がうまくできず、「資格取ったのにこんなに内定が出ないなんて…」なんてことも実は良くある話なんです。
そのため、本気で上流エンジニアへの転職を目指すのであれば、転職に関する知識が豊富なアドバイザーの指導を受けるのをおすすめします。
ユニゾンキャリアはITエンジニア専門の就活・転職支援サービスです。
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6-2. ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
前職で入っていた案件の終了が分かったタイミングで転職を決意しました…!
次の案件に参画できないまま待期期間が発生すると「月給が6割に減額される」ことについて、このとき前職の営業からはじめて知らされたんです。
こんな大事なこと、入社前に教えてくれない企業だと分かって、不信感を抱きました…。
不信感のある企業で働き続けられないので、すぐ転職活動を始めたんです。
年収はいくら上がりましたか?
年収は100万円ぐらい上がりました!
前職は賞与がなかったのですが、現職は年2回賞与がある会社で…!
賞与があるのは嬉しいですね。モチベーションにもつながりますし。
今後は、しっかり貯金もできるようにしたいと思ってます笑
選考を進めるうえで必要だと感じたスキルや資格は何ですか?
インフラ関連の資格をいくつか取得していたのが評価されたんだと思います。
佐瀬さんからも「LPIC-2を取っていたのが評価されましたよ」と教えてくれました。
実際に、資格取得について話したときに面接官から食いつきが良かったんで、資格があるとこんなに評価されるんだと実感しましたね。
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。ぜひお気軽にお問い合わせください。