
最終更新日:2025.05.30
PHP技術者認定試験とは?取得メリットや難易度・勉強方法をすべて解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- PHP技術者認定試験ってどんな試験?
- 合格後にPHPエンジニアになれる?
- PHP技術者認定試験の取得メリットは?
PHPは、WebサイトやWebアプリケーションの構築に広く利用されています。PHPのスキルを証明する手段として有効なのが、PHP技術者認定試験です。
資格を取得すると基礎知識が身に付くだけでなく、Webサービスの開発企業への転職が有利になるなど、多くのメリットがあります。
記事の要約
本記事ではPHP技術者認定試験の受験を考えている方に向けて、PHP技術者認定試験を取得するメリットや試験の難易度、効率的な勉強方法を解説します。
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1.PHP技術者認定試験とは
PHP技術者認定試験について一から解説します。「どんな試験なの?」という疑問が解消します。
- PHPの基礎知識が身に付く資格
- PHP技術者認定試験の試験範囲
- PHP最新バージョン試験を選ぶ
- エンジニア上級者には不要な資格
- PHP技術者認定試験の受験方法
1-1. PHPの基礎知識が身に付く資格
PHP技術者認定試験は、PHPの基本的な文法や知識が身に付く資格です。
試験では、構文・変数・関数・配列など、プログラミングの土台となる知識が問われます。PHPを活用するうえで欠かせない「echo文での出力」「if文やswitch文での分岐」といった構文も、試験勉強で習得できます。
PHPの基礎知識は書籍や学習サイトでも学べますが、PHP技術者認定試験を受験すると、習熟度を把握できるのが大きなメリットです。
PHPをこれから本格的に学びたい方には、PHP技術者認定試験を取得を目指すことをおすすめします。

1-2. PHP技術者認定試験の試験範囲
PHP技術者認定試験には「初級試験」「上級・準上級試験」の2種類があります。各試験の出題範囲は以下のとおりです。
【初級試験】
セクション名 | 出題率 |
---|---|
第1章 イントロダクション | 2.5% |
第2章 PHPの基本 | 12.5% |
第3章 演算子 | 10.0% |
第4章 制御構文 | 13.8% |
第5章 組み込み関数 | 8.8% |
第6章 ユーザー定義関数 | 7.5% |
第7章 標準クラスライブラリ | 7.5% |
第8章 リクエスト情報 | 10.0% |
第9章 データベース連携 | 5.0% |
第10章 オブジェクト指向構文 | 17.5% |
第11章 高度なプログラミング | 5.0% |
【上級・準上級試験】
No. | セクション名 | 出題割合 |
---|---|---|
1 | インストールと設定 | 3.3% |
2 | 言語リファレンス | 49.6% |
3 | セキュリティ | 13.3% |
4 | 機能 | 3.3% |
5 | 基本的な関数 | 30.0% |

1-3. PHP最新バージョン試験を選ぶ
PHP技術者認定試験は、PHPのアップデートに合わせて試験内容が更新されます。受験の際は、最新バージョン(PHP8)に対応する試験を選択してください。
現場では常に最新バージョンのPHPが使われるため、古いバージョンの知識では十分に対応できないことがあります。
PHP8の資格を取得すれば、学んだ知識をそのまま現場で活用できるだけでなく、選考において最新バージョンのスキルを持つことが評価されます。
実務や転職での活用を考えるなら、最新バージョンの試験を選択するのが賢明です。

1-4. エンジニア上級者には不要な資格
PHPの開発経験が豊富なエンジニア上級者は、PHP技術者認定試験を受験する必要はありません。
実務経験のある方は、試験で問われる知識をすでに身に付けています。試験勉強からは新たな学びや気づきはほとんど得られません。
また、上級者はプロジェクトの実績や過去の経験を通じてスキルを証明できるため、資格を取得しなくても十分に評価されます。
PHP技術者認定試験はPHP未経験者がスキルを証明するのには有効ですが、上級者にとっては取得の必要性が低いといえます。

1-5. PHP技術者認定試験の受験方法
初級試験と上級・準上級試験の試験日・試験会場・受験料は以下のとおりです。
試験の種類 | 試験日 | 受験会場 | 受験料 |
---|---|---|---|
初級試験 | 随時実施 | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター | 12,000円(税抜) |
上級・準上級試験 | 随時実施 | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター | 15,000円(税抜 |
受験の申し込みは以下のステップで行います。
- PHP技術者認定試験のページから受験する試験を選択する
- 試験会場を選択する
- 試験会場に受験を直接申し込む
- 試験会場の案内に従って受験料を支払う
- Odyssey IDの登録を行う
Odyssey IDは受験の際に必要になるので、必ず事前に登録を済ませてください。
PHP技術者認定試験を取得し、Webエンジニアへの転職を考えている方はぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。
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2.PHP技術者認定試験の取得メリット
PHP技術者認定試験を取得するメリットを解説します。資格取得がスキルアップや転職に役立つことが分かります。
2-1. 非エンジニアがPHPを学ぶのに役立つ
PHP技術者認定試験の勉強は、非エンジニアの方がPHPの基礎を習得するのに適しています。
試験の出題範囲が、PHPの文法・構文・概念を段階的に学べるように設計されているためです。
習熟度が資格取得レベルに達すれば、Web担当者やマーケター、デザイナーなどが、自身でちょっとした修正を行えるようになります。
PHPの仕組みを理解して業務の幅を広げたい非エンジニアの方にとって、PHP技術者認定試験の受験は有益です。業務でPHPを使うための最初のステップとなります。

2-2. PHP中心の開発企業への転職に有利
PHP技術者認定試験を取得すると、PHPを活用した開発を行う企業への転職が有利になります。
PHP技術者認定試験の取得者はPHPの基礎知識が評価され、入社後に問題なく業務ができるとみなされるためです。
実際に、資格を評価する企業が求人票に「PHP歓迎」や「LAMP環境での開発経験」と記載することはあります。
PHP中心の開発を行う企業への転職を目指す方は、資格を取得し、求人票に該当する記載のある企業へ応募するのが賢明です。
ただ、資格取得が評価されるのは準上級試験以上であり、初級試験の合格のみでは転職において特別なアドバンテージにはならない点は留意してください。

3.PHP技術者認定試験を取得すべき方の特徴
以下の目標を持つ方は、PHP技術者認定試験の取得をおすすめします。資格取得が目標達成に役立ちます。
- PHPを扱う自社開発に行きたい方
- WordPressテンプレ開発を行う方
- Webサービス開発をやりたい方
3-1. PHPを扱う自社開発に行きたい方
PHPを活用した自社開発企業への転職を目指す方にとって、PHP技術者認定試験の取得は有力なアピール材料となります。
PHP技術者認定試験は、PHPの構文や仕様に対する基礎知識を有し、指示のもとで業務を遂行できる能力を示す資格です。
そのため、取得者は企業から「PHPの構文や仕様を最低限理解している」とみなされ、選考で評価されます。開発現場で早期に活躍できるポテンシャルを示す手段として、PHP技術者認定試験の取得は有効です。

3-2. WordPressテンプレ開発を行う方
PHP技術者認定試験の勉強で得た知識は、WordPressのテンプレートやテーマ開発に活かせます。
WordPressはPHPを基盤として構築されており、テーマやテンプレートの作成・カスタマイズにはPHPの知識が必要なためです。
試験の出題範囲は、テンプレートやテーマ開発の基礎となる知識を網羅しています。
そのため、試験に合格すると、「テンプレートファイルに条件分岐を追加する」「functions.phpで独自の処理を組み込む」といった作業が行えるようになります。
PHPの基本知識とテンプレート開発を効率よく習得したい方は、PHP技術者認定試験の取得をおすすめします。

3-3. Webサービス開発をやりたい方
PHP技術者認定試験の勉強は、Webサービス開発のスキルを身に付ける第一歩となります。
PHPは多くのWebサービスで活用されてきた言語です。
例えば、「ぐるなび」「ココナラ」「一休.com」などの有名サイトもPHPで作られています。
PHP技術者認定試験でPHPの基礎知識を身に付けることで、Webサービスの機能実装の勉強にも役立ちます。
ゼロからWebサービスを作ってみたい方は、PHP技術者認定試験の取得を最初の目標にして、PHPの勉強に取り組んでください。

4.PHP技術者認定試験の難易度
資格の取得難易度と試験の合格ラインをグレード別に解説します。自分が目指すべきグレードを明確にできます。
4-1. グレード別の取得難易度
以下の表は、PHP技術者認定試験の各グレードの難易度を、経済産業省が策定したITスキル標準(ITSS)に基づいて示したものです。
初級試験 | ITSSレベル1 |
準上級試験 | ITSSレベル2 |
上級試験・ウィザード | ITSSレベル3 |
初級試験はITSSレベル1に該当し、情報技術に関わるための最低限の知識を有することを証明します。
上級・準上級試験はスコアに応じて準上級・上級・ウィザードのいずれかの資格が取得できます。
準上級はITSSレベル2に相当し、上司や先輩の指示のもとで業務を遂行するスキルを備えたレベルです。
上級およびウィザードはITSSレベル3に位置付けられ、要求された業務をすべて独力で完遂できる能力を示します。

4-2. グレード別の合格ライン
各グレードの合格ラインは以下のとおりです。
グレード | 設問数 | 合格ライン |
---|---|---|
初級試験 | 40問 | 正答率70%以上 |
準上級試験 | 30問 | 正答率50%以上 |
上級試験 | 正答率70%以上 | |
ウィザード | 正答率85%以上 |
PHP技術者認定試験は「初級試験」と「上級・準上級試験」の2種類です。「上級・準上級試験」では、正答率に応じて取得できる資格が異なります。
問題集に取り組む際は、実際の合格ラインよりも高めのスコアを目標に設定してください。
合格ラインを目標にすると、試験本番で出題傾向が変化した際、スコアが想定より低くなり、不合格になる恐れがあります。

5.PHP技術者認定試験の勉強方法
PHP技術者認定試験の勉強方法を解説します。効率的な勉強で短期間での合格が叶います。
5-1. 最初はサイトを使って学習する
PHP技術者認定試験の勉強をはじめる際は、無料の学習サイトやチュートリアルを活用することをおすすめします。
分厚い参考書から取り掛かると、途中で挫折する可能性があるためです。おすすめの学習サイトには、以下の3つがあります。
上記のサイトでは実際にコードを記述しながら学習することができます。手を動かしてPHPに慣れることが、合格への第一歩です。用語の暗記よりもコードを記述する実践的な学習のほうが、効率的に勉強できます。

5-2. 公式の参考書・問題集で試験対策
学習サイトで基礎を身に付けたら、参考書や問題集で試験対策を行います。
試験には頻出テーマや出題傾向が存在するため、公式の参考書や問題集を使うと効率よく学習できます。
初級試験の対策には、以下の参考書や問題集を活用してください。
- 独習PHP
- PHP8 技術者認定初級試験公式問題集A
上級・準上級試験は公式のテキストがありません。そのため、以下のテキストで対策することをおすすめします。
- PHP8技術者認定上級試験公式問題集上巻
- 「認定模擬問題
PHP技術者認定試験の参考書や問題集は種類が限られていますが、これらの教材をやり切れば、合格ラインに十分到達できます。

6.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
「PHP技術者認定試験を取得して、Webサービスの開発に携わるエンジニアに転職したい!」と考えている方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
PHPは多くのWebサービスで広く活用されており、Webサービスの開発を目指す方には習得が推奨される言語です。そのため、PHP技術者認定試験の勉強は、PHP学習の出発点になります。
ただ、PHP技術者認定試験に合格したとしても、開発エンジニアへの転職が保証されるわけではありません。
未経験から転職を目指す場合は、面接をはじめとする選考対策が重要になります。また、エンジニアは技術職であるため、一般職とは異なる対策が必要である点も念頭に置かなくてはなりません。
もし一人で転職活動を進めることに少しでも不安を感じるのであれば、ぜひ当社の転職アドバイザーに相談してください。
ユニゾンキャリアはITエンジニア専門の就活・転職支援サービスです。IT業界に精通した転職アドバイザーが、相談から内定後のサポートまで責任を持って対応します。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えて下さい!
僕は少し特殊で、大学を半年ほど留年してしまったので、新卒の枠がなかったんですよね。
卒業後はたまたま見つけた某大手企業の子会社に契約社員として入ったんですが、そこであまりうまくいかなくて…精神的にしんどくなってしまったのが転職を決めた理由です。
というのも、面接でITエンジニアの仕事ができますよと言われて採用されたはずなのに、実際に業務が始まると事務作業しかさせてもらえなかったんです。
一向にエンジニアの仕事をさせてもらえなくて騙された気持ちになりましたし、そもそも自分のやりたい仕事じゃないことをやり続けるのはとても苦痛で…時間が過ぎるのが遅く感じてきつかったです。
それでも、いつかエンジニアの業務ができるかも…と思って頑張っていたんですが、僕のOJT担当だった先輩が4年間ずっと事務作業しかさせてもらえていなくて、もう無理だなと思い転職を決断しました。
転職活動を始めた時の経歴を教えてください!
大学を9月に卒業後、そのまま契約社員として就職し8ヶ月間従事しました。その後、6月に転職しましたが、そこでの業務が自分には合っていないと思い…入社して2ヶ月で転職活動を始めました。
今の会社に入社する前に前職を辞めているので、2〜3ヶ月間のブランク期間もあります。なので、経歴は正直キレイとは言えないですね…。
選考を進めるうえで必要な業務経験・スキル・資格は?
転職を成功させるためには何よりも具体的な目標が大切だと思います!
実際に最近うちの会社に入ってきた方は、もともとITとは全く関係のない仕事をしていたんですけど、そこでは紙媒体の資料がすごく多くて、それをインデックス化したいという明確な目標がある方でした。
なので資格よりも、社会で経験した生の体験を語れる人のほうが面接で印象がいいと思います。別業界にいたからこそ分かることもあると思いますし。
もちろん資格があるに越したことはないので、時間のある方は少し勉強しておくと良いかと思います。おすすめはJava言語ですね!
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