
最終更新日:2025.09.16
Ruby技術者認定試験とは?取得するメリット・難易度・勉強方法を網羅的に解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- Ruby技術者認定試験ってどんな試験?
- Rubyエンジニアに必要な資格なの?
- Ruby技術者認定試験の取得メリットって?
Rubyは、WebアプリやWebサービスの構築に広く利用されています。
Rubyのスキルを証明する手段として有効なのが、Ruby技術者認定試験です。
資格を取得すると基礎知識が身に付くだけでなく、開発企業への転職が有利になるなど、多くのメリットがあります。
記事の要約
本記事ではRuby技術者認定試験の受験を考えている方に向けて、Ruby技術者認定試験を取得するメリットや試験の難易度、勉強方法を解説します。

1. Ruby技術者認定試験とは
Ruby技術者認定試験について一から解説します。「どんな試験なの?」という疑問が解消されます。
- Rubyの基礎知識が学べる資格
- Ruby技術者認定試験の出題範囲
- 転職時に評価されるのはRuby Gold
- Ruby実務経験者には不要な資格
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1-1. Rubyの基礎知識が学べる資格
Ruby技術者認定試験は、Rubyの基礎的な知識とスキルが身に付く資格です。
試験ではオブジェクト指向の概念や、それを構成する変数・クラス・メソッドといった基本要素について問われます。
また、「if文による条件分岐」や「配列・ハッシュの扱い」といった、Rubyの具体的な操作スキルも出題範囲に含まれます。習熟度を確認できる点はRuby技術者認定試験ならではのメリットです。Rubyの学習は書籍や学習サイトでも行えます。
Rubyについてこれから学びたい方には資格取得をおすすめします。

1-2. Ruby技術者認定試験の出題範囲
Ruby技術者認定試験には、「Ruby Silver」と「Ruby Gold」の2つのグレードがあります。
それぞれの出題範囲は以下のとおりです。
グレード | 出題範囲 |
---|---|
Ruby Silver | ・基本文法 ・組み込みライブラリ ・オブジェクト指向 |
Ruby Gold | ・実行環境 ・基本文法 ・組み込みライブラリ ・オブジェクト指向 ・メタプログラミング ・組み込みライブラリ ・標準添付ライブラリ |
Ruby Silverは、Rubyの基本文法を中心に学ぶことができ、Ruby Goldだとシステム開発に必要な知識全般を学ぶことができます。
1-3. 転職時に評価されるのはRuby Gold
Rubyエンジニアへの転職を目指す場合、Ruby Goldの取得が選考で評価されます。
Ruby Goldでは「クラス設計」「継承とモジュールの使い分け」「標準ライブラリの適切な活用」といったスキルの習得が可能です。
Ruby Goldを取得していると、「先輩から指示を受ければ開発業務が行えるレベル」と企業から評価され、選考を有利に進められます。転職市場で評価される資格を取得したい場合は、Ruby Goldを目指してください。

1-4. Ruby実務経験者には不要な資格
Rubyを使用した開発経験を持つ方は、Ruby技術者認定試験の取得は不要です。
実務経験があれば、試験で問われる知識はすでに身に付いています。試験勉強からは新たな学びや気づきはほとんど得られません。また、プロジェクトの実績や過去の経験を通じてスキルを証明できるため、資格を取得しなくても十分に評価されます。
Ruby技術者認定試験は未経験者がスキルを証明するのには有効ですが、実務経験者にとっては取得の必要性が低いといえます。
2. 未経験からエンジニアになるならJava資格
エンジニアを目指す場合は、RubyよりもJavaを学べる資格の取得をおすすめです。RubyよりもJavaのほうが求人数が多く、「未経験OK」「資格保有者歓迎」を掲げる求人も充実しているためです。
「Java Silver」「Java Gold」を取得していると、未経験であってもスキルや適性を評価され、選考が有利になります。
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3. Ruby技術者認定試験の取得メリット
Ruby技術者認定試験を取得するメリットについて解説します。
- 未経験者がRubyを学ぶのに役立つ
- Ruby中心の開発企業への転職に有利
- Rubyでのアプリ開発企業への転職に役立つ
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3-1. 未経験者がRubyを学ぶのに役立つ
Ruby技術者認定試験は、未経験の方がRubyの基礎を身に付けるのに最適です。Ruby技術者認定試験の勉強をすると、以下のようなプログラミングの基礎知識を学習できます。
- 基本文法
- 条件分岐(if文など)
- メソッドの定義
- クラスの定義
- オブジェクト指向の概念
Rubyの基礎知識から実務に役立つ知識まで幅広く習得したい場合は、Ruby SilverとRuby Goldの両方の資格取得を目指すことをおすすめします。

3-2. Ruby中心の開発企業への転職に有利
Ruby技術者認定試験を取得すると、主にRubyでシステム開発をしている企業への転職が有利になります。取得者はRubyの基礎知識が評価され、入社後すぐにシステム開発に携われるようになるからです。
このような企業は求人票やホームページを確認して、Rubyを中心にシステム開発をしているかを確認できれば、転職が有利に働きます。Ruby中心の開発を行う企業への転職を目指す方は、資格を取得し、求人票に該当する記載のある企業へ応募するのが大切です。
ただ、資格取得が評価されるのはRuby Goldであり、Ruby Silverは転職においてアドバンテージにはならない点は留意してください。
3-3. Rubyでのアプリ開発企業への転職に役立つ
Ruby技術者認定試験の取得は、RubyでWebアプリやWebサービスを開発する企業への転職にも役立ちます。Rubyはスタートアップやベンチャー企業を中心にアプリ開発で利用される言語だからです。
「X(Twitter)」「クックパッド」「食べログ」「価格.com」などのサービスもRubyで作られています。資格取得でRubyの基礎知識が評価されれば、アプリ開発企業への転職にも有利になります。
ただ、こちらもRuby Silverは評価されず、Ruby Goldのみ評価される点には注意が必要です。
4. Ruby技術者認定試験の難易度
Ruby技術者認定試験の取得難易度・合格ライン・勉強時間をグレード別に解説します。学習計画を立てるのに役立ちます。
- グレード別の取得難易度
- グレード別の合格ライン
- グレード別の勉強時間
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4-1. グレード別の取得難易度
以下の表は、Ruby技術者認定試験の難易度を、経済産業省が策定したITスキル標準(ITSS)に基づいてグレード別に示したものです。
Ruby Silver | ITSSレベル1 |
Ruby Gold | ITSSレベル2 |
Ruby SilverはITSSレベル1に該当し、情報技術に関わるための最低限の知識を有することを証明します。レベル1に相当するほかの資格としてはITパスポートがあります。
Ruby GoldはITSSレベル2に相当し、上司や先輩の指示のもとで業務を遂行するスキルを備えたレベルです。エンジニアの登竜門である基本情報技術者試験もレベル2に位置付けられています。
4-2. グレード別の合格ライン
各グレードの合格ラインは以下のとおりです。
グレード | 設問数 | 合格ライン |
---|---|---|
Ruby Silver | 50問 | 正答率75%以上 |
Ruby Gold | 50問 | 正答率75%以上 |
どちらのグレードも50問中38問以上正解すれば合格できます。ただ、問題集に取り組む際は、実際の合格ラインよりも高めのスコアを目標に設定してください。
合格ラインを目標にすると、試験本番で出題傾向が変化した際、スコアが想定より低くなり、不合格になる恐れがあります。

4-3. グレード別の勉強時間
Ruby未経験の方がRuby技術者認定試験に取り組む場合、合格までの勉強時間の目安は、Ruby Silverが約60時間、Ruby GoldはRuby Silver合格後さらに約100時間が必要です。
Ruby Silverなら1日2時間の勉強で1ヶ月、Ruby GoldならRuby Silver合格後にさらに2ヶ月かかる計算です。
Ruby Silverは基礎知識が中心であるのに対し、Ruby Goldは実務に近い内容が問われるため、より多くの勉強時間を要します。Ruby Silver合格後に期間を空けてしまうと、Ruby Gold合格に必要な勉強時間が100時間以上に延びてしまいます。
未経験の方がRuby Goldの取得を目指す場合は、Ruby Silver合格直後にRuby Goldの勉強をはじめることをおすすめします。
5. Ruby技術者認定試験の勉強方法
Ruby技術者認定試験の効率的な勉強方法を解説します。勉強時間が短縮でき、短期間での合格が叶います。
- 最初は学習サイトを利用する
- 公式の模擬問題集だけで対策
- 実務経験者なら模擬問題集だけでOK
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5-1. 最初は学習サイトを利用する
Ruby技術者認定試験の勉強をはじめる際は、無料の学習サイトやチュートリアルを活用することをおすすめします。分厚い参考書から取り掛かると、途中で挫折する可能性があるためです。
おすすめの学習サイトには、以下の3つがあります。
- ドットインストール(Ruby入門)
- Progate(Ruby)
- paizaラーニング(Ruby入門編)
上記のサイトでは実際にコードを記述しながら学習することができます。手を動かしてRubyに慣れることが、合格への第一歩です。用語の暗記よりもコードを記述する実践的な学習のほうが効率的だといえます。
参照:ドットインストール(Ruby入門)参照:Progate(Ruby)参照:paizaラーニング(Ruby入門編)
5-2. 公式の模擬問題集だけで対策
学習サイトで勉強した後は、公式の模擬問題集で試験対策を行ってください。公式の模擬問題集は実際の出題形式や難易度を再現しているため、問題内容を理解できれば合格に近づけます。
また、模擬問題集に取り組むと出題パターンも把握できるため、効率的に合格ラインに達することが可能です。勉強時間が限られている方でも最短ルートで合格できます。
模擬問題が難しく感じた場合は、学習サイトに戻って復習することをおすすめします。

5-3. 実務経験者なら模擬問題集だけでOK
Rubyの実務経験がある方は、模擬問題集だけでRuby技術者認定試験に対応することが可能です。
実務を通じて基礎知識が身に付いているため、問題の傾向を把握するだけで合格に近づけます。模擬問題を解いた後、苦手な分野や実務で経験していない分野があれば、参考書を活用して理解を深めてください。
問題集に絞った対策を行えば、効率的に試験を突破できます。
6.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
「Ruby技術者認定試験に合格して、エンジニアに転職したい!」と考えている方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
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6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
資格を取得したからといって、開発エンジニアへの転職が保証されるわけではありません。
未経験から転職を目指す場合は、面接をはじめとする選考対策が重要になります。
もし一人で転職活動を進めることに少しでも不安を感じるのであれば、ぜひ当社の転職アドバイザーに相談してください。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
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年収はいくら上がりましたか?
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賞与があるのは嬉しいですね。モチベーションにもつながりますし。
今後は、しっかり貯金もできるようにしたいと思ってます笑
最後に、ユニゾンキャリアを利用した感想をお聞かせください!
今回の転職は、佐瀬さんにご相談して本当によかったです。
仕事も早いし、企業への根回しも上手な佐瀬さんだったからこそ、短期間で内定をいただけました。
僕の希望を最大限に叶えてくれようとしてくれたので、本当に感謝しています…!
今後も長いお付き合いができたらなと思ってます!
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