
最終更新日:2025.05.28
CCIEとは?どんな資格でどれくらいの難易度・勉強時間なのか徹底解説!

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です
本記事のトピックスはこちら!
- CCIEってどんな資格?
- CCIEを取得するメリットを教えて!
- 自分が取得する必要のある資格なの?
CCIEは、Cisco技術者認定資格の中でも最上位に位置する資格であり、ネットワーク関連のエキスパートであること証明できます。
取得することで、ネットワークのスペシャリストへの道がひらける資格ですが、難易度は非常に高いです。あなたに合った資格なのか判断するため、CCIEの難易度や勉強時間、メリットなどをあらかじめ知っておくのをおすすめします。
記事の要約
本記事では、「CCIEを取得する必要はあるか悩んでいる方」に向けて、CCIEの概要や取得方法、メリットについて解説します。
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1.CCIEとは?
CCIEとは何か、以下の3つに分けて解説します。
- CCIEはCisco技術者認定資格の最上位
- CCIEはスペシャリスト向け資格
- CCIEの試験内容(筆記試験・ラボ試験)
1-1.CCIEはCisco技術者認定資格の最上位
CCIEは、世界的に通用するネットワークエンジニアとしてのスキルを評価する資格です。
Cisco技術者認定資格は、「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」という4つのレベルに分かれており、CCIEは最上位のエキスパートに位置しています。Cisco技術者認定資格の中で最上位にあたる資格です。
そのため、RFP(提案依頼書)に「CCIE保有者が設計および構築メンバーであること」と明記できます。それほどCCIEの信頼性は高く、取得によって、自他ともにネットワークのスペシャリストと認められます。

1-2.CCIEはスペシャリスト向け資格
CCIEは、ネットワーク領域に特化したスペシャリスト向け資格です。
オンプレミスネットワークにおいて、CCIEほど専門的な内容を学べる資格はほかにありません。
専門性の高さから受験難易度は非常に高く、ネットワークエンジニアとしての実務経験が4年以上ないと合格できないレベルです。
ひとつの領域に特化した専門性が非常に高い資格であるため、ネットワークエンジニア全員が取るべき資格ではありません。合格のために年単位の勉強も必要となるので、長期的なキャリアを踏まえて取得を考えるべきです。
CCIEはマネジメント職ではなく、ネットワークに特化したスペシャリストを目指す方に向けの資格です。

1-3.CCIEの試験内容(筆記試験・ラボ試験)
CCIEの試験は、筆記試験とラボ試験に分かれています。
筆記試験では、ネットワーク設計、構築、運用に関する知識を問う内容が出題されます。一方、ラボ試験は実機を使用し、受験者がネットワークの設定やトラブルシューティングを実際に行う試験です。
CCIEに合格するためには、知識と実技の両面において、高度なネットワーク構築・設計の経験が必要です。
CCIEはスペシャリストを目指す人向けの試験であり、エンジニアとしてキャリアアップを目指す全ての方に役立つ資格というわけではありません。当社では、あなたのキャリアに合う資格や求人を紹介しておりますので、ぜひご相談ください。
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2.CCIEの試験コースは6種類
CCIEには、以下の6種類の試験コースがあります。6種類のコースのうち、いずれかひとつに合格すれば、CCIEホルダーとして認定されます。
- CCIE Enterprise Infrastructure
- CCIE Enterprise Wireless
- CCIE Data Center
- CCIE Security
- CCIE Service Provider
- CCIE Collaboration
2-1 .CCIE Enterprise Infrastructure
大企業のネットワーク設計や構築、運用に関する内容が問われる試験です。具体的な試験内容は以下のとおりです。
- ルーティング
- スイッチング
- SD-WAN構築
- BGP構築
- 自動化技術
- NAT/PAT の構成
- デュアルスタックアーキテクチャ
- 仮想化技術
通信の技術の中でも、コアとなるスイッチングやルーティングなどのスキルを問う問題が出題されます。
BGPやSD-WAN構築、Pythonを使った業務の自動化など、大規模なネットワークを構築するのに役立つ知識を習得できる試験です。

2-2 .CCIE Enterprise Wireless
大規模なワイヤレスネットワークの構築と運用に必要な知識が問われる試験です。具体的な試験内容は以下のとおりです。
- デュアルスタック(IPv4 および IPv6)アーキテクチャ
- ネットワークアシュアランス
- 仮想化
- 自動化
- インフラストラクチャ
- セキュリティ
CCIE Enterprise Wirelessに合格すると、複雑なワイヤレスネットワーク環境を構築・運用する能力を証明できます。
安定したWi-Fi環境の需要が高まり、適切なネットワークの運用が必須となっているため、合格する価値が高い試験です。

2-3 .CCIE Data Center
データセンターの設計と運用に関する知識が問われる試験です。具体的な試験内容は以下のとおりです。
- コンピューティング
- ネットワーク
- ストレージ ネットワーク
- セキュリティ
- 自動化
ACIの設定やストレージネットワークの設計などが出題され、クラウド化による高度な仮想化技術への理解が必要となります。
そのため、CCIE Data Centerに合格すると、複雑なデータソリューションに関するスキルを証明できます。

2-4 .CCIE Security
ネットワークセキュリティの製品や技術に必要な知識が問われる試験です。具体的な試験内容は以下のとおりです。
- エンドポイントの保護や検出
- VPNの構築と管理
- ネットワークセキュリティ
- クラウドセキュリティ
- コンテンツ セキュリティ
- 可視性・エンフォースメント
Firepowerの設定やVPN構築など、企業のセキュリティ対策に関する内容が出題されます。そのため、ネットワーク環境全体を安全に保つスキルを証明できます。

2-5 .CCIE Service Provider
複雑なサービスプロバイダーのネットワーク設計や運用に必要な、高度なスキルが問われる試験です。具体的な試験内容は以下のとおりです。
- MPLS VPNの設定
- QoSポリシーの設計
- コアアーキテクチャ
- サービス
- ネットワーキング
- 自動化
- ネットワーク アシュアランス
MPLS VPNの構築やQoSポリシー設計など、サービスプロバイダーに関する内容が出題されます。
5Gやクラウド化により、柔軟なネットワーク構築が不可欠になったため、需要が高いサービスプロバイダーに関するスキルを証明できる試験です。

2-6 .CCIE Collaboration
音声通話やビデオ会議システムなど、コミュニケーションツールの設計と運用能力を問う試験です。具体的な試験内容は以下のとおりです。
- コラボレーション技術の最適化
- インフラストラクチャーおよびデザイン
- プロトコル、コーデック、エンドポイント
- QoS
- コラボレーションアプリケーション
- Cisco IOS XEゲートウェイとメディアリソース
CUCMの設定やSIPトランキングなど、安定した通話環境の構築に関する内容が出題されます。
リモートワークの拡大により、安定したコミュニケーション基盤を構築するスキルが重視されているため、合格する価値が高い試験です。

3.CCIEを取得するメリット
CCIEを取得するメリットには、以下の3つがあります。
- 年収アップに役立つ
- 外資系企業への転職が可能
- フリーランスとしての独立が可能
3-1 .年収アップに役立つ
CCIEを取得すると、年収アップが期待できます。
米Cisco Systems社の調査によると、CCIEを取得したネットワークエンジニアの平均年収は630万~994万円です。※参照:シスコシステムズ
CCIEを取得している方は高度なネットワークスキルを持ち、上流工程を担えるため、平均年収が600万円を超えています。
提示年収が高いネットワークエンジニアの求人には、歓迎要件の欄に「CCIE保有者」が記載されることも多いです。CCIEを取得すると、高度なネットワークスキルを客観的に証明でき、好条件のオファーをもらえる可能性も高まります。
3-2. 外資系企業に転職できる
CCIEを取得することで、外資系企業への転職に有利になります。
シスコが提供する資格の中でも最上位に位置するため、CCIEを取得すれば世界的に通用するスキルを持つネットワークエンジニアと証明できます。
グローバルにスキルを評価されるようになるため、外資系企業への転職を有利に進められるのです。
外資系企業は日系企業に比べて報酬が高いので、CCIEを取得することでより良い条件での転職を実現できる可能性があります。
CCIEは出題内容がすべて英語なので、勉強の過程で英語の技術文書を読み解くスキルも自然と身に付きます。そのため、CCIEの取得はグローバルに活躍するための足がかりとなります。

3-3. フリーランスとして独立できる
CCIEはフリーランスのエンジニアとして独立したい方にも有利な資格です。
フリーランスとして働く場合、企業から信頼してもらえるように、高いスキルを証明しなければなりません。
CCIEを保有していると、専門性の高いネットワークスキルを持つことを証明できるため、企業に「この人になら仕事を任せられる」と信頼してもらえます。
CCIEを取得すれば、ハイスキルが必要な高単価の案件を受注できる可能性も高まります。参画できる案件の幅が広がることにも繋がるため、フリーランスのエンジニアとして多様な働き方が実現可能です。
4.CCIEの受験難易度
CCIEは取得する難易度が高く、適切な準備と計画が不可欠です。CCIEの難易度を、以下の3点から解説します。
- CCIEの勉強時間
- 参考書・問題集の少なさ
- ITSSレベルの高さ
4-1. CCIEの勉強時間は1000~2000時間
CCIEの勉強時間は、1000~2000時間です。筆記試験のための基礎知識の習得と、ラボ試験のための実機演習対策をする必要がある、長い時間がかかります。
特にラボ試験では実践的なスキルが必要であり、座学だけでなくハンズオン形式の勉強が重要になります。ネットワークエンジニアとしての4年から7年程度の実務経験がないと、取得するのは難しいです。
そのため、実務経験のあるエンジニアでも1000時間程度、実務経験が浅い方や未経験の方では2000時間以上の勉強時間がかかります。

4-2. CCIEの参考書・問題集が少ない
CCIEの参考書・問題集は日本語に対応したものが少なく、英語で学ぶ必要があります。書店にCCIEの参考書・問題集がないことも多く、海外から取り寄せる手間もかかります。
なお、流通している参考書の中には情報が古いものも多く、最新の試験範囲を勉強できるものを取り寄せなくてはなりません。
おすすめの参考書としては、公式ガイドブック『CCNP and CCIE Enterprise Core ENCOR 350-401 Official Cert Guide』が挙げられます。最新の試験範囲にも対応しているため、CCIEの勉強に最適です。
使える参考書や問題集をリサーチするためにも、ある程度の英語力が必要になります。

4-3. CCIEはITSSレベル4
ITSSとはIT関連のサービスを提供する際に必要なスキルを体系化した指標であり、CCIEはITSSレベル4の資格です。
ITSSレベル4は、高度IT人材に必要な専門性と実践的スキルを示す基準として定義されます。
他に該当する資格例としては、ITストラテジストやシステムアーキテクト試験など上位の国家資格があり、ITSSレベル4の水準の高さが分かります。
CCIEを取得するためには、特定のネットワーク領域に深く特化したスキルが必要です。
国家資格が「浅く広い」知識やスキルが必要となるのに対し、CCIEは「狭く深い」知識やスキルが問われるため、より難易度が高く感じられるのです。

5.CCIEの受験概要
ここからは、CCIEを実際に受験する場合の手順について、以下のポイントを解説します。
- 予約方法および申込期間
- 受験料と支払い方法
- 試験日と試験会場
5-1. CCIEの予約方法および申込期間
CCIEの筆記試験は、世界各地にあるPearson VUEテストセンターで受験できます。受験の予約は以下の手順で行えます。
- Ciscoのアカウントを作成する
- Person VUEの公式サイトにログインする
- 希望する試験日を選択する
予約した日程に誤りがないことを確認し、最終確定を行えば、予約完了です。なお、予約可能な期間は、試験の6週間前から試験当日までです。

5-2. CCIEの受験料と支払い方法
CCIEの受験料は筆記試験で約450ドル、ラボ試験で約1,600ドルとなっています。※参照:シスコシステムズ
支払い方法にはクレジットカード、PayPalが利用可能です。受験料が比較的高額な資格なので、試験に合格する準備を整えた後で申込むのがおすすめです。

5-3. CCIEの試験日と試験会場
CCIEの筆記試験は、全国のPearson VUEテストセンターで行われます。
ラボ試験は、日本では東京ミッドタウンタワー 21F(シスコシステムズ指定会場)のみで行われています。受験会場が限られており、希望する日程で確実に受験するためには早めの予約が必要です。
居住地から試験会場が遠い場合には、移動時間や宿泊場所などをあらかじめ調べる必要があります。

6.ネットワークエンジニアの転職はユニゾンキャリア
ネットワークエンジニアとしてキャリアアップしたい方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。
Cisco技術者認定資格の最上位であるCCIEは、取得すれば高年収も狙える資格です。ハイクラス転職を実現したい方は、ぜひCCIEの取得を目指してみてはいかがでしょうか?
しかし、CCIEはネットワークのスペシャリストであることを証明できる資格であり、あなたが進みたいキャリアによっては不要の可能性もあります。
しかし、「そんなことをいわれても、資格の勉強をしながら転職活動をするなんて…」と思っている方も少なくないですよね。働きながら転職活動をするだけでも大変なのに、あわせて資格勉強も必要となると、誰だって気が重くなるものです。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
勉強して資格を取れば自分の市場価値を上げられる、というように明確な基準がある業界だったので、IT業界で働こうと思ったんです。
なので、未経験からエンジニアになった時点で終わるつもりは最初から無かったんです。
1年間でCCNAというネットワークの資格と、LPICというサーバの資格を取得するという目標を立てて、実際に取得できたのでキャリアアップのためにもう一度転職しよう、と思って転職活動を始めました。
年収はどれくらいあがりましたか?
今回の転職で約140万円上がりました。
エンジニアとしての経験は1年ほどしか無いのにかなり年収が上がって、この業界のうま味を感じましたね(笑)
これからもスキルや資格を取得することでどんどん上を目指せると思うので頑張っていきたいです。
選考を進めるうえで役に立った業務経験やスキルはありますか?
ネットワークの資格CCNAとサーバの資格LPICを取得したことはやっぱり評価されましたね。不器用ながら勉強した証なので。
資格を勉強したときの知識も割と残っていて、そのおかげで自分が携わっていた案件の説明もスラスラできました。
あと、小規模ではあるんですがリーダー経験があるので、そこも評価されました。ただ、マネジメント経験が大きく評価された訳ではなくて、業務理解度が高いからリーダーに任命された、ということを話したらそれが評価に繋がったみたいです。
自分の携わっている案件や業務の内容を理解していることが、なによりも重要視されるんだなと思いました。キャリアアドバイザーの酒井さんにも業務のアウトプットは重要だと言われて、実際にその通りでした。
あなたのキャリアにCCIEが必要かどうかも、一緒に考えさせてください。理想のキャリアを実現できるように、転職活動をサポートします。