
最終更新日:2025.09.12
LPIC Level3の勉強時間は?難易度と独学で合格できる資格か徹底解説│LPIC

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- LPIC-3の勉強時間は?
- LPIC-3の難易度を教えて!
- LPIC-3はどう勉強したら良い?
LPIC-3は、LPICの中で最もレベルの高い資格です。LPIC-3を取得することで、専門家レベルの高度なLinuxの知識を有することを証明できます。
しかし、LPIC-3を受験する方の中には「どのぐらい勉強すれば合格できるの?」「実際の難易度はどれぐらいなの?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
記事の要約
本記事ではLPIC-3の勉強を始める前の方を対象に、合格までにかかる勉強時間と、合格の難易度について解説します。

1. LPIC Level3の勉強時間
LPIC-3の合格に必要な勉強時間について解説します。
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1-1. LPIC Level3の勉強時間の目安は60時間
LPIC-3に合格するまでの勉強時間の目安は約60時間です。1日1時間勉強すれば2か月、2時間勉強すれば1か月で合格できます。LPIC-1やLPIC-2と比較して短期間で合格できる理由は、出題範囲が狭い点にあります。
LPIC-3は4科目の試験のうち1科目を選択する形式ですが、それぞれが特定の専門分野に特化しているため、必要な分野を集中的に勉強すれば合格できるのです。
実務経験のある分野であれば、勉強時間はさらに短くなります。LPIC-3は短期集中の学習で早期に合格し、キャリアアップを加速させてください。
1-2. 勉強時間が延びる試験と延びない試験の違い
LPIC-3は参考書や問題集が充実していないため、科目によっては目安以上の勉強時間が必要になります。
現在実施されているLPIC-3は、2021年に更新されたVersion3.0ですが、参考書はversion 2.0に対応するものが多く、Web問題集のPing-tはLPIC 300がVersion1.0のままです。
最新版と旧版では出題範囲や内容が部分的に異なります。最新版に対応する参考書や問題集を使用しないと、新たに加わった単元を別途学習する必要があり、学習効率が低下します。
また、最新版の充実度は科目ごとに異なるため、充実していない科目は勉強時間が延びてしまいます。
2. LPIC Level3の難易度
LPIC-3の難易度について解説します。
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2-1. 応用情報技術者試験と同じ難易度
LPIC-3は経済産業省が策定したITスキル標準であるITSSレベル3に相当します。
同じレベルの資格には、システムの設計・開発・運用における高度な知識とスキルを証明する応用情報技術者試験があります。応用情報技術者試験は、IT初心者であれば約500時間、ITの基礎知識を習得している方であれば約200時間の勉強で合格が可能です。
LPIC-3は、LPIC-2を取得した方であれば約60時間の勉強で合格できるため、難易度は応用情報技術者試験ほど高くありません。応用情報技術者試験の合格者が毎年約7,000人前後いることを考えても、LPIC-3は十分合格可能な資格だといえます。
2-2. 専門分野に特化で合格率20%前後
LPIC-3の合格率は公表されていませんが、20%前後だといわれています。LPIC-3は、4種類の試験に分かれており、どれか1つに合格することでLPIC-3を取得できます。
合格率が低い理由は、LPIC-3の各試験がそれぞれ専門分野に特化した狭く深い内容となっており、問題の難易度が高いことにあります。勉強時間の目安は60時間と短めですが、選択した専門分野について深く掘り下げて学習することが重要です。
また、現行のLPIC-3に対応した参考書や問題集が少ないのも、合格率が低い要因です。LPIC-1やLPIC-2と同程度に参考書や問題集が充実していれば、合格率は今よりも大幅に上昇していたと考えられます。

2-3. 合格ラインは60%〜70%
LPIC-3の合格ラインは公表されていませんが、受験者やネット上の情報によると、60~70%の正答率で合格できるといわれています。
4科目の合格ラインは同じで、60問中42問正解すると、合格できる可能性が高いです。ただ、問題集に取り組む際には、実際の合格ラインよりも高い正答率を目指すことを推奨します。
合格ラインと同じ正答率では、本番で出題傾向が変わると不合格になる恐れがあるためです。問題集は繰り返し解くことができるため、90%の正答率を達成できるまで取り組むのが望ましいです。
2-4. LPIC Level3種類別の難易度
LPIC-3の4科目の勉強時間の目安は大きな差がないものの、対策の難易度は参考書や問題集の充実度によって異なります。
各科目の状況は以下のとおりです。
科目 | Ping-t | その他 |
---|---|---|
LPIC300 | Version1.0 | 参考書(小豆本)はVersion1.0 |
LPIC303 | Version3.0 | 問題集(黒本)はVersion2.0 |
LPIC305 | Version2.0 | 専用の参考書や問題集がない(LPIC304が参考になる※) |
LPIC306 | Version2.0 | 専用の参考書や問題集がない |
※LPIC304はVersion3.0に更新後、LPIC305とLPIC306に分かれた経緯あり。
参考書や問題集の充実度を見ると、LPIC303が最も勉強しやすいといえます。次に勉強しやすいのは、最新版ではないものの専門の参考書や問題集が揃っているLPIC300です。
3. LPIC Level3合格が役立つケース
LPIC-3の取得が役立つ場面を紹介します。
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3-1. 特定領域のスキルアップに役立つ
LPIC-3の取得は特定の分野のスキルアップに有効です。LPIC-3は、セキュリティ・仮想化技術・混在環境などの4つの科目に分かれ、いずれも高度な専門知識が問われます。
現在担当している案件に関連する分野を選択すれば、学んだ内容を実務に活かすことができます。特に仮想化技術の知識は、クラウド移行の案件が増加していることもあり、活用する機会が多いです。
直接関わっていない分野であっても、インフラエンジニアが将来的に必ず活用する知識であるため、合格を目指す価値は十分にあります。
インフラエンジニアやサーバーエンジニアにとって、LPIC-3ほどスキルアップに役立つ資格はほかにありません。

3-2. 上流工程に携わり年収アップに役立つ
LPIC-3に合格すると、上流工程へのキャリアアップのチャンスが増します。
上流工程に進むと、年収も大幅に上がります。監視・運用から保守以上を担当できるようになると、単価が上がります。上流工程はLPIC-2を取得した段階でも目指せますが、LPIC-3に合格することでより社内評価を高められます。
一方、LPIC-3はさらに専門的な知識を持つことを示せるため、保守以上の工程に携わるのに最も役立つのがLPIC-3だといえます。
エンジニアとしてキャリアや年収の向上を本気で目指すのであれば、LPIC-3を取得すべきです。
3-3. 転職を有利に進めるのに役立つ
LPIC-3に合格していると保守以上に携われるポテンシャルがあるので、転職市場で高く評価されます。
上流工程へのキャリアアップを目的とする転職では、自身の能力や学習意欲をアピールする必要があります。
LPIC-3は保守以上の工程を担当できる能力と、専門知識について継続的に学ぶ姿勢を証明できるため、合格していると転職に有利です。
そもそもLPIC-1に合格している人数が少ないので、LPIC-3に合格しているエンジニアはかなりのレア人材であり、高く評価される傾向にあります。
上流工程へのキャリアアップに役立つ資格としては、ほかにAWS認定資格もありますが、オンプレミスのサーバーを扱うエンジニアを目指す場合、LPIC-3の取得を優先するのが得策です。ユニゾンキャリアではITエンジニア専門の転職支援サービスを行っています。
「転職で上流工程にキャリアアップしたい」と思った方は、エンジニアの転職に精通したアドバイザーにぜひご相談ください。相談から内定後のサポートまで「完全無料」で利用できます。
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4. LPIC Level3の勉強時間を短縮する方法
短期間でLPIC-3に合格するためのコツを解説します。
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4-1. 実務経験のある出題範囲を選ぶ
LPIC-3の取得の目的がスキルアップではなく、キャリアアップや転職である場合は、実務経験のある分野を選択することを推奨します。
LPIC-3の勉強はエンジニアの仕事と並行して行うため、できるだけ勉強時間を減らし、早期に資格を取得するのが賢明です。
また、LPIC-3の早期取得は市場価値の向上にも繋がります。転職市場では、取得した資格だけでなく、その順番やスピードも評価されるため、早く取得するほど評価が高まるのです。
実務経験のある方は、休日のみの勉強でも1か月で合格することができます。実務での経験を最大限に活かし、効率的に勉強を進めてください。

4-2. 短期集中で勉強時間を短くする
短期間で集中して学ぶことで勉強時間を減らすことができます。3か月で合格を目指すよりも、1か月で合格を目指すほうが勉強時間を短縮できるということです。
これを裏付けるのがエビングハウスの忘却曲線で、短期間で復習を重ねると、記憶の定着率が上がり、時間効率が最も良くなることを示しています。
試験勉強を途中でサボった結果、これまでに学んだ内容を忘れてしまい、勉強が振り出しに戻った経験はありませんか?私はあります(泣)。
勉強時間を無駄に増やさないためには、勉強期間を短く設定し、期間内に復習を繰り返すことが重要です。まとまった勉強時間を捻出するよりも、隙間時間を活用して復習することを意識してください。
5. LPIC Level3を勉強する際の注意点
LPIC-3の勉強に取り組む際の注意点を解説します。
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5-1. 最新版の参考書や問題集が少ない
LPIC-3は2021年にVersion3.0に更新されていますが、最新版に対応した参考書や問題集はまだ十分に揃っていません。受験者が少ない資格のため、出版社は最新版の出版を急いでいないのです。
Ping-tはLPIC303がVersion3.0に対応していますが、参考書に関してはどの科目も最新版に対応していません。基本的にはWeb問題集のPing-tを重点的に使って勉強するのがおすすめです。
ただし、Ping-tはLPIC303がVersion3.0で現行試験、参考書の場合はほとんど最新版になっていない点に注意してください。

5-2. 参考書とPing-t併用が必須
LPIC-3の試験は専門的な内容を含むため、Ping-tの問題集だけでは解説が不十分な場合があります。
参考書は旧版であっても専門的な内容が詳しく解説されているため、合格するにはPing-tと参考書の併用がおすすめです。参考書は最初に全体を通読し、2周目から単元ごとに理解を深めることをおすすめします。
すべての単元を一度に覚えようとすると、記憶が定着せず、勉強時間が長引く恐れがあります。ひとつの単元を短期間で何度も復習し、確実に習得してから次の単元に進むのが効果的な学習法です。
また、Ping-tの解説が不十分な場合は、参考書を読んだり、ネットで調べたりして疑問を解消してください。
5-3. 問題集で正答率90%以上を目指す
LPIC-3は公式の問題集がないため、Ping-tのような利用者が多い問題集であっても、実際の試験問題の傾向と多少のズレがあります。
そのため、問題集に取り組む際は、実際の合格ラインよりも余裕を持たせて、正答率90%を目指すのが理想的です。Ping-tに掲載されている合格体験記によると、合格者の多くはPing-tと参考書を併用して勉強していることが分かります。
一発合格を目指すのであれば、Ping-tの問題を解いた後に、解説が不十分な箇所は参考書で確認するサイクルを繰り返すのがおすすめです。
一発合格したいなら、安定して90%の正答率が出せるようになるまで妥協せず問題集を解くことが重要です。
6.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
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6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
LPIC-3の合格を目指すあなたは、スキルアップやキャリアアップに対して非常に高い意欲を持つエンジニアだといえます。
転職市場では、あなたのような人材は高く評価され、LPIC-3に早期に合格すれば、保守以上の工程にキャリアアップできる可能性はますます高まります。
ただ、LPIC-3を取得しただけで必ずしも転職が成功するわけではありません。転職を成功させるには、資格の勉強と同様に、選考対策にも力を入れることが重要です。
選考対策については、実績のあるエンジニアでも、
- 自分のスキルや経験を企業にどうアピールすればいいか分からない
- 高度な技術質問に対応できるか不安
- そもそもキャリアパスがまだ明確に定まっていない
といった悩みを持つ方が多いです。
もし一人で転職活動を進めることに少しでも不安を感じるのであれば、ぜひ当社の転職アドバイザーに相談してください。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
年収はどれくらいあがりましたか?
今回の転職で約140万円上がりました。
エンジニアとしての経験は1年ほどしか無いのにかなり年収が上がって、この業界のうま味を感じましたね(笑)
これからもスキルや資格を取得することでどんどん上を目指せると思うので頑張っていきたいです。
転職活動を始められた際のご経歴を教えてください!
大学に入学後、中途退学してからはガソリンスタンドでアルバイトをずっと続けていました。
その後そのまま正社員になり働いていたのですが、 20代後半は転職黄金期っていう文字を見て、勢いでIT業界へ飛び込みエンジニアに転職したんです。
それから1年3ヶ月の間、インフラエンジニアとして監視・運用業務に従事し、ネットワークの資格CCNAとサーバの資格LPICを取得した段階で今回の転職活動を始めました。
面談を通してご自身の市場価値は明確になりましたか?
キャリアアドバイザーの酒井さんから、ネットワークとサーバの資格を持っていることは強みになるということを伺っていたのと、面談で自分の経験を話した後に「大丈夫です、年収上がります!」と言ってもらって、自分のスキルや経験はちゃんと通用するんだなと思えました。
しかも、酒井さんに転職をサポートしてもらっている、という安心感もあったので、うまくいくだろうって思ってました(笑)
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。
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