ネットワークエンジニアの夜勤は辛いのか？メリット・デメリットを解説！

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。

ネットワークエンジニアの夜勤は意外と忙しくなく、キャリアアップすればなくなります。

ネガティブな印象のある夜勤ですが、年収が上がったり、静かな環境で仕事を進められたりする点がメリットです。

ネットワークエンジニアとして経験を積み、上流工程を担当できるようになると、夜勤の割合を減らせます。

1.ネットワークエンジニアの夜勤業務が発生する理由

ネットワークエンジニアの夜勤業務が発生する理由は2つです。

1-1.保守・構築で夜勤業務が発生する理由

保守・構築業務は、システムの安定性とユーザーの利便性を確保するために、夜勤が不可欠です。

システムの安定性を確保するには、メンテナンスが欠かせません。

ネットワーク機器の交換や大規模な構築作業では、システムを一時的に停止させる必要があるため、業務影響の小さい深夜帯に実施されます。

また、企業が入るビル全体の停電や設備のメンテナンスに合わせて、ネットワークの保守作業が夜間に組まれることもあります。そのため、夜勤での対応が必要です。

また、ユーザーが24時間365日利用できる、銀行やクレジットカードなどを扱うシステムでも同様に夜勤が発生します。

ユーザーの利便性を損なわず業務への影響を最小限に抑えるため、システムのアップデートやメンテナンスを夜間に行うのが一般的です。

さらに、グローバル企業の場合、時差のある海外拠点とも仕事をするため、他国の業務時間に合わせて夜間作業が必要になるケースもあります。

1-2.運用・監視で夜勤業務が発生する理由

運用・監視業務では、システムの安定稼働とセキュリティ維持に夜勤が欠かせません。

システムは、データ保全を目的に定期的にバックアップをしますが、負荷分散のため、作業は夜間に行われます。

また、24時間365日システムの安定稼働を維持するには、異常が起きていないかを常時監視する必要があります。

万が一異常が発生した場合、早期に発見し、すぐにサービス停止防止に向けた対策を立てることが必須です。

夜間でもシステム障害が起きるリスクが考えられるため、即座に対応できるように体制を組む必要があります。

緊急障害対応の初動が遅れると、翌日の業務やユーザーに多大なる影響を及ぼす恐れがあり、すばやく対応できる体制構築が重要です。

また、夜勤でシステムを監視すると、深夜帯に増えるサイバー攻撃や不正アクセスにもすぐに気付けて適切な対応ができます。

運用・監視業務を担当していた私の友人は、夜勤で定期的にシステムのログの確認をしていたと話していました。

2.ネットワークエンジニアの夜勤は辛いのか？

ネットワークエンジニアの夜勤が辛いと感じる理由は3つあります。

2-1.朝型の人間にはかなりきつい

ネットワークエンジニアの夜勤は、朝型の人にとって、身体的・精神的な負担が大きく、適応が難しい場合があります。

「クロノタイプ」と呼ばれる遺伝的な睡眠スタイルがあり、朝型の人の場合、夜勤はかなりきついです。

そのため、遺伝的に朝型の人が、夜型の生活リズムを作るのは、簡単ではありません。

無理に夜勤に合わせたライフスタイルにすると、睡眠パターンが崩れ、体調管理が難しくなります。

結果的に、睡眠不足により免疫力が低下し、病気にかかりやすくなるなどの健康リスクが増加します。

人間にとって当たり前の「朝起きて夜眠る」を入れ替えた昼夜逆転生活では、慢性的な疲労を感じやすいです。

また、家族や友人との時間が合わず、コミュニケーションの減少がストレスになる人もいます。

2-2.保守では急な夜間呼び出しが発生

24時間365日システムの安定稼働を支える保守業務では、急な夜間の呼び出し対応が発生します。

システム障害時は迅速な対応が必要なため、深夜の呼び出しもあり、睡眠不足による健康への悪影響も否定できません。

急な呼び出しが続けば「呼び出しがあるかもしれない」と考えてしまい、プライベートの計画が制限されます。

結果的に、リフレッシュができなかったり、気持ちが落ち着かなかったりして、体を休められない恐れがあります。

また、緊急対応はプレッシャーが大きいです。

「◯時までに対応を終わらせなければならない」「失敗できない」などの精神的な負担がかかり、人によってはしんどいと感じます。

しかし、働き方改革や技術の発展により、最近では過度な呼び出しが減ってきており、心配しすぎる必要はありません。

2-3.監視・運用は生活リズムが崩れやすい

監視・運用業務は生活リズムが崩れやすいため、健康管理が重要です。

シフト勤務を用いる企業もあり、夜勤と日勤が混在するシフトでは、体内時計が乱れやすいです。

その結果、食事時間が不規則になり、体にも負担がかかります。

生活リズムや食生活が乱れる生活が続くと、慢性的な健康問題に繋がりかねません。

シフト勤務を経験したことがある友人は、「夜勤の日は、睡眠をとるタイミングに困る」といっていました。「しっかりと寝ているのに、疲れがとれないのがしんどい」とも話していました。

また、シフト勤務の場合、週末や祝日に勤務が入ることも考えられるため、家族や友人と予定を合わせづらいです。

一緒に食事をとれなかったり、出掛けられなかったりすれば、ストレスも溜まります。

ネットワークエンジニアの夜勤は、自身の生活スタイルに依存するため、向き不向きが分かりやすいです。

3.ネットワークエンジニアの夜勤をするメリット

ネットワークエンジニアの夜勤をするメリットは3つあります。

3-1.夜勤手当で年収が高くなる

夜勤手当による収入増加は、大きな経済的メリットです。

夜勤をした場合、深夜勤務割増賃金が支給されます。

法律で定められた割増賃金により、基本給以上の収入が得られるため、高年収に期待できます。

「夜勤が多い月は、給与明細を見るのが楽しみ」と嬉々として友人が話していました。

収入が上がれば、貯蓄や趣味にあてられる資金が増え、経済的余裕で精神的にも豊かな生活が送れます。

また、経済的な安定は「家族の生活を支えられる」という安心感にも繋がります。高収入は経済的な安心感だけでなく、モチベーションの向上にも効果的です。

「収入が上がるならもっとがんばろう」「高評価を得られるようにスキルアップしたい」など、業務に取り組む姿勢にもポジティブな影響を与えます。

3-2.暇な時間は資格取得の勉強ができる

夜勤の時間を有効活用すれば、スキルアップや資格取得が可能です。

大変そうに見える夜勤ですが、意外にも暇です。急なトラブルが発生しない限り、マニュアル作業が中心のため、早く終われば空き時間ができます。

暇な時間は、スキルアップや資格取得に向けた勉強時間にあてられます。自己研鑽をして資格取得をすれば、昇進や転職に役立ちます。

また、資格取得の勉強は難しくても、業務が落ち着く時間帯であれば、上司や先輩ともコミュニケーションをとりやすいです。

業務はもちろん、システムやネットワークに関して質問するチャンスでもあります。

上司や先輩と話す中で、システムやネットワークに関する新しい知識を習得できれば、自己成長につながります。

3-3.夜間は問い合わせが少ない

夜間は、通常業務が動いておらず、働いている人も少ないため、問い合わせがほとんどありません。

日中の勤務でよくある「問い合わせや依頼事項が多くて仕事が進まない」という事態を避けられます。作業を中断されることが少なく、集中しながら効率的に仕事を進められます。

また、夜勤はメンバーが少なく、少人数で協力して働く必要があるため、チーム内の連携が深まりやすい点も特徴です。

メンバーのことを深く理解し、チームワークが向上すれば、トラブル発生時でも協力して対応できます。

「しんどい」「辛い」という印象のある夜勤ですが、特有のメリットから「むしろ夜勤のほうが楽で良い」という人も後を絶たないのが現状です。

4.ネットワークエンジニアの夜勤シフト例

ネットワークエンジニアの夜勤のシフト例を2つ紹介します。

4-1.2交代制のシフト例

2交代制は勤務時間が長くなる傾向にあるため、休息と体調管理が欠かせません。

2交代制のシフト例は、以下のとおりです。

4日勤務して4日休みなど、連続勤務後に連休を取るケースが多いです。

2交代制では、2チームで勤務を回すため、長時間勤務になりやすく、十分に体を休める必要があります。

一方、連休があるため、旅行や遠出がしやすい点がメリットです。

平日休みがあれば、人が少ないタイミングで、交通費や宿泊費などを抑えて出かけられます。

「しっかりと働いて、しっかりと休む」というメリハリをつけたい人には、適応しやすい働き方です。

4-2.3交代制のシフト例

3交代制は、シフトの変動が激しく、柔軟な生活リズムへの適応が欠かせません。

3交代制のシフト例は、以下のとおりです。

1週間ごとにシフトが変わるなど、短期間でローテーションが組まれます。

3交代制では、3チームで勤務を回すため、シフトに合わせて生活リズムを調整する必要があります。

頻繁なシフト変更で、生活リズムが維持できず、睡眠サイクルの調整も難しいです。

一方、日勤が含まれる場合、家族や友人との予定を合わせるチャンスがある点がメリットといえます。

「毎週同じ勤務時間は飽きる」「生活リズムに変化がほしい」などの刺激を求める人には、受け入れられやすい働き方です。

5.ネットワークエンジニアの夜勤脱却方法

ネットワークエンジニアの夜勤を脱却する方法は2つあります。

5-1.上流工程へキャリアアップして減らす

上流工程へのキャリアアップで、夜勤の少ない働き方が実現します。

要件定義や設計業務などの上流工程は、プロジェクトの初期段階を担当し、夜勤が少ないです。

そのため、ネットワークエンジニアで夜勤から脱却したい方は、上流工程を担当できるようにキャリアアップするのがおすすめです。

上流工程を目指すには、ネットワークエンジニアとしての高度な知識や技術が必要なため、継続的な学習が欠かせません。

さらに、上流工程ではチームやプロジェクトをまとめるマネジメント能力も必須です。

システムやネットワークへの深い理解と、マネジメント力の両方が必要な仕事です。

上流工程を目指すには、キャリアパスを明確にする必要があります。

まずは、保守や、監視・運用業務からスタートしますが、目標を定めて、計画的にスキルアップを図ることが重要です。

5-2.自社系のネットワークエンジニアになる

自社系のネットワークエンジニアになれば、夜勤を減らしつつキャリアを積めます。

自社システムの運用の場合、外部の顧客対応が少なく、夜勤の頻度も低いという特徴があります。

夜勤の頻度が低ければ、勤務時間が安定し、生活リズムを整えやすいです。

夜勤が少なくても、ネットワークエンジニアとしてのキャリアを積めるため、キャリアアップしたい方も安心して働けます。

また、自社系のシステムであれば、長期的なプロジェクトに携われるため、入社してから一貫した業務で専門性を高められます。

さらに、大企業の場合、福利厚生が充実しており、社員の働きやすさに配慮した制度も多いです。

自社系のネットワークエンジニアであれば、夜勤の少ない安定した環境で、しっかりとキャリアを積めます。

6.ネットワークエンジニアの転職はユニゾンキャリア

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