
最終更新日:2025.10.02
独学でセキュリティエンジニアになるのは難しい?何から学ぶべきかも解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- 独学でもセキュリティエンジニアになれるの?
- 独学でセキュリティエンジニアを目指すときに必要な資格は?
- おすすめの学習方法が知りたい!
エンジニア未経験の方は、そもそも「どの分野の知識やスキルがセキュリティエンジニアに必要か」が分からず、なかなか独学も捗らないのが本音ですよね。
未経験からセキュリティエンジニアを目指すための方法や、独学でセキュリティエンジニアになるための知識、取得したい資格などを知りたい方も多いのではないでしょうか?
記事の要約
本記事では、「エンジニア未経験の方」を対象に、独学でセキュリティエンジニアになるための方法や、学ぶべき学習範囲・資格について解説します。

1.独学でセキュリティエンジニアになるのは難しい?
独学でも、セキュリティエンジニアになることは難しくありません。SOCの監視・運用業務など、スキルのない未経験の方でも取り組める仕事があるためです。
企業のデジタル化が進み、サイバー攻撃の脅威が増す一方である現代、社会全体でセキュリティ対策の需要が急速に高まっています。
「セキュリティの基礎」といったテーマの入門書を読み、基礎知識を把握しているだけでも、企業はあなたの学習意欲や基礎知識を評価してくれます。学習意欲や基礎知識があることで、入社後も成長してくれる、と判断されやすくなるためです。
セキュリティについて学ばなくても、未経験から転職できる求人もありますが、そういったケースでは、待遇面で満足いく結果を得られないことも少なくありません。
こうした事情からも、転職に先立って、独学で基礎知識を付けておくことはやはり大切です。個人でセキュリティについて学ぶ姿勢は、企業からの評価を高め、満足いく内定の獲得に繋がります。
2.独学×未経験でセキュリティエンジニアになれる職種
未経験の方が、独学でセキュリティエンジニアになれる・転職しやすい職種を紹介します。
なお、セキュリティエンジニアには「SOCアナリスト」や「脆弱性診断エンジニア」など、あまり聞き慣れない職種も含まれますので、あわせて解説していきます。
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2-1.SOCアナリスト(監視・運用担当)
SOCアナリストの監視・運用を担当するポジションは、未経験からでも携わりやすいです。
主な業務は、システムが正常に動いているかの監視や、何か問題が起きたときの初期対応です。
IT未経験の方でも取り組みやすい、作業が中心となります。資格がなくても、未経験から転職することは可能ですが、基本情報技術者試験やCCNAといった資格を持っていると、初年度の年収も高いです。
SOCアナリストは、独学からでも転職しやすく、セキュリティエンジニアの中でも転職しやすい職種です。「とにかくセキュリティエンジニアになりたい!」という方には、おすすめの選択肢になります。

2-2.脆弱性診断エンジニア
脆弱性診断エンジニアも、未経験から独学で目指せる職種です。システムの脆弱性診断を行うツールは、特別なスキルがなくても扱えるものが増えています。
近年は、毎日のように個人情報やID・パスワードの流出といったニュースが報じられ、企業も自社のシステムの脆弱性を気にしています。
そのため、脆弱性診断エンジニアの需要は高く、未経験歓迎の求人も多いです。
入社後は、まず脆弱性診断のサポート業務がメインになるため、未経験の方でも転職できます。
脆弱性診断が行えるツールは市場に多くありますが、それを使いこなせる人材はまだ不足してるため、市場価値を高めやすい点もメリットです。

3.独学ならインフラエンジニア経由の転職がおすすめ
セキュリティエンジニアとしてキャリアアップしていくためには、インフラの知識が欠かせません。
未経験から、SOCアナリストや脆弱性診断エンジニアになった場合、インフラに関する知識が不足していると、その後のキャリアで行き詰まってしまいます。
インフラの知識がないことが原因で、思うようにキャリアアップできず、せっかくセキュリティエンジニアになったのに辞めてしまった、という方もいるほどです。
そのため、インフラの知識を身に付けるなら、インフラエンジニアとして働くことをおすすめします。インフラエンジニアのほうが、未経験からの転職の難易度は低く、その後の年収アップのための土台も、整えやすいです。
ユニゾンキャリアではITエンジニア専門の転職支援サービスを行っています。
インフラエンジニアの求人も数多く取り扱っていますので、ぜひ一度ご利用ください。
4.独学でセキュリティエンジニアになるのに必要な知識
独学でセキュリティエンジニアになるのに必要な知識は、以下の通りです。
- ネットワークの基礎知識
- サーバーの基礎知識
- セキュリティの基礎知識
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4-1.ネットワークの基礎知識
セキュリティエンジニアにとって、ネットワークの基礎知識は欠かせません。
サイバー攻撃の多くは、ネットワークを経由して行われ、守るための対策も、ルーターやファイアウォールといった、ネットワーク機器で行われるからです。
TCP/IPモデルの各層の役割、LANやWAN、ルーティングプロトコル、DNS、VPN、ファイアウォール、IDS/IPSの仕組みなどを学ぶ必要があります。
これらのネットワーク知識は、セキュリティエンジニアとして仕事をしていくうえで、必ず学んでおきたい内容です。
セキュリティエンジニアになれたとしても、ネットワークの知識が不足していると、その後のキャリアアップは難しいです。

4-2.サーバーの基礎知識
サーバーの基礎知識も、セキュリティエンジニアになるためには不可欠です。サーバーは、企業の重要情報が保管される場所であり、サイバー攻撃の主要なターゲットになるからです。
サーバーがどのように動き、どのように運用されているのか、その仕組みを理解しておく必要があります。
具体的に学ぶ必要があるサーバーの基礎知識は、以下の通りです。
学ぶ必要があるサーバーの基礎知識
- サーバーの構築・運用管理
- ApacheやNginxの知識
- MySQLやPostgreSQLの扱い方
- ユーザー認証基盤となるActive Directory
ネットワークの知識と同様に、サーバーに関する知識も、セキュリティエンジニアには必要です。サーバーの知識は、セキュリティエンジニアになるための土台となります。

4-3.セキュリティの基礎知識
セキュリティエンジニアとして、セキュリティ全般に関する幅広い知識を持つことは不可欠です。サイバー攻撃の手口は日々新しくなり、より巧妙になっているため、守る側も多角的な視点と知識を持っていなければ対応できません。
具体的には、以下のようなセキュリティの基礎知識を学ぶ必要があります。
学ぶ必要があるセキュリティの基礎知識
- リスクアセスメント
- 暗号技術
- 認証技術
- マルウェア対策
- セキュアプログラミング
- インシデントレスポンス
- フォレンジック
独学の場合、これらの知識は、専門書を読んだり、セキュリティ関連の資格を取得したりするのが学習方法です。セキュリティ知識を幅広く習得することが、専門家として活躍するための基盤となります。

5.独学でセキュリティエンジニアを目指すのための資格
独学でセキュリティエンジニアを目指すときには、次のような資格が必要です。
- ネットワーク関連の資格
- サーバー関連の資格
- セキュリティ関連の資格
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5-1.ネットワーク関連の資格
ネットワーク関連の資格は、セキュリティの土台となる知識が身に付きます。
CCNAやCCNP、ネットワークスペシャリスト試験、CompTIA Network+といった資格があると、企業からの評価が高く、ネットワークの基礎知識があることの証明ができます。
CCNAはネットワークの入門、CCNPはその上位資格です。ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク系の国家資格の中でも最難関の資格、CompTIA Network+は国際的な認定資格となります。
特にCCNPやネットワークスペシャリスト試験の評価は高く、エンジニアとしてキャリアアップするために取得したい資格です。
ネットワーク資格は、基礎知識を身に付けるのに役立ちます。
5-2.サーバー関連の資格
サーバーを中心に、インフラを運用するために必要な知識が身に付くのが、サーバー関連の資格です。
サーバーセキュリティについても学ぶことができ、実務で使える知識を持っていることを、転職活動のときにもアピールできます。
代表的な資格は、LPIC/LinuCやCompTIA Server+です。これらの資格の勉強を通じて、OSの仕組み、セキュリティ設定、トラブルシューティングのスキルが向上します。
サーバーの資格を取得することで、セキュリティエンジニアに必要なスキルを身に付けられます。
5-3.セキュリティ関連の資格
セキュリティ関連の資格を取得すると、セキュリティエンジニアにとって欠かせない知識が身に付きます。インフラの知識を習得したうえで、セキュリティの知識もあると、セキュリティエンジニアとしての市場価値は高いです。
セキュリティ関連の資格としては、以下の表に記載してある資格が挙げられます。
資格名 | 特徴 |
---|---|
CCNA | ネットワーク入門者向け |
CCNP | CCNAの上位資格 |
ネットワークスぺシャリスト試験 | ネットワークの国家資格の中で最難関レベル |
CompTIA Network+ | 国際的な認定資格 |
独学でセキュリティエンジニアを目指すのなら、上記のいずれかの資格の取得があると、選考を有利に進められやすいです。
セキュリティだけではなく、ネットワークとサーバーの資格を取得していると、キャリアアップも早まります。
6.独学でセキュリティエンジニアを目指すときの注意点
独学でセキュリティエンジニアを目指すときには、以下の点に注意してください。
- まずは自分が転職可能なのか知る
- ネットワークから学べば食いっぱぐれない
- 安易にIT未経験でなれる職種に転職しない
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6-1.まずは自分が転職可能なのか知る
勉強をはじめる前に、まず自分がセキュリティエンジニアになることが可能なのかを確認します。
例えば、年齢が30歳からでも転職は可能ですが、短期離職が多かったり、学歴に不安があったりすると、いきなりセキュリティエンジニアになるのは難しいケースもあります。
自分が転職可能なのか判断しにくい場合は、他人に相談するのがおすすめです。
友人や知人にセキュリティエンジニアがいれば、相談してみるのが良いですが、周りに相談できる方がいない場合は、エンジニア専門の転職エージェントを活用するのもひとつの手です。
あなたに資格が必要なのか、それとも資格がなくても転職できるのか、そういった点が分かれば、独学からでもセキュリティエンジニアを目指せます。
まずは自分が転職可能なのか知ることが、セキュリティエンジニアを目指すための第一歩です。
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6-2.ネットワークから学べば食いっぱぐれない
セキュリティエンジニアを目指すのであれば、まずネットワークの資格取得からはじめることがおすすめです。
未経験からインフラエンジニアに転職する場合、7割がネットワーク関連の業務に携わることになります。
CCNAなどのネットワーク資格を持っていると、仕事に困ることが少なくなります。なぜなら、ネットワークがなくなったら、江戸時代に戻ることになると言っても過言ではないからです。
ネットワークを扱うインフラエンジニアは、資格がなくても転職できるため、資格があると市場価値は高いです。もしセキュリティエンジニアになれなかったとしても、ネットワークの知識があれば、インフラエンジニアとして働けます。
ネットワークの知識が深いだけでも、転職市場での評価は高いので、サーバーの勉強からはじめるよりも、まずネットワークから学ぶのがおすすめです。
6-3.安易にIT未経験でなれる職種に転職しない
セキュリティエンジニアをはじめ、「未経験歓迎」と書かれた求人に安易に飛びつくのは注意が必要です。
企業の教育体制が整っていなかったり、スキルアップに繋がらない単純作業ばかり任されたりするケースも少なくありません。
セキュリティエンジニアのような人気職種ほど、「未経験歓迎」を謳う企業に入ってみたら、実際にはエンジニアとはいえない仕事を任される割合も高いです。
特にSES企業では、派遣先によって業務内容が大きく異なるため、企業選びが重要です。
簡単にはなれない職種だからこそ、いくつもの企業の選考に落ちてしまい、焦りからそういった企業を選んでしまう恐れがあります。そのため、未経験の方だからこそ、企業の選び方が大切です。
ユニゾンキャリアではITエンジニア専門の転職支援サービスを行っています。
企業選びに不安のある方は、ぜひ一度ご利用ください。
7.独学でセキュリティエンジニアを目指す方からよくある質問
独学でセキュリティエンジニアを目指す方の、よくある質問についてお答えします。
- セキュリティは何から学べばいいですか?
- セキュリティエンジニアになるには何年必要ですか?
- セキュリティエンジニアはやめといたほうがいいですか?
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7-1.セキュリティは何から学べばいいですか?
セキュリティを学ぶのであれば、ネットワークの知識から入るのがおすすめです。
ネットワークを学んでいく過程で、セキュリティにも触れることになるからです。
ただし、セキュリティの入門書を読むだけでは、セキュリティ対策に必要な知識がすべて身に付くわけではありません。CCNAのような資格を取得することで、セキュリティについて学んだことが身に付きやすくなります。
ネットワークセキュリティの知識があり、ネットワークの構築までできる人材は、企業からの評価が高いです。

7-2.セキュリティエンジニアになるには何年必要ですか?
セキュリティエンジニアになることだけを目的にするなら、半年以内での達成も可能です。
この半年間には、転職活動の期間や、書類選考・面接対策の時間も含まれます。
インフラエンジニアを経由するキャリアパスを選ぶ場合は、実務経験を3年ほど積むことを目安にすると、セキュリティエンジニアへのキャリアチェンジが見えてきます。
ITの知識がないまま、セキュリティエンジニアにキャリアアップするのは難しいため、インフラエンジニアからセキュリティエンジニアになるのがおすすめです。
7-3.セキュリティエンジニアはやめといたほうがいいですか?
セキュリティエンジニアは、エンジニアの中でも年収が高く、おすすめの職種です。
エンジニアの経験がない方が、いきなり転職して、SOCアナリストや脆弱性診断の業務に就くことについては、「やめておいたほうがいい」とお伝えします。
なぜなら、インフラの知識がないと、その後のキャリアアップが難しく、年収が低いままになるからです。
セキュリティエンジニアになること自体はおすすめですが、スキルの獲得やその後のキャリアパスが描けない、安易な転職は避けてください。
8.セキュリティエンジニアの転職はユニゾンキャリア
それでは最後に、IT専門の転職支援サービス、ユニゾンキャリアについて紹介します。
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8-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。
本記事は、独学でセキュリティエンジニアを目指す方には、参考になる内容だったのではないでしょうか?
とはいえ、セキュリティエンジニアは資格や実務経験が重視される職種のため、キャリアアップには一定のハードルがあります。
セキュリティエンジニアになりたいのであれば、まずはインフラエンジニアになってから、キャリアチェンジしていく必要があります。
どんなインフラエンジニアの求人が良いのか、そこからどうしたらセキュリティエンジニアになれるのか、当社の転職アドバイザーが説明します。
ユニゾンキャリアは、ITエンジニア専門の転職支援サービスです。おかげさまでお客様からご支持いただき、Googleの口コミ件数400件を突破し、総合評価4.8をいただいています。
口コミ評価
ユニゾンキャリアは、ご相談から内定後のサポートまで「完全無料」で対応しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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8-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください。
エンジニアになろうと思ったきっかけは、手に職をつけたいと思ったからです。
コロナで仕事がなくなるのを目の当たりにして、今後もなくならない仕事って何だろうと考えたときに、「エンジニアがあるじゃん!」と思いました。
もともと化粧品の容器を製造する会社で働いていたんですが、その容器はプラスチックで作られていて。
これからの時代、「プラスチックを減らしていこう!」という流れになっているじゃないですか。だから仕事自体の将来性を感じられなくなったんですよね。
エンジニアなら将来性があるし、コロナが再流行してもなくならない仕事でもあるので、どこでも通用するスキルを身につけたくなりました。
ユニゾンキャリアのサポートで特に良かった点は何ですか?
担当キャリアアドバイザーの佐瀬さんから、転職で必要なIT業界の知識を教えてもらえたところが良かったです。そのおかげで、すぐ内定をいただけました。
エンジニアの職種と仕事内容についての知識が深まったので、求人を見たとき具体的にどんな仕事をするのかイメージがつくようになったんです。
佐瀬さんにエンジニアについての知識を教えてもらう前は、面接で聞かれた質問の意図さえ分からない状態でした笑
あのまま自分1人で転職活動をしていたらと思うと、ぞっとします!
佐瀬さんからエンジニアについて色々と教えてもらう中で、インフラエンジニアが今後もなくなりにくい職種であることを知れたのも良かったですね。
コロナの頃のように働けなくなったり、仕事そのものが減ったりするのは嫌ですから…
丁寧にIT業界の知識を教えていただき、本当に助かりました!
最後に、ユニゾンキャリアを利用した感想をお聞かせください。
本当に助かりました。ITに無知だった私がエンジニアになれたのは、担当キャリアアドバイザーの佐瀬さんのサポートがあったからです!
佐瀬さんはエンジニアの仕事内容を教えてくれただけじゃなく、面接対策もしてくれました。そのおかげで、スムーズに内定を獲得することができたんです。
まさか自分がエンジニアになれるとは思っていませんでした。本当にありがとうございました!
ユニゾンキャリアでは、IT業界に精通した転職アドバイザーがキャリアの相談を行っています。インフラエンジニアを目指したい方、セキュリティエンジニアになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。