
最終更新日:2025.05.29
システムエンジニアがプログラミングをしない理由!キャリア理解で技術も身に付く

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- システムエンジニアはプログラミングしないって聞いたけど本当?
- なぜシステムエンジニアはプログラミングしないの?
- プログラミングしない企業を避ける方法はある?
仕事でプログラミングをしたいから、システムエンジニアになりたい方にとって、「システムエンジニアは仕事でプログラミングをするのか?」というのは重要な問題ですよね?
その疑問にお答えすると、全てのシステムエンジニアがプログラミングをするわけではありません。
一方、パソコンに向かってプログラミングスキルを発揮しているシステムエンジニアもいます。では、仕事でプログラミングをするシステムエンジニアになるにはどうすれば良いのでしょうか?
記事の要約
本記事では、「システムエンジニアになりたい方」に向けて、エンジニアがプログラミングをしない理由やプログラミングするシステムエンジニアになる方法について解説します。
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1.システムエンジニアがプログラミングをしない理由
システムエンジニアがプログラミングをしない理由は以下の3つが挙げられます。
- 設計者と作業者は別でも成り立つ
- 担当領域が開発領域ではない
- プログラミングを積極的にする工程ではない
1-1.設計者と作業者は別でも成り立つ
システム開発は、設計者と作業者が分かれることも多いです。以下の画像は、システム開発の各工程を図解しています。

システムエンジニアは要件定義や設計などの上流工程を担当し、プログラマーが実装(プログラミング)を担当します。
大規模プロジェクトほど担当分野の細分化が進み、プログラミングに触れる機会がなくなります。
システムエンジニアはプロジェクト管理に徹することが多く、進捗管理やプログラマーのマネジメントが主な仕事です。
顧客折衝や工数見積もりを担当するので、自然とプログラミングから離れます。業務が細分化されるほど、 “管理側”としての役割にシフトしやすいのがシステムエンジニアの特徴です。

1-2.担当領域が開発領域ではない
システムエンジニアは、インフラ構築や監視・運用など、開発以外のタスクが中心になる場合もあります。
サーバーやネットワークの設定を中心に行う「インフラSE」というキャリアもあるほどです。
企業によっては、テストや品質管理、運用・保守などの専門セクションも存在しています。コードを一切触れなくても案件を回せる業務フローが確立されていることも珍しくありません。
開発以外でもシステムエンジニアとして活躍できる領域があるため、プログラミングをしないままキャリアを築くことがあります。
1-3.プログラミングを積極的にする工程ではない
システムエンジニアが関わる要件定義や設計などの上流工程では、プログラミングを行いません。
特に自社開発よりも受託開発がメインだと、要件定義などの上流工程に携わるのが中心です。
実装やテストの工程は、協力会社や子会社、オフショア(海外拠点)に委託します。
上流工程ではプログラミングが必須スキルではないため、プログラミングをしないシステムエンジニアも一定数いるのです。
2.システムエンジニアはプログラマーとは違う
以下の表は、システムエンジニアとプログラマーの違いをまとめたものです。
項目 | システムエンジニア | プログラマー |
---|---|---|
役割 | システムの企画、設計、調整を担う ※指示を出す側 | 要件や設計をもとにコードを書く ※指示のもとに動く側 |
担当領域 | 上流工程がメイン ※下流工程を兼任することもある | 下流工程(実装を含む) |
システムエンジニアは、システム全体の企画・設計・調整を担当する指示を出す立場です。主に上流工程(要件定義、基本設計など)を担当し、プロジェクト全体を俯瞰してシステムの方向性を決定します。
プログラマーは、システムエンジニアが作成した要件や設計書をもとに、実際のプログラムコードを書く指示を受ける立場です。下流工程(詳細設計、実装、テスト)が主な担当領域となります。
ただし、この区分は一般的なものであり、実際の現場では企業や案件によって業務範囲が異なることも少なくありません。システムエンジニアが実装まで行ったり、プログラマーが設計に関わったりする場合もあります。
両者はプロジェクトのフェーズによって担当範囲が変わるため、完全に分離できる職種ではなく、協力しながらシステム開発を進めていく関係性です。
3.システムエンジニアがプログラミングしない企業の特徴
システムエンジニアがプログラミングをしない企業には、以下の3つの特徴があります。
- 1次請けの大手SIer
- 運用・保守がメインのSES
- インフラ中心の会社
3-1.1次請けの大手SIer
1次請けの大手SIerでは、折衝や課題管理がシステムエンジニアの主な業務になるので、プログラミングは行いません。
1次請けの大手SIerは、超大規模案件を扱うため、要件定義や設計、マネジメントに特化したチームがあるのが一般的です。
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進捗管理やテスト計画の立案にリソースを集中させるため、実装工程は下請け・孫請けに依頼します。
システムエンジニアはプロジェクト全体を統括する立場に徹し、実装は別組織に振るのが大手SIerの特徴です。
実際に、私の友人(※商社系大手SIer在籍)も「要件をまとめたり、プロジェクトの進捗管理だったりがメイン業務だからプログラミングはしないよ~。」と語っていました。
新卒から入社する場合や、大手のコンサル領域をしている企業のシステムエンジニアはプログラミングを扱いません。

3-2.運用・保守がメインのSES
運用・保守メインのSES企業では、プログラミングを使用しない場合も多いです。
システム監視や定型業務では、障害対応やアップデート作業に必要なスクリプトやマニュアルがすでに整備されています。そのため、新しくプログラムを書く機会がほとんどないのです。
加えて、システムエンジニアとして定義されながら実際は、Linuxなどのインフラ領域を触っている傾向にあります。
毎日、同じような監視業務やヘルプデスク業務や決められた手順での作業を繰り返すため、技術力が向上しないまま経験年数だけが積み上がってしまうことも多いです。
そのため、プログラミング経験を積みたい方には不向きな環境といえます。
3-3.インフラ中心の会社
従来のインフラ中心の会社では、サーバー、ネットワーク、クラウドなどインフラ環境の構築・保守が主な業務となり、アプリケーション開発のプログラミングをする機会が限られています。
しかし、近年のクラウド環境の普及により状況は変化しています。
現在のインフラ環境では、業務効率化を目的としたスクリプトや構成管理ツール(Terraform、Ansible)、Infrastructure as Code(IaC)の実装にプログラミング言語を使用する機会が増えました。これらは主にBashやPython等を使用します。
OS・ネットワークの知識や設計・構築スキルが重視される環境であることに変わりはありませんが、現代のインフラ中心の会社でも限定的なプログラミングスキルは身に付くようになっています。
とはいえ、定義上はシステムエンジニアとされていますが、ほぼインフラエンジニアの業務内容ですね。
4.未経験からのシステムエンジニアにおすすめキャリア
プログラミングができるシステムエンジニアを目指すなら、以下の3ステップがおすすめです。
- 大手SESでプログラミングスキルを磨く
- 中小SIerで上流工程に携わる
- 大手SIerで大規模システム案件に関わる
4-1.大手SESでプログラミングスキルを磨く
大手SESは案件数が多く、開発系のプロジェクトに参画できるチャンスがあります。一定期間ごとに派遣先が変わるので、様々な案件をローテーションして、多様な業種・技術に触れられるからです。
大手SESでは、現場でプログラミング経験を積みながら、インフラも合わせて学べる可能性もあります。研修制度や育成プログラムが整備されており、大手ならではの安心感があります。
コードを書くプログラマーを経験してシステムエンジニアにキャリアアップするのが一般的なキャリアパスであり、最優先事項は実装経験を積むことです。
ただし、SES企業選びには注意が必要で、開発案件に携われる企業を慎重に選ぶことが重要になります。
4-2.中小SIerで上流工程に携わる
中小規模のSIerであれば、人員規模が小さい分、要件定義からリリースまで幅広い工程を担当できます。わかりやすい目安でいえば、独立系のSIerなどが該当します。
ひとりが担当する業務の領域が広く、プログラミングも設計も両方経験しやすいのがメリットです。
どのソフトウェア・アプリケーションを組み合わせてシステムを開発するかを自分で選定でき、開発方針の決定などの上流工程の経験を積みやすい環境です。また、クライアントとの距離が近く、要件定義や顧客折衝の経験も磨けます。
人数が少なく、裁量が大きいからこそ”何でもやる”環境が整っており、下流工程から上流工程まで幅広いスキルを身に付けられます。

4-3.大手SIerで大規模システム案件に関わる
別会社がプログラミングを担当することもありますが、大手SIerでは開発標準やドキュメント化のノウハウが整備されているため、開発環境の理解を深めやすいです。
プログラミングスキルがあれば、開発チームと技術的な話もできるようになり、円滑なコミュニケーションが取れるようになります。また、大手SIerでは業務系や金融系など、大規模なシステム開発プロジェクトに関わることが多いです。
プロジェクトの規模が大きい分、マネジメントやアーキテクト視点などを学べるメリットもあります。
大規模システム開発の案件を滞りなく終えることができれば、評価もあがり、キャリアアップできる可能性が高まります。
5.システムエンジニアの転職はユニゾンキャリア
「システムエンジニアを目指したい」「下流から上流まで幅広く経験できる環境で働きたい」とお悩みの方は、ぜひ当社までご相談ください。
5-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
システムエンジニアは実際のところ、顧客折衝やプロジェクト推進のような部分が占めるウエイトが大きくイメージと異なるかもしれません。
わかりやすくいえば、世の中が作り上げた虚像に近いのだと思います。同じように考えさせたほうが、企業側の都合が良いみたいな部分ですね。
とはいえ、ご自身のキャリアを考える上では、ここの解像度は上げておいたほうが、転職での失敗は少なくなります。
口コミ評価
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まずは、あなたがどのようなスキルを身に付けて、市場価値を高めていくのか?といったお話からスタートしましょう!
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5-2.システムエンジニアの転職成功事例

成功者インタビューより
転職活動を始めた時の経歴を教えてください!
大学卒業後、最初に製薬会社に就職しましたが、先輩や会社の考え方と合わず3ヶ月で退職しました。その後、アルバイトとして旅客サービスでの調理・接客に3年ほど従事した後、公務員として3年ほど働いていました。
公務員退職後は、Javaという開発言語の関連資格である、Java Silverという資格の取得に向けて独学を行いながら、転職活動をスタートしました。
転職活動時に不安だったことはありますか?
正直、不安はたくさんありました。特に、IT業界の実態がよく分からなかったんです。
企業のホームページには良いことばかり書いてあって、実際の業務や職場の雰囲気があまり想像できず…
あと、過去の短期離職のことも気になっていましたね。「面接で突っ込まれたらなんて答えれば良いんだろう…」と不安に思っていました。
ユニゾンキャリアではどのような求人を紹介してもらいましたか?
未経験から開発エンジニアになれるところ、雰囲気が良いところ、未経験者へのサポート体制が充実しているところを中心に紹介してもらいました。
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