
最終更新日:2025.06.24
システムエンジニアとプログラマーの違いは?未経験からの転職はどっちが難しい?

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- システムエンジニアとプログラマーの違いは?
- システムエンジニアとプログラマーは兼任するの?
- 未経験から転職するならどっちが良い?
「エンジニアになりたいけど、システムエンジニアとプログラマーの違いが分からない…」と悩んでいる方は少なくありません。
両者は仕事内容やキャリアの進め方が異なるのはもちろん、年齢によってどちらを目指すべきかも変わってきます。
自分に合ったキャリアを描くには、それぞれの特徴を知っておくことが必要です。
記事の要約
本記事では「システム開発に携わりたい方」に、システムエンジニアとプログラマーの違いや両者のキャリアアップ方法、未経験の方におすすめの職種について解説します。

1.SEは上流工程、PGは下流工程を担当が基本
システムエンジニアとプログラマーは、どちらもシステム開発に携わる職種です。一般的に、システムエンジニアが上流工程、プログラマーは下流工程を担当します。本章では、両者の業務内容を解説します。
- システムエンジニアは主に上流工程を担当
- プログラマーは実装とテストの工程を担当
- システムエンジニアは複数工程を兼任する
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1-1.システムエンジニアは主に上流工程を担当
システムエンジニアは、主にシステム開発の初期段階である「上流工程」を担当します。
上流工程は要件定義と設計の2つに分けられ、システムの方向性を決める工程です。要件定義と設計それぞれの業務内容を解説します。
●まずはクライアントの要望を具現化
システム開発で、最も重要な工程が要件定義です。要件定義は、クライアントが導入したいシステムの目的や方針を決める作業です。
クライアントから課題や要望をヒアリングし、必要な機能や業務フローを整理して要件定義書にまとめます。
例えるなら、家を建てるときに依頼者から希望の間取りや予算を聞き取るような作業です。
この段階で「リビングは広めに」といったあいまいな希望を正確にすり合わせておかないと、完成した家が期待と違っていた…ということになりかねません。
要件定義でもクライアントとの間に認識のズレがあると、完成したシステムが希望と異なるものとなり、大きなトラブルにつながります。
そのため、クライアントへのヒアリングは齟齬がないよう、慎重かつ丁寧に進めることが必要です。
●要件定義をもとに設計書を作成
要件定義のあとは、システムの設計を行います。設計とはシステムを作る前にどのような仕組みにするかを考え、図や文章にまとめる作業です。
建物を建てる時に設計図を描くように、システムもあらかじめ設計しておくことで迷わずに開発でき、トラブルを減らせます。
設計工程は、大きく基本設計と詳細設計の2つに分けられます。
基本設計では要件定義で定めた内容をもとに、画面・帳票のレイアウトや仕様、外部システムとの連携方法などシステム全体の構成を決めます。
詳細設計は基本設計で定めた仕様に沿って、各機能の処理ロジックやデータ構造を具体化するフェーズです。
プログラマーが迷わず実装できるレベルで、処理ロジックを詳細に落とし込んでいきます。
基本設計はユーザーの視点、詳細設計はプログラマーの視点で行うのが特徴です。作成した設計書は、実装やテストにおける指針となります。

1-2.プログラマーは実装とテストの工程を担当
プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書にもとづき、実装とテストを行います。実装とテストの業務内容を解説します。
●設計書をもとにコーディングを行う
プログラマーの業務のひとつにコーディングがあります。特に重要なのは、設計の意図を正しく理解してコーディングを行うことです。
例えば、「こんな感じだろう」と何となくで進めてしまうと後の工程で不具合が発生し、納期の遅れや予算の超過を招く恐れがあります。
もし設計書に不明点や疑問があれば、設計担当者へ確認したうえで作業を進めてください。システムの品質を高めるために、設計の意図に沿ってコーディングをすることが必要です。
●システムが稼働するかテストを行う
コーディングが完了したら、システムが仕様どおりに動作するかテストを実施します。
建築で例えるなら、完成した建物が図面どおりに仕上がっているかを確認するようなものです。
なお、テストは、以下の4段階に分けて行います。
- 単体テスト
- 結合テスト
- システムテスト(総合テスト)
- 受け入れテスト
プログラマーが主に担当するのは、単体テストと結合テストです。テストでバグや不具合が見つかった場合は、プログラマーが原因調査と修正を行います。
テスト項目が不十分だったり、チェックが雑だったりすると不具合を見逃し、システム稼働後に深刻なトラブルを招く恐れがあります。
システムトラブルを防ぐため、プログラマーが責任を持って抜け漏れなくテストを行うことが大切です。

1-3.システムエンジニアは複数工程を兼任する
システムエンジニアは主に上流工程を担当しますが、企業やプロジェクトによっては下流工程も兼任することがあります。
特に中小企業やスタートアップでは、要件定義から設計、実装、テストまで一貫して担当することが一般的です。中には、インフラの運用・保守からキャリアをスタートし、上流工程へステップアップしていく企業も見られます。
システムエンジニアの仕事内容やキャリアパスは企業によって異なるものの、システム開発から運用までの知識はどのキャリアを目指すにしても不可欠です。
システムエンジニアは自分が置かれた環境に合わせて柔軟にスキルを磨き、キャリアの方向性を考えていくことが大切です。
当社のアドバイザーは、求職者一人ひとりに丁寧なサポートを実施しており、キャリアの方向性を一緒に考えるところからご相談いただけます。
ご相談から内定後のサポートまで「完全無料」でご利用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。
2.システムエンジニアとプログラマーの違い
システムエンジニアとプログラマーの違いを、以下の通り解説します。なお、年収の算出は求人ボックスを参考に行っています。※参考:求人ボックス「システムエンジニア」「プログラマー」
- 年収はシステムエンジニアのほうが高い
- プログラマ―は生成AIからの悪影響あり
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2-1.年収はシステムエンジニアのほうが高い
平均年収は、プログラマーよりシステムエンジニアのほうが高いです。求人ボックスによると、両者の平均年収は以下となります。
職種 | システムエンジニア | プログラマー |
平均年収 | 518万円 | 469万円 |
システムエンジニアのほうが年収が高い理由は、主に上流工程を担当するからです。
上流工程はプロジェクトの成否を左右する工程であり、高度なスキルと豊富な経験が必要となります。詳細設計ができると年収500万円以上、基本設計を任されるようになれば600万円以上も目指せます。
ただし、システムエンジニアであってもインフラの運用・保守といった下流工程に特化している場合は、年収が伸びにくいです。
2-2.プログラマーは生成AIからの悪影響あり
プログラマーの将来性を考えるうえで、生成AIの影響は無視できません。
近年は、生成AIによるプログラミングの自動化が進み、単純なコーディング作業はAIに置き換えられつつあります。現時点では生成AIのコーディング品質は高くないですが、今後数年で急速に進化することが予想されます。
そのため、プログラマーとして活躍しつづけるには、AIを超える高品質なコーディングスキルや生成AIを活用するスキルが必須です。
生成AIを使いこなす力は、プログラマーだけでなくすべてのエンジニアにとって重要な生存戦略といえます。

3.未経験ならシステムエンジニアとプログラマーどっちがいい?
未経験の方がシステムエンジニアやプログラマーを目指す場合、年齢によって転職の難易度が変わります。以下のように、年齢ごとに転職しやすい職種を解説します。
- 第二新卒ならシステムエンジニアに転職可能
- 20代なら努力次第でプログラマーに転職可能
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3-1.第二新卒ならシステムエンジニアに転職可能
第二新卒にあたる25歳前後までなら、未経験からシステムエンジニアへの転職が可能です。
25歳前後はまだ新しい知識を柔軟に吸収できる時期であり、企業側もポテンシャルを高く評価します。第二新卒までは今後の成長可能性が重視されるため、未経験の分野へ転職しやすいタイミングです。
高学歴であれば企業からの信頼も厚く、転職成功の可能性がさらに高まります。
システムエンジニアのような専門職でも、資格の取得やコーディングスキルを磨くなどして強い意欲をアピールすれば、採用されるチャンスがあります。
とはいえ、転職を成功させるには準備が不可欠です。ユニゾンキャリアはエンジニア専門の転職支援サービスで、未経験の方でも安心して転職活動を進められるようサポートしています。
転職に向けた資格取得のアドバイスからキャリア設計、面接対策まで一緒に行いますので、お気軽にユニゾンキャリアへご相談ください。
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3-2.20代なら努力次第でプログラマーに転職可能
第二新卒を過ぎても、20代のうちなら努力次第でプログラマーへの転職が可能です。
コーディング関連の資格取得やアプリケーションの自主開発に取り組むなど、転職に向けた武器を作ることでプログラマーへの道が開けます。
理想はスケジュール管理アプリなど簡単なものでも良いので実際に開発し、ポートフォリオにまとめることです。自主開発が難しい場合は、以下の学習もおすすめです。
- 基本情報技術者試験の取得
- Java Silverの取得
- 「paiza」のプログラミングスキルチェックでCランク以上を取る
何からすべきか迷った場合は、Java Silverを取得してください。中級者レベルのコーディングスキルを証明できるので、転職活動で強みとなります。

4.プログラマーからならシステムエンジニアになれる!
未経験からシステムエンジニアを目指すのが難しい方でも、プログラマーからのキャリアアップは可能です。
プログラマーの仕事を通じてシステム開発の流れやシステムの構造、実装方法まで学べるため、上流工程に進むための土台を築けます。
システムエンジニアを目指すなら、最低でも実装と詳細設計をそれぞれ1年以上経験していることが必要です。
ひとりで設計した経験がなくても、設計工程との関わりや意識した点を整理しておくと、面接で上流工程の適性や意欲をアピールできます。
企業を選ぶときは、将来的にマネジメント業務に携わることを前提とした求人に応募すると、システムエンジニアへキャリアアップしやすくなります。
まずはプログラマーとして、実装や設計の経験をしっかりと積むことが重要です。そのうえで、将来を見据えた企業選びをすれば、未経験からでもシステムエンジニアへの道が拓けます。
5.システムエンジニアとプログラマーのキャリアアップ方法
プログラマーやシステムエンジニアがキャリアアップする方法を解説します。
- 実装・テストに携わるにはJava資格が必要
- プログラマーは複数技術の習得で評価アップ
- 設計工程に携わるために必要なスキル
- 要件定義に携わるために必要なスキル
- PL/PMになるために必要なスキル
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5-1.実装・テストに携わるにはJava資格が必要
インフラの運用・保守を担当している方が実装に携わるには、Javaの資格が必要です。
最低でもJava Silverを取得することで、コーディング業務を任せてもらえる可能性が高まります。Java Silverは実務経験のあるエンジニア向けの資格であり、未経験の方が取得するのは簡単ではありません。
しかし、地道に学習して資格を取得すれば実務レベルのスキルが証明でき、企業から高く評価されます。Javaは業務システムやIoTシステムなどに使われ、大手企業を中心に需要の高い言語です。
Java Silverを取得しておくと、実装・テストに関するスキルが評価され、キャリアパスの選択肢が広がります。
5-2.プログラマーは複数技術の習得で評価アップ
プログラマーとして活躍するには、以下の知識も必要です。
- データベース
- Linux
- クラウド
- セキュリティ
データベースやLinuxなどの知識はシステム開発と密接に関わっており、高品質なコーディングをするうえで欠かせません。
設計工程では、インフラ環境やセキュリティ要件なども踏まえた対応が必要となるため、早い段階でそれらの基礎は習得しておくことが大切です。
担当できる業務領域が広がるほど企業の信頼や評価は高まり、より重要なポジションを任されやすくなります。また、システムアーキテクト試験などのシステム開発に関連する資格も取得すると、社内や転職時の評価につながります。

5-3.設計工程に携わるために必要なスキル
プログラマーが設計工程に携わるには、コーディングをひとりでこなせるスキルが必要です。
そのうえで、設計に関する改善案の提案やコードレビューなどを主体的に行い、上流工程に携わるポテンシャルを示すことが大切です。
ただし、知識やスキルが未熟なまま設計業務に無理に関わると評価を下げる恐れがあるため、まずは基礎を固める必要があります。
また、設計を担当するには、オブジェクト指向の理解も不可欠です。オブジェクト指向とはプログラムをモノの集まりとして捉える考え方で、これを学ぶことで拡張性に優れた設計ができるようになります。
このように、コーディングスキルに加えて、設計の考え方やオブジェクト指向の理解といったもう一歩先のスキルもシステムエンジニアを目指すには必要です。

5-4.要件定義に携わるために必要なスキル
要件定義に携わるために必要なスキルは、以下のとおりです。
- ヒアリング能力
- システム開発に関する知識と経験
- 交渉スキル
- ドキュメント作成における文章力
クライアントの要望を正確に理解するうえで、相手の話を引き出すヒアリング能力が必要となります。
ヒアリングした要望を実現可能な仕様に落とし込むには、システム開発やインフラに関する知識と技術的な判断力も欠かせません。
さらに、見積もりや要件についてクライアントとすり合わせ、納得のいく形で合意を得るためには交渉スキルも必要です。
これらのスキルは短期間で身に付くものではありませんが、設計工程に携わる中で徐々に磨かれていきます。設計工程までに積み重ねた経験とスキルは、要件定義フェーズへのステップアップにつながります。

5-5.PL・PMになるために必要なスキル
PLやPMを目指すには、マネジメント能力が必須です。
PLは開発チームを統率し、業務を円滑に進めるための調整役を担います。技術力以外にも以下のスキルが必要です。
- コミュニケーション能力
- スケジュール管理能力
- 問題解決能力
PMはPLの上位職にあたり、プロジェクト全体を統括する役割を担います。そのため、要件定義から運用までの広範な知識と顧客折衝能力も必要となります。
PMやPLを目指すならチームリーダーの経験を積みながら、少しずつマネジメント能力を高めていくことが近道です。

6.システムエンジニアを目指すならユニゾンキャリア
システムエンジニアを目指すなら、ぜひユニゾンキャリアへお任せください。
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6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。
システムエンジニアとプログラマーの違いが、少しずつ見えてきたのではないでしょうか?
いざシステムエンジニアを目指そうとしたとき、以下のような悩みに直面することがあります。
- 未経験だけど、何からはじめたら良いんだろう
- インフラの運用・保守ばかりで、開発にステップアップする方法が見つからない
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「手に職がつく仕事に何があるのか」を考えていた時に、IT業界の働き方を知ってエンジニアに転職しようと思いました。
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