
最終更新日:2025.06.06
【実体験】SESから2年目で転職した話!転職先の企業と攻略法を解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- SESを2年目で転職するのはあり?
- SESを2年で転職したいけど可能?
- SESの経験2年で行ける企業を教えて!
SESの2年目に到達しました。しかし、何だかやっていることが変わらない…。
そろそろ転職しても良いのだろうか?と私自身も思っていました。
ですが…。私は2年目に転職しました。この経験をともにSESを2年で転職してよいのかを語っていきます。
記事の要約
本記事では、SESから転職したい方を対象に、SESを2年で転職するメリットからそのためにやったこと、どんな企業に行けるのかを体験談をもとに解説します。

1.SESから2年目で転職するのはアリ?

結論から言えば「アリ」どころか“今こそおすすめ”です。理由は大きく二つあります。
第一に、求人市場では「実務2年以上」を応募条件にするポジションが一気に増えるため、エントリーできる求人数が1年目の約3〜4倍に跳ね上がることです。
実際、Indeedで「実務経験2年以上歓迎」のエンジニア求人を検索すると3万件近くヒットし、そのうち6千件超が東京23区に集中しています。
第二に、20代前半〜中盤はまだポテンシャル採用枠が残っており、企業は「教育コストを抑えつつ長く活躍してくれる若手」を欲しているため、2年目でも年収100万上乗せの年収アップが十分狙えます。
私自身も2年目で転職活動を始めた途端、面接官の質問が「何ができないか」から「何をやりたいか」に変わり、市場価値が上がっていることを実感しました。
特に、未経験向けのSES企業に入っている場合は、顕著に入れる案件や年収に大きく影響がでるので、ずっと同じ企業でスキルを陳腐化させるより、早い段階で転職することをおすすめします。
今の現場に成長実感がないなら、迷うより先に市場価値のご相談からスタートしてみてください。
2.【実体験】SESを2年目で転職した3つのメリット
SESに丸2年在籍した私は、「このままでは成長が頭打ちになる」と危機感を覚え、転職を決意しました。ここでは私が実際に感じたメリットを余すことなくお伝えします。
- 上流の案件に入れるようになった
- 年収アップと待遇面で大きく変わった
- 一緒に働く人の質が上がった
2-1.上流の案件に入れるようになった
転職前は、テストや小規模な改修作業が業務の中心で、設計ドキュメントは読むだけに留まる状況でした。
しかし、応募条件に「実務経験2年以上」と明記されたポジションへ挑戦したところ、書類通過するようになっていました。
正直、未経験の時に応募したときには相手にされていなかったことを考えるとそれだけでも嬉しかったです。
入社後3ヶ月で要件定義ミーティングへの同席が実現し、API設計レビューにも参加できるようになったため、実装フェーズしか見えていなかったプロジェクトの全体像が明確になり、提案の機会も増えました。
その結果、技術選定やスケジュール調整といった、上流工程ならではのスキルを体系的に習得できています。
2-2.年収アップと待遇面で大きく変わった
20代エンジニアの平均年収が370万円前後であるのに対し、私はこの転職によって約110万円の年収アップを果たしました。
その背景には、企業が「育成コストが低く、かつ成長のポテンシャルが大きい若手」を積極的に採用している現状があります。
多くの企業では、「実務経験2年以上」を境に年収水準が一段階上がると言われており、待遇面も大幅に向上する傾向が見られます。
可処分所得が増加したことで、Udemyの講座受講や技術書の購入といった自己投資がしやすくなり、学習サイクルも加速して給与アップとスキル向上の好循環が生まれました。
2-3.一緒に働く人の質が上がった
転職後は、元メガベンチャー出身のエンジニアから直接コードレビューを受けられる環境へと変化しました。
目的意識に基づいた活発なディスカッションは刺激的で、改善提案が歓迎される文化も大きな魅力と感じています。
週4日のリモートワークが可能で、心理的安全性が確保された、質問や提案がしやすい雰囲気のため、学ぶ・実装する・振り返るというPDCAサイクルが高速で回るようになっています。
周囲の成長意欲の高さに触発され、自分自身のアウトプットも自然と向上していくのを実感できるようになりました。
正直、環境を変えるだけでもこんなにも待遇が変わるのか!と驚いたぐらいなので、ぜひ、一度どんな企業があるのかはチェックして詳しい話を聞いておくのをおすすめします。
3.SESから2年目で卒業するためにやったこと

「開発経験2年」と一口に言っても、テストと保守改修ばかりでは、上流工程のポジションにはなかなか手が届きません。
そのため、私は資格取得・営業担当者との対話・休日学習の3点に絞って行動し、ポートフォリオの質と市場からの評価軸を一気に底上げすることを目指しました。
- とにかく資格を取得した
- 営業とよく話すようにした
- 休日は学習に充てるようにした
3-1.とにかく資格を取得した
まず取り組んだのは、開発者向けの「Java Silver」と「AWS Cloud Practitioner」の取得です。
Java Silver保持者は未保持者と比較して平均年収が約50万円高いというデータもあり、また、AWS系資格はクラウド技術を採用する企業において書類通過率を押し上げる効果が期待できると聞いたのが理由です。
実際に、資格を履歴書に追記してからは、面接官からの「継続的に学習する姿勢が見受けられますね」といったポジティブな反応や質問が増える変化がありました。
実際、私はエージェントを使っていたのですが、好印象なフィードバックが多かったし、推薦文でも学習意欲をアピールしてもらっていました。
学習コストは3万円弱に抑えつつ、書類通過率はおよそ2倍になるという、最小投資で最大のリターンを得る結果に繋がったのです。
3-2.営業とよく話すようにした
次に着手したのは、担当営業との「月次キャリア面談」の機会を設けてよく話すようにしたことでした。
開発志向のエンジニアがキャリアに関する希望を具体的に提示すると、要望に合致した案件の紹介率が大きく向上すると聞き、毎月更新したスキルシートを共有するようにしました。
「次は基本設計から携わりたい」「SpringBootを扱うプロジェクトを希望」といった具体的な技術名や工程名を挙げて伝えた結果、営業に協力してもらうことができました。
3件目の客先提案において、設計レビューから関与できるWebサービス開発案件への参画が実現しました。
要望は「数値」と「固有名詞」を交えて語ることで、営業担当者が動きやすくなるのだと強く感じています。

3-3.休日は学習に充てるようにした
最後に取り組んだのは、週末の3時間は「学習タイム」として固定することでした。
Udemyでリファクタリングに関する講座を受講し、そこで学んだ設計パターンを自身で作成したAPIに反映させ、GitHub上で公開したり、土日は手を動かす時間に当てています。
実際、更新される状態を維持していたら、面接時には「学習を継続している明確な証拠」として高く評価をもらうことができたので学習意欲をアピールする場合は有効だと思います。
この学習ログは営業担当者にも共有し、案件選定や単価交渉の際の説得材料として活用しています。
4.SESからSESでも待遇は大きく変わる
「どうせ同じSESに移るだけ」と侮るなかれ!ぶっちゃけ、会社を選び直すだけで年収・案件フェーズ・働き方が一気にアップグレードできます。
私が実際に“SESから優良SES”へと移り、開発エンジニアとして得た3つの変化をご紹介します。
- SESでも年収は100万アップした
- 上流のみの企業に入社できた
- リモートワークもできるように
4-1.SESでも年収は100万アップした
以前の会社は還元率50%で、顧客からの単価は非公開でした。しかし、転職先は単価情報を公開しており、かつ還元率が75%と高還元だったので年収自体もかなり変わりました。
そのため、同じJava/Springの経験でも基本給が340万円から450万円へと大幅に増加。さらに、プロジェクト終了ごとに単価を見直す仕組みがあり、成果を出せば即座に給与へ反映されます。
昇給制度も「案件単価×還元率」が明記されるため、交渉も透明性が高く、ストレスを感じません。
SES間であっても、年収はまさに“会社のルール”次第であることを痛感させられました。

4-2.上流のみの企業に入社できた
新しいSES企業では、「アサイン前にエンジニアが必ず案件を選択する」という制度を採用していました。
要件定義から参画できる案件の比率が70%を超えており、私も入社1ヶ月でReact/SpringBootを用いた新規開発プロジェクトへのアサインが決定。
設計レビューや技術選定会議に参加できるようになったため、これまでのコードを書くだけのフェーズから、「仕様を決める側」へと役割がシフトしました。
下流工程のイメージが強いSESであっても、上流工程メインのある会社を選ぶことで、キャリアの成長ポテンシャルは格段に上がります。
4-3.リモートワークもできるように
前職では常駐勤務が100%でしたが、転職先はリモートでの実施率が75%に上る顧客案件が中心だったのもうれしいポイントでした。
当時は勉強のために週に3日、在宅でスクラム開発を実践していました。
通勤時間がなくなったおかげで、平日の夜にTypeScriptのオンライン講座を受講したり、副業としてNext.jsを用いた小規模案件を受注したりすることも可能になってウハウハです。
働き方の柔軟性が、学習時間と収入源を同時に増やす大きなポイントになると思います。
正直、スキルにあまり自信がないけど、いまの会社からは抜け出したいといった方はSESからSESへの転職も視野に入れておくと早い段階でキャリアを作れる可能性が高いです。
5.SESを2年で行ける転職先の企業
実務2年の開発エンジニアには「若手ポテンシャル枠」と「実務者枠」の両方で見られます。
ここでは、私が実際にオファーを受けた代表的な4タイプの転職先を、年収レンジ・案件フェーズ・選考ポイントに絞って整理しました。
- 大手のSES企業
- 中小独立系SIer
- 自社開発企業
- その他業界の社内SE
5-1.大手のSES企業
大手のSES企業は、実務2年のエンジニアにとって有力な選択肢です。想定年収は420万円から560万円程度、難易度は中程度です。
魅力は、単価公開で還元率70%超の企業が存在し、Java/Spring経験者であれば基本給が100万円近く伸びる可能性がある点です。案件数も豊富で、フルリモート率60%超のWeb系プロジェクトも狙えます。
選考では、設計レビューやコードレビューの具体的な経験をアピールすることで、より良い条件での採用が期待できます。
大手のSESに転職するだけでも、待遇改善とキャリアアップを両立しやすい環境を叶えられる可能性は高いです。
5-2.中小独立系SIer
中小独立系SIerでは、想定年収450万円から620万円、難易度はやや高めです。顧客と直接折衝し、要件定義からリリースまで一貫して関与できる点が大きな魅力です。
特に医療や物流など特定業界に強みを持つSIerでは、ドメイン知識が強力な武器となります。
選考では、ポートフォリオで「業務改善をコードでどう実現し、どのような成果が出たか」を数値で示すことや、GitHubのREADMEに設計意図を明記することが高評価に繋がります。幅広い経験と専門性を深めたいエンジニアに適しています。
独立系のSIerは上流から下流まですべてできる部分もありますが、結構忙しいケースも多いので、企業選びは慎重に行うことをおすすめします。
5-3.自社開発企業
自社開発企業は、想定年収500万円から680万円と高水準で、難易度も高めです。
React/Next.js、Go、Kubernetesといったモダンな技術スタックを本番環境で扱えるチャンスがあります。
コードレビュー文化が根付いており、エンジニアとして速い成長が期待できるほか、自身の仕事がプロダクトに直接反映される達成感を得ることが可能です。
選考では、PullRequestベースの開発経験やテスト自動化の導入・運用経験が重視される傾向にあります。技術志向の強いエンジニアに人気です。
自社開発企業を目指す方は非常に多いですが、ベンチャー系や小規模な自社開発企業だとかなり激務です。
また、自称自社開発企業も存在して実態はSESみたいなパターンも存在するので、企業選びは慎重に行ってください。
5-4.その他業界の社内SE
IT業界以外の一般企業における社内SEも有望な選択肢で、想定年収は450万円から600万円、難易度は中程度です。
DX推進に伴うシステム内製化の動きが活発で、Web系開発エンジニアの需要が高まっています。
残業が比較的少なく、フレックスタイム制やリモートワークなど柔軟な働き方を導入する企業も増えており、ワークライフバランスを重視するエンジニアに適しています。
面接では、業務プロセスの技術的最適化実績やユーザー折衝経験を語れると高評価です。
社内SEは会社によって、仕事の定義が違ったりするので、しっかりと企業が何を指して言っているのかを確認してください。
転職先タイプ | 年収 | 難易度 | 補足 |
---|---|---|---|
大手のSES企業 | 420万〜560万円 | ★★★☆☆ | 高還元率・単価公開の企業では年収アップ期待。Web系リモート案件も。設計・コードレビュー経験が評価ポイント |
中小独立系SIer | 450万〜620万円 | ★★★★☆ | 顧客と直接やり取りし、要件定義から関与可能。特定ドメイン知識が強みに。ポートフリオでの具体的な業務改善実績、設計意図の提示が重要。 |
自社開発企業 | 500万〜680万円 | ★★★★☆ | モダンな技術スタックに触れるチャンス。コードレビュー文化で成長が早く、成果がプロダクトに直結。PullRequestベースの開発経験やテスト自動化経験が問われる。 |
他業界の社内SE | 450万〜600万円 | ★★★☆☆ | 非IT企業のDX推進による内製化需要増。残業少なめ・柔軟な働き方も期待でき、WLB重視派にも。業務プロセスの技術的最適化実績、ユーザー折衝経験が評価される。 |
非IT企業のDX推進による内製化需要増。残業少なめ・柔軟な働き方も期待でき、WLB重視派にも。業務プロセスの技術的最適化実績、ユーザー折衝経験が評価される。
企業を見極めるコツは「単価公開」「案件フェーズ」「リモート比率」を必ず確認すること。自分の伸ばしたい技術と照らし合わせれば、転職後の満足度は格段に向上します。
6.優良ホワイト企業の転職はユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアではSESの2年目で、優良企業を目指したい方のサポートを行っています。あなたにぴったりの企業をご紹介します。
6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事をここまで読んでいただきありがとうございました。
SESからの転職を2年目に行うのは非常に効果的であるというのが伝わっていたら嬉しいです。
実際、会社というのは身内に対して厳しくなる傾向があり、社内と社外で評価が大きく違うということが良く起こります。
一般的に同職種の場合は年収が上がる傾向にあるため、エンジニアも例外ではありません。
口コミ評価
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
転職して叶えたかったことは?
年収アップですね。
前職は未経験から入社した企業ということもあり、基本給が低くて…。
入社年数やポジションに応じて給料が変わる仕組みで、あまり昇給できない会社だったんですよね。
スキルや経験を評価してくれて、昇給できる企業に転職したいと思っていました。
転職をして良かったと思うことは?
年収が60万ぐらい上がりました。固定残業代もないところが良かったです。
従業員数も2,500人くらいの規模で、案件を選べるのが良いなと思ってます。
案件によってボーナスが変わるので、スキルアップするにつれて給料が上がると思うと楽しみです。
入社を決めた理由は?
自分のやりたいクラウドの案件を選べるのが決め手です。
従業員3,000名近くのグループ会社で、案件が豊富にあるので、自分がやりたい案件がたくさんあり長く働けると思いました。
自分がやりたいことができるので、入社してからが楽しみです。