最終更新日:2025.10.28
【大人の世渡り術】SESの案件を抜けたい…。契約更新を断る方法から途中退職までの処世術を解説!
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- SES案件を途中で抜けるとどんなデメリットがある?
- SES案件を抜けるにはどうしたら良い?
- SES企業から転職するにはどうすれば良い?
「案件を抜けたい」という意思が、営業担当の「調整」ひとつで停滞する。あなたは今、「SES企業の闇」と呼べる構造にはまってしまった恐れがあります。
IT業界の仕組みを知る私も、あなたと同じ境遇にある方の相談を数えきれないほど受けてきました。 悩んでいるのはあなただけではありません。
あなたの悩みは運や相性の問題ではなく、IT業界特有の構造によるものです。
構造的な問題である以上、「もう辞めたいです!」と感情的に訴えることなく、手順通りにSES案件を抜け出す方法はあります。
記事の要約
本記事では、「SES案件を抜けたい方」を対象に、SES案件の抜け方や問題なく抜けるためのポイント、SES以外の企業への転職方法を解説します。

1.結論:SES案件は抜けることができるのか?
まず、結論からいえばSESの案件を抜けること自体は可能です。
日本の法律上、労働者には退職の自由が保障されており、会社が不当に引き留めることはできません。ただし、SES特有の「客先常駐」という働き方が、この問題を少し複雑にしています。
あなたは所属するSES企業と雇用契約を結んでいますが、実際に働く場所はクライアント企業です。そのため、あなたが案件を抜けることは、「SES企業とクライアント企業との間の契約」に影響を与えることになります。
このような状況から、「クライアントに迷惑がかかる」「自社の営業担当に怒られるのではないか」といった不安から、「SES案件を抜け出せない…」とご相談いただくことは非常に多いです。
しかし、スキルアップできない案件や、心身に不調をきたすような環境に留まり続ける必要は一切ありません。あなたのキャリアは、ほかの誰でもないあなた自身のものだからです。
ただ、感情的に「抜けたい」と伝えるだけでは、所属企業やクライアントとの関係が悪化するリスクがあります。
大切なのは、あなたのキャリアプランを実現するために、関係者全員が納得できる「賢い抜け方」を実践することです。
2.賢い大人のSES案件の脱出ステップ5

SES案件を円満に脱出するには、感情的に「抜けたい」と伝えるだけでは不十分です。ここでは、担当営業もクライアントも納得させられる準備と交渉を解説します。
- 所属SES企業にキャリアパスを事前に明示しておく
- 営業には学習状況を示してポジティブな脱出にする
- 取引先には企業間の関係性を崩さない理由を用意する
- 営業には案件更新のタイミングから逆算して伝える
- 引き継ぎ資料等は決意したタイミングで準備しておく
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2-1.所属SES企業にキャリアパスを事前に明示しておく
案件を抜ける交渉をスムーズに進めるには、あなたのキャリアパスを事前に明示しておくことが重要です。
例えば、入社時や営業担当との定期面談の段階で「将来的にインフラ設計構築がしたい」「Web系の開発に携わりたい」と伝えるなどです。
この事前共有があるかないかで、交渉の難易度は大きく変わります。
何も伝えていない状態で「今の案件が嫌だ」とだけいえば、それは単なる「わがまま」と捉えられるリスクがあります。
しかし、事前に目標を伝えてあれば、「現在担当している監視の案件は、設計に携わりたいという目標と離れているため、次のステップに進みたい」という交渉が可能です。
つまり、「案件を抜けたい」という要望が、あなたのキャリアプランにもとづいた前向きなものと主張できるため、営業担当も無理に断ることは難しくなるのです。
2-2.営業には学習状況を示してポジティブな脱出にする
キャリアパスを提示する際は、「そのために現在何をしているか」という具体的な学習状況をセットで報告することが重要です。
例えば「開発案件に移りたい」と希望するなら、「現在Javaを学習中で、簡単なWebアプリケーションを作成しました」といった実績を示します。
口先だけの「やりたい」という言葉は、「スキル不足」を理由に丸め込まれる原因になります。特に、経験が浅い方に起こりがちです。
しかし、資格取得やポートフォリオといった学習の成果を提示することで、あなたの「本気度」と「次の案件でも通用する見込み」を営業担当にアピールできます。
営業担当としても、単に「今の案件が嫌だ」というネガティブな理由より、「スキルアップしたので次のステップに進みたい」というポジティブな理由の方が、クライアントへの説明もしやすくなります。
あなたの要望を「ただの不満」から「成長に伴う要求」にするため、営業には学習状況をしっかり示すようにしてください。
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2-3.取引先には企業間の関係性を崩さない理由を用意する
円満にSES案件から抜けるためには、取引先には企業間の関係性を崩さない理由を用意することが重要です。
例えば「別案件で培った〇〇のスキルを活かしてほしいと会社(SES企業)から要請があった」など、あくまで自社の都合や、やむを得ない事情(体調や家庭の事情は多用厳禁)を理由にするのが定石です。
あなたが実際にSES案件を抜けるとなった際に、営業担当はあなたが抜ける理由をクライアントに伝える必要があります。
この際に、「この案件はスキルアップにならないといっていたから」といったクライアントを批判するような理由は、当然使えません。
企業間の関係性を悪化させるだけであり、契約打ち切りにもつながりかねないためです。
そこで、営業担当がクライアントに説明しやすい「波風の立たない理由」をあらかじめ用意しておくことが大人の対応といえます。

2-4.営業には案件更新のタイミングから逆算して伝える
案件を抜けたい意思を伝えるタイミングは、契約更新の時期から逆算して設定するのが鉄則です。
「勝手に契約更新された」と嘆く方は、この伝えるタイミングを逃していることが多いです。実際、契約更新後に「やっぱりSES案件を抜けたい」とご相談いただくことはよくあります。
多くのSES契約は3ヶ月〜6ヶ月単位で、クライアントとエンジニアの双方に問題が無ければ自動更新されます。
契約更新日の1.5ヶ月から2ヶ月前には営業担当に「次の更新は希望しない」旨を伝えるのが賢明です。
営業担当には後任探しやクライアントへの交渉、そしてあなたの次の案件を探す時間が必要になります。
そのため、1週間前や前日など更新日の直前にSES案件を抜けたい旨を伝えると、「後任がいない」「クライアントに説明できない」と強引に引き留められる原因になります。
案件の引き継ぎがしやすいように、「準備期間」を担当営業に提供することが、円満な案件離脱のポイントです。
2-5.引き継ぎ資料等は決意したタイミングで準備しておく
営業担当に意思を伝えるのとほぼ同時に、後任者への引き継ぎ資料の準備をはじめましょう。
業務が属人化している場合、引き継ぎ資料がないと「あなたがいないと困る」という強力な引き止め文句を与えてしまいます。その文句にほだされて、ずるずる同じ環境で…という事態は避けたいですよね。
そのため、誰が見ても業務内容がわかるように、手順書や設定情報、トラブルシューティングなどを分かりやすくまとめておきます。
できるだけクライアントの業務に支障をきたさないように準備することで、円満に案件を辞められる可能性が高くなります。
また、営業担当との交渉の際も、「引き継ぎは万全の体制で進めています」と具体的に資料を見せながら伝えることで、あなたの決意の固さと責任感の強さを示すことも可能です。
このように、円満な案件脱出のためには、引き継ぎ資料などを準備し、クライアントと自社に迷惑をかけない配慮を見せることが重要です。
3.賢い大人のSES案件の抜け方ポイント

SES案件を抜けるためには、SES案件を抜ける交渉をスムーズに進めるための3つの重要なポイントがあります。
- クライアントを最優先に考える
- 所属SESには根回しをしておく
- 自己都合はポジティブ要素を多めに
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3-1.クライアントを最優先に考える
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、案件を円満に抜けるためには「クライアントを最優先に考える」姿勢を見せなくてはなりません。
あなたの所属するSES企業の売上は、クライアントとの契約によって成り立っています。
そのため、営業担当が一番恐れるのは、あなたの離脱によってクライアントの心証を害し、「契約打ち切り」や「取引停止」になることです。
それはつまり、クライアントへの迷惑を最小限に抑える配慮を示せば、営業担当に強く引き止められることはないということを意味します。
あなたの希望を通すためには、まず営業担当の懸念材料を取り除いてあげる配慮が大切です。「クライアントには迷惑をかけません」という姿勢を見せることは、強力な交渉カードになります。
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3-2.所属SESには根回しをしておく
案件を抜けたいという「本題」を切り出す前に、「根回し」をしておくのが大人のやり方です。
営業担当との定期面談のたびに、あなたの学習状況やキャリアプランを小出しに伝えておきます。
例えば、「最近、AWSの勉強を始めまして」「次はやはり開発工程に携わりたいです」といった会話を積み重ねておく、などです。
こうした「ジャブ」を打っておくことで、営業担当に「いつか今の案件からステップアップしたいんだな」と認識してもらえます。
そのため、「次の更新で案件を変更したい」と本題を伝えても、唐突な要求ではなく「以前から話していたことの実行」として受け入れられやすいです。
このように、事前に根回しをしておくことで、営業担当の驚きや反発を最小限に抑え、交渉をスムーズに進められます。
3-3.自己都合はポジティブ要素を多めに
案件を抜けたい理由は、極端ないい方をすると「自己都合」です。伝え方を間違えると、ただの「不満があるだけの人材」として扱われてしまいます。
そのため、「今の仕事がつまらない」「人間関係が嫌だ」といったネガティブな理由を伝えるのは避けてください。
あなたの評価が下がるだけでなく、担当営業もクライアントに理由説明がしづらく、案件脱出が困難になってしまいます。
伝えるべきは、「自己学習した〇〇の技術を活かせる案件にチャレンジしたい」「監視業務で培った障害対応能力を、次は設計構築で試したい」といったポジティブな理由です。
あなたの「成長意欲」を前面に出すことで、企業側も「本人のキャリアのためなら」と納得しやすくなります。
4.権利を主張ではなく交渉をするのが大人なやり方
案件を抜けたいと伝えた際、高圧的に引き止められると「労働者の権利だ」と主張したくなる気持ちはよく分かります。
確かに、会社を退職する権利は法的に保障されています。しかし、今あなたが望んでいるのが「退職」ではなく「案件の変更」である場合、権利の主張は得策ではありません。
SES企業には、あなたを特定の案件にアサインする「業務命令権」があるためです。また、あなたの都合でクライアントに迷惑をかけることは、SES企業にとって損害になります。
そのため、強引にSES案件を抜けてしまうと、あなたの社内での立場を悪くし、次の案件紹介にも悪影響が及ぶリスクがあります。
もちろん、「案件を抜けたい」と思うことが悪いというわけではありません。
スムーズにSES案件を抜けるためには、権利を主張するのではなく、所属先とクライアントの事情も汲んだうえで交渉するのが重要ということです。
あなたのキャリアを守るためにも、関係者の誰もが損しないような理由を考え、円満脱出を目指しましょう。
このように、「所属先のSES企業やクライアント企業の都合も理解しつつ、自分の希望も通す」というWIN-WINの落としどころを探るのが賢い大人のやり方です。
5.大人交渉術が通用しないやばいSES企業の特徴

ここまで解説した「大人の交渉術」を駆使しても、まともに取り合ってくれないSES企業が存在するのも事実です。あなたが所属する企業に以下のような特徴がある場合、転職することをおすすめします。
- SES企業が契約更新を勝手に進める
- 案件の変更に対して罰則を設けてくる
- SES企業の営業力が弱く交渉が難航する
- 我慢したら希望案件に入れると餌をまく
- 学習状況を伝えてもスキル不足で押し切る
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5-1.SES企業が契約更新を勝手に進める
事前に「次の更新はしません」と伝えていたにもかかわらず、営業担当が「勝手に更新しておきました」と事後報告してくるのは、悪質なSES企業の典型例です。
このような企業は、あなたの意思を完全に無視し、クライアントとの関係維持や自社の売上を最優先としています。
そのため、あなたを売上のための「駒」としか見ておらず、キャリアをサポートする気はまったくありません。正当な交渉が成立する見込みも低いです。
もし、一度でも契約更新を勝手に進められた場合、案件変更の交渉を続けるよりも、転職を考えたほうが良いです。
信頼関係が構築できない会社に、あなたの貴重な時間を預ける必要はありません。
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5-2.案件の変更に対して罰則を設けてくる
SES案件を抜けることを相談した際、罰則をちらつかせて引き止めようとしてきた場合は、その企業そのものからすぐに脱出してください。
労働基準法では、労働契約の不履行に対して違約金を定めたり、損害賠償額を予定する契約を結ぶことを禁止しています。
つまり、罰則を持ち出すのは違法行為であり、ただの「脅し」です。
「案件を途中で抜けるなら違約金を請求する」「次の案件が見つかるまで給与を減額する」といった発言が出た時点で、その企業はコンプライアンス意識が欠如した「やばいSES企業」です。
当然まともな話し合いは期待できないため、すぐに転職活動をはじめるようにしてください。
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5-3.SES企業の営業力が弱く交渉が難航する
あなたが「SES案件を抜けたい」と営業担当に伝えても、交渉がまったく進まないのも「やばい企業」の特徴です。
特に、SES企業の営業担当が、クライアントに対して極端に立場が弱い場合に起こるケースといえます。
本来、営業担当はクライアントと対等に交渉し、エンジニアの交代のタイミングを調整するのが仕事です。
しかし、交渉力が弱い営業担当は、クライアントから「今抜けられると困る」「後任が見つかるまで待って」といわれると、それをそのままあなたに伝えて引き止めようとします。
クライアントとの関係悪化を恐れるあまり、「エンジニアのキャリアを守る」という本来の役割を放棄してしまうのです。
このように、営業担当の交渉力が弱いと、あなたは辞めたい案件にいつまでも塩漬けにされてしまいます。
5-4.我慢したら希望案件に入れると餌をまく
「この案件をあと半年我慢してくれたら、次は希望の案件に入れるから」という言葉は、営業担当が使う常套句のひとつです。
ただ、これは目先の契約を更新させるための「時間稼ぎ」である恐れが非常に高いです。
大抵の場合、半年後に「クライアントの都合で抜けられなくなった」「希望の案件が今タイミング悪く埋まってしまった」など、別の理由をつけて引き延ばされます。
本当にあなたのキャリアを考えているなら、「次は〇月からの〇〇という案件を調整中」といった具体的な話があるはずです。
具体的な確約がない希望案件という「餌」をまいてくる企業は、エンジニアのキャリアプランを真剣に考えていません。
このような企業にいつまでもいると、あなたのエンジニアとしてのキャリアが終わってしまう危険性があります。

5-5.学習状況を伝えてもスキル不足で押し切る
資格取得やポートフォリオを提示しても、なお「実務経験がないから」「その程度ではスキル不足」と一蹴してくるSES企業にも要注意です。
もちろん、エンジニア経験が1年未満の方がすぐに設計案件や構築案件に入れるわけではありません。
しかし、問題なのは、あなたの「努力や学習の成果」を一切評価しようとしない企業の姿勢です。
こうした企業は、エンジニアを「実務経験〇年」というレッテルでしか判断できず、ポテンシャルを見て案件を調整することはありません。
すぐに入れる案件だからといって、いつまで経っても下流工程ばかり担当させようとします。
あなたの努力を正当に評価し、次のステップに挑戦させてくれない環境からは、一刻も早く脱出するべきです。
6.さらば案件の不自由!案件選択制SESや自社開発への転職
今のSES企業で交渉が絶望的だと感じたなら、我慢を続ける必要はありません。
辛いだけの案件ばかりアサインせず、あなたのスキルや経験を正しく評価してくれる企業はあります。
もし、SES企業から転職しようとあなたが考えている場合、私がおすすめするのは「案件選択制SES」と「自社開発企業」です。
今あなたは「SESはもうこりごりだ」と感じているかもしれませんが、すべてのSES企業が悪いわけではありません。最近では、エンジニア自身が案件を選べる「案件選択制度」を導入している優良SES企業も増えています。
この企業であれば、あなたが「担当してみたい」と感じた案件を選べ、「抜けたい」と感じるリスクは今より確実に低くなります。
また、SES企業ではなく、自社プロダクトやサービスを開発する自社開発企業へ転職するのも有力な選択肢です。
自社開発企業へ転職することで、「今回の案件はハズレだな…」というSESならではの悩みから解放されます。
あなたが今感じている「案件の不自由さ」は、企業を変えれば解決できる問題です。「今の企業がすべてだ」と思い込まず、次のステップへ進みましょう。
7.これをやれ!賢い大人のSES企業退職術

案件変更ではなく、現在のSES企業そのものからの「退職」を決意した場合も、感情的にならずしっかり戦略を練ることが必要です。円満に次のステップへ進むための3つの退職術を紹介します。
- 案件更新の1か月前の通知がベストタイミング
- 緊急性がある場合は早い段階に動くこと
- 内定を取ってから交渉すると上手くいく
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7-1.案件更新の1か月前の通知がベストタイミング
まず、所属するSES企業から退職を決意した場合、案件更新の1か月前にその旨を伝えるようにしてください。
法律上は、退職の意思表示は2週間前で良いとされています。しかし、多くの会社の就業規則では「1か月前」と定められており、円満退職を目指すならこれに従うのが無難です。
ここで重要なのは、「案件の契約更新タイミング」も考慮することです。就業規則と同様に、1か月前に案件更新を辞退する意思を伝えるのが、一番スムーズに交渉を進められます。
「〇月〇日をもって退職します。つきましては、〇月末の契約更新は辞退します」と明確に企業に伝えてください。
退職時期を明確に伝えることで、SES企業はあなたを無理に引き止める大義名分を失います。
このように、案件更新の1か月前は、案件離脱と会社退職の交渉を一本化できる、最も効果的なタイミングです。
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7-2.緊急性がある場合は早い段階に動くこと
退職を伝えるタイミングは案件更新の1か月前ですが、パワハラや過度な長時間労働によって、心身に不調をきたしている場合は別です。
あなたの心身の健康以上に優先すべき業務や契約はなく、契約更新のタイミングを待つ必要は一切ありません。
一刻も早く退職するため、できるだけ早く心療内科などを受診し、医師の診断書をもらってください。
診断書は、あなたの状態が「我慢」のレベルを超えていることを示す客観的な証拠となります。
医師の診断書を提示すれば、会社側も安全配慮義務の観点から、無理な引き止めはできなくなります。
7-3.内定を取ってから交渉すると上手くいく
よほど差し迫った事情がない限り、内定を取ってから、退職の交渉をするようにしてください。
私も「SES企業から転職したい」とご相談をいただいたときは、まず転職活動からはじめるようにお伝えしています。
「次の転職先の内定」を持っていることは退職交渉における強力なカードです。「〇月△日付で、別の会社へ入社することが決定しました」と伝えれば、所属先も、無理に引き止めることはできません。
「我慢したら希望の案件に…」といった引き延ばし戦術も、「入社日が決まっているので」と一蹴できます。
また、あなた自身に「退職しても次がある」という精神的な余裕も生まれるのもメリットです。
余裕を持つことで、高圧的な引き止めに屈せず、冷静に「大人の交渉」を進められます。そのため、在職中に次の就職先を決めておくことをおすすめします。
8.SESの案件を脱出するときによくある質問

ここでは、「SESの案件を抜けたい」「SES企業を退職したい」とお悩みのエンジニアの方々から、特によく寄せられる5つの質問とその回答をまとめました。
- 勝手に契約を更新された場合は断れますか?
- やっぱり案件を自分で選ぶのは難しいですか?
- 途中退職は怒られると聞きますが大丈夫ですか?
- 実際、スキル不足ですが転職はできますか?
- 即日退職はやっぱり退職代行がいいですか?
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8-1.勝手に契約を更新された場合は断れますか?
まず、元の契約書に「自動更新条項」があるかを確認してください。もし自動更新条項がなく、あなたが更新に合意していないなら、契約は成立しておらず拒否できます。
自動更新条項がある場合は、あなたが所定の期限内に「更新しない」という意思を事前に伝えていたかが重要です。
期限内に意思表示をしていたなら、「伝えた通り続行できない」と強く主張できます。この際、メールなどの証拠を残すことが大切です。
しかし、期限内に意思表示をしていなかった場合、法的には「正当な更新」とみなされ、契約更新を断るのは非常に困難です。クライアント企業との契約が結ばれてしまった後では、いずれにせよ交渉は難しくなります。
8-2.やっぱり案件を自分で選ぶのは難しいですか?
案件をご自身で選べるかどうかは、所属するSES企業によります。
古い体質のSES企業や営業力の弱いSES企業では、エンジニアに選択権はなく、基本的に会社都合でアサイン先が決まります。
しかし、「案件選択制度」を導入している優良企業であれば、ご自身で案件を選ぶことは可能です。
また、あなた自身の「スキル」も案件選択に影響します。ヘルプデスク経験のみの方が「AI開発案件を選びたい」といっても、スキル不足とみなされ、アサインされることはありません。
案件を選ぶ権利は、あなたのスキルと努力によって得られるという側面もあります。
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8-3.途中退職は怒られると聞きますが大丈夫ですか?
正直にお伝えすると、営業担当から嫌味をいわれたり、感情的に怒られる恐れはゼロではありません。
営業担当も人間ですし、クライアントとの調整に奔走しなければならないため、不満のひとつもいいたくなるのは仕方のないことです。
しかし、法的には、会社があなたの退職を不当に妨害することはできません。「怒られる」ことと、「退職できない」ことはまったく別の問題です。
事前の相談や引き継ぎ時間確保をしっかりしていれば、後ろめたく思う必要はありません。一時的に怒られたとしても、あなたの将来のキャリアの方が何倍も重要です。
8-4.実際、スキル不足ですが転職はできますか?
結論からいうと、スキル不足でも転職は可能です。
多くのIT企業は、即戦力だけでなく、求職者の「ポテンシャル」や「学習意欲」も評価します。
そのため、あなたが実務経験が1年未満だったり、監視・運用の経験しかなかったりする場合でも、転職できる可能性は十分あります。
重要なのは、その経験に加えて「何を自主的に学習してきたか」をアピールすることです。
もし、あなたひとりでアピール方法を考えるのが不安な場合、ユニゾンキャリアまでご相談ください。あなたの経験の強みを一緒に考え、ポテンシャル採用枠を持つ企業を紹介します。
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8-5.即日退職はやっぱり退職代行がいいですか?
やむを得ない事情を除いて退職代行を利用するのはおすすめしません。
そもそも、即日退職は原則として推奨される方法ではありません。会社との信頼関係を完全に破壊し、ごくまれなケースですが損害賠償のリスクもゼロではないためです。
しかし、まともな話し合いが一切通用しない場合など、あなた個人の力ではどうしようもないときは利用するのもひとつの手です。
ただ、よほどの事情がない限り、即日退職や退職代行を利用するのは避けたほうが良いです。
9.SESからのキャリアアップ転職はユニゾンキャリア
SESからのキャリアアップ転職を考えている方はユニゾンキャリアにご相談ください。
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9-1.ユニゾンキャリアの転職成功事例①

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけは何ですか?
直近で入った案件が炎上続きで、しかも今後も炎上案件とまでは言わなくても大変な案件ばかり振られそうだったので、これ以上働くのは限界だなと思って転職するしかないなと思いました。
特に、直近で関わった案件は、要件定義で作る予定がなかった機能を追加したり、後輩のフォローをしたりとやることが多く、周りに頼れる人もいなかったので、精神的に辛い状況が続いてて・・・。
だから、働いているときは「まだ経験も浅いのに、こんなにやらなくちゃいけないの?」と思っていました。
しかもこんな大変な案件が一回だけなら良かったんですけど、今後も同じような案件が続きそうだったんです。
勤務先の規模が小さくて、案件を選択できる余地がほぼなく、改善する見込みがありませんでした。
こういう背景があって、もっとエンジニアのことを考えてくれる会社に入りたいと思い、転職を決意しました。
ユニゾンキャリアを利用した結果、どうなりましたか?
ユニゾンキャリアから紹介してもらった会社のうち、5社の面接を受け、4社から内定をもらえました!
すべて自分の条件に合った企業だったので、評価してもらって嬉しかったです!
内定をもらった会社の中でも、体調不良のときの休みやすさやフルフレックスなど、多様な働き方を認めてくれる会社に入ることを決めました。
この先、結婚や出産だったりでライフステージが変わっていくこともあると思うので、そのうえで長く働ける会社だと思ったんです。
ユニゾンキャリアを使ってみてどう思いましたか?
前職の経験を活かせるだけじゃなくて、より働きやすい会社を紹介してもらって、助かりました。
他の転職エージェントでは良い企業を紹介してくれたんですけど、どういった働き方をする会社なのかは説明してくれなくて、自分が入りたいと思える転職先が見つかりませんでした。
そんな中で、佐瀬さんが私の希望に合う求人を紹介してくれて、ありがたかったです。
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9-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例②

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
そもそも、勉強して資格を取れば自分の市場価値を上げられる、という明確な基準がある業界だったので、IT業界で働こうと思ったんです。
なので、未経験からエンジニアになった時点で終わるつもりは最初から無くて、良いタイミングで転職するつもりでした。
前職で働くなかで「この1年でCCNAというネットワークの資格と、LPICというサーバの資格を取得するぞ!」という目標を立てて、実際に取得できたのでキャリアアップのためにもう一度転職しよう、と思って転職活動を始めました。
転職にかかった期間はどれくらいですか?
ほんとに一瞬で終わりましたね。選考に進んで面接を受けたりしたのが5日間くらいです。
選考に入る前の週に、転職相談や面接対策などをしてもらって、翌週から早速面接みたいな感じでした。なので、全部をあわせて2週間もかかってないですね。
ぶっちゃけこんなに早く決まるとは思っていなかったです。でも、なるべく早く転職活動を終わらせたかったので良かったです!
ユニゾンキャリアを利用した感想を教えてください!
キャリアアドバイザーの酒井さんは結構ラフな感じで接してくれて、すごく話しやすかったです。
あと面接対策では、ちゃんとダメなところはダメと指摘してくれて、僕としては本当にありがたかったです。
1人知り合いの人で転職について悩んでいるエンジニアがいたので、その人に酒井さんを紹介したら、無事転職成功していました。つまり人に紹介できるほど良いサービス、ってことです(笑)
ここからまたエンジニアとして頑張っていきます!本当にありがとうございました。
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。自身のペースで、納得のいく転職ができるように、企業を厳選して紹介します。
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