
最終更新日:2025.06.19
社内SEの仕事内容を徹底解説!必要なスキルと成長するための戦略を解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- 社内SEって具体的にはどんな仕事をするの?
- 社内SEに必要なスキルはどうやって身に付ける?
- 社内SEに向いている方はどんな特徴がある?
社内SEは近年高い注目を集める職業です。
「社内SEは勝ち組」「社内SEは楽すぎ」などの話を聞き、興味を持っている方も多いのではないでしょうか?
実際にホワイトな職場環境であることが多く、ワークライフバランスを重視する方におすすめの職業といえます。しかし、人気が高いことから社内SEは採用枠が少なく、転職の難易度が高めです。
そのため、社内SEへの転職を実現するには、社内SEの仕事内容やスキルをしっかり理解する必要があります。
記事の要約
本記事では「社内SEについて知りたいエンジニアの方」を対象に、社内SEの仕事内容や必要なスキル、メリット・デメリットなどを包括的に解説します。

1.社内SEとは会社内のIT関連業務に携わるエンジニア

社内SEは、自社のシステムやITインフラを管理・運用するエンジニアです。正式名称は社内システム企画という名前になります。
IT部門に所属し、自社のニーズに合わせたシステム開発や導入、運用・保守を行います。業務内容はシステム開発やセキュリティ対策、業務効率化など多岐にわたるため、幅広い技術知識と業務知識が必要です。
企業規模によって役割は異なりますが、社内の様々な部門と連携して働くこともあります。
ユーザーである社員のニーズを直接把握でき、業務効率化や生産性向上に貢献できるため、やりがいを感じやすい点が社内SEの魅力です。
また、勤務時間や勤務地が比較的安定しており、ワークライフバランスを優先させやすい環境にあります。社内SEは同じ企業で長期的に働くのに対し、ほかのIT企業(SIer・SES)は案件ごとに異なる顧客先で働きます。
一般的にエンジニアはIT業界に属することが多いです。しかし、社内システムを扱うため、社内SEは別の業界で働くケースも良くあります。
例えば、アスクルは自社開発した配送管理システムが有名ですが、物流業界の企業です。なお、現在は外部販売もされています。
そのため、社内SEは業界問わず求人が存在します。
社内SEは業界問わず求人が多いものの、やりがいの感じやすさやワークライフバランスの良さから人気が高く、転職の難易度も高いです。
だからこそ、社内SEを考えている方には、ぜひユニゾンキャリアを活用していただきたいです。当社のエージェントは、社内SEを募集する企業と太いパイプがあり、どんな人材を求めているのかを企業ごとに熟知しています。
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参照:厚生労働省
2.社内SEの仕事内容
社内SEの仕事内容は、以下の通りです。
- システムの企画・設計・開発
- システムの運用保守
- 社内インフラの整備・管理
- 社員からの問い合わせ対応とヘルプデスク業務
- ベンダーとの調整・管理
2-1.システムの企画・設計・開発
システムの企画・設計・開発では、企業の業務フローを分析し、必要な機能を洗い出します。
基本的なシステム開発と大きく変わることはありません。しかし、システム利用の対象ユーザーが顧客ではなく、自社内になります。
具体的には、以下の作業により、業務に最適なシステムを作り上げていきます。
- 業務フローの分析と要件定義
- システム設計書の作成
- データベース設計
- ユーザーインターフェースの設計
- プログラミング(コーディング)
- 単体テストと結合テスト
システムの導入後も、ユーザーからのフィードバックをもとにした改善が必要で、柔軟な対応力が社内SEには必要です。
実際には、システムの企画や設計までは行い、その他の業務を企業に外注するケースやフリーランスと契約して共同で開発するケースもあります。

2-2.システムの運用保守
安定したシステム稼働を維持するために、社内SEの運用保守は欠かせません。運用保守には、以下の業務が含まれます。
- システムの稼働状況やパフォーマンスの監視
- 定期的なメンテナンスの実施
- セキュリティパッチの適用
- アップデートの管理
- 障害対応とトラブルシューティング
- バックアップとリカバリの管理
- ユーザーサポート
システムの安定性と効率性を維持するだけでなく、社員からの問い合わせにも対応し、システムの使い方や問題解決をサポートします。
ユーザーサポートにより得られた情報から問題点を洗い出し、改善案を提示するのも運用保守の業務に含まれます。運用保守の業務を通じて、システム全体を深く理解できるのも社内SEの特徴です。

2-3.社内インフラの整備・管理
社員が快適に仕事ができるようにインフラの整備・管理をするのは、社内SEの重要な役割です。
社内インフラの整備・管理には、ハードウェアからソフトウェア、セキュリティまで幅広い分野が含まれます。具体的には以下のような業務を行います。
- セキュリティ対策の実施と監視
- ソフトウェアのインストールと更新管理
- クラウドシステムの導入と運用
社員の働き方や業務効率を考慮し、最適なシステムを導入するためには、企業全体の業務フローを理解しなければなりません。
そのため、技術知識はもちろん、各部署と円滑に連携するための高いコミュニケーション能力も社内SEには必要です。

2-4.社員からの問い合わせ対応とヘルプデスク業務
システムの使用方法や不具合など、社員からの問い合わせに対応するのも社内SEの業務です。
チケット管理システムを使用して問い合わせを確認し、優先度に応じて問題解決を行います。また、社内システムの利用状況をモニタリングし、ユーザーフィードバックの収集と分析も行います。
IT研修の実施やマニュアルの作成・更新を行うのも業務のひとつです。問い合わせ対応や研修の実施などを通じて、社員が円滑にシステムが利用できるようサポートします。

2-5.ベンダーとの調整・管理
効率的にプロジェクトを進行するため、社内SEは外部のベンダーとの調整・管理も行う必要があります。具体的な業務は、以下の通りです。
- 外部ベンダーとの契約管理
- ベンダーの選定と評価
- プロジェクト進捗の管理と調整
- 予算管理と費用交渉
- 要件定義とスコープの明確化
ベンダーとの調整・管理では、コミュニケーションの齟齬や品質の問題、納期の遅延などの課題解決が大切です。
定期的なミーティングによって問題を早期発見し、解決します。セキュリティとコンプライアンスの確認も重要な業務です。
また、外部ベンダーと協力する際は、自社の機密情報や顧客データの保護に注意する必要もあります。社内のニーズとベンダーの提供するサービスをうまくマッチングさせれば、プロジェクトを成功に導けます。

3.社内SEに必要なスキル
社内SEに必要な以下のスキルを解説します。
- 技術スキル
- 対人スキル
- 業務スキル
3-1.技術スキル
社内SEとして成功するには、プログラミング言語やデータベース、ネットワークなど幅広い技術スキルが必要です。
技術スキルは、社内システムの管理・運用やトラブル要因の特定など、様々な場面で役立ちます。スキルを身に付けた分野が幅広いほど、より多くの場面で活躍できるようになるのです。
そのため、技術スキルの取得は社内評価の向上につながります。技術の進歩は速いので、常に新しいスキルを学びつづける姿勢が大切です。
さらに、習得した技術をどう業務改善や生産性向上に活かすかという視点を持つことで、会社の利益に貢献できる社内SEになれます。

3-2.対人スキル
社内SEは、社内の様々な部署と円滑に仕事を進める必要がある職種のため、以下の対人スキルが役立ちます。
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーションスキル
- 傾聴力
- 説明力
- チームワーク
システムの新機能について分かりやすく説明したり、ユーザーの要望を適切に聞き取ったりする場面で、プレゼンテーションスキルや傾聴力などが役立ちます。
また、様々な部署と関わるため、コミュニケーション能力やチームワークは社内SEには欠かせません。対人スキルを身に付けたい場合、社内の勉強会に参加したり、ほかの部署とコミュニケーションを取ったりするのがおすすめです。

3-3.業務スキル
社内SEは、以下の幅広い業務スキルを身に付ける必要があります。
- プロジェクト管理スキル
- 予算管理スキル
- リスク分析と対策立案スキル
- ビジネスプロセスの理解力
- 業務フロー分析スキル
- 要件定義・仕様書作成スキル
- ベンダー管理や契約書の理解力
- 問題解決能力や意思決定スキル
- 時間管理や資源配分スキル
ユーザーの要望を正確にシステムに落とし込むため、ビジネスプロセスの理解力や業務フローの分析スキルなどが社内SEには必要です。
また、システムトラブルに直面した際には、問題解決能力や意思決定スキルなどが必要となります。技術スキル・対人スキル・業務スキルをバランス良く身に付ければ、社内SEとしての市場価値を高められます。

4.社内SEになるメリット
社内SEになると、以下のメリットがあります。
- 幅広い業務経験が得られる
- ユーザーと近い立場で仕事ができる
- ワークライフバランスが取りやすくなる
4-1.幅広い業務経験が得られる
幅広い業務経験が得られる点は、キャリアアップを目指す方にとって大きなメリットです。
社内SEの業務では、新しい技術やツールの導入を主導する機会があるため、様々なITスキルを得られます。
システムの企画から運用まで担当できるのも、エンジニアにとって貴重な経験です。問題解決力や分析力が養われ、ビジネスプロセスや業務フローの理解も深められます。
様々な部署と関わるため、ビジネスで重要なコミュニケーション力やプレゼンテーションスキルなども向上します。社内SEとして働けば、技術とビジネスの両面における成長が可能です。

4-2.ユーザーと近い立場で仕事ができる
社内SEは社員のニーズを直接聞けるため、ユーザーと近い立場で仕事ができます。そのため、現場の声を反映したシステム開発ができ、ユーザーの満足度が直接感じられる環境で働けます。
開発したシステムの反応をすぐに確認できるため、業務の効率化や生産性の向上に貢献できます。社内の業務フローを把握すると、より効率的なシステム開発が可能です。
また、ユーザーと近い立場で仕事をするため、信頼関係が構築され、やりがいを感じやすいです。

4-3.ワークライフバランスが取りやすくなる
社内SEは、残業が少ない環境や有給休暇が取得しやすい環境で働けることが多いです。そのため、ワークライフバランスが取りやすくなるのも社内SEになるメリットのひとつです。
残業が少なく、休暇が取得しやすいため、適切なリフレッシュが可能です。まひとつの企業で長く勤務するため、社内の制度や規則を熟知し、福利厚生を十分に活用できます。
また、ほかのエンジニア職のようなプロジェクト単位での長期出張や常駐は少ないです。突発的な業務や緊急対応も少ないため、家庭や私生活との両立がしやすくなります。

5.社内SEになるデメリット
社内SEになるデメリットは、以下の通りです。
- 企業によって評価が違う
- 技術スキルが磨きにくくなる
- キャリアの幅が限定される恐れがある
5-1.企業によって評価が違う
企業の業界や規模により、社内SEの評価が異なることがあります。
ITに力を入れている企業では社内SEの評価が高い一方で、IT以外が主力の企業では、評価は低くなります。
経営層のIT理解度によって、待遇や評価が変わる点にも注意が必要です。成果が数値化しにくいため、評価基準が不明確な場合もあります。
また、企業文化や組織構造によっても、社内SEの裁量権に差が生じます。転職や就職の際は、各企業の社内SEに対する評価をよく確認するのが重要です。

5-2.技術スキルが磨きにくくなる
社内SEの業務は特化した技術スキルを身に付けられず、浅く広いスキルになりやすいデメリットがあります。その理由としては、以下が挙げられます。
- 既存システムに縛られる
- 最新技術に触れる機会が少ない
- 外部エンジニアとの交流が限られる
既存システムを長期間扱うため、技術的な成長が停滞しやすいです。そのため、他社でも評価される汎用的なスキルを磨きにくい傾向にあります。
また、技術の進歩が速いIT業界では、常に新しい知識やスキルの習得が大切です。しかし、外部エンジニアとの交流が限られるため、新技術やスキルを知る機会も減ってしまいます。
社内SEとして働きながら市場価値を維持するには、個人的に学びつづける必要があります。

5-3.キャリアの幅が限定される恐れがある
社内SEの業務では、特定の企業や業界に特化したスキルが身に付きますが、スキルの汎用性が低下し、キャリア形成の幅が狭まる恐れがあります。
勤務先の独自システムやプロセスに精通しても、習得したスキルに汎用性がなければ、転職時に評価されにくくなるのです。
例えば、自社開発の販売管理システムのみを長年担当してきた結果、他社で主流となっているSalesforceなどのSaaSや、新しい開発言語の知識が乏しくなってしまい、キャリアの行き詰まりを感じるケースがあります。
キャリアの幅を広げるには、技術セミナーや新しいプロジェクトへの積極的な参加が有効です。新技術を学習し、幅広いスキルを身に付ければ、将来の選択肢を広げられます。

6.社内SEに向いている方の特徴
社内SEに向いている方の特徴は、以下の通りです。
- 人当たりが良く柔軟性のある方
- マルチタスクが得意な方
- ビジネス視点を持った方
6ー1.人当たりが良く柔軟性のある方
人当たりの良さや柔軟性は、社内SEの業務に役立ちます。
社内SEは社員からの問い合わせ対応を行うことも多く、相手の気持ちを察したうえでの配慮が必要となるためです。
適切な言葉遣いや、タイミングを見極めた対応も欠かせません。社員とITをつなぐ「架け橋」として、専門的な内容を分かりやすく説明する能力が社内SEには必要となります。
そのため、多様な価値観や考え方を受け入れ、状況に応じて臨機応変に対応できる方は、社内SEに向いています。

6-2.マルチタスクが得意な方
社内SEの業務は、システムの企画や設計、社内インフラ整備や管理、ヘルプデスク業務など多岐にわたります。そのため、マルチタスクが得意な方は社内SEに向いています。
マルチタスクが得意な方の特徴は、以下の通りです。
- タスクの優先順位付けができる
- 割り込み作業にも適切に対応できる
- 効率的な作業プロセスが構築できる
マルチタスクができる方は、複数の業務を抱えても高い集中力を維持し、効率的に仕事を進められます。

6-3.ビジネス視点を持った方
経営や事業の観点から物事を考える必要があるため、ビジネス視点を持った方も社内SEに向いています。
社内SEには、企業全体の利益を踏まえ、システム開発や改善を行うスキルが必要です。また、業務プロセス全体を理解し、コストと効果のバランスを考える必要もあります。
新しい技術やトレンドが事業に与える影響、ROIを意識したシステム投資の判断も大切です。長期的な視点でシステム戦略を立案すれば、企業の競争力向上や将来的な成長に大きく貢献できます。
ビジネス視点を持った社内SEは、単なる技術者ではなく、企業の成長を支える重要な戦力となります。

7.社内SEの転職はユニゾンキャリア
「社内SEを目指したい!」と思った方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
7-1.ユニゾンキャリアのサービスの特徴
ここまで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。
社内SEはホワイトな環境で働けることが多く、「ワークライフバランスを重視したい!」という方におすすめですが、希望者が多く競争率も高いため、転職の難易度が高いのも事実です。
エンジニアの転職では、業界特有の質問に答えられるように回答を準備する必要もあるため、あなたひとりで社内SEへの転職を実現するのはなかなか難しいといえます。
もし、「社内SEに興味はあるけど、転職に成功する自信がない」とお悩みの方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけは?
もともと高専に通っていて、そこで色々プログラムに触る機会があったんです。その時に面白いな~とは思ったんですけど、結局卒業後はメーカーに就職しました。
就職してからは金融系に関わる仕事をしていて、そこでまたプログラムに触る機会が結構あったんです。その時に自分でモノを作れるって素晴らしいことなんだなって感じて…
あと、1度スキルさえ身につけば一生食いっぱぐれないという点は昔から魅力に感じていたので、これを仕事にしよう!と思って新卒入社した会社を辞めて開発エンジニアになりました。
転職後の職場環境はいかがですか?
今の会社は最先端の技術に目を向けているので、自分で勉強しようと思わなくても勝手に自分のスキルが上がっていく環境だなと思います。
あと、これが1番の魅力なんですけど、会社の雰囲気がめちゃくちゃ良いんです。上司が~、あいつが~っていうのが一切なくて、みんな信頼しあって、仲も良くてとても良い環境です。
年収はいくら上がりましたか?
150万円くらい上がりました!ただ、ボーナスがいくらになるのかはまだ分からないので、それによってはもうちょっと上がると思います。
自分のスキルと経歴的にここまで年収を上げられると思っていなかったので、本当にラッキーだなと思います!
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