
最終更新日:2025.06.24
社内SEの将来性と需要を解説!キャリアパスと転職に役立つ情報を紹介

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- 社内SEのキャリアパスはどのようなものがある?
- 社内SEは本当に将来性のある職種なの?
- スキルアップや転職の方向性は?
社内SEは企業のIT戦略を支える重要な職種ですが、「このままで将来性はあるのだろうか」と自身のキャリアパスに悩む方は少なくありません。
確かに、技術の進歩が速いIT業界では、求められる役割が常に変化します。
しかし、DX推進が企業の至上命題となった今、社内SEは単なる「システムの守り手」から、ITでビジネスを革新する「攻めのIT戦略家」へと、その価値を大きく高めているのです。
そのため、社内SEはDXの推進やリモートワークの普及に伴い、今後も需要が一層高まる職種といえます。
記事の要約
本記事では「社内SEの将来性を知りたい方」を対象に、社内SEの将来性と需要、課題と解決策、必要なスキル、成功するためのポイントについて解説します。

1.社内SEの需要と将来性が高い理由

社内SEの需要と将来性が高い理由は、以下の通りです。
- 加速する企業のDX推進
- リモートワークの一般化
- 内製化を重要視する企業の増加
- 社内SEは年収や待遇が良い
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
1-1.加速する企業のDX推進
多くの企業がDXを進めているため、社内SEの需要は高まっています。
その背景には、クラウドやAI、IoTなどの新技術導入の加速、レガシーシステムの刷新ニーズの高まりが理由として挙げられます。
データ分析や活用のために、IT基盤整備が進展していることも理由のひとつです。DXを推進するためには、社員全体のデジタルリテラシー向上が欠かせないという点も重要です。
デジタル戦略の立案・実行を担う人材が不足しているため、社内SEには大きな期待が寄せられています。

参考:経済産業省
1-2.リモートワークの一般化
オフィス以外で業務を行うことが一般化し、リモートでのシステム管理や保守ができる環境を整える企業が増加しました。
こうした中で、社内SEがリモートワーク環境の構築で担う主な業務は、以下の通りです。
- クラウドサービスの活用拡大に伴う管理
- セキュリティ対策の強化
- オンラインコミュニケーションツールの導入と管理
- リモートアクセス環境の整備と運用
在宅勤務を支えるITインフラの構築や、分散するチームが働きやすいIT環境の整備も重要な課題です。
リモートワーク特有の技術的な問題に対応する能力も必要になります。遠隔地からのユーザーサポート体制の強化も大切な業務です。
物理的なオフィスに代わる、安全で快適な「デジタルワークプレイス」を設計・構築・運用する能力が、今の社内SEには必要とされています。

1-3.内製化を重要視する企業の増加
社内SEの需要が高い理由として、内製化のニーズが高まっていることも挙げられます。自社ビジネスに精通した社内SEは、業務プロセスの改善に不可欠な存在です。
社内SEが担当する具体的な内製化の例は、以下の通りです。
-
- クラウドサービスの導入やカスタマイズ
- 社内ツールのスムーズな連携
- AIやIoTなど新技術を活用した業務改善
- データ分析やセキュリティ対策の内製化
内製化によって開発・改修のサイクルを短縮できると、市場の変化やビジネスニーズに柔軟に対応できるからです。長期的にシステム構築や運用を任せられる社内SEは、今後も需要が高まることが予想されます。

1-4.社内SEは年収や待遇が良い
社内SEの平均年収は、499万円程度です。大手企業では700万円以上の年収も珍しくありませんが、経験や役職によって大きく変動します。なお、年収の算出は求人ボックスを参考に行っています。※参考:求人ボックス
社内SEの待遇は企業によって異なりますが、残業代が支給される場合や、福利厚生が充実している企業もあります。
近年ではリモートワークを導入している企業が増えており、スキルアップのための研修制度を設けている企業も見られるのが特徴です。
ただし、社内SEの条件は企業の規模や業種、方針によって大きく異なります。
年次有給休暇は法定通り付与され、昇給・昇格の機会も定期的にあるため、比較的待遇の良い職種です。企業規模や業界によって待遇に差があるので、転職ときは慎重に考える必要があります。
待遇の良さが注目される社内SEですが、それでも企業選びが重要です。ユニゾンキャリアは待遇の良い社内SEの求人を多数保有しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2.社内SEの課題と解決策
社内SEによくある課題と、効果的な解決策を解説します。
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
2-1.社内SEが直面する課題
社内SEは、企業の情報システムを支える重要な役割を担う一方で、モチベーションが上がりにくい様々な課題があるのも事実です。その課題の例は、以下の通りです。
- ルーチンワークが多いことによる技術の陳腐化
- 企業によって異なるキャリアパスの不透明さ
- システムの運用・保守が主になる業務の単調さ
- 基準が見えにくい曖昧な社内評価
- 外部との交流がないことによる最新技術の知識不足
社内SEの業務が内向きで変化に乏しいため、自身の成長実感や社内での明確な評価を得にくいという課題があるのです。
ただし、自社のITシステムへの貢献度が明確であるなど、モチベーションを維持しやすい側面も存在するのが社内SEの魅力といえます。

2-2.課題を乗り越える解決策
キャリアパスの不透明さや業務の単調さなど、社内SEは課題を乗り越える工夫が必要です。
技術の陳腐化を防ぐためには、定期的に新しい技術やトレンドを学ぶ時間を設けることが欠かせません。
そのため、上司や人事部門と話し合い、明確な自分の将来像を構築したうえで、新しいプロジェクトへの参加をすることが大切です。
また、自分の成果を見える化し、上司へ貢献度をアピールすることもひとつの方法です。
技術イベントやセミナーへの参加や、オンラインコミュニティの加入などの積極的な自己研鑽は、あなたのキャリアの選択肢を広げます。

3.社内SEとして市場価値を高める方法
社内SEに必要なスキルと資格は、以下の通りです。
- 社内SEに必要なスキルを身に付ける
- 社内SEの業務に役立つ資格を取得する
- 実務経験を通じてスキルアップ
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
3-1.社内SEに必要なスキルを身に付ける
社内SEには、幅広い技術スキルとビジネススキルの両方が必要です。
社内システムの開発・運用・改善に携わるため、技術力だけでなく、業務理解やコミュニケーション力も重要になります。社内SEに必要とされる具体的なスキルは、以下の通りです。
- JavaやC#、Pythonなどのプログラミング言語
- SQL、Oracleなどのデータベース技術
- プロジェクト管理能力
- チーム内や他部署とのコミュニケーション能
- トラブル発生時の問題解決能力
最新技術のキャッチアップも重要になります。クラウド技術やAIなど、IT業界は日々進化しているので、常に新しい知識を吸収する姿勢も欠かせません。
社内SEとして価値を高めるには、常に学び続ける意識と柔軟な対応力が重要です。
3-2.社内SEの業務に役立つ資格を取得する
社内SEに必要な資格は、情報処理技術者試験やクラウド関連、ネットワーク分野などの認定資格です。認定資格の具体例は、以下の通りです。
分野 | 資格例 |
---|---|
情報処理技術者試験 | 基本情報技術者試験 応用情報技術者試験 |
クラウド | AWS Azure Google Cloud |
ネットワーク | CCNA LPIC |
プロジェクトマネジメント | PMP ITIL |
これらの認定資格は、社内SEの幅広い業務を遂行するうえで役立ちます。ただし、資格の取得だけでなく、実務経験を積むことも重要です。
3-3.実務経験を通じてスキルアップ
実務経験を積むと、実際の業務を通して専門知識や技術を身に付けられます。
企業やプログラムによっては、インターンシップやアルバイトを通して社内SEの業務を経験できます。社内SEが実務経験を積む方法は、以下の通りです。
- 多様な社内プロジェクトを経験する
- 部署ローテーションで実践力を磨く
- 課題解決や改善提案で問題解決力を養う
- 新技術やツールの導入プロジェクトに参加する
- 社外セミナーや勉強会で他社の事例を学ぶ
社内SEに転職するのも、実務経験を得る良い機会になります。資格取得を目指しながら、実務で活用できるスキルを身に付けるのが社内SEとしてスキルアップするコツです。
3-4.独学でスキルを身に付ける
技術の進歩が速いIT業界では、常に新しい知識やスキルを身に付ける必要があります。スキルアップを図る方法は、以下の通りです。
- 最新技術やトレンドの学習
- オンラインコースやセミナーへの参加
- 技術書籍の読書
- 勉強会やイベントへの参加
- 自作アプリやツールの開発
スキルアップによって、プログラミング言語やフレームワークを習得し、クラウドサービスを活用する力も身に付けられます。定期的に業界ニュースや技術ブログをチェックし、最新の情報をキャッチアップすることも欠かせません。
このように、書籍やセミナーでのインプットだけでなく、実践的なアウトプットや情報交換の機会も活用し、技術とビジネス両面のスキルを主体的に学び続ける姿勢が社内SEには必要です。

4.社内SEのキャリアパス
社内SEのキャリアパスは、以下の通りです。
- PM
- 専門技術者
- ITコンサルタントやCIO
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
4-1.PM
自社のシステムを熟知し、各部署との調整を経験してきた社内SEにとって、PMは有力なキャリアパスのひとつです。
PMは、プロジェクト全体の管理を担当するため、高度なスキルと経験が必要となります。主な役割は、以下の通りです。
- チームメンバーの管理
- 予算・スケジュール管理
- ステークホルダーとの調整
- リスク管理
- 品質管理
技術的な知識や経験、マネジメントスキル、コミュニケーション能力が不可欠です。
複数のプロジェクトを並行して管理する能力も重要であるため、高いストレス耐性と判断力が必要となります。
大きな責任を担うため、キャリアアップの機会も広がります。技術的な作業から離れる場合もあるので、自身のキャリアプランに合わせて考えることが必要です。
4-2.スペシャリスト
社内SEにとって、スペシャリストも有力なキャリアパスのひとつです。
なぜなら、幅広い業務を担う社内SEは、自社の基幹システムやインフラなど特定の分野で専門性を深めやすく、組織に不可欠なスペシャリストとしてのキャリアを築けるためです。
IT業界などにおける専門技術者は、最新技術のリサーチと社内への導入提案、技術的な指導やメンタリングを担当することが一般的です。
ただし、業界によって専門技術者の役割は異なります。社外の技術コミュニティへの参加と情報収集や、技術書の執筆や講演活動も役割のひとつです。
技術力を高めると組織内での影響力が増し、キャリアアップの可能性も広がります。

4-3.ITコンサルタントやCIO
自社のシステムと経営課題に精通している社内SEにとって、ITコンサルタントやCIOもキャリアパスの選択肢のひとつです。
ITコンサルタントやCIOの役割は、技術と経営の両面から企業のIT戦略を支援することです。ITコンサルタントは、企業のIT課題を解決するための専門家として活躍します。
CIO(最高情報責任者)は、企業全体のIT戦略を統括する重要な役職です。ITコンサルタントやCIOに就くには、以下のスキルや知識が必要です。
- 高度な技術知識
- 経営視点
- プロジェクト管理能力
- 予算管理スキル
- 業界動向への理解
ITコンサルタントやCIOの年収は、経験や役職に応じて1,000万円以上になります。ただし、グローバル企業では英語力も必要になるなど、要求される能力は高くなります。
多様な業界知識を持つジェネラリストであるため、ITコンサルタントやCIOになるには幅広い視野と柔軟な思考が必要です。

5.社内SEの将来性や需要に関するよくある質問
社内SEの将来性や需要に関するよくある質問を紹介します。
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
5-1.社内SEはやめとけといわれる理由は?
社内SEはやめとけといわれる大きな理由は、技術の進歩についていけなくなるリスクがあることです。
社内SEが抱えやすい課題として、以下のことが挙げられます。
- スキルが社内向けに特化し、汎用性が低い
- 最新技術や業界トレンドの情報に疎くなりやすい
- 長期的なキャリア成長の機会が限られがち
- IT企業に比べ、給与や待遇が低い場合がある
- 社内政治や部署間の調整に労力がかかる
- 業務が単調で、会社の方針に強く影響される
ただし、上記の問題点は、必ずしもすべての社内SEに当てはまるわけではありません。DXの推進やリモートワークの普及、内製化ニーズの高まりに伴い社内SEの需要は年々増加しています。
5-2.社内SEはどんな企業で働くべき?
社内SEが活躍しやすいのは、IT投資に積極的で、技術革新に前向きな企業です。社内SEの役割が重視される傾向があるため、キャリアアップの機会が多くなります。
以下のような特徴を持つ企業で働くことをおすすめします。
- 大企業である
- IT部門が大規模である
- 内製化を推進している
- DXに積極的に取り組んでいる
IT投資への意欲が高い企業は、社内SEのキャリアパスが明確で、教育・研修制度も充実している場合が多いです。最新技術の導入に積極的で、社内SEの裁量権も大きいため、やりがいを感じやすい環境が整っています。
IT戦略を重視し、業界をリードしている企業で働くと、社内SEとしての経験を積みながらスキルアップも期待できます。

6.社内SEの転職はユニゾンキャリア
「社内SEの将来性についてもう少し知りたい」と思った方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
6-1.ユニゾンキャリアのサービスの特徴
ここまで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。
「社内SEは将来性がない」「スキルが身に付かず、キャリアアップできない」そんな話を耳にして、現在の仕事や今後のキャリアに漠然とした不安を感じていませんか?
社内SEの将来性は、所属する企業のIT投資への考え方によって変わります。
そのため、企業がなぜ社内SEを募集しているのか、入社したらどんな業務をする可能性があるのかを求人から読み取る必要があります。
ユニゾンキャリアはIT専門の転職支援サービスです。
IT業界に精通した転職アドバイザーが、求人だけでは分からない「企業の採用要件」や「入社後の業務内容」を踏まえ、あなたに合った企業を紹介します。
おかげさまでお客様からご支持いただき、Googleの口コミ件数400件を突破し、総合評価4.8をいただいています。
口コミ評価
ユニゾンキャリアは、ご相談から内定後のサポートまで「完全無料」です。ぜひ、一度お気軽にお問い合わせください。
\ご相談から内定まで完全無料/
6-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
インフラエンジニアとして、上流の仕事にキャリアアップしたいという思いがあったからです。
実際、キャリアアップのために、業務の空き時間などを使って資格の勉強を進めていました。
ただ、上流工程に携われる現場の空きがなかなか出なかったこともあり、キャリアアップ出来ない状況が続いていて…
このまま足踏みし続けるのも違うかな、と思ったので転職に踏み切ることにしました!
転職活動を進めていくなかで、不安だったことは何かありますか?
エンジニア経験者としての転職だったので、専門的な内容についての質問にしっかり答えられるかが一番不安でした。
実際、転職に向けてインフラ関連の資格をいくつか取得しましたが、詳しい内容について聞かれたら…と考えると、正直自信がなかったんです。
転職活動の結果はいかがでしたか?
ユニゾンキャリアさんを通じて3社に応募して、2社から内定をいただきました。面接を受けはじめてから2~3週間ほどで内定に至れたため、かなりスムーズに進められたと思います。
入社を決めたのは、社員全員がインフラエンジニアとして働いている会社です!
「ここなら自分のキャリアアップに最適だな」って感じました。
結果として、年収も80万円ほどアップすることになり、本当に満足しています。
同じ社内SEの求人でも、企業や配属される部署によって課題が異なり、担当する業務が違います。
どうせなら、将来的に市場価値が高い社内SEになれる企業に転職しませんか?将来性ある社内SEになりたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。