Webエンジニアの将来性は？未経験から需要を高める知識やスキルを解説

結論から申し上げますと、Webエンジニアの将来性は高いです。

しかし需要の高いWebエンジニアになるためには必要な知識やスキルを身につけている必要があります。

1.Webエンジニアの将来性がないといわれる理由

Webエンジニアに、将来性がないといわれる理由を3点解説します。

1-1.自動化やAIの発達

AIの発達により、Webサイト作成が自動化されてきており、人間の代わりを務める状況が増えました。

実際に、株式会社xenodata labによると、AI業界の国内市場規模は、2028年に1兆2,253億円に達する見込みです。

このような調査から、AIにより「Webエンジニアの仕事がなくなるのではないか」と思われる方もいるでしょう。

しかし実際は、Webエンジニアが必要なくなる可能性は低いです。

なぜなら、AIツールを利用するには、Web制作に関する知識や技術をもったWebエンジニアが必要になるからです。

Webエンジニアの知識があって初めて、AIツールによるWeb制作の効率化がしやすくなります。

替えが効かないスキルをもっているWebエンジニアは、AIを使いこなせるため、今後も需要が高まり続けるでしょう。

Webエンジニアとして力をつけ、必要とされる人材になるためには、はじめの会社選びが重要です。

ユニゾンキャリアでは、あなたに合った企業の紹介だけでなく、履歴書や面接などの選考対策も無料でサポートしています。

ぜひ活用してみてください。

1-2.Webエンジニアが増えすぎている

Webエンジニアの将来性がないといわれる理由は、未経験エンジニアの増加によるものです。

その背景には、プログラミングスクールが増えていることが挙げられるでしょう。

「コエテコbyGMO」が船井総合研究所と共同で実施した「2023年 プログラミング教育市場規模調査」によると、プログラミング教育の市場規模は221億円を超えたと報告されました。

このようにプログラミングスクールで知識やスキルを得やすくなったため、簡易的なWebサイトが作れるWebエンジニアは増えすぎていると考えられます。

一方で、難易度の高いWebサイトを制作できるWebエンジニアは少ない傾向です。

そのほかにも、デザインスキルやマーケティングスキルなども兼ね備えたWebエンジニアは、さらに少なくなるでしょう。

高度な人材が不足しているため、需要は高まり続けるといえます。

次の記事では、webエンジニアが増えすぎといわれる背景や実情をより詳しく解説しています。

気になる方はぜひ参考にしてみてください。

1-3.スキルやデザインの流行の変化が激しい

Web業界はスキルやデザインの流行の変化が激しいため、ペースについていけない一部のWebエンジニアは、将来性がないと言われています。

流行の変化が激しい例を挙げると、2023年になってGoogleが試験的に導入したSGE（検索結果画面の上部に、生成AIによる回答結果を表示する機能）が挙げられます。

今までは考えられなかった新しいサービスが次々に展開され、時代は変化していくので、柔軟に対応できる人材は将来性が高いでしょう。

2.Webエンジニアの将来性は高い！

本項では、Webエンジニアの将来性が高い理由を解説します。

2-1.IT人材が不足している

出典：DX白書2023

Webエンジニアの将来性が高い理由として、IT人材の不足が挙げられます。

DX白書2023によると、「IT人材が大幅に不足している」「やや不足している」と答えた企業は83.5%でした。

他にも、経済産業省の「IT人材育成の状況等について」によると、2030年までにIT人材は79万人不足すると予測されています。

このような理由により、たとえ未経験でもプログラミングスキルを勉強すると、市場から求められる人材になれるでしょう。

2-2.IT業界の市場は伸びている

IT業界の市場が伸びている点も、Webエンジニアの将来性の高さを表しています。

株式会社矢野経済研究所の「国内企業のIT投資に関する調査」では、2021年度のIT市場規模は、13兆5,500億円で前年度比4.5%増と報告されました。

2020年度の新型コロナウイルスの流行から、テレワークへの取り組みや事業のオンライン化を進めている企業も多いので、IT業界の市場規模は伸びています。

昨今では、Web3といった概念やAIのような技術の進歩により、今後もIT技術の市場規模拡大が予測されるでしょう。

2-3.オンラインへのシフトによるWeb技術の需要拡大

2020年度以降から、従来オフラインで行われていたものがIT技術の進歩によって、オンライン化されています。

例をあげると、これまでは対面で行っていた会議をオンラインミーティングで行うことが挙げられます。

今後もオンライン化が進んでいくことから、Web技術の需要もそれに伴って増加していくでしょう。

Webを活用したビジネスの増加

最近は、SNSやサブスクリプションサービスの普及などにより、Web経由で展開できるビジネスが増えています。

このようなサービスを素人が作るのは難しいことから、Webエンジニアに依頼されることが多い傾向です。

Webを活用したビジネスへのサポートとして、Webエンジニアの活躍が期待できます。

基幹システムのWebベース化

基幹システムとは、販売管理や在庫管理などのビジネスを行うために必要な業務を効率化するシステムです。

以前まで企業の基幹システムは、Webに対応していない場合も少なくなく、その移行に多くの費用と時間がかかりました。

しかし昨今では、基幹システムも自社のサーバーだけでなくWebやクラウドを前提に作られるようになっています。

したがって、基幹システムをWeb上でも利用できたりクラウド上への移行ができたりするWebエンジニアの価値は高まるでしょう。

企業のDX化

企業のDX化（IT技術による組織の文化やビジネスモデルの改革を含む総合的な変革）もWebエンジニアに将来性がある理由の一つです。

実際に、株式会社富士キメラ総研は、2030年にはDXの市場規模が6兆5,195億円に達すると予測しました。

2021年度のDX市場規模と比較すると、2.8倍であり将来性が期待できます。

2-4.スマホアプリの普及が進んでいる

スマホが普及して、スマホアプリの需要が年々増加しています。

したがって、企業や個人向けにスマホアプリが作れるWebエンジニアの需要は高くなっています。

Webエンジニアとしてスマホアプリを開発できる技術があると、市場から求められます。

2-5.海外での需要も高い

Webエンジニアの将来性がある理由として、海外においてもプログラミング言語の需要が高い点が挙げられます。

海外でも、使用する言語は変わらないので、世界中でWebエンジニアとして働けるのです。

出典：The 100 largest companies in the world by market capitalization in 2023

「 The 100 largest companies in the world by market capitalization in 2023」によると、2023年の世界最大の企業100社のうち、上位10企業の7社はWeb・IT業界です。

このような需要からもわかるように、Web業界の需要は非常に高いです。

Webエンジニアとして、海外の企業と取引したり世界中で働いたりすることも可能です。

3.未経験からWebエンジニアになることは可能？

未経験からWebエンジニアになることは可能です。

理由はIT人材の不足やWeb技術の需要拡大にあります。

年齢とともに未経験でエンジニア転職するハードルは上がるため、注意しておきましょう。

年齢ごとのWebエンジニア転職の難易度は、以下のとおりです。

企業探しや、選考対策をする際は転職エージェントを活用しましょう。

求人サイトに載っていないような非公開求人の紹介や、志望動機や自己PRのアドバイスなど、転職活動に関わるサポートを無料で受けることが出来ます。

4.未経験や高卒からWebエンジニアになる方法

未経験や高卒からWebエンジニアになる方法は以下の3点です。

4-1.Webエンジニアの方向性を決める

まずは、Webエンジニアのなかで、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアのどちらになりたいのかを決めておきましょう。

それぞれに必要な知識やスキルが異なるので、どちらの職種を目指していくのかあらかじめ決めていた方が、Webエンジニアになれる可能性が高まります。

フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの仕事内容の違いについて知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

4-2.必要な知識やスキルを身につける

未経験や高卒からWebエンジニアになる際には、必要な知識やスキルを身につけてください。

Webエンジニアは人気のある職種なので、他者と差別化し選考に通過するためにも、少しでも自主的に学習を進めるのがいいでしょう。

「エンジニアになる際に何を勉強すればいいのかわからない」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。Webエンジニアに転職するきっかけになるはずです。

4-3.転職活動を行う

Webエンジニアに転職する際には以下の3点の方法があります。

転職エージェント

転職エージェントを利用すると、提出書類の添削や面接対策、給与の交渉などを行ってくれます。

中でも、IT専門の転職エージェントは、キャリアアドバイザーがIT業界に精通しているため、業界の裏事情を知ることやIT企業ならではの面接対策ができます。

ユニゾンキャリアは、ITに特化した転職エージェントです。1万件以上の求人を保有しており、丁寧なサポートが期待できます。

ITスキルがなかった状態からでも転職成功している事例があるので、未経験でもWebエンジニア転職を諦めることなく挑戦できます。

無料相談を行っていますので、試しに話を聞いてもらいましょう。

転職サイト

自分のペースで転職活動を進めたい方には、転職サイトが向いています。

空いた時間に手軽に求人を探せるので、忙しい方にピッタリです。

ただ、自分の能力を客観的に把握できず、面接に落ちてもフィードバックをもらえない点には注意しましょう。

スクール

転職活動を始める前に、プログラミングスクールで、Webエンジニアに必要なスキルを身につけて転職先を紹介してもらう方法があります。

独学ではわからないエラーの解決方法を相談して、瞬時に理解できる点がメリットです。

しかし、プログラミングスクール卒業生のWebエンジニアは増えており、競争率が高く転職が難しい場合があります。

プログラミングスクールに通うだけでなく、転職エージェントを利用しながら転職活動を行ってみましょう。

5.将来性の高いWebエンジニアになるために必要な知識・スキル

将来性の高いWebエンジニアになるには、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアで必要なスキルが分かれます。

本項ではそれぞれのエンジニアに必要なスキルを解説します。

5-1.フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアに必要なスキルを解説します。

プログラミングスキル

フロントエンドエンジニアに求められるプログラミングスキルは、以下の3点です。

HTMLとCSSは、Webページを作成する際に使うマークアップ言語です。

Webエンジニアとして活躍する最初の一歩として、HTMLとCSSをマスターして、シンプルなWebページを作れるようにしておきましょう。

JavaScriptは、動的なホームページを制作できるプログラミング言語です。

JavaScriptを取り入れると、Webページにアニメーションのような動きをつけられます。

Webページに動きをつけて、視覚的に綺麗なホームページを作成できるでしょう。

デザインフレームワーク

フロントエンドエンジニアは、プログラミング言語だけでなくデザインフレームワークの知識も必要です。

デザインフレームワークとは、Webページを作るのに必要な素材を何パターンか用意したものを指します。

具体的には、レイアウトやボタンなどのテンプレを用意してくれるので、作業を効率化したい方に便利なツールです。

デザインフレームワークを利用できるようになると、効率的にWebエンジニアの仕事を行えるようになります。

UI/UX

UIとは、テキストや画像、動画といったホームページ内で閲覧したり操作したりする要素です。

一方でUXとは、ホームページを利用したときのユーザー体験です。

具体的にはデザインや使いやすさなどを指します。

UIとUXを学ぶと、ユーザーの利便性が考えられ、Webページの目的であるサービスの訴求や集客につながります。

5-2.バックエンド

バックエンドエンジニアに必要なスキルを解説します。

プログラミングスキル

バックエンドエンジニアに必要なプログラミングスキルは以下のとおりです。

Pythonは、Web開発やデータ分析などのさまざまな用途で使える汎用性の高いプログラミング言語です。

特にWeb開発に向いており、YouTubeやInstagramなどの有名なSNSでも活用されています。

Javaは、汎用性の高さが魅力のプログラミング言語です。

処理速度が速いため、ユーザーが多いWebサイトでも活用されています。

有名な例を挙げると、楽天のECサイトでもJavaが採用されています。

PHPは、Webサーバー上で起動して、ユーザーの要求にあったWebページを作成できるプログラミング言語です。

問い合わせフォームやショッピングカートを作れるため、多種多様なWebサイトで利用されています。

初心者でも習得しやすいので、フロントエンドエンジニアを目指す方に挑戦してほしいプログラミング言語の一つです。

データベース

データベースとは、膨大な量のデータを保持し、必要なデータを検索したり抽出したりする入れ物です。

活用方法として、顧客情報である名前や電話番号などで整理したり、商品コードで分類したりします。

データベースを活用できると、プログラミングコードで、Webサービスから得られるデータを自動的に分類できるのです。

ユーザーから直接閲覧できない部分ですが、重要な役割を担っています。

サーバー構築

サーバー構築とは、Webページを閲覧できるようにしたりサイト内の情報を保存したりする作業です。

Webサーバーは、ユーザーからの情報を受け取り、適切なレスポンスを返すことで動作できるので、Webページの閲覧には欠かせないスキルです。

6.将来性の高いWebエンジニアに向いている人

将来性の高いWebエンジニアに向いている人の特徴は、以下のとおりです。

6-1.コミュニケーションを取ることが好き

エンジニアはチームで協力してプロジェクトを進めるので、人とのコミュニケーションを楽しめる人が向いています。

難易度が高く大規模な開発でも、コミュニケーションがスムーズであればうまくいく場合が多い傾向があります。

エンジニアとして活躍するために、チームでのコミュニケーションを大事にしておきましょう。

マネジメントする立場になった際にも、コミュニケーション力を活かせるので、積極的に人と話すことを推奨します。

6-2.試行錯誤を繰り返せる

Webエンジニアは、試行錯誤を繰り返せる人が向いています。

なぜなら、うまくいかなくても挫折せずに、ほかの方法を考える力が必要とされるからです。

Webエンジニアになる前に、試行錯誤する力を鍛えると、就職や転職した後にスキルの伸びが早くなります。

試行錯誤を繰り返せる人は問題解決能力に秀でていると見なされ、需要の高いエンジニアになることが出来ます。

6-3.新しいものが好き

Webエンジニアには、新しいものが好きな人も向いているでしょう。

Web業界をはじめとしたIT業界は、時代の流れも早いので次々と新しい技術が開発されます。

新しいものが好きな人は、新しい知識を吸収することも苦にならないでしょう。

そのほかにも、freeCodeCamp.orgというサイトは、PythonやJavaScriptなどのプログラミングの基礎を学んだり、Webサイトの実践的な開発を学べたりします。

自分がWebエンジニアに向いているのか詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

7.Webエンジニアとしての将来性を高めるために必要なこと

Webエンジニアとして将来性を高めるために必要なことは、以下の3点です。

7-1.Web関連の最新で幅広い知識やスキルを習得する

Webエンジニアは、Webサイトの仕組みといったWebに関する知識が必要です。

プログラミングスキルだけでなく、サービス開発やデータ管理の仕組みの知識も求められます。

UXを高めるためには、デザインスキルが欠かせないでしょう。

将来性を高め高年収を目指すなら、Web関連の知識を幅広く勉強するようにしてみてください。

7-2.需要が高い言語を習得する

将来性が高いWebエンジニアになるには、需要が高いプログラミング言語を習得してください。

転職したい企業が決まっている方は、希望企業が求めているスキルを把握して、勉強しましょう。

また、最初は習得が容易なHTMLやCSSから勉強しておくことをおすすめします。

7-3.他者との差別化を図る

将来性の高いWebエンジニアになるには、他者との差別化を図ることが重要です。

プログラミングができるだけでなく、プラスアルファのスキルをもっていることで「この案件はあなたに依頼したい」と頼られるようになります。

他者との差別化を図る方法には、以下の方法があげられます。

このように他者との差別化を意識して仕事に取り組むと、独自性が出せて需要の高いWebエンジニアになれます。

8.まとめ：Webエンジニアの将来性は高い

Webエンジニアの将来性が高い理由は以下のとおりです。

昨今は、IT人材が大幅に不足しており、Web技術が活用される機会が多くなったことから、Webエンジニアは将来性が高いといえます。

また、高卒や未経験からWebエンジニアになる方法は以下のとおりです。

Webエンジニアにはフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアがあり、それぞれに身につけるべき知識が異なります。

必要とされるプログラミング言語を習得しつつ、幅広いスキルを身につけましょう。

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9.エンジニアの転職はユニゾンキャリア

本記事ではWebエンジニアの将来性について取り上げました。

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