
最終更新日:2025.07.07
Python3エンジニア認定基礎試験とは?メリット・難易度・勉強方法までを解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- Python3エンジニア認定基礎試験って何?
- Python3エンジニア認定基礎試験って取得するメリットある?
- 難易度は?どのくらい勉強すれば受かる?
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識を証明できる資格です。
すでにJavaなどを使ったシステム開発経験がある方が取得できれば、Pythonの開発案件に携わる足がかりにもなります。
未経験からPythonエンジニアを目指して資格取得を考えている方にぴったりな資格です。
記事の要約
本記事では「Python3エンジニア認定基礎試験の取得を目指す方」に向けて、試験概要や取得メリットなどを解説します。

1.Python3エンジニア認定基礎試験とは
Python3エンジニア認定基礎試験の概要を次の内容で解説します。
- Pythonの基礎知識を証明する資格
- 試験概要
- 出題範囲
1-1.Pythonの基礎知識を証明する資格
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基本的な文法や基礎知識が理解できていることを証明する資格です。
試験では、「リストと辞書の違い」や「for文とwhile文の使い分け」など、実務でも頻出する内容が問われます。
出題範囲の多くが基礎的な内容であるため、プログラミング初心者や未経験からPythonを学び始めた方にも挑戦しやすいです。
独学や学習サイトで得た知識の定着度を測る指標に使えるため、Pythonをこれから本格的に学びたい方の最初のステップとして最適な資格です。

1-2.試験概要
Python3エンジニア認定基礎試験の基本情報は、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験日 | 通年(都合の良い日程で受験可能) |
試験場所 | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで実施 |
受験料 | 11,000円(税込) |
受験料には学割があり、学生は申し込み時に学生証を提示すれば税込5,500円で受験可能です。企業や団体で複数人が受験する場合は、バウチャーチケットを利用することで一括購入もできます。

1-3.出題範囲
Python3エンジニア認定基礎試験では、公式チュートリアルをベースとした以下の章立てから出題されます。
章立て | 出題数 | 出題率 |
---|---|---|
1章 食欲をそそってみようか | 1 | 2.5% |
2章 Pythonインタープリタの使い方 | 1 | 2.5% |
3章 気楽な入門編 | 6 | 15% |
4章 制御構造ツール | 9 | 22.5% |
5章 データ構造 | 7 | 17.5% |
6章 モジュール | 2 | 5% |
7章 入出力 | 1 | 2.5% |
8章 エラーと例外 | 4 | 10% |
9章 クラス | 2 | 5% |
10章 標準ライブラリめぐり | 4 | 10% |
11章 標準ライブラリめぐり─PartII | 1 | 2.5% |
12章 仮想環境とパッケージ | 1 | 2.5% |
13章 次はなに? | 0 | 0% |
14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換 | 1 | 2.5% |
試験範囲は広いですが、出題率は章によって変わるため、頻出内容を中心に学習を進めることが大切です。なお、13章は次の学びに進むための情報をまとめた章であるため、出題数・出題率が0になっています。
Python3エンジニア認定基礎試験を通じて、エンジニアへの転職を考えている方はぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。
2.Python3エンジニア認定基礎試験のメリット
Python3エンジニア認定基礎試験を取得するメリットを紹介します。
2-1.Pythonの基礎知識が身に付く
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識を身に付けられる資格です。Pythonの基礎知識が幅広く出題されるので、網羅的に知識を身に付けられます。
試験内容は初心者や実務未経験者向けの内容なので、これからPython3を学びたいという方におすすめです。また、問題を解くことで、書籍や学習サイトの学習だけでは分かりにくい習熟度を把握するのに役立ちます。

2-2.Python案件参画のチャンスが得られる
Python3エンジニア認定基礎試験に合格することで、Python案件への参画するチャンスが得られます。
社内で「Pythonを学んでいる人材」として認知されるため、実務に関わる機会に恵まれやすいのです。また、すでにJava開発など実務経験がある方は、さらに実務のサポートに携われる可能性が高まります。
ただし、Python3エンジニア認定基礎試験はあくまで基礎知識を証明する資格である点には注意が必要です。
Python開発で即戦力となる知識の証明にはならないため、Java開発などの実務経験と組み合わせてはじめて評価される資格といえます。

3.Python3エンジニア認定基礎試験の注意点
Python3エンジニア認定基礎試験を受ける際の3つの注意点を解説します。
- 実務に役立つレベルの資格ではない
- 資格よりも実務経験が優遇される
- 過去問はないので問題集を使う
3-1.実務に役立つレベルの資格ではない
Python3エンジニア認定基礎試験は、開発実務をこなせるレベルの資格ではありません。
試験問題は「リストの使い方」や「if文の書き方」など、Pythonの文法や基本構文といったプログラミングの基礎知識を問う内容が中心です。
「Webアプリ開発」や「チームでのGit運用」など、実務で必要なスキルは対象外なので、資格を取得しても開発ができる人材としては評価されにくいです。
ただし、資格取得によって学習意欲は評価されるため、Javaなどの実務経験があればPythonを使用する業務にアサインされる可能性があります。

3-2.資格よりも実務経験が優遇される
Pythonの開発現場で重視されるのは、資格よりも実務経験です。資格だけでは実力を判断しにくいため、採用面接では資格より開発経験やポートフォリオのほうが評価されます。
私の知人は、採用面接の時には「どんな開発経験やポートフォリオがありますか?」とだけ聞かれ、資格には触れられなかったと言っていました。
ただ、資格が全く評価されないというわけではありません。Pythonの実務経験がなくても、Javaなど他言語での実務経験がある場合には、資格とあわせてアピールすることで評価される可能性があります。

3-3.過去問はないので問題集を使う
Python3エンジニア認定基礎試験には公開されている過去問がありません。しかし、問題集や模擬試験を活用することで対策が可能です。
認定スクールが提供する模擬試験もあり、参考書で学んだ知識の習熟度を確認できます。問題集は各単元の復習に利用し、模擬試験は本番さながらのトレーニングに使うのがおすすめです。
過去問がないからといって不安に感じる必要はありません。正しく教材を選び、繰り返し演習を行うことで合格を目指せます。

4.Python3エンジニア認定基礎試験の難易度
Python3エンジニア認定基礎試験の難易度について、下記の内容で解説します。
- ITSSレベル1の難易度
- 合格率は約80%
- 勉強時間は40時間が目安
4-1.ITSSレベル1の難易度
Python3エンジニア認定基礎試験は、ITスキル標準で定義される「レベル1」に相当する難易度です。ITSSレベル1は基礎的なIT知識を習得し、上司の指示のもとで基本的な作業ができるレベルを指します。
試験内容はPythonの文法や基本構文が中心で、IT資格で一番簡単と言われるITパスポート試験と同等の難易度です。多少の専門用語は出てきますが、丁寧に学習を進めれば、完全な初心者の方でも合格が目指せる試験です。

4-2.合格率は約80%
Python3エンジニア認定基礎試験の合格率は約80%と高く、勉強すれば誰でも合格を狙える資格です。
出題範囲が明確で、試験内容もPythonの基本文法や構文に関する基礎的な問題が中心のため、学習しやすいのが特徴です。合格率80%といえば美容師国家試験と同程度であり、試験対策を行った受験者の多くが合格しています。
ただし、出題傾向を把握しないまま臨むと不合格の可能性もあるため、油断せずに問題集や模擬試験を活用して対策することが重要です。

4-3.勉強時間は40時間が目安
Python3エンジニア認定基礎試験は、プログラミング未経験者でも約40時間の学習で合格を目指せる資格です。
毎日2時間の学習を約3週間継続すれば、合格ラインに十分到達できます。出題内容はPythonの基礎文法や基本構造が中心のため、これらの内容を重点的に学べば合格の可能性は高いです。
学習習慣をつけるきっかけとしても最適で、Pythonをこれから始めたい方向けの資格といえます。

5.Python3エンジニア認定基礎試験の参考書・問題集
Python3エンジニア認定基礎試験の学習におすすめの参考書と問題集を紹介します。
5-1.Python3エンジニア認定基礎試験の参考書
Python3エンジニア認定試験を学習する際におすすめの参考書を3冊紹介します。
まず、最初におすすめの参考書は「いちばんやさしいPythonの教本」です。

会話botを作りながら進める実践的な構成で、初心者でも楽しみながら基礎を身に付けられます。
次におすすめの参考書は「スラスラわかるPython」です。

Pythonの基礎を丁寧に解説しており、CUI操作や型ヒントまでカバーした定番の入門書です。
最後におすすめの参考書は「Pythonスタートブック」です。

豊富なイラストとサンプルで解説されており、基礎からWebアプリ開発・データ分析の初歩まで学べます。

5-2.Python3エンジニア認定基礎試験の問題集
Python3エンジニア認定基礎試験の学習におすすめの問題集は、「徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]問題集」です。
![徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]問題集](/engineer-media/wp/wp-content/uploads/2025/06/徹底攻略Python-3-エンジニア認定[基礎試験]問題集.jpg)
「徹底攻略Python 3 エンジニア認定[基礎試験]問題集」は、公式試験に完全対応した認定問題集で、合格を目指す受験者にとって必携の一冊です。
テキスト並みに詳しい解説が特徴で、ただ問題を解くだけでなく、以下のように幅広く分野を学べます。
- Pythonの基本概念
- 標準ライブラリの使い方
- 仮想環境
- パッケージの管理
章末の演習や総仕上げ問題も充実しており、繰り返し学習することで確実な理解と実力が身に付きます。

6.Python3エンジニア認定基礎試験の勉強方法
Python3エンジニア認定基礎試験の以下3つの勉強方法を解説します。
- 参考書の使い方
- 問題集の使い方
- 認定模擬問題の使い方
6-1.参考書の使い方
Python3エンジニア認定基礎試験の学習では、参考書を使って基本文法や構文をまず理解・暗記することが大切です。
いきなり問題演習から始めるのではなく、「なぜその書き方になるのか」という仕組みを理解しながら読み進めることが大切です。
参考書は1章ずつ丁寧に読み、出てきた用語やコードは必ず暗記してください。用語やコードを暗記し、章末問題や確認問題を解くことで、記憶が定着しやすくなります。
知識を確実に吸収するステップとして参考書を活用することが、合格への近道です。

6-2.問題集の使い方
問題集は参考書で学んだ内容を記憶に定着させるための重要なツールです。暗記した知識を活かし、実際に問題を解くことで理解が深まり、記憶への定着が確実になります。
間違えた問題はそのままにせず、必ず解説を読んで理解するのが重要です。正解の理由だけでなく、なぜほかの選択肢が誤りなのかまで確認すれば、より理解が深まります。
問題集を使うことで出題傾向も把握でき、本番対策も行えます。理解を確実にするステップとして、問題集は何度も活用してください。

6-3.認定模擬問題の使い方
認定模擬問題は、学習の最終段階の仕上げとして活用します。
本番と同じ形式で出題されるため、「制限時間内に40問を解く感覚」や「ひっかけ問題への注意点」などを体感でき、試験当日の不安を軽減できます。
試験本番と同様の60分以内に解答し、得点率が70%を下回るようであれば、再度問題集や参考書に戻って復習が必要です。得点率を確認して、合格ラインに達しているかを確認する最終チェックツールとして役立ちます。
認定模擬問題は、苦手分野を把握するための自己診断ツールとしても有効です。正答率が低い分野を洗い出し、重点的に復習することで、効率良く合格を目指せます。

7.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
Python案件に携わるエンジニアになりたい方は、ユニゾンキャリアをご利用ください。
7-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事をお読みくださり、ありがとうございました。
Python3エンジニア認定基礎試験を取得することで、Pythonの基本的な文法や基礎知識を持つことを証明できます。しかし、実務レベルの知識を証明する資格ではないため、 転職が有利になるとはいえません。
そう聞くと、「資格を取っても有利にならないなら、Pythonを使った開発案件を抱える企業に転職したい場合はどうしたらいいんだろう」と悩んでしまいますよね。
特に未経験からPythonエンジニアを目指す方であれば、どんな手段があり、どのような道のりがあるのかを把握してください。
何も分からないまま、「まずは資格取得をしよう」と考えているのであれば、一度立ち止まって、あなたに最適なロードマップをまず知ることがエンジニアの転職では重要です。
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口コミ評価
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えて下さい!
僕は少し特殊で、大学を半年ほど留年してしまったので、新卒の枠がなかったんですよね。
卒業後はたまたま見つけた某大手企業の子会社に契約社員として入ったんですが、そこであまりうまくいかなくて…精神的にしんどくなってしまったのが転職を決めた理由です。
というのも、面接でITエンジニアの仕事ができますよと言われて採用されたはずなのに、実際に業務が始まると事務作業しかさせてもらえなかったんです。
一向にエンジニアの仕事をさせてもらえなくて騙された気持ちになりましたし、そもそも自分のやりたい仕事じゃないことをやり続けるのはとても苦痛で…時間が過ぎるのが遅く感じてきつかったです。
それでも、いつかエンジニアの業務ができるかも…と思って頑張っていたんですが、僕のOJT担当だった先輩が4年間ずっと事務作業しかさせてもらえていなくて、もう無理だなと思い転職を決断しました。
転職活動を始めた時の経歴を教えてください!
大学を9月に卒業後、そのまま契約社員として就職し8ヶ月間従事しました。その後、6月に転職しましたが、そこでの業務が自分には合っていないと思い…入社して2ヶ月で転職活動を始めました。
今の会社に入社する前に前職を辞めているので、2〜3ヶ月間のブランク期間もあります。なので、経歴は正直キレイとは言えないですね…。
選考を進めるうえで必要な業務経験・スキル・資格は?
転職を成功させるためには何よりも具体的な目標が大切だと思います!
実際に最近うちの会社に入ってきた方は、もともとITとは全く関係のない仕事をしていたんですけど、そこでは紙媒体の資料がすごく多くて、それをインデックス化したいという明確な目標がある方でした。
なので資格よりも、社会で経験した生の体験を語れる人のほうが面接で印象がいいと思います。別業界にいたからこそ分かることもあると思いますし。
もちろん資格があるに越したことはないので、時間のある方は少し勉強しておくと良いかと思います。おすすめはJava言語ですね!
当社を利用して未経験からWebエンジニアへ転職し、年収100万アップを実現した方もいらっしゃいます。
これからのキャリアについて、何から始めれば良いかから丁寧にアドバイスしますので、まずはお気軽にご相談ください。