
最終更新日:2025.07.11
CompTIA Server+とは?取得難易度・勉強時間の目安・勉強方法を解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- CompTIA Server+ってどんな資格?
- CompTIA Server+の難易度や勉強時間は?
- CompTIA Server+とLinux+の違いは?
CompTIA Server+はサーバーの基礎知識が学べる資格で、インフラエンジニアを目指す方に注目されています。
ただ、受験を考えるとき、「CompTIA Server+って取得するとどんなメリットがあるの?」「同じCompTIA認定資格のLinux+と何が違うの?」と悩む方も多いです。
記事の要約
本記事では、「CompTIA Server+の取得を考えている方」に向けて、CompTIA Server+を取得するメリットや、おすすめの勉強方法などを解説します。

1. CompTIA Server+とは
CompTIA Server+とは何か、試験の勉強をはじめる前に知っておきたいことを4つに分けて解説します。
- サーバーの基礎知識が学べる
- CompTIA Server+の出題範囲
- CompTIA Server+の試験概要
- CompTIA Server+とLinux+の違い
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1-1. サーバーの基礎知識が学べる
CompTIA Server+は、サーバーについて学べるIT国際資格です。特定のサーバーOSに依存しない、ベンダーニュートラルな知識が身に付きます。
この試験では、下記のような内容について問われます。
- サーバーの構成要素
- OSのインストール
- ネットワーク接続
- 障害発生時の切り分け
このように、インフラエンジニアに求められるサーバー領域の基礎知識が習得できます。
サーバーの運用・保守業務にあたるときに役立つ知識が学べるため、未経験からインフラエンジニアを目指す方にとっては、取得する価値がある資格です。

1-2. CompTIA Server+の出題範囲
CompTIA Server+の出題範囲と出題範囲ごとの出題比率は、以下の通りです。
出題範囲 | 出題比率 |
---|---|
1. サーバーハードウェアのインストールと管理 | 18% |
2. サーバー管理 | 30% |
3. セキュリティと災害復旧 | 24% |
4. トラブルシューティング | 28% |
CompTIA Server+は、会場での受験に加え、自宅や職場からオンラインで受験することも可能です。また、試験当日は、どの受験形式においても本人確認書類の提示が必要です。
会場受験の場合は、試験開始の15分前までに受付を済ませておく必要があります。時間が過ぎると受験が認められない場合もあるので注意が必要です。

1-3. CompTIA Server+とLinux+の違い
CompTIAには、CompTIA Server+のほかにCompTIA Linux+も用意されています。
CompTIA Server+ | CompTIA Linux+ | |
---|---|---|
学べること | オンプレミスやハイブリッドサーバー環境での運用・保守 | Linuxを活用したサーバーの構築・運用・監視 |
対象者 | サーバーのハードウェアについて学びたい方 | サーバーのソフトウェアについて学びたい方 |
CompTIA Server+はサーバーの基礎知識が学べる資格で、試験はオンプレミスやハイブリッドサーバー環境での運用・保守が問われる内容です。
CompTIA Linux+は、サーバーの運用に必要なLinuxの基礎が学べる資格です。Linuxでサーバーの構築・運用・監視がこなせるスキルが身に付きます。
サーバーのハードウェアについて学ぶならCompTIA Server+、ソフトウェアについて学ぶならCompTIA Linux+がおすすめです。
CompTIA Server+の取得を考えている方の中には、資格を取ってインフラエンジニアを目指しているという方も多いと思います。
ただ、インフラエンジニアの転職では、「インフラエンジニアの上流工程・下流工程をどこまで理解していますか?」といったエンジニア特有の質問をされるため、資格を取るだけではうまくいきません。
ユニゾンキャリアでは、IT業界に精通したアドバイザーが、インフラエンジニアの転職でよく聞かれる質問を熟知しており、あなたが自信を持って面接に臨めるようにサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。
2. CompTIA Server+の取得メリット3選
CompTIA Server+は、特に未経験から経験の浅いエンジニアに取得したい資格です。この資格の取得をおすすめする理由は、以下3つのメリットがあるからです。
- サーバーの運用・保守スキルが身に付く
- サーバー運用管理者にキャリアアップできる
- 実務経験1年半程度の評価が得られる
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2-1. サーバーの運用・保守スキルが身に付く
CompTIA Server+を取得すると、サーバーの運用と保守に必要なスキルが身に付きます。この試験の内容が、ハイブリッド環境で効率良く安全にサーバーを管理する能力を評価するものであるためです。
具体的には、システムの不具合が発生したとき、サーバーログで原因を特定し、対応できるようになります。
また、CompTIA Server+で得られる知識はベンダーニュートラルで、特定のサーバー環境に縛られることがありません。問題解決に必要な知識が身に付き、市場価値の高いサーバーエンジニアに成長できるのが、CompTIA Server+の魅力です。

2-2. サーバー運用管理者にキャリアアップできる
CompTIA Server+を取得することで、サーバー運用管理者へのキャリアアップの可能性が高まります。これは、CompTIA Server+がサーバーの保守を担当できるスキルを証明する資格であるためです。
運用管理者は、運用の次の工程である保守の担当者とスムーズに連携する必要があります。そのため、CompTIA Server+によって保守の業務内容を理解していることが示せると、運用管理者に抜擢されるチャンスが高まります。
保守に関する知識まで習得し、運用管理者にキャリアアップしたい方には、CompTIA Server+の取得が役立ちます。

2-3. 実務経験1年半程度の評価が得られる
CompTIA Server+を取得した方は、サーバーの運用・保守業務における約1年半の実務経験に相当するスキルを持つと評価されます。
出題範囲が、サーバーエンジニアの運用・保守業務に必要な知識やスキルを網羅しているからです。そのため、未経験者であっても、CompTIA Server+を取得することで、ほかの未経験者より高い評価を受けることができます。
サーバーエンジニアとして実務経験を1~2年積んだ方に比べると評価は劣りますが、未経験の方が転職市場での評価を得るのに役立つ資格です。

3. CompTIA Server+の難易度
CompTIA Server+の難易度と勉強時間の目安は、受験を考えるときに必ず確認しておきたい情報です。あなたの現時点でのITスキルや学習に割ける時間と照らし合わせると、資格が取得可能かどうか判断できます。
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3-1. 基本情報技術者試験と同じ難易度
CompTIA Server+では、サーバー運用の実務経験2年程度で得られる知識が問われます。難易度は、経済産業省が策定したITスキル標準(ITSS)のレベル2に相当します。
ITSSレベル2は、上司や先輩の指導があれば業務をこなせるスキルレベルです。
CompTIA Server+と同じレベルの資格には、エンジニアの登竜門といわれる基本情報技術者試験があります。そのため、サーバー運用の実務経験がなくても、学習をすれば未経験からでも十分に合格を狙えます。
3-2. 勉強時間の目安は50~100時間
CompTIA Server+の勉強時間の目安は、エンジニア経験者で50~100時間です。同じITSSレベル2の基本情報技術者試験は、取得までに約200時間の勉強時間が必要だとされています。
それに比べてCompTIA Server+の勉強時間が短いのは、出題範囲がサーバーの領域に限定されているためです。
CompTIA Server+の勉強期間は1か月以内に設定し、1日2~3時間集中して取り組むことをおすすめします。これは、短期集中で学ぶことで、知識が効率よく頭に入り、記憶にも定着しやすくなるというメリットがあるためです。

4. CompTIA Server+の勉強方法
CompTIA Server+の勉強方法を紹介します。おすすめの参考書や問題集を知るで、効率よく勉強を進められます。
- おすすめの参考書と使い方
- おすすめの問題集と使い方
- 模擬問題集で仕上げる方法
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4-1. おすすめの参考書と使い方
CompTIA Server+の勉強は、参考書ではなく問題集をメイン教材にすることをおすすめします。
現行のCompTIA Server+に対応する参考書は公式の「The Official CompTIA Server+ Self-Paced Study Guide」(電子書籍)しかなく、価格が19,488円(税込)と高額だからです。
問題集解説だけでは理解が難しい場合のみ参考書を活用し、参考書で理解を深めたら再び問題集に取り組むようにしてください。
このように、CompTIA Server+の勉強は、問題集1冊で出題傾向を掴みながら学ぶのが理想です。

参考:CompTIA
4-2. おすすめの問題集と使い方
CompTIA Server+の問題集に取り組むときは、まず問題の解説を読んで、その後で問題を解くと記憶が定着しやすくなります。暗記は漫然と行うのではなく、出題の特徴をつかむことが重要です。
おすすめのCompTIA Server+の問題集は「CompTIA Server+ SK0-005 出題予想問題集 第2版 800問」(電子書籍)です。
引用:CompTIA Server+ SK0-005 出題予想問題集 第2版 800問
出題傾向を分析したうえで作成されたオリジナル問題が、一問一答形式で800問収録されています。間違えた問題は解説を必ず読み、正解した問題も「なぜほかの選択肢が違うか」まで答えられる状態を目指します。
問題集を記憶の定着と出題傾向の把握のために活用することが、短期間で合格ラインに到達するコツです。
4-3. 模擬問題集で仕上げる方法
CompTIA Server+の勉強は問題集1冊で完結してもかまいませんが、模擬問題集を併用することで、より合格ラインに近づくことができます。時間配分や出題傾向が掴め、安心して試験に臨めるためです。
「資格の学校 TAC」の「Server+(SK0-005)Web模擬試験コース」に申し込むと、2回分の模擬問題集に取り組むことが可能です。
申し込み日から2ヶ月間、何度でも模擬問題集に挑戦できるため、繰り返し解くことで知識の定着を図ることができます。本番さながらの環境で実力を試しながら、最終調整を行ってください。
模擬問題集は必須ではないものの、知識を固め、本番の試験形式に慣れるツールとして役立ちます。

参考:資格の学校TAC
5. CompTIA Server+のよくある質問3選
CompTIA Server+についてよく挙がる質問をまとめました。受験前の疑問や不安を解消することができます。
- CompTIA Server+の受験料・割引は?
- CompTIA Server+の合格率と合格点は?
- CompTIA Server+の有効期限は?更新は必要?
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5-1. CompTIA Server+の受験料・割引は?
CompTIA Server+の受験料は47,672円(税込)です(※2024年2月1日以降)。
CompTIAは国際資格のため、受験料は日本円に換算されています。円安の場合は受験料が高くなり、円高の場合は受験料が安くなる仕組みです。
また、学生の方は学割が適用され、CAPP Academic Partner価格として16,317円(税込)で受験できます。バウチャーはCompTIA StoreまたはピアソンVUEから購入してください。

参考:CompTIA
参考:ピアソンVUE
5-2. CompTIA Server+の合格率と合格ラインは?
CompTIA Server+の合格率は非公開ですが、合格ラインは正答率84%以上と公表されています。
試験は900点満点で、合格には750点以上獲得する必要があります。CompTIA Server+の問題は全90問で構成されており、75問以上正解すれば合格ラインに達する計算です。
合格のカギとなるもうひとつの要素は、回答のスピードです。CompTIA Server+では試験時間が90分に設定されており、この間にすべての問題を解き終える必要があります。

5-3. CompTIA Server+の有効期限は?更新は必要?
CompTIA Server+に有効期限はないため、資格を更新する必要はありません。
CompTIAの資格で更新が必要なのは、「CE認定資格」と呼ばれる、継続教育が定められたもののみです。CE認定資格は以下の8つの資格が該当します。
CE認定資格一覧
- A+
- Network+
- Security+
- Linux+
- Cloud+
- PenTest+
- CySA+
- Security X(旧CASP+)
また、CompTIA Server+を取得すると、内容が関連しているA+とNetwork+は自動的に更新される仕組みになっています。

6. インフラエンジニアの転職はユニゾンキャリア
インフラエンジニアを目指している方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。あなたの転職活動を「一歩踏み出す前」から「内定した企業に入社する日」までサポートします。
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6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
CompTIA Server+の受験を考えている方の中には、インフラエンジニアへの転職を目指している方も多いのではないかと思います。
インフラエンジニアの実務経験1年半に相当する知識が習得できるため、CompTIA Server+は未経験の方にとっては選考時のアピール材料になります。
しかし、折角資格を取得しても、その知識を面接の場でアピールできなければ意味がありません。ただ、「どうアピールすれば面接で評価されるの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。ユニゾンキャリアはITエンジニア専門の転職支援サービスです。
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口コミ評価
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください。
手に職をつけたいと思ったからです!
もともとアメリカのディズニーランドで働こうとしていたんですが、コロナが広まった影響で渡航すらできなくなりました…
とはいえ、接客が好きだったので、飲食店やドラッグストアで働いていました。
仕事の中ではレジ打ちをすることもあったんですけど、そんな中でセルフレジがだんだんと増えていったんです。実際に私のレジ打ちの仕事も徐々に減っていって。
セルフレジによって人がいなくても接客できるようになり、ITの力はすごいなと思うようになりました。今思うと、それがエンジニアになろうとしたきっかけです。
転職活動をしているときに不安だったことはありますか?
エンジニア未経験だったので、面接の受け答えをうまくできる自信がなかったことですかね。
それでも早く転職したかったのですが、面接に必要な知識をどうやって身につけたらいいか分からなくて…
今まで自分1人で転職活動を行っていたので、相談できる相手もいなかったんです。
このままじゃ内定をもらえるイメージが湧かなくて、どうしようかと悩んでいました。
選考を進めるうえで必要なことは何でしたか?
面接でどんな質問が来ても、ハキハキと答えられるように回答を準備をしておいたことですかね。
突拍子のない質問があっても、事前に準備していた回答を組み合わせて、しっかり答えられたんです。
実際に、こんな質問がありました。
「現職のコールセンター業務の中でIT技術を新たに導入するとしたら、どんなシステムを提案しますか」と質問があって、「クレーム対応時に言ってはいけない言葉を検知してくれるシステム」をスムーズに提案できたんです。
担当キャリアアドバイザーの石橋さんに面接対策をしていただいたのが役立って、テンパらないで冷静に受け答えができました。
CompTIA Server+を取得すると、選考で高い評価を受けることができます。
ただ、数ある求人の中から、あなたの努力や学習意欲を評価してくれる企業をひとりで見つけるのは簡単ではありません。資格を取ったのに、資格をがなくても入社できる企業に入るなんてあなたの努力がもったいないです。
ユニゾンキャリアでは、選考で資格を評価してくれて、あなたの学習意欲を評価する企業を紹介します。是非お気軽にご相談ください。