
最終更新日:2025.05.28
LPIC Level3とは?合格メリットや出題範囲、試験はどれを受験したら良いか徹底解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- LPIC-3はどれを受験したら良い?
- LPIC-3の出題範囲を教えて!
- LPIC-3の勉強時間と難易度はどのぐらい?
LPIC-3はLinuxに関する専門的なスキルを証明でき、転職や社内でのキャリアアップ、クラウドエンジニアなどへのキャリアチェンジに役立ちます。
ただ、LPIC-3は公表されていない情報が多く、「難易度はどのぐらいなの?」「どんな勉強をすれば合格できるの?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
記事の要約
本記事ではLPIC-3の受験を考えている方を対象に、LPIC-3の各試験の特徴や、短期間で合格するための勉強方法について解説します。
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1.LPIC Level3とは?
LPIC-3の概要について解説します。
1-1. LPIC Level3は最上位の資格
LPIC-3はLPICの中で最上位に位置する資格です。Linux全般の知識と高度な技術を有することを証明します。
LPIC-3の試験は4種類あります。各試験のテーマは以下のとおりです。
- 300試験:混在環境
- 303試験:セキュリティ
- 305試験:仮想化とコンテナ
- 306試験:高可用性とストレージ
受験する試験をひとつ選択し、合格すれば認定されます。
Linuxを扱うインフラエンジニアやサーバーエンジニアが、特定の領域の知識を深めてスキルやキャリアを向上させたい場合、LPIC-3の取得は役立ちます。
1-2. LPIC Level3の試験はどれを受験したら良い?
4つの試験の中からどれを受験するか決める際は、将来のキャリアを基準に選んでください。
例えば、セキュリティエンジニアを目指す場合は303試験、クラウドエンジニアを目指す場合は305試験が最適です。
将来のキャリアに合致した試験を選ぶと、キャリアに繋がるスキルが身に付きます。今後どんなスキルが必要になるか分からない場合は、上司や先輩、営業担当に聞いてみるのもひとつの方法です。
ただ、各試験のテーマは、Linuxを扱うエンジニアにとってどれも重要な領域なので、どの試験を受けても損することはありません。
LPIC-3を取得してキャリアアップや年収アップを実現したいと考えている方は、ぜひ当社までご相談ください。
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LPIC Level3の出題範囲
LPIC-3の4つの試験の出題範囲について解説します。
- 300試験:混在環境
- 303試験:セキュリティ
- 305試験:仮想化とコンテナ
- 306試験:高可用性とストレージ
2-1. 300試験:混在環境
300試験のテーマは混在環境で、クロスプラットフォーム環境でのユーザー管理手法が問われます。
Sambaを活用したファイル共有や認証設定に関する問題が出題されます。Sambaとは、LinuxシステムをWindowsネットワークと統合するためのオープンソースソフトウェアです。
Active Directory(AD)に関する知識も問われます。そのため、LinuxサーバーがADドメインに参加し、ドメインコントローラと連携する方法や、運用管理について理解する必要があります。
300試験では異なるOS間の連携について深く理解することが重要です。

2-2. 303試験:セキュリティ
303試験のテーマはセキュリティで、脆弱性診断とリスク管理の基本的な知識が問われます。
合格するには、安全な通信とデータ保護を実現する暗号化技術や認証プロトコルの知識が欠かせません。
SELinuxやAppArmorなどのアクセス制御メカニズムを理解し、適切に設定・管理する方法を学ぶことも重要です。ファイアウォールの設定や管理に関する知識も習得する必要があります。
システムの安全性を確保するための知識とスキルが評価されるのが303試験です。

2-3. 305試験:仮想化とコンテナ
305試験のテーマは仮想化とコンテナで、クラウド環境における仮想化技術の活用方法について出題されます。
具体的には、オペレーティングシステムの仮想化を実現するための技術であるKVMやXenの知識が問われます。
DockerやLXCなどのコンテナ技術も出題範囲に含まれており、迅速な開発とスケーラビリティを実現する運用スキルが必要です。
パフォーマンスを最大化するための仮想マシンの管理方法についても問われます。305試験では仮想環境を効率的に構築・運用する能力が測られます。

2-4. 306試験:高可用性とストレージ
306試験のテーマは高可用性とストレージで、システムの安定稼働を支える技術の知識が問われます。
合格のためには、RAIDやLVMを用いたストレージ管理技術を適切に運用できるスキルが不可欠です。クラスタリング技術によるシステムの冗長化を学ぶ必要もあります。
分散ファイルシステムやネットワークストレージの知識、高可用性を実現するロードバランサーの設定スキルの習得も重要です。
システムの安定性とパフォーマンスを高めるための技術がどれだけ身に付いているか評価されるのが306試験です。

3.LPIC Level3に合格するメリット3選
LPIC-3を取得するメリットを解説します。
- 即戦力となるレベルの知識の証明
- キャリアアップを早められる
- クラウドエンジニアを目指すなら優先的に取得
3-1.即戦力となるレベルの知識の証明
LPIC-3まで取得すると、転職の際に即戦力となるスキルを持っていると評価されます。
LPIC-1とLPIC-2がLinuxの基礎知識を証明し、LPIC-3がLinuxに関する高度な技術を理解する素養を示すためです。
LPIC-3を取得することで、保守以上の工程を担当できる人材とみなされ、転職後にキャリアアップできる可能性が高まります。インフラエンジニアとして十分な実務経験がない方は、LPIC-3を取得して経験を補うことも可能です。
LPIC-2の取得だけでも十分評価されることもあります。しかし、LPIC-3を取得することで、Linuxに関する高度な知識やスキルをさらにアピールでき、保守以上の工程を担当しやすくなります。
3-2.キャリアアップを早められる
LPIC-3を取得することで、同僚や先輩よりも早くキャリアアップするチャンスが生まれます。
サーバーエンジニアの場合、LPIC-3で専門性の高さがアピールでき、ライバルと差を付けることが可能です。インフラエンジニアであれば、CCNPの次にLPIC-3を取得すると早期の昇進に役立ちます。
ネットワークとサーバーの両方に精通したインフラエンジニアは、担当できる案件の幅が広がり、キャリアアップの機会が大幅に増えます。
社内での評価をさらに高めたい場合は、LPIC-3のみではなく、1年で複数の資格を取得するのがおすすめです。担当領域が広がる資格を取得することで、キャリアアップの機会をさらに増やせます。

3-3.クラウドエンジニアを目指すなら優先的に取得
インフラエンジニアやサーバーエンジニアがクラウドエンジニアを目指す場合は、LPIC-3を優先的に取得してください。
クラウドエンジニアとしてクラウド上で仮想マシンを構築したり、コンテナを利用したりする際、LPIC-3の305試験で習得できるLinuxの知識が役立ちます。
オンプレミスとクラウドの連携が求められる場面でも、LPIC-3の学習内容を活かすことが可能です。クラウド関連の資格の取得は、クラウドエンジニアにキャリアチェンジした後でも遅くありません。
キャリアアップの土台を築きたいなら、LPIC-3を取得を優先し、オンプレミスのサーバー知識を学ぶのをおすすめします。
クラウドエンジニアを目指している方は、ぜひユニゾンキャリアまでご相談ください。IT業界に精通したアドバイザーが、LPIC-3を取得することでどのように転職に役立つのか詳しく紹介します。
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4.LPIC Level3の難易度
LPIC-3を受験する前に知っておきたい情報をまとめました。
- LPIC Level3の難易度
- LPIC Level3の勉強時間は約60時間
- LPIC Level3の合格率と合格ライン
4-1. LPIC Level3の難易度
LPIC-2に合格してサーバーの基礎知識が身に付いているので、LPIC-3は難易度はそれほど高くありません。
LPIC-3は、LPIC-2に合格しないと受験できない試験のため、LPIC-2受験直後であれば、LPIC-3の学習をスムーズに進められます。
LPIC-3は実務で必要な知識が問われる試験なので、インフラエンジニアやサーバーエンジニアとしての経験が豊富であれば、LPIC-3の難易度はさらに下がります。
また、LPIC-3の試験は特定領域に絞られているため、出題範囲が狭いです。専門性が高く、用語を理解するのに時間を要しますが、着実に暗記すれば問題なく合格できます。

4-2. LPIC Level3の勉強時間は約60時間
LPIC-3の勉強時間の目安は、各試験とも約60時間です。試験範囲の広さもすべての試験で同程度となっています。
ただし、305試験と306試験は英語試験のみであることに注意が必要です。日本語と同じレベルの読解力がない場合、305試験と306試験の勉強時間は長くなります。
また、LPIC-2の取得から時間が経過すると、習得した基礎知識の記憶が薄れ、目安を大幅に超える学習時間が必要になる場合があります。
60時間はあくまでも目安であり、受験者の状況によって実際の勉強時間は大きく変わることを念頭に置いてください。

4-3. LPIC Level3の合格率と合格ライン
LPIC-3の合格率は20%前後で、合格ラインは正答率65%〜75%といわれています。
合格率がLPIC-2の30%前後から10%ほど下がっているのは、出題内容の専門性が高まり、難易度が上がったためです。
用語に対する理解が浅い状態で受験すると、不合格になる確率が高まります。合格するには、問題集の正答率を90%以上に維持することが重要です。
70%前後の正答率を目標にすると、試験本番で出題傾向が変わった際に合格ラインを下回る恐れがあります。そのため、問題集に取り組む際は目標を正答率90%以上と高めに設定してください。

5.LPIC Level3の勉強方法
LPIC-3の勉強に役立つ情報を紹介します。
- LPIC Level3の勉強計画の立て方
- LPIC Level3の参考書&問題集
- LPIC Level3の勉強に役立つサイト
5-1. LPIC Level3の勉強計画の立て方
LPIC-3の勉強は、待機期間や夜勤の監視・運用を活用しながら進めるのが賢明です。
LPIC-3の勉強時間の目安は60時間程度です。毎日1時間勉強すれば、2か月で合格できる計算になります。仕事のある日は、夜勤の隙間時間を活用すると、退勤後に時間を捻出する必要がなくなり、無理なく勉強を続けられます。
1週間の待機期間があれば、毎日8時間の勉強で合格に大きく近づくことが可能です。LPIC-3は出題範囲が特定の領域に絞られているので、短期集中で勉強し、早期合格を目指してください。

5-2. LPIC Level3の参考書&問題集
LPIC-3の学習に役立つ参考書と問題集は以下のとおりです。
300試験 | Linux教科書 LPICレベル3 300試験(EXAMPRESS) Ping-t(Web問題集) |
303試験 | 改訂新版 徹底攻略LPIC Level3 303教科書+問題集[Version 2.0]対応 Ping-t(Web問題集) |
305試験 306試験 | 徹底攻略 LPIC Level3 304 教科書+問題集[Version 2.0]対応 Ping-t(Web問題集) ※かつて実施されていた304試験の内容が、現行の305試験および306試験に引き継がれています。 |
LPIC-3は2021年にVersion3.0に更新されていますが、最新版に対応した参考書や問題集はまだ十分に揃っていません。問題集はPing-tを重点的に使用するのがおすすめです。

5-3. LPIC Level3の勉強に役立つサイト
LPIC-3の勉強に役立つサイトは、Web問題集のPing-tです。
最新版の試験に対応した書籍は現時点で出版されていないため、Ping-tをメイン教材、YouTubeやChatGPTを補助教材として利用する方法もあります。YouTubeは「LPIC303試験」などのワードで検索すると、解説動画がヒットします。
ChatGPTは疑問点をピンポイントで解説してくれる利点がありますが、誤った情報が提供される場合もあるので注意が必要です。
PingーtやYoutube、ChatGPTを活用すれば、書籍を購入しなくても合格することができます。

6.LPIC勉強中の転職活動はユニゾンキャリア
「LPIC-3に合格したら転職でキャリアアップしたい」と考える方は多いです。しかし、実はLPIC-3を勉強中でも転職を成功させられる可能性は十分にあります。
6-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
LPICの中で最上位の資格であるLPIC-3は、取得することでキャリアアップの土台を築けます。取得することで、エンジニアとしての今後のキャリアに役立つ可能性は高いです。
しかし、エンジニアが転職市場で評価されるのは、取得した資格よりも経験です。
そのため、あなたがキャリアアップを目的としてLPIC-3の取得を考えているのであれば、より優先して取り組むべきなのは、転職活動です。
あなたの経験やスキルがあれば、LPIC-3を取得しなくても今より待遇の良い会社への転職を実現できるかもしれません。
ユニゾンキャリアはITエンジニア専門の就活・転職支援サービスです。
IT業界に精通した転職アドバイザーが、相談から内定後のサポートまで責任を持って対応します。「今のスキルセットで転職できますか?」「資格と転職、どっちを優先したらいいですか?」といった質問も大歓迎です。プロの視点で的確に回答します。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
勉強して資格を取れば自分の市場価値を上げられる、というように明確な基準がある業界だったので、IT業界で働こうと思ったんです。
なので、未経験からエンジニアになった時点で終わるつもりは最初から無かったんです。
1年間でCCNAというネットワークの資格と、LPICというサーバの資格を取得するという目標を立てて、実際に取得できたのでキャリアアップのためにもう一度転職しよう、と思って転職活動を始めました。
年収はどれくらいあがりましたか?
今回の転職で約140万円上がりました。
エンジニアとしての経験は1年ほどしか無いのにかなり年収が上がって、この業界のうま味を感じましたね(笑)
これからもスキルや資格を取得することでどんどん上を目指せると思うので頑張っていきたいです。
選考を進めるうえで役に立った業務経験やスキルはありますか?
ネットワークの資格CCNAとサーバの資格LPICを取得したことはやっぱり評価されましたね。不器用ながら勉強した証なので。
資格を勉強したときの知識も割と残っていて、そのおかげで自分が携わっていた案件の説明もスラスラできました。
あと、小規模ではあるんですがリーダー経験があるので、そこも評価されました。ただ、マネジメント経験が大きく評価された訳ではなくて、業務理解度が高いからリーダーに任命された、ということを話したらそれが評価に繋がったみたいです。
自分の携わっている案件や業務の内容を理解していることが、なによりも重要視されるんだなと思いました。キャリアアドバイザーの酒井さんにも業務のアウトプットは重要だと言われて、実際にその通りでした。
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。
自身のペースで、納得のいく転職ができるように、企業を厳選して紹介します。ぜひお気軽にお問い合わせください。