
最終更新日:2025.09.11
LPIC level1合格に必要な勉強時間は?難易度が高いと感じたときの対処法も解説│LPIC

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- LPIC-1ってどのぐらい勉強したら合格できるの?
- LPIC-1の難易度を教えて!
- 少ない勉強時間で合格できる効率的な勉強方法は?
LPICは、世界中で広く利用されているLinuxOSの技術力を認定する資格です。LPIC-1は、Linuxの基本的な操作とシステム管理ができることを証明します。
LPIC-1を取得すると、未経験者のエンジニア転職が有利になり、多くの人が試験合格を目指して勉強に取り組んでいます。
しかし、LPICを受験する方の中には「どのぐらい勉強すれば合格できるの?」「実際の難易度はどれぐらいなの?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
記事の要約
本記事ではLPIC-1の勉強を始める前の方を対象に、合格までにかかる勉強時間と、合格の難易度について解説します。

1. LPIC level1合格に必要な勉強時間
LPIC-1の合格に必要な勉強時間を、IT初心者とIT経験者に分けて解説します。
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1-1. IT未経験者に必要な勉強時間は約200時間
ITの知識がない方がLPIC-1に合格するには、150~200時間の勉強時間が必要です。LPIC101とLPIC102の勉強にそれぞれ75~100時間かかります。
LPIC-1の試験では、「プロトコル」「IPアドレス」など、多くの専門用語が登場します。IT初心者の場合、これらの用語を覚えるのに時間がかかる傾向が強いです。
暗記が苦手な方は、LPIC-1の参考書に取り組む前に、入門書を読むことをおすすめします。入門書は専門用語や基本概念の解説が充実しているため、理解がスムーズになります。
LPIC-1に合格するには、ネットワークに関する専門用語をひとつずつ理解し、暗記することが何よりも重要です。
1-2. IT経験者に必要な勉強時間は約100時間
IT業界での勤務経験がある方や、IT系のヘルプデスクを担当していた方は、専門用語に馴染みがあるため、100時間程度の勉強時間でLPIC-1に合格できます。LPIC101とLPIC102の勉強にそれぞれ50時間程度かかります。
インフラエンジニア経験者やLinuxの使用経験がある方であれば、知識に加えて実践的なスキルも身に付けているため、2つの試験の合計学習時間は50時間程度で済みます。
ただ、IT業界から離れていた期間が長い場合、IT初心者と同程度の勉強時間が必要になるため、注意が必要です。
2. LPIC level1合格の難易度は高くない
LPIC-1の難易度はそれほど高くありません。その理由について解説します。
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2-1. 働きながらでも合格可能な難易度
LPIC-1は働きながら勉強し、一発合格を達成している方が多数います。
平日に30分、休日に3~5時間の勉強を行う場合、IT初心者であれば約半年、IT経験者であれば約2~3ヶ月で合格することが可能です。
忙しい日は、Web問題集や勉強サイトなどで10分だけでも勉強することをおすすめします。短い勉強時間でも毎日続けることが、合格への近道です。
月の残業時間が50時間を超えている方は、体力的に勉強を継続するのが難しいため、まずは労働環境の見直しを行ってください。
LPIC-1の試験対策は暗記が中心です。勉強時間さえ確保できれば、合格は難しくありません。
2-2. 合格率はお試し受験者が多く50%
LPIC-1の合格率は公式には発表されていませんが、約50%と推定されています。合格者の割合が受験者の半数に留まる理由は、「お試し受験者」の多さにあります。
LPIC-1の受験者の中には、受験を重ねて合格を目指す方や、試験勉強が不十分な方も多いです。このようなお試し受験者は不合格になる確率が高いため、合格率が低下しています。
問題集で高い正答率が出せるようになるまで勉強した方は、一度の受験で合格できることが多いです。
ちなみに、LPIC-1よりも難易度が低いITパスポートの合格率も約50%です。受験者の半数が不合格になるからといって、試験内容が難しいわけではありません。
2-3. LPIC101と102の難易度はほぼ同じ
LPIC101とLPIC102は出題範囲が一部被る部分があり、難易度や勉強時間は同じです。
LPIC101は、基本的なLinuxシステムのインストール・管理・コマンド操作などが問われる試験です。LPIC102では、より高度な管理タスク・ネットワーク設定・セキュリティなどについて出題されます。
どちらの勉強からはじめても難易度は変わりません。IT経験者の方は、知識がある分野を含む試験から勉強をはじめると、効率よく学習を進められます。

2-4. 合格ラインは65問中40問と高くない
LPIC-1の合格ラインは公表されていませんが、多くの参考書や問題集には65%以上の正答率で合格できると記載されています。
問題数は65問なので、40問以上正解すれば合格できる計算です。問題集で勉強する際は、65%以上の正答率を目指してください。その正答率が安定して維持できれば、合格する可能性が高くなります。
正答率を上げるには、問題集に取り組むための勉強時間を確保することが重要です。LPIC-1で学ぶ知識は実務で必ず活用するため、問題集の正答率は90%を目指すのがベストです。
3. LPIC level1の勉強時間を減らす方法
LPIC-1に少ない勉強時間で合格するための方法を解説します。
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3-1. 資格対策本ではなく入門書から勉強
IT初心者の方がいきなり分厚い参考書に取り組むと、合格までの道のりが遠く感じられ、挫折してしまう可能性が高いです。挫折しないためにも、勉強は入門書からはじめるのがおすすめです。
LPIC-1合格のカギは基本概念の理解と専門用語の暗記です。入門書には暗記すべき内容が網羅されているため、学習のハードルを下げることができます。
おすすめの入門書は『1週間でLPICの基礎が学べる本 第4版』です。この入門書を活用すると、Linuxの基本操作やShellScriptの基本的な使い方が理解でき、LPIC-1の学習に取り組みやすくなります。
隙間時間にYouTubeで基礎知識を学ぶのも有効ですが、まとまった時間が取れるときには体系的に知識が学べる入門書を読むのが望ましいです。
3-2. 短期集中の勉強で勉強時間を短縮
学習は短期集中で行い、早期の合格を目指すのがおすすめです。学習期間が長くなるほど、勉強時間の総量が増えてしまいます。
これを裏付けるのがエビングハウスの忘却曲線で、短期間で復習を繰り返すことが記憶の定着に最も効果的であることを示しています。
仕事で疲れて勉強をサボった結果、これまで学んだ内容を忘れてしまい、勉強が振り出しに戻った経験はありませんか?私はあります(泣)。
勉強時間を無駄に増やさないためには、勉強期間を短縮し、学習内容を忘れないようにするのが賢明です。通勤中や待ち時間などの隙間時間も活用してこまめに復習し、効率的に記憶を定着させてください。

3-3. 仮想環境を使ってコマンドを暗記
IT初心者はコマンド操作の暗記に苦戦することがあります。
LPIC-1の試験範囲に含まれるコマンドの数が多く、それぞれに異なるオプションや引数があるためです。参考書を読んでもコマンド操作を覚えられない場合は、仮想環境を構築して実際にコマンドを操作してみるのがおすすめです。
Linux環境の構築は、物理サーバーを用意しなくても、仮想マシン(VM)を利用することで簡単に実現できます。手を動かして操作すると、記憶が定着しやすいです。
仮想環境の利用は、LPIC-2の学習内容の理解を深めるだけでなく、実務でのトラブルシューティングスキルの向上にも繋がります。資格取得に留まらず、スキルアップも図ることが可能です。
3-4. 隙間時間は勉強サイトで復習&暗記
通勤時間や休憩時間に勉強サイトでこまめに復習を行うと、記憶の定着率が高まります。特に問題集や参考書で直近に学習した単元を復習するのが効果的です。
勉強サイトは様々なものがありますが、「ping-t」はIT関連の試験に特化しており、幅広いレベルの資格学習が可能です。LPICにも対応しています。
無料で利用できる範囲が広く、問題集もコストをかけずに取り組むことができるのがping-tの魅力です。隙間時間は勉強サイトで問題を解き、自身の弱点をあぶりだす時間にしてください。
なお、隙間時間の学習は、「電車の中で10分」「会社の昼休みに5分」といったように時間を予め決めておくとメリハリがつき、勉強しやすくなります。
3-5. 最新版の参考書や問題集を使う
LPIC-1は2019年に新バージョンに更新されました。旧バージョンに対応する参考書や問題集は購入しないよう注意してください。
旧バージョンと新バージョンでは出題範囲や内容が一部異なります。旧バージョンの参考書や問題集を使用すると、現在では出題されない古い技術や情報を無駄に学ぶことになります。これでは学習の効率が非常に悪いです。
旧バージョンの書籍は書店やネットで現在も販売されています。購入する際は、改定された日が2020年以降かどうかの確認が必須です。
参考書は4,000円以上するので、間違えて購入すると大きな損失になります。また、LPIC-1は今後もバージョンアップする可能性があるため、参考書や問題集は常に最新版を選ぶよう心がけてください。

3-6. 生成AIを使って疑問の解消を早める
理解しにくい専門用語や、参考書の解説を読んでも理解できない問題があった時は、生成AIに質問するのもひとつの手です。
生成AIは的外れな回答をすることもありますが、基本的には正確な内容で解説してくれます。専門用語の解説に関しては、誤った情報が提供される可能性は極めて低いです。
参考書の解説が理解できない場合は、生成AIに補足情報や背景知識を提供してもらうことで、全体像を掴むことができます。
生成AIの活用は、回答が正しいかどうか判断するためのリサーチ力が必要となるため、すべての方におすすめできるわけではありません。しかし、普段から使いこなしている方にとっては、疑問の解消を早める有力なツールとなります。
4. 独学でLPIC-1合格が難しいときの対処法
独学でLPIC-1を取得するのが難しいと感じたときの対処法を紹介します。
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4-1. 25歳前後なら勉強途中でも転職可能
25歳前後の第二新卒にあたる年齢であれば、LPIC-1を勉強中でも内定が取れることがあります。
第二新卒でLPIC-1の勉強に取り組んでいる方は少ないため、面接で勉強内容について話せるだけでも高評価が得られます。
知名度が高いITパスポートや基本情報技術者試験ではなく、情報収集を行ったうえでLPIC-1を選んだ点も評価ポイントとなります。
LPIC-1を勉強することで仕事内容を把握できると、面接での受け答えがスムーズに行えるようになります。事前にLPIC-1の勉強を進めている人材は、短い研修期間で自走できるようになる可能性が高いため、評価も高まります。
4-2. 研修でLPIC-1をとる企業に転職
独学でLPIC-1を取得するのは時間がかかり過ぎると感じる場合は、研修でLPIC-1の取得が目指せる企業を選ぶのも有効です。
研修で資格取得を目指すメリットは、業務時間中に勉強が行えることです。働きながら独学するよりも多くの勉強時間を確保できるため、早く合格できます。
早期にLPIC-1を取得すれば、実務経験を早くから積むことができるため、結果としてキャリアアップも早めることが可能です。研修でLPIC-1の勉強が行えるのは、サーバー領域の案件を主に扱う企業に多い傾向があります。
研修内容は基本的に企業の公式サイトや求人に掲載されているので、必ず確認してください。

4-3. 資格スクールで合格を目指す
独学を続けるのが難しい方は、資格スクールに通いながら勉強するのもひとつの方法です。
LPIC-1の講座の総費用は、一般的に5~10万円程度です。コストはかかりますが、受講料を無駄にしたくないという心理から、モチベーションを維持しやすくなります。
スクールを選ぶ際は、講義形式を確認することが重要です。オンライン講座は時間と場所の制約がないため便利ですが、緊張感に欠け、受動的になりがちです。そのため、定期的に対面講座が実施されるスクールを選ぶことをおすすめします。
同じ目標を持つ仲間と一緒に勉強し、合格を目指す環境があれば、勉強のモチベーションがより向上します。
5.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
LPIC-1を取得してエンジニアに転職しようと考えている方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。転職活動のプランニングから選考対策まで、全面的にサポートいたします。
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5-1. ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
LPIC-1の取得は、エンジニアへの転職において大きなアドバンテージとなります。しかし、資格を取得しただけで必ずしも転職が成功するわけではありません。
転職を成功させるには、資格の勉強と同様に、選考対策にも力を入れることが重要です。
エンジニアの選考には一般的な職種とは異なる点が多く、実際に選考を経験した未経験者からは、
- 自分をどうアピールしていけばいいか分からず、書類作成の段階からつまずいた
- 職種や企業に対する情報収集が甘くて、面接の質問にうまく答えられなかった
- CMでよく見る大手の転職エージェントを利用したものの、対策のアドバイスが具体的ではなく、選考が順調に進まなかった
といった感想が多く寄せられます。
もし一人で転職活動を進めることに少しでも不安を感じるのであれば、ぜひ当社の転職アドバイザーに相談してください。
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5-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
転職活動を始める前はどんなお仕事をされていましたか?
携帯キャリアのコールセンターで、土日も働いてました。
基本的にはクレーム対応が多かったので、お客様によっては時間がかかって、残業が伸び続けるなんて当たり前…
電話の時間をどれだけ短くできるかが評価の基準でした。何かしらの不満があったからクレームになっていることもあり、お客様に納得していただくのも苦労したんです。
とはいえ、相手の反応がすぐに分かる仕事なので、そこが楽しいなと感じていました。
クレームがあったとしても結構笑って済ませられる性格だったこともあり、向いているなと思って続けていたんです。
転職活動を始めたときの経歴について教えてください。
実は前職でエンジニアになろうとIT企業に入ったんです。
ただそこでは、「まず社会人スキルを身につけるために、昼間はコールセンターで働いてもらって、業務後の研修でITの勉強をしましょう」と言われ…
日中はコールセンターで働きながら、業務外で資格の勉強をしていました。意外と勉強が楽しくて、スムーズにCCNAというネットワーク系の資格に合格できました。
資格を取得できたのに、全然エンジニアとしての業務を任せてもらえなかったので、仕事の合間を縫って転職活動を始めたんです。
ユニゾンキャリアを利用したきっかけは何ですか?
もともと転職サイトに登録して、転職活動を行っていました。そこから送られてくるメールの中で、ユニゾンキャリアさんの存在を知ったんです!
実は、転職エージェントというものに触れることがなかったので、そういったサービスがあることを初めて知りました。
ユニゾンキャリアさんはエンジニア専門の転職エージェントだったので、エンジニアに転職しようと思っていた私にピッタリだったんです。
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。
自身のペースで、納得のいく転職ができるように、企業を厳選して紹介します。