
最終更新日:2025.09.09
ネットワークエンジニアのSESの働き方!メリット・デメリットから失敗しない転職を解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ネットワークエンジニアにSESが多い理由は?
- ネットワークエンジニアとしてSESで働くのはあり?
- ネットワークエンジニアだけどSESを抜け出したい
ネットワークエンジニアに「SES」が多い理由は、未経験の方でも挑戦しやすい業務を扱う仕事だからです。
SES企業だからといって働き方に特別な違いがあるわけではなく、基本的にはほかの企業と同じような勤務時間や給与体系です。
SES企業は、エンジニアのファーストキャリアとして未経験の方にぴったりの仕事ですが、スキルアップのチャンスが少ない点や職場環境の不安定さが懸念事項にあります。
ネットワークエンジニアとして確実なキャリアを積むためには、慎重に企業を選ぶことが重要です。
記事の要約
本記事では「SESの働き方に興味がある方」を対象に、ネットワークエンジニアのSESについて詳しく解説します。

1.ネットワークエンジニアはなぜSESで働くのか?
ネットワークエンジニアがSESで働く理由は2つあります。
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
1-1. 未経験者の監視・運用案件はSESが大半
未経験の方がネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートする際は、SESの監視・運用案件が主な選択肢となります。
「SES(システムエンジニアリングサービス)企業」は、人材不足を補うために、積極的に未経験の方を採用します。
というのも、IT業界は以下のような多重下請け構造が一般的で、高度なスキルを必要としない監視・運用業務は、下流のSES企業に集まる傾向にあるからです。
「監視・運用」業務は、24時間体制のシフト制で行われるため、多くの人材が必要です。業務の性質上、未経験の方でも担当できるため、SES企業では積極的に採用しているという背景があります。
また、エンド企業は、SES企業に業務を依頼すれば、自社の社員の教育や研修のコストを抑えられます。そのため、SES企業の需要が高く、その分人材が必要とされているというのがIT業界の構造です。
1-2. 本音はSES以外になかなか入れない
ネットワークエンジニアの未経験の方にとって、現実的な就職先の選択肢はSES企業です。
未経験から正社員のネットワークエンジニアを目指す場合、競争が激しく、SES企業以外への転職は難しいといえます。
大手企業や自社開発企業では、経験者の方を優先する傾向にあるからです。
IT業界の転職では、即戦力としての活躍を期待されます。そのため、実務経験のない未経験の方は、即戦力が期待される企業には応募しづらいというのが現実です。
また、経験はあるもののスキル不足の場合、応募できるポジションが限られます。
しかし、人材を多く必要とするSES企業であれば、門戸が広く、未経験の方でも採用されやすいという背景があるのです。
2.ネットワークエンジニアのSESでの働き方
ネットワークエンジニアのSES企業での働き方を3つの観点で解説します。
- 基本はほかの企業と大差はない
- 客先常駐は工数の納品が基本
- 上流にいけばリモートワークも可能
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
2-1. 基本はほかの企業と大差はない
SES企業での働き方は、基本的にほかの企業と同様であり、大差はありません。基本的な労働条件もほかの企業と変わらないため、勤務時間や休日は一般的です。
また、SES企業でもIT業界での平均的な給与が支払われ、いたって標準的な給与体系です。
SES企業は、未経験の方を積極的に採用していることもあり、社員がスキルアップできるように、社内教育や研修が充実しています。
SESの働き方の特徴として、プロジェクト単位で仕事をするという点が挙げられます。そのため、多くの場合、チームでの作業が主流で、自社の同僚と一緒に常駐先の企業で働くというスタイルです。
しかし、IT業界では、どのような仕事でも基本的にチームで働くため、SES企業だからといって特別な働き方を必要とされるわけではありません。
2-2. 客先常駐は工数の納品が基本
SES企業は、客先常駐で工数を管理し、納品するのが基本的な働き方です。
SES企業の最大の特徴は、自社の社員として働くのではなく、クライアント企業に常駐して業務を行う点です。そのため、SES企業にとって工数管理は非常に重要で、作業時間を正確に記録し、報告する必要があります。
また、納期厳守が必要なため、契約に基づき決められた期間内に成果物を納品することが必須です。
私の友人はSES企業で働いていますが「何人のメンバーが稼働し、どれだけの業務をこなしたか」を常駐先の企業に毎月報告するといっていました。
自社の同僚だけでなく、常駐先の企業の人と一緒に働いたり、作業報告をしたりする機会があるため、顧客対応スキルが必要です。常駐先の現場で、円滑に仕事を進めるためには、コミュニケーション能力が欠かせません。

2-3. 上流にいけばリモートワークも可能
「上流工程」を担当できれば、リモートワークができ、働き方の柔軟性が高まります。
監視・運用業務よりも上流の工程の設計や企画業務は、物理的な作業量が少ないため、場所を選ばずに働けます。そのため、リモートワークの実現が可能です。
とはいえ、上流工程に携わるには、専門的な知識や経験などの高度なスキルが必要です。また、リモートワークは、直接同僚と顔を合わせる機会が少ないという点から、業務遂行のために高い自己管理能力が欠かせません。
リモートワークの場合、コミュニケーションツールを活用したオンラインでの打ち合わせや、進捗報告などが増えます。
テキストや画面越しのやりとりでも、円滑に業務を進められるように、上流工程に必要なスキルはもちろん、コミュニケーション能力も重要です。
3.ネットワークエンジニアがSESで働くメリット
ネットワークエンジニアがSES企業で働くメリットは3つあります。
- 未経験者の入社難易度は低め
- 様々な実務経験を積みやすい
- 良案件なら大手に常駐でき
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
3-1. 未経験者の入社難易度は低め
未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、SES企業であれば入社難易度は低めです。
SES企業は多くの人材を必要としており、採用枠が多いことから、未経験の方でも採用されやすいという特徴があります。また、未経験の方向けの研修や、スキルアップに向けた勉強会などの制度が充実しています。
さらに、常駐先にいき即戦力として働く機会が多いため、早期に実務経験を積めるのも大きなメリットです。将来的に上流工程を目指す場合、システムの理解を深められる監視・運用業務の経験は不可欠です。
入社難易度の低さや、すぐに実務経験を積める観点から、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせるには最適な環境だといえます。
3-2. 様々な実務経験を積みやすい
SES企業で働けば、様々な実務経験を積めるため、エンジニアとしての成長を期待できます。
退職するまで同じ環境で働くわけではなく、異なる業界や規模のプロジェクトで経験を積み、スキルアップが可能です。様々な業務を経験すれば、自分の得意分野を見つけるチャンスがあるため、適性を見極められます。
また、プロジェクトによっては、最新技術やツールを使用する場合があり、新しい技術に触れる機会にも恵まれます。異なる環境での経験が総合的なスキルアップに繋がるため、将来の選択肢を広げるにはもってこいの仕事です。
特に未経験の方の場合、自分のエンジニアとしての適性が分からない可能性があるため、様々な実務経験を積むことは重要です。
3-3. 良案件なら大手に常駐できる
良質な案件に参加できれば、大手企業で経験を積んで、キャリアアップに繋がります。
転職で入るのが難しい大手企業でも、SES企業であれば、プロジェクトに参加できます。大手企業の場合、大規模プロジェクトで先進的な技術を導入するケースもあり、最新技術を学ぶチャンスです。
私の友人の常駐先は大手企業ですが、クラウドサービスの導入やコンテナ化などの案件に携わる機会があるといっていました。
最新技術の導入には、様々な懸念事項があり、調査や報告などに苦労しているようですが、ほかではできない経験を積めてスキルアップになると話していました。
また、大手企業での実務経験は、キャリアに箔がつくため「次に転職するときのアピール要素にしたい」と意気込んでいます。
4.ネットワークエンジニアがSESで働くデメリット
ネットワークエンジニアがSES企業で働くデメリットは3つです。
- 監視・運用ばかりの企業はスキルがつかない
- 評価基準があいまいで給与は上がりにくい
- 案件ガチャなど職場環境が安定しにくい
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
4-1. 監視・運用ばかりの企業はスキルがつかない
「監視・運用」業務ばかりを担当していると、スキルアップが望めず、長期的なキャリア形成を考えた際に、不利に働く恐れがあります。
監視・運用業務は、ルーチンワークが中心で、技術的な成長が見込めません。ルーチンワークを続けていると、最新のネットワーク技術やプロトコルなどを学ぶ機会が少なく、高度な技術に触れるチャンスも限られます。
また、未経験の方でもできる業務ばかりを担当していると、専門性が身に付かず、キャリアアップも難しくなります。キャリアアップができないまま、ルーチンワークばかりの日々が続くと、成長を感じられず、モチベーションも低下しかねません。
結果的に、キャリアアップはもちろん仕事自体への意欲が下がり、成長しないという負のサイクルに陥るリスクがあります。
4-2. 評価基準があいまいで給与は上がりにくい
SES企業の場合、評価基準の不明確さにより、給与やキャリアの停滞に繋がるリスクがあります。
チームで働くという仕事柄、個人での成果が見えづらく、貢献度が評価されにくい点がデメリットです。システムを扱う仕事の場合、営業のように個人の売上や件数などが目に見えて分かるわけではありません。
また、何を達成すれば給与が上がるのか明確ではないため、昇給・昇進の基準が不透明です。
さらに、年功序列の風潮があるため、実力よりも在籍年数で評価される傾向にあります。
結果的に「努力が報われない」「頑張っても昇給に繋がらない」などと不満に思う場面が増え、モチベーションの維持が難しくなる恐れがあります。
4-3. 案件ガチャなど職場環境が安定しにくい
案件によって職場環境や業務内容が大きく変わるため、安定した働き方が難しい点もデメリットのひとつです。
多くのSES企業の場合、常駐先は自分で選べず「案件ガチャ」といわれるように、ランダムに決まります。希望する案件に携われないどころか、自分のスキルや興味に合わない業務を任されるリスクがあります。
また、プロジェクトが終われば新しい環境に移ることが多いため、職場環境の変動によるストレスも否定できません。
特に、やりがいがあったり相性が良かったりするプロジェクトから移る場合は、ネガティブな気持ちにもなります。さらに、プロジェクトが変わるたびに人間関係を構築しなおす必要があり、人によっては苦痛に感じます。
5.ネットワークエンジニアがSESで失敗しない方法
ネットワークエンジニアがSES企業で失敗しないための方法は3つです。
- 取引先の企業をしっかりと確認する
- 最低でも保守ができる企業に入社する
- 経験を積んだら早めにキャリアアップ転職する
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
5-1. 取引先の企業をしっかりと確認する
SES企業の取引先の情報を事前に把握し、ミスマッチを防ぐことが重要です。
取引先の規模や業績などの情報を確認し、安定した企業との取引実績があるかを確認します。また、口コミやインターネットの情報をもとに業界での評判をチェックし、企業の信頼性を確かめる方法もあります。
さらに、面接まで選考が進んだら、具体的な案件や取引先について詳細を質問するのがおすすめです。
企業の公式ホームページや口コミから得られる情報には限界があるため、直接確認するのが安心です。
入社を決める際は、労働条件や勤務地などを明確にして、契約内容を確認すれば、ミスマッチを防げます。

5-2. 最低でも保守ができる企業に入社する
将来のキャリア形成のために、SES企業でも、保守業務に携われる企業を選ぶことが大切です。
保守業務は、監視・運用業務よりも上流の工程で、高度な技術を身に付ける必要があるため、スキルアップの機会が多くあります。また、トラブル対応の経験も積めるため、実践的なスキルを習得でき、問題解決能力を身に付けられます。
保守業務の経験を積みスキルを習得できると、さらに上流の工程である設計や構築へのステップアップが可能です。
ステップアップして専門性の高いスキルが身に付けば、市場価値が高まるため、転職市場でも有利です。
私の友人は、「監視・運用・保守」の業務を経験後、より「上流工程」を担当したいと転職しました。上流工程に携われるだけでなく、年収も上がったとよろこんでいました。

5-3. 経験を積んだら早めにキャリアアップ転職する
SES企業で一定の経験を積んだら、積極的に次のステップを目指し、キャリアアップの転職をするのがおすすめです。記憶に残っているうちに習得した技術を活かせる環境に転職すれば、キャリアアップができます。
そのためには、ネットワークエンジニアとしての専門性を深めるのか、マネジメントを目指すのかを明確にして、キャリアの方向性を定める必要があります。
転職する際は、業界の人脈や転職エージェントを利用して情報収集することが大切です。より良い環境で働けるように、給与や福利厚生、働き方などの条件が合う企業を探してください。
キャリアアップを目指しながら自分の希望に合う企業をひとりで探すのは難しいため、転職支援サービスを活用するのがおすすめです。
ネットワークエンジニアになりたい方は、気軽にユニゾンキャリアまでお問い合わせください。
6.ネットワークエンジニアの転職はユニゾンキャリア
「エンジニア転職の進め方が分からない」と悩む方は多いです。そんなときは、ユニゾンキャリアの転職アドバイザーと二人三脚で転職活動を進めてください。
こちらをクリック▶【エンジニア転職のプロに無料相談】
6-1. ネットワークエンジニアの転職成功事例①

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
今まではバイトとフルートの仕事を両立していて、このままでも良いかなとは思っていたんですが、正社員経験が無くて苦労した経験もあり、社会的信用がある社員になろう思ったのがきっかけです。
ただ、自分で転職の準備するのが難しくて…最終面接までは行けたんですけど、すごい圧迫面接でイライラして思わず「は?」と言ってしまい、落ちちゃいました…(笑)
バイト先に居続けてもなんの資格も取れないし、なんのキャリアにもならなくて、人生80年まで現役でいなきゃいけないって考えたときに、家でもできるパソコン系の仕事の方が肉体労働と比べると需要があるかなと将来のことを考えたうえでIT系に転職しようと決意しました。
あとは母が病気にかかってしまって、手に職を付けようと思ったのもきっかけの一つです。
現職に決めた理由は何でしたか?
教育体制がしっかりしてたり、20代で転職したい企業ランキング1位になってたこともあり、現職に決めました。
正直、悪い口コミもあったんですけど、エンジニアなら当たり前のものばかりだったので特に気にしませんでした。
あとは、ひとりひとりに主任がついてくれるところも安心できますね。
研修は2~6ヶ月って書いてあって、給料はそんなに高くはないんですけど、未経験なら仕方ないかなと思いますし、本来お金払って勉強する内容なのであまり苦ではないです。
面接官の人から聞いたんですけど、社員の方はみんな周りの人を思いやることができる方々ばかりで、自分が持っている教材を渡しあったりして勉強しているとのことだったので、職場の人間関係でも困ることがなさそうです。
面接の雰囲気もとても良くて、最初の説明会ではこんなに和気あいあいとしたのは始めてだよと言われるくらいリラックスしていました。
他にもコミュニケーションを大事にする会社なのでそこも決め手の1つでした。
正直な話、エンジニアはハッカーみたいにあんまりしゃべらないミステリアスなイメージがあったので、ギャップに驚きましたね。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
特に不満はなかったですね。
全部が順調に進んでいって、予定が空いたらすぐに「面談しますか?」って連絡くれるし、相談したらすぐに答えてくれたりと、すごく寄り添ってくれて安心感もあります。
土日祝日も対応してくれますし、夜遅い時間にLINEした時も、「今帰り道で時間あるんで大丈夫ですよ」と対応してくださり本当に助かりました。
あと、文章力にあまり自信がなかったので、履歴書の添削もしてもらいました。本当に転職活動の全てでお世話になりました。
\ご相談から内定まで完全無料!/
6-2. ネットワークエンジニアの転職成功事例②

成功者インタビューより
ー転職活動をしているときに不安だったことはありますか?
エンジニア未経験だったので、面接の受け答えをうまくできる自信がなかったことですかね。それでも早く転職したかったのですが、面接に必要な知識をどうやって身につけたらいいか分からなくて…今まで自分1人で転職活動を行っていたので、相談できる相手もいなかったんです。このままじゃ内定をもらえるイメージが湧かなくて、どうしようかと悩んでいました。
ー選考を進めるうえで必要なことは何でしたか?
面接でどんな質問が来ても、ハキハキと答えられるように回答を準備をしておいたことですかね。突拍子のない質問があっても、事前に準備していた回答を組み合わせて、しっかり答えられたんです。実際に、こんな質問がありました。「現職のコールセンター業務の中でIT技術を新たに導入するとしたら、どんなシステムを提案しますか」と質問があって、「クレーム対応時に言ってはいけない言葉を検知してくれるシステム」をスムーズに提案できたんです。担当キャリアアドバイザーの石橋さんに面接対策をしていただいたのが役立って、テンパらないで冷静に受け答えができました。
ー最後に、ユニゾンキャリアを利用した感想をお聞かせください。
ユニゾンキャリアさんを利用していなかったら、絶対今の会社に辿り着けなかったと思うので、本当に感謝しています。担当キャリアアドバイザーの石橋さんからの手厚いサポートのおかげで、第一志望の会社から内定をいただけました!それだけ面接対策などが充実していて、頼りっきりになりました笑また転職をするときも、石橋さんに頼りたいですね。本当にありがとうございました。
ユニゾンキャリアでは、Web面談から入社後のサポートまでを「完全無料」でサポートします。ネットワークエンジニアに興味がある方は、ぜひお問い合わせください。