
最終更新日:2025.06.10
セキュリティエンジニアの働き方!ホワイト?ブラック?リモートワーク事情も解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックはこちら!
- セキュリティエンジニアの働き方が知りたい
- セキュリティエンジニアは残業が多い?夜勤はある?
- セキュリティエンジニアがホワイトって本当?
セキュリティエンジニアの働き方は、エンジニアの中でも多種多様な勤務形態であることが多いです。その多くは、企業の方針や役割、ポジションなどで変化します。
上場企業に勤めたことがある方ならイメージしやすいかもしれませんが、PC持ち出し禁止みたいな場合はリモートワークは難しくなったり、逆にリモートワークを推奨するような企業もあります。
このように、働き方に変化のあるセキュリティエンジニアですが、理想の働き方を実現させるためのロードマップが最も重要です。
記事の要約
本記事は、セキュリティエンジニアへの転職を考えている方を対象に、働き方から夜勤シフト、日勤をするための方法、セキュリティエンジニアとして輝かしい未来をつかむための方法を解説します。

1.セキュリティエンジニアの働き方は4パターン
セキュリティエンジニアの主な働き方を4つ紹介します。
- 日中勤務
- 夜勤(シフト制)
- 夜勤(自宅待機)
- リモートワーク
1-1.日中勤務
企業のセキュリティ戦略の根幹を担う上流工程では、日中勤務が基本となります。
主な業務は、経営方針に沿ったセキュリティポリシーの策定、安全性の高いシステム設計、潜在的なリスクの分析・評価などの設計部分を担います。
プロジェクトの初期段階から関わるためスケジュールを主体的に調整しやすく、仕事とプライベートの調和を図りながら、着実にキャリアを形成できるのが大きな魅力です。
経営層や他部署と連携する機会も多く、高度なコミュニケーション能力やビジネス視点が身につきます。
自分の提案が組織全体のセキュリティレベルを向上させ、事業の成長を支えるという大きな達成感を得られます。
安定した環境で論理的思考力を活かし、将来はセキュリティコンサルタントやプロジェクトマネージャーを目指したい方にとって、理想的な働き方です。

1-2.夜勤(シフト制)
セキュリティエンジニアは、夜勤を含むシフト制で働く場合もあります。
シフト制には日勤と夜勤を交互に担当するパターンと、夜勤のみに特化したパターンの2種類があります。

SOC(セキュリティオペレーションセンター)などは、サイバー攻撃の最前線でデジタル資産を守るため、監視業務は24時間体制で行い、夜勤が発生します。
夜間の監視業務はトラブルがなければ残業が発生せず、業務量も比較的少ないため、資格の勉強などに時間を活用しやすいメリットがあります。
生活リズムの調整が必要ですが、落ち着いた環境でスキルアップしながら働ける点は、夜勤ならではの魅力です。
なお、シフト制の勤務形態は、昼・夜で2シフトの2交代制または、朝・昼・夜3シフトの3交代制が一般的です。
1-3.夜勤(自宅待機)
セキュリティエンジニアには、「オンコール対応」と呼ばれる夜勤の自宅待機という勤務形態もあります。オンコールは、基本の日中勤務に加えて、万が一のインシデントに備える、運用・保守の働き方です。
サイバー攻撃やシステム障害といった緊急事態が発生した際には、即座に対応する重要な役割を担います。
緊急の呼び出しがなければ待機時間は自宅で自由に過ごせるため、最新の脆弱性情報を収集したり、新しい技術を検証したりと、スキルを磨くための貴重な時間として活用できます。
いざという時には、培った高度な専門知識と経験を最大限に発揮して問題を解決に導きます。困難な事態を乗り越えた時の達成感と、組織から寄せられる大きな信頼は、何物にも代えがたいやりがいとなります。
夜勤勤務ではあるものの、高い自己管理能力と問題解決への情熱を持つエンジニアなら自分の管理次第では、のびのびと輝ける働き方です。

1-4.リモートワーク
リモートワークは、セキュリティエンジニアが能力を最大限に発揮できる働き方として、現代のデジタル社会に広く普及しています。
クラウド環境のセキュリティ設計・構築、オンラインでの脆弱性診断、セキュリティ関連ドキュメントの作成など、多くの業務は物理的な場所に縛られません。
通勤時間を自己投資や家族との時間、趣味に充てることで、ワークライフバランスを大きく向上させられます。
また、住む場所の自由度も高まるため、地方の豊かな自然に囲まれながら最先端のプロジェクトに参画するといった理想のライフスタイルも実現可能です。
自律的に業務を遂行し、チャットやWeb会議ツールを駆使してチームと円滑に連携する能力は不可欠ですが、成果を出すことで自身の市場価値をさらに高めていくことができます。
自由と責任のもとで自分らしく働きたいエンジニアにとって、最適な選択肢の一つです。現在ではリモートワークを前提としたセキュリティエンジニアの求人も増加しています。
2.セキュリティエンジニアの働き方は基本ホワイトである

IT業界に対して、夜勤があるから「過酷な労働環境」というイメージをお持ちではないでしょうか?
しかし、あなたが、自身の将来とワークライフバランスを真剣に考えているなら、セキュリティエンジニアは非常に魅力的なキャリアパスです。
その最大の魅力は、高単価の時間給で働きながら、市場価値の高い専門性を着実に高められる点です。
また懸念点となる夜勤もキャリアアップすれば、基本的に日中勤務で残業も少なくなります。加えて、夜勤シフトでも、3交代制が主流となり、年間休日数が多めに設定されるなど、安心して働ける環境が整備されています。
最初は少し大変かもしれませんが、プライベートの時間をしっかりと確保し、長期的な視点でキャリアを築くことが可能です。
看護師のような夜間忙しい環境ではないため、おちついた夜勤の隙間時間を利用してキャリアアップのための学習を進める方も非常に多いです。
やりがいと自己成長、充実した私生活を求めるなら、今後の市場価値が高いことが予想されるセキュリティエンジニアを目指すのはかなり賢い選択だといえます。
ユニゾンキャリアは、ITエンジニア専門の転職支援サービスです。
どの職種が将来性が高いのか?どんな仕事内容なのか?から細かく説明してから転職活動をスタートできるので大変好評をいただいております。まずは、気軽に「無料相談」からお待ちしております。
3.セキュリティエンジニアは未経験向けの求人に注意
セキュリティエンジニアの魅力は十分に伝わったと信じていますが、未経験から目指す場合は、求人選びを慎重に行う必要があります。その理由は以下の通りです。
- 監視からのキャリアアップが困難
- 2交代勤務はきついので要確認
- 未経験の求人は問い合わせ窓口の可能性も
3-1.監視からのキャリアアップが困難
未経験者向けの求人では、多くの場合、SOC(セキュリティオペレーションセンター)での監視業務からキャリアが始まります。
しかし、ここで注意すべきは、その業務内容と将来のキャリアパスです。
監視業務は、定められた手順書(マニュアル)に沿ってアラートを処理する定型的な作業が中心となりやすく、高度なセキュリティスキルが身につきにくい場合があります。
もし、監視業務から設計・構築やコンサルティングといった上流工程へステップアップする明確な道筋や研修制度がなければ、数年後も同じ業務を続けることになりかねません。
「監視業務しか経験がない」という経歴では、いざ転職を考えた際に選択肢が限られてしまうのが現実です。
求人を選ぶ際は、「具体的なキャリアパス」が示されているかを確認することをおすすめします。

3-2.2交代勤務はきついので要確認
セキュリティエンジニアの求人を探す際、未経験の方は勤務形態の確認が不可欠です。24時間体制を敷く企業の中には、「2交代制」を採用しているケースがあります。
これは1日の勤務時間が12時間に及ぶため、一般的な8時間勤務の「3交代制」に比べて心身への負担が大きくなる傾向があります。
日勤と夜勤を週ごとに入れ替えるシフトでは生活リズムが乱れやすく、常に高い集中力が求められるセキュリティ業務において、パフォーマンスの維持が難しくなることも考えられます。
求人票の「勤務時間」や「シフト」の項目は必ず精読し、もし不明確であれば面接で「具体的なシフトのローテーション周期」や「1日の業務の流れ」について質問すると見抜くことができます。
一方で、休日が多く生活リズムを固定しやすい「夜勤専従」という働き方もあります。
自分の体力やライフプランと照らし合わせ、無理なく長くキャリアを続けられる勤務形態の企業を選ぶことが、最初の重要な一歩となります。

3-3.未経験の求人は問い合わせ窓口の可能性も
「未経験歓迎」と謳われる求人には、もう一つ注意点があります。
職種名が「セキュリティエンジニア」であっても、実際の業務がテクニカルサポートやヘルプデスクといった「問い合わせ窓口」に近いケースです。
これらの業務は、自社製品の操作説明や、顧客からの一次的なトラブル対応が中心となり、本来のセキュリティエンジニアに求められる脅威分析、脆弱性診断、インシデント対応といった高度な技術に触れる機会がほとんどありません。
これでは、専門的なスキルが身につかず、目指していたキャリアから遠ざかってしまいます。
求人票の「具体的な業務内容」を精読し、「顧客からの問い合わせ対応」「ユーザーサポート」といった文言が中心になっていないかを確認するのがベストです。
また、面接では「入社後の業務で、技術的な分析作業と顧客対応の割合はどのくらいですか」と具体的に質問することが、業務内容のミスマッチを防ぐための有効な手段です。
4.セキュリティエンジニアが理想の働き方を実現する方法
セキュリティエンジニアとして、裁量権が大きくやりがいの大きい上流工程で活躍するには、計画的なキャリア戦略が不可欠です。
付け焼き刃の知識ではなく、盤石な基礎の上に専門性を築き上げることで、市場価値の高いプロフェッショナルへと成長できます。そのための具体的なステップを詳しく解説します。
- CCNAを取得してインフラエンジニアに転職
- ネットワーク・サーバーの実務経験を積む
- インフラエンジニアとして上流工程に参画
- セキュリティエンジニアにキャリアチェンジ
- セキュリティ関連の上流工程の経験を積む
4-1. CCNAを取得してインフラエンジニアに転職
上流のセキュリティ設計とは、ITインフラという土台の上に堅牢な城を築く行為に他なりません。
そのため、土台を深く理解することが全ての始まりです。ネットワークの基礎知識がなければ、通信の脅威や防御策を本質的に理解することは不可能です。
第一歩として、世界標準のネットワーク資格である「CCNA」の取得を強く推奨します。TCP/IPの仕組み、ルーティングやスイッチングの原理を体系的に学ぶことで、後のキャリアで必須となる「共通言語」が身につきます。
単に暗記するのではなく、通信の挙動を常に意識しながら学習することが重要です。
まずは、インフラエンジニア(特にネットワークエンジニア)として実務経験を積む道を目指します。
4-2. ネットワーク・サーバーの実務経験を積む
インフラエンジニアとして、知識を本物のスキルへと昇華させる実務経験を積みます。
ネットワークの現場では、ルーターやファイアウォールの設定変更、障害発生時のパケットキャプチャによる原因究明などを通じて、通信がどのように流れ、どこで脅威が侵入しうるのかを肌で学びます。
サーバーの現場では、LinuxやWindows Serverを構築・運用し、WebサーバーやDNSの仕組み、適切なアクセス制御、ログの監視といった経験を積むことが、後のインシデント分析やフォレンジックの基礎体力となります。
この段階で重要なのは、常に「セキュリティ視点」を持つことです。
「なぜこのポートを開ける必要があるのか」「この設定はどのようなリスクを生むか」と自問自答する習慣が、あなたを単なるインフラ担当者から、セキュリティの素養を持つエンジニアへと引き上げてくれます。
4-3. インフラエンジニアとして上流工程に参画
運用・保守で足場を固めたら、次は「ゼロからシステムを作り上げる」設計・構築フェーズの経験が重要になります。
この上流工程への挑戦は、セキュリティで重要視される「シフトレフト(開発の初期段階でセキュリティを組み込む)」思考を実践的に学ぶ絶好の機会です。
より高度なネットワーク設計・構築能力を証明する「CCNP」の取得が強力な武器となります。
CCNPレベルの知識を活かし、顧客要件に基づいたネットワーク全体の設計、機器選定、セキュリティを考慮したパラメータ設計などを担当します。
「安全性を前提としたシステム設計能力」は、後にセキュリティエンジニアとして活躍する上で、大きな武器です。
実現可能なセキュリティを設計できる力は、インフラ上流工程の経験から生まれるのです。
4-4. セキュリティエンジニアにキャリアチェンジ
インフラの設計・構築経験を2〜3年積んだあなたは、満を持してセキュリティエンジニアへの扉を開きます。
攻撃の理論だけでなく、攻撃がインフラにどう影響するかを具体的に語れる「インフラ知見」です。この強みを活かし、技術的な専門性が求められる「脆弱性診断士」や「SOCアナリスト」を目指すのが王道です。
特に脆弱性診断は、自ら擬似攻撃を仕掛けてシステムの弱点を探すため、攻撃者視点を養い、セキュアな設計・開発の要点を深く理解できます。
この段階で、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)などの専門資格を取得し、知識を体系化することで、あなたの市場価値はさらに高まります。
インフラ基盤の上に、専門的なセキュリティの知見という強力な武器を手に入れるフェーズです。
4-5. セキュリティ関連の上流工程の経験を積む
セキュリティ専門家としての実務経験を積んだら、いよいよ最終目標である上流工程のプロフェッショナルを目指します。
単一の技術課題を解決するだけでなく、企業のビジネス戦略と連携したセキュリティ全体の設計を担う「セキュリティアーキテクト」や「セキュリティコンサルタント」です。
具体的な業務として、全社的なセキュリティポリシーの策定、クラウド(AWS/Azure/GCP)環境におけるセキュアアーキテクチャの設計、CSIRTの構築・運用支援、経営層へのリスク説明などが挙げられます。
脆弱性診断の経験を発展させたペネトレーションテスト(侵入テスト)などで実践的な攻撃スキルを磨き続ける一方、常に最新の脅威動向とビジネスへの影響を分析し、最適な対策を提言する。
技術とビジネスの両輪を動かせる専門家こそ、真に価値のある上流セキュリティエンジニアなのです。
5.セキュリティエンジニアの転職はユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアでは、ITエンジニア専門の転職支援サービスを行っています。
どんな職種を目指したらいいのか?詳しい仕事内容はどういうの?といったご相談からサポートしております。
5-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事をここまで読んでいただきありがとうございます。
セキュリティエンジニアとして転職するためには、いきなりセキュリティエンジニアを目指すよりインフラエンジニアとして働いてからキャリアアップとして目指すことをおすすめします。
セキュリティ対策はインフラ領域の知識なしにするのは、非常に困難です。セキュリティエンジニア自体が、本来であれば、セカンドキャリアという位置づけになります。
未経験からセキュリティエンジニアになれるみたいなのは、誰でもできる定常の監視業務または相当に高度な教育制度を敷いている企業です。
高度な教育制度は基本的に新卒でしか行われないため、実態は、定常監視業務の自称セキュリティエンジニアです。
このようなからくりがあるため、キャリアプランをしっかりと理解して転職戦略を練ることをおすすめします。
口コミ評価
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5-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
ー転職しようと思ったきっかけはなんですか?
元々漁師をやってたんですけど腰を悪くしてしまって、漁師ができなくなってしまったんです。そこで、次は何をしようか?ってなった時にゲームを作りたいと思って転職活動をしたんですが、さすがにちょっと難しいか~ってなって…。でも、ゲームの魅力には劣るけど、IT業界で働くっていうのも第2の目標としてあったので、インフラエンジニアを目指してみようかなと思いました!
ー転職活動時に不安や疑問はありましたか?
めちゃめちゃありました。まずパソコンがすごい苦手で…。漁師だとまったくパソコン使わないじゃないですか。職業訓練校に入る前は、ファイルの作り方とかドラッグアンドドロップのやり方とかも分かってないレベルでした。職業訓練校でちょっとずつ学んでいったとはいえ、実際に自分がIT業界に入れるのかっていうのは1番不安でした。あとは、入社してもスキルが身につくのかっていうのは気にしていましたね。その会社でいいのかなっていう不安は常にありました。プログラミングが難しくて挫折しそうになったことはあったんですけども、それ以外は特になかったです。興味があるので楽しく学べていたのが大きかったのかもしれないです。他にはパソコンがそもそもあんまり使えないのに面接がリモートだったんで、リモートでちゃんとできるかなっていうのは心配でした。会社によって面接で使うアプリが違ったので、どうすればいいか混乱した時はキャリアアドバイザーの中川さんに相談していました。いつもすぐに対応してくださるので、本当に心強かったです!
ーユニゾンキャリアを利用して率直にどう思いましたか?
本当にありがたかったですね。とても丁寧にサポートしていただいて…特に面接対策では面接で聞かれることのリストをいただいて、それに対して自分で用意した回答を確認してもらったり、受ける企業に合わせた模擬面接まで行っていただきました。ゲームエンジニアになれなくて半分路頭に迷ってたみたいな感じですごい焦っていたんですけど、そんな何も知らない自分を1からサポートしていただいて、将来像とかも決められたので感謝しかないです。
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まずは、気軽に「無料相談」からお待ちしております。