最終更新日:2025.11.05
開発エンジニアとシステムエンジニアの違いは?仕事内容・年収・将来性を徹底比較
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- 開発エンジニアとシステムエンジニアって何が違うの?
- 自分は開発エンジニアとシステムエンジニアのどちらが向いているんだろう?
- 開発エンジニアとシステムエンジニアの将来性は?
ITエンジニアを目指そうにも、開発エンジニアとシステムエンジニアという言葉の違いが曖昧で、どちらが自分に合っているか判断できずにいませんか?
名前は似ていますが、担当する業務やキャリアパスはまったく異なり、この選択を間違えると後悔する恐れがあります。
どちらの職種も未経験から目指せますが、適性や必要なスキルセットが異なるため、転職活動をはじめる前に両者の違いを正確に理解しておくことが重要です。
記事の要約
本記事ではエンジニア未経験の方を対象に、開発エンジニアとシステムエンジニアの違いを年収やスキル、言語、将来性の観点から徹底比較します。

1.開発エンジニアはシステム開発の“実装担当”
開発エンジニアは、システム開発において「実装」を担う専門職です。
システムエンジニアが作成した設計図である「仕様書」をもとにして、プログラミング言語を使い、実際に動作するシステムやアプリケーションを構築します。
家づくりに例えるなら、設計図を描くのがシステムエンジニアで、その設計図どおりに木材を組み立てて家を建てる大工が開発エンジニアの役割です。
つまり、開発エンジニアの仕事は設計書にもとづいてコードを書き、バグを取り除きながら、設計図を「実際に動くシステム」へと変えていくことです。
まさに、システムの根幹を作り上げる「ものづくり」の最前線に立つ存在といえます。
ただし、実際の現場では職種の境界線が曖昧な場合も多いです。
特にスタートアップや小規模な開発チームでは、開発エンジニアが設計やテスト、さらには顧客との簡単な打ち合わせまで担当するケースもあります。
そのため、コーディングスキルだけでなく、仕様書を読み解く読解力や、広範なIT知識が必要とされる職種です。
このように、開発エンジニアはシステムを動かすための実行部隊として、プロジェクトに欠かせない役割を担っています。
2.開発エンジニアとシステムエンジニアの違い

開発エンジニアとシステムエンジニアには、担当する開発工程や業務内容、企業による定義に明確な違いがあります。ここでは、工程や呼び方などから両者の違いを解説します。
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2-1.関わる工程の違い:システムエンジニアは上流工程をメインに担当する
システムエンジニアと開発エンジニアの明確な違いは、担当する開発工程にあります。
システムエンジニアは、システム開発の初期段階である「上流工程」を担当するのが一般的です。
具体的には、顧客がどのようなシステムを望んでいるのかをヒアリングし、機能や性能を文書化する「要件定義」が中心となります。
さらに、その要件をもとにシステムの全体的な設計図である「基本設計」や、より詳細な内部動作を決める「詳細設計」までを行います。
一方、開発エンジニアは、システムエンジニアが作成した設計書にもとづいてプログラミングを行う「下流工程」が主な仕事です。
実際にコードを書き、テストを繰り返しながら、システムを動くかたちにしていく役割を担います。
このように、システムの「何を」作るかを決めるのがシステムエンジニア、「どう」作るかを実現するのが開発エンジニアという違いがあります。
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2-2.呼び方の違い:企業によって職種の定義が異なる
開発エンジニアとシステムエンジニアの呼び名や業務範囲は、企業によって定義が異なる点に注意が必要です。
会社の方針やプロジェクトの規模、属する業界によって、エンジニアに期待される役割が変わってくるためです。
例えば、大手企業では役割が細分化され両者の業務が明確に分かれていることが多いですが、スタートアップ企業では開発エンジニアがシステムエンジニアの領域を兼務することも頻繁にあります。
そのため、求人票を見る際は「システムエンジニア募集」という職種名だけをうのみにしてはいけません。
応募する前には、募集要項に記載されている担当業務の内容をしっかり確認し、それがあなたの希望する仕事内容と一致しているかを確認することが不可欠です。
この確認を怠ると、入社後に「こんなはずではなかった」というミスマッチを引き起こす恐れがあります。
3.開発エンジニアとシステムエンジニアに必要なスキル
開発エンジニアとシステムエンジニアでは、担当業務の違いから、特に重視されるスキルセットが異なります。
どちらもITの基礎知識は必須ですが、開発エンジニアには技術的な探究心、システムエンジニアには人との調整への関心が必要です。
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3-1.開発エンジニアに必要なスキルは問題解決能力
開発エンジニアにとって、技術的な問題解決能力は必須のスキルです。
システム開発の現場では、予期せぬエラーやバグの発生が日常茶飯事だからです。書いたプログラムが一度で完璧に動くことはまれであり、常に何らかの技術的な壁に直面します。
例えば、エラーが発生した際は、難解なエラーメッセージを読み解き、情報を収集し、仮説を立ててコードを修正するプロセスが連続します。
このような地道な作業を粘り強く続け、自力で答えを見つけ出す力が開発エンジニアには不可欠です。
まさに、ロジカルに原因を突き止め、粘り強く修正していく能力がなければ、開発エンジニアとして活躍していくのは難しいといえます。
3-2.システムエンジニアに必要なスキルはコミュニケーション能力
システムエンジニアとして活躍するには、コミュニケーション能力が不可欠です。
なぜなら、顧客や開発チームのメンバーといった、プロジェクトに関わる多様な関係者と連携しながら仕事を進めるためです。
まず、顧客が抱えるビジネス上の悩みや要望を正確にヒアリングし、それをシステムの機能としてまとめる必要があります。同時に、決定した仕様や設計内容を開発チームのエンジニアに的確に伝え、作業を依頼しなくてはなりません。
また、仕様変更やトラブル発生時には、さまざまな立場の関係者と調整を行い、円滑にプロジェクトを成功へ導く調整力も欠かせません。
このように、様々な立場の人々と連携し、プロジェクトが円滑に進むようにする「調整役」としての役割がシステムエンジニアには重要です。
4.開発エンジニアとシステムエンジニアに必要な言語
開発エンジニアとシステムエンジニアでは、習得すべきプログラミング言語の種類も異なります。
開発エンジニアはシステムを構築するための言語、システムエンジニアはデータを操作するための言語の知識が特に重要です。
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4-1.開発エンジニアに必要な言語はJavaやPython
開発エンジニアとして活躍するには、まずJavaやPythonから学びはじめることをおすすめします。
JavaとPythonは市場での需要が安定して高く、幅広い分野で活用されているためです。
Javaは動作の安定性が必要とされる金融機関や官公庁の大規模システム、さらにはAndroidアプリ開発など、さまざまな現場で採用されています。
そのため、Javaを習得しておけば、求人探しで困ることは少ないといえます。
一方、PythonはAIや機械学習、データ分析の分野で強みを持ち、近年注目を集めている言語です。
文法が比較的シンプルで読みやすいため、プログラミングをはじめて学ぶ方にも人気があります。
ただし、Web系であればJavaScriptやTypeScript、インフラ系であればGo言語など開発エンジニアに必要とされる言語は、目指す分野によって異なります。
そのため、幅広く使われそうだからという理由だけではなく、あなたのキャリアプランに応じた言語選びが重要です。
4-2.システムエンジニアに必要な言語はSQL
システムエンジニアは、特定のプログラミング言語以上にSQLの知識が重要です。
SQLは、システムが扱うデータを保管する「データベース」を操作するための専門言語です。
システムエンジニアは、システムの設計段階でデータベースをどのように設計するかを決定するため、顧客と扱うデータの種類やルールを決める際にSQLの知識が役立ちます。
また、システムのテストでデータが正しく保存されているかを確認したり、運用・保守段階でトラブルの原因を調査したりする際にもSQLを使用します。
システムエンジニアが毎日SQLのコードを書くわけではありません。しかし、データベースの仕組みを理解していないと、システムの設計や顧客対応に支障が出る恐れがあります。
このように、システムエンジニアにとって、SQLの知識は顧客との対話から設計、保守に至るまで、プロジェクト全体を見通すうえで欠かせない土台となります。
5.開発エンジニアとシステムエンジニアの将来性
開発エンジニアとシステムエンジニアは、どちらもIT業界の発展に伴って需要が高く、将来性が高い職業です。ただし、技術トレンドによって需要が伸びる分野や、評価されるキャリアパスが異なります。
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5-1.開発エンジニアはAI・DX分野の需要拡大により将来性がある
AIやDXの分野の需要拡大により、開発エンジニアの将来性は高いといえます。
現在、多くの企業が競争力を高めるためにAI技術の活用や業務のDX化を推進していますが、これらの分野では需要の急増に対してスキルを持つ人材の供給が追いついていない状況です。
AIサービスやDXの取り組みにおいて、実際にシステムやアプリケーションを形にする開発エンジニアの存在は欠かせません。
この「需要は多いが、担い手が不足している」状況が、開発エンジニアの価値を高めている大きな理由です。
そのため、これから開発エンジニアを目指す方にはPythonやクラウド技術といった需要の高いスキルを優先して身に付けることをおすすめします。
5-2.システムエンジニアはプロジェクトの中核人材として将来性がある
システムエンジニアは、プロジェクトの中核を担う人材として将来性が高い職種です。
社会全体のDX化の流れが加速する中、システムの全体像を描き、方向性を決定するシステムエンジニアの需要は拡大し続けています。
プロジェクトの「司令塔」として、顧客の課題をヒアリングし、システム全体の設計図を描き、開発チームや顧客との調整役を担う役割は、AIには代替できません。
むしろ、技術が複雑化するほど、それらを束ねるシステムエンジニアの重要性は増していきます。
システムエンジニアとして上流工程の経験を積めば、プロジェクト全体を統括するPMへの道も開けます。さらに、経営視点でIT戦略を立案するITコンサルタントといった、より上流の専門職へのキャリアアップも可能です。
このように、技術力に加えて課題解決力や管理スキルが身に付くため、システムエンジニアはIT業界で長期的に活躍し続けられる職種です。
6.開発エンジニアとシステムエンジニアに向いている人の特徴
開発エンジニアとシステムエンジニアは、仕事内容が異なるため、向いている方の適性も明確に分かれます。
一言でいえば、開発エンジニアには「ものづくり」への集中力、システムエンジニアには「人との調整」への関心が必要です。
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6-1.開発エンジニアは黙々とコードを書ける方におすすめ!
開発エンジニアは、ひとりで黙々と作業に集中できる方に向いています。
業務時間の多くは、パソコンに向かってプログラムのコードを書き、システムやアプリを形にしていく作業に費やされるためです。
例えば、パズルやプラモデルのように、ロジックをひとつひとつ組み立てる作業が好きな方は開発エンジニアに向いています。
また、分からないことやエラーに直面した際、自分で調べて解決するプロセスを苦に感じない探究心も重要です。
地道な作業をコツコツと粘り強く続け、アイデアが「ものづくり」として実現することに喜びを感じる方も開発エンジニアに適性があります。
このように、論理的に考え、粘り強く課題に向き合う力は、開発エンジニアとして活躍するうえで欠かせない資質です。
6-2.システムエンジニアは調整力とコミュ力が高い方におすすめ!
システムエンジニアは、多くのメンバーをまとめ、プロジェクトを円滑に進める調整力やコミュニケーション力がある方に向いています。
顧客、開発チーム、管理者など、さまざまな立場の人々と関わりながら仕事を進める必要があるためです。
時には、それぞれ立場の異なる意見や要望が対立することもあります。その際に、両者の間に立って全員が納得できるゴールへ導く「調整役」としての役割を担うこともあります。
また、専門的な技術の話をITに詳しくない顧客にも分かりやすく説明したり、限られた納期や予算内で関係者と協力したりする能力も不可欠です。
個人で作業するよりも、多様な人々と協力しながらひとつの目標を達成することにやりがいを感じる方は、システムエンジニアとして活躍できます。
7.ITエンジニアの転職はユニゾンキャリア
ITエンジニアの転職を考えている方はユニゾンキャリアにご相談ください。
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7-1.ユニゾンキャリアの転職成功事例①

成功者インタビューより
まずは転職しようと思ったきっかけを教えてください!
一番は、今働いている職場の環境が大きく変わったことですね。
今、保険代理店で営業事務をしていまして。もともと大きな代理店の支店に勤めていたんですけど、その支店にいる社員全員が、まったく別の保険代理店の支店に異動することになったんです。
それで、新しい代理店では「新人扱い」になっちゃうっていうことが分かって。またゼロから新人研修を受けて、新入社員みたいに働くっていうのは、うーん、どうなんだろうなと。
それなら、営業事務として今から新しい環境に慣れるより、このタイミングで、業界も変えてガラッと新しい道に踏み出した方がいいんじゃないかなって思って。
それで、前から興味があったエンジニアに転職しようと思いました!
ユニゾンキャリアを利用して求人は見つけられました?
はい、見つけられました!
担当キャリアアドバイザーの石川さんに、学生の時の経験をお話しして「こういう仕事がしたいんです」とお話したら、未経験者向けの求人を6社くらい紹介してもらえました。
ただ求人を紹介してくれるだけじゃなくて、私が「この企業のこういうところを知りたいです」ってお話しすると、そこを重点的に説明してくださったりもして。
おかげで、自分でちゃんと理解したうえで、「ここに応募してみたい」っていう企業を選ぶことができたなと思います。
それと、ただ求人を紹介してもらうだけじゃなくて、勉強の仕方とかも教えてもらったのもありがたかったです。
開発エンジニアを目指すんだったらJavaを勉強したほうがいいですよとか、プロゲートっていう無料サイトで勉強できますよとか。
何から勉強したら良いか分かってなかったので、プロの方にお願いして良かったなって思います。
最後にユニゾンキャリアのおすすめポイントがもしあれば…!(笑)
そうですね、一番は、面談の時間をたくさん作ってもらえることかなと思います。週1回とか、自分のタイミングに合わせて相談に乗ってもらいました。
あと、石川さんとはLINEでやりとりしていたので、聞きたいことをすぐ聞けたのもありがたかったです。
特に面接の回答を考えてる時は、書くことに悩んだタイミングで「ここってどう書いたらいいですか?」ってすぐLINEで聞けたのが本当に良くて。
聞きたいことを忘れないうちにすぐ聞けて、定期的に相談にも乗ってくれたので、転職活動をすごく進めやすかったです。
だから、私みたいに未経験でも、「モノ作りが好き」とか「エンジニアになってみたい」っていう気持ちがある人だったら、すごくおすすめできるかなと思います!
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例②

成功者インタビューより
転職のきっかけを教えてください!
もともと新しいものが好きで、新しい技術の登場で今まで時間がかかっていた作業などが楽にできるようになる、ということにすごく面白さを感じていました。
例えば、紙での管理からデータ化され、効率的に仕事ができるようになったのは素晴らしいなと感じています。
ただ、学生時代にエンジニアになるという選択肢はなく、別の業界に就職しました。
それでも実際働いてみて、これから長く働いていくうえで興味がない仕事よりも自分の興味があることをやりたいなと思い、ITエンジニアに挑戦してみよう!と思ったのがきっかけです。
ITエンジニアを目指すようになったきっかけを教えてください!
最初はエンジニアという職業についてあまり具体的なイメージが無かったんです。それこそただパソコンに向かって作業をしている人、みたいなイメージでした(笑)
でも、ユニゾンキャリアさんでIT業界やエンジニアの職種・業務内容の詳しい説明を聞いて、自分が興味を持っているのは開発系のエンジニアかもしれないと気付きました。
それでJavaを触ってみたら、これは自分でもできるなって思ったので、そこからどんどん道を繋げていったらシステム(SE)エンジニアという結論に至りました。
エンジニアって色々な職種があるので、未経験から目指す方は、自分の興味のある言語に触れてみて「できそうだな」と思ったら適性アリと考えても良いのかなと思います。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
キャリアアドバイザーの佐瀬さんはとても話しやすくて、他のエージェントさんと比べても接しやすい方でした。
前職では遅くまで働いていて、面談ができるのは20時以降だったんですが、嫌な顔せず「遅くても大丈夫ですよ!」と夜に何度も面談をしてくれて…とてもありがたかったです。
未経験からシステムエンジニアになることができたのも、キャリアアドバイザーの佐瀬さんのサポートあってのことだと思います。本当にありがとうございました!
ユニゾンキャリアはIT専門の転職エージェントです。
そのため、未経験の方がどちらの職種を選ぶべきか、適性やキャリアプランから丁寧にアドバイスしています。ネットの情報だけでは分からない企業の内部事情もお伝えできますので、まずは一度、あなたの悩みをお聞かせください。