
最終更新日:2025.05.29
システムエンジニアに資格はいらない?有利な状況とおすすめの資格ランキング!

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- システムエンジニアに資格がいらないって本当?
- システムエンジニアに資格がいらない理由は?
- システムエンジニアにおすすめの資格はある?
システムエンジニアに資格は本当に必要なのだろうか?というのがエンジニア界隈でも大きなテーマです。実際に、資格はいらないというエンジニアもいれば、資格は取っておいたほうがいいというエンジニアもいます。
この最大の違いはバックグラウンドにあり、「SIerに努めていて転職する予定がない」だったり、「SESなどからキャリアアップをしたい」だったり、で資格の重要性が違います。
未経験から転職する場合は、資格があるほうが有利になりますし、もうその会社から離れる気がないのであれば、資格は不要になります。さらに、知識を付けるためには資格は有用ですが、スキルを付けるのであれば別の話です。
このように目的と状況で、資格の重要度や必要性は大きく変わるためケースバイケースで状況を整理していきます。
記事の要約
本記事では、システムエンジニアに関する資格の取得を目指をしている方に向けて、資格取得の必要性とメリット、おすすめの資格について解説します。
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1.システムエンジニアに資格はいらない
システムエンジニアになるのに資格は必須ではありません。そのため、有利になるだけなので、「イエス or ノー」の二元論でいえば「ノー」となります。
1-1.公的な認可が必要な職業ではない
システムエンジニアは、医師や弁護士のように公的な資格を取らなくてもなれる職業です。
システムエンジニアにとって資格は客観的な評価を上げるものであり、社内の評価面談や転職活動で役立ちます。
極端な話、システムエンジニアは営業職と同じです。実力が物をいう仕事であり、資格は必須ではありません。
しかし、実務経験を積んで、マネジメントスキルや専門分野のスキルを磨かないと、需要が減ってしまう難しい職業でもあります。

1-2.資格はあくまで学習の材料である
システムエンジニアにとって、資格は学習を進めるための良い目標となります。
IT業界未経験からシステムエンジニアを目指す方からすると、何から勉強すれば良いか分からず悩んでしまいがちです。
そこで役立つのが資格の取得です。資格の勉強を通じて、エンジニアに必要な基礎知識とスキルが身に付きます。
実務に入る前に、まずは基礎知識を押さえるのが重要なのです。
システムエンジニアにとって資格は必要ないというのも事実ですが、学んだスキルを実務で使えるようになるまでの小目標として捉えてください。
2.システムエンジニア転職における資格のメリット
システムエンジニアに転職する際、資格を取得することで以下の3つのメリットがあります。
- 未経験からの転職で有利になる
- 客観的な知識の証明が可能である
- 資格取得で年収アップが期待できる
2-1.未経験からの転職で有利になる
未経験からの転職では、知識や学習意欲、ポテンシャルなどを選考で判断されます。採用担当者は、応募者の将来性を踏まえて、採用・不採用の判断をしているのです。
未経験の方は実務経験がないので、資格の取得を通じて、知識や学習意欲に溢れる人材であることを証明できます。エンジニアは生涯勉強の必要な職種であり、『勤勉さ』をアピールできる第一の方法として「資格取得」が推奨されるからです。
そのため、資格はシステム開発の基礎知識を持っていることが証明され、転職時に有利になります。
ただし、未経験であっても、コミュニケーション能力やマネジメント能力を見込まれて採用に至る場合もあり、資格を取得しなくてもシステムエンジニアに転職できる可能性はあります。
このように、資格は必須ではありませんが、未経験者にとっては有効なアピール材料となるのです。

2-2.客観的なレベルの証明が可能である
システムエンジニアのスキルを証明する資格は、未経験の方向けのITパスポート(レベル1)から、高度なスキルの証明となるネットワークスペシャリスト試験(レベル4)など多岐にわたります。
ITパスポートはIPAスキルレベル1で、最も難易度は低く、ITスキルのはじめの一歩にふさわしい資格とされており、基本情報技術者試験は情報技術者を対象としており、より高い難易度を持ちます。
取得する難易度に応じてエンジニアの実力が分かるので、資格は転職活動において判断材料のひとつです。難易度の高い資格を持っているほうが、高い能力を持つと評価されます。
情報処理技術者試験では難易度がS(超難関)からレベル1まで体系化されており、客観的なレベルが分かるため、同じ経験年数のエンジニア同士でも競争優位性が保てるのが資格のメリットです。
ただし、資格は知識の証明であり、実務能力とは必ずしも一致しないことも理解しておく必要があります。

2-3.資格取得で年収アップが期待できる
資格を取得することで転職が有利になり、年収アップが期待できます。
該当分野での専門性を証明できるため、同じ経験値の人よりも給料を多く支払われる可能性が高くなるのです。
例えば、プロジェクトマネージャー試験を取得すると、マネージャーに必要なスキルがあると評価され、システムエンジニアからPMにキャリアアップしやすいです。
このように、資格を取得すると客観的に能力を証明できるため、年収アップが期待できます。また、会社によってはポジションや年収を上げるために資格取得を必須としているところもあります。
資格はいらないといわれることもありますが、年収アップを考えている場合には資格を取得するのがおすすめです。

3.システムエンジニア転職で有利な資格ランキング
システムエンジニアの転職が有利になる資格ランキングを、未経験者・経験者ごとに紹介します。
3-1.未経験の方におすすめの資格ランキングTOP
順位 | 資格名 | おすすめな方と資格の特徴 |
---|---|---|
1位 | 応用情報技術者試験 | 【おすすめな方】 どの会社でも通用するIT業界の知識を身に付けたい方 【特徴】 基本情報技術者試験より一歩進んだ内容で、ネットワークやデータベース、セキュリティ、マネジメントなど幅広く学べる。 |
2位 | CCNA | 【おすすめな方】 ネットワーク系に進みたい方 【特徴】 Cisco社認定のネットワーク資格で、インフラSEを目指す方におすすめの資格。ネットワーク初心者向けに作られており、学習教材も豊富。 |
3位 | Java Silver | 【おすすめな方】 プログラミングスキルを身に付けたい方 【特徴】 多くの企業で使われている言語「Java」の基礎知識が身に付く資格。システムエンジニアとして、最低限のプログラミング知識が学べる。 |
4位 | 基本情報技術者試験 | 【おすすめな方】 資格勉強が久しぶりの方/IT知識がゼロの方 【特徴】 IT業界全体の基礎を網羅しており、文系や未経験でも学びやすい内容。国家資格で信頼性も高く、就職時のアピールにも有効。 |
5位 | 情報セキュリティマネジメント試験 | 【おすすめな方】 セキュリティに興味がある方/管理職を目指す方 【特徴】 サイバー攻撃などの脅威が増す中で注目されている資格。管理職だけでなく、セキュリティに関心がある若手社員にもおすすめ。 |
1位の応用情報技術者試験を取得すると、採用担当者から高い評価を受けられますが、取得難易度がやや高めなのがネックです。
そこでおすすめなのが4位の基本情報技術者試験で、応用情報技術者試験の1ランク下の資格になります。
ITの基礎知識が中心なので取得しやすいのが特徴で、学んだ内容は応用情報技術者試験の学習にも活かせます。
3-2.経験者におすすめの資格ランキングTOP5
順位 | おすすめな方・特徴 | |
---|---|---|
1位 | システムアーキテクト試験 | 【おすすめな方】 要件定義や設計に関わる方 【特徴】 要件定義から設計までを担う中上級エンジニア向け資格。高度な設計力や論理的思考力が必要。 |
2位 | プロジェクトマネージャ試験 | 【おすすめな方】 チームをまとめる立場の方/PMを目指す方 【特徴】 プロジェクトの計画・進行・予算管理など、マネジメントスキルを問う資格。PM経験はキャリアアップに直結するので、迷ったらこちらを取得。 |
3位 | ITストラテジスト試験 | 【おすすめな方】 ITコンサルタントを目指す方 【特徴】 経営戦略に基づいたIT施策の立案ができる人材を目指すうえで最適。ITと経営の橋渡しができる高スキル人材の証明になる。 |
4位 | ITサービスマネージャ試験 | 【おすすめな方】 運用・保守に関わる方 【特徴】 ITサービスの品質を高める運用マネジメントの知識が問われる。運用系のリーダーやマネージャーを目指す方におすすめ。 |
5位 | システム監査技術者 | 【おすすめな方】 内部統制・監査に携わる方 【特徴】 システムの安全性・信頼性の監査スキルが求められ、企業のリスクマネジメントに関わる役職者におすすめ |
自分がこれから進みたいキャリアに合わせて、取得する資格を選ぶのが重要です。
PMを目指すならプロジェクトマネージャ試験、ITコンサルの道に進みたい方はITストラテジスト試験と、専門分野ごとに必要な資格が分かれます。
4.システムエンジニア業態別の資格おすすめ度
システムエンジニアの業態別に資格取得のおすすめ度を解説します。
- SES企業は資格取得でキャリアアップ!
- SIer企業は上流か下流かで判断しよう
- 自社開発企業ならプログラミング一択
4-1.SES企業は資格取得でキャリアアップでおすすめ!
SES企業に勤める方にとって、資格取得は重要なキャリア戦略の一つです。
客先常駐という働き方の特性上、スキルや知識を客観的に証明できる資格は、プロジェクト参画や評価において有利に働く場合があります。
ただし、資格だけでキャリアアップが約束されるわけではなく、実務経験と組み合わせることが重要です。
担当業務に応じて適切な資格を選択する必要があり、下流工程では「ITサービスマネージャ試験」、上流工程では「システムアーキテクト試験」などが有効です。
SES企業では資格取得支援制度を設けている企業も多いため、制度を活用した計画的な資格取得をおすすめします。

4-2.SIer企業は上流工程参画での資格価値が高い
SIer企業では、担当する工程によって資格の重要度が大きく異なります。
下流工程(開発・テスト・保守)では実際のプログラミングスキルや実務経験がより重視される傾向があります。
一方、上流工程(要件定義・システム設計)では、顧客との折衝や複雑なシステム設計が求められるため、専門知識を体系的に証明できる資格の価値が高いです。
特に管理職やプロジェクトリーダーを目指す場合、資格による専門性の証明は重要な要素となります。
ただし、資格は専門知識の証明であり、実際の問題解決能力やコミュニケーション能力と併せて評価されることを理解しておく必要があります。

4-3.自社開発企業なら資格よりもプログラミング
自社開発企業では、プログラミングスキルと実装力が最も重要視されます。
自社開発企業では、成果物やコードの品質、開発速度などの実践的な能力が直接評価に結びつくためです。しかし、資格が全く無意味というわけではありません。
技術的な基礎知識の体系的な理解や、新しい技術領域への取り組み姿勢を示す指標として、一定の評価を受ける場合もあります。特に、AWSやGCPなどのクラウド関連資格は実務に直結するため価値があります。
ただし、資格取得に時間を費やすよりも、実際のプロダクト開発やポートフォリオ制作、オープンソースへの貢献などに注力することが、より効率的なキャリア形成につながります。

5.システムエンジニアの転職はユニゾンキャリア
資格を取得してシステムエンジニアの転職に役立てようと思っている方は、ぜひ当社にご相談ください。
5-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。
システムエンジニアに資格は必要ないけれども、取っておいて損をすることはないというのはわかったかな?と思います。
システムエンジニアに未経験から転職する場合は、「システム運用・保守⇒テスト・実装・詳細設計(PG)⇒上流工程(SE)」といった流れでキャリアアップしていくことになるのが多いです。
一方で、新卒は上流工程から参画することもあるので、色々な意見が出るのです。
あなたが、どのルートに乗っているのかで資格の選択肢は変わることを忘れないでおいてください。
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5-2.システムエンジニアの転職成功事例

成功者インタビューより
ITエンジニアに転職しようと思ったきっかけを教えてください!
ITに興味を持ち始めたのはだいたい1年前からなんですけど、転職のきっかけは大きく2つありますね。
1つ目は、前職の公務員の仕事でITシステムを使う機会が増えてきたことです。特に、紙ベースの作業からシステムへの移行を経験して、「ITってすごく便利だな、可能性があるな」って実感したんです。
2つ目は、働き方を変えたかったことですね。公務員の仕事は経済的には安定していましたが、時間的な自由がなくて…
部署によっては日をまたぐ勤務もあって、「ワークライフバランスをもっと良くしたいな」と常日頃から思っていました。
それで、「今このタイミングでエンジニアを目指して転職しちゃおう!」と決心したんです。未経験の職種に挑戦するなら、年齢的にも早い方が選択肢が広いだろうなって考えたこともありますね。
転職活動を始めた時の経歴を教えてください!
大学卒業後、最初に製薬会社に就職しましたが、先輩や会社の考え方と合わず3ヶ月で退職しました。その後、アルバイトとして旅客サービスでの調理・接客に3年ほど従事した後、公務員として3年ほど働いていました。
公務員退職後は、Javaという開発言語の関連資格である、Java Silverという資格の取得に向けて独学を行いながら、転職活動をスタートしました。
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