
最終更新日:2025.07.11
CompTIA IT Fundamentals(ITF+)とは?取得メリット・難易度・勉強方法を解説
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IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- CompTIA IT Fundamentalsってどんな試験?
- CompTIA IT Fundamentalsの取得メリットは?
- CompTIA IT Fundamentalsは意味ない?
CompTIA IT Fundamentals(ITF+)は、ITの各分野における基礎知識を学べる資格です。各分野の入口となる知識が身に付くため、エンジニアの経験がない方に向いています。
取得を検討している方からは「具体的にどんな資格なのですか?」「取得するメリットは何ですか?」とお問い合わせいただくことも多いです。
記事の要約
本記事では「CompTIA IT Fundamentals(ITF+)の取得を目指す方」に向けて、試験の概要や取得メリットを解説します。

1.CompTIA IT Fundamentals(ITF+)とは
CompTIA IT Fundamentalsの概要を下記の内容で解説します。
- ITに関する基礎知識が身に付く資格
- CompTIA IT Fundamentalsの出題範囲
- CompTIA IT Fundamentalsの試験概要
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1-1.ITに関する基礎知識が身に付く資格
CompTIA IT Fundamentalsは、IT未経験の方が必要な基礎知識が学べる資格です。ITに関する広範囲な分野の「基礎の基礎」が学べるように設計されています。
以下のような日常でも耳にするIT用語を分かりやすく学習できる点が特徴です。
CompTIA IT Fundamentalで学べる内容
- OSとは何か
- クラウドの仕組みとは
- ウイルス対策の方法
CompTIA IT Fundamentalsは、「ITって何から学べばいいの?」と感じている方にとって、出発点となる資格です。IT業界でよく使われる曖昧な用語や概念を分かりやすく学び、今後のIT学習への土台を築けます。

1-2.CompTIA IT Fundamentalsの出題範囲
CompTIA IT Fundamentalsの出題範囲と出題比率は、以下の通りです。
試験分野 | 出題比率 |
---|---|
ITの概要と専門用語 | 17% |
インフラストラクチャ | 22% |
アプリケーションとソフトウェア | 18% |
ソフトウェア開発 | 12% |
データベースの基礎 | 11% |
セキュリティ | 20% |
ITの基礎的な概念や用語の理解から始まり、IT全体を構成する各分野について学べます。
例えば、インフラストラクチャの分野では、ハードウェアの構成やネットワークの基礎知識などを学ぶことが可能です。
このようにIT分野の基礎知識を理解するのに役立つ資格です。
1-3.CompTIA IT Fundamentalsの試験概要
CompTIA IT Fundamentalsの試験概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験日 | 随時実施 |
試験会場 | ピアソンVUEの認定試験センター/自宅(オンライン試験) |
受験料 | 通常価格:11,142円(税込) メンバーの場合:8,913円(税込) CAPP Academic Partnerの場合:6,191円(税込) |
試験センターまたは、自宅から任意のタイミングで受験できます。ただし、自宅受験の場合はウェブカメラやマイクなどの事前準備が必要です。
また、受験料は通常、税込11,142円ですが、所属企業がメンバーの場合やCAPP Academic Partnerに属している学校の学生の場合は割引価格で受験できます。
試験を受けるときは、所属企業がメンバーシップを結んでいないか確認をしてください。
CompTIA IT Fundamentalsは、未経験の方がIT知識を持つことを証明できる資格ですが、未経験の方はそもそも資格がなくても転職できる可能性があります。
「どういうこと?」と思ったそこのあなた!ユニゾンキャリアでは、IT業界に精通したアドバイザーが、一から未経験の方向けのキャリアプランをご紹介しますので、ぜひご相談ください。
2.ほかの資格を取得したほうが良いケース
CompTIA IT Fundamentals以外を取得したほうが良いケースを紹介します。
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2-1.インフラエンジニアを目指すならCCNA
インフラエンジニアを目指す場合、CompTIA IT FundamentalsよりもCCNAを取得したほうが役立ちます。
特にエンジニア未経験の方が転職を目指す場合は、CCNAのほうが企業から評価されます。
CCNAを取得していれば、ネットワークの基本構成や機器設定の知識を持っていると判断され、現場では先輩エンジニアの指示のもとで作業をこなすことが可能です。
インフラエンジニアの未経験が約7割がネットワーク案件に関わるため、CCNAで身に付くネットワークの基礎知識はCompTIA IT Fundamentalsよりも役立ちます。
未経験からインフラエンジニアへの転職を目指すなら、CCNA取得を優先して取得してください。
2-2.開発エンジニアを目指すならJava Silver
開発エンジニアを目指す場合は、CompTIA IT FundamentalsよりもJava Silverを取得したほうが役立ちます。
Java SilverはJavaの基礎知識が身に付く資格で、エンジニアの経験がない方が転職を目指すときにはCompTIA IT Fundamentalsよりも評価されます。
Javaの文法や基本構文の理解があると認識され、先輩の指導のもとでJavaを使った開発に参加できるレベルです。
エンジニア未経験の方は、実務で使う「Javaのコードを書く力」を証明できるJava Silverを取得するほうが選考で評価されます。
3.CompTIA IT Fundamentalsの取得メリット3選
CompTIA IT Fundamentalsの取得メリットを3つ解説します。
- 専門分野の適性を確認できる
- 上位資格に必要な知識が身に付く
- 学習意欲が評価され転職に有利
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3-1.専門分野の適性を確認できる
CompTIA IT Fundamentalsは、IT分野の幅広い基礎知識が問われる内容なので、自分が向いている分野を確認できる点がメリットです。
例えば、ネットワークの分野に興味を持った場合は、ネットワークエンジニアの適性がある可能性があります。
また、幅広いITの基礎知識を学ぶことで、「どの分野を目指すべきなのか」を考える材料になります。
自分のエンジニアとしての適性や興味を明確にする診断テストとして役立つ資格です。自分自身の適性や興味を明確することで、目指すべき職種を選ぶときにも活かすことができます。

3-2.上位資格に必要な知識が身に付く
CompTIA IT Fundamentalsを取得することで、A+やNetwork+などの上位資格に必要な知識が身に付きます。上位資格は、CompTIA IT Fundamentalsで学ぶ内容が前提知識となって出題される問題で構成されているからです。
例えば、CompTIA IT FundamentalsでIPアドレスやファイアウォールの基礎知識を学べば、Network+やSecurity+の内容が理解しやすくなります。
CompTIAのほかの資格も取得予定なら、CompTIA IT Fundamentalsを取得することで、学習がスムーズになります。そのため、A+やNewwork+などの上位資格の取得を考えている方にCompTIA IT Fundamentalsはおすすめです。

3-3.学習意欲が評価され転職に有利
CompTIA IT Fundamentalsの取得は、企業に学習意欲を示すのに役立ちます。IT業界では、入社後に研修を控えていることが多く「積極的に学ぶ姿勢」が評価されるためです。
履歴書や職務経歴書に「CompTIA ITF+取得」と記載することで、「IT業界で本気で働きたい」という前向きな意思をアピールできます。
エンジニアとして働いたことがない方でもポテンシャルを重視した採用を行う企業からは、「意欲的な人物」と評価され、成長が期待できる人材として評価されます。
CompTIA IT Fundamentalsは、未経験の方のポテンシャル採用を後押しする資格です。

4.CompTIA IT Fundamentalsの難易度
CompTIA IT Fundamentalsの難易度や勉強時間の目安を紹介します。
- ITパスポートよりも難易度は低い
- 合格ラインは正答率73%
- 勉強時間の目安は30~60時間
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4-1.ITパスポートよりも難易度は低い
CompTIA IT Fundamentalsは、簡単といわれるITパスポートよりも難易度が低いです。
ITパスポートは ITSS(ITスキル標準)でレベル1に分類されていますが、CompTIA IT Fundamentals はITSSレベル0に位置付けられています。ITSSレベル0は、「ITとは何か」を学びはじめた方を想定した基準です。
英検で例えると、中学卒業レベルの英検3級程度なので、専門知識がなくても学習を継続すれば誰でも合格できる内容を狙えます。
このように、CompTIA IT Fundamentalsは、エンジニアを目指すうえで基礎の基礎ともいえるIT知識を学べることが特徴です。
そのため、ITの基礎知識を学びたい未経験者の方にとって、取り組みやすい資格です。

4-2.合格ラインは正答率73%
CompTIA IT Fundamentalsの合格基準は900点満点中650点で、正答率は73%です。
試験は75問出題されるため、55問以上正解すれば合格ラインに到達します。裏を返せば、20問まで間違えても合格できる余裕があるということです。
ただし、試験時間は60分と限られているため、スピーディーに問題を解き終えられることが大切です。事前に模擬試験で時間配分を意識した練習をしておくことで、合格に近づけます。

4-3.勉強時間の目安は30~60時間
CompTIA IT Fundamentalsの勉強時間は、エンジニア未経験の方で30〜60時間が目安です。ITの基礎知識が中心で構成されている資格なので、勉強時間さえ確保すれば無理なく合格できる内容です。
例えば、平日に1〜2時間ずつ学習を続ければ、1ヶ月で合格ラインに到達できます。
週末に少し時間をプラスすれば、さらに余裕を持って進めることも可能です。モチベーションを維持するためにも、短期的に集中して1ヶ月以内に合格を目指してください。

5.CompTIA IT Fundamentalsの参考書・問題集
CompTIA IT Fundamentalsの勉強におすすめの参考書と問題集を紹介します。
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5-1.CompTIA IT Fundamentalsの参考書
CompTIA IT Fundamentalsの公式の参考書は「The Official CompTIA IT Fundamentals(ITF+) Study Guide」があります
2019年5月に改訂された出題範囲に対応している数少ないのが現状です。
最新の試験形式や出題傾向に基づいた解説が掲載されているため、この1冊を完璧にするだけでも合格レベルに到達できます。ただし、7,847円(税込)と価格が高めであるため、コストを抑えたい方は問題集のみを使った学習も可能です。

参考:CompTIA
5-2.CompTIA IT Fundamentalsの問題集
CompTIA IT Fundamentalsの対策におすすめの問題集は、「ITF+ IT Fundamentals 問題集と解説(ズバリよく出る)」です。
CompTIA IT Fundamentalsは最新の試験範囲に対応した参考書が少ないため、問題集のみで対策するのもアリです。
「ITF+ IT Fundamentals 問題集と解説(ズバリよく出る)」の模擬問題とほぼ同じ問題が本番でもよく出るためです。また、解答ごとに丁寧な解説が掲載されているため、参考書を読むように知識を深められます。
公式の参考書を使わなくても、この問題集だけでも十分に試験対策できます。
6.CompTIA IT Fundamentalsの勉強方法
CompTIA IT Fundamentalsにおすすめの勉強方法は次の3つです。
- 問題集の解説を見て勉強を進める
- 問題集が難しいなら参考書を使う
- 試験直前に模擬問題集で仕上げる
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6-1.問題集の解説を見て勉強を進める
CompTIA IT Fundamentalsの試験対策は、問題集の解説を参考書代わりにする勉強方法が良いです。最新の試験範囲に対応している参考書が少ないためです。
まずは問題の回答に対する解説を読み、内容を暗記したうえで問題を解くことで、記憶の定着が図れます。
問題を解いた後は、間違えた箇所の解説を必ず読み、正解した問題についてもほかの選択肢がなぜ間違っているのか確認することが重要です。
問題集は知識の定着を図ると同時に、出題傾向を把握するのに役立ちます。

6-2.問題集が難しいなら参考書を使う
CompTIA IT Fundamentals(ITF+)の学習をはじめてから、問題集の解説が難しく感じる場合には、参考書を併用することが必要です。
問題集を解いても、解説の意味が理解できない箇所が半分以上ある場合は、参考書で基礎を補強すると理解しやすくなります。
まずは問題集で暗記を進め、必要に応じて参考書を使って知識を補完し、改めて問題集に挑戦する流れで学習を進めます。ただ、可能であれば参考書はなるべく使わず、1冊の問題集で出題傾向を掴みつつ暗記を進めるのが良いです。

6-3.試験直前に模擬問題集で仕上げる
CompTIA IT Fundamentalsは、問題集1冊でも合格を目指せますが、試験直前には模擬問題集を使うのがおすすめです。
模擬試験を本番と同様の60分で実施することで、時間配分の感覚を掴み、実際の出題傾向にも慣れることができます。模擬問題は知識の確認だけでなく、本番環境を想定した仕上げツールとしても便利です。
必須ではないものの、より万全を期すなら模擬問題集を活用するのがおすすめです。

7.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
未経験の方がエンジニア転職を目指すなら、ユニゾンキャリアをご利用ください。
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7-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事をお読みくださり、ありがとうございます。
CompTIA IT Fundamentalsは、ITの各分野における基礎知識を学べる資格です。そのため、IT知識がまったくない状態からエンジニアを目指している方におすすめといえます。
ただ、未経験の方がIT業界への転職を目指す場合には、資格がなくても転職できるケースがあります。「資格を取得してから」と決め込まずに、まずはユニゾンキャリアにご相談ください。
ユニゾンキャリアは、IT業界専門の転職支援サービスです。
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
エンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください。
エンジニアになろうと思ったきっかけは、手に職をつけたいと思ったからです。
コロナで仕事がなくなるのを目の当たりにして、今後もなくならない仕事って何だろうと考えたときに、「エンジニアがあるじゃん!」と思いました。
もともと化粧品の容器を製造する会社で働いていたんですが、その容器はプラスチックで作られていて。
これからの時代、「プラスチックを減らしていこう!」という流れになっているじゃないですか。だから仕事自体の将来性を感じられなくなったんですよね。
エンジニアなら将来性があるし、コロナが再流行してもなくならない仕事でもあるので、どこでも通用するスキルを身につけたくなりました。
転職活動をしているときに不安だったことはありますか?
IT業界の知識がなかったので、選考がなかなか通らなくて不安でした…
転職サイトでエンジニアの求人を検索したら、「未経験歓迎!」を掲げるものがたくさんあるんですよ。これなら「どこでも入れるんじゃないかな?」と思って応募したんですが、書類選考は通っても面接に落ち続けて…
実際に面接を受けたときは、採用担当の人からの質問にうまく答えることができず、冷たい反応をされました。「場違いなことを言っちゃったのかな?」と疑心暗鬼となり、今のままで内定をもらえるのか分からなくなってしまいました。
こんな風になるのなら、「未経験歓迎!って求人に書かないでよ笑」って思います!
転職活動の結果はいかがでしたか?
ユニゾンキャリアさん経由で2社応募して、1社内定をいただきました。もう1社は最終面接の直前で採用活動が終わってしまったので、実質1社中1社の内定でしたね。
この会社に決めた理由は、研修や資格取得などのサポートが充実しているからです。
研修でインフラエンジニアの知識とスキルを学べるので、安心して現場に向かえると思います。
この方は当社で転職支援を受けた結果、以下のような転職を成功させました。
- 工場勤務から未経験でインフラエンジニアに転職
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