

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- CCSTはどんな資格?
- CCSTを取得するメリットって何?
- CCSTとCCNAどちらを取得したほうが良い?
インフラエンジニアを目指す方に「CCNAだけじゃなくてCCSTも取った方が良いの?」と質問を受けることがあります。
「CCNA取得者歓迎」という記載は求人でよく見るものの、CCSTが企業の募集要件に記載されることはあまりありません。そのため、インフラエンジニアを目指す上で、CCSTを取得するメリットは少ないように思えます。
しかし、CCSTは本当に取るメリットがない資格なのでしょうか?
記事の要約
本記事では「インフラエンジニアを目指している方」を対象に、CCSTを取得する必要性や取得した場合のメリットについて解説します。
お客様から支持されるエンジニア転職サービス
エンジニア転職の
プロに相談する
Google口コミ総合評価★4.8の安心サポート!
ご相談から内定後のサポートまで「完全無料」
年収アップ率
87 %
Google口コミ
4.8
最短内定
1 週間
1.CCSTとは?
CCSTの概要は、以下の通りです。
- エントリーレベルのCisco認定の資格
- 試験範囲はIT基礎知識を問う試験が3つ
- ネットワーク資格はCCNAから取得
1-1.エントリーレベルのCisco認定の資格
CCSTは、Cisco技術者認定資格の中においてエントリーレベルの資格です。正式名称は「Cisco Certified Support Technician」です。
CCSTの試験は難易度が低く、エンジニアの経験がなくても取得でき、ネットワークやセキュリティの基礎知識を学べます。
あくまでエントリーレベルで、CCSTはインフラエンジニアに必要な最低限の知識すら学べない資格です。そのため、CCSTは優先して取得したい資格ではありません。
1-2. 試験範囲はIT基礎知識を問う試験が3つ
CCST試験は、以下の3分野にわかれています。3分野の試験はそれぞれ独立しており、どれかひとつの試験に合格すれば、CCSTを取得できます。
- Networking
- Cybersecurity
- IT Support
それぞれの試験内容は以下の通りです。
分野 | 試験内容 |
---|---|
Networking | ・ネットワークの基本概念 ・IPアドレスの基本概念 ・パソコンやスマートフォンへのWi-Fi接続設定 など |
Cybersecurity | ・セキュリティの基本概念 ・脆弱性とリスクマネジメント ・インシデント対応 など |
IT Support | ・ITサポートの業務 ・よく発生する問題 ・サポート業務で利用するツール など |
3つの試験の内、どれかひとつの試験に合格すればCCSTを取得できるため、興味のある分野に絞って学習できます。
資格を取得して、エンジニアへの転職を実現したいという方は、ぜひ当社までご相談ください。
ご相談から内定後のサポートまで「完全無料」
エンジニア転職のプロに相談する
Google口コミ総合評価★4.8
お客さまから圧倒的に支持されている転職支援サービスはユニゾンキャリア!
あなたのIT業界の経歴からお教えください。
2.ネットワーク資格はCCNAから取得
インフラエンジニアになるために資格を取得する場合、CCSTよりもCCNAを取得するほうが評価されます。
企業の採用要件として、「CCNAの取得」や「CCNAの勉強」が含まれるケースはよく見ます。
そのため、インフラエンジニアの選考を有利に進めたいのなら、CCNAを取得した方が良いです。
CCNAは企業の採用条件にもなる資格なので、ポテンシャルがあればCCNAの勉強が途中であっても内定を獲得できる可能性は十分あります。
面接で「どこまで勉強したか」「勉強した内容については答えられる」「いつまでに取得できるか」などを答えられるように準備しておくと、より内定が近づきます。
2.CCSTを取得するメリット
CCSTを取得するメリットは、以下の2つが挙げられます。
- CCNAが難しい時はCCSTから
- 有効期限がなく再試験が不要
2-1.CCNAが難しい時はCCSTから
CCNAの内容が難しくて勉強が進まないと思ったときは、CCSTの合格を目指すのも選択肢のひとつです。
CCNAの内容は専門的で試験範囲も広く、勉強が思うように進まないと、モチベーションを保てません。
CCSTの試験範囲はCCNAと重なっているため、CCSTを勉強することでCCNAの内容も学べるのです。CCNAを取得することで、CCNAの取得難易度を下げられます。
CCNAの合格に向けて勉強を進めたい場合、CCSTはおすすめできる資格です。
2-2.有効期限がなく再試験が不要
CCSTは有効期限がなく、再試験を受けずに認定の保有が可能です。
CCSTで出題される問題はネットワークの基礎中の基礎です。そのため、内容が大幅に変更される可能性が低く、有効期限を設定する必要がなかったと考えられます。
一方で、CCNAやCCNPなどの上位資格は3年間の有効期限が設定されており、不定期で試験内容が改訂されています。
更新の必要がないことから、再試験なしでも資格を保有できることがCCSTのメリットです。

3.CCSTの難易度と勉強時間
CCSTの難易度と勉強時間について、以下の3点を解説します。
- 難易度はITパスポート以下
- 2人に1人以上が受かる資格
- 勉強時間の目安は約50時間
3-1.難易度はITパスポート以下
ITパスポートとは、文系の大学生が就活のために取得する難易度の低い資格です。
CCSTの試験範囲は、ITパスポートの一部だけであるため、難易度は非常に低いといえます。
ITパスポートの試験範囲は以下に分けられます。
- ストラテジー(法務・経営)
- マネジメント(開発・プロジェクト)
- テクノロジー(コンピュータ・要素技術)
CCSTの試験範囲は上記のテクノロジーのうち、要素技術の一部です。
ITパスポートの参考書で、CCSTの勉強ができるほど内容が重複しています。ITパスポートを取得できれば、CCSTの試験対策の3分の2は押さえられます。
3-2.2人に1人以上が受かる資格
CCSTは合格率が公表されていませんが、2人に1人以上が受かる資格と考えられます。
その理由は以下の通りです。
- 上位資格のCCNAの合格率が20~30%
- CCSTの試験範囲はCCNAの20%程度
- CCSTは業務経験がなくても問題を解ける
- ITパスポートの合格率も50%程度
上記の理由から、CCSTはCCNAの2倍以上程度の合格率が見込めるため、2人に1人以上は合格とできると推定できます。
あくまで推定値ではありますが、CCSTは受験者の約半数が合格できるほど難易度が低い資格です。

3-3.勉強時間の目安は約50時間
CCSTの勉強時間の目安は、IT知識がなくても50時間程度です。
CCSTは試験範囲が狭く、難易度も低いことから、1ヶ月程度の短い勉強時間でも十分合格を目指せます。少しでもIT業界の経験があれば、30時間以内で合格することも難しくありません。
CCSTの合格を目指す場合、平均して1日2時間の勉強時間を意識して確保します。
毎日2時間ではなく、時間がない日は参考書を数ページ読む程度で十分です。毎日の積み重ねと、週1回集中して勉強をすれば、1ヶ月でのCCSTの合格が狙えます。
4.CCSTの出題範囲ごとの勉強方法
CCSTには専用の参考書や問題集がありません。勉強方法を各分野ごとに解説します。
- CCST Networkingの勉強方法
- CCST Cybersecurityの勉強方法
- CCST IT Supportの勉強方法
4-1.CCST Networkingの勉強方法
CCST Networkingの主な勉強方法は、ITパスポートのネットワーク分野を勉強することです。
以下の順番で勉強すると、効率良くCCST Networkingを学習できます。
- CCST Networkingの試験範囲を確認する
- 上記の試験範囲とITパスポートのネットワーク部分と照らし合わせる
- 試験範囲を押さえたら、ITパスポートの参考書で学習する
問題集による問題演習も行うことで、知識を定着できます。
補習として、CCSTは海外の公式サイトで勉強もできます。書かれている内容は英語ですが、Google翻訳をしながら勉強が可能です。
CCSTNetworkingは、ITパスポートの参考書をベースに勉強し、公式サイトの内容をGoogle翻訳して補完していけば、合格を狙えます。

4-2.CCST Cybersecurityの勉強方法
CCST Cybersecurityの勉強方法も、メインはITパスポートのセキュリティ分野を勉強することです。
CCST Networkingと同様に、以下の手順で勉強するのがおすすめです。
- CCST Cybersecurityの試験範囲を確認する
- 上記の試験範囲とITパスポートのセキュリティ分野と内容を照らし合わせる
- 試験範囲を押さえたら、ITパスポートの参考書で学習する
CCST Cybersecurityも、公式サイトにGoogle翻訳を使いながら、読める英語のテキストが用意されています。上記で確認できない箇所の補習が可能です。
CCST CybersecurityはCCNAの試験範囲と重なっている範囲も多いです。そのため、今後のCCNA取得に向けて、CCNAも一緒に勉強することも有効といえます。

4-3.CCST IT Supportの勉強方法
出題範囲が被っているため、CCST IT Supportの勉強方法もITパスポートを勉強することです。
IT Supportの試験範囲には、以下の分野があります。
- ネットワーク
- セキュリティ
- オペレーティングシステムなど
ITSupportを勉強する際は、試験範囲を確認し、ITパスポートの参考書で内容を確認します。
ITSupportはNetworking、Cybersecurityとは異なり、補習に使える英語の教材がありません。
そのため、ITパスポートの参考書のみで勉強する必要があります。なお2025年5月現在、IT Supportの教材はCisco公式サイトで近日公開予定です。
しかし、公式サイトでのテキスト公開を待つよりも、ITパスポートを勉強する方が効率的です。

5.CCSTの受験方法
CCSTの受験方法について以下2点を解説します。
5-1.CCSTの申し込み方法
CCSTの受験申し込みは株式会社オデッセイコミュニケーションズのサイトから行います。
申し込み時は以下の流れで進めます。
- 上記のサイトにアクセスし、申し込みページにアクセス
- 試験会場(テストセンター)と試験日程を決めて、申し込み
- 受験者IDの登録(すでに登録済みであれば不要)
申し込み前までに押さえておくべき事項は以下です。
項目 | 説明 |
---|---|
受験料 | 3分野のどれを受けても17,600円(税込) |
試験時間 | 50分 |
試験実施方式 | CBT方式(テストセンターでの受験) |
出題形式 | 選択、ドロップダウン、ドラッグ&ドロップ |
言語 | 日本語、英語など |
再受験ポリシー | ・同じ分野で2回目を受験する場合は、1回目の受験から24時間以上開ける必要がある ・同じ分野で3回目を受験する場合は、2回目の受験から48時間以上開ける必要がある |
5-2.CCSTの試験当日から合否発表までの流れ
CCSTの試験当日から合否発表までの流れは以下の通りです。
- 申し込みをした日程で試験会場に行く
- 試験を実施
- 試験終了、試験結果レポートを受け取る(合否確認のため)
試験への持ち物として以下の3点が必要です。
- 受験者IDとパスワードのメモ
- 有効期限内の写真付き身分証明書
- 受験票(会場によっては受験票がない)
身分証明書として使える書類は以下の通りです。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 社員証
- 学生証
- 在留カード
遅刻や会場間違い、持ち物の忘れがあると試験を受けられません。受験料も返還されないので、事前確認が必要です。
6.インフラエンジニアを目指すならユニゾンキャリア
「CCSTの勉強をしながら基礎を固めて、将来的にはインフラエンジニアを目指したい」と考えている方は、ぜひユニゾンキャリアにご相談ください。
6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事を読んでいただきありがとうございました。
CCSTの存在を知り、本記事に辿り着いた方の中には、インフラエンジニア志望の方も多いはずです。
ただ、本記事で解説したように、エントリーレベルの内容であるため、CCSTはインフラエンジニアとして転職するためメリットにはなりにくいです。
そのため、インフラエンジニアを目指す場合、どんな資格が転職に役立つか事前に知っておく必要があります。
役立つ資格を取得して、インフラエンジニアへの転職を目指したいという方は、ぜひ当社までご相談ください。
ユニゾンキャリアはITエンジニア専門の就活・転職支援サービスです。
当社の転職アドバイザーはIT業界の転職活動に精通しています。転職に役立つ資格の紹介はもちろん、面接対策や書類添削、内定後フォローも手厚い対応が可能です。
お客様に寄り添ったサポートをご支持いただき、当社のGoogleの口コミ件数は400件を突破!総合評価は★4.8を記録しています。
口コミ評価
インフラエンジニアの転職活動は「このスキルをわかっているか」という質問を投げかけられる場合が多く、うまく回答できるように対策が必要です。
あなたの貴重な時間と労力が無駄にならないよう、希望やスキルを踏まえて企業を絞り、内定を獲得できるようサポートしますので、お気軽にお問合せください。
\ご相談から内定まで完全無料/
6-2.インフラエンジニアの転職成功事例

成功者インタビューより
インフラエンジニアになることを決めた理由とは?
ITには興味があったんですが、知識はほとんどなくて、どのような職種があるのかさえ分かりませんでした。
ユニゾンキャリアさんを利用して、キャリアアドバイザーの佐瀬さんから説明してもらってようやく理解したんです(笑)
最終的には、ユニゾンキャリアさんが運営している無料ITスクールを受講し、実際に学んでみて自分に合っているのはインフラエンジニアだと判断しました。
転職活動中に何か学習していたことは?
選考が始まる前から「1週間でCCNAの基礎が学べる本」を読んでいましたね。
やはり転職するにあたってある程度の知識があったほうがいいかな?と思い、自主的に家で学習しました。
高度研修に行きたいという思いもあって、モチベーションを保つことができました。
そのおかげもあって、企業の研修だけで上位の資格を取ることができました!
ただ、勉強自体はぶっちゃけあまり大変じゃなくて、勉強してて難しいと感じることもなかったです(笑)
むしろ学習を進めていくにつれて面白いと感じました。なので、転職して本当に良かったと感じています。
選考を進めるうえで必要なスキルや資格はありますか?
特にないですけど、企業によっては少し深掘りした質問がくるので、IT業界と職種への理解はあったほうが安心ですね。
ただ、そういった知識は自分で調べるには限度があるので、ユニゾンキャリアさんのような業界のプロに頼ると安心かなと思います。
あと、自分はネットワーク資格のCCNAを少し勉強していることを事前に伝えていたので、CCNAの知識について軽く質問されましたが、未経験の方で特に勉強を進めていない方はそういった質問をされることは無いと思いますよ。
ユニゾンキャリアでは、インフラエンジニアを目指す方の転職支援を行っています。
「インフラエンジニアに興味がある」「インフラエンジニアになりたいけど、何からすべきかわからない」と1人で悩む前にぜひ、お気軽に当社までお問い合わせください。