最終更新日:2025.09.25
ホワイトハッカーとセキュリティエンジニアは何が違う?わかりやすく解説
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ホワイトハッカーとセキュリティエンジニアって何が違う?
- 呼び方が違うのには何か理由があるの?
- セキュリティエンジニアだけどホワイトハッカーって名乗っていい?
映画やドラマのワンシーンで、ホワイトハッカーが華麗にシステムへ侵入し、事件を解決に導く姿を見たことはありませんか?
そんなシーンを目にした時、「ホワイトハッカーとセキュリティエンジニアは何が違うのだろう?」と疑問を持つことも多いのではないでしょうか?
実生活でも、ホワイトハッカーたちはサイバー攻撃から私たちの日常生活を守ってくれています。
記事の要約
本記事では、「セキュリティエンジニアとホワイトハッカーの違いを知りたい方」を対象に、両者の違いや呼び方が違う理由について解説します。

1.セキュリティエンジニアとホワイトハッカーは同義
結論、「セキュリティエンジニア」と「ホワイトハッカー」は本質的に同じ存在です。
ホワイトハッカーは、システムを守るために“攻撃”の観点から、高度なセキュリティ技術を駆使して、脆弱性を意図的に突きながら防御策を検証します。
企業によっては「ホワイトハッカー=ペネトレーションテスト担当者」と定義しているケースもあります。
一方、セキュリティエンジニアは脆弱性対策や運用など“守り”の要素に注力し、社内外のシステムを堅牢に保つ役割が中心です。
しかし実務では両者の業務範囲に重なりが多く、同じ担当者が”攻撃”側の仕事も”守り”側の仕事もどちらも請け負っていることも多いです。
どちらも「攻撃手法を熟知しているセキュリティの専門家」という点で共通しており、呼び方や企業内での役割が多少異なるだけといえます。
「両者は同じ職種を指す言葉ですが、ホワイトハッカーのほうがやや”攻撃を仕掛けてテストする”役割を担っている」と覚えておくとよいです。
ユニゾンキャリアでは、あなたの希望や適性に合わせて、市場価値を高めるうえで最適なキャリアをご提案します。
攻撃手法を熟知したセキュリティ領域の専門家を目指したい方は、気軽にご相談ください。
2.ホワイトハッカーが生まれた経緯
ホワイトハッカーが生まれた経緯について解説します。
- ハッカーという言葉の生まれ
- ブラックハッカーの誕生
- ハッカーの倫理とホワイトハッカー
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2-1.ハッカーという言葉の生まれ
まず「ハッカー」という言葉は、1960年代にマサチューセッツ工科大学(MIT)のコミュニティを中心に誕生しました。
語源にあたる「ハック」とは「鉈や斧でものを叩き切る」という意味で、初期のコンピュータの界隈では「簡単に機能を実現する」といった意味合いで使われました。
当時は「ハッカー=攻撃者」というような印象ではなく、コンピュータを巧みに操作し、システムを独創的に改良できる優れた技術者全体を指す呼び方だったのです。
プログラムを自由自在に書き換え、より革新的な機能を追求する行為を「ハッキング」と呼び、その技術力を称賛していました。
つまり、元来ハッカーは、創造的な探求心と高度なプログラミングスキルをあわせ持つ“優秀なエンジニア”を意味していました。

2-2.ブラックハッカーの誕生
コンピュータ技術が世の中に広がるにつれて、不正な目的でハッキングを行う集団が現れました。
システムを破壊したり、違法に情報を盗み取ったりする“ブラックハッカー”の登場により、「ハッカー=犯罪者」というイメージが形成された背景があります。
さらにマスメディアの報道で取り上げられると、多くの人々がハッカーに対して警戒や恐怖を抱くようになりました。
そのため、正当なハッカーのコミュニティ内部でもブラックハッカーを強く批判し、従来のハッカーと区別する動きが加速していきました。
ちなみに、現在のセキュリティの現場では、ブラックハッカーという呼び名よりも、「クラッカー」と呼ばれることが多い印象です。

2-3.ハッカーの倫理とホワイトハッカー
ハッカーコミュニティの一部では「システムを守るために自らも攻撃行為を適切に行い、攻撃手法を研究する」という倫理的な姿勢が重視されます。
不正行為を行うブラックハッカーと差別化を図るため、「ホワイトハッカー」という呼称が誕生したのも、こうした一連の流れの中のことでした。
ホワイトハッカーは防衛目的でのペネトレーションテストやセキュリティ監査を担当し、企業や官公庁の協力のもとで脆弱性を洗い出します。
結論としては、ブラックハッカーと線引きするために「ホワイトハッカー」が生まれたものの、現代ではセキュリティエンジニアと同義になる流れがあるといえます。

3.ハッキングの技術は軍事研究が最先端
ハッキング技術は、もともと軍事研究によって発展してきた歴史があります。
国防や情報戦で優位に立つため、各国ではサイバー攻撃と防御の双方を高度化させる研究が進められてきました。インターネットの前身にあたる技術も、元は軍の研究プロジェクトが基礎を築いたといわれています。
軍事・国家レベルの研究には優秀な専門家が集結、その成果は徐々に民間へ波及し、今日のサイバーセキュリティ対策にも軍事レベルの知見が取り入れられています。
近年では各国が「サイバー部隊」を編成し、政府機関や軍事施設への攻撃を想定した演習を実施しています。攻撃と防御の技術は互いに刺激し合いながら高度化を続け、国家間のサイバー戦略にも大きく影響を及ぼしているのです。
こうした背景を知ると、日常生活のセキュリティ対策も、実は最先端の軍事研究で培われたノウハウと密接に関係していることが分かります。

4.完全考察!ホワイトハッカーが広まった理由
ホワイトハッカーが広まった理由について解説します。
- 良いハッカーと悪いハッカーの線引き
- 正義のハッカーという印象操作
- 企業側の採用ブランディング
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4-1.良いハッカーと悪いハッカーの線引き
ホワイトハッカーが認知される背景には、「ハッカー=違法行為」という誤解を解く必要性がありました。
実際には、ハッキング技術が、違法行為かどうかは無関係です。問題は、ハッキング技術をどのような意図で活用するかという点です。
そこでホワイトハッカーとブラックハッカーという分かりやすい色分けが利用され、「同じ技術を使う人でも目的が違えば評価が変わる」というメッセージを打ち出しました。
社会的にもセキュリティ対策の重要度が上がったため、“良いハッカー”を明確に必要とする時代が到来したのです。

4-2.正義のハッカーという印象操作
メディアや映画の影響も大きく、近年の作品では「正義のハッカー」が登場するストーリーが描かれています。
メディアを通してホワイトハッカーが悪意ある犯罪者グループのハッキングを防ぐヒーローのように扱われることで、一般の人々にも認知されています。
セキュリティ教育の一環として「ホワイトハッカーは正当な技術者である」と発表する企業もあり、従業員や利用者にもホワイトハッカーという言葉への安心感を与えました。
「ブラックハッカーの違法行為をホワイトハッカーが摘発した」という内容のニュースが報じられることも多く、ホワイトハッカーは”正義のハッカー”として世間の認知を広めています。

4-3.企業側の採用ブランディング
企業がホワイトハッカーを大々的に採用し始めたのは、深刻化するサイバー攻撃に対抗する戦略だけでなく、ブランディング面でも有効だからです。
「ホワイトハッカー歓迎」「バグバウンティ(脆弱性報奨金制度)」などの施策を打ち出すことで、高度なスキルを持つ方をリスペクトする企業姿勢をアピールできます。
特にセキュリティ分野は優秀な人材の奪い合いが激しいため、ホワイトハッカーという言葉を前面に使うことで採用活動を有利に進める企業が増えました。
結果として「セキュリティエンジニア」よりインパクトの強い呼び名を活用することは、企業の戦略として理にかなっているといえます。

5.セキュリティの重要性とホワイトハッカー
セキュリティの重要性とホワイトハッカーについて解説します。
- 情報社会における影のガードマン
- 情報漏洩が企業を潰す世界
- 国防に関わるセキュリティの重要性
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5-1.情報社会における影のガードマン
デジタル技術が社会インフラから個人の生活まで浸透する今、サイバー空間を安全に保つことは不可欠です。
ホワイトハッカーは攻撃者と同等、あるいはそれ以上の専門知識を使い、脆弱性を発見・修正する“影のガードマン”として活動しています。
例えば、ホワイトハッカーがブラックハッカーの攻撃手法を想定して、セキュリティ上の脆弱性がないかどうか調査するのも大事な仕事のひとつです。
万が一不正アクセスが試みられた場合でも、ホワイトハッカーによる監査やテストの結果、インシデント被害を最小化できる可能性が高まります。
一見すると表舞台には立たない存在ですが、情報社会の根幹を守るうえで欠かせない役割を担っているのです。

5-2.情報漏洩が企業を潰す世界
昨今、企業が扱うデータが大規模に流出すれば、社会的信用が一気に崩れ去る事態が起きています。
個人情報の漏洩だけではなく、取引先との機密事項が外部に流れると顧客が離れていき、経済的損失も莫大です。こうしたセキュリティ事故は株価暴落や顧客離れにつながり、そのまま倒産を選ばざるを得ないケースも出てきています。
だからこそ事前の対策としてホワイトハッカーによる検証が重要であり、企業のリスク管理戦略において主軸を担う存在といえます。
そのため、どの業界においてもホワイトハッカーの需要は高まっており、該当する資格を持っているだけで転職がかなり有利に進んだという話もよく聞きます。

5-3.国防に関わるセキュリティの重要性
サイバー攻撃は企業の業績だけでなく、国家の安全保障にも影響を与えます。重要インフラや行政機関が標的となれば、社会全体が混乱し、経済活動にも大打撃を与える危険性があるためです。
そのため、各国の政府や軍事機関は、ホワイトハッカーを中心とした専門チームを編成し、防御体制の強化や攻撃手段への対策を進めています。
さらにサイバー対策は、機密情報の収集や国際交渉の駆け引きにも活用されているため、国防の観点からもホワイトハッカーの役割はきわめて大きいといえます。
一件のサイバー攻撃が国内外の情勢を動かすケースもあり、一企業を超えた国全体としても、ホワイトハッカーの活躍は社会インフラを守る際に欠かせない存在です。
ホワイトハッカーの仕事は、企業の枠を超え、社会インフラや国の安全を守る極めて重要な役割を担います。
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6.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
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6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。
セキュリティエンジニアとホワイトハッカーはどちらもカッコいい職業だと感じませんか?残念ながら、エンジニアの経験のない方がいきなりホワイトハッカーになるのは難しいのが現実です…。
しかし、しっかりとキャリアを積んでいけば、セキュリティエンジニアになるのは夢ではありません。
ぜひ、チャレンジしていただけると私としても嬉しいです。
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6-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例

成功者インタビューより
エンジニアに転職しようと思ったきっかけを教えてください!
将来を見据えたときに、新しいキャリアを探す必要性を感じたからですね!
高校卒業後、寿司職人や焼肉店での料理長を務めていましたが、飲食業界特有のブラックな労働環境に不安を感じるようになって。
より自由な働き方を求めてUber Eatsの配達員になって、約4年間働いていました。
ただ、年を重ねるごとに、「このまま一生今の働き方でいいのかな」って考えるようになったんです。将来のことを考えたときに、「手に職をつけたい」という思いも強くなっていき…
そんな中で、エンジニアという職業に注目したんです。エンジニアって、わかりやすくスキルを身につけていける職業だなって感じたので、興味を持つようになりました。
ユニゾンキャリアのサポートで特に良かった点は何ですか?
担当キャリアアドバイザーの高成田さんとの面接対策ですね!すぐにフィードバックをいただけたのが特に良かったです。
「この言い回しは避けた方がいいですよ」みたいに、具体的なアドバイスをもらえたので本当に役立ちました。
とりわけ印象に残っているのは、「IT関連のニュースについて聞かれたときの答え方」についてのアドバイスです。
面接でIT関連のニュースについて聞かれたとき、ITmediaというサイトで情報収集を行っていることや能登半島地震での通信インフラ復旧の話題など、具体的に答えることができて。
面接官の反応も良かったですね!
もともと面接が苦手で、特に未経験だったので経験者とどう差別化していくか悩んでいたんですが、高成田さんのサポートのおかげで自信を持って臨むことができました。
最後に、ユニゾンキャリアを利用した感想をお聞かせください!
率直に言って、利用して本当に良かったです!特に担当キャリアアドバイザーの高成田さんのサポートには感動しました。
的確なフィードバックはもちろん、履歴書・職務経歴書の準備も手伝っていただき、面接対策も万全に行えました。
最初は少し緊張しましたが、フレンドリーに接していただけたので、最終的にはプライベートな話もできるほど気さくな方でした。
サポートが良すぎて、「本当に無料でいいんですか?」と思うほどでしたね(笑)
本当にお世話になりました!
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