
最終更新日:2025.09.26
サーバーエンジニアに必要なスキルは?学習ロードマップと勉強方法を紹介

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- サーバーエンジニアに必要なスキルは?
- サーバーエンジニアがスキルアップする方法を教えて!
- スキルアップすると、キャリアの選択肢は広がるの?
サーバーエンジニアはスキルの向上が年収アップやキャリアアップに直結する職種です。
スキルアップの手段は多岐にわたり、自身のキャリア・関わっている工程・キャリア目標などによって、取るべき資格や習得すべきスキルが変わります。
そのため、「今磨くべきスキルは何?」「どの資格を取ればいいの?」と悩むサーバーエンジニアは少なくありません。
記事の要約
本記事では、現役サーバーエンジニアの方やサーバーエンジニアへの転職を目指す方に向けて、必要なスキルやスキルアップの方法について解説します。

1.サーバーエンジニアの工程別で必要とされるスキル

サーバーエンジニアに必要なスキルを工程別に解説します。
- 要件定義・設計に必要なスキル
- 構築・保守に必要なスキル
- 運用・監視に必要なスキル
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1-1. 要件定義・設計に必要なスキル
要件定義・設計業務では、サーバーの知識に加え、コミュニケーションスキルやインフラ全般の知識も必要になります。
要件定義はシステムに必要な機能や仕様を明確にするプロセスです。
システムはクライアントのニーズを反映して設計する必要があります。そのため、要件定義ではクライアントの求めるものを正しく理解するスキルが欠かせません。
クライアントのニーズを把握した後は、システムのパフォーマンス最適化・必要な容量の確保・コスト効率性などを踏まえ、ハードウェア・ソフトウェアの要件定義を行います。
設計業務では、要件定義をもとに、サーバーの使用目的や環境に応じて、運用に必要なサーバーのスペック・処理能力・台数などの基本設計を行います。
その後に実施するのが詳細設計です。OSやミドルウェアの選定や、各パラメータの設定を行います。
要件定義と設計の作業を円滑に進めるためには、サーバーだけでなく、ネットワークやクラウドといった他領域の知識も必要です。
つまり、上流工程に携わるようになると、幅広いスキルセットを持つことが重要になります。

1-2. 構築・保守に必要なスキル
構築・保守業務に携わるサーバーエンジニアは、サーバーに関する知識を深める必要があります。
構築業務では、詳細設計で決定されたOSやミドルウェアのインストール、およびパラメータの設定を行います。これらの作業にはサーバーのOSや設定に関する知識が欠かせません。
保守業務は、主にイレギュラーな問題に対応する工程です。
サーバー稼働中に何らかのエラーや障害が発生した際、速やかに問題の原因を特定し、業務に影響が出ないように修正・復旧作業を行います。トラブルシューティングにおいてもサーバーの知識は不可欠です。
また、エラーや障害はネットワークが原因で発生する場合もあるので、ネットワークについての基礎知識も習得しておくのが望ましいです。
これらの工程で業務を行う場合は、サーバー全般の知識とスキルの習得に努めてください。さらに、業務に関連する他領域の知識を習得することで、上流工程へのキャリアアップに繋がります。

1-3. 運用・監視に必要なスキル
下流工程にあたる運用・監視業務では、今後のキャリアを見据え、サーバーの基礎知識を習得することが重要です。
運用業務はシステムを安定稼働させることを目的に行います。具体的には、下記のような作業があげられます。
- 具体的にはデータのバックアップ・管理
- 外部からの攻撃や情報流出の監視
- システム不具合のチェック
- メモリの使用状況・空き容量の確認
- 容易に対処できるトラブルの対応
監視業務の目的は、システムが正常に稼働しているか見守ることです。サーバーに搭載されているアプリケーションやOSの稼働状況を定期的に確認する作業を担当します。
異常が発生した際に検知・通知を行い、原因特定の支援を行うのも監視業務に含まれます。運用・監視業務は、基本的にはマニュアルに沿って作業を行うため、高度なスキルを必要とするわけではありません。
しかし、保守業務にステップアップすることを考えると、下流工程を担当している間にサーバーの基礎知識を習得しておく必要があります。
2.サーバーエンジニアに必要な専門スキルの学習ロードマップ
サーバーエンジニアが磨くべきスキルと、その習得順序を説明します。
- 業務に役立つ資格
- 業務に役立つプログラミング言語
- スキルアップに役立つ資格
- スキルアップに役立つプログラミング言語
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2-1. 業務に役立つ資格
サーバーエンジニア未経験の場合は、まず資格取得を目指すと転職活動が効率的に進みます。
未経験者を対象としたIT関連の資格というと、ITパスポートが思い浮かぶかと思います。しかし、この資格で学べる内容はサーバーエンジニアの実務に直結しません。
おすすめの資格は、実務に役立つサーバーの基礎知識が学べる「LinuCレベル1」または「LPIC-1」です。
LinuCレベル1とLPIC-1は両方ともサーバーで利用されるOSであるLinuxのスキルを証明します。
グローバル志向の方には国際的に認知されているLPIC-1が適していますが、基本的には国内のIT企業向けであるLinuCレベル1の取得がおすすめです。
企業によっては、採用要件にLinuCレベル1またはLPIC-1の取得を組み込んでいることがあります。
選考を有利に進めるためにも、資格取得に力をいれるべきです。
2-2. 業務に役立つプログラミング言語
サーバーエンジニアに転職した後は、プログラミング言語を習得します。
言語は日常業務を自動化・効率化するのに有効です。作業スピードが飛躍的に向上するうえ、人為的ミスを最小限に抑えることができます。
プログラミング言語には多くの種類がありますが、実務で使う頻度の高い言語を優先して習得するのがおすすめです。
サーバーエンジニアがキャリアの初期段階で活用する言語としては、「Shell(ShellScript)」・「PowerShell」・「Tera Termマクロ」の3つが挙げられます。
言語は独学で習得することも大切ですが、学んだ内容が定着しやすくなる為、実務で積極的に活用することが重要です。

2-3.スキルアップに役立つ資格
サーバーエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、進路に応じた資格取得が重要です。
その理由は、キャリアの方向性によって必要とされるスキルや評価される資格が異なるためです。
例えば、LinuCレベル1やLPIC-1を取得した微経験者は、上位資格である「LinuCレベル2」や「LPIC-2」を取得することで、より専門的なスキルを身につけることができます。
さらに、目指すキャリアによって以下の資格もおすすめです。
- より上位の工程を目指すなら「応用情報技術者試験」
- クラウドエンジニアにキャリアチェンジするなら「AWS認定資格」
- プロジェクトマネージャーになるなら「プロジェクトマネージャ試験」
これらの資格は企業からの評価も高く、業務の幅が広がるだけでなく、年収アップにもつながります。
まずは将来のキャリア像を明確にし、それに合った資格を計画的に取得していくことが、着実なステップアップへの近道です。
2-4. スキルアップに役立つプログラミング言語
サーバーエンジニアは一定の経験を積んだ後、プログラミング言語の習得を深めることが重要です。
その理由は、現代のインフラ管理ではIaC(Infrastructure as Code)というコードを使った自動化手法が主流となっており、プログラミングスキルが必要だからです。
例えば、IaCを活用すると、人力で行っていたインフラ設定や管理の作業時間を短縮し、人為的ミスを減らせます。コードを書く際にはPythonやRuby、Goなどの言語が使われるため、これらの習得が求められます。
さらに、クラウド移行プロジェクトでも言語スキルが役立つケースが増えています。
このように、担当業務や将来携わりたいプロジェクトに合わせて適切なプログラミング言語を学ぶことで、効率的かつ高度なインフラ管理が可能になります。
3.サーバーエンジニアのおすすめ勉強方法
サーバーエンジニアが資格取得やプログラミング学習に取り組む際の、おすすめの勉強方法を紹介します。
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3-1. 最短で資格を取得するための勉強方法
資格取得の学習は、「参考書を読む」と「問題集を解く」の2ステップを実践するのが効果的です。参考書を読むことで学習内容の全体像を把握し、問題集を解くことで知識を定着させます。
参考書は1冊に絞るのがおすすめです。参考書には情報が体系的かつ網羅的に整理されているため、複数購入する必要はありません。
問題集は、書籍のほか、学習サイトのPing-tを利用するのも有効です。Ping-tはIT関連の資格の問題集が充実しており、間違えた問題だけを復習できる便利機能も搭載されています。
合格点を常に上回るようになるまで問題集を解き続けるようにしてください。
この勉強法を実践すれば、短期間での資格取得が叶うだけでなく、取得までにかかるコストを最小限に抑えることができます。
3-2. 未経験者・経験者別プログラミングの勉強方法
未経験者がプログラミングの学習をはじめる際は、Progateやドットインストールなどの学習サイトを利用するのがおすすめです。
Progateのプログラミングレッスンはスライド形式で提供されており、自身の理解度に合わせて進められるのがメリットです。
ドットインストールは3分程度の短いレッスン動画で効率良くプログラミングの基礎が学べます。
経験者の場合は、専門的なプログラミング知識を学ぶ必要があるため、Udemyなどの分野別の講座が充実したサイトを活用することをおすすめします。
また、分からないことがあればエンジニア向けの情報共有サイトであるQiitaで質問するのも有効です。
このように、プログラミング学習を支援するサービスは多数ありますが、自分の学びたい内容と完全に合致するわけではありません。そのため、必要な情報を調べて試行錯誤し、目標に到達するスキルも重要です。
4.高年収サーバーエンジニアを目指すためのキャリアパス
高収入が期待できるサーバーエンジニアのキャリアパスを紹介します。
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4-1. スペシャリスト向けのキャリアパス
サーバー関連の知識と技術を追求し、サーバーエンジニアのスペシャリストとして活躍することで、高収入を得ることができます。
スペシャリストとは、卓越した技術力をもとに、社内や常駐先で発生するあらゆるサーバーのトラブルを解決する人材です。
そのような人材になるには、サーバーに関する高度な資格を取得しながら専門知識を深め、実務経験を積んでいく必要があります。
技術力や問題解決能力が評価されることで、長期的なキャリアの安定と成長を実現できるキャリアパスです。

4-2. ゼネラリスト向けのキャリアパス
幅広い知識を持つゼネラリストは、高収入が期待できるキャリアの選択肢です。
その理由は、ゼネラリストはサーバーだけでなく、クラウドやセキュリティ、ネットワークといった多様な分野に対応できるからです。
例えば、ゼネラリストはインフラエンジニアとしての知識に加え、プロジェクトを成功に導くマネジメントスキルも求められます。マネジメント能力を身につけるためには、「プロジェクトマネージャ試験」に挑戦するのが効果的です。
このように、技術力とマネジメント力の両方を備えたゼネラリストは、スペシャリストと同様に多くの場面で活躍でき、安定した高収入とキャリアアップが見込めます。
5.エンジニアの転職はユニゾンキャリア
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5-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
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5-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

成功者インタビューより
ー転職しようと思ったきっかけを教えてください。
やっぱり給与面ですね。未経験からエンジニアになったので、最初のうちは給与が低いことは覚悟していたんですが…ただ、何の考えや準備もなく「年収上げたいから転職しよう!」となったわけではなくて、キャリアアドバイザーの佐瀬さんから、エンジニアのキャリアアップの流れと、年収の上げ方について詳しく説明を受けました。それを踏まえて、まずはエンジニアとしてしっかりスキルと経験を積むことを優先して、もう大丈夫かな、というタイミングで転職活動をスタートした形です。
ー他に転職のきっかけになったことはありますか?
早く上流工程の業務に携わりたかったのも理由の一つです。下流工程の業務って今後どんどんオート化されていって需要も少なくなってくるので、早めに上流の仕事を覚えておかないと、っていうのがあって…将来的なことを考えて、ずっとここにいてはいけないなと思ったのも転職するきっかけになりました。
ーキャリアアップ転職の結果はいかがでしたか?
選考は4社受けて、全ての企業から内定を頂きました。正直たまたまなんじゃないかなと思います(笑)4社受けたのですが、すべて上流工程の案件がほとんどで、確実に年収の上がる企業ばかりだったので、内定が出た時は素直に嬉しかったですし、自分の市場価値って思ったより高いんだ…と感じました。また、年収が100万円以上アップしたのは本当に嬉しかったですね。選考は4社受けて、全ての企業から内定を頂きました。正直たまたまなんじゃないかなと思います(笑)4社受けたのですが、すべて上流工程の案件がほとんどで、確実に年収の上がる企業ばかりだったので、内定が出た時は素直に嬉しかったですし、自分の市場価値って思ったより高いんだ…と感じました。また、年収が100万円以上アップしたのは本当に嬉しかったですね。
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