最終更新日:2026.10.29
ITエンジニアを辞めたいと思ったら?転職先・退職の流れを解説
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- ITエンジニアを辞めたいと感じたら、最初に何を整理すればいいの?
- 辞めたい理由はどんなタイプに切り分けられるの?
- 自分の職種の仕事内容と求められるスキルは何なの?
毎日の業務に疲れ果て、ふと「ITエンジニアを辞めたい」と考えてしまう夜はありませんか?
「この気持ちは甘えで、自分はITエンジニアに向いていないのではないか」と、ひとりで抱え込む方は少なくありません。ですが、辞めたい理由は職種・環境・心身のどこにあるかを切り分ければ、選ぶべき道は見えてきます。
残る、環境を変える、職種を変える、休むという選択肢を比べて、納得できる次の一歩を一緒に探していきましょう。
記事の要約
本記事では、辞めたいと感じたら最初に整理したいこと、主な理由と3タイプの切り分け、職種別の仕事内容と求められるスキルを解説します。
1.ITエンジニアを辞めたいと感じたら考えたいこと
ITエンジニアとして働いていて「もう辞めたい」と感じる瞬間は、多くの人が経験しています。その気持ちは、あなたが弱いからでも、努力が足りないからでもありません。
ただし、感情のまま動くと判断を誤りやすくなります。
1-1.辞めたいと感じるのは珍しいことではない
自分だけがうまくやれていないと感じて苦しくなっていませんか。ITエンジニアを辞めたいと感じる人は、決して少数ではありません。
まず、辞めたいという気持ちは、我慢が足りないサインではありません。今の働き方や役割が、自分の状態や目指す方向と合わなくなってきたことを知らせるシグナルと捉えると、受け止めやすくなります。
長時間労働、案件とのミスマッチ、技術を追いかけ続ける負担など、現場で疲れを感じる要因は様々です。
ただし、この段階で結論を急ぐ必要はありません。疲れが強いときは、判断力そのものが落ちていることも少なくないからです。まずは気持ちを否定せず、何がつらいのかを言葉にすることから始めてください。
下記の項目に当てはまるものが多いほど、原因を分けて考える価値があります。
辞めたい気持ちが出たときのセルフチェックリスト
- その気持ちは一時的な疲れか、数か月続いているか
- 特定の案件や人間関係に関係しているか
- ITエンジニアの仕事内容そのものが合わないと感じるか
1-2.辞めたい気持ちは業務・環境・心身に分けて考える
「ITエンジニアを辞めたい」の原因は、大きく業務・環境・心身の3つに分けて考えられます。同じ「辞めたい」でも、どこに原因があるかによって取るべき行動が変わるためです。
まずは下記の項目で確認してみましょう。
「辞めたい」となったときのセルフチェック項目
- 業務:仕事内容そのものにやりがいを感じられるか
- 環境:案件・評価・人間関係など、条件を変えれば改善するか
- 心身:眠れない、食欲がない、集中力がないなど、体のサインが出ているか
上記のように、3つを切り分ける意義は、解決策がそれぞれ違うからです。
仮に環境が原因なら社内異動や案件変更で改善する可能性はありますが、心身が原因なら、まず休息や相談を優先する必要があります。仕事内容そのものが合わないなら、隣接職種や異業種への転換を検討する価値があるでしょう。
ここで自分がどのタイプに近いかを把握できれば、退職か残留かという二択から離れられます。
2.ITエンジニアが辞めたいと感じる主な理由
ITエンジニアを辞めたいと感じるのは、仕事を続けるうちに疲れや不満がたまり、判断力が鈍っている状態かもしれません。まずは感情を「職種」「環境」「心身」の3つに分けて見ることで、次に取るべき行動が見えやすくなります。
- 長時間労働や案件ミスマッチによる疲弊
- 技術習得の負担や将来への不安
- 評価・年収・人間関係への不満
- 原因を切り分ける3タイプの診断項目
2-1.長時間労働や案件ミスマッチによる疲弊
長時間労働や案件ミスマッチによる疲弊は、ITエンジニアという職種そのものより、今の職場や案件の条件に原因があるケースが多いです。まずはこの点を押さえておくと、判断を誤りにくくなります。
まずは下記のケースを確認してみましょう。
例えば、納期前以外でも残業が月に何十時間も続く状態が当たり前になっていれば環境要因が強く関わっている可能性が高いと考えられます。
希望していない言語や領域の案件に毎回アサインされていないかも確認してください。また、同じ作業の繰り返しになっている場合も、成長実感が持てず消耗しやすくなります。
自分がITエンジニアを辞めたいと感じる理由が環境要因かどうかは下記のリストで確認できます。
環境要因かどうかを見るための確認項目
- 残業時間が慢性的に長い状態が長期間続いているか
- 希望と違う案件に、理由の説明なくアサインされていないか
- 単調な作業が業務の大半を占めていないか
上記に複数当てはまるなら、ITエンジニアの仕事が合わないのではなく、案件や働き方を変えることで改善する余地があるでしょう。この場合、社内異動や案件変更で状況が変わるかを、まず確認する価値があるでしょう。
2-2.技術習得の負担や将来への不安
新しい技術を学び続けなければならないプレッシャーは、ITエンジニアとして働く人が抱えやすい負担です。この負担が積み重なると、ITエンジニアとして働くことそのものへの疲れにつながります。
技術の進化は速く、学習が追いつかないと焦りを感じやすくなります。
業務時間の中で学ぶ余裕がなく、休日も勉強に費やしている場合は、負担が限界に近づいているサインです。
さらに「このまま同じ技術を続けて市場価値は保てるのか」という将来不安も、疲れを強める要因になります。将来の方向性が見えないと、今の仕事に意味を見いだしにくくなるためです。
ここで大切なのは、今の職場で学ぶ環境がないことの問題なのかそうでないかを切り分けることです。学習を後押ししてくれる環境なら、職種は合っていて環境を変えるだけで解決する場合もあります。
2-3.評価・年収・人間関係への不満
評価制度や年収、人間関係への不満は、ミスマッチの典型的な原因です。ITエンジニアとしての仕事内容が好きでも、適切に評価されなければ辞めたい気持ちは強くなります。
評価制度が不透明で、どんな成果を出せば昇給するのかが分からない状態は、努力の方向を見失わせます。年収が業務量や責任に見合っていないと感じるとき、不満は仕事そのものへの嫌悪に変わりやすくなるでしょう。
同じ開発を担当しても評価が上司の個人的な好みで決まり、説明も受けられない職場も当てはまります。
上司や客先との人間関係も大きな要因になります。さらに、相談しづらい雰囲気や、客先からの理不尽な要求が続くと、技術力とは関係なく疲弊します。
この場合、スキルを磨いても報われないと感じやすく、職種への不満に見えても実際は評価制度の問題です。これらの不満が中心であれば、転職や部署異動などで環境を変えるだけで、状況が大きく改善する可能性があります。
3.ITエンジニアが辞めたい原因特定のためのチェックリスト
辞めたい気持ちは、職種疲れ・環境ミスマッチ・心身の限界の3タイプのどれに当たるかで対処法が変わります。
まずは次の項目を見て、自分がどのタイプに近いかを確認してください。
原因を切り分ける診断項目
- 職種疲れ:技術そのものへの興味が薄れ、どの現場でも同じ仕事は続けたくないと感じる
- 環境ミスマッチ:今の会社・案件・人間関係が合わず、別の職場なら意欲が戻りそうだと感じる
- 心身の限界:眠れない、食欲がない、朝に体が動かないなど、不調が2週間以上続いている
職種疲れは、ITエンジニアという仕事から離れる判断につながりやすいタイプです。一方、環境ミスマッチは社内異動や案件変更で解決できる可能性があります。
心身の限界がある場合は、決断より先に休息や相談を優先すべきです。
判断に迷うときは、紙に書き出して3タイプごとに当てはまる項目を確認してみてください。最も多く当てはまったタイプが、今いちばん手を付けるべき課題です。
4.職種別に見るITエンジニアの仕事内容と負担の傾向
ITエンジニアを辞めたいと感じるとき、その原因が職種そのものにあるのか、それ以外なのかで、取るべき行動は大きく変わります。ここでは、2職種を例に仕事内容と負担の傾向を整理し、自分の悩みがどこに当てはまるのかを判断する材料にしていきましょう。
- システムエンジニアの仕事内容と負担の傾向
- インフラエンジニアの仕事内容と評価の捉え方
- クラウドエンジニアに求められるスキルと広がる業務
- 自分の悩みは職種のミスマッチか環境の問題か
4-1.システムエンジニアの仕事内容と負担の傾向
システムエンジニアは、顧客の要望を形にする上流から下流まで関わる職種です。要件定義、設計、開発、テストといった工程をまたいで関わるため、仕事の幅は広いといえます。
ただし、工程ごとに負担の質が異なる点は見落とせません。要件定義や仕様変更の調整が長引くと、責任が重くなりやすいからです。まずは下記の項目からどの工程で消耗しているかを振り返ると、職種の問題か案件の問題かを切り分けやすくなります。
自分の負担がどの工程に偏っているかを確認する項目
- 要件の確定が遅れて作業がやり直しになっていないか
- 仕様変更の連絡が直前に集中していないか
- テストで不具合の対応に追われ、残業が続いていないか
納期直前の仕様変更やテスト工程の手戻りが重なる時期は特に負担が大きくなりやすいです。それ以外の時期でも上記の項目に多く当てはまるなら、職種が合わないわけではなく、案件の進め方や業務体制が負担を生んでいる可能性があります。
この場合は、担当工程の見直しや案件変更で状況が改善することもあるでしょう。
4-2.インフラエンジニアの仕事内容と負担の傾向
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークを安定して動かすことが主な役割です。障害の未然防止や復旧対応が中心で、システムの土台を支える仕事といえます。
一方で「底辺」と言われることもあります。この評価は、運用保守が目立ちにくく成果が見えにくいことから生まれた印象であり、業務の価値そのものを示すものではありません。
例えば、同じインフラエンジニアでも、既存環境の保守だけを続ける人と、移行や自動化に携わる人では、仕事の手応えが異なることがあります。
運用保守が中心の現場では、同じ作業の繰り返しや夜間対応などが負担になりがちです。一方で、構築や改善に関われる案件では、技術的な裁量を得やすくなります。
インフラ職の評価は、担当する業務の内容で大きく変わります。そのうえで、今の不満が仕事の中身によるものか、評価の仕組みによるものかを分けて考えることが大切です。
4-3.クラウドエンジニアの仕事内容
クラウドエンジニアには、インフラの知識に加えて、IaCやコンテナ、CI/CDを扱う力が求められます。サーバーを手作業で用意する時代から、設定をコードで管理する流れへ移っているためです。
求められる主なスキルは次のとおりです。これらを身につけるほど、設計や運用改善など担当できる業務の幅が広がります。
クラウド職で意識したいスキル領域
- IaC(Terraformなどでインフラ構成をコード化する力)
- コンテナ(Dockerなどで環境を再現可能にする力)
- CI/CD(テストと配布を自動化する仕組みを作る力)
これらのスキルは、一度に全てを習得する必要はありません。現在の業務で触れている領域から少しずつ広げることで、社内での役割変更や転職時の選択肢にもつながります。
5.ITエンジニアが辞めたい原因は職種か環境か
同じ職種でも、会社や案件によって負担の大きさは大きく変わります。そのため、辞めたい理由が職種にあるのか、環境にあるのかを分けて考える必要があるでしょう。
判断の目安は、業務内容そのものに興味があるかどうかです。興味がある業務で消耗しているなら環境の問題の可能性が高く、業務自体が苦痛なら職種のミスマッチの可能性があります。
例えば、同じ職種でも、残業が続く案件から離れると状況が改善する人がいます。
上記のような場合は、職種を変えるより案件や会社を変える方が合っているケースが多くなるでしょう。まずは下記のリストで悩みの原因がどこにあるのか確認してみましょう。
職種のミスマッチか環境の問題かを見分ける項目
- 業務内容に興味が残っているか
- 負担は特定の案件や上司に集中しているか
- 社内異動や案件変更で改善する見込みがあるか
これらの項目を書き出し、環境の問題が多いと感じたら、まずは社内異動や案件変更を検討してください。
6.ITエンジニアが辞めるか続けるかを判断する材料と落とし穴
ITエンジニアを辞めたいと感じたとき、多くの人は「辞めるか、我慢するか」の二択で考えてしまいがちです。しかし、その気持ちの正体は一つではありません。
一時的な疲れなのか、環境や職種との本質的な不一致なのかを切り分けると、取るべき行動が見えてきます。ここでは、判断の材料と、決断前に陥りやすい落とし穴を整理します。
- 一時的な疲れとキャリアの不一致を見分ける問い
- 決断前に確認したい判断基準チェックリスト
- 疲弊した状態での決断に潜む落とし穴
- 辞める前の1か月でできる小さな検証アクション
6-1.一時的な疲れとキャリアの不一致を見分ける問い
まず確認したいのは、その辛さが休息や環境の変化で和らぐのかどうかです。連休明けに気持ちが戻るなら、一時的な疲れの可能性が高いといえます。
ただし、例えば有給を取って数日休んだ後も、同じ作業を想像すると気が重い場合は要注意です。
同じ業務が半年や1年続いても気持ちが変わらないなら、キャリアとの不一致を疑う必要があります。仕事内容そのものが自分の興味や得意と合わないと、休んでも同じ不満が戻ってくるでしょう。
下記の項目に多く当てはまれば、職種や業務の方向性を見直す材料になります。
休息後も変わらない不満かを見る問い
- 連休後も同じ業務を想像して気が重いか
- 今の業務で技術的な面白さを感じる場面があるか
- 数年後も今の延長線上で働きたいと思えるか
これらの問いに答えられると、疲れによる一時的な辛さと、キャリアの方向性そのものへの違和感を分けて考えられます。
判断の出発点として、まずこの切り分けを行うことをおすすめしたいところです。
6-2.決断前に確認したい判断基準チェックリスト
辞めるかどうかを決める前に、感情ではなく事実で確認しておきたい項目があります。ここで挙げるのは、収入・成長・働き方・心身の状態の4つの観点です。
これらを書き出して整理すると、今の環境が自分にとってどの程度合っているかを冷静に把握できます。
判断は一つの項目だけで決めず、複数の観点を並べて見ることが大切です。疲れている時期は、どうしても最も辛い項目に引きずられやすいためです。
決断前に書き出して確認したい項目
- 収入:現在の年収が市場価格と比べて妥当か
- 成長:半年後に新しいスキルを身につけられそうか
- 働き方:残業時間や休日の取りやすさは許容範囲か
- 心身の状態:睡眠や食欲に変化が出ていないか
特に心身の状態は、判断力そのものに影響するため最初に確認すべき項目といえます。睡眠が極端に崩れている場合は、転職先を探す前に休養を優先する方が安全です。
4つの項目のうち、収入や働き方は転職以外の手段で改善できる場合もあります。チェックの結果をもとに、どの項目が問題の中心なのかを特定してから次の行動を考えてください。
6-3.疲弊した状態での決断に潜む落とし穴
疲弊しているときの決断は、後悔につながりやすいことを押さえておく必要があります。判断力が落ちた状態では、短期的な辛さが実際より大きく見えてしまうためです。
代表的なのは、勢いで退職届を出してしまうパターンです。次に、情報が不足したまま転職先を決めてしまい、入社後にミスマッチに気づくケースも少なくありません。
さらに、「ITエンジニアは向いていない」と思い込み、比較をせずに業界ごと離れてしまう判断も見られます。
例えば、夜眠れない状態が続いていた30代のWebエンジニアは勢いで退職を決めましたが、後で振り返ると、問題は職種ではなく特定の案件と上司との関係であり、休職や案件変更で解決できた可能性があったと気が付きました。
こうした落とし穴を避けるには、決断を急がないことが基本です。辛いと感じた日を記録しておき、数週間後に同じ判断ができるかを確認するだけでも、後悔のリスクは下がります。
6-4.辞める前の1か月でできる小さな検証アクション
退職や転職を決める前に、1か月ほどかけて小さく検証することをおすすめします。大きな決断の前に低リスクの確認を挟むことで、判断の精度が上がるでしょう。1か月でできる検証アクションは下記のリストの通りです。
1か月で試せる検証アクション
- 職務経歴を書き出し、強みと成果を言葉にする
- 求人情報やスカウトで自分の市場価値を確認する
- 信頼できる人に現状を話し、客観的な意見をもらう
最初に取り組みやすいのは、職務経歴の洗い出しです。これまでに担当した業務、使った技術、成果を書き出すと、自分の強みと市場での評価軸が見えやすくなります。数字で表せる成果があれば、それも併せて記録しておくと後の判断材料になります。
次に、転職サイトのスカウトや求人情報を見て、今の経験がどの程度評価されるかを確認していきましょう。加えて、信頼できる同僚や元同僚に話を聞いてみるのも有効です。第三者の視点は、自分では気づけない強みや選択肢を教えてくれることがあります。
これらの検証を終えた段階で、残る・環境を変える・職種を変える・休むのどれが現実的かを比べてください。検証の結果を見たうえで決めれば、勢いに頼らない納得感のある選択につながります。
7.退職以外の選択肢|ITエンジニアが異動・職種変更・働き方を変える方法
ITエンジニアを辞めたいと感じたとき、選択肢は退職か我慢かの二択しかないと思い込みがちです。しかし実際には、社内異動や案件変更、働き方の見直し、休職や副業など、退職せずに状況を変える手段がいくつもあります。
どの手段が合うかは、辞めたい原因が職種にあるのか、環境にあるのかによって変わります。ここでは、辞める前に試せる選択肢を順に整理していきましょう。
- 社内異動・案件変更で環境だけを変える
- 契約形態や働き方を見直す
- 休職や副業で距離を置いて考える
- 選択肢ごとの向き不向きを比較する表
7-1.社内異動・案件変更で環境だけを変える
職種は変えずに、案件・部署・上司だけを変えるという選択肢があります。今の仕事内容は好きだが、現場の環境が合わないというケースでは、この方法が有効です。
理由は単純で、ITエンジニアとして積み上げたスキルをそのまま活かせるからです。職種を変えないため、ゼロからの学び直しが不要になります。
例えば「長時間残業が続いている」という事実と、「別の案件に移りたい」という希望をセットで話してみましょう。
上記のように具体的に伝えると、上司も判断しやすくなります。技術を捨てずに状況だけを改善できる点は、大きな利点です。
申し出る際は、感情ではなく事実と希望を分けて伝えることが大切です。社内異動を申し出る時は下記の項目を確認するといいでしょう。
社内異動を申し出る前に確認したい項目
- 現在の案件で改善できる点があるか
- 希望する部署や案件に空きがあるか
- 上司に相談できる時間と雰囲気があるか
これらを整理しておくと、話し合いが感情論にならず、現実的な落としどころを探しやすくなります。社内で解決できる可能性があるなら、まずはこの方法から検討する価値があるでしょう。
7-2.契約形態や働き方を見直す
辞めたい理由が契約形態や働き方にある場合、場合によっては会社を変えずに条件を見直せることもあります。SESや受託で感じる不満は、事業会社で自社開発があれば、そこに移るだけで解消するケースもあります。
契約形態ごとに、業務の裁量や評価の仕組みは大きく異なります。そのため、現在の働き方が原因なのかを切り分けることが重要です。
比較の目安として、各契約形態の特徴を整理します。表の内容を見ながら、今の自分が何に不満を感じているかを照らし合わせてみてください。
| 契約形態 | 悩みの原因 | 主な留意点 |
|---|---|---|
| SES | 案件が選びにくい・単価が上がりにくい | 案件の切り替えと単価交渉の仕組みを確認する |
| 受託 | 納期や仕様変更の負担が大きい | 見積もりと工数管理に関われるかを見る |
| 自社開発 | 技術を深めたいが評価されない | 評価制度と技術投資の方針を確認する |
7-3.休職で距離を置いて考える
すぐに結論を出せない状態なら、休職などで距離を置いて考える方法が有効です。心身が疲れているときは、冷静な判断が難しくなりがちです。
休職制度は、会社によっては傷病手当金などの支援と組み合わせて利用できます。休むことは逃げではなく、判断の質を取り戻すための準備です。
休職は、辞めるかどうかを決めるための時間と材料を与えてくれるでしょう。ただし、制度の条件や期間は会社ごとに異なるため、事前に人事や産業医へ確認しましょう。
7-4.選択肢ごとの向き不向きを比較
ここまでの選択肢を、原因タイプごとに下記の表で比較してみましょう。辞めたい理由が複数ある場合は、優先度の高い原因から照らし合わせてください。
原因に合わない選択肢を選ぶと、状況はかえって悪化しやすくなります。そのため、まず原因を特定してから手段を選ぶ順序が重要です。
| 選択肢 | 向く原因タイプ | 留意点 |
|---|---|---|
| 社内異動・案件変更 | 環境のミスマッチ | 社内の受け入れ状況に左右される |
| 契約形態・働き方の見直し | 待遇・働き方の不満 | 会社ごとに選択肢が異なる |
| 休職 | 心身の不調 | 制度の条件と期間を確認する |
| 転職 | 職種そのものへの限界 | 準備不足だと同じ悩みを繰り返す |
辞めたい気持ちの正体を見極めれば、退職は数ある選択肢の一つとして冷静に比較できます。
まずは自分の悩みがどの原因タイプに近いかを確認し、最も負担の少ない手段から試してみてください。社内で解決できる見込みがあるかを確かめることが、後悔を減らす第一歩になります。
8.ITエンジニアが退職・転職を進める手順と準備
辞めたい気持ちが強いときほど、いきなり退職届を出したくなるものです。しかし、準備の順序を押さえておくだけで、勢い任せの退職を避けられます。
ここでは、洗い出しから情報収集、応募、退職交渉までを順に確認します。
- 職務経歴とスキルの洗い出しをする
- 転職先の選択肢と情報収集の進め方
- 応募・面接で伝えるべき経験の整理
- 退職時期の設計と退職交渉の進め方
8-1.職務経歴とスキルの洗い出しをする
最初に行うべきなのは、これまでの経験を工程・技術・成果の3つに分けて言葉にすることです。この作業をしておくと、自分が何を任されてきたのかが客観的に見えてきます。
ITエンジニアは「普通に開発していた」と感じるかも知れませんが、実際には要件定義、設計、テスト、運用改善などを担当していたことを自覚してない場合もあります。一つずつ書き出すと、思っていたより経験の幅が広いと気づく方も少なくありません。
成果は「障害対応を減らした」「作業時間を週何時間短縮した」といった形で数字にすると伝わりやすくなります。
ただし、数字が思い出せない場合は、「月に何件対応したか」「何人のチームで担当したか」といった規模感でも構いませんので書き出してみましょう。職務経歴とスキルを洗い出すときは下記の項目を確認しましょう。
洗い出しで確認したい項目
- 担当した工程(設計・開発・テスト・運用など)
- 使った技術とツール、扱ったシステムの規模
- 成果を示せる数字や、周囲から感謝された具体的な場面
この整理ができると、自分の強みがどの職種や環境で評価されやすいかが見えてきます。市場価値の目安も、洗い出しの結果をもとに求人票と比べることで確認できます。
8-2.転職先の選択肢と情報収集の進め方
転職先を選ぶ前に、複数の情報源から求人を比べる習慣をつけることが大切です。一社だけの情報で判断すると、入社後に想定と違ったというミスマッチが起きやすくなります。
転職エージェントは、非公開求人や企業ごとの働き方の傾向を教えてくれる点が強みです。一方で、紹介される求人が担当者の得意分野に偏ることもあるため、二社以上のエージェントに相談して比べると、情報の偏りを減らせます。
求人を見る際は、企業の働き方や案件内容を具体的に確認することが欠かせません。募集要項の「業務内容」だけでなく、下記の項目なども聞いてみてください。
求人を比較するときの確認項目例
- 担当する案件の業界・規模と、技術スタックの新しさ
- 残業時間の目安と、休日出勤の有無
- 評価制度や年収レンジが、自分の経験年数と合っているか
こうした観点を並べて比べると、「今の職場より条件が良い」と感じられる選択肢が絞れます。候補が見えてきた段階で、次は応募と面接で自分の経験をどう伝えるかを考えましょう。
8-3.応募・面接で伝えるべき経験の整理
面接では、退職理由をネガティブな不満ではなく、次に挑戦したいことへの前向きな理由として伝えることが基本です。
同じ事実でも伝え方によって、採用担当者の受け取り方は大きく変わります。
「常に障害対応に追われ、設計に時間を割けなかった」という状況は、「設計や改善に時間を使える環境で、これまでの運用経験を活かしたい」と言い換えます。
伝える内容は、これまでの経験とこれから挑戦したいことを一本の線でつなげることがポイントです。過去の実績を述べたあとに、次の職場でどう活かすかを続けると説得力が増します。
事実は変えず、今後の希望として話すことがポイントです。面接前に、退職理由と志望理由を一文ずつ書き出してみてください。両者がつながらない場合は、伝え方を見直すサインです。
この整理をしておくと、面接での質問にも落ち着いて答えられます。
8-4.退職時期の設計と退職交渉の進め方
退職の申し出は、内定を受けてから、就業規則で定められた期限を確認したうえで行うのが安全です。先に退職を伝えてしまうと、転職先が決まらないまま無職期間が生まれるリスクがあります。
退職を切り出す前に、就業規則の退職条項と、有給休暇の残日数を確認しておきましょう。引き継ぎに必要な期間も見積もっておくと、交渉がスムーズに進みます。
引き継ぎは、担当していたシステムの仕様、運用手順、関係者の連絡先などを資料にまとめることが基本です。また、残された人が困らない状態をつくると、円満な退職につながりやすくなります。そのためにも退職交渉の前に下記の項目を確認しましょう。
退職交渉の前に確認しておく項目
- 就業規則に定められた退職の申し出期限
- 残っている有給休暇の日数と取得の進め方
- 引き継ぎに必要な期間と引継ぎ先の担当者
これらを確認しておけば、上司との話し合いでも慌てずに済みます。準備が整っていれば、勢いで辞めるのではなく、納得して次のキャリアへ進めるでしょう。
9.次のキャリアに向けてITエンジニアが身につけたいスキルと年収の考え方
ITエンジニアを辞めたいと感じたとき、次に何をすべきか迷うのは自然なことです。ここでは、ITエンジニア経験を活かせる隣接職種と、年収の決まり方を整理します。
職種を変えるといっても、完全な異業種に移る必要はありません。
- ITエンジニア経験を活かせる隣接職種の早見表
- 転職で年収が上がる人と上がらない人の違い
- 次の職種に向けて優先したい学び方
9-1.ITエンジニア経験を活かせる隣接職種の早見表
ITエンジニア経験は、隣接職種でも評価されやすいです。技術を理解した上で動ける人材は、開発現場の外側でも重宝されるためです。
次の表は、代表的な隣接職種と活かせる経験の例です。気になる職種が、自分の経験と重なるかを確認してください。
| 職種 | 主な仕事内容 | 活かせる経験 |
|---|---|---|
| ITコンサル | 企業の課題整理と IT 施策の提案 | システム構成の理解、要件整理 |
| 社内SE | 社内システムの企画・運用・管理 | インフラや業務システムの運用経験 |
| PM | プロジェクトの進行・品質・納期管理 | 開発工程や関係者調整の経験 |
| カスタマーサクセス | 導入企業の活用支援と継続利用の促進 | 製品の仕組みを説明できる技術理解 |
| セールスエンジニア | 技術的な観点から製品の提案・導入支援 | 技術選定の経験、顧客の技術質問への対応 |
表の職種は、いずれも技術の経験を前提に評価される仕事です。そのため、技術を知っている強みを活かせます。
重要なのは、今の業務を職種名ではなく「何を理解し、誰と何を進めたか」で言い換えることで評価に繋がります。例えば、障害対応の経験は社内SEや カスタマーサクセスの「顧客の困りごとを解決する力」として説明できます。
自分の経験を言い換えるときに見る項目
- 担当した工程や領域を、具体的な業務名で書き出せるか
- その経験で、誰の困りごとを解決したかを説明できるか
- 技術的な内容を、技術者以外に伝えた経験があるか
これらの項目に答えられれば、隣接職種への応募書類に使える材料がそろっています。まずは、洗い出しの段階で一つずつ確認してみてください。
9-2.転職で年収が上がる人と上がらない人の違い
年収は職種そのものより、スキル・役割・経験の組み合わせで幅が出ます。同じITエンジニア経験でも、どの役割を任されてきたかで評価は変わるためです。一般に年収が上がりやすいのは、事業や顧客への影響を説明できる人です。
チームの改善で工数を減らした実績や、プロジェクトの予算や納期を管理した経験は評価の材料になります。
一方で、年収が上がりにくいのは、経験を「作業の量」だけで説明しているケースです。作業内容が伝わっても、成果や役割が見えないと、評価の基準が曖昧になりがちです。年収の差が出やすい例として、同じ5年の開発経験を持つ2人を考えてみてください。
Aさんは「Javaで機能開発を担当」と書き、Bさんは「設計から運用までを担当し、障害件数を半減させた」と書きました。
両者の経験年数は同じでも、Bさんは役割と成果が明確といえます。転職先の評価では、Bさんのように成果を数字で語れる人が条件交渉で有利になりやすいと言えます。
年収の上限は、職種だけで決まるわけではありません。自分の経験がどの役割と結びつくかを整理することが、次の年収交渉の出発点になります。
9-3.次の職種に向けて優先したい学び方
目指す職種によって、優先して身につけるスキルは変わります。すべてを一度に学ぼうとすると、疲れた状態では続きにくいためです。
例えば、ITコンサルや PM を目指す場合は、要件定義や進行管理の知識が、カスタマーサクセスやセールスエンジニアを目指す場合は、製品の仕組みを人に説明する練習が役立ちます。
学び方としては、現職の業務の中で経験を積みながら学ぶ方法が現実的です。
社内の調整役を引き受けたり、顧客向けの資料作成に関わったりすることは、新しい職種の準備になります。現職で試せる学びの例として下記のようなものがあります。
現職で試せる学びの例
- 関係者への進捗報告を週次で担当する
- 社内向けの技術説明資料を一度作ってみる
- 業務改善の提案を一件形にしてみる
ただし、疲弊が強い時期に無理に学習量を増やすのは逆効果になりがちです。まずは現職で小さく試し、手応えがあるものから深めることが、後悔の少ない進め方です。
10.ITエンジニアの心身がつらいときのサインと相談できる窓口
ITエンジニアを辞めたいと感じるとき、その気持ちが仕事の中身によるものなのか、心身の不調によるものなのかを見極めるのは必ずしも簡単ではありません。
特に毎日の疲れが積み重なっていると、冷静な判断がしにくくなります。ここでは、心身の不調のサインと相談先を整理し、決断の前に何を優先すべきかを確認していきましょう。
- 見逃したくない心身の不調のサイン
- 社内外で頼れる相談先の種類
- 休職や退職を考える前に知っておきたい制度
10-1.見逃したくない心身の不調のサイン
眠れない、食欲が落ちる、気力が出ないといった変化が2週間以上続くときは、決断より先に休息と相談を挟むべきサインです。これは病名を判断するものではなく、今の状態を見直す目安です。
心身の不調は、仕事のストレスが蓄積した結果として現れることが多いといえます。睡眠・食欲・気力・集中力の4つは、判断力の低下が起きているかを見る手がかりになります。
週末に休んでも全く回復しない状態は、疲れが限界に近いサインといえるでしょう。
確認するときは、いつから変化が始まったか、休日に回復するかを思い出してみてください。仕事のミスが増えた、通勤の途中で体が重くなるといった具体的な変化も記録しておくと、後で相談するときに伝えやすくなります。
下記の項目に2つ以上当てはまる場合は、早めに相談先を決めることをおすすめします。
心身の不調のセルフチェックリスト
- 睡眠が浅い、または寝ても疲れが取れない
- 食欲が大きく変わった、または食事が面倒に感じる
- 休日も気力が戻らず、趣味にも関心が持てない
- 集中できず、ミスや遅刻が増えている
上記の項目に当てはまっても、「辞めたい」という気持ちが一時的な疲労から来ている可能性もあります。そのため、転職や退職の結論を急ぐ前に、まず体調を整えることが優先です。
判断を後回しにすることは逃げではなく、後悔を減らすための準備といえます。
10-2.社内外で頼れる相談先の種類
相談先は、今の職場にいるか、どの程度つらいかによって選ぶと迷いにくくなります。社内の窓口を使うか、社外の第三者に話すかで、得られる支援が変わるためです。
会社に産業医や社内の相談窓口がある場合は、業務量や職場環境を含めて相談できます。一方で、社内の人に話しにくい事情があるなら、社外の相談窓口や医療機関を先に使う方が安心です。
状況別の相談先の使い分けは下記から確認できます。どちらを選ぶにしても、相談内容を一人で抱え込まないことが大切です。
状況別の相談先の使い分け
- 社内に産業医がいる:メンタル面などの悩み、休職などの相談をする
- 社内相談窓口がある:業務量や配置の見直しなどを相談する
- 職場に話しにくい:社外の相談窓口で第三者に整理してもらう
- 眠れない状態が続く:医療機関で体調を確認する
相談先を選ぶときは、「誰に話せば状況が変わるか」を基準にすると判断しやすくなります。配置や業務量などの問題なら社内の窓口が有効です。一方で、心身の不調が強いなら医療機関が優先になります。
相談を始める前に、伝えたい内容を今のつらさ、困っている場面、今後どうしたいかの3点を書き出してから相談すると話が進みやすいです。
10-3.休職や退職を考える前に知っておきたい制度
退職を決める前に、休職制度や傷病手当金などの公的な支援を確認しておくと、選択肢が増えます。これらは体調を回復させながら、次の判断を落ち着いて行うための仕組みです。
傷病手当金は、病気やけがで働けず、給与が払われない期間に生活を支える制度です。
ただし、休職制度は、会社によって利用条件や期間が異なります。休職や退職を検討するときは下記項目について確認しましょう。
詳細は会社の人事担当や加入している健康保険、公的機関などで確認できます。
休職や退職を検討する前の確認事項
- 就業規則にある休職の条件と最長期間
- 休職中の給与や社会保険料の扱い
- 傷病手当金の申請に必要な書類と手続き
- 復職時の面談や配置変更のルール
制度を確認しておけば、休むか辞めるかを焦って決める必要はなくなります。まずは休んで回復し、そのうえで環境を変えるか、職種を変えるかを考える流れが現実的です。
11.ITエンジニアが今日からできる最初の一歩と進め方
辞めたい気持ちが強いときほど、いきなり答えを出さず、小さな一歩から始めるほうが納得して判断できます。
ここでは、今日からすぐにできる「書き出す」「相談する」「情報を集める」の3つを順に紹介します。どれも退職や転職を決めなくても進められる行動です。
- 状況と気持ちを書き出して整理する
- 信頼できる人や第三者に相談する
- 情報収集から始めて決断は後に回す
11-1.状況と気持ちを書き出して整理する
最初の一歩は、頭の中の「辞めたい」をメモに書き出すことです。紙でもスマホのメモでも構いません。
疲れているときは、不満が一つの塊になり、原因が見えにくくなります。書き出すと、職種の問題か、環境の問題かが分けて見えやすくなります。
次の3項目を、思いつく順に箇条書きで出してみてください。きれいにまとめる必要はありません。
書き出す3つの項目
- 辞めたい理由(残業、人間関係、評価、将来への不安など)
- 変えたい点(案件、働き方、年収、役割など)
- 守りたい条件(年収の下限、勤務地、学びたい技術など)
書き出した後は、理由の横に「職種」「環境」「心身」のどれに近いかを一言添えます。仮に「毎週の深夜対応がつらい」なら環境、「コードを書くこと自体が苦痛」なら職種寄りです。
11-2.信頼できる人や第三者に相談する
相談相手は、利害関係が希薄で、あなたの話を最後まで聞いてくれる人から選ぶのがおすすめです。
一人で考え続けると、疲れた頭の中だけで結論が固まりやすくなります。他人に話すと、自分でも気づいていなかった本音が言葉になることがあります。
相手ごとに得られるものが違うため、目的に合わせて選ぶと失敗しにくいです。下の表で、相談相手ごとに、相談で得られることから注意点まで確認できます。
| 相談相手 | 相談で得られること | 注意点 |
|---|---|---|
| 信頼できる同僚・先輩 | 社内の実情や異動の可能性を知れる | 噂として広まらないか見極める |
| 家族・友人 | 気持ちの整理と生活面の確認 | IT業界の事情は伝わりにくい |
| キャリア面談・転職エージェント | 市場価値や他社の選択肢を客観的に聞ける | 転職前提の話になりすぎない |
表のとおり、一人に全部を求めず、役割を分けて話すのがコツです。気持ちは家族や友人に、市場の話はキャリア面談で聞くと整理しやすくなります。
下記の例のように現状・変えたい点・未定の部分を分けて伝えると、相手も助言しやすくなります。結論を決めていなくても問題ありません。
例えばキャリア面談で「今は運用保守中心で、夜間対応が月に8回あります。年収は変えず、残業を減らしたいです。職種を変えるかは未定です」と言ってみましょう。
相談は決断のためではなく、整理のために使うものです。まずは短時間でもいいので話してみましょう。
9-3.情報収集から始めて決断は後に回す
退職や転職は即決せず、まず市場価値の確認と情報収集から始めるのが安全です。
情報を集めるだけなら、今の職場に何も告げずにできます。選択肢を知るだけで、「ここしかない」という息苦しさがやわらぎます。
疲れが強いときは、判断力も下がることがあります。そのため、決断は、休息をとってある程度回復してから行うほうが後悔しません。まずは下記のリストにならって情報収集をしてみましょう。
この1か月でできる情報収集ステップ
- 職務経歴とスキルを洗い出しして、直近の担当業務を書き出す
- 転職サイトに登録し、同じ経験年数の求人の年収帯などを見る
- 隣接職種(社内SE、ITコンサル、セールスエンジニアなど)の募集条件を見る
- キャリア面談を受けて、第三者の評価をもらう
このステップは、応募を前提にしていません。見る、聞く、比べるだけで十分です。
情報が集まり、体調も戻ってきた段階で、留まるか退職するかなどを決めれば十分です。ここまで整理しても迷うなら、第三者と一緒に考える機会をつくるのも一つの方法といえます。
10.ITエンジニアを辞めたい悩みを解決するならユニゾンキャリアへ
ITエンジニアを辞めたいと思う方の中には、職場環境が悪かっただけという人も少なくないです。実際に転職をして、前よりも仕事が楽しくなったという声を弊社にもいただいています。
ITエンジニアを辞めたいと感じている方はぜひ、ユニゾンキャリアキャリアまでご相談ください。
10-1.ITエンジニアの転職成功事例①
成功者インタビューより
まずは、前職の仕事内容と、転職のきっかけを教えてください
前職はSESで、主に「ServiceNow」を使ったローコード開発に携わっていて、要件定義以外の工程は一通り経験しました。
入社して最初のJava研修でプログラミングは向いてないと感じたので、感覚で開発できるローコードは自分に合っていたと思います。
ただ、直近で入った案件が最初から炎上していて、体調を崩したのが転職のきっかけです。
お客さんもベンダーもServiceNowの知見がなく、「経験あるでしょ」とスケジュール管理や会議など、何でも屋さんみたいに仕事を振られまくってて…。
自分しかできないというプレッシャーがきつく、残業も月40時間を超えていました。
会社に自分の単価を聞いて「いくら抜かれてるな」と考えたこともあり、休職したタイミングで転職活動を始めました。
次の会社を探すうえで、どのような働き方を希望されていましたか?
一番は「落ち着いてゆっくり働きたい」というところでした。
前職は会社の規模もあまり大きくなく、案件を選べる余地がなかったので、言われた先に行く感じで。
なので、もっと案件がいっぱいあって、厳しい環境だったら抜けられるようなところに行きたいと思っていました。
あとは働き方の部分で、フルリモートやフルフレックスなど、多様な働き方が認められる環境がいいなと。
単価のこともずっと考えていたので、今よりもう少しお給料がもらえるところに行きたいという希望もありました。
最後に、転職活動全体を振り返って、率直な感想をお願いします
退職を決めてからの転職活動だったので、本当に次が見つかるのかという不安が最初はありました…。
直近の炎上案件のこともあって、「もうエンジニアを続けられないかも、違う業界に行きたい」と思ったこともあったんです。
でも、佐瀬さんに相談に乗っていただけただけで少し心が軽くなりましたし、いろんな人と会話する中で「自分がやってきたことは無駄じゃなかったな」と思えました。
最終的に内定した複数社からどこに行こうか選ぶことができたのは、すごい贅沢な時間だったなと思います。結果として転職してすごく良かったですし、今の会社に入れたのも満足していて、本当に感謝しています。
10-2.ITエンジニアの転職成功事例②
成功者インタビューより
プログラマーから転職しようと思った理由とは?
新卒で入社した会社を辞めてプログラマーになったはいいものの、毎日同じことの繰り返しでスキルが身についている実感が無かったんです。
使用している言語もマイナーだったし、年収もあまり高くなくて…このまま毎日を過ごしていても自分が活躍できる未来が見えなかったので、転職しようと思いました。
自分の経歴的にまた短期離職をしてしまうのは避けたかったので、次は長く働けるところを探そう!と思って動き始めましたね。
転職活動で不安だったことは何ですか?
プログラマーとしての経験はあったんですけど、めちゃくちゃマイナーな言語を使っていたのと、業務内容が日々同じことの繰り返しだったので、自分のスキルって通用するのかな…とはずっと思っていました。
しかも1社目の会社も2ヶ月という短期で離職しているので、経歴の部分で書類落ちとか多いだろうなと考えていました。
転職活動を始めたての頃は、複数の転職エージェントを利用したんですけど、報酬が欲しいからとりあえず転職させてるんじゃないの?みたいな対応のキャリアアドバイザーさんが結構多かったです。エージェントを使うことで逆に不安が生まれるっていう…(笑)
なので、自分の転職活動を任せられないなと思ったところは利用停止していって、良さそうなところだけ残していき…結果的にユニゾンキャリアさんが一番良かったです。
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
もう最高ですね。人生変えてもらいました。本当に感謝してます!
キャリアアドバイザーの佐瀬さんは本当にめちゃくちゃ優しく親切に何でも教えてくれたんで、もう全部任せようって思ってました。
例えば、求人の説明も1社1社丁寧で、メリットデメリットどちらも詳細に教えてくれたり、たくさん質問をしてしまったんですけど、すべてに丁寧に答えてくれたり…何度長電話に付き合ってもらったか分からないです(笑)
ぶっちゃけ経歴的にもスキル的にもあんまり良い企業には行けないと思ってて、言い方悪いですけど、自分がエンジニアとして成長するための踏み台にして、次の転職で良いところに行こうと思ってたんです。
そしたら、佐瀬さんのサポートのおかげでとても良い会社で内定をもらえて。本当にもう、ありがとうございます!
ユニゾンキャリアは大量の求人を紹介したり、転職を急かしたりすることは一切ありません。
ご相談から内定まで「完全無料」なので、ぜひお気軽にユニゾンキャリアまでご相談ください。